性能と軽さ、優れたアプリが揃ったモデルは限られています。
これらを備え、学校の勉強や、会社の仕事がはかどるパートナーとして、2021年11月にリリースされた「Dynabook VZ/HU(2021)」をご紹介します。
※店頭販売されているカタログモデルでは「Dynabook V」シリーズ(V8 及び V6)。ネットを通じてDynabookから直接買うダイレクトモデルは「VZ/HU」と呼ばれます。当サイトでは、選べるラインナップの幅の広さと最新性能の面から直販モデルをオススメしています。
同じ機体、同じく TruNote を搭載しながら、第12世代Core『アルダーレイク(Alder Lake)』を搭載した2022年モデルが出てきました。Excelの関数計算を大量にさせても速度が落ちない最新機種はこちらからどうぞ!
Dynabook Vシリーズ(直販ではVZ/HU) の特徴
一年前にご紹介した「VZ/HP、VZ/HRシリーズ」が2020年11月にリリースされてのご紹介でした。
今回はその後継ということで同じ筐体、同じ特長を備えていますが、直販モデル(VZ/HU)はプロセッサーが新しくなっており、店頭モデルは旧来のプロセッサーにi3を加えたものでの平行販売となります。
モバイルPCは値段が上がりがちのものが多いですが、せっかくの高額商品であるなら、やはりパフォーマンスの面で最新プロセッサーの入った「VZ/HU(2021)シリーズ」がオススメです。
位置付けと特長
前回はWifi6 対応になったりとか、バックライトキーボードが付いたりとか、色々と盛りだくさんに進化しました。
今回それらの特長の説明は省きますが、いわゆる「欲しい機能」はほぼ全て入っていると思って頂いて良いです。こちらでは前回に引き続き目立った特徴のみを抜き出しました。
・直販モデルはプロセッサーが新しくなった(Core i7-1195G7、Core i5-1155G7)
・軽さ 約979gの13.3インチ、コンパーチブルモデル
・4K対応のリアカメラを搭載
・TruNote の便利アプリが使いやすい
直販モデルはプロセッサーが新しくなった(Core i7-1195G7、Core i5-1155G7)
2020年モデルで搭載された第11世代Core『TigerLake』ですが、2021年の秋口になっての追加型番(Core i7-1195G7、Core i5-1155G7)が搭載されました。
新プロセッサーになったのは直販モデルの「VZ/HU」のみで、店頭モデルは旧来のプロセッサー(Core i7-1165G7、Core i5-1135G7)にi3を加えたものでの平行販売となります。
簡単に言うと、i7、i5、i3、の七五三の並びで松竹梅の順に性能の序列が決まっていますが、新しい i5 は旧プロセッサーの i7 と同等性能になります。Core i5-1155G7 = Core i7-1195G7 です。
※詳しくは内部性能の項目をご覧ください。
軽さ 約979gの13.3インチ、コンパーチブルモデル
前回同様ではありますが、この軽さとタッチパネル付き13.3インチに電池式のペンが付いてきます。
1kgを切ってくるとタブレット型にしても使いやすい軽さになってくるので、TruNote と併せたペンワークで使いやすいです。
それでいて、Thunderbolt 4を備えつつ接続口を削減していないので、PC初心者の方から実戦本位で使いたい方まで広くオススメしたくなるモデルです。
4K対応のリアカメラを搭載
これも特徴的ですが、4K対応のリアカメラを搭載しています。
フロントカメラは通常の92万画素なのですが、リアカメラは 800万画素の4Kとなっています。
Zoom や Teams を使ってのカメラは基本的に前面のフロントカメラを使いますから、そうした用途では役に立ちませんが、黒板、白板、何らかの書面をメモ代わりに写真に収めておきたい時、スマホの写メ替わりに活用しやすいです。
ここもまた TruNote の便利機能と合わせることで力を発揮するのですが、写真に収めた文字をそのままテキスト化するOCR機能などに使えば文字への書き起こす手間が省けます。
他、4Kカメラは普通に映像撮影としても役に立ちます。撮影した4K動画をそのまま編集できるほどの性能ですから、動画での情報発信をしたい人にもオススメです。
TruNote(トゥルーノート)の便利アプリが使いやすい
多くの人が展示機での動作を見た後で「このソフトは何!?」と訊いてきます。
このシリーズには、それほど便利で使いやすいTru Note系のソフトが入っています。
1000ページのノート1000冊分を記録できて、すぐに呼び出せるので、これ一つでノート要らずになります。
デジタルノートらしく、一度書いた文字を書き直すことなく、色や線の太さをあとから変更できたり、そのままネットでの検索に入れたりできます。
外観について
デザイン的な特徴
「Dynabook VZ/HU(2021)」の色合いはダークブルー一択になります。
ただし、カタログモデルでは天板のロゴやヒンジ部分が赤いカラーリングですが「VZ/HU」では白が基調となっています。こちらでは「VZ/HU」のデザインをご紹介します。
「VZ/HU」ダークブルー のデザイン
一通りの内容物を出した状態がこの通りになります。
国内メーカーにも色々ありますが、Dynabookはスタートアップガイドなどの分かりやすい説明書が同梱されており、初心者にも使いやすくなっています。
重さは実測で936g。公称値では約979gとなっていたので、それより随分と軽めになっています。
体感的にも1kg近い重さとは思えなかったので、実測の方が正確だと思います(構成内容によりある程度の差異は出ます)。
この軽さであれば手に持って書きやすいですし、持ち運びに便利です。
180度広げて、一つの画面を複数人で直接見る、などと言う時にも便利です。
大きさは横はA4に比べて1cmほど小さく、縦は逆に1cm大きいです。
A4書類と一緒に持ち運ぶ際にはかさばらない大きさです。
また、フロントカメラにはプライバシーシャッター(物理シャッター)が付いています。
難点というほどではないですが、このシャッターのスライドが少し硬いように感じました。
一般的なノートパソコンスタイルで使う角度で左右から。
外から見た時にはヒンジやDynabookのロゴが色違いでワンアクセントになっています。
ヒンジの内側には吸排気口が隠れています。後述していますが、熱を持つ機体ではないので、不快感なく使い続けることができます。
背面もすっきりした造りです。
手前側にある二か所の小さな穴がスピーカーグリルなのですが、この機体は harman/kardon のスピーカーを搭載しており、音も良いです。あくまでもアルパカの個人的な感想ですが、たぶん現行のDynabook機の中では一番良い音を出します。
ペンの書き(描き)心地について
筆圧感知レベル4,096段階のWacom製アクティブ静電ペンが同梱しています。
ペンは単六電池を使います。最初から電池も同梱されていますが、コンビニで売っていないことが多いので、ペンワークありきで考える方はPC本体と一緒に予備を買っておくのが良いと思います。
色々試しましたが書き(描き)心地は優れています。
気になるほどのジッターや視差を感じることがないのでイラストも描きやすかったです。今回の「VZ/HU(2021)シリーズ」でも描き心地は変わりませんでした。
前回の機種でのイラスト描き心地レビューはこちら。
接続口
接続口は左側にThunderbolt 4 対応のType-Cが2つ。HDMIが一つ、イヤホンジャック。
右側には micro SDカードスロットとType-Aが一つ。電源ボタンは右側にあります。
このモデルをオススメしやすい特長として、接続口をあまり削減していない点です。急いで走り回っていると、急に打ち合わせが入ったり、移動しながら追加作業があったりしと、目の前でデータの受け渡しが発生することも。
そんな時、拡張アダプタがなくても対応しやすいという安心感があります。
ACアダプタ(PA5352U-1ACA)について
ACアダプタの型番は「PA5352U-1ACA」、長さは175+50=225cm。重さは251g。定格電力は65Wとなっており、メガネケーブルは国内向けの125V用でした。
この型番はDynabookのType-Cで充電する最近の機体(GZ/HU 2021など)で使われている共通のものですが、他社でも同じ型番が使われています。ただ、Amazonなどで販売している互換アダプタは、基本的に45W給電のもので、Dynabookに入っているスクエア型の純正アダプタは65W兼45Wです。どちらでも可変するという意味では純正が優れています(型番のリンク先は互換アダプターです)。
念のため他社製を試しましたが、18W以上であれば全て対応となります。充電時間を短くする意味では、使いやすいのは45W以上。オススメは65Wです。
「Dynabook VZ/HU(2021)」の互換アダプタ |
|||
---|---|---|---|
使用 | PD対応 電力 |
メーカー | 商品型番 |
〇 | 18W | cheero | CHE-324 |
〇 | 20W | AUKEY | PA-F3S-WT(White)、PA-F3S-BK(Black) |
〇 | 30W | Proulx | GAN-65(White)のUSB-C2 |
〇 | 45W | Anker | PowerPort Atom III Slim (Four Ports) |
〇 | 65W | Proulx | GAN-65(White)のUSB-C1 |
※ケーブルは全て「Anker PowerLine III USB-C & USB-C 2.0 ケーブル (0.9m) 超高耐久 60W PD対応」を使用しました。
以下、単ポートで65WのPD給電に対応しているType-C充電器の代表例です。コンパクトで120gで済みますから持ち運びが楽です。
バッテリー
Youtubeの連続再生時間で計測していますが、今回は計測したデータが紛失してしまい、おおよそ近似値となる「GZ/HU(2021)」の数値を掲載しておきます。計測し直さないとはっきりとはしませんが、記憶ではGZよりも一時間以上、長めに稼働できていた筈です。
電力制限のかかる残量20%になるまでが8時間10分で、以後はデフォルト設定の節約モードに入りましたので動きは極端に悪くなります。そのままで稼働させると、最終的には9時間25分まで稼働しましたが、実利用として使いやすい時間を考えるなら約8.5時間までが現実的なところです(VZ/HUでしたら、目安9.5時間ほど。性能表にもそのように記載しておきます)。
※輝度50%、音量40%で、高パフォーマンスでの電力設定(Windows11のバランス)にて、ライブ映像を流し続けた時のバッテリーの持続時間になります。
ここがDynabook V(VZ)シリーズの最も残念な点です。
24時間駆動と表記されているものの、実際に稼働させると5割にも届きません。これはDynabookだけに限った話ではないのですが、特に最近は JEITA2.0 の計測値との乖離が見られる機体が多くなりました。使い方により、消費電力の差が激しくなった、ということのようです。
10年前なら実働7割で説明できていましたが、今では6割。VZにいたっては4割です。
ただ、30分の急速充電で4割まで回復するので、充電できる環境を整えてさえおけばバッテリーで困ることは少ないと思います。そういう意味では予備のACアダプタを学校や職場など、良く行く場所に置いておくのがオススメです。
キーボード
広々と使えるキーピッチ19mm、深く打ち込めるキーストローク:1.5mm。
矢印キーは逆T字でカーソル移動がブラインド操作しやすく、 Enter キーの上に BackSpace 、Delete の鉄板配置。もちろん、NEC、Lenovoのように Ctrl キーと FN キーの逆問題もなければ、HPのように Enter キーの右横に Home 、End などの列が配置されることもありません。キーコンフィグレーションの設定変更することなく、そのままガッチリ実戦投入できる造りです。
使いやすいキーボードの代表格。ザ・スタンダードと言えます。パソコン初心者の方がタイピングを覚えるのにもオススメできます
純粋に打鍵感を求めるなら富士通やThinkPadの方が上ですが、打ち心地は標準的でも “使いやすさ” に的を絞るならDynabookのそれはまさに安牌です。
気になる点として二つ。
Enter キー近くの特殊キーがやや小さくなっていることですが、これくらいは馴れます。
あと半角/全角キーが小さい点を指摘する方もいますが、ここは小さくて問題ありません。端、角にあるものはブラインドで操作しやすいので大きく作る必要がないのです。使い込むと分かりますが、まったく不便はありません。
また、「Dynabook VZ/HU(2021)」では前回同様、バックライトがついています。
兄弟機種の「GZ/HU(2021)」も同じキー配列ですが、向こうにはバックライトがついていませんので、バックライト必須ならこちらになります。
バックライトはオフ、タッチした時だけ光る、常時光るなど、FN + Space キーで切替えできます。
ディスプレイ:非光沢の16:9、FHD液晶
※液晶ディスプレイは、液晶パネルの特性や製造工程により、各製
輝度は391cd/㎡と明るい液晶で、色域はsRGBカバー率が98.5%。Adobeカバー率が74.6%。
高い輝度ほど青色がやや弱含みますが、通常の使用で気づくほどのものではありません。輝度が高いのに加えて非光沢のノングレア液晶ですから、光源がどこにあるのか分からない外出先でも使いやすく優れた液晶です。
次にモニターの視野角の広さを確認します。
写真でも確認できますが、かなり斜めから見ても文字を読むことができます。これならどの角度からでも見やすく、使いやすい液晶と言えます。
次に画像です。
斜めにした時に青の弱さが若干出ます。一般の使用感で気になるほどのものではないと思いますが、ここはパネルを新しくした「」の方が優れていると思います。
シリーズの内部性能について
今回、アルパカが調べたのは Core i5-1155G7 搭載機、メモリ8GBのモデルになります。
メモリ8GBとはいってもクアッドチャネルで動作しており、パフォーマンスは高めです。
性能を調べた結果、まとめ
今回、プロセッサーは以下、二型番もに刷新されました。
Core i7-1195G7
Core i5-1155G7
もっぱらAMDのRyzen 5000番台 Zen3 対抗モデルとして出されたものです。
DynabookにRyzen搭載モデルはありませんが、もし、他社のRyzenにしようか迷うようでしたら、以下の説明がお役に立つと思います。
2021年の夏にご紹介した「Aero 13」が1kgアンダーでありながら、Zen3を搭載していてコスパ良く、と推しどころ満載で未だに人気ですが、マルチはともかく、シングル性能では今回、投入された新型11世代Coreの方が一歩秀でています。
1kg以下のノートPCとしては最上位クラスの処理能力です。
基本的にこの性能があれば普段使いでなんら不便なことはありません。あとは重たいクリエイティブワークや、タイトなレスポンスがどれほどのものか、という部分が気になるところです。
PCMark10
以下、快適性を計測する PCMark10 の計測比較になります。電力設定を変えたものを含めて、より細かくご覧になりたい方はこちらの記事がご参考になります。
全体的な快適性能を計測したもの。
アプリケーションの起動速度。
ブラウジング(ネット)の処理能力。
ビジネスアプリ全般の性能。
Excel や Access などのスプレッドシート系アプリの挙動。主に関数計算能力。
写真のレタッチの強さを表した数値。
動画編集能力を表している数値。
こちらは13インチ以下の比較グラフになります。
トータルスコアでは4932となり、良い数値ではありますが、PZ/HU の Core i5-1155G7 と比較すると200程度の違いとなり、やはりモバイル機ではパフォーマンスで一歩劣ることが分かります。もっとも900g台の軽さでありながら、タッチパネルも付いてこのパフォーマンスを出せていることがVシリーズ(直販はVZ)の魅力です。
カタログモデルのVシリーズに入っている Core i5-1135G7 は以前、調べた「GZ/HPシリーズ(2020)」と同性能ですが、比べると600~700の上昇となり、各スコアを見ていても相応の性能アップとなっています。
今回はカタログモデルのVシリーズが、以前のプロセッサーと変わらずの継続販売となりましたが、そういう意味ではカタログモデルの Core i7-1165G7 と Core i5-1155G7 が近似値(ほぼ同性能)であることが分かります。
高い値段を出しておきながら一年前の性能を買う必要はないと思いますので、極端な価格差がないなら「Dynabook VZ/HU(2021)」にしておきましょう、の一言です。
アルパカ的には「App Start-up Score」を快適さの代表的な指標として見ていますが、12000台であれば、十分な立ち上がり速度だと言えます。
ビジネス用途で考えるなら「Productivity」ですが、Intel Core の苦手としていた「Spreadsheets Score」がまったく伸びず、Ryzenには大きく水をあけられたままという点は気になります。
「Spreadsheets Score」は関数計算の能力を中心に計測した値なので、AMD Ryzenが得意なグラフですが、コピーや置換作業になると Intel Core の方が早く作業を終えることが多くあります。そのため、Excelは多用するけど関数計算をガッツリ組まれたシートは扱わない、という人なら気にする必要はありません。逆ならRyzenがオススメです。個別のOffice作業計測は以下の記事が参考になります。
他を見ていくと「Photo Editing Score」はよく伸びており、平面のグラフィカルな編集系能力は、一年前のVZ/HPを大きく上回ったことが分かります。写真のレタッチやデジ絵イラストの執筆に向いています。
一方4Kカメラから動画の編集もできる機体として考えるなら、やはり動画編集能力である「Video Editing Score」ですが、ここはRyzenを抑えてIntel Coreの得意な部分が良く出ています。
以前のCore i5-1155G7で4K動画編集した際には、このスコアが 4600 くらいだったので、それより、より快適に動画コンテンツの作成ができるようになりました。
以下、他ベンチも幾つかまわしましたので掲載しておきます。
折りたたんでいますので、クリックかタップでご覧いただけます。
ストレージ
ストレージ速度は今となっては一般的なSSDのものですが、申し分なく早いです。
ただ、大容量になるとランダムアクセス系の速度が減衰しやすので、大容量を数多く扱うようだと体感的に遅さが出てくると思います。
データ整理などで大容量を移動、削除などだけであればあまり関係ないので気にする必要はありません。
また、256GBのストレージで購入した場合は以下の通りです。182GBが自由に使えますので、ローカルにデータを溜め込みたい人でなければ、すぐに使い切るようなことはなさそうです。
ただし、iPhoneのバックアップを取ろうとするのであればご注意下さい。以下、ご参考までに。
※初期ストレージの空容量はOSの更新やリカバリ領域などの設定により増減します。
「Dynabook VZ/HU(2021)」搭載Core i5-1155G7の高負荷パフォーマンス推移
※一番高い電力設定であるWindows10の “最も高いパフォーマンス” とは、Windows11で言うところの “最適なパフォーマンス” のことです。
同様に、一つ下に落とした電力設定であるWindows10の “高パフォーマンス” とは、Windows11の “バランス” のこととしてお読み下さい。
ダイナ W6VZHU5CBL | ||
---|---|---|
Intel Core i5-1155G7 最も高いパフォーマンス時 | ||
平均 | 最高値 | |
周波数 | 2,147.8MHz | 3,886.5MHz |
電力量 | 21.1W | 50.8W |
温度 | 64.1度 | 94.0度 |
最も高いパフォーマンス(最適なパフォーマンス)時には、100%フル稼働後、19秒後に最高94度に達しますが、その後、急激に冷やされて巡航速度の2150MHzあたりに落ち着きます。
最高出力は1.7秒後の3,886.5MHzで、作業の切替えが多い人にとっては初速の立ち上がりが生かせるスプリンター選手のような設定です。
最も高い温度が94度に達するものの、それは一瞬の話で、全体的にみれば64度の安定推移ですから、故障率低く使えそうです。
一つ下に落とした電力設定ですと、最初の電力量が58W→40Wにセーブされるものの、それなりに高い周波数帯が28秒間ほど続くようになるので、作業の切替えよりも少し長めに速度を保ちたい人にとっては、AC電源に繋いでいても電力設定を落としながら(Windows11ではバランスで)使う方法が良いかもしれません。
また、駆動音は前回同様、控えめです。
高稼働状態が続けば “サー…” というファンの音はしますが、体感的に40db程度だと思います。これは静かな図書館で気兼ねなく使うことができるレベルです。
機体外側の温度推移
アイドル状態の際にキーボード上で30度、100%稼働5分経過で33度。10分経過で変わらず。熱くなるのはモニター下部とキーボードの左面で40度超え程度ですから、不快感はまったくありません。
念のため、背面も撮りましたが、ヒンジ部でも40度超え程度ですので膝上でも安心して使えます。
在庫と価格、納期の一覧
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※当サイトでは、dynabook directの特別価格と納期情報を掲載しています。
人気機種はほぼ毎日更新中。
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ID :dyna204cls
PW:T8Y7GRSV
直販(ダイレクト)モデル
シリーズ名 | dynabook VZ/HUシリーズ 基本構成 |
---|---|
OS | Windows11 Home Windows11 Pro |
カラー | ■ ダークブルー(ロゴはホワイト) |
CPU | Core i5-1155G7 Core i7-1195G7 |
メモリ | 8GB(8GB×1) 16GB(16GB×1) |
※メモリの交換・増設はできません。※クアッドチャネル。 |
|
ストレージ | 256GB SSD 512GB SSD 1TB SSD |
※PCIe対応。 |
|
ディス プレイ |
13.3インチ、タッチパネル付き FHD 軽量・高輝度 TFTカラー LED液晶 (IGZO・ノングレア)1,920×1,080ドット |
グラフィック | インテルIris Xe グラフィックス(CPU内蔵) |
無線通信 | Wi-fi6(IEEE802.11ax+a/b/g/n/ac) Bluetooth Ver5.2 |
セキュリティ | 顏認証 |
質量 | 約979g |
バッテリ | 約 24.0時間 (実働 9.5時間) |
Office | Microsoft Office Home & Business 2021 (Office搭載モデルのみ) |
リリース | 2021年11月1日 |
※バッテリーはJEITA2.0にて表示していますが、構成内容により差異が出ます。
Youtubeの連続再生時間で制限のかかる時間から現実的な実働時間を表記しています。
※このシリーズには光学ドライブが搭載していませんので、項目を割愛しています。
VZ/HU(2021) Win11 Home エディション
基本構成は全て同じで、心臓部となるプロセッサーとメモリ、ストレージの容量が変わるだけです。
全ての組み合わせのお値段と納期は以下の通りです。
Windows11 Home | ||||
---|---|---|---|---|
CPU | Core i5-1155G7 | |||
メモリ | 16GB オンボード | 8GB オンボード | ||
SSD | 512GB | 256GB | ||
Office なし |
特)W6VZHU5CCL | 特)W6VZHU5CAL | 特)W6VZHU5CBL | |
¥147,180 ¥138,380 |
¥127,380 ¥131,780 |
¥125,180 ¥129,580 |
||
在庫切 | 在庫切 | 在庫切 | ||
Office 付き |
特)W6VZHU5BCL | 特)W6VZHU5BAL | 特)W6VZHU5BBL | |
¥165,880 ¥147,180 |
¥151,580 ¥149,380 |
¥149,380 ¥148,280 |
||
在庫切 | 在庫切 | 在庫切 | ||
CPU | Core i7-1195G7 | |||
メモリ | 16GB オンボード |
8GB オンボード | ||
SSD | 1TB | 512GB | 256GB | |
Office なし |
特)W6VZHU7CAL | 特)W6VZHU7CBL | 特)W6VZHU7BDL | 特)W6VZHU7CDL |
¥163,680 ¥161,480 |
¥161,480 ¥159,280 |
¥152,680 ¥157,080 |
¥133,980 ¥138,380 |
|
在庫切 | 在庫切 | 在庫切 | 在庫切 | |
Office 付き |
特)W6VZHU7BAL | 特)W6VZHU7BBL | 特)W6VZHU7BCL | 特)W6VZHU7CCL |
¥180,180 ¥177,980 |
¥169,180 ¥166,980 |
¥168,080 ¥165,880 |
¥149,380 ¥147,180 |
|
在庫切 | 在庫切 | 最短翌営業日出荷 | 在庫切 |
※価格は全て税込表記です。
※2023年2月2日現在での価格と納期情報にて表示しています。
※上段が一般の会員価格。下段が特別販売会場を経由した価格です。
※納期に関して「最短 翌営業日出荷」ができますが、型番により変わります。また、土日祝祭日と棚卸期間の営業停止日は出荷できません。ご注意下さい。
※直近の営業日カレンダーはこちら。
※「特)」のマークがあるものは特別価格となっている限定販売ページが用意されています。
VZ/HU(2021) Win11 Pro エディション
以下、Proモデルになります。
ざっくり一万5000円前後上がります。会社でのまとめ買いの定番として、ネットワーク内で使う都合から、セキュリティ的に Pro がいいなどで選ばれています。
折りたたんでいますので、クリックかタップでご覧になれます。
普通科に通われる一般の大学生が使う分には、最下層構成のi5、8GB、256GBで足ります。
ただ、趣味で音楽データや写真を大量に保存しておきたいとか、動画の編集もバシバシやりたいとか、学生の内から会社立ち上げる予定で定款造ってます、睡眠時間3時間で走り回ってます、とかなら容量512GBや Core i7-1195G7 モデルがオススメになってきます。
一番キツさを感じるのは連続稼働と平行作業が続いた時で、過密スケジュールで使い続けてPCの再起動する暇がない時などは、一つ一つの作業が軽かったとしても動きは緩慢になりがちです。
会社員の方だと、最近ではパワポに動画を入れる方が増えてきたので、そうした資料を多く扱うかどうか。タブ分けした調べものを100くらい出しっぱなしにして電源をオフにすることなくスリープか休止モードで使いっぱなしにするなら、やはり上位モデルがオススメになってきます。
そういう意味で言うなら一番のオススメであり、人気が集中しているのは i7、16GB、SSD 512GBの「W6VZHU7CBL」「W6VZHU7BBL」あたりで、品切れていることが多いのはそういう理由からです。
最後に・まとめ
このシリーズは最初に出てきた時から人気がありました。
ネットと店頭では売れ筋の機種が少し違うようですが、明らかに実機を見て、操作してみたら気に入った人が多いのです。
この機種は説明する部分が多くあるので、細かい内容や使用感は実機を目の前にしないと良さが伝わりづらいというのもあります。
タッチパネルの描き心地、TruNoteとの親和性、スピーカーからキーボードに至るまで、一言でまとめてしまうとDynabookが持てるものを全て詰め込んだ、優良のモバイル機と言えます。
外出先で使いやすいノングレアである点や、速度の減衰が少ないIntel機というのも良い組み合わせです。
難点としては一点。
・実用的なバッテリー稼働としては10時間未満(表記上では24時間駆動)。
これはGZでもそうでしたので、仕様書の表示はアテにできず、一般的なモバイル機と同等のバッテリー時間と思った方が良いです。
あとはExcelの関数計算の遅さが気になるところですが、最近のIntel機を選ぶ以上は避けられないと思います。
簡単に言うと30万行のVLOOKやSUMIFあたりの計算を行わせると、同格クラスのRyzenで10~11秒くらいに対し、Core i7-1195G7 、Core i5-1155G7ですと15~16秒前後になります。
この5秒間を許容できる方なら、それを補って余りある使い勝手の良さを手に入れることができる最優良機です(ここを埋め合わせたのが、最新の2022年モデルです)。
それなりのお値段にはなりますが、もし、新入学や新生活で使い勝手の良い最高の一台を選ぼうとされるのであれば、「Dynabook VZ/HU(2021)」はまさにオススメの選択肢です。
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