法人向けモデルでも使いやすいものなら、個人で買って使う人は大勢います。
今回は、そんな法人向けの定番モバイル「ProBook 635 Aero G8」をご紹介します。
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※今回は日本HPから機体をお借りして記事を作成しています。
HPが12月9日(月)12:59まで「ブラックフライデー・第ニ弾」が開催中です!
『Pavilion Aero 13-bg』Ryzen 5 8640U 搭載モデルがいよいよ10万3800円まで下がってまいりました!
※『Pavilion Aero 13-bg』の場合、Enterキー横一列の特殊キーがなくなり打ちやすくなりましたが、矢印キー左右上側にPgUp と PgDn のキー配列になったことがネックです。 便利なキー設定の方法はこちらの動画でご紹介しています♪
「ブラックフライデー・第二弾」は
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「ProBook 635 Aero G8」の特長
位置付けと特長
・Ryzen 5000番台(ZEN3)シリーズ搭載機
・LTE(4G)対応モデル
・1kgモバイル、53Whの長時間バッテリー選択可能
・セキュリティレベルの高い法人向けPC(HP Wolf Pro Security Edition選択可)
Ryzen 5000番台(ZEN3)シリーズ搭載機
Zen2(Ryzen 5 5500U や Ryzen 7 5700U)でも、普通に使うには十分な性能でしたが、ZEN3 になったことで、Ryzen独自の不得意なアプリや作業が緩和されました。
まだ苦手作業はあるものの、一般的な使い方であれば快適そのものです。
※詳しくは内部性能について、の項目をご覧ください。
LTE(4G)対応モデル
メーカーによってWWANとも呼ばれていますが、SIMを内蔵して独自に通信する機能を有します(モデルによっては付いていないので、表示を見間違えないよう、ご注意下さい)。
LTEが繋がっていれば外出先でいちいちポケットWifiやデザリングの設定をする必要がないので、すぐに外での作業に取り掛かりたい人には便利です。
価格差はおよそ2万円となっており、SIMの独自契約が必要となります。ただ、忙しいビジネスマンにとっては、そのくらいの価値は十分にあると思う人は多いと思います。
1kgモバイル、53Whの長時間バッテリー選択可能
今回、アルパカが調べたのは Ryzen 3 5400U 搭載機だったので、余計に消費電力を抑えられていたのだと思いますが、実戦レベルの実働時間で11時間駆動という長時間を記録しました。最近は特にJEITA Ver. 2.0 との乖離が激しい機種が多いので、敢えて計測する必要がありますが、そうした中でも 53Wh の大容量を選んでおけば、長時間操作時できます。
※詳しくはバッテリー、の項目をご覧ください。
セキュリティレベルの高い法人向けモバイルPC(HP Wolf Pro Security Edition選択可、他、HP Endpoint Security Controller など)
OSがProエディションの法人モデル共通ですが「HP Wolf Pro Security Edition」を選択することができます。
「HP Wolf Pro Security Edition」とは、既知のウィルスに強い従来のセキュリティソフトとは違い、AIによる行動分析や未来予測を取り入れることで、今まで対応できなかった未知のウィルスからも守れるセキュリティシステムです。
Windowsに標準搭載されている「Windows Defender」と平行して稼働できるので、既知、未知、どちらのウィルスからも守ることができます。また、最初から選択することでプリインストールした状態で発送されるので、PCの使い始めからすぐに堅い守りの元で使うことができます。
価格が安い点も魅力的で、記事アップ時点での値段は年間1100円という安さ。通常のセキュリティソフトであれば5000円前後が相場ですから「HP Wolf Pro Security Edition」が選べるモデルを考えるのであれば、一般のセキュリティソフトは不要と割り切って良さそうです。
他にも「HP Endpoint Security Controller」で、クリーンな状態と比較した時の危険性を察知する能力にも長けていますから、BIOSレベルで何かあった時にも安心できます。まさに大切なデータを扱うのにふさわしい堅固な砦です。
外観について
デザイン的な特徴
「ProBook 635 Aero G8」 のデザイン
オールメタルのシルバー筐体で、素材はアルミニウムとマグネシウムのハイブリットになります。
肌ざわりが良く、汚れや手脂は目立ちません。
法人向けらしく、いかにも仕事で使うための角ばった硬いデザインですが、特に個人の方が使っていても違和感はないと思います。
今回は大容量バッテリーの53Whの方だったので、最軽量の999gから80g近くが増量となっています。1078g。
大きさはA4用紙より横1cmほどをはみ出す程度です。
ヒンジの内側に隠れるようにして吸排気口があります。左側が排気、右側が吸気。Ryzen 3 搭載機ということもあり、発熱は抑えられており不快感はありません。
左右から見た時はこのようになっています。
キーボードの両脇にスピーカーグリルを配置しています。音質はけっこう良かったです(あくまでも主観です)。オンライン会議でも声が聞き取りやすいと思います。
180度開くのですが、コンパーチブルモデルではないので床面に完全に付くまでは開けません。周りから見えるように開く分には問題ないと思います。
ヒンジ外側にには “PROBOOK” の細字文字がプリントされています。
手を置くパームレスト側の開閉部です。
筐体サイドが∑の形になっているので、指をひっかけて開きやすくなっています。地味ですが、こういうところは実用性があって使いやすいです。
全体的にシルバーで統一され、天板中央には反射する HP のロゴ。
背面には5本の+ビスで裏蓋が止まっていました。
今回、借り物のため外しませんでしたが、他レビュアーの記事を見るとメモリの交換増設もできるようです。ベースカバーも外しやすそうだったので、ストレージの予備を作ったり、何かと弄れる機体だと思います。
ただ、セキュリティ的にHP独自の「HP Endpoint Security Controller」などで管理されているので、部品の不正交換とみなされ認識を外されないか、などの注意事項があります。その辺りをクリアできる方なら扱いやすいモデルだと思います。
機能一覧・カメラやディスプレイ情報など
Webカメラ(720p:約92万画素)
このカメラは顏認証に対応しています。指紋認証も付いているので、好きな方で設定して使うことができます。
ディスプレイ上部のインカメラは物理シャッターが付いています。右が閉め、左が開けです。使っていない時に閉めておけば、切り忘れやハッキング対策として安心できます。
「ProBook 635 Aero G8」は一般的なWebカメラを備えています。
こちらは同日の同時刻に同じライティングの中での比較です。同じ92万画素ですが、けっこう違って見えるのが分かると思います。やや広角寄りのカメラでした。
これは今のノートパソコンの標準的なカメラ画質です。
接続口
「ProBook 635 Aero G8」の接続口は標準的なものが揃っていますが、SDカードスロットが micro でもないのが残念な部分です。
USB端子(Type-A)は左に2つ。HDMI、Type-C 端子が一つ。
Type-C はサンダーボルト対応ではないものの、充電接続口として使えてディスプレイ出力も対応です。
また、このシリーズの特徴として、LTE対応を選択できます。右側のスロットカバーを外せばSIMが入れられます。
よくあるのが、モバイルPCでもSIMスロットがヒンジ背面にあったり、SIMピンを使わないと取り出せない場合がありますが「ProBook 635 Aero G8」のそれは取り出しが指だけでできて容易です。
滅多に外さないものなので目立たない部分ではありますが、複数枚のSIMを使う匿名性の高いネット環境を構築したい人の場合、こうした機種の方がすぐに交換しやすくてオススメです。
ACアダプタについて
ACアダプタの型番は「TPN-DA22」、長さは180+100=280cm。重さは226.5g。
定格電力は45Wです。
PD対応のType-C充電器では、30W以下で警告ポップアップが出るようになります。
ただ、純正以外でも出るので、30W以下で他社製を使おうとすると二重に出ることになります。
煩わしくならないよう、充電速度の面からも45W以上で使うのがオススメです。
こちらはアルパカが動作確認したType-C 充電器です。
「ProBook 635 Aero G8」の互換アダプタ |
|||
---|---|---|---|
使用 | PD対応 電力 |
メーカー | 商品型番 |
△ | 18W | cheero | CHE-324 |
△ | 20W | AUKEY | PA-F3S-WT(White)、PA-F3S-BK(Black) |
△ | 30W | Proulx | GAN-65(White)のUSB-C2 |
〇 | 45W | Anker | PowerPort Atom III Slim (Four Ports) |
〇 | 65W | Proulx | GAN-65(White)のUSB-C1 |
※ケーブルは全て「Anker PowerLine III USB-C & USB-C 2.0 ケーブル (0.9m) 超高耐久 60W PD対応」を使用しました。
以下、単ポートで65WのPD給電に対応しているType-C充電器の代表例です。コンパクトで120gで済み、30Wと60W、Type-Aの充電口がそれぞれあるので、スマホとPCなど同時に充電できて便利です。
バッテリー
アルパカが調べたのは、53WHのバッテリー時でRyzen 3 5400U搭載機の場合ですが、長めに稼働し続けることができました。重さの差は約80g、差額5,500円となりますが、その分の長時間が手に入るのはとても魅力的です。
Youtubeの連続再生時間は、残量20%になるまでが10時間20分で、以後はデフォルト設定の節約モードに入りましたので、動きは極端に悪くなります。そのままで稼働させると、最終12時間10分まで稼働し続けましたが、実利用として使いやすい時間を考えるなら約11時間までが現実的なところです(当記事の性能表についてもそのように表記しています)。
※輝度50%、音量40%で、高パフォーマンスでの電力設定(Windows11のバランス)にて、ライブ映像を流し続けた時のバッテリーの持続時間になります。
もちろん、輝度を抑えたり、Officeワークでの軽い使い方に終始するようであれば、もっと時間数は伸びますが、こちらでは厳しめに見ています。
通常のノートPCでは8時間稼働前後が多い中で、実戦本位で使って11時間というのは、なかなか魅力的だと思います。
充電速度は以下の通りです。残量1%時に電源をオフにした後に給電開始した後の%になります。一般的な充電速度です。
30分 | 60分 | |
---|---|---|
45W純正AC給電時 | 40% | 69% |
キーボード
縦横ともにキーピッチ18.7mm、キーストロークは1.5mm。
打鍵感は一般的な打ち心地で良い感じです。
指紋認証センサーが右下のキーボード外にあるのが良いです。センサーをキーボード内に収めようとすると、右側の Ctrl キーを削ることになりがちなので、不満の溜まりやすい部分でした。電源ボタンがキーボード内にあるのは残念ですが、端にはないのでタイプミスで押すことはなさそうです。
Enter キーが程よく大きく、BackSpace キーの上に Delete キーの鉄板配置。矢印キーも逆T字になっていて使いやすかったです。
他、特殊キーも小さいのが最下段にしかないので、記号をよく使うプログラマーの方でも使いやすいと思います。
また、HPの法人モデルのキーボードで素晴らしいのは F12 で設定できる「HP Programmable key」の機能です。様々なショートカットをここに保存できますので、仕事で使いやすい内容などをすぐに呼び出せます。
「HP Programmable key」の機能について
計算機やメモ帳などのアプリを登録しておいたり、良く使う定型文を登録しておいたりと、ショートカットを作成できる便利機能です。特にビジネスシーンでは同じ文章の組み合わせを使うことが多いので、速度アップになる人は多いと思います。
以下、長くなるので折りたたんでいます。クリックかタップでご覧いただけます。
逆に気になるところとしてはバックライトキーボードがない点です。
暗い部屋でプロジェクターをスライドさせながらのプレゼンが基本の人にとっては、USBライトなどが必要になります。
他、惜しい点としてENVYシリーズのようにミュート機能やマイクオフなどのオンオフがパイロットランプですぐに見分けがつく状態にしておいてもらえると、よりビジネスユースな層には受け入れられやすいと思いました。ただ、それも無理に搭載してコスト高になるくらいならなくても良いというくものです。
総合的にはかなり使いやすいキーボードだと思います。
ディスプレイ:非光沢の16:9液晶 1920×1080
輝度は313cd/㎡と一般的な明るさで、色域はsRGBカバー率が99.1%。Adobeカバー率が75.8%。
赤青緑のLUT表示(別名ガンマ補正曲線)を見ると、輝度が上がった時に微妙に赤が強めですが、ほとんど気にならない範囲です。
液晶は好みが分かれる部分でもありますが、広い色域でノングレアというのは、仕事向けに使い込む人にとってはベストマッチだと考える人は多いと思います。
視野角の広さ(文字)
写真でも確認できますが、かなり斜めから見ても文字を読むことができます。これならどの角度からでも見やすく、使いやすい液晶と言えます。
視野角の広さ(画像)
美しく、見やすい液晶です。かなり斜めから見ても色が褪せることなく見やすかったです。
内部性能について
今回、アルパカが調べたのは「ProBook 635 Aero G8」のRyzen 3 5400U搭載機になります。
性能を調べた結果、まとめ
今回アルパカが調べたのはRyzen 3 5400U搭載機でメモリ8GBのシングル構成です。
敢えてこの内容にしたのは、ローエンド構成でどこまで使えるのか、コストを抑えた時の快適性がどこまで保てるのか、などを確認しておきたかったためです。
結論から言うと、Ryzen 3 5400Uでも、思ったより快適さは保たれていました。他機種より価格が大きく安くなっているようならけっこうオススメできます。
Cinebench R23 でシングル性能 1300 程度ですが、日常作業の調べものや軽いOfficeワークで使っても、心配しているほどもっさり感はなく、待ち時間はほぼありません。普通に使える範囲です。
Excelの置換作業や関数計算では Intel Core のCore i7-1165G7と同等の速度を保っていたわけですが、パワポのコピー、編集だとやや遅れがちになり、Ryzenの苦手なPDF化になると少し待ち時間が出てきます。
RAW現像を扱うクリエイティブ作業には向きませんが、jpegでの年賀状の作成、印刷や簡単なFHD動画でしたら問題ない範囲です。たまにしか使わないけど町内会のチラシや短時間PV作成くらいまで、と割り切るなら充分考えられる選択肢です。
逆を言えば、それ以上の使い方の人は選んではいけないプロセッサーで、作業量の多いハードワーカーが使えば、デュアルチャネルになっても処理しきれない待ち時間が積みあがってゆくと思います。そういう方は Ryzen 5 5600U か Ryzen 7 5825U でお考え下さい。
CinebenchR23
Single Core 1294 pts
Multi Core 5479 pts
Adobe や Office の実測結果
※108枚のRAWデータをJpeg変換するのにかかる時間を計測。
※約5分間の軽い編集を加えた動画をH264(YouTube 2160p 4K)の書き出しをした際にかかる時間を計測。
※128000回分のVLOOKUPと、184000回分のSUMIFS(3つの条件)を一度に計算させたときにかかった時間を計測。
※スライド200枚をコピーした際にかかる時間を計測しました。パワポの場合、クリップボードに取り込むよりも張り付ける方が負担が大きいので、そちらのみの計測です。
※50.5MBのダミー商談資料スライド200枚をPDF出力にかかる時間を計測しました。
インターネットの速度(WEBXPRT3)
主要三大ブラウザ(Chrome と FireFox と Edge)で、それぞれのAC電源あり最適なパフォーマンス時と、バッテリ駆動バランス時での速度を計測しています。
180あれば遅いとは感じなくなり、200でまあまあ。250で快適。300ならタイトなレスポンスを気にする人にもオススメできる即応性が手に入ります。
バッテリ駆動時の速度低下は大きかったです。ここはRyzenのお決まり通りとなりましたが、固定電源のある環境ならブラウザ問わず300近辺で非常に快適です。
実はRyzenシリーズでは同世代ならネットブラウジングの速度はRyzen 3 でも 7 でも大きくは違いません。固定電源ありきでネット検索が主だった使い方でなのであれば、コストを抑えてRyzen 3 5400U にする、という選択肢は十分アリだと思います。
PassMark
ゲーム系ベンチマーク
軽いゲームをやる程度であればRyzen 3 5400Uでも問題ない範囲ですが、それでも「FF-XIV 暁月のフィナーレ」あたりだと苦しいです。設定を落とせば、ある程度は、という程度でお考え下さい。
軽い:ドラゴンクエストX
ドラゴンクエストX:「ProBook 635 Aero G8」Ryzen 3 5400U、メモリ8GB(8×1)時にて
最高品質、FHD、フルスクリーン設定:5641(快適)
少し重い:FF-XIV 暁月のフィナーレ
FF-XIV 暁月のフィナーレ:「ProBook 635 Aero G8」Ryzen 3 5400U、メモリ8GB(8×1)時にて
平均fps: 11.5、最低fps: 6
スコア:1748(設定変更を推奨)
ストレージ
充分な速度ですが、特にランダムアクセス系が早いのが素晴らしいです。普段使いでの細かなデータのやりとりで快適さを保ちやすくなります。
なお、256GBのストレージで購入した場合は以下の通りです。183GBが自由に使えますので、ローカルにデータを溜め込みたい人でなければ、すぐに使い切るようなことはなさそうです。
ただし、iPhoneのバックアップを取ろうとするのであればご注意下さい。以下、ご参考までに。
※初期ストレージの空容量はOSの更新やリカバリ領域などの設定により増減します。
「ProBook 635 Aero G8」搭載 Ryzen 3 5400Uの高負荷パフォーマンス推移
HP ProBook 635 Aero G8 | ||
---|---|---|
AMD Ryzen 3 5400U 最も高いパフォーマンス時 | ||
平均 | 最高値 | |
周波数 | 3,777.5MHz | 3,972.0MHz |
電力量 | 24.8W | 26.5W |
温度 | 93.6度 | 99.0度 |
※一番高い電力設定であるWindows10の “最も高いパフォーマンス” とは、Windows11で言うところの “最適なパフォーマンス” のことです。
同様に、一つ下に落とした電力設定であるWindows10の “高パフォーマンス” とは、Windows11の “バランス” のことです。
最も高いパフォーマンス時には、最高99度と高めの温度ですが、ほとんどの場合は97度にタッチする程度で、90度台前半が主だった平均温度でした。やや高めではあるものの、機体を傷めるほどではないギリギリのチューニングです。
あまり壁らしいものはありませんが、強いて言えば稼働後14秒間はやや動きが良いです。ピークは2.2秒後ですが、極端なものではなく、全体的に一定の速度を維持する、という山谷の少ない安定した挙動でした。
ただ、電力設定を一つ落とした高パフォーマンスモード時には、ピークに達するまで12秒ほどかかる緩やかな立ち上がりに変わります。バッテリーが長持ちする機体なので、急いでない時には良いですが、もし固定電源のない出先で短時間に多くの作業を切り替えながら使う場合には、敢えてバッテリー駆動時間を犠牲にしてでも電源設定を落とさない方が良いかもしれません。
機体外側の温度推移
アイドル時にヒンジ部近くで27度、100%稼働5分経過で32度。10分経過で36.5度です。それより熱くなるのはモニター下部とキーボードの左上だけですから、不快感はありません。
背面はキーボード上より、やや熱くなるようです。それでも10分稼働で45度程度ですから、膝上での作業でも問題ない範囲と言えます。気になる方は下に何か敷くのをオススメします。
室温18度の時に計測しています。
価格とラインナップの一覧
「法人向け4%オフクーポンページ」条件:77,000円(税込)以上
「個人向け5%オフクーポンページ」条件:11万円(税込)以上
※上記リンクを踏んで適用金額以上の商品を選択するだけでお値引きが入ります。ぜひご活用下さい。
※ご注意:特別なキャンペーンとの併用はできないことがあります。
HP ProBook 635 Aero G8 (AMD)シリーズ |
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---|---|---|---|
カラー | ナチュラルシルバー | ||
初期OS | Windows 11 Home / Pro / 10Pro(ダウングレード) | ||
プロセッサー | Ryzen 3 5400U | Ryzen 5 5600U | Ryzen 7 5825U |
メモリ | 8GB×1、16GB×1、32GB(16×2) | ||
ストレージ | 128GB ~ 1TB SSD(PCIe NVMe) | ||
ディスプレイ | 13.3インチ FHD液晶・光沢なし 1,920 x 1,080(16:9) |
||
カメラ | 720p HDカメラ / 物理窓あり | ||
無線 | IEEE 802.11ax、Bluetooth 5.2 | ||
質量 | 約 999 kg | ||
バッテリー | 42WHr 最大 15時間 53WHr 最大 17時間 (53WHr+Ryzen 3時にYoutube再生時間:11時間 ※) |
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Office | なし / Office Personal 2021 Office Home & Business 2021 Office Professional 2021 |
||
Officeなし価格 | ¥111,430 ~ | ¥124,630 ~ | ¥158,730 ~ |
その他特徴 | 生体認証:顔認証、指紋認証あり。 |
※価格は全て税込(10%)表記です。
※2022年11月12日時点での公式サイトの値段で記載しています(不定期ですが更新予定です)。
※輝度50%、音量40%で、高パフォーマンスでの電力設定(Windows11のバランス)にて、ライブ映像を流し続けた時のバッテリーの持続時間から、厳しめに見た時の現実的な使用時間を割り出しています。
「法人向け4%オフクーポンページ」条件:77,000円(税込)以上
「個人向け5%オフクーポンページ」条件:11万円(税込)以上
※上記リンクを踏んで適用金額以上の商品を選択するだけでお値引きが入ります。ぜひご活用下さい。
※ご注意:特別なキャンペーンとの併用はできないことがあります。
このシリーズが出てきた当初は10万円以下から買える1kgモバイルとして、注目を集めましたが、今では Ryzen 3 でも11万円からとなりました。もちろんバッテリーを大容量にしたり、メモリを増やしたりと選択していけば、それなりのお値段にはなると思います。
価格は常に上下動するものですから、キャンペーンが入った時などにお安くなっているタイミングを狙ってみるのが良いと思います。
最後に・まとめ
まとめますと「ProBook 635 Aero G8」の残念な点としては、
・バックライトキーボードではない
・SDカードスロットがない
・価格が上がることが多くなった
の三点。
逆に良い点としては、
・LTE(4G)対応
・キーボードが使いやすい
・実戦本位での実働バッテリー時間が長い(53WH時、Ryzen 3 5400U搭載機にて)
の三点となりました。
バックライトキーボードがないのは非常に惜しい部分で、この条件が満たされないばかりに候補から外すビジネスマンは少なくないと思います。
SDカードスロットは、こだわる人でなければ気になる部分ではありませんが、法人向けであれば必要とするハードワーカーはいらっしゃると思ったので、敢えて挙げておきます。
価格に関しては元々が安かったものだけに、記事アップ前に上がってしまって残念なところです。時期的に10万円以下に下がるようでしたら十分オススメできる内容です。
今回はLTEモデルとして試してはいませんが、記事アップ時点で全てのLTEモデルが品切れになっているのを見ると、+2万円の価値は十分にありそうです(LTEは4Gまで対応ですが、5G以上でしたら同じ法人向けの「Elite Dragonflyシリーズ」が選択可能です。ただしアルパカは5G端末をオススメしておりません)。
キーボードは操作性が良く、打鍵感にこだわらない人であれば万人にオススメできる優れものでした。欠点はバックライトだけで、そこにこだわらないようでしたら快適に使えます。「HP Programmable key」は「ProBook 635 Aero G8」に限ったものではありませんが、やはり使いやすくて便利です。
最後にバッテリーが思ったより長持ちして良かったのですが、Ryzen 5 以上で試してはいませんので、そこがどうなるかは分かりません。ただ、Ryzen 5 5600U 以上を選んでも、Ryzen 3 5400U までの使い方に限定したり設定を落とせば、同等に長持ちしやすいと思います。
ここまでの内容が一通り揃ったもので、値段もお手頃というのであれば、定番の法人モデルとなるだけのものを備えている、と言えるのではないでしょうか。
内部性能と価格の対比でみれば、同じAero 繋がりで言えば個人向けの「Pavilion Aero 13-be」などがコスパ良くオススメです。ただ、今回の「ProBook 635 Aero G8」 はセキュリティの強さや「HP Programmable key」など、別の意味での魅力が詰まったシリーズです。
もちろん、実戦的に使いやすいモデルですから、使用頻度の高い個人の方にもオススメです。
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