900gを切った軽さ、MIL規格の頑丈さ、IGZOパネルで目にも優しく接続口も豊富な筐体。Core Ultra ではありませんが、13世代CoreのPプロセッサーなら一般的なお使いなら十分快適に使えます。
今回はそんなdynabookの人気モバイルPC「dynabook GZ/HY」のご紹介です。
※『dynabook GZ/HY』は『dynabook GZ/HW』と同性能ですが、「Microsoft Office Home & Business 2024」が搭載となったマイナーチェンジです。記事性能や写真は『dynabook GZ/HW』を流用しています。
※GZシリーズの兄弟機種となるGAシリーズが発売開始されました。時期によっては9万円台から1kgアンダーで買えるほどコスパに優れたモデルです。
※他、少し重たくはなりますが画質を優先したSZシリーズもあります。
「dynabook GZ/HY(2024)」の特長
同時に他社PCもレビューしたので、比較用動画にまとめてみました。
併せて見て頂けると、分かりやすいと思います。
Gシリーズ(GZシリーズ)とは
このシリーズはダイナブックで最も売れている、軽量モバイルの代表格です。
大学生や会社員の方でGCXシリーズをお使いであれば馴染みがあるかもしれませんが、あれの店頭販売されているカタログモデルがGシリーズ。
個人向けに直販サイトである dynabook direct で販売されているものがGZシリーズです。
こちらでは組み合わせの幅の広さや値段の安さから、直販で買えるGZシリーズをオススメしています。
軽量、頑丈、ディスプレイが見やすいIGZOパネルを採用しており、キーボードも打ちやすい、と一通り揃っています。目立って気になるのはバックライトキーボードが対応ではないところ。
人によってはSIMを入れられない(LTE対応ではない)という点で候補から外れる人がいるかもしれません。
逆にその辺りが必須でない方であれば、オススメできる人気シリーズです。
価格は上がっても良いので、さらなる使いやすさを、というのであれば「dynabook RZシリーズ」があります。14インチでありながら1kg以下から選べます。
特長・今までとの違いは?
今回は前回同様、筐体に違いはありません。
色合いなどのデザイン変更もなく、上記の二色のみ。プロセッサー含めた中身が一部変更されたマイナーチェンジに落ち着きました。
そのため、こちらの記事では色違いのデザインも含めて、旧機体の写真も含めての説明になります(今回、手にしたのはホワイトです)。
・プロセッサーが変更、第13世代Core『ラプターレイク(Raptor Lake)』へ
・Wi-Fi 6 → Wi-Fi 6E 対応へバージョンアップ
・Home 構成だと「Microsoft 365 Basic」が付属してくる
・他、細かい特徴。重さやバッテリー、カメラ機能など
第13世代Core『ラプターレイク(Raptor Lake)』のPプロセッサーを搭載
性能低:電力低 U < P < H 電力高:性能高
第13世代Core『ラプターレイク(Raptor Lake)』はモバイル向けではUよりPが。PよりHの方が性能が高いのですが、軽量モデルになればなるほどUを搭載したモデルが多くなってきます。
ベースパワー | コア数 | |
---|---|---|
Pプロセッサ (ハイスペックモバイル向け) |
28W | P-core:4 |
E-core:8 | ||
Uプロセッサ (低消費電力モバイル向け) |
15W | P-core:2 |
E-core:8 |
今回の「dynabook GZ/HY」は、前回同様900gを切っている軽量モバイルですが、Pプロセッサーを搭載しており性能は高めです。
同じP同士で比べてみると、12 → 13世代になったことで、PassMarkグラフにある通りシングルコア、マルチコア、共に一割以上伸びました。
単独作業やアプリの立ち上げ、複数作業や、全コア使った重たい作業など、いずれも短時間で処理できるようになった、ということです。
コア数やスレッド数は変わりませんが最大周波数が上がってPコアが最大5Ghzに。ひと昔前のデスクトップ並みの処理能力が、重さ900gにも満たない小さな筐体に詰まっています。
色々実機を調べてみて分かったのですが、特定のアプリで挙動が悪くなるということはなく、他社機種で懸念されていた13世代Core Pプロセッサーのパワポの挙動の悪さ、というのもありませんでした。
実機を調べてみるまではそうしたことが分からないままでしたが、これで晴れて本格的にオススメできます。
仕事から私用までマルチに使いやすいモバイルPCです。
※詳しくは内部性能について、の項目をご覧ください。
ちなみに、第12世代Coreの頃からすでにコアがPとEに分かれていますが、ご存じない方のために、かいつまんだ内容を以下に置いておきます。
折りたたんでいます(クリックかタップでご覧になれます)。
PコアとEコアって何? 簡単にまとめると
Wi-Fi 6 → Wi-Fi 6E 対応へバージョンアップ
今までは Wi-Fi 6 まで対応でしたが、Eの文字が付くようになりました。
ルータ側の環境も整えられれば、という話ですが、6GHzの高周波数帯を使えるようになります。通信障害が起きることなく、使えるチャネルも5GHzまでの2つから3つとなり、実測での速度向上が望めます。
Home 構成だと Microsoft 365 Basic が付属してくる
あくまでもHome構成のOffice付モデルだけですが、「Microsoft 365 Basic」がついてくるようになりました。
「Microsoft 365 Basic」とは、2023年年初からサブスクリプションで提供され始めた容量100GBのOneDriveが利用できるミニサービスです。
通常、「Microsoft 365 Personal(旧Office 365 Solo)」では1TBの大容量のOneDriveが使えるようになりますが、その場合には年額、14,900円(税込)が必要です。
元々、永続ライセンスとしてOffice付を買えば、ワードやエクセルなどのOfficeソフトはそのままずっと使い続けられますがクラウドサービスはありません。OneDrive Basic で、誰でも無料で使える 5 GBの小さな容量に限られていました。
今回、「dynabook GZ/HY」のHome構成では「Microsoft 365 Basic」付きのOfficeあり構成を選ぶと、一年間は100GBのOneDriveが無料で使えるようになります。元々、このサービスのお値段は月額229円または年額2,244円です。
ただし、注意点もあります。
お使いになる際には、以下の二点をご注意下さい。
他、細かい特徴。重さやバッテリー、カメラ機能など
重さ約 880g(2024年モデルもほぼ同じです)
元々、控えめに表示する国内メーカーですが、特にdynabookは余計に重く記載しがちでした。
2022年モデルのパールホワイト(実測) 約853.5g
2022年モデルのオニキスブルー(実測) 約845.5g
ただ、今回の2023年モデルのパールホワイトは重さが881gとなり、+30g弱。ほぼ表記通りの重さとなりました。おそらく、オニキスブルーの方も表記通りと考えると、875g前後になったのだと思います。
いずれにしても900gを下っての軽量モデルであることに変わりはありません。
移動することが多い方にとって、フットワークを犠牲にしたくない、作業速度も落としたくない、という方には魅力的なラインナップです。
バッテリーの駆動時間の表記も変更なしの 24時間駆動
バッテリーの駆動時間が前回まで同様の24時間駆動です。
dynabookに限らず、多くのメーカーが実働時間とカタログ値の乖離でクレームに発展することが多い昨今、実働時間がどこまで伸ばせるのかが気になるところです。
プロセッサーが変わったことによる影響がどのように作用するのか。前回までが動画再生7~8時間という結果でしたが、今回も8時間ほどの実働時間を確認できました。もちろん、作業内容により使える時間は変化します。
※詳しくはバッテリー、の項目をご覧ください。
旧来機同様、AIカメラエフェクターが付いています
前回同様、AIカメラエフェクターが付いてきます。ミーティングアシスト機能のAIカメラエフェクターにより、明るすぎず暗すぎず適切な露出補正で整えてくれます。他メーカーでも近い機能はあるのですがdynabookの調整機能は特に優れていると感じた部分です。
オンライン会議をしていて、急いで場所を確保した時のあるあるとして、窓際で逆光になってしまい、顏が暗くなってしまった、という経験をした人は多いのではないでしょうか。そうした心配なく場所を選んでも明るく写せるようになります。
※詳しくはWebカメラ(約92万画素)、の項目をご覧ください。
外観について
「dynabook GZ/HY」では、オニキスブルー と パールホワイトの二色が用意されてます。
今回はパールホワイトをご紹介します。
デザイン的な特徴
「dynabook GZ/HY」 パールホワイトのデザイン
国内メーカーはいずれも紙ベースでの説明書が多いですが、Dynabookも例に漏れず多くの内容物を同梱しています。
全部に目を通す必要はありませんが、あると安心と言う方もいらっしゃると思います。あまり慣れていない方でも、大体はスタートアップガイドの一枚用紙を見ながら、必要であればDynabookあんしんサポートに問い合わせれば初期設定は完了します。
大きさはA4用紙の縦側に+1cm弱といったところで、A4書類と一緒に鞄に入れてもかさばりません。
一般的に使う角度で開いた時の左右からだと以下のようになります。
このシリーズは、ヒンジが180度開きます。タッチパネルではありませんが、視野角の広い液晶が搭載されているので、周りに画面を見せやすいです。
その際に便利なのが、dynabook 画面回転ユーティリティと呼ばれるものです。
dynabook 画面回転ユーティリティについて
通常であれば、向かい合った相手に見せやすく画面を回転させるには、機体ごとひっくり返すか、Windowsの設定内から入って画面を逆転させる必要があります。
ですが、GZ/HVならCtrl + Alt + ↑ ↓ のコマンドだけで上下を逆にして、また戻せます。覚えておけばすぐできますので、見せたい相手がいる使い方の時にはとても便利です。
この手の機能は地味なので、あまり紹介する人がいないのですが、CPUの速度が1秒、2秒、早くなるよりも人の作業が早くなる方が仕事を効率化しやすいので、知っておいて損はないです。
ヒンジの内側、右手側には廃熱口があります。100%稼働させ続けても画面側に廃熱されるだけなので、熱による不快感はありません。
ヒンジ外側には色違いのシルバーラインが走っており、dynabookロゴの輝きと共にワンアクセントとなっています。
天板やパームレストにはマグネシウム合金を採用。軽量でありながら剛性に優れています。
今回はパールホワイトの機体のため、天板はツヤのあるホワイトですが、オニキスブルーですとマッドな感じの落ち着いた紺色になります。
ちなみに強度の面では、アメリカ国防総省制定のMIL規格に準拠した9項目の耐久テスト(落下、粉塵、高度、高温、低温、温度変化、振動、衝撃、太陽光照射)をクリアしています。元々、dynabookはかなり頑丈に作るメーカーですが、MIL規格をパスしているというのは安心感があります。
側面から見たところです。接続口が多めにあります。
背面にはヒンジ側にラバーフットと呼ばれる長いゴム足が付いており、底面の空間を造って空気の流れを良くします。
さりげなく、このラバーフットが手で持つ時に掴みやすいです。ちょっとしたところですが、こうした細かい配慮が使いやすいと感じます。
機能一覧・カメラやディスプレイ情報など
Webカメラ(約92万画素)
このカメラは顏認証に対応しています。
ディスプレイ上部のインカメラは物理シャッターが付いています。右が開け、左が閉めです。使っていない時に閉めておけば、切り忘れやハッキング対策として安心できます。
「dynabook GZ/HY」は一般的なWebカメラを備えています。
コメント