落ち着いた色合いが多いdynabook direct の中で、シルバー筐体は珍しいです。
今回は第12世代Core『アルダーレイク(Alder Lake)』を搭載したCZシリーズの2022年モデルをご紹介します。
※2022年モデルはほぼ完売しました(たまの在庫復活はありえます)。
同じ筐体で新しく13世代Coreを搭載した2023年モデルが発売され始めました。全ラインナップはこちらからどうぞ。
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PW:T8Y7GRSV
※今回、アルパカが調べたのは Core i5-1240P を搭載したシルバー筐体の W6CZMV5FAS
になります。
「dynabook CZ/MVシリーズ(2022)」の特長
位置付けと特長
・ご家庭向けのスタンダードノート、ディスクドライブなし筐体。
・カラーリングが2色展開。
・プロセッサーが第12世代Core『アルダーレイク(Alder Lake)』Pプロセッサー搭載。
・両機種共通 sRGBカバー率100%クラスの綺麗な液晶。
ご家庭向けのスタンダードノート、ディスクドライブなし筐体。
最近は一般的となっているディスクドライブなし筐体ですが、こちらも同様の造りになっています。
16:9液晶、スタンダードなクラムシェルタイプです。兄弟機種のAZとCZはカラーリングが違うものの、形状はほとんど同じです。
ディスクドライブは欲しくてもDVDまでで良いという人はBZに。ブルーレイまで考えるならAZ。
ドライブ不要で重たい処理をしないならPZ、性能重視なら今回、ご紹介しているCZ、という切り分け方です。
dynabook A4ノート・2022年モデル比較表 | ||||
---|---|---|---|---|
AZ | BZ | CZ | PZ | |
処理性能 | P:高い | U:普通 | P:高い | U:普通 |
ディスクドライブ | ブルーレイ | DVD | なし | なし |
色 | ゴールド | ブラック | シルバー / ゴールド×ブラック |
ブラック |
カラーリングが2色展開。
カラーリングが黒や青が多い dynabook の direct モデルの中では明るいシルバー筐体となっています。また、天板がゴールドというのは旧来機で人気の色でしたが、今回は天板とパームレストが色違いのゴールド×ブラックのツートンカラーとなりました。
※当記事ではシルバー筐体を中心にご紹介しています。
プロセッサーが第12世代Core『アルダーレイク(Alder Lake)』Pプロセッサー搭載。
今回、2022年モデルでは、PZ及びBZは第12世代Core『アルダーレイク(Alder Lake)』Pプロセッサー搭載となりました。
TDP(熱設計消費電力) | コア数 | |
---|---|---|
Pプロセッサ (ハイスペックモバイル向け) |
28W | P-core:4 |
E-core:8 | ||
Uプロセッサ (低消費電力モバイル向け) |
15W | P-core:2 |
E-core:8 |
電力を計算力に変換する特性上、性能序列の通りに消費電力も決まります。
電気代が高くなってきている昨今、いかにランニングコストを抑えて使うかを考えればHよりP、PよりUとなります。
もっとも、ここでTDPが13Wしか違わず、電気代が上がったといっても月額で100円も違わなければ性能を優先した方が良いという人は少なくないと思います。そうした人にはオススメの性能です。
第12世代Core『アルダーレイク(Alder Lake)』はそれまでの第11世代Core『タイガーレイク(TigerLake)』から特性そのものが変わり、単純に早くなったというのではなく、得意、不得意も変わりました。身近な処理で一番大きな恩恵はExcelだと思います。
また、計測を続けるたび、ドライバが更新されるたびに各種アプリが最適化されていっているようで、処理速度が徐々に上がっています。
※詳しくは内部性能について、の項目をご覧ください。
両機種共通 sRGBカバー率100%クラスの綺麗な液晶。
ディスクドライブ付きのAZと同じものを採用しており、sRGBカバー率%が97~98%の綺麗な液晶です。
非光沢ということもあり、光が反射しずらく見やすいです。
最近、流行りとなっている16:10液晶ではありませんが、旧来通り、ウィンドウを横に並べる人には向いています。
※詳しくはディスプレイの項目をご覧ください。
外観について
デザイン的な特徴
「dynabook CZ/MVシリーズ(2022)」 のデザイン
箱に同梱されていた書類一式です。
パソコンに不慣れな方ですと紙媒体での説明書があった方が安心できますが、そうした方にもおすすめできる書類が一式揃っています。
大きさは以下の通り。
A4ノートの一般的な大きさです。
厚みはディスクドライブがある分、CZの方がやや薄いですが縦横は変わりません。
左右から見た時はこの通りに。ヒンジは180度までは開かずに、この角度までが最大です。
ヒンジ内側には右手側に廃熱口があります。手を置く部分には熱が来ないので不快感はありません。
ヒンジ外側は白。天板のシルバーとの境です。
天板のシルバーはマッドな感じのヘアライン加工です。AZがツヤのあるゴールドに対して、こちらは派手さを抑えて、角度によって見える薄い横線がオシャレです。
背面はメモリスロットのカバーが外しやすくなっています。
背面のパームレスト側左右にスピーカーグリルが備え付けられており、底面に響かせるようにして音が聞こえてきます。音質はノートパソコンの標準的なものでした。
背面ヒンジ側にある幅広いグリルが吸気口です。膝上での作業時にはここを塞がないようご注意下さい。
裏蓋を外すと
※裏蓋を外さない人には不要なので折りたたんでいます(クリックかタップで見れます)。
※メモリの交換、増設をしない人には不要なので折りたたんでいます(クリックかタップで見れます)。
※メモリ二枚挿しのデュアルチャネルでないと性能が低いと言われていますが、色々と計測してみると、グラフィック性能の差はあるものの、普段使いの一般作業での速度差はあまりありませんでした。そのため、映像、画像系のグラフィカルな使い方やゲームをされない、並行作業が多くない、という方にとっては無理に増設する必要はありません。
今回はシングルチャネルのメモリでの販売が主だっていますので、不慣れな方でも分かりやすいよう掲載しておきます。自己責任にはなりますが、どなたでも簡単に交換増設は可能です。
機能一覧・カメラやディスプレイ情報など
Webカメラ(約92万画素)
「dynabook CZ/MVシリーズ」のカメラは顏認証には対応していません。
通常、カメラが顔認証を搭載していない場合、指紋認証があるものですが、こちらの機種では指紋認証も搭載していません。生体認証がない機種となります。
また、カメラには物理窓のシャッターは付いていませんので、その辺りを気にされない方向けの機体となります。
画質は一般的な92万画素で、他の兄弟機種と同様の綺麗さだと感じました(AZのみ200万画素で綺麗さが変わります)。
接続口
「dynabook CZ/MVシリーズ」の接続口は標準的なものがすべて揃っていますが、ディスクドライブはありません。ディスクドライブ付きが良い場合にはDVDまでなら「dynabook BZ/MV」、ブルーレイまであった方が良い場合には「dynabook AZ/HV」となります。比較用として一通り掲載しておきます。
USB端子(Type-A)は左右に散らして3つ。SDカードスロットやHDMIも一通りです。
Type-C はサンダーボルト対応ではないものの、Type-A の倍の10Gbpsで少し早くデータ転送できます。充電接続口として使えてディスプレイ出力も対応です。
三枚モニターを試してみたら
「dynabook CZ/MVシリーズ(2022)」のType-Cはディスプレイ出力対応です。本体のHDMIとType-C からの変換アダプタによるHDMI接続による三枚モニターの安定した動作を確認しました。
テレワーク需要が増えてきた昨今、3枚くらいのモニターに出力して作業環境を整えたい人は一定数、いらっしゃると思います。もちろんデスクトップも良いですが、いざという時に動かせるようにしておくならノートPCで対応できる機種が便利です。
アルパカが試したType-Cの変換アダプタ
エレコム製「DST-C09BK」と、mreechan(実はHuawei)製「ASIN:B07X659B4Z」、及び GADEBAO製「GADEBAO 3-IN-1」で確認してみました。
ACアダプタ(PA5367U-1ACA)について
ACアダプタの型番は「PA5367U-1ACA」、長さは180+50=230cm。重さは259.5g。定格電力は65Wとなっており、メガネケーブルは国内向けの125V用です。
この「PA5367U-1ACA」というACアダプタはDynabookに採用されているL字プラグとしては標準的なものです。今回はAZとCZを調べましたが、どちらも同じ「PA5367U-1ACA」でした。
18~20Wでは充電できず。
30Wで充電できますが、不安定な挙動を確認しました。特に警告ポップアップなどは出てきませんが、充電マークが明滅を繰り返します。45W以上で安定した充電が可能です。
元々の定格電力と合わせるなら、充電速度の速い65WのPD対応Type-C 充電器がオススメです。
以下、アルパカの試した充電アダプタの一覧です。
「dynabook CZ/MVシリーズ(2022)」の互換アダプタ |
|||
---|---|---|---|
使用 | PD対応 電力 |
メーカー | 商品型番 |
✖ | 18W | cheero | CHE-324 |
✖ | 20W | AUKEY | PA-F3S-WT(White)、PA-F3S-BK(Black) |
△ | 30W | Proulx | GAN-65(White)のUSB-C2 |
〇 | 45W | Anker | PowerPort Atom III Slim (Four Ports) |
〇 | 65W | Proulx | GAN-65(White)のUSB-C1 |
※ケーブルは全て「Anker PowerLine III USB-C & USB-C 2.0 ケーブル (0.9m) 超高耐久 60W PD対応」を使用しました。
以下、単ポートで65WのPD給電に対応しているType-C充電器の代表例です。コンパクトで120gで済み、30Wと60W、Type-Aの充電口がそれぞれあるので、スマホとPCなど同時に充電できて便利です。
キーボード
キーピッチ18.7mm、キーストロークは1.5mm。
打鍵感は一般的な打ち心地です。
キーボードは前回とやや変わっていますが、「dynabook PZ/MV(BZ/MV)」と同様の形状となりました。ただ、AZほどではありませんが、キートップと下地の色が違います。
コントラストがあった方が周辺視野で見やすいと感じる人には「dynabook AZ/HV」、またはCZ/MVが向いています。
逆T字の矢印キー、特殊キーも小さくなっておらず、広々と打てます。
残念な点としてはバックライトキーボードではないこと。また、NumLockキーのパイロットランプがないなどです。A4ノートですので、常にライティングの元でしか使わない方であれば気にしなくても良い部分ですが、そうでないようなら、他機種か、USBライトでの対応がオススメです。
良いところは抗菌効果が施されたキーボードであること。コロナ禍でも安心して使えます。
矢印キーの逆T字、BackSpace キーの上にDelete 配置など、スタンダードな使いやすいキー配列も良いです。Enter キーの左横にある特殊キーも大きめに作られているので、この辺りで打ちづらさを感じていた人には特にオススメできます。
ディスプレイ:非光沢の16:9液晶 1920×1080
※液晶ディスプレイは、液晶パネルの特性や製造工程により、各製
アルパカが手にしたW6CZMV5FASの液晶パネルの輝度は312cd/㎡と一般的な明るさで、色域はsRGBカバー率が97.9%。Adobeカバー率が73.3%。
赤青緑のLUT表示(別名ガンマ補正曲線)を見るとバランスが取れており、輝度が高い時に僅かばかり赤と青が強くなるようです。もっとも、言われても分からない範囲で気になりません。
非光沢(ノングレア)の液晶で文字が見やすいです。反面、キラキラ感のある色映えする液晶ではありません。一般的には文字を目で追う事務作業では非光沢(ノングレア)が好まれ、映像、画像を楽しむ分には光沢(グレア)液晶が好まれます。
なお、dynabookは2022年モデルのA4ノートではCZ(シルバー筐体)、AZで同じモニター型番「LQ156M1JW01」を採用していたのを確認しました。ただし、先に記載しているようにIPSではあるのですが、一部の機種で色域の低い液晶を搭載しています。
こちらでは色域の高い液晶での表示例を掲載しておきます。
写真でも確認できますが、かなり斜めから見ても文字を読むことができます。IGZOではありませんが、これならどの角度からでも見やすく、使いやすい液晶と言えます。
次に画像の見やすさ、視野角の広さを確認します。
斜めから見ても色が褪せづらく、お肉が美味しそうに見えます。動画や静止画を楽しむ分にも向いている液晶です。
内部性能について
今回、アルパカが調べたのは「dynabook CZ/MVシリーズ(2022)」のCore i5-1240P搭載機になります。
性能を調べた結果、まとめ
以前の記事でも記載していますが、第12世代Core『アルダーレイク(Alder Lake)』になってから、ベンチマークの数値が性能通りの値にならないことが多いです。加えて、第12世代Core『アルダーレイク(Alder Lake)』自体が、新しい構造のため、アプリ側が対応したり、ドライバの更新ごとにどんどん良い数値を出しています。
ここに掲載している「dynabook CZ/MVシリーズ」は2022年7月下旬時点での計測値です。その前に計測している同じ第12世代Core『アルダーレイク(Alder Lake)』搭載機種より一歩良い数値になっているのはそのためです。
それらを踏まえた上で見ていきますと、もっとも性能通りの数値を出すと思われる Cinebench R23 では、兄弟機種の「dynabook AZ/HVシリーズ」の Core i7-1260P でシングルが 1800 に迫る勢いで素晴らしいパフォーマンスを発揮しています。Core i5-1240P でも 1600 超えとなりました。
一方のマルチコア性能では、Ryzen 7 5825Uに迫る勢いですが、あと一歩というところで、まだ並んではいません。
それでも、第11世代Core『タイガーレイク(TigerLake)』までと比べると、一気に数値が上がりました。多コアプロセッサーとして、大きな飛躍を遂げたのが分かります。
今回のdynabookのA4ノート全般に言えることですが、基本的にメモリは一枚挿しのシングルチャネルです。背面のメモリスロットが開けやすいので、メモリ増設がしやすいよう考えられたようです。
シングルとデュアルではグラフィック性能が変わります。特に今回からデュアルチャネルになっていないと iris システムで稼働しません。この制限は他メーカーでも見られますので、一般的なものですが、背面のメモリカバーを開けることに抵抗ある人のためにデュアルチャネル構成のラインナップも用意しておいて欲しかったというのが正直なところです。
シングルとデュアルの違いも調べてみたのですが、グラフィック性能を必要とされる使い方(動画、静止画のエンコード時、ゲームなど)に違いが出るものの、その他の日常的な使い方で速度が変わるものではありませんでした。
色々試したのですが、グラフィカルな高負荷作業で計測すると、実は同じメモリ DDR4-3200 であれば、UでもPでも、大きな速度差にはなりません。これは E-core が持続的で単調な低負荷作業を受け持っている第12世代Core『アルダーレイク(Alder Lake)』ならではです。4K動画のエンコードなどでRZやGZが一歩抜きんでて早いのはメモリの違いによるものです。
では、UプロセッサーとPプロセッサーのもっとも大きな差となる身近な作業は何か。Excelです。
特にVLOOKUPのように、他から引っ張ってくる系の関数をがっつり組んだものや、ハイパーリンクが多量に張り付けてあるものなど、連携させるもの=計算させるもの、に関しては差が出やすいです。
この辺りは P-core が本気モードで使われる作業のようで、P-core の実コア数が倍になれば、単純に作業時間が半分になります。PDF化の作業なども同様に差が出ます。
これらのことから、今回、ご紹介しているPプロセッサーを搭載している「dynabook CZ/MVシリーズ」では、ご家庭の一般的な使い方に加えて、Excelを含めたオフィスワークの作業量が多い方、重たいファイルを使うハードワーカーにもオススメできます。
他、写真を扱う作業などは問題なく早くて、動画の編集ではパワーディレクターやビデオスタジオあたりでFHDの5分間の簡単な動画編集あたりまでならオススメ、といったところです。4Kが絡んでくるようなら、または写真の多枚数エンコード(100枚単位)などでもオススメできますが、その場合はメモリを増設してデュアルチャネルにすると、より性能を引き出しやすく速度アップを体感できます。
Cinebench R23
Single Core 1,606 pts
Multi Core 8,234 pts
Adobe や Office の実測時間
※108枚のRAWデータをJpeg変換するのにかかる時間を計測。
※約5分間の軽い編集を加えた動画をH264(YouTube 2160p 4K)の書き出しをした際にかかる時間を計測。
※128000回分のVLOOKUPと、184000回分のSUMIFS(3つの条件)を一度に計算させたときにかかった時間を計測。
WEBXPRT3
主要三大ブラウザ(Chrome と FireFox と Edge)で、それぞれのAC電源あり最適なパフォーマンス時と、バッテリ駆動バランス時での速度を計測しています。
180あれば遅いとは感じなくなり、200でまあまあ。250で快適。300ならタイトなレスポンスを気にする人にもオススメできる即応性が手に入ります。徐々にネットコンテンツのページが重たくなっていくことを考えれば、これらの基準としている数値も少しずつ修正していった方が良いと思います。
とはいえ、Core i7-1260P なら軽めの Firefox で350超え。Chrome 、Edge でもいよいよ350に達する勢いです。これだけ早ければ、多少の重たいページや多重にタブを開いても快適そのものです。
ブラウジングの速度に関しては、メモリ増設による速度差は僅かでした。
比較用として「dynabook PZ/MV(BZ/MV)」のCore i5-1235Uも掲載しておきます。
※以下、その他計測した内容になります(クリックかタップで見れます)。
ストレージ
SSDの速度としては一般的です。
大容量のデータ移動の際にも速度が大して落ちません。ただランダムアクセス系はやや下がりますので、大きなデータを複雑にやり取りする際にはもたつきが出るかもしれない、というくらいです。
256GBのストレージで購入した場合の空き容量は以下の通りです。182GBが自由に使えますので、ローカルにデータを溜め込みたい人でなければ、すぐに使い切るようなことはなさそうです。
ただし、iPhoneのバックアップを取ろうとするのであればご注意下さい。このモデルはセカンドストレージとして1TBのHDD(初期の空き容量931GB)も搭載していますが、iTunes とバックアップデータはシステムドライブにしか入りません。以下、ご参考までに。
※初期ストレージの空容量はOSの更新やリカバリ領域などの設定により増減します。
「dynabook CZ/MVシリーズ(2022)」搭載 Core i5-1240Pの高負荷パフォーマンス推移
ダイナ W6CZMV5FAS | ||
---|---|---|
Intel Core i5-1240P 電源設定:最適なパフォーマンス時 | ||
平均 | 最高値 | |
P-core周波数 | 2,593.2MHz | 3,491.5MHz |
E-core周波数 | 2,307.9MHz | 2,992.7MHz |
電力量 | 28.2W | 44.3W |
温度 | 82.1度 | 90.0度 |
※一番高い電力設定であるWindows10の “最も高いパフォーマンス” とは、Windows11で言うところの “最適なパフォーマンス” のことです。
同様に、一つ下に落とした電力設定であるWindows10の “高パフォーマンス” とは、Windows11の “バランス” のことです。
電源あり状態の最適なパフォーマンス時では、E-core、P-core、共に1秒後をピークとして早い立ち上がりです。その後30秒間をトップ1%の周波数を維持した後に巡航速度に落ち着きます。
細かい作業の切り替えなら、この30秒以内に終わらせると短時間で処理できそうです。
温度は最高90度に達するものの、おおよそ80度前後を維持しており無理のない範囲で稼働していました。
一方、バッテリー駆動時にバランス設定にした時には、P-core が2600Mhzに抑えられるものの、ずっとその水準を維持できます。作業の切り替えなく、高負荷でもない時にはAC電源のある状態でもバランス設定で良いと思います。
音はそれなりの駆動音がありますが、大きすぎるということはなく40db以下だと思います。これは図書館で使っても気にならないレベルです(アルパカの部屋は雑音だらけなので、おおよその感覚値です)。
機体外側の温度推移
アイドル状態の際に30度強、100%稼働5分経過で48度。10分経過で50度オーバーです。熱くなるのはモニター下部とキーボードの左面で40度強程度ですから、不快感はありません。
背面ですと機体左側で50度を超えてきます。人によっては膝上では不快感を感じるかもしれません。その際には膝との間に何かを敷いて作業するのをオススメします。
価格とラインナップの一覧
基本構成
シリーズ名 | dynabook CZ/MVシリーズ | |
---|---|---|
OS | Windows 11 Pro |
Windows 11 Home |
カラー | シルバー ゴールド × ブラック |
|
CPU | Core i7-1260P Core i5-1240P |
|
メモリ | 16GB(16GB×1)/最大32GB | |
※PC4-25600(DDR4-3200)対応。 ※交換増設用スロットあり。 |
||
1st ストレージ |
256GB SSD 512GB SSD |
|
2nd ストレージ |
1TB HDD(5400rpm) | |
ディス プレイ |
FHD 軽量・広視野角 TFTカラー LED液晶 (ノングレア)1,920×1,080ドット |
|
※ディスプレイサイズは15.6インチです。 | ||
グラフィック | ※メモリ増設後、デュアルチャネル稼働時にはインテル Iris Xe グラフィックス(CPU内蔵)にて稼働。購入時にはUHDグラフィックス。 | |
無線 通信 |
Wi-fi6(IEEE802.11ax+a/b/g/n/ac) Bluetooth Ver5.2 |
|
有線LAN | 1000Base-T (自動認識、Wake-up on LAN対応) |
|
生体認証 | なし | |
質量 | 約1.9kg | |
バッテリ | 約9.5時間(実働予想 4時間) | |
Office | Microsoft Office Home & Business 2021 (Office搭載モデルのみ) |
|
リリース | 2022年5月27日(シルバー筐体) 2022年7月20日(ゴールド×ブラック筐体) |
※バッテリーはJEITA2.0にて表示していますが、構成内容により差異が出ます。実働予想は限界稼働時間の5割弱を表記しています。
※このシリーズには光学ドライブが搭載していませんので、項目を割愛しています。
dynabook CZ/MV シルバー 筐体
dynabook CZ/MV シリーズ シルバー 筐体 |
||||
---|---|---|---|---|
OS | Windows11 Home モデル | |||
CPU | Core i7-1260P | Core i5-1240P | ||
メモリ | 16GB | 8GB | ||
SSD | 512GB | 256GB | 512GB | 256GB |
HDD | 1TB(5400rpm) | |||
Office なし |
特)W6CZMV7FBS | 特)W6CZMV7FAS | 特)W6CZMV5FAS | 特)W6CZMV5FBS |
¥106,480 ¥105,380 |
¥103,180 ¥102,080 |
¥109,780 ¥108,680 |
¥88,880 ¥87,780 |
|
在庫切 | 在庫切 | 在庫切 | 在庫切 | |
Office Personal |
特)W6CZMV7DBS | 特)W6CZMV7DAS | 特)W6CZMV5DAS | 特)W6CZMV5DBS |
¥139,480 ¥138,380 |
¥117,480 ¥116,380 |
¥109,780 ¥108,680 |
¥107,580 ¥106,480 |
|
在庫切 | 在庫切 | 在庫切 | 在庫切 | |
Office H & B |
特)W6CZMV7EBS | 特)W6CZMV7EAS |
特)W6CZMV5EAS |
特)W6CZMV5EBS |
¥142,780 ¥141,680 |
¥136,180 ¥135,080 |
¥124,080 ¥122,980 |
¥107,580 ¥106,480 |
|
在庫切 | 在庫切 | 在庫切 | 在庫切 | |
CPU | Core i7-1255U | |||
メモリ | 32GB(16GB×2) | |||
SSD | 512GB | |||
HDD | 1TB(5400rpm) | |||
Office なし |
特)W6CZMV7FCS | |||
¥139,480 ¥138,380 |
||||
在庫切 | ||||
Office H & B |
特)W6CZMV7ECS | |||
¥172,480 ¥171,380 |
||||
在庫切 |
※価格は全て税込表記です。
※2023年10月1日現在での価格と納期情報にて表示しています。
※納期に関して「最短 翌営業日出荷」ができますが、型番により変わります。また、土日祝祭日と棚卸期間の営業停止日は出荷できません。ご注意下さい。
※直近の営業日カレンダーはこちら。
※「特)」のマークがあるものは特別価格となっている限定販売ページが用意されています。上段が一般の会員価格。下段が特別販売会場を経由した価格です。
dynabook CZ/MV ゴールド × ブラック 筐体
dynabook CZ/MV シリーズ ゴールド × ブラック 筐体 |
||||
---|---|---|---|---|
OS | Windows11 Home モデル | |||
CPU | Core i7-1260P | Core i5-1240P | ||
メモリ | 16GB | 8GB | ||
SSD | 512GB | 256GB | 512GB | 256GB |
HDD | 1TB(5400rpm) | |||
Office なし |
特)W6CZMV7FBB | 特)W6CZMV7FAB | 特)W6CZMV5FAB | 特)W6CZMV5FBB |
¥106,480 ¥105,380 |
¥97,680 ¥96,580 |
¥92,180 ¥91,080 |
¥88,880 ¥87,780 |
|
在庫切 | 在庫切 | 在庫切 | 在庫切 | |
Office Personal |
特)W6CZMV7DBB | 特)W6CZMV7DAB | 特)W6CZMV5DAB | 特)W6CZMV5DBB |
¥144,980 ¥143,880 |
¥137,280 ¥136,180 |
¥120,780 ¥119,680 |
¥128,480 ¥127,380 |
|
在庫切 | 在庫切 | 在庫切 | 在庫切 | |
Office H & B |
特)W6CZMV7EBB | 特)W6CZMV7EAB |
特)W6CZMV5EAB |
特)W6CZMV5EBB |
¥124,080 ¥122,980 |
¥119,680 ¥118,580 |
¥113,080 ¥111,980 |
¥107,580 ¥106,480 |
|
在庫切 | 在庫切 | 在庫切 | 在庫切 |
※価格は全て税込表記です。
※2023年10月1日現在での価格と納期情報にて表示しています。
※納期に関して「最短 翌営業日出荷」ができますが、型番により変わります。また、土日祝祭日と棚卸期間の営業停止日は出荷できません。ご注意下さい。
※直近の営業日カレンダーはこちら。
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最後に・まとめ
まとめますと、「dynabook CZ/MVシリーズ(2022)」の気になる点としては、
・指紋認証や顔認証などの生体認証が付いていない。
・そこそこのお値段。
の二点。
逆に良い点としては、
・第12世代Core『アルダーレイク(Alder Lake)』の高いパフォーマンス。
・色域が広くて鮮やかな液晶(ご注意:色域の低いものも混在あり)。
の二点となりました。
買われていく人の中で生体認証必須という方はあまり多くないのが実情ですが、生体認証が必須の人は別機種になります。
お値段に関しては時事的なものですので今後の値下がりに期待です。ただ、2022年から先は食料のみならず、電子部品も物流が滞る=価格高騰が避けられないと思っています。記事アップ時点でもすでに他社含めて構成が弱まったり、値段が上がり気味の傾向があります。
ただ、dynabook の安心設計、色域の広い鮮やかな液晶(一部、色域の狭い液晶もあり)。12世代Coreの高いパフォーマンスを考えるなら、良い選択肢だと思います。
特に今回ご紹介したシルバー筐体のヘアライン加工は、色を白系で考えている人には気に入って頂けると思います。
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