「できるだけ安いものを」
多くの業界で耳にするセリフですが、パソコン業界でも変わりません。
開口一番、このご要望をおっしゃる方もかなりいます。
メーカー側もこの事情を汲んでいるのか、各社で安いモデルを用意していますが、その中でもダントツに安くて最もよく売れているのが、今回ご紹介するレノボの「S340」と「S540」シリーズです。
おそらく、2019~2020年にかけて、このシリーズが店頭オーダーメイドのコーナーで最も注文の多い機種になると思われます。
まずは全メーカーの中で、「コスパ最優良機種の筆頭」に挙げられる「S340」の価格とラインナップをご紹介します。
法人のご購入(領収書)について
法人名義でLenovoのダイレクトモデルをご購入される場合、特に領収書が発行されるかどうかを気にされる方が多いと思います。
Lenovoの場合、
こちらのメールアドレス宛に以下の4点
①ご注文番号(注文した際に発行される)
②領収書送付先(原則は商品のお届け先と同じですが、出荷先と不一致の場合、詳細宛先を記載する必要あり)
③領収書名義
④ご希望の但書き(品目のこと。パソコン代など)
を送信すると、会系処理として使える領収書を発行してくれます。
購入先としてもはや馴染みになっている企業が多く、この方法で10台単位を一度にご注文頂くことも珍しくありません。
※14インチの「S340」と「S540」は兄弟機種のように似ていますが、分量の関係から記事を分けています。もう片方と合わせてお読み頂くと分かりやすくなっています。
※Lenovoとはどういう企業かご存じない方はこちらを。
保証、サポートの説明を含めて以下の記事にまとめられてます。
Lenovoでは学割用の「学生ストア」を用意しています。学生の方、教職員の方であれば、少しでもお安く買うチャンスです。対象の方はぜひ、ご活用下さい。
IdeaPad S340(14 Intel) の性能表
Lenovoは多くの機種で、インテルCPU搭載モデルとAMDのAPU搭載モデルとに二分したラインナップを用意しています。
APUの方が値段が安いため、安い方がいい人(よりファッショナブルに言うなら、“コストへのこだわりを追求している旅人”)はAPU搭載シリーズがオススメです。
S340(14)/Intel CPU搭載・2019年5月14日発表モデル
S340(14)/Intel CPU搭載・2019年9月18日発表モデル
第10世代のCPUになり、処理能力が上がった分、バッテリー時間は短くなっています。
ハイパワーの使い方を求めないのであれば、むしろ、第8世代を搭載している5月14日発表モデルの方がおススメになります。
シリーズ名 | ||
---|---|---|
カラー | プラチナグレー | |
OS | Windows 10 Home 64 bit | |
CPU | Core i3-1005G1 2.1/3.9GHz<2C4T> PassMark理論値 5,929 Cinebench R20(Multi)– |
|
メモリ | 4GB(オンボード)空きスロット×0 | |
増設 | 交換・増設不可。 | |
ストレージ | 128GB (PCIe NVMe/M.2) | |
ディスプレイ | 14.0″FHD TN LEDバックライト 1920×1080(ノングレア) |
|
グラフィック | インテル UHD グラフィックス | |
無線通信 | IEEE 802.11ac/a/b/g/n ワイヤレスLAN (WiFi準拠) Bluetooth v4.2 |
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有線LAN | なし | |
質量 | 約 1.55kg | |
バッテリー | 約 10.0時間 | |
セキュリティ | なし | |
Office | Office Home and Business 2019 (Office 搭載モデルのみ) |
|
リリース | 2019年9月18日 | |
officeなし | 81VV0013JP | |
期待価格 | ¥43,142 | |
officeあり | 81VV0012JP | |
期待価格 | ¥60,984 | |
CPU | Core i5-1035G1 1.0/3.6GHz<4C8T> PassMark理論値 8,950 Cinebench R20(Multi)1,545 |
|
メモリ | 8GB (内、オンボード4GB) 空きスロット×0 |
|
増設 | 交換・増設不可。 | |
ストレージ | 256GB (PCIe NVMe/M.2) | 512GB (PCIe NVMe/M.2) |
officeなし | 81VV000YJP | 81VV0010JP |
期待価格 | ¥57,134 | ¥61,776 |
officeあり | 81VV0011JP | 81VV000XJP |
期待価格 | ¥78,474 | ¥81,928 |
リリース | 2020年2月13日 | |
officeなし | 81VV007WJP | |
期待価格 | ¥63,327 | |
officeあり | 81VV007XJP | |
期待価格 | ¥85,932 | |
CPU | Core i7-1065G7 1.3/3.9GHz<4C8T> PassMark理論値 10,777 Cine R20(M)1,639 |
|
メモリ | 8GB (内、オンボード4GB) 空きスロット×0 |
|
増設 | 交換・増設不可。 | |
ストレージ | 256GB (PCIe NVMe/M.2) | 512GB (PCIe NVMe/M.2) |
officeなし | 81VV000WJP | 81VV000VJP |
期待価格 | ¥68,794 | ¥74,624 |
officeあり | 81VV000UJP | 81VV000TJP |
期待価格 | ¥88,088 | ¥92,565 |
特 徴 | 3セル リチウムイオンポリマーバッテリー、65WのACアダプタ、1年間 引き取り修理。 バックライトキーボード。 |
※価格は全て税込、送料込みの表記です。
※2021年4月25日現在の価格にて表示しています。
※納期は流動的に変動します。リンク先のページにて表記されていますので、ご注文の前にご確認下さい。
※バッテリーはJEITA2.0にて表示していますが、構成内容により差異が出ます。
※このシリーズには光学ドライブが搭載していませんので、項目を割愛しています。
2月13日発表モデルの「81VV007WJP」と「81VV007XJP」が追加されました。
二機種だけでしたので、上記の一覧に組み入れてしまいましたが、機体性能としては9月18日発表の「81VV0010JP」と「81VV000XJP」となんら変わりありません。それでいて2月13日発表モデルの方が5,000円も下がります。
SSDが512GBで検討する方は、素直安い方がオススメです。
こういった同スペックでのマイナーチェンジは他メーカーでもたまにあります。
細かい搭載アプリに若干の違いがあることや納期に違いがあることが多いですが、機体本体が割安に買えれば良い、という人が大多数ですから気にしなくても良いところです。
IdeaPad S340 の特徴
IdeaPad S340 の外観、大きさ
「S340」のシリーズの外観は全て同じデザイン、同じ接続口となります。
見て頂くと分かる通り、プラチナグレー一色ですが、余計な装飾をされていない分、すっきりした印象があります。
また、キーボードはIdeaPadの14インチ共通の形状をしています。以下、S340の画像です。
※キー配列や形状はほとんど同じですが、最上段のFNキーの機能の割り当てはモデルと発売された時期により若干変わります。
※キー配列を変更したい人はフリーソフトの「X Button Maker」を使えば変更可能です。
※他の写真は英字キーボードのものがありますが、基本的に日本語サイトから購入すると以下の日本語キーボードとして届きます。
次に全体的な大きさとして。
14インチという大きさは「モバイルにしては大きい画面で良いものの、持ち運びには不向きなほど重くなりやすく、その割にはテンキーのない不便さが付いてまわる」という中間サイズです。
しかし、逆の言い方をするなら、内でも外でも、どちらでも使えるわけですから、「ほとんど家でしか使わない。けど、たまには外に持っていけると便利だね」という方が内、外、兼用を一台で済ませるのに向いています。
家の中の様々な場所で使いたい方にも向いています。
テンキーにしても、外付けのテンキーをセットで買うことを考えるなら、さして問題にはならないでしょう。そもそも、テンキーを使わない、という人も多くいます。
そう考えると、「S340」の最後に残る問題は液晶となります。
液晶についての説明
液晶パネルは実機を見ないと、どのように見えるかは説明しずらいものですが、それぞれの液晶方式を説明すると以下のようになります。
説明を読むのが面倒な方は、画像を見て下さい。
左がTN。右がIPSです。
※画像のリンク先はモニター説明サイトに繋がっています(英語)。
誇張ではなく、実機を見てもこれくらいの違いがあります。
真正面から見た時でも色合いの違いは歴然としていますが、斜めから見た時の綺麗さ(視野角の広さ、と言います)は全く違います。
これらを見て「IPSの方が絶対いい」と思った方は多いと思います。
S540(IPS)と、S340(TN)のラインナップは価格差一万円といったところ。
「一万円の価格差でこの美しい液晶(右側)が手に入るようなら、そっちがいい」と考える人は多いです。
売れている割合としても、「S340」よりは「S540」を選ぶ人が多いのは、モニターに依るところが大きいと思います。
「パソコンなんて真正面からしか見ないじゃないか。映像を楽しむわけじゃない。事務的に使えれば良くて、画質は気にしない」
というなら、コスト優先で「S340」という切り分けになります。
そういう意味では、複数の人で見た時に最も差が出ると言えるかもしれません。
3種類の液晶パネル(TN、VA、IPS)について
IPS(In-Plane Switching)
視野角(斜めから見える角度)が広いので、パソコンでは最も見やすい液晶と言われています。ただし、製造コストが高めです。
外付けモニターでは60Hzに多く採用されているパネルです。
TN(Twisted Nematic)
速い動きの描写に向いています。製造コストが安いため、安価なパソコンには採用されがちですが、色が褪せやすく、美しさの点では劣ります。
外付けモニターでは144HZ以上のモニターで採用されています。
VA (Vertical Alignment)
視野角、色再現性、応答速度ではTN方式よりも優れるが、視野角、色再現性ではIPS方式には劣る、という中間の位置づけです。
IdeaPad S340 (14)の接続口
- 1. 電源ジャック
- 2. HDMI
- 3. USB3.0 Type-C
- 4. マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック
- 5. Novoボタン
- 6. 4-in-1メディアカードリーダー
- 7. USB3.0
- 8. USB3.0 (Powered USB)
接続口はUSB端子は右側のみで2つ。
SDカードがフルスロットサイズを右側から。
Type-Cが左側にありますので、micro SDを読み込みたいとか、VGA端子でモニターと接続したいなど、一通りの拡張は左側からが良いと思います。
Type-C拡張ツールのオススメとしてはこういったもの。
一通りが接続しやすく、転送速度も早くて値段もそこそこ。
なによりLANケーブルの接続口があります。
海外メーカーはLANケーブル含め、他の接続口を機体から外した造りにすることは多いですが、「S340」や「S540」も見ての通り有線LANポートはありません。
無線は便利ですが、いつも使えるとは限りませんし、有線の方が安定する状況もありえます。
出張でホテルに移動したら、SSIDを探してパスを入力するよりLANに繋げた方が速いのですから。
若干、少なくなりましたが全てのテーブルにLANケーブルが飛び出ているカフェで使う場合も同様です。
IdeaPad S340(14 AMD) の性能表
Lenovoブランド上等、価格重視まっしぐら! でいくならAMDシリーズのこちらになってきます。
IdeaPadの元々の安さにRyzenファミリーのコスパの良さがコラボした、最強タッグと言えましょう。
しかしながら、オールマイティーに使えるIntel CPUに対して、adobe系のソフトでは能力が発揮しずらいなど、AMDはソフトとの相性問題が指摘されています。
ですので、広い用途でパフォーマンスを発揮させるならIntel。
そうでないならAMD系、という切り分け方になります。
ちなみに、LenovoはAMD系はコスパ優先、と割り切っているようで、こちらを選ぶとバックライトキーボードではなくなりますのでご注意下さい。
S340(14 AMD)・2019年6月11日発表モデル
シリーズ名 | ||
---|---|---|
カラー | プラチナグレー | |
OS | Windows 10 Home 64 bit | |
CPU | AMD Athlon 300U 2.4/3.3GHz<2C4T> PassMark理論値 4,748 Cinebench R20(Multi)– |
|
メモリ | 4GB(オンボード)空きスロット×0 | |
増設 | 交換・増設不可。 | |
ストレージ | 128GB (PCIe NVMe/M.2) | |
ディスプレイ | 14.0″FHD TN LEDバックライト 1920×1080(ノングレア) |
|
グラフィック | Radeon Vega3 グラフィックス | |
無線通信 | IEEE 802.11ac/a/b/g/n ワイヤレスLAN (WiFi準拠) Bluetooth v4.2 |
|
LAN | なし | |
質量 | 約 1.55kg | |
バッテリー | 約 11.0時間 | |
セキュリティ | なし | |
Office | Office Home and Business 2019 (Office 搭載モデルのみ) |
|
リリース | 2019年6月11日 | |
officeなし | 81NB0020JP | |
期待価格 | ¥36,465 | |
officeあり | 81NB001YJP | |
期待価格 | ¥55,440 | |
CPU | Ryzen 3 3200U 2.6/3.5GHz<2C4T> PassMark理論値 4,748 Cinebench R20(Multi)751 |
Ryzen 5 3500U 2.1/3.7GHz<4C8T> PassMark理論値 7,842 Cinebench R20(Multi)1,483 |
メモリ | 4GB(オンボード) 空きスロット×0 |
8GB (内、オンボード4GB) 空きスロット×0 |
グラフィック | Radeon Vega3 | Radeon Vega8 |
増設 | 交換・増設不可。 | |
ストレージ | 128GB (PCIe NVMe/M.2) | 256GB (PCIe NVMe/M.2) |
リリース | 2019年6月11日 | 2019年5月14日 |
officeなし | 81NB002BJP | 81NB0029JP |
期待価格 | ¥38,709 | ¥46,552 |
officeあり | 81NB002AJP | 81NB0028JP |
期待価格 | ¥57,904 | ¥68,211 |
特 徴 | 3セル リチウムイオンポリマーバッテリー、65WのACアダプタ、1年間 引き取り修理。 |
※価格は全て税込、送料込みの表記です。
※2021年4月25日現在の価格にて表示しています。
※納期は流動的に変動します。リンク先のページにて表記されていますので、ご注文の前にご確認下さい。
※バッテリーはJEITA2.0にて表示していますが、構成内容により差異が出ます。
※このシリーズには光学ドライブが搭載していませんので、項目を割愛しています。
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