「Dell G16 7630(2023)」Core i9-13900HX + RTX 4070、実機レビュー

15インチ以上16:10 液晶海外PCメーカー製品情報
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ゲーミングに求められる高性能を備えつつ、画面の広さと美しさを併せ持ち、できるだけコストも抑えたい。

今回はそういったモデルをお求めの方にオススメしたい「Dell G16 7630(2023)」をご紹介します。

※当サイトではDell G16 7630(2023)またはDell G16 7630として表記しています。

※裏蓋外す方や詳細を知りたい方はこちらの「Dell G16 7630(2023)」のオーナーズマニュアル が参考になります。

※兄弟機種の15インチモデル「Dell G15 5530(2023)」はこちらの記事でご紹介しています。CPUが熱を持ちやすいものの、設定次第で素晴らしいパフォーマンスを発揮します。

※「プレミアムサポート(プラス)」や保証についてなど、Dell製品を選ぶ際に迷いやすい部分はこちらの記事を読むと分かりやすいです。



価格とラインナップの一覧

※同じ構成の場合、即納モデルの方が安くなりやすいですが、即納でない場合はカラーリングなどの選択肢が増えます。
※OSの項目がないものは全てWindows11 Home になります。
※Officeは全てペーパーレスのデジタルライセンスとなります。
※同じ構成の場合、即納モデルの方が安くなりやすいですが、即納でない場合はカラーリングやキーボードなどの選択肢が増えます。

※クォンタムホワイト□ダークグレー■ にて表示しています。

Core i9-13900HX 搭載機

最新価格 先週価格 即納 キャンペーン名 プロセッサー グラフィック ディスプレイ メモリ ストレージ Office 無線 カラー キーボード 発注コード
229,457円 269,980円 G16 ゲーミング Core i9-13900HX RTX 4070 16 QHD+ 240Hz 16GB(8×2) DDR5 1TB SSD なし Wifi 6 日本語 / 英語、Gキー付き ogn7630022spmonojp
229,457円 269,980円 G16 ゲーミング Core i9-13900HX RTX 4070 16 QHD+ 240Hz 16GB(8×2) DDR5 1TB SSD なし なし 日本語 Gキー 付き sgn7630022spmonojp
233,979円 210,559円 G16 ゲーミング Core i9-13900HX RTX 4060 16 QHD+ 240Hz 16GB(8×2) DDR5 1TB SSD なし Wifi 6 日本語 / 英語、Gキー付き gn7630017i9sppomonjp
233,979円 210,559円 即納 G16 ゲーミング Core i9-13900HX RTX 4060 16 QHD+ 240Hz 16GB(8×2) DDR5 1TB SSD なし Wifi 6 日本語 Gキー 付き sgn7630017spmonojp

※価格は全て税込表記です。
※2024年4月27日現在での価格にて表示しています。

 

Core i7-13650HX 搭載機

最新価格 先週価格 即納 キャンペーン名 プロセッサー グラフィック ディスプレイ メモリ ストレージ Office 無線 カラー キーボード 発注コード
224,980円 202,461円 即納 G16 ゲーミング Core i7-13650HX RTX 4060 16 QHD+ 240Hz 16GB DDR5 1TB SSD なし Wifi 6 日本語 Gキー 付き sgn7630570701monojp
186,112円 218,980円 即納 G16 ゲーミング Core i7-13650HX RTX 4050 16 QHD+ 240Hz 16GB DDR5 1TB SSD なし Wifi 6 日本語 Gキー 付き sgn7630570901monojp
186,112円 218,980円 G16 ゲーミング Core i7-13650HX RTX 4050 16 QHD+ 240Hz 16GB(8×2) DDR5 1TB SSD なし Wifi 6 日本語 / 英語、Gキー付き ogn7630570901monojp

※価格は全て税込表記です。
※2024年4月27日現在での価格にて表示しています。

 

「Dell G16 7630(2023)」の特長

位置付けと特長

・コストパフォーマンスに優れたDellゲーミングノートの新しい16インチモデル

・13世代Core HXに、RTX4000番台を搭載

・16:10比率のQHD+ (2560 x 1600) 、165Hz~、sRGB100%クラスの液晶を搭載

コストパフォーマンスに優れたDellゲーミングノートの新しい16インチモデル

Dellのゲーミングノートの有名どころはG15ですが、今回のG16は新たに追加された+1インチの新シリーズです。

基本的な構成は似ているのですが、筐体が大きい分、より強めの部品を入れて性能もアップしています。また、その内容に見合った液晶も備えており、一歩上のグレードと言えます。

G16 7630 G15 5530
プロセッサー Core i9-13900HX
Core i7-13650HX
メモリ 16GB(8×2) DDR5
グラフィック RTX 4070 Laptop
RTX 4060 Laptop

RTX 4050 Laptop
RTX 4060 Laptop
RTX 4050 Laptop
RTX 3050 Laptop
液晶 16インチ、16:10比 15.6インチ、16:9比
QHD+ (2560 x 1600)、3ms
DCI-P3 100%(sRGB-130%)240Hz
FHD (1920×1080)、3ms
sRGB-100%、165Hz
QHD+ (2560 x 1600)、3ms
sRGB-100%、165Hz
FHD (1920×1080)、3ms
sRGB-100%、120Hz
キーボード 日本語 1-ゾーン RGB、Gキー付 /
英語 1-ゾーン RGB、Gキー付
日本語 ホワイトバックライトGキーなし /
英語 4-ゾーン RGB、Gキー付
インターフェイス
Type-C
Thunderbolt 4
(RTX 4070搭載機の場合)
Type-C  3.2 Gen 2
(DisplayPort™対応)

価格的には近いのですが、同じRTX4070 同士で比べると、およそ記事アップ時点で1万~1万5000円ほど「Dell G16 7630(2023)」の方が高いです。

選べるプロセッサーは変わりませんが、グラフィックボードは一つ上のRTX4070 まで選べます。解像度もワンランク上がってQHDに。比率も16:10になって縦に広く使えるなど、価格差以上に強くなっている部分が多いです。

ただ、キーボードは基本的に1ゾーンRGBとなっているので、部分的に光らせ方を変えることはできません。

特にその辺りにこだわらずに、ご予算と置き場所に余裕のある方には「Dell G16 7630(2023)」がオススメです。

 

13世代Core HXに、RTX4000番台を搭載

性能低:電力低  U < P < H < HX  電力高:性能高

第13世代Core『ラプターレイク(Raptor Lake)』はモバイル向けではUよりPが。PよりHの方が性能が高いのですが、今回のG16ではノートパソコンでの最上位に位置するHXが投入されました。

ベースパワー コア数
HXプロセッサー
(ハイエンドノート)
55W P-core:6~8
E-core:4~16
Hプロセッサー
(ハイパフォーマンスノート)
45W P-core:4~6
E-core:4~8
Pプロセッサ
(パフォーマンス優先モバイル)
28W P-core:4
E-core:8
Uプロセッサ
(低消費電力モバイル)
15W P-core:2
E-core:8

記事アップ時点での選べるプロセッサーとグラフィックボードは下記の通りです。

Core i9-13900HX
Core i7-13650HX

RTX 4070 Laptop
RTX 4060 Laptop
RTX 4050 Laptop

今回調べたのはCore i9-13900HX ですが、P-core:8、E-core:16 に32スレッド、Pコアの最大クロックは5.4Ghzになります。スペックを見ていくと、もうノートパソコンで扱う性能ではないと思えるほど良い動きをしていました。ゲームだけを考えるならCore i7-13650HX でもグラフィックボードがしっかりとした性能を備えていれば、特に不便はないと思います。

ただ、ゲーム以外でも取り回しをさらに良くしておきたい、などがあるようでしたら、Core i9-13900HX は魅力ある選択肢です。

Dell G16 7630(2023)」はプロセッサーが Core i7 13650HX からとなっており、i5がありません。いずれ投入されそうですが、今すぐ買う予定のない方はi5モデルが出ることがあれば、それに合わせて考えるのも良いと思います。

一方のグラフィックボードですが、今回調べたRTX4070 LaptopではDLSS3を効かせれば、「ホグワーツ・レガシー」レベルの激重タイトルでも設定を上げ気味にしても高いfpsを保つことを確認できました。

Laptop用 RTX 4070 RTX 4060 RTX 4050 RTX 3060
CUDAコア数 4608基 3072基 2560基 3840基
RTコア数 36基
(第3世代)
24基
(第3世代)
20基
(第3世代)
30基
Tensorコア数 144基
(第4世代)
96基
(第4世代)
80基
(第4世代)
120基
DLSS バージョン 3 3 3 2
ブーストクロック 1230 – 2175 MHz 1470 – 2370 MHz 1605 – 2370 MHz 1283 – 1703 MHz
搭載メモリ
(VRAM)
GDDR6×8GB GDDR6×8GB GDDR6×6GB GDDR6×6GB
メモリ帯域幅 256.0 GB/s 256.0 GB/s 192.0 GB/s 336 GB/s
最大グラフィックパワー 35 – 165 W 35 – 165 W 35 – 165 W 60 – 130W
PassMark 19917 18459 15360 13363
できるだけ専門用語を使わない性能解説

※CUDAコア数…映像画像を処理するコアのことですが、より汎用性を持たせて映像画像以外でも使いやすくしたものです。この数が増えることで本来のグラフィカルな処理能力も上がるのでマルチに活躍できます。
※RTコア数…レイトレーシング(光の方向や量を把握し、物体の表面や水面の反射などを映し出す映像技術)に特化したコアです。
※Tensorコア…ディープラーニング(深層技術)に特化したコアのことです。1回のクロックで演算を同時実行が可能になっています。そのため、大量のデータを対象としながらの分析が高速で可能になります。主にAI学習や、不確定要素の多いシミュレーション予測などで活躍しますが、ゲームではDLSSのアップスケーリング技術(低解像度のゲーム画面をレンダリングして超解像アップスケール処理後に高解像度のゲーム画面として出力する、というもの。結果、フレームレートと美しさのいいとこどりができる)で活用されます。
※ブーストクロック…1秒間の処理速度を数値化したもの。必要に応じて変動します。
※搭載メモリ…データ処理できるプールの大きさのことです。同じグラフィックボードの名称でも、搭載しているメモリ数が違うことがあるので注意が必要なところ。×の前が世代。後が大きさ。共に高ければ高いほど良いです。
※メモリ帯域幅…一秒間あたりの一時記憶領域にどれだけのデータをコピーできるか、を表した数値です。速度やバス幅を掛け合わせたメモリの総合的な速度を表しており、ここが高いほどゲーム時のフレームレートの生成速度が早まります。他にもAIイラストの生成速度などにも寄与しています。速度全般を司っていると言っていいかも。
※最大グラフィックパワー…電力量が高ければ高いほど性能が上がります。高効率化したものでは電力量が低くても高い性能を発揮しますが、同じ世代、同じアーキテクチャ(基本構造)同士なら純粋に電力量の高い方が性能が良いです。
※PassMark…ここでは記事アップ時点でのPassMark社が公表しているG3DMarkを記載しています。世界各地から収集したベンチマークの結果を平滑化したものですので、計測サンプルが多ければ大まかな3Dグラフィック性能を推し量ることができます。

3DMarkの世界標準で見た時には、平均して19917のところを21499と大幅に上回っています。期待以上の良い数値でした。

※詳しくは内部性能について、の項目をご覧ください。

 

16:10比率のQHD+ (2560 x 1600) 、165Hz~240Hz、sRGB100%~DCI-P3 100%(sRGB-130%)クラスの液晶を搭載

Dell G16 7630(2023)」はお値段が上がりますが、DCI-P3 100%(sRGBにして130%以上)の240Hz液晶まで選択することができます。

これはG15ではなかった部分で、G15よりワンランク高い滑らかな動きでありながら綺麗な液晶をしています。

また、アスペクト比が16:10というのもG15とは違ったところです。

最近は16:10比率の液晶対応のゲームタイトルも増えてきていますので、広い画面で楽しむのにも向いています。

※詳しくはディスプレイ、の項目をご覧ください。

 

外観について

クォンタム ホワイト

メタリックナイトシェード

クォンタム ホワイト

メタリックナイトシェード

Dell G16 7630(2023)」では、クォンタム ホワイト と メタリックナイトシェード の二色が用意されてます。

今回はクォンタム ホワイトをご紹介します。なお、クォンタム ホワイトは日本語キーボード、メタリックナイトシェードは英語キーボードのみ、となっています。

デザイン的な特徴

「Dell G16 7630(2023)」 のデザイン

「Dell G16 7630(2023)」の比較・正面、内容物一覧

機体本体は白のベースカラーにグレーのキートップで、コントラストがある分、周辺視野で見やすいです。

樹脂製の筐体なので高級感はありません。

約2.99kg と、ACアダプタと共に重たくてゴツいです。片手で持つにはしんどい重さですが、その分、一か所に固定してしまえば筐体が微動だにせず操作しやすいです。

「Dell G16 7630(2023)」の重さ、天板

14インチの16:9液晶のモデルと比べた時には、このようなサイズ感の違いがあります。やはり机に置いた時の広々とした液晶面積の使いやすさがあります。

「Dell G16 7630(2023)」・大きさ比較

大きさはこの通りで、B5ノート2枚分くらいの大きさです。

左右から見た時にはこのように。

ヒンジは180度まで開くことはなく、下の画像よりやや開く程度です。普通に使う分には不便はありません。

「Dell G16 7630(2023)」右側

「Dell G16 7630(2023)」・左側

Dell G16 7630(2023)」の比較・斜め

ヒンジの色違いの部分以外は全てホワイトに。

天板にはお馴染みのDellのロゴマークがあります。

Dell G16 7630(2023)の側面

側面を見ると、全体的にエッジの効いた鋭角な造りです。

ヒンジ右側にはGシリーズの特徴である “G” の文字がしつらえてあります。

「Dell G16 7630(2023)」裏蓋

背面は、やや高めのゴム足により底面と床との間から吸排気を行えるよう、グリルが広がっています。

パームレスト側左右にある小さなスピーカーグリルから底面に響かせるように音が出ます。音質は良かったと思います。

 

機能一覧・カメラやディスプレイ情報など

「Dell G16 7630(2023)」のカメラ機能

Webカメラ 720p(30 fps時:約92万画素)

このカメラは顏認証に対応していません。また、物理シャッターも付いていません。

Dell G16 7630(2023)」は一般的なWebカメラを備えています。

タブのタイトル他社:約92万画素カメラの撮影例

「Dell G16 7630(2023)」の約92万画素カメラの撮影

「Thikpad X1 Carbon 2018年(6th-Gen)」の約92万画素カメラ

こちらは同日の同時刻に同じライティングの中での比較です。同じ92万画素ですが、けっこう違って見えるのが分かると思います。

キメの細かさはともかく、色合いがやや薄くなりがちですが、これは今のノートパソコンの標準的なカメラ画質です。

 

接続口(インターフェイス)

「Dell G16 7630(2023)」の接続口(インターフェイス)

Dell G16 7630(2023)」の接続口は標準的なものがすべて揃っていますが、SDカードの類はありません。

電源コネクタやHDMIなど、一度繋げてしまえば抜き差ししないものが背面にあるので、PC周りが少しすっきりします。そういう意味ではあまり抜き差ししないUSB接続(Type-A)の有線マウスなどを背面に接続すると良いかもしれません。

Type-C は機種により違いがあり、RTX4070搭載機ですとThunderbolt4に対応しています。その他のモデルでは、通常のUSB Type-A よりは一歩早いというデータ転送速度になります。

左側面には開閉式の有線LANとヘッドフォン/マイク端子。右側にはUSB Type-A ×2つ、という内容です。

今回、Type-C からの給電を試し忘れてたのすが、G15になぞらえると、まず一般的な100W以下のPD対応充電器では対応していないと思います。

 

HDMI の4K出力について

背面のHDMIは2.1とのことでしたので、4K、144Hzモニターへ接続して試したところRGB形式での出力ができていました。

 

ACアダプタについて

「Dell G16 7630(2023)」の ACアダプタ「LA330PM190」

ACアダプタの型番は「LA330PM190(リンク先は互換アダプタです)」、長さは180+175=355cm。重さは1539g。定格電力は330Wです。丸口プラグにストレートケーブルを採用しています。

厚み4.5cm弱、19.5cmほどの長さで弁当箱のようなアメリカンサイズです。

 

キーボード

「Dell G16 7630(2023)」のキーボード・全体

縦横ともにキーピッチ19mm、キーストロークは1.9mm(実測)となっており、かなり深めにしっかり押し込むことができます。打鍵感は一般的なものですが、この深いストロークにより気に入る人は結構、多いと思います。

テンキーはありません。

敢えてテンキーレスにすることで、タッチパッドをセンター配置にして、文章入力をしやすくしています。というのも、G15がEnter キーがやや細長かったのに対して、G16だと幅広でしっかりと 逆 」字の形になっているのが使いやすいワンポイントです。

「Dell G16 7630(2023)」のキーボード・右側のアップ

「Dell G16 7630(2023)」ののキーボード・右側

「Dell G15 5530(2023)」のキーボード・アップ

「Dell G15 5530(2023)」のキーボード右側

ただ、Enter キーの右横に特殊キーの一列がありますので、ここを馴れるかどうかというのがあります。

また、テンキーレスにしたことで矢印キーも大きくなっていますし、右側のCtrl キーも大きくなってショートカットが使いやすかったです。

難点を挙げると、右側のShift キーが矢印キーの左上に配置されていることです。大きさが他と変わらないため、操作時には目視で確認しないと分かりづらかったです。もっともほとんどの人は左側のShift キーしか使わないと思いますので、あまりに気なる人はいないと思います。

どちらかというと、Enter キーの上に、BackSpace キー。その上に Delete キー、とはならずにENDキーという配置の方が気になります。

他社で慣れている人だと、Delete キーを押しているつもりでENDキーを押下、などが考えられます。

個別に見ていきますと、F12キーでタッチパッドを無効化できます。マウス操作に集中したい人はパッドを切っておくのがオススメです。

F9 キーはGシリーズの一部の機種にのみ装備されている「Gキー」となっており、押すだけでファンの回転数を一気に上げることができます。

「Gキー」に関しては簡単にしか試せていませんが、パフォーマンスはあまり変わりませんでした。ファンの回転数が上がるので、部屋の温度が高い場合や、熱によるパフォーマンス低下が予想される時には活躍しそうです。

もっとも、今回の「Dell G16 7630(2023)」では、元々、放熱効率が高い優れものなので、そもそも使う必要がなさそうです。

他、見ていきますとNキーロールオーバーには対応していません。できるだけ一度に押した時に反応させた時には以下の通り。Shift キーとSpeace キーを入れると7キーくらいまで反応しました。

また、ストロークが深いだけあって打ち心地は良いのですが、アクチュエーションポイントを浅く反応させているわけでもないようです。こだわる方にはオススメできませんが、普通にゲームを楽しむ分には問題ない範囲=通常のキーボードとなります。

また、ライティングの色を変えられますが、1ゾーンRGBとなっており、 WASD キーのみを別色で光らせる、などはできません。

色指定は ACCから行えます。

「Alienware Command Center」のキーボード色変え

「Dell G16 7630(2023)」のキーボード色変え例1

「Alienware Command Center」のキーボード色変え

「Dell G16 7630(2023)」のキーボード色変え例2

 

ディスプレイ:非光沢の16:10液晶 2560×1600

「Dell G16 7630(2023)」の液晶パネル「4N45R-160GME」:Color ACの色度図、i1Display Proによる輝度測定、LUT表示

Dell G16 7630(2023)」のディスプレイには165Hzと240Hzの二種類がありますが、今回アルパカが調べたのは165Hzの液晶です。応答速度はどちらも3msと変わりません。

輝度は365cd/㎡と明るめで、色域はsRGBカバー率が98.2%。Adobeカバー率が75.4%。
フリッカーは発生していませんでした。

赤青緑のLUT表示(別名ガンマ補正曲線)を見ると、やや、青が弱いものの、気にならない程度でバランスしています。

画面が美しく、またQHD+ の16:10と広々しているので、造り込まれた世界観に没頭するのに向いています。

一般使いでもこの液晶の広さは便利なもので、以下、見え方の違いをまとめています。

16:10と16:9の表示の違い(ExcelやWebページなど)

以下は一般的な16:10液晶(1920×1200)と、FHDの16:9、1920×1080ドットとの見え方の違いです。

※長くなるので折りたたんでいます(クリックかタップで開けます)。
※「IdeaPad Slim 5i Gen 8 14型」に限らず解像度が同じ16:10の画面であれば同じように見えます。
※フォントの大きさを150%均一での表示です。

「Dell G16 7630(2023)」のQHD+、16:10液晶FHD、16:9液晶

「Dell G16 7630(2023)」のQHD+、16:10液晶の表示例

FHD、16:9液晶の表示例

16:10と16:9の表示の違い(ExcelやWebページなど)
Excel 100%時

「G16 7630(2023)」の16:10液晶(1,920×1,200)でExcel-100%

一般的なFHD16:9液晶(1,920×1,080)でExcel-100%

「Dell G16 7630(2023)」の16:10液晶(1,920×1,200) AB列、39行目まで

一般的なFHD16:9液晶 U列、23行目まで

Excel 90%時

「G16 7630(2023)」の16:10液晶(1,920×1,200)でExcel-90%

一般的なFHD16:9液晶(1,920×1,080)でExcel-90%

「Dell G16 7630(2023)」の16:10液晶(1,920×1,200)  AE列、43行目まで

一般的なFHD16:9液晶(1,920×1,080) W列、25行目まで

Excel 80%時

「G16 7630(2023)」の16:10液晶(1,920×1,200)でExcel-80%

一般的なFHD16:9液晶(1,920×1,080)でExcel-80%

「Dell G16 7630(2023)」の16:10液晶(1,920×1,200)  AI列、49行目まで

一般的なFHD16:9液晶 Z列、28行目まで

つの画面に多くの情報量を出しておきたい人にとって、「G16 7630(2023)」の広々とした液晶は大きな魅力と言えます。調べものをする際にもポータルサイトが下図のように見え方が変わります。

左右に割って二つのウィンドウを同時表示させるなど、より効率よく使うことができます。

視野角の広さ(画像)

次に画像の見やすさ、視野角の広さを確認します。

「Dell G16 7630(2023)」のsRGBカバー率 98.2%一般的なIPS液晶 sRGBカバー率62.8%TN液晶 sRGBカバー率61.3%

「Dell G16 7630(2023)」のディスプレイ・正面から(画像)

「ThinkPad E15 Gen 3 (AMD) 」の液晶、画像(正面から)、標準的なIPS液晶

LAVIE Direct N15(R)のTN液晶 sRGBカバー率61.3%

「Dell G16 7630(2023)」のsRGBカバー率 98.2%一般的なIPS液晶sRGBカバー率62.8%TN液晶 sRGBカバー率61%

「Dell G16 7630(2023)」のディスプレイ・上から(画像)

「Dell G16 7630(2023)」のディスプレイ・横から(画像)

ThinkPad E15 Gen 3 の斜め上から見た時の一般的なIPS液晶

「ThinkPad E15 Gen 3 (AMD) 」の液晶、画像(視野角確認)

TN液晶 sRGBカバー率61%、斜め上から

TN液晶 sRGBカバー率61%、斜め横から

上から見た時にやや色が褪せますが、普通に見る部分には十分な美しさを備えています。

性能が強いモデルですから、本格的なクリエイターがもっと色の深さにこだわるようでしたら、240Hzモデルがオススメです。

 

内部性能について

「Dell G16 7630(2023)」のCore i9-13900HX + RTX 4070搭載機の内部性能

今回、アルパカが調べたのはDell G16 7630(2023)Core i9-13900HX + RTX 4070搭載機になります。

Windowsの更新が入らない状態で、立ち上げにかかる時間は約17.5秒でした。

※Windows11では電源設定の呼び名が変わりました。グラフ内などの表示がそのままになっているものがありますが、

Windows10の “最も高いパフォーマンス” = Windows11の “最適なパフォーマンス”
Windows10の “高パフォーマンス” = Windows11の “バランス”

としてお読み下さい。

「My Dell」と「ACC」について。どちらを使うか

ほとんどのDellのPCには「My Dell」と呼ばれるサポートアプリがプリインストールされています。

動き良くするため電力設定を高めたり、逆に抑えることで機体温度を抑えたり。暑い日やここ一番で速度を上げたい時など、ユーザー側で都度、調整しやすいアプリとなっています。

「G16 7630(2023)」にプリインストールされている「My Dell」

加えてDellのゲーミングPCには「Alienware Command Center(以下、ACCと略)」も搭載されています。RGBのライティングやお気に入りのゲームを登録しておき一括管理できるなど、ゲーミングとしての相性の良い機能を備えています。

「G16 7630(2023)」にプリインストールされている「Alienware Command Center

ゲーミングPCの場合、ACCを使うのが定石ですが、改めて調べてみると「Dell G16 7630(2023)」では、ACCのパフォーマンスモードのプロセッサーベースパワーが95Wに対して、My Dellの超高パフォーマンスが100Wと少し高めに設定されていました。

色々試したのですが、ベースパワーの高さ通りにMy Dellの超高パフォーマンスの方がやや良い動きになることが多かったです。もちろんACCによるファンの回転数の加減などもありますので、全てにおいてMy Dellの方が良いというわけではないようですが、こちらの記事では基本的に一通りのゲームの挙動をMy Dellの超高パフォーマンスを中心に調べています。

 

性能を調べた結果、まとめ

「Dell G16 7630(2023)」のCPU-Z + GPUの電力設定

「Dell G16 7630(2023)」のRTX4070 Laptop のGPU-Z

Dell G16 7630(2023)」搭載の RTX4070 Laptop の最大グラフィックスパワーは140Wと高めに設定されています。

これは公式ページにも記載されていることですが、元々は上位機種のAlienware に装備されているベイパー チャンバーとエレメント31熱伝導素材の組み合わせにより、最も熱を持つゲームプレイ中でも適切な温度に保つことができます。

もっとも、同じ機構は先日レビューした「Dell G15 5530(2023)」にも搭載されています。

「Dell G16 7630(2023)」のElement 31

CPUの熱量の差を考えれば、設定と筐体の大きさによる放熱効率の違いがあるようです。今回の「Dell G16 7630(2023)」に関しては、My Dell、ACC共に最も高い設定にしても行き過ぎるほどの発熱はなく、安定した挙動を確認できています。

先に記載しているようにMy Dellの超高パフォーマンス時とACCのパフォーマンス時の違いは Cinebench R23 で見る通りになり、あまり大きな差ではありませんが、3DMarkでも似たような結果になりました(たまに逆転することもあります)。

Cinebench R23 ではシングル2056、マルチが24387と、デスクトップのゲーミング並みの数値を叩き出しており、30万行の関数計算では、とうとう4秒を切りました。

Dell G15 5530(2023)」のCore i7 13650HX で5.3秒だったのが現行のノートPCの最速だと思っていたのですが、トンデモな速度を見せつけてくれました。

一方のRTX4070 Laptop ではクリエイティブ作業で順当な性能を発揮しており、4K動画の.H264形式のPremiere Proでの出力で3分45秒であれば、Youtuberのように頻繁に情報発信する人にもオススメできます。

肝心のゲーム性能ですが、「FF-XIV 暁月のフィナーレ」くらいであれば全てオールグリーンで余裕ある状態で快適に。

重たい「FF-XV」あたりになると高品質では厳しいところですが、FHDで設定すれば非常に快適、の一歩手前ですから十分に楽しめる範囲だと思います。QHD+だと標準品質当たりの方が良いかもしれません。

「Apex Legends」ですと、たまにカクッとfpsが低下する時があります。同じシューター系でも「FORTNITE(フォートナイト)」の方がカクっとくるfps低下がやや少ないようです。

激重タイトル「サイバーパンク 2077」はFHDならレイトレ中あたり。QHD+なら低あたりで60fpsをクリア。設定次第ではもう少しレイトレ効かせても楽しめると思います。

「ホグワーツ・レガシー」では、QHD+でそのままのプリセットだと “中” くらいで余裕ある動きですが、レイトレもオンの状態にしておきつつ、DLSS3でフレーム生成をオンにしておきますと、 “高”でも余裕をもってプレイできるようになります。DLSS3の効果は高いです。

「ホグワーツ・レガシー」では温度のログも取りましたが、CPUが平均87度に達することはあるものの、それ以上にはいかず、安定しています。室温26℃の時に調べています。

G15がかなり熱量高めだった分、こちらが安定しているので、設定を弄ることなくそのまま使える気軽さを求めるなら「Dell G16 7630(2023)」の方がオススメと言えます。

 

CinebenchR23

Single Core 2,056 pts、Multi Core 24,387 pts
(AC電源接続時:My Dell、超高パフォーマンス時)

Cine R23 SingleグラフCine R23 Multiグラフ

Dell G16 7630(2023) グラフ-Cinebench R23(Shingle)

Dell G16 7630(2023) グラフ-Cinebench R23(Multi)

※記事が長くなりすぎるのを避けるため、グラフの多くを畳んでいます。クリックかタップでご覧になれます。

Adobe や Office の実測時間

Adobe や Office の実測時間

Adobe Adobe-Lightroom classic RAW現像Adobe Premiere Pro 4K出力Excel 置換Excel 計算Powerpoint・コピーPowerpoint・PDF出力

※108枚のRAWデータをJpeg変換するのにかかる時間を計測。

「Dell G16 7630(2023)」Core i9-13900HX + RTX 4070にて、Adobe-Lightroom classic 処理時間比較

※約5分間の軽い編集を加えた動画をH264(YouTube 2160p 4K)の書き出しをした際にかかる時間を計測。

「Dell G16 7630(2023)」Core i9-13900HX + RTX 4070にて、Adobe-Premiere Pro処理時間比較

※78470件の9文字ずつの置換作業に変換した際にかかる時間を計測しました。

Dell G16 7630(2023) グラフ-Excel・置換

※128000回分のVLOOKUPと、184000回分のSUMIFS(3つの条件)を一度に計算させたときにかかった時間を計測。

「Dell G16 7630(2023)」Core i9-13900HX + RTX 4070にて、Excel計算処理時間比較

※スライド200枚をコピーした際にかかる時間を計測しました。パワポの場合、クリップボードに取り込むよりも張り付ける方が負担が大きいので、そちらのみの計測です。

「Dell G16 7630(2023)」Core i9-13900HX + RTX 4070にて、Powerpoint・コピー処理時間比較

※50.5MBのダミー商談資料スライド200枚をPDF出力にかかる時間を計測しました。

「Dell G16 7630(2023)」Core i9-13900HX + RTX 4070にて、Powerpoint・PDF出力処理時間比較

 

インターネットの速度(WEBXPRT3)とPassMark

インターネットの速度(WEBXPRT3)

「Dell G16 7630(2023)」Core i9-13900HX + RTX 4070・メモリ16GB時比較用・「Dell G15 5530(2023)」Core i7 13650HX・メモリ16GB時

WEBXPRT3-Dell G16 7630(2023)

「Dell G15 5530(2023)」Core i7 13650HX・メモリ16GB時

主要三大ブラウザ(Chrome と FireFox と Edge)で、それぞれのAC電源あり最適なパフォーマンス時と、バッテリ駆動バランス時での速度を計測しています。

180あれば遅いとは感じなくなり、200でまあまあ。250で快適。300ならタイトなレスポンスを気にする人にもオススメできる即応性が手に入ります。

比較用として「Dell G15 5530(2023)」を掲載しておきます。

電源なし状態では「Dell G15 5530(2023)」のCore i7 13650HX の方がやや速度を維持する傾向があります。

これほどの高出力であれば電源ありきで使うことが基本だと思いますが、そうした状態でのトップスピードは「Dell G16 7630(2023)」で470~485と、十分な速度を確認できました。

 

※以下、その他計測した内容になります(クリックかタップで見れます)。

PassMark

CPU Mark3D Graphics Mark

「Dell G16 7630(2023)」Core i9-13900HX + RTX 4070搭載機のCPU Mark

「Dell G16 7630(2023)」Core i9-13900HX + RTX 4070搭載機の3D Graphics Mark

 

ゲーム系ベンチマーク

軽い:ドラゴンクエストX

ドラゴンクエストX:「Dell G16 7630(2023)」Core i9-13900HX + RTX 4070Lap、メモリ16GB(8×2)時にて

最高品質、FHD、フルスクリーン設定:25340(すごく快適)

 

少し重い:FF-XIV 暁月のフィナーレ

少し重い:FF-XIV 暁月のフィナーレ

FF-XIV 暁月のフィナーレ:「Dell G16 7630(2023)」Core i9-13900HX + RTX 4070、メモリ16GB(8×2)時にて、初期設定のまま(高品質)で計測

「Dell G16 7630(2023)」Core i9-13900HX + RTX 4070Lap
FF-XIV 暁月のフィナーレ:フルスクリーン設定
FHD 標準品質 高品質 最高品質
My Dell:超高パフォーマンス 219.4 / 86
スコア:30481
196.6 / 79
スコア:27434
160.8 / 74
スコア:23026
QHD+ 標準品質 高品質 最高品質
My Dell:超高パフォーマンス 168.1 / 80
スコア:23597
137.9 / 74
スコア:
174.3 / 87
スコア:24818
My Dell:最適化 167.1 / 80
スコア:23456
139.0 / 40
スコア:20030
111.0 / 72
スコア:16314

※平均fps / 最低fps。
※スコア15000以上が非常に快適。11000~14999がとても快適。10999~8000が快適。7999~6000がやや快適。5999~4000が普通。3999以下が設定変更を推奨、となっています。

 

重い:FF-XV WINDOWS EDITION

FF-XV WINDOWS EDITION:「Dell G15(5520)」Core i7-12700H、メモリ16GB(8×2)時にて

FF-XV WINDOWS EDITION:「Dell G16 7630(2023)」Core i9-13900HX + RTX 4070、メモリ16GB(8×2)時にて、初期設定のまま(標準品質のウィンドウ設定)で計測

「Dell G16 7630(2023)」Core i9-13900HX + RTX 4070Lap
FF-XV WINDOWS EDITION:フルスクリーン設定
FHD 軽量品質 標準品質 高品質
My Dell:超高パフォーマンス 18370 15907 11428
QHD+ 軽量品質 標準品質 高品質
My Dell:超高パフォーマンス 14424 10984 8477
My Dell:最適化 11991 10955 8454

※スコア12000以上が非常に快適。9000~11999がとても快適。6000~8999が快適。4500~5999がやや快適。3000~4499が普通。2500~2999がやや重い。2000~2499が重い。0~1999が動作困難、となっています。

12000以上が最上位評価の非常に快適なので、そこに届かない部分を色分けしています。もっとも9000~11999でもとても快適の表記でしたし、見ていて特に動きに差異を感じるものではありませんでした。基本的にはどの設定でも楽しめそうです。

 

FPS:Apex Legends

APEXのタイトル

「Dell G16 7630(2023)」Core i9-13900HX + RTX 4070Lap
アンビエントオルクージョン品質その他を、高~低(無効)、フルスクリーン
FHD
品質設定:低(無効) 品質設定:高
151.6 / 63.7 108.9 / 41.4
   
QHD+
品質設定:低(無効) 品質設定:高
153.5 / 65.6 88.9 / 43.6

※平均fps / 最低fps
※全てのビデオ設定を最も高い状態と、最も低い(または無効)にした時の数値を計測。初期設定ではラグドールが中、スポットシャドウディティールが高(真ん中)になっているので、そのまま始めると上記の中間、やや高品質寄りの数値になります

QHD+としてプレイすると、全ての設定を最高に上げた時には、ほぼ90fps前後での推移ですが、激しい打ち合いや派手なアビリティを使った時、またはジップラインなどで移動して視界が切り替わった時にたまにカクっと低くなることがあります。これは品質設定を低くしてもFHDでも同様のタイミングで起きました。

ただ、平均的なfpsは高いので基本的には快適なプレイでした。APEXは16:10比に対応しているので、画面が広く使えるのも良かったです。

ちなみに最高設定でもNVIDIA Reflexを有効+ブーストにするだけで平均110~130台の推移に代わります。綺麗さを犠牲にしなくても安定して100fps以上でプレイは可能です。

 

TPS:FORTNITE(フォートナイト)のfps比較

フォートナイト(チャプター4、シーズン3のバトルロイヤルでテストプレイ)ですと、QHD+時にTSR最高、テンポラルスーパー解像度を推奨(3D解像度:70%)あたりの設定で、平均137.5fps、最低で85.1fpsといったところでした。

同じ設定でFHDまで落とせば平均164.5fpsの疑似張り付き状態を維持できるようになり、最低でも105.9fpsと100を下ることなく安定したプレイが可能です。

綺麗さにこだわらず勝負を優先させるなら、このあたりのFHD設定か、もっと設定を緩めてのQHD+でのプレイでも良いと思います。

 

激重:サイバーパンク2077

激重:サイバーパンク2077

FHD 「Dell G16 7630(2023)」Core i9-13900HX + RTX 4070Lap、DLSS有効
My Dell:最適化 My Dell:超高パフォーマンス
レイトレ:オーバードライブ 34.2 34.3
レイトレ:ウルトラ 56.4 59.4
レイトレ:中 60.9 62.5
レイトレ:低 82.9 81.7
ウルトラ 86.8 85.8
107.8 109.1
109.5 113.4
113.1 117.7
QHD+ 「Dell G16 7630(2023)」Core i9-13900HX + RTX 4070Lap、DLSS有効
My Dell:最適化 My Dell:超高パフォーマンス
レイトレ:オーバードライブ 25.6 25.7
レイトレ:ウルトラ 45.5 45.8
レイトレ:中 45.3 45.4
レイトレ:低 61.0 61.8
ウルトラ 53.7 52.7
77.0 77.1
99.4 97.4
104.45 109.2

※平均FPS / 最低FPS
※上段はパフォーマンスモード、下段は標準モード

「サイバーパンク 2077」の場合、QHD+時にレイトレーシングを低設定のプリセットでは、平均60fpsをクリアしますが、あくまでも平均値で時折、ガクっと処理しきれない時があります。

やや設定を緩めにしてのプレイがオススメです。

 

激重(DX 12):ホグワーツ・レガシー

グラフィック設定内の全体の品質プリセットでは、低、中、高、最高の四段階があります。ベンチマークはあっても数値化する類のものではなく、自然と最適化したプリセットが選ばれるものです。

Dell G16 7630(2023)搭載のCore i9-13900HX + RTX 4070Lap だと "高" になります。

「ホグワーツ・レガシー」では、城の中と外で処理する内容がかなり違うらしく、くっきりとfpsが分かれますが、今回は負荷の重いホグズミードのみ計測しています。

Dell G16 7630(2023)」であれば、画面が広くて綺麗なので「ホグワーツ・レガシー」に向いています。標準の設定ではNVIDIA DLSSを選択していますが、フレーム生成はオフ。レイトレーシングもオフの状態です。

緻密に作り込まれた世界観に没入して楽しむなら、QHD+解像度でのレイトレーシングはオンにしておきたいものですが、負荷を軽減させるためにDLSSのフレーム生成をオンにして計測してみると、"高" 設定あたりまでは問題なく動いてくれました。"最高" 設定のみややカクついたり、極まれに処理しきれずストールします。

FHDに落としても極端にフレームレートが上昇するわけではないので、せっかくのQHD+液晶ですから、そのままの高い解像度で高めの設定でプレイするのがおススメです。

ホグズミードのfps

ハリー・ポッターのゲーム「ホグワーツレガシー」ホグズミードのfps

※ホグズミードの入り口から南ハイストリートを通ってスパイア横丁へ。そのままホグズミード広場の水辺までを移動した際のfpsになります。
※平均FPS / 最低FPS
※室温26度での計測です。

ホグズミード
入り口から南ハイストリート→ホグズミード広場へ
「Dell G16 7630(2023)」Core i9-13900HX + RTX 4070Lap
FHD、ウィンドウフルスクリーン、標準の設定(NVIDIA DLSSを選択し、フレーム生成をオンレイトレーシングもオンの状態)
最高
My Dell:超高パフォーマンス
fpsと平均温度
93.5 / 83.3 87.4 / 65.8 78.4 / 56.8 78.6 / 58.5
CPU = 87.5 ℃
GPU = 66.3 ℃
My Dell:最適化
fpsと平均温度
87.6 / 64.8 88.7 / 70.5 81.4 / 62.8 77.6 / 64.8
CPU = 83.3 ℃
GPU = 71.3 ℃
ホグズミード
入り口から南ハイストリート→ホグズミード広場へ
「Dell G16 7630(2023)」Core i9-13900HX + RTX 4070Lap
QHD+、ウィンドウフルスクリーン、標準の設定(NVIDIA DLSSを選択しているが、フレーム生成はオフ。レイトレーシングもオフの状態)
最高
My Dell:超高パフォーマンス
fpsと平均温度
123.0 / 89.9 105.1 / 70.8 85.5 / 44.8 69.5 / 35.9
CPU = 83.1 ℃
GPU = 72.9 ℃
My Dell:最適化
fpsと平均温度
84.4 / 54.8 75.9 / 44.9 62.4 / 41.5 55.9 / 36.5
CPU = 79.2 ℃
GPU = 70.6 ℃
ホグズミード
入り口から南ハイストリート→ホグズミード広場へ
「Dell G16 7630(2023)」Core i9-13900HX + RTX 4070、
QHD+、ウィンドウフルスクリーン、標準の設定(NVIDIA DLSSを選択し、フレーム生成をオン(最高)レイトレーシングもオンの状態)
最高
My Dell:超高パフォーマンス
fpsと平均温度
81.8 / 35.6 87.2 / 52.5 92.8 / 81.6 78.7 / 64.4
CPU = 86.1 ℃
GPU = 70.1 ℃
My Dell:最適化
fpsと平均温度
96.1 / 84.9 86.4 / 69.9 80.2 / 66.3 76.2 / 56.9
CPU = 87.7 ℃
GPU = 63.5 ℃

 

3DMarkによるグラフィック性能比較

3DMarkによるグラフィック性能比較

Timespy(DX12)FireStrike(DX11)

Timespy(DX12)-「Dell G16 7630(2023)」Core i9-13900HX + RTX4070 Laptop、メモリ16GB(8×2)にて比較

FireStrike(DX11)-「Dell G16 7630(2023)」Core i9-13900HX + RTX4070 Laptop、メモリ16GB(8×2)にて比較

 

ストレージ

「Dell G16 7630(2023)」本体ストレージ・CrystalDiskMark7.0にて小容量で計測

「Dell G16 7630(2023)」本体ストレージ・CrystalDiskMark7.0にて大容量で計測

ストレージはSK hynix社の「BC901」が使われていました。

十分な速度が出ていましたが大容量の際に書き込み、及びランダムアクセスの減速があります。

大容量ゲームをインストールする際にそれなりに時間はかかりますが、気になるほどではありませんでした。快適にすぐゲームを始められます。

 

機体外側の温度推移と、おおよその騒音値

「Dell G16 7630(2023)」Core i9-13900HX + RTX 4070 搭載機、高負荷ゲーム30分プレイ時の機体外側の温度状態

「Dell G16 7630(2023)」Core i9-13900HX + RTX 4070 搭載機、高負荷ゲーム20分プレイ時の機体外側の温度状態

ゲームプレイ時にはキーボード上で49.9度になりますが、最上段のファンクションキー列あたりのみです。それ以外のWASD キー辺りは45度くらいで無理なくプレイを楽しめました。

これだけの大型ゲーミングともなると膝上でのプレイはないと思いますが、念のため背面も調べてみますとツインファンの間が61.3度と結構、熱めになっていました。膝上では高負荷作業は避けた方が良いと思います。

なお、駆動音は思ったほどうるさくはありませんでした。

少しくらいの負荷がかかっても45dbくらいまでで結構静かだったのですが、高負荷がかかるヘビータイトルになるとワンランク上がって50dbオーバーの駆動音となります。アルパカの部屋は騒音だらけで機器を使っての計測ができません。おおよその目安とお考え下さい。

 

電気代について・RTX4070 Laptop 搭載機の場合

電気代について・RTX4070 Laptop 搭載機の場合

今回レビューしている「Dell G16 7630(2023)」の場合、My Dell 内にあるサーマル設定を超高パフォーマンスにしてFFXIVのベンチマークを走らせてみると、ピーク時でおおよそ250~270Wあたり。

ゲームタイトルやプレイスタイルにより電力量は変わりますが、おそらくがっちりベンチマークを回すほどの電力はかからずとも、その手前の240Wくらいではないかと思っています。

また、ネット検索やOffice操作などの軽い使い方だとCore i9-13900HX搭載機で、ピークが160W、おおよそ130Wで巡行というくらいでした。であれば一時間で3.8円です。

比較用として他機種とあわせて並べるとこうなります。

一時間当たりの電気代
機種名 Dell G16(7630) Dell G15(5530) Dell G15(5520) HP Victus 16 AMD ThinkC Neo 50t Gen3 dynabook
GZ/HV
グラフィック RTX 4070 Laptop RTX 4060 Laptop RTX 3060 Laptop RTX3050Ti GTX 1650 グラボなし
i5-1240P iris Xe
事務作業 3.8 円
(30.1 円)
2.9 円
(23.2 円)
2.9 円
(23.2 円)
70W相当
(17.4円)
2.5 円
(20 円)
1.0 円
(8 円)
ゲームプレイ 6.9 円
(55.6 円)
5.22 円
(41.7 円)
4.4 円
(35.2 円)
130W相当
3.8 円
(30.2 円)
3.8 円
(30.4 円)
1.2 円
(9.6 円)
高負荷ベンチ 7.8 円
(62.6 円)
6.0 円
(48.7 円)
5.3 円
(42.4 円)
145W相当
4.2円
( 33.6円)
4.6 円
(36.8 円)
1.3 円
(10.4 円)

※1kwh=29円として計算。
※()内は8時間稼働させた時の金額。

高負荷ゲームを回し続けてこの表にあるよりもずっと高い電気代が請求される、ということはあるあるの話です。仮にRTX4070 Laptopで月間200時間をゲームに費やすと、電気代は1392円です。高回転させ続ければ計算上は1600円超くらいですが、現実的には2000円を超えることもありえます。

 

価格とラインナップの一覧



※同じ構成の場合、即納モデルの方が安くなりやすいですが、即納でない場合はカラーリングなどの選択肢が増えます。
※OSの項目がないものは全てWindows11 Home になります。
※Officeは全てペーパーレスのデジタルライセンスとなります。
※同じ構成の場合、即納モデルの方が安くなりやすいですが、即納でない場合はカラーリングやキーボードなどの選択肢が増えます。

※クォンタムホワイト□ダークグレー■ にて表示しています。

Core i9-13900HX 搭載機

最新価格 先週価格 即納 キャンペーン名 プロセッサー グラフィック ディスプレイ メモリ ストレージ Office 無線 カラー キーボード 発注コード
229,457円 269,980円 G16 ゲーミング Core i9-13900HX RTX 4070 16 QHD+ 240Hz 16GB(8x2) DDR5 1TB SSD なし Wifi 6 日本語 / 英語、Gキー付き ogn7630022spmonojp
229,457円 269,980円 G16 ゲーミング Core i9-13900HX RTX 4070 16 QHD+ 240Hz 16GB(8x2) DDR5 1TB SSD なし なし 日本語 Gキー 付き sgn7630022spmonojp
233,979円 210,559円 G16 ゲーミング Core i9-13900HX RTX 4060 16 QHD+ 240Hz 16GB(8x2) DDR5 1TB SSD なし Wifi 6 日本語 / 英語、Gキー付き gn7630017i9sppomonjp
233,979円 210,559円 即納 G16 ゲーミング Core i9-13900HX RTX 4060 16 QHD+ 240Hz 16GB(8x2) DDR5 1TB SSD なし Wifi 6 日本語 Gキー 付き sgn7630017spmonojp

※価格は全て税込表記です。
※2024年4月27日現在での価格にて表示しています。

 

Core i7-13650HX 搭載機

最新価格 先週価格 即納 キャンペーン名 プロセッサー グラフィック ディスプレイ メモリ ストレージ Office 無線 カラー キーボード 発注コード
224,980円 202,461円 即納 G16 ゲーミング Core i7-13650HX RTX 4060 16 QHD+ 240Hz 16GB DDR5 1TB SSD なし Wifi 6 日本語 Gキー 付き sgn7630570701monojp
186,112円 218,980円 即納 G16 ゲーミング Core i7-13650HX RTX 4050 16 QHD+ 240Hz 16GB DDR5 1TB SSD なし Wifi 6 日本語 Gキー 付き sgn7630570901monojp
186,112円 218,980円 G16 ゲーミング Core i7-13650HX RTX 4050 16 QHD+ 240Hz 16GB(8x2) DDR5 1TB SSD なし Wifi 6 日本語 / 英語、Gキー付き ogn7630570901monojp

※価格は全て税込表記です。
※2024年4月27日現在での価格にて表示しています。

 

最後に・まとめ

まとめますと、「Dell G16 7630(2023)」の気になった部分としては、

・筐体自体のゲーミングとしての品質(特にキーボード周り)

の一点。
逆に良い点としては、

・安定した挙動と高いパフォーマンス

・16インチ16:10のQHD+という情報量の多さ、綺麗さが魅力

の二点となりました。

複数キーを一度に反応させるようなハードゲーマーでなければあまり関係ないとは思いますので、強いて挙げれば、という範囲ですがG16ではキーボードがゲーミング向きのものになっていたら、よりオススメのシリーズになっていました。1RGBであること、樹脂製など、細かな部分を気にしない方であれば問題ありません。

そして、なんといっても安定した挙動と高いパフォーマンスが素晴らしく、高稼働させ続けるヘビータイトルではDLSS3のアップスケーリングがより高いフレームレートを引き出してくれます。

ディスプレイの広さ、美しさも相まって、特に造り込まれた世界観を楽しむような没入感ある時間が欲しい方にはオススメのシリーズです。

 

 

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