各メーカーとも、売れ筋となる定番モバイルを用意していますが、その中でも、今回はDynabookの定番モバイル。GZシリーズの2021年モデル「Dynabook GZ/HUシリーズ」をご紹介します。
新しく第12世代Core『Alder Lake』を搭載した2022年モデルが3/18にリリースされました。リリース直後から注文できますので、ご興味ある方は以下も併せてご覧ください。リリース直後の価格差はざっくり2万円ほど。
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Dynabook Gシリーズ2021年モデル(直販ではGZ/HU)の特徴
位置付けと特長
機体構成は変わりませんので、デザイン的な変更はありません。
大まかな特徴は「GZ/HPシリーズ(2020年モデル)」の以下の記事も併せて見ると分かりやすいと思います。
カラーリングがオニキスブルーとパールホワイトの二色展開となっているのも変わりません。
今回の主な変更点は下記の四点です。
・Windows10→11搭載になった。
・Office2019→2021搭載になった。
・AIノイズキャンセラーの機能が追加された。
・新CPUが塔載された。
・ディスプレイが新しくなった(色バランスが良くなった)。
Windows10→11搭載に、Office2019→2021搭載に
今はどのメーカーもWindows11を出し始めていますので、Dynabookもその流れに沿ってOS変更となりました。
併せてOffice2019 → 2021搭載となっています。
決められた通りの使い方しかしないので、Officeの年度にはこだわらない、という方は少なくありません。今回の変更点は便利なものを知らなければ不便とは思いませんが、使ってみたら快適さが味わえる、といった類の改良版です。
目が疲れないよう黒地に白文字のダークモードが使えたり、ネット上のファイルを複数人で編集する機能が強化されるなど。特にExcelの関数が増えたのを目当てにする方は多いようです。
AIノイズキャンセラーの機能が追加された。

AIノイズキャンセラーのイメージ図(公式ページより)
AIノイズキャンセラーは他のメーカーも出しているので、今後の一般向けPCのスタンダードになる機能だと思います。Web会議の際に威力を発揮し、周囲の余計な雑音をカットし、話している人の声だけを選り分けて相手に届けてくれます。
会社勤めあるある話として、会議室を抑えようとしても他の部署が使っていて場所が取れない、急いで対応したいWeb会議が発生した、などの時に威力を発揮します。大部屋の片隅でヘッドセットを付けてのWeb会議でも急場を凌ぎやすくなります。
新CPUが塔載された。
旧機種から順に
PZ55 (2019)が第10世代Core
PZ/HP(2020)が第11世代Core
PZ/HU(2020)が第11世代Coreの追加型番
このように進化してきました。
2020年から2021年にかけては同じ11世代型番ですから、さして違いがないように見えますが、計測してみるとかなりの違いが出ています。
特にシングルスレッドでRyzenのZen3アーキテクチャを超えてきたのは素晴らしく、普段使いでのレスポンスの良さを提供してくれます。
詳しくは内部性能の項目をご覧ください。
ディスプレイが新しくなった(色バランスが良くなった)。
「GZ/HPシリーズ(2020)」からもう一段、色バランスが取られたものに変わりました。
前回も色域の広いIGZO液晶だったので悪くはありませんでしたが、明るさによって色バランスが崩れることがありました。今回は、その点が補正された別型番の液晶が搭載されています。
詳しくはディスプレイの項目をご覧ください。
外観について
デザイン的な特徴
前回と同様のデザインになりますが、改めて写真をまとめてみました。

「GZ/HUシリーズ(2021)」オニキスブルー・正面、内容物一覧
カラーリングは二色展開
色はオニキスブルーとパールホワイトの二色展開です。
オニキスブルーは紺色っぽく見えます。黒というと堅いイメージですが、この色合いだと少し柔らかいので、仕事、私用どちらでも使いやすいです。
パールホワイトの構成は一番のボリュームゾーンに絞られており、基本色はオニキスブルーになります。
パールホワイトだと天板に少しテカりがあるのですが、オニキスブルーは全面マットな仕上がりです。ヒンジ部に色違いのワンアクセントはどちらも変わらず。
プライバシーシャッター搭載92万画素Webカメラ
インカメラは92万画素と一般的で、プライバシーシャッターが標準搭載されています。物理窓が付いているので、不要な時には安心して窓を閉めておけます。
質量の差、900g以下
公式では
パールホワイト(公称値) 約908g
オニキスブルー(公称値) 約888g
となっており、ホワイトの方が何故か20gほど重たく表記されています。SZや旧来の東芝製品でもそうでしたが、なぜかカラーリングが変わると質量表記が変わるというDynabook謎シリーズは未だ健在です。
おそらく塗料や使う部品の違いだと思いますが、実測だと以下の通りになります。
パールホワイト(実測) 約860.5g
オニキスブルー(実測) 約851.5g
タニタのクッキングスケールを使ったので正確性には欠けますが、それにしても公称値よりも随分と軽めになっています。ホワイトでも900gを超えることはありません。色による重量差は 9g 程度でした。
大きさやその他の外観
大きさとしてはA4サイズに+1cm弱くらいです。書類と一緒に鞄に入れやすいサイズです。
一般的によく使われる角度で開いて左右から。
ヒンジ部は最大で180度まで広がります。
タッチパネルは付いていないモデルなので、別の人に見せる時や、ヒンジ部を無理に開いて壊してしまわない意味合いが強いです。
ヒンジ背面の右側には吸排気口があり、稼働時はここが一番熱くなります。GZの熱量は大したことはありません。
GZ/HUの裏蓋を外してみたら
背面は12本のビスで止められています。
通常の+ドライバーで開けられます。特に内側から爪が噛んでいることはないですが、ビスが堅く閉められているので、そこだけ無理な開け方をしないようご注意を。裏蓋開封の難易度は低めです。
内部の基本構造は2020年モデルと変わらず。
写真右上にあるメモリとSSDが隣接した位置に配置されており、取り外しは簡単でしたので、交換、増設も楽にできそうです。
ただし、メモリスロットは1つしかありません。オフィシャルでは、メモリの交換増設はできないとされていますから、16GBを1枚購入して装着しても認識するかどうかまでは分かりません(もっとも、経験上、こうした場合には大抵は認識してきました)。
また、2019までの旧モデルと違って、SSDが交換しやすい位置にあります。これだけで、購入候補に入れる人もいるのではないでしょうか。やはり予備ストレージが交換できると、安心して使い続けられます。

2020~2021年GZに搭載しているメモリ「PC4-25600(DDR4-3200)」

2020~2021年GZに搭載しているストレージ「2280のSSD(PCIe)」
GZ/HUのバッテリーは、前回同様53Wh/3450mAhでした。
接続口
左右にUSBのType-Aが備えられているので、どちらでもすぐに使えて便利です。microでもSDカードがあるとスマホとのデータ移動などで役立つ場面は多いと思います。何より有線LANポートが解放式で付いているので、急いでモジュラージャックを挿したい時に役立ちます。開閉式だと、一度開ける必要がありますし、何と言っても稼働部分がないので解放式の方が強度があって安心です。
※Type-Cの接続口は Thunderbolt 4 対応となっており、PD充電対応です。
※今回、時間がなくて試せていませんが、基板が変わっていなかったのでディスプレイ出力にも対応している筈です。
ACアダプタ(PA5352U-1ACA)について

ACアダプタの型番は「PA5352U-1ACA(リンク先は互換アダプタです)」、長さは175+50=225cm。重さは251g。定格電力は65Wとなっており、メガネケーブルは国内向けの125V用でした。
ダイレクトの GZ/HU のOSが Homeモデルを選ぶと、Type-Cで給電するACアダプタが2個入っているという、嬉しい特典付きになっています。これは前回のGZ/HPでも同様で、そのまま継続されています(カタログモデルでは一つだけです)。
職場と自宅など、よく行く場所に置いておくと、どちらでも充電できて便利です。ただ、持ち歩く場合には、もう少し軽め、小さめのPD対応Type-C充電器がオススメです。今回、他社製のType-C充電器を試せていないのですが、おそらく前回同様の通りですので18W~65Wまでは一通り使えると思います。
以下、単ポートで65WのPD給電に対応しているType-C充電器の代表例です。30W口もあるので、片方スマホで片方PCと使い分けができて便利です。コンパクトで120gで済みます。
バッテリー
Youtubeの連続再生時間で計測しています。
電力制限のかかる残量20%になるまでが8時間10分で、以後はデフォルト設定の節約モードに入りましたので動きは極端に悪くなります。そのままで稼働させると、最終的には9時間25分まで稼働しましたが、実利用として使いやすい時間を考えるなら約8.5時間までが現実的なところです(当記事の性能表についてもそのように表記しています)。
※輝度50%、音量40%で、高パフォーマンスでの電力設定(Windows11のバランス)にて、ライブ映像を流し続けた時のバッテリーの持続時間になります。
ここがDynabook G(GZ)シリーズの最も残念な点です。
24時間駆動と表記されているものの、実際に稼働させると5割にも届きません。これはDynabookだけに限った話ではないのですが、特に最近は JEITA2.0 の計測値との乖離が見られる機体が多くなりました。使い方により、消費電力の差が激しくなった、ということのようです。
10年前なら実働7割で説明できていましたが、今では6割。GZにいたっては3~4割です。
一方で充電速度は以下の通りです。
30分 | 60分 | |
---|---|---|
65W給電時 | 40% | 66% |
やはり、どこでも充電できる環境を整えておく予備アダプタはオススメです。
キーボード
広々と使えるキーピッチ19mm、深く打ち込めるキーストローク:1.5mm。
矢印キーは逆T字でカーソル移動がブラインド操作しやすく、 Enter キーの上に BackSpace 、Delete の鉄板配置。もちろん、NEC、Lenovoのように Ctrl キーと FN キーの逆問題もなければ、HPのように Enter キーの右横に Home 、End などの列が配置されることもありません。キーコンフィグレーションの設定変更することなく、そのままガッチリ実戦投入できる造りです。
使いやすいキーボードの代表格。ザ・スタンダードと言えます。
純粋に打鍵感を求めるなら富士通やThinkPadの方が上ですが、打ち心地は標準的でも “使いやすさ” に的を絞るならDynabookのそれはまさに安牌です。
難点を挙げるなら二つ。
Enter キー近くの特殊キーがやや小さくなっていることですが、これくらいは馴れます。
あと半角/全角キーが小さい点を指摘する方もいますが、ここは小さくて問題ありません。端、角にあるものはブラインドで操作しやすいので大きく作る必要がないのです。使い込むと分かりますが、まったく不便はありません。
それより惜しいのはバックライトキーボードがないことです。暗闇の中で使う(プレゼンや家族の寝ている寝室など)で使うことが多いようなら、他機種にするか、USBライトのいずれかを考える必要があります。
ディスプレイ:非光沢のFHD液晶

Dynabook GZ/HU搭載の液晶パネル「LQ133M1JW64」:Color ACの色度図、i1Display Proによる輝度測定、LUT表示
※液晶ディスプレイは、液晶パネルの特性や製造工程により、各製
輝度は465.6cd/㎡とかなり明るい方で、色域はsRGBカバー率が96.5%。Adobeカバー率が71.6%。
LQ133M1JW41 → LQ133M1JW64
前回までの2020年モデル(GZ/HP)からディスプレイが刷新されています。前回までは輝度の低い時には色が強めに出てしまい、LUT表示(別名ガンマ補正曲線)が歪んでいました。
今回はその欠点がなくなり、理想的な直線を描いています。また、輝度もやや高くなったようで、前回の機体でも400は超えていましたが、今回は460という明るさに。外出先での太陽光の下でもより使いやすくなりました。
次に視野角の広さを確認します。
元々が視野角の広いIGZOパネルですから、ここはシャープ傘下になった良いところです。

Dynabook GZ/HUシリーズ(2021)のパネル「LQ133M1JW64」-正面(文字)

Dynabook GZ/HUシリーズ(2021)-斜め上から(文字)

Dynabook GZ/HUシリーズ(2021)-横から(文字)
写真でも確認できますが、かなり斜めから見ても文字を読むことができます。これならどの角度からでも見やすく、使いやすい液晶と言えます。
特に画像だと違いが分かりやすく出ます。
以下、15.6インチを含めますが、他機種の代表的な液晶と比較した時の違いになります。一般的なIPS液晶でも十分綺麗に見えますが、色域が狭いと角度によっては色が白ける、または暗くなる、のいずれかで色が褪せます。GZ/HU搭載のIGUZOにはそれがほとんどありません。
内部性能について
Windowsの更新が入らない状態で、立ち上げにかかる時間は約13.1秒でした。
性能を調べた結果、まとめ
今回、GZ/HUでは Core i5-1155G7 のみ調べています。Core i7-1195G7に関しては PZ/HU にて調べていますので、併せてそちらの内部性能の項目も見て頂けますと分かりやすいです。
今回、GZ/HUに新しく以下、二型番が投入されました。
Core i7-1195G7
Core i5-1155G7
もっぱらAMDのRyzen 5000番台 Zen3 対抗モデルとして出されたものです。
DynabookにRyzen搭載モデルはありませんが、もし、他社のRyzenにしようか迷うようでしたら、以下の説明がお役に立つと思います。
2021の夏にご紹介した「Aero 13」が1kgアンダーでありながら、Zen3を搭載していてコスパ良く、と推しどころ満載で未だに人気ですが、マルチはともかく、シングル性能では今回、投入された新型11世代Coreの方が一歩秀でています。
1kg以下のノートPCとしては最上位クラスの処理能力です。
基本的にこの性能があれば普段使いでなんら不便なことはありません。あとは重たいクリエイティブワークや、タイトなレスポンスがどれほどのものか、という部分が気になるところです。
PCMark10
以下、快適性を計測する PCMark10 の計測比較になります。電力設定を変えたものを含めて、より細かくご覧になりたい方はこちらの記事がご参考になります。
全体的な快適性能を計測したもの。
アプリケーションの起動速度。
ブラウジング(ネット)の処理能力。
ビジネスアプリ全般の性能。
こちらはグラフィックカード搭載機を除いた、各メーカーの計測値比較グラフになります。
トータルスコアでは4932となり、良い数値ではありますが、PZ/HU の Core i5-1155G7 と比較すると200程度の違いとなり、やはりモバイル機ではパフォーマンスが一歩劣ることが分かります。もっとも900gに満たない軽さでありながら、このパフォーマンスを出せていることがGシリーズ(直販はGZ)の魅力です。
前回の「GZ/HPシリーズ(2020)」のCore i5-1135G7 と比べると700の上昇となり、各スコアを見ていても相応の性能アップとなりました。
アルパカ的には「App Start-up Score」を快適さの代表的な指標として見ていますが、12000台であれば、十分な立ち上がり速度だと言えます。
ただ、PZ/HU の Core i7-1195G7 がウェブの速度が結構凄かったものの、Core i5-1155G7 では小さな上昇に留まったのは少し残念です。
ビジネス用途で考えるなら「Productivity」ですが、Intel Core の苦手としていた「Spreadsheets Score」がまったく伸びず、Ryzenには大きく水をあけられたままという点も気になります。
「Spreadsheets Score」は関数計算の能力を中心に計測した値のようなので、AMD Ryzenが得意なグラフですが、コピーや置換作業になると Intel Core の方が早く作業を終えることが多くあります。そのため、Excelは多用するけど関数計算をガッツリ組まれたシートは扱わない、という人なら気にする必要はありません。逆ならRyzenがオススメです。個別のOffice作業計測は以下の記事が参考になります。
他を見ていくと「Digital Content Creation」では小さな機体に入っているCore i5-1155G7でも7000を超える高スコアを出しました。
特に「Photo Editing Score」はよく伸びており、平面のグラフィカルな編集系能力が高いことが分かります。写真のレタッチやデジ絵イラストの執筆には向いています。
以下、他ベンチも幾つかまわしましたので掲載しておきます。
折りたたんでいますので、クリックかタップでご覧いただけます。
ストレージ

小容量計測時

大容量計測時
普段使いの速度としては申し分ありません。
ただ、大容量になるとランダムアクセスの速度がある程度、減衰します。極端に速度が落ちるわけではありませんが、大容量データを整理する際には時間を多めに取っておいた方が良さそうです。
なお、256GBのストレージで購入した場合は以下の通りです。183GBが自由に使えますので、ローカルにデータを溜め込みたい人でなければ、すぐに使い切るようなことはなさそうです。
ただし、iPhoneのバックアップを取ろうとするのであればご注意下さい。以下、ご参考までに。
※初期ストレージの空容量はOSの更新やリカバリ領域などの設定により増減します。

「GZ/HUシリーズ(2021)」の256GBの初期ストレージ容量
Core i5-1155G7 の高負荷パフォーマンス推移

「GZ/HUシリーズ(2021)」搭載、Core i5-1155G7 にOCCTで負荷100%をかけた時の推移(最も高いパフォーマンス時)

「GZ/HUシリーズ(2021)」搭載、Core i5-1155G7 にOCCTで負荷100%をかけた時の推移(高パフォーマンス:バッテリー駆動時)
ダイナ W6GZHU5CBL搭載、Intel Core i5-1155G7 | ||
---|---|---|
最も高いパフォーマンス時 | ||
平均 | 最高値 | |
周波数 | 3,272.1MHz | 4,288.4MHz |
電力量 | 28.1W | 45.9W |
温度 | 81.4度 | 100.0度 |
GZ/HU に搭載されている Core i5-1155G7 の場合、立ち上がった瞬間のトップ 1%の周波数が17秒も持続します。熱量もこの時、瞬間的に100度に達しますが、基本的には80度前後の巡航を続けます。このくらいなら機体を傷めることなく使えそうです。
この17秒の壁を意識して使うなら、効率よく処理を終える短時間作業を断続して使うことがオススメになります。
バッテリー駆動にして電源設定を一つ落とすと、途端に穏やかな動きになります。立ち上がりも緩やかになるので、レスポンスを重視する人はバッテリー時間が短くなっても良いなら電源設定を変えずに最も高いパフォーマンスのままでいた方が良いかもしれません。
騒音計測はアルパカの部屋だと周囲の雑音が大きくて正確には計測できていません。体感的にはピーク時でも、おおよそ40db程度だと思います。気になるほどの駆動音ではありませんでした。
機体外側の温度推移

「GZ/HUシリーズ(2021)」Core i5-1155G7搭載機、100%稼働による機体外側の温度推移:前面

「GZ/HUシリーズ(2021)」Core i5-1155G7搭載機、100%稼働による機体外側の温度推移:背面
アイドル状態の際に30度を下り、100%稼働5分経過でもキーボード部は30度程度で、廃熱口で48度。10分経過でも大して上がりませんでした。熱くなるのはモニター下部とキーボードの上部が少し程度ですから、不快感はありません。膝上での作業も安心して行うことができるでしょう。
人気モバイルHP「Aero 13」と比較してみると

(左)HPの「Aero 13」と(右)Dynabook「GZ/HU」
全メーカー通して2021年の売れ筋の筆頭に挙げられるHPの「Aero 13」です。
実はGZと大きさがほとんど変わりません。若干、「Aero 13」の方が小さいというくらい。
画面が同じ13.3インチですが、アスペクト比が違います。Dynabook「GZ/HUシリーズ(2021)」が一般的な16:9に対して、「Aero 13」はやや縦に長くなった16:10。
そのため、縦長が基本のWeb画面では、「Aero 13」の16:10の方が広くて見やすいです。
画面の綺麗さはどちらも文句なしに良いです。

「Aero 13」のキーボード
アスペクト比の関係で「Aero 13」の方が見やすいですが、その代わり、キーボードはEnterキーの右横にある一列が難点です。
馴れれば使いやすいと思いますが、ここが「Aero 13」にするかどうかの分かれ目となります。そういう意味では「GZ/HU(2021)」は使う人を選ばずにオススメしやすいです。
もう一つ、「Aero 13」はプライバシーシャッターが付いていません。コストカットのためだと思いますが、そうした部分が許容できるかどうかです。
逆に「Aero 13」にはバックライトキーボードが付いているのに対して、「GZ/HU(2021)」にはありません。人によっては重要なポイントだと思います。
まとめると、こうなります。
HP Aero 13 | Dynabook GZ/HU | |
---|---|---|
画面 | どちらも綺麗 | |
キーボード | ||
プライバシーシャッター | ||
バッテリー | ||
重さ | ||
プロセッサー | AMD Ryzen | Intel Core |
価格 |
※価格は記事アップ時点でのi5とRyzen5、共にメモリ8GB、Officeなしで比較。
この二機種は面白いように、お互いの短所と長所が裏表になっています。もし「GZ/HU(2021)」が候補から外れるようであれば、「Aero 13」で検討頂くのが良いかもしれません。
内部性能も「Aero 13」はAMD Ryzen に対して、「GZ/HU(2021)」は Intel Core ですから、挙動がかなり変わってきます。特にExcelの関数計算が多いか少ないかで Intel Core がオススメかどうかが変わります(詳しくは内部性能の項目をご覧下さい)。
性能表について
「限定販売会場」から買うと、お安くなる機種が幾つもあります。お目あてのものがお安くなっているようでしたら、ぜひご利用下さい。
新しく第12世代Core『Alder Lake』を搭載した2022年モデルが3/18にリリースされました。リリース直後から注文できますので、ご興味ある方は以下も併せてご覧ください。リリース直後の価格差はざっくり2万円ほど。
GZ/HU(2021) Win11 Home
シリーズ名 | dynabook GZ/HVシリーズ 基本構成 |
|
---|---|---|
OS | Windows11 Home |
|
カラー | ■ オニキスブルー □ パールホワイト | |
CPU | Core i5-1155G7 Core i7-1195G7 |
|
メモリ | 8GB(4GB+4GB)/最大8GB 16GB(8GB+8GB)/最大16GB |
|
※メモリの交換・増設はできません。 | ||
ストレージ | 256GB SSD 512GB SSD 1TB SSD |
|
ディス プレイ |
FHD 軽量・高輝度 TFTカラー LED液晶 (IGZO・ノングレア)1,920×1,080ドット |
|
※ディスプレイサイズは13.3インチです。 | ||
グラフィック | インテル Iris Xe グラフィックス(CPU内蔵) | |
無線 通信 |
Wi-fi6(IEEE802.11ax+a/b/g/n/ac) Bluetooth Ver5.2 |
|
有線LAN | 1000Base-T (自動認識、Wake-up on LAN対応) |
|
セキュリティ | 顏認証 | |
質量 | ■ 約888g □ 約908g |
|
バッテリ | 約 24.0時間 (Youtube連続再生8.5時間) |
|
Office | Microsoft Office Home & Business 2021 (Office搭載モデルのみ) |
|
リリース | 2021年11月11日 | |
備考 |
Home モデルはACアダプタが予備で+1つ付いてきます。 |
※バッテリーはJEITA2.0にて表示していますが、構成内容により差異が出ます。
Youtubeの連続再生時間で制限のかかる時間から現実的な実働時間を表記しています。
※このシリーズには光学ドライブが搭載していませんので、項目を割愛しています。
基本構成は全て同じで、心臓部となるプロセッサーとメモリ、ストレージの容量が変わるだけです。
全ての組み合わせのお値段と納期は以下の通りです。
CPU | Core i5-1155G7 | |||
---|---|---|---|---|
色 | ■オニキスブルー | □パールホワイト | ■オニキスブルー | |
メモリ | 16GB オンボード | 8GB オンボード | ||
SSD | 512GB | 256GB | ||
Office なし |
特)W6GZHU5CCL | 特)W6GZHU5CAL | 特)W6GZHU5CBW | 特 |
¥125,180 ¥124,080 |
¥108,680 ¥107,580 |
¥114,180 ¥113,080 |
¥104,280 ¥103,180 |
|
在庫切 | 在庫切 | 在庫切 | 在庫切 | |
Office 付き |
特)W6GZHU5BCL | 特)W6GZHU5BAL | 特)W6GZHU5BBW | 特)W6GZHU5BBL |
¥143,880 ¥142,780 |
¥127,380 ¥126,280 |
¥129,580 ¥128,480 |
¥128,480 ¥127,380 |
|
在庫切 | 在庫切 | 在庫切 | 在庫切 | |
備考 | Home モデルはACアダプタが予備で+1つ付いてきます。 |
※価格は全て税込表記です。
※2023年2月2日現在での価格と納期情報にて表示しています。
※納期に関して「最短 翌営業日出荷」ができますが、型番により変わります。また、土日祝祭日と棚卸期間の営業停止日は出荷できません。ご注意下さい。
※直近の営業日カレンダーはこちら。
※「特)」のマークがあるものは特別価格となっている限定販売ページが用意されています。上段が一般の会員価格。下段が特別販売会場を経由した価格です。
一番の売れ筋になりそうなモデルがi5、8GB、256GBのOfice付である「W6GZHU5BBL」か「W6GZHU5BBW」だと思います。
「GZ/HUシリーズ(2021)」の場合、メモリ8GBでもオンボード4+4GBでデュアルチャネルになっており、普通に学生や会社員の方が使い込む性能としては問題ありません。
ただ、最近はメモリ16GBを求める方が多くなってきており、一部の学校では16GB指定のレジュメ記載が出てきていることから、i7までいかずとも16GBをお求めの方が増えました。Dynabookもそこは分かってくれているようで、2022年2月21日に i5 のメモリ16GBモデルが投入されています。投入された頃合いでメモリ8GBモデルも品切れつつあるので、ちょうど良いタイミングだったと思います。
OSの使用メモリが肥大化するであろう3年後くらいを考えるなら、最初から作動領域に余裕を持たせる意味でも 16GBにしておくのはオススメです。もちろん、純粋に性能の底上げをしてグラフィック性能を上げておきたい、とする場合にも良いと思います。
CPU | Core i7-1195G7 | |||
---|---|---|---|---|
色 | ■オニキスブルー | □パールホワイト | ■オニキスブルー | |
メモリ | 16GB オンボード | 8GB オンボード | ||
SSD | 1TB | 512GB | 256GB | |
Office なし |
特)W6GZHU7CAL | 特)W6GZHU7CBL | 特)W6GZHU7CBW | 特)W6GZHU7CCL |
¥149,380 ¥148,280 |
¥135,080 ¥133,980 |
¥127,380 ¥126,280 |
¥131,780 ¥130,680 |
|
在庫切 | 在庫切 | 在庫切 | 在庫切 | |
Office 付き |
特)W6GZHU7BAL | 特)W6GZHU7BBL | 特)W6GZHU7BBW | 特)W6GZHU7BCL |
¥160,380 ¥159,280 |
¥153,780 ¥144,980 |
¥151,580 ¥150,480 |
¥146,080 ¥144,980 |
|
在庫切 | 在庫切 | 在庫切 | 在庫切 | |
備考 | Home モデルはACアダプタが予備で+1つ付いてきます。 |
※価格は全て税込表記です。
※2023年2月2日現在での価格と納期情報にて表示しています。
※納期に関して「最短 翌営業日出荷」ができますが、型番により変わります。また、土日祝祭日と棚卸期間の営業停止日は出荷できません。ご注意下さい。
※直近の営業日カレンダーはこちら。
※「特)」のマークがあるものは特別価格となっている限定販売ページが用意されています。上段が一般の会員価格。下段が特別販売会場を経由した価格です。
illustrator と Photoshop を同時に立ち上げて平行して使いたい、などであっても踏ん張って処理してくれます。「Digital Content Creation」が強いので、そうしたクリエイティブワーカーには向いていると思います。二つ目の売れ筋が i7 + 16GB 構成です。ボリュームゾーンとしてのカラバリ選択肢を設けてあることから、ここがメーカーの推しどころなのだと思います。
扱うデータがエフェクトかけまくった4Kなどでなければ、それなりに動画編集も可能です。もちろん本格的にやるには足りませんが、持ち運べる性能としては申し分ありません。
あとはやはり軽い作業ばかりだったとしても、連続稼働が多い人にはオススメです。
Officeワーク、Zoom、Teamsを使ってのやり取り、オンラインデータベースの構築、SNSやワードプレスを使っての情報発信や、それらを平行しながらフランツ(Franz)を使っての情報交換などなど。
一つ一つは軽いのですが、それらを大量に行い、電源オフせずスリープか休止状態でずっと使い続ける場合には少しでもレスポンスの低下を防げる、Core i7-1195G7 + メモリ16GB構成はオススメです。
GZ/HU Win11 Pro
以下、Proモデルになります。
ざっくり一万5000円前後上がります。会社でのまとめ買いの定番として、ネットワーク内で使う都合から、セキュリティ的に Pro がいいなどで選ばれています。
折りたたんでいますので、クリックかタップでご覧になれます。
GZ/HU Win10 Pro(ダウングレード権行使モデル)
以下、2022/3/18にリリースされたWindows10のProモデルになります。
一般的にはすでにWindows11でオススメしますが、特殊なネットワークに組み込む場合や、Windows10でないと動作しない特定のアプリを使う場合。もっぱら法人の方、または個人でも10の方が馴れているから、という理由で買われることがあります。
ご注意点 ダウングレード権行使モデルについて
以下、折りたたんでいますので、クリックかタップでご覧になれます。
最後に・まとめ
以前から売れているモデルのマイナーチェンジということで、安心してオススメできます。軽さ、性能などバランスが取れています。
残念な点としては、
・バックライトキーボードではない。
・実用的なバッテリー稼働としては8.5時間(表記上では24時間駆動)。
・電源設定を一つ落とした状態だと初速が、やや緩やかになりがち。
の三点。
逆に良い点としては、
・最も高いパフォーマンス設定の時にはアプリの立ち上げが速い(Core i5-1155G7搭載機にて)。
・映像画像系のグラフィカルなクリエイティブワークが一段と強くなった。
・液晶の色バランスが取れているものに進化した。
の三点です。
忙しい企業戦士にはあるあるの話ですが、Chromeで100個くらいのタブを常に出し続けて調べものばかりとか。デスクトップは大量のフォルダが連なっていて、整理する時間もままならないなど。
それらをしながら毎日の移動ともなると、選ばれるPCは限られてきます。
そうした使い方をする人には、まさに軽さと性能を兼ね備えたオススメの一品です。
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※当サイトでは、dynabook directのレビューした機種は、全ての特別価格と納期情報を掲載しています。ほぼ毎日更新中。
キャンペーンの終わり期間は未定です。
本日ラストです!
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