売れ筋となる定番商品には、それだけの理由があります。
今回はDell の定番となっているゲーミングノート「Dell G15(5520/5525)」をご紹介します。
※ラインナップとして「Dell G15(5520/5525)」双方の全機種を並べていますが、実機レビューに使っているのはIntel Core構成の「Dell G15(5520)」です。
※裏蓋外す方や詳細を知りたい方はこちらの「Dell G15(5520)」のサービスマニュアル が参考になります。
価格一覧とざっくり内容
※ファントムグレー■、ダークグレー■、スペクターグリーン■、オプシディアンブラック★ にて表示しています。
※4ゾーンRGBとは、キーボードバックライトのライティングを四分割して光らせる機能のことです。これにより WASD キーが目視で確認しやすくなります。
「Dell G15(5520)」12世代Core構成
12世代Core RTX 3050(/Ti)搭載モデル
価格 | 即納 | キャンペーン名 | プロセッサー | グラフィック | ディスプレイ | メモリ | ストレージ | Office | 無線 | カラー | キーボード | 発注コード |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
142,783円 | 即納 | Dell G15 ゲーミング ノートPC | Core i7-12700H | RTX 3050 Ti | 15.6 FHD 120Hz | 16GB(8×2) DDR5 | 512GB(PCIe) | Personal | Wifi 6 | ■ | 日本語のみ、Gキー なし | smg1700spsas16oh4ojp |
125,783円 | 即納 | Dell G15 ゲーミング ノートPC | Core i7-12700H | RTX 3050 Ti | 15.6 FHD 120Hz | 16GB(8×2) DDR5 | 512GB(PCIe) | なし | Wifi 6 | ■ | 日本語のみ、Gキー なし | smg1700spsas16on4ojp |
125,783円 | — | Dell G15 ゲーミング ノートPC | Core i7-12700H | RTX 3050 Ti | 15.6 FHD 120Hz | 16GB(8×2) DDR5 | 512GB(PCIe) | なし | Wifi 6 | ■ | 日本語、Gキー なし / 英語Gキー付き | cag1700spsas16on3ojp |
137,731円 | Dell G15 ゲーミング ノートPC | Core i7-12700H | RTX 3050 | 15.6 FHD 120Hz | 16GB(8×2) DDR5 | 512GB(PCIe) | なし | Wifi 6 | ■ | 日本語、Gキー なし / 英語Gキー付き | cag1600spsas16on3ojp | |
125,381円 | — | Dell G15 ゲーミング ノートPC | Core i5-12500H | RTX 3050 | 15.6 FHD 120Hz | 16GB(8×2) DDR5 | 512GB(PCIe) | なし | Wifi 6 | ■ | 日本語、Gキー なし / 英語Gキー付き | cag1000spsaf16on3ojp |
※価格は全て税込表記です。
※2023年6月5日現在での価格にて表示しています。
12世代Core RTX 3060(/Ti)搭載モデル
価格 | 即納 | キャンペーン名 | プロセッサー | グラフィック | ディスプレイ | メモリ | ストレージ | Office | 無線 | カラー | キーボード | 発注コード |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
161,483円 | 即納 | Dell G15 Special Edition ゲーミング ノートPC | Core i7-12700H | RTX 3060 | 15.6 QHD 240Hz | 16GB(8×2) DDR5 | 1TB(PCIe) | なし | Wifi 6 | ★ | 日本語のみ、Gキー なし | smg2300spsas16on3ojp |
161,483円 | Dell G15 Special Edition ゲーミング ノートPC | Core i7-12700H | RTX 3060 | 15.6 QHD 240Hz | 16GB(8×2) DDR5 | 1TB(PCIe) | なし | Wifi 6 | ★ | 日本語、Gキー なし / 英語、Gキー & 4ゾーンRGB付き | cag2300spsas16on3ojp | |
132,583円 | — | Dell G15 ゲーミング ノートPC | Core i7-12700H | RTX 3060 | 15.6 FHD 165Hz | 16GB(8×2) DDR5 | 512GB(PCIe) | なし | Wifi 6 | ■■■ | 日本語、Gキー なし / 英語Gキー付き | 2455200y4xto1mc1jpno |
132,583円 | 即納 | Dell G15 ゲーミング ノートPC | Core i7-12700H | RTX 3060 | 15.6 FHD 165Hz | 16GB(8×2) DDR5 | 512GB(PCIe) | なし | Wifi 6 | ■ | 日本語のみ、Gキー なし | 2455200y4xts1mc1jpno |
135,984円 | — | Dell G15 ゲーミング ノートPC | Core i7-12650H | RTX 3060 | 15.6 FHD 165Hz | 16GB(8×2) DDR5 | 512GB(PCIe) | Personal | Wifi 6 | ■ | 日本語のみ、Gキー なし | smg4904hlsas16oo3ojp |
119,984円 | 即納 | Dell G15 ゲーミング ノートPC | Core i7-12650H | RTX 3060 | 15.6 FHD 165Hz | 16GB(8×2) DDR5 | 512GB(PCIe) | なし | Wifi 6 | ■ | 日本語のみ、Gキー なし | smg4904hlsas16on3ojp |
119,984円 | — | Dell G15 ゲーミング ノートPC | Core i7-12650H | RTX 3060 | 15.6 FHD 165Hz | 16GB(8×2) DDR5 | 512GB(PCIe) | なし | Wifi 6 | ■■■ | 日本語、Gキー なし / 英語Gキー付き | cag4904hlsas16on3ojp |
※価格は全て税込表記です。
※2023年6月5日現在での価格にて表示しています。
12世代Core RTX 3070(/Ti)搭載モデル
価格 | 即納 | キャンペーン名 | プロセッサー | グラフィック | ディスプレイ | メモリ | ストレージ | Office | 無線 | カラー | キーボード | 発注コード |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
192,083円 | 即納 | Dell G15 Special Edition ゲーミング ノートPC | Core i9-12900H | RTX 3070 Ti | 15.6 QHD 240Hz | 16GB(8×2) DDR5 | 1TB(PCIe) | なし | Wifi 6 | ★ | 日本語のみ、Gキー なし | smg4805hlsan16on3ojp |
192,083円 | Dell G15 Special Edition ゲーミング ノートPC | Core i9-12900H | RTX 3070 Ti | 15.6 QHD 240Hz | 16GB(8×2) DDR5 | 1TB(PCIe) | なし | Wifi 6 | ★ | 日本語、Gキー なし / 英語、Gキー & 4ゾーンRGB付き | cag4805hlsan16on3ojp | |
158,385円 | — | Dell G15 ゲーミング ノートPC | Core i9-12900H | RTX 3070 Ti | 15.6 FHD 165Hz | 16GB(8×2) DDR5 | 512GB(PCIe) | なし | Wifi 6 | ■■■ | 日本語、Gキー なし / 英語Gキー付き | cag4800hlsan16on3ojp |
※価格は全て税込表記です。
※2023年6月5日現在での価格にて表示しています。
「Dell G15(5525)」6000番台Ryzen構成
※折りたたんでいます。クリックかタップでご覧になれます。
「Dell G15(5520/5525)」の特長
位置付けと特長
・コストパフォーマンスに優れたDellゲーミングノートの代表格
・選択肢の幅が広く、基本色は三色から。sRGB100%クラスの液晶も選択可
・樹脂製のボディに背面の接続口あり
コストパフォーマンスに優れたDellゲーミングノートの代表格
Dellのゲーミングノートの代表とも言えるG15は、コストパフォーマンスに優れており、一般ゲーマーに広く親しまれてきたシリーズです。選べる性能の幅が広いので、ほどほどにゲームができればいい、というくらいなら最安構成の Core i5-12500H と RTX 3050(4 GB)構成で156,801円から。
兄弟機種のRyzenモデルであれば、Ryzen 5 6600H と RTX 3050(4 GB)構成で 139,201円からという安さです。
それでいてメモリは最新の DDR5 をしっかりと抑えており、ディスプレイも165Hzモデルを選べば色域sRGB100%クラスの色鮮やかなものに。
最近では全体的に値上がりしていて割安感は薄まりましたが、それでもコスパは悪くありません。
特にコストを抑えたシリーズだと、同じ部品を使っている筈なのにパフォーマンスが低下したり、画質が良くないものがありますが、Dell G15 シリーズではそうしたものがなく、安定して高い性能を出して品質も良いことから、オススメしやすいです。
選択肢の幅が広く、納期も早い
シリーズ名 | Dell G15(5520) | Dell G15(5525) |
---|---|---|
プロセッサー | Core i9-12900H Core i7-12650H Core i5-12500H |
Ryzen 7 6800H Ryzen 5 6600H |
グラフィック カード |
RTX 3070(/ Ti) RTX 3060(/ Ti) RTX 3050(/ Ti) |
RTX 3070 RTX 3060(/ Ti) RTX 3050(/ Ti) |
メモリ | 16GB(8×2:DDR5-4800) | 16GB(8×2:DDR5-4800) |
ストレージ | 512GB~1TB(M.2, PCIe) | |
ディスプレイ | 120Hz(FHD:sRGB 60~70%) 165Hz(FHD:sRGB 100%) 240Hz(WQHD:DCI-P3 100%クラス ※) |
|
価格 | 156,801円 ~ 268,800円 | 139,201円 ~ 228,000円 |
※DCI-P3 100%=sRGB 130%以上。「Dell G15(5525)」では240Hz液晶は選べません。
2022年モデルでは「5520(Intel Core 12世代)」と 「5525(AMD Ryzen 6000番台)」を発売しており、プロセッサーやグラフィックカードの世代交代と共に2023年の次期モデルをお待ち頂いている人もいると思います。
ボディカラーは三色から。加えてIntel構成ではオブシディアンブラックと呼ばれるアルミニウムボディも選べるようになっています。基本色であるファントムグレーであれば、即納モデルがあります(今回ご紹介しているレビュー機のデザインです。※詳しくは外観について、の項目をご覧ください)。
プロセッサーはHファミリーを一通り。2022年モデルのIntel構成ではCore i9-12900Hまで選べます。「Dell G15(5525)」のRyzen構成ですと、少しお値段が下がる分、選択肢の幅がやや狭まり「Dell G15(5520)」よりやや下の性能となりますが、RTX3060まで選択できるなら、ゲーミングとして十分なパフォーマンスを発揮すると思います。
グラフィックカードも下は RTX 3050 から、上は RTX 3070 Ti まで(5525ではRTX 3070まで)。
液晶のリフレッシュレートは120~165~240Hz。解像度はQHD(WQHDと同義)まで選べますので、4Kまでこだわりたい人でなければ満足できる内容になっています。併せて165Hz以上の一般的なFHDであればsRGB100%クラス。240HzのQHDであればプロクリエイターでも使えるほどの広い色域です。ただ、下位の RTX 3050 搭載機あたりだとsRGB 60~70%と一般的なものになりますのでご注意下さい。色鮮やかさにこだわる人はFHD以上がオススメです。
背面に接続口及び排気口あり
特徴的なのがヒンジ背面の接続口、及び排気口です。
このエアフロー構造がキーボード部に熱を籠らせずユーザーに不快感を感じさせません。それでいて冷却性能の高さが安定したパフォーマンスを維持します。
背面に接続口があるのは今時にしては珍しいですが、この形状がパフォーマンスを引き出しやすいと気づいたメーカーが真似するお手本となっている形でもあります。
その分、機体の面積が広がってしまうのは避けられませんが、持ち運びする機体ではないのでベストバランスだと思います。
外観について
デザイン的な特徴

ダーク グレー前面

ダーク グレー背面

スペクターグリーン(迷彩柄)-背面

スペクターグリーン(迷彩柄)-背面

ファントム グレー(斑模様)-前面

ファントム グレー(斑模様)-前面

オブシディアンブラック-前面

オブシディアンブラック-背面
「Dell G15(5520)」はダーク グレー、ファントム グレー(斑模様)、スペクターグリーン(迷彩柄)が基本色となり、特殊カラーとしてオブシディアンブラックがあります。オブシディアンブラックはスペシャルエディション(SE)と呼ばれた特殊モデルで、上位性能が選べる上に、素材がアルミニウムに変わります。ライティングもレインボーカラーが選べるようになるので、ハイエンド向けのゲーマー向けです。
Dellの場合、色を選べない即納モデルは到着が早くて良いのですが、その場合はベースカラーはファントム グレーになります。
今回はそのファントム グレーのデザイン(日本語キーボード)にてご紹介します。
「Dell G15(5520)」 のデザイン

「Dell G15(5520)」の比較・正面、内容物一覧
「Dell G15(5520)」を見て多くの人が最初に思うのは「ACアダプタがデカい!」です。ゲーミングなので当然と言えば当然ですが、平べったいので余計に大きく感じるのです。搭載しているグラフィックカードによって違いがあるようですが、RTX3060の場合、およそ横幅が20cmほど。一般のACアダプタと比較すると面積だけで四倍くらいです。
※詳しくはACアダプタについて、の項目をご覧ください。

(左)一般ノートPCの45W、(右)「Dell G15(5520)」の240W
ACアダプタを挿すのは本体背後になりますが、通電させると接続部にあるLEDのブルーライトが点灯してカッコイイです。
もう一つ特徴的なのが、ヒンジ部分背面に出っ張った排気口です。
このヒンジ背面の出っ張りにより、一般的な15.6インチPCより面積が広く感じます。排気口としての役割以外にも、AC電源を含めてHDMIなどの接続口も背面にあります。
「Dell G15(5520)」の天板は▲の模様が付いており、見る角度によって三角形が目立ったり見えづらくなったりします。オプシディアンブラック以外の機体は樹脂製なので高級感はありませんが、こうした飽きさせない造りでチープさを感じさせない工夫があります。
また、写真でも細かい点々が付いているのが分かりますが、これがファントム グレーの斑模様となっています。
ヒンジ横にある”G” のロゴが印象的です。
ヒンジ背面の出っ張りにより、一般のノートPCよりも大きく見えます。
このゴツさはゲーミングならではといった雰囲気です。
ただ、オブシディアンブラックを選ばなければライティングが派手な七色にはなりませんし、ライティングの制御もできるので、多少ゴツくてもTPOに合わせて一般使いで使える範囲だと思います。
左右から見た時はこのように。180度まで開くことはなく、写真に収めたこちらの角度までが最大です。不便のない角度で使えます。
ヒンジ内側にはスピーカーグリルがあります。もっとも、この大きなグリルはエアインテークの役割も果たしているようで、横や底面からと合わさって吸気もしています。
ヒンジ外側はやっぱりこの出っ張りがゴツさを演出してます。
背面は横に流れる吸入口があります。ゴム足で空間を作っての吸気エリアを確保する造りです。
スピーカーは左右のグリルから底面に響かせるタイプでした。幾つかの音源を聞きましたが、総じて低音も良く聞こえる良い音質だと思いました。
2.5~2.6kgは、片手で持つとずっしり感があります。持ち運ぶ際には、それなりの筋力、体力が必要そうです。
機能一覧・カメラやディスプレイ情報など
Webカメラ(約92万画素)
このカメラは顏認証に対応していません。
ディスプレイ上部のインカメラは物理シャッターが付いておらず、一般的な92万画素のHDカメラを搭載しています。
こちらは同日の同時刻に同じライティングの中での比較です。同じ92万画素ですが、けっこう違って見えるのが分かると思います。
比較しているのは3~4年前のノートPCなので、同じ画素数でも進化して綺麗に見えるようになったのが分かります。そういった意味で「Dell G15(5520)」では今時のノートパソコンの標準的なカメラを備えています。
接続口

「Dell G15(5520)」の接続口(インターフェイス)
「Dell G15(5520)」は背面にも接続口があります。
右利きでマウス操作が多い人は右側にある USB-A よりも、背面の端子を使うのが良さそうです。
他、HDMIが背面に。Type-C は Thunderbolt 4 対応ですから、高速に大容量のデータをやりとりしたい時に便利です。ただ、こちらはRTX 3050/3050Ti ですと通常のType-C となり速度は落ちます。
左側には開閉式のLAN端子があります。無線全盛の時代でも、やはり安定した速度を出すには有線LANが安牌です。
ACアダプタについて

「Dell G15(5520)」のACアダプタ「LA240PM190」
ACアダプタの型番は「LA240PM190」、長さは180+180=360cm。重さはなんと987g。
定格電力は240W。アルパカ計測史上最大、最重量でした。
2pin変換コネクタが付いており、上記はコネクタ込みの長さです。全部繋げるとかなり長い。
ケーブルが太くて断線の心配は皆無ですが、取り回しでは重くて不便です。もっとも、ノートパソコンとはいえ、RTX3060以上を搭載したゲーミングになると、そうそう動かすものではないでしょうからこれで良いような気はします。
フェライトコア(太くなってる部分)がケーブルの両側についているのは、この高出力ならでは。それだけノイズ除去しないといけないわけですが、そもそもアダプタ本体の縦横が約10cm×20cm。厚みも約2cmです。大きいことはいいことだ。このデカさにアメリカンな魅力を感じる人にはオススメです。
通電させると、本体への接続ジャックの根本が青くLED光を放ってゲーマー心をくすぐってくれます。
Dell G15(5520)には背面にType-C がありますが、アルパカの持っているPD対応のType-C充電器は全滅でした。PD対応かもしれませんが電力が全然足りません。可能性あるとしたら100W以上だと思います。
「Dell G15(5520)」の互換アダプタ |
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使用 | PD対応 電力 |
メーカー | 商品型番 |
✖ | 18W | cheero | CHE-324 |
✖ | 20W | AUKEY | PA-F3S-WT(White)、PA-F3S-BK(Black) |
✖ | 30W | Proulx | GAN-65(White)のUSB-C2 |
✖ | 45W | Anker | PowerPort Atom III Slim (Four Ports) |
✖ | 65W | Proulx | GAN-65(White)のUSB-C1 |
※ケーブルは全て「Anker PowerLine III USB-C & USB-C 2.0 ケーブル (0.9m) 超高耐久 60W PD対応」を使用しました。
キーボード
キーピッチは横 18.7mm、縦18.05mm。キーストロークは1.5mm。
フルサイズに届いていないことで、やや窮屈さがあります。
ストロークが深めなので、しっかり打ち込みたい人に向いているキーボードです。
Dellの公式日本語サイトから普通に買うと、日本語キーボードになりますが、上位モデルでは英語キーボードも選べます。選択肢の組み合わせは価格一覧の項目をご覧ください。
今回はゲーミング機ではありますが、日本語キーボードですと WASD キーが色分けされているわけでないので、あまりゲーミング的な派手さは感じません。
英字キーボードであれば、4ゾーンRGBにより、キーボードバックライトのライティングを四分割して光らせることで WASD キーや、操作エリアのキー配列が目視で確認しやすくなります。ただ、それが選べるのは英字のみです。
ゲーマーの場合、ゲームをしながら時折チャットしながらの操作が主だったタイピング目的だと思いますが、そうした時の文章入力だけで言うなら問題ないキー配列だと思います。
ただ、文章入力以外になると幾つか気になるところがあります。
一つ目。これは他のDell機でも記載していますが、電源ボタンがキー配列の特等席である右上の端に配置されています。PgDn キーや - キーを押下し馴れている人にとってはパンチミスしがちです。
ここは電源ボタンを押した時の設定変更により対応できますので、必要そうな方は以下をご覧ください(クリックかタップで見れます)。
二つ目。矢印キーが逆T字になっていません。モバイル機ではないので気にしなくても良い気はしましたが、ゲーマーの多くは部屋を暗くしてゲーム画面に集中することを考えれば、手元をブラインド操作でできるに越したことはありません。多くのゲーミング機が矢印キーを一段下げた配置にして手の感触だけで場所を分かりやすくしていることから見ても、ゲーマーにとっては欲しい部分なのだと思います。もちろん、気にしない人には欠点たりえません。
また、そうした事情もあるのでキーボードはバックライト対応です。この光り方も日本語キーボードならゲーミングらしいカラフルなものではなく、一般的なホワイトライトでした。
三つ目。Enter キーが逆 「 字になっていません。
もっとも極端に細くはないので、これくらいなら許容範囲の人は多いと思います。国内メーカーの広いEnter キーに馴れている方のために念のため記載しておきます。
ディスプレイ:光沢感のある16:9液晶 1920×1080

「Dell G15(5520)」の液晶パネル「」:Color ACの色度図、i1Display Proによる輝度測定、LUT表示
輝度は353.5cd/㎡と一般的な明るさで、色域はsRGBカバー率が100%。Adobeカバー率が80.4%。DCI-P3で83.8%
赤青緑のLUT表示(別名ガンマ補正曲線)では理想的な直線を描いており、色バランスが整っているのが分かります。クリエイティブな作業にも使いやすいですし、色がはっきりしていた方が早い動きでも視認しやすくなるでしょうから、こだわるゲーマーの方にとっても嬉しい部分です。
視野角の広さ(文字)
写真でも確認できますが、かなり斜めから見ても文字を読むことができます。これならどの角度からでも見やすく、使いやすい液晶と言えます。

「Dell G15(5520)」のディスプレイ・正面から(文字)

「Dell G15(5520)」のディスプレイ・上から(文字)

「Dell G15(5520)」のディスプレイ・横から(文字)
視野角の広さ(画像)
画像の見やすさ、視野角の広さを確認します。
正面から見た時の美しさは実に綺麗です。
強いて言えば横から見た時に角度がキツくなると、やや画像が白みがかるように感じましたが気になるほどではありませんでした。
内部性能について
今回、アルパカが調べたのは「Dell G15(5520)」のCore i7-12700H。グラフィックカードは RTX 3060 Laptop 搭載機になります。
Windowsの更新が入らない状態で、立ち上げにかかる時間は約12.5秒でした。
性能を調べた結果、まとめ
「Dell G15(5520)」では「Alienware Command Center」というアプリでパフォーマンスを管理、設定できます。最近ではゲーミング機だけでなく一般PCにも入るようになった管理アプリですが、今回は「Alienware Command Center」の標準設定であるバランスとパフォーマンス。一部では「Alienware Command Center」を削除してIntel Arc での管理下でも試してみました。
結論、分かったのが Intel Arc での管理より「Alienware Command Center」によるソフトウェア管理側でのDellのチューニングの方が優秀でした。
インテルドライバを更新する際に出てくる「インテル Arc & Iris Xe グラフィックス」の箇所にあるチェックボックスを付けてダウンロードをすると、 Intel Arcの管理下で制御された挙動に変わります。その代わり、販売メーカーで入れた「Alienware Command Center」などの制御アプリが削除されます。
今回、アルパカは最初に「Alienware Command Center」を削除したのですが、他のレビュワーの記事を見る限り、どういうわけか再インストール後でもパフォーマンス時の性能がいまいち伸びませんでした。
これが一度削除後の再インストールのためなのか、他のドライバの更新が影響しているのかは分からなかったのですが、ご注意頂きたいのはシンプルに「Alienware Command Center」は消さない方が良い(Intel Arc は入れない方が良い)、ということです。
それを踏まえた上で My Dell 内にあるサーマル設定を超高などにしての計測としました。
そのため、今回の計測値はこれくらいは出る、という低めの数値だと思って頂くのが良いと思います。
また、キーボードの F9キーによる「Gモード」と呼ばれるファン回転数最大化のオンオフ切り替え機能は試していません。この機能は F9キーが “Gキー” と呼ばれるキー配列のみ搭載されたものとなっています。
今回、アルパカが試したものはGキーが非搭載のモデルで、現在販売されているモデルではGキーが搭載された日本語版キーボードはありません(記事アップ時点にて)。
それを踏まえた上で見ていきますと、Core i7-12700Hでは Cinebench R23 でシングル1700 半ば~前半。マルチで14000~15000半ばといったところ。
パフォーマンスモードにすると、初期のバランス時よりもシングルがやや下がりますがマルチでは伸びます。これは他社のパフォーマンス管理アプリでも同様でしたので、近しいチューニングなのだと思います。ゲームタイトルにもよりますが、総じてマルチコアが高くなる方がFPS的には良いようです。
また、今回は先日レビューしたHPの「OMEN by HP 25L Gaming Desktop」の Core i7-12700F と RTX 3060 搭載機での数値との比較としています。
同じ20~21万円台という価格帯ではありますが、「OMEN Desktop 25L」はデスクトップなので、モニター価格まで入れれば、今回ご紹介している「Dell G15(5520)」の方がやや安く買えること。ノートパソコンとデスクトップ。Core i7-12700F → Core i7-12700H 。RTX 3060 → RTX 3060 Laptop という違いがあります。
RTX 3060搭載機同士で比較 | ||
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OMEN 25L | Dell G15 | |
形状 | デスクトップ 本体のみ |
ノートPC |
プロセッサー | Core i7-12700F | Core i7-12700H |
メモリ | DDR 4-3200 | DDR 5-4800 |
グラフィックカード | RTX 3060 | RTX 3060 Laptop |
価格 | 201,300円 | 214,400円 |
※記事アップ時点での公式価格にて記載しています(キャンペーンなどでかなり変わります)。
プロセッサーがFナンバーになると、プロセッサー内にグラフィック処理能力がなくなる分、外部GPUとの住み分けができてパフォーマンスが上がりやすくなります。
RTXもLaptopが付くか付かないかだけでそれなりに差が出ましたが、最も差が出たのはAdobe系のクリエイティブ作業です。Adobe lightroom classic では RAW現像処理時間で三分の二に。Premiere Proでは半分以下に短縮されます。そういう意味では、同じ予算内でデスクかノートかこだわっていないなら「OMEN Desktop 25L」がオススメとなります。
これらは先に書いたように「Alienware Command Center」のパフォーマンス時が本来の性能を引き出せていないために、差が広がっているように見えるのかもしれません。ただ、デフォルト状態での比較でも同様の結果ですから、元の性能差でも同様だと見ています。ここにはデスクトップによる放熱効率の高さも加味されています。逆の言い方をするなら、「Dell G15」はノートパソコンでありながら同じ価格帯のデスクトップのゲーミングと比較、善戦するほどコスパよく性能が良いとも言えます。
Office作業では設定を変えても差はほぼなかったのでバランスのみの記載としましたが、FとHでは大きな差にはなっていません。30万行の関数計算で1秒差であれば大きな体感差ではなく、文句なしに良い数値です。PDFの出力にしても同様です。
主要三大ブラウザの速度でも400に迫る良い数値を出しており、ほぼ違いはありませんでした。これがFやHの付かないCore i7-12700あたりだと、それなりの差が出てきます。
ゲームに関してはどちらが良いとも言えず、FF-XIVでは「OMEN Desktop 25L」の方が良い数値を出すものの、FF-XVでは「Dell G15(5520)」の方が上など、タイトルと設定次第というまちまちの結果に落ち着きました。
この辺り(Core i7-12700H、RTX3060)の性能では、重たいタイトルでなければFHDで快適に動作する範囲ですが、設定次第では激重タイトルでも問題なく遊べます。これもどこまでこだわるかの話ですが、「サイバーパンク2077」あたりでは、レイトレーシングを効かせた美しい背景でも、DLSSを高く稼働させれば違いが感じられないほど綺麗でしたし、遅延も特に感じませんでした。
CinebenchR23

「Dell G15(5520)」のパフォーマンス時のCinebenchR23
「Alienware Command Center」のバランス時
Single Core 1,762 pts
Multi Core 15,242 pts
「Alienware Command Center」のパフォーマンス時
Single Core 1,723 pts
Multi Core 15,729 pts
Adobe や Office の実測時間
※108枚のRAWデータをJpeg変換するのにかかる時間を計測。
※約5分間の軽い編集を加えた動画をH264(YouTube 2160p 4K)の書き出しをした際にかかる時間を計測。
※128000回分のVLOOKUPと、184000回分のSUMIFS(3つの条件)を一度に計算させたときにかかった時間を計測。
※スライド200枚をコピーした際にかかる時間を計測しました。パワポの場合、クリップボードに取り込むよりも張り付ける方が負担が大きいので、そちらのみの計測です。
※50.5MBのダミー商談資料スライド200枚をPDF出力にかかる時間を計測しました。
インターネットの速度(WEBXPRT3)
主要三大ブラウザ(Chrome と FireFox と Edge)で、それぞれのAC電源あり最適なパフォーマンス時と、バッテリ駆動バランス時での速度を計測しています。
180あれば遅いとは感じなくなり、200でまあまあ。250で快適。300ならタイトなレスポンスを気にする人にもオススメできる即応性が手に入ります。
400近くの数値にもなれば、大量の調べものをする際にも速度を落とさずキビキビと画面を切り替えられます。
PassMark
ゲーム系ベンチマーク
少し重い:FF-XIV 暁月のフィナーレ
「Dell G15(5520)」Core i7-12700H、メモリ16GB(8×2)、RTX3060 Laptop FF-XIV 暁月のフィナーレ:FHD、フルスクリーン設定 |
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標準品質 | 高品質 | 最高品質 |
平均fps:171.7、最低fps:82 スコア:24313 |
平均fps:158.4、最低fps:76 スコア:22560 |
平均fps:138.6、最低fps:74 スコア:19991 |
平均fps:164.0、最低fps:73 スコア:22632 |
平均fps:153.1、最低fps:69 スコア:21234 |
平均fps:131.1、最低fps:68 スコア:18524 |
※平均fps / 最低fps。
※上段はパフォーマンスモード、下段はバランスモード。
※スコア15000以上が非常に快適。11000~14999がとても快適。10999~8000が快適。7999~6000がやや快適。5999~4000が普通。3999以下が設定変更を推奨、となっています。
最高品質でもスコア20000近くを出しており、最も高い設定で十分楽しめます。
少し重い:PSO2 ニュージェネシス
「Dell G15(5520)」Core i7-12700H、メモリ16GB(8×2)、RTX3060 Laptop FF-XIV 暁月のフィナーレ:最高品質、FHD、フルスクリーン設定 |
||
---|---|---|
低 | 高 | ウルトラ |
スコア:47409 | スコア:35003 | スコア:26625 |
スコア:47605 | スコア:35089 | スコア:26742 |
※平均fps / 最低fps
※上段はパフォーマンスモード、下段はバランスモード。
※スコアの目安としては三段階に分かれます。5000以下で動作が重くなります。10000以下で標準的な動作が見込めます。10001以上で快適に動作すると思われます。
SEGAの有名ナンバリングタイトルを冠した国産オンラインRPGです。
最高品質のウルトラで26000となり、最も高い設定で十分楽しめます。
中量級FPS:Apex Legends
「Dell G15(5520)」Core i7-12700H、メモリ16GB(8×2)、RTX3060 Laptop アンビエントオルクージョン品質その他を、高~低(無効)、FHD、フルスクリーン |
|
---|---|
品質設定:低(無効) | 品質設定:高 |
163.9 / 103.6 | 96.4 / 70.3 |
※平均fps / 最低fps。
※射撃訓練場でバンガロールのスモークを焚きながら、ダミーbotを破壊して回った時のfpsを計測
※全てのビデオ設定を最も高い状態と、最も低い(または無効)にした時の数値を計測。初期設定ではラグドールが中、スポットシャドウディティールが高(真ん中)になっているので、そのまま始めると上記の中間、やや高品質寄りの数値になります。
APEXでは Alienware Command Center でパフォーマンス時での計測ができませんでしたので、バランス時での計測のみとしています。
品質設定を全て低くすると、ほとんどの動作で「Dell G15(5520)」のリフレッシュレート上限の165fpsに張り付き状態となり遅延はまったくありませんでした。最低fpsも訓練場に出てきて間もない時に処理しきれていない分だったので、実質的な撃ち合いではよほど混み合う場面でも遅れをとることはなさそうです。
全ての品質設定を高いモードにした時にも100近くは出ていたので、アンビエントオルクージョン品質を上げて色を濃く、視認性が高めつつの高fpsを維持することも可能です。
重い:FF-XV WINDOWS EDITION
「Dell G15(5520)」Core i7-12700H、メモリ16GB(8×2)、RTX3060 Laptop FF-XV WINDOWS EDITION:FHD、フルスクリーン設定 |
||
---|---|---|
軽量品質 | 標準品質 | 高品質 |
15758(非常に快適) | 12522(非常に快適) | 9203(とても快適) |
※平均fps / 最低fps。
※上段はパフォーマンスモード、下段はバランスモード。
重量タイトルのFF-XVですが、高品質で9000以上が出ており、最高設定で十分に楽しめる性能です。
激重:サイバーパンク2077
「Dell G15(5520)」Core i7-12700H、メモリ16GB(8×2)、RTX3060 Laptop DLSS有効(ウルトラパフォーマンス)、FHD設定 |
||
---|---|---|
レイトレ・なし | レイトレ・中 | レイトレ・ウルトラ |
87.39 / 43.78 | 80.96 / 44.52 | 80.33 / 39.53 |
58.67 / 30.45 | 50.36 / 15.61 | 48.93 / 28.06 |
※平均FPS / 最低FPS
※上段はDLSSをウルトラパフォーマンスに、下段はDLSSを自動に設定
Alienware Command Center でパフォーマンス時での計測ができませんでした。そのため、バランス時での計測のみとしています。
設定の項目で最上段にあるプリセットで行うよりも、DLSSの項目をウルトラパフォーマンスにした方が綺麗さがほとんど変わらず高いfpsが出せます。今回はそうした設定の違いで計測値を表記しておきます。
レイトレの項目もウルトラの上にサイコがあるのですが、そこまで上げてもDLSSをウルトラに効かせれば 77.8 / 35.7 程度までいけます。
激重タイトルではありますが、こうした設定で行うなら、RTX3060でも十分快適に楽しめます。
3DMarkによるグラフィック性能比較
RTXにLaptopが付くのと付かないのとでは、おおよそ3~4%程度の差になりました。
ストレージ

「Dell G15(5520)」本体ストレージ・CrystalDiskMark7.0にて小容量で計測

「Dell G15(5520)」本体ストレージ・CrystalDiskMark7.0にて大容量で計測
今回は512GBのストレージ(PCIe Gen3)で計測しています。
読み込みで3500あれば十分快適です。大きめの動画データを弄るクリエイト作業では、データ移動時に短時間で済みます。ランダム系も十分に早いので、普段の取り回しでもたつくことはありません。
機体外側の温度推移

「Dell G15(5520)」Core i7-12700H 搭載機100%稼働による機体外側の温度推移:前面
ヒンジ背面の出っ張りに廃熱口があるので40度近くになりますが、それでもかなり低めです。また、この出っ張りによる廃熱が強烈で、人の手を置くキーボード部は当然、40度を下回り不快感はありません。強いて言えばキーボード上部がやや暖かくなる程度です。

「Dell G15(5520)」Core i7-12700H 搭載機100%稼働による機体外側の温度推移:背面
背面は機体中央が10分稼働で47度に達します。もっとも、ゲーミングを膝上で使う人はなかなかいないと思いますので関係はないと思います。やむなくそうした状態で使う時には、膝上に何かを敷いてからが良いと思います。その際には底面の吸気口を塞がないようご注意下さい。
室温15度の時に調べています。
※ファンの音はパフォーマンス時、My Dell内にあるサーマル設定を超高パフォーマンスにすることで45~50dbくらいです。これは図書館で使えない範囲の駆動音ということです(アルパカの部屋は雑音だらけで計測機器を使うことができません。おおよその目安とお考え下さい)。
※今回、OCCTが異常値を出してしまいましたので、高負荷パフォーマンス推移は省きます。確かなのは内部にこもる熱量は問題ない範囲だったことです。
電気代について・RTX 3060 搭載機の場合
今回レビューしている、RTX 3060を搭載した「Dell G15(5520)」の場合、「Alienware Command Center」をバランスモードにしてFFXIVのベンチマークを走らせてみると、おおよそ150~180Wあたり。6分半のベンチマークを一回回して0.5~0.6円くらいでした。
ゲームタイトルやプレイスタイルにより電力量は千差万別ですが、おそらく最も多いのはがっちりベンチマークを回すほどの電力はかからずとも、その手前の150Wくらいではないかと思っています。
仮に150Wであれば一時間で3.4円ほど。平時、ネット検索やOffice操作などの軽い使い方で75~100Wでしたので、2/3になると考えて約2.2円。
これらは全て3年前のご家庭用の平均1kwh=22円計算でしたから、現在の価格である3割増しにして(値上がりしすぎですね!)他機種と並べるとこうなります。
一時間当たりの電気代 | ||||
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機種名 | Dell G15(5520) | HP Pav Gaming 15(廃版) | ThinkC Neo 50t Gen3 | dynabook GZ/HV |
グラフィック | RTX 3060 Laptop | GTX 1650 Laptop | GTX 1650 | グラボなし i5-1240P iris Xe |
事務作業 | 2.9 円 (23.2 円) |
1.6 円 (12.8 円) |
2.5 円 (20 円) |
1.0 円 (8 円) |
ゲームプレイ | 4.4 円 (35.2 円) |
2.4 円 (19.2 円) |
3.8 円 (30.4 円) |
1.2 円 (9.6 円) |
高負荷ベンチ | 5.3 円 (42.4 円) |
2.9 円 (23.2 円) |
4.6 円 (36.8 円) |
1.3 円 (10.4 円) |
※1kwh=29円として計算。
※()内は8時間稼働させた時の金額。
以前、HPの「HP Pavilion Gaming 15(AMD)」というローエンドのゲーミング機(Ryzen 5 5600H、GTX1650 Laptop搭載機)を調べた時には、ベンチマークを回している時で約2.2円といったところでした。軽いネットブラウジングやOffice操作で1.6円くらい。
アルパカがこの記事を書いているのに使っているLenovoの「ThinkCentre Neo 50t Tower Gen 3」はデスクトップなので比較しずらいのですが、調べてみると意外と高かったです。24インチモニターに出力している電気代が加味されていますが、それはHDMIからの電気信号だけです。ここにモニター自体の電気代も入ればけっこう電力を使っていました。
ですが、やはりRTX 3060 搭載の「Dell G15(5520)」はそれ以上に高い電気代がかかります。仮に一か月で200時間以上を重たいゲームに使う方であれば1000円くらい。それくらいなら、と思うかもしれませんが、これが毎月積みあがっていくとなると、それなりに大きい金額になってきます。その分の性能を手に入れられるのですから当然と言えば当然ですが、重たいタイトルをしないなら設定を控えめにして使うのがオススメです。
ちなみに比較用としてグラフィックカードなしのCore i5-1240P搭載のモバイル、dynabookの GZ/HVも掲載しておきます。外部グラフィックがない分、電力上限が決まっていて、ベンチマークを回した時と一般使いの差が小さいものになりました。先の200時間を使ったものとして計算するなら240円程度。差額760円なり。この差をどう捉えるか、です。
価格一覧
クーポンの適用について
Dellのパソコンを買う場合、各購入ページの入り口にあるクーポンコードをコピペして注文画面右上の適用欄に張り付け、クーポンを適用をクリックしましょう。これだけで大幅なお値引きが適用されます(割引率は時期により変動します)。
入り口でクーポンコードをコピペし忘れた方はこちらにて最新クーポン情報が掲載されています。または、下図のようにクーポン適用欄のある注文画面左下にある赤い矢印部分にもありますので、こちらからコピペをどうぞ。

クーポンコードの適用欄
また「プレミアムサポート(プラス)」や保証についてなど、Dell製品を選ぶ際に迷いやすい部分はこちらの記事を読むと分かりやすいと思います。
ラインナップと選び方
「Dell G15(5520)」の場合、オプシディアンブラックを選べば、高リフレッシュレートでありつつ高密度のQHD 240Hzが手に入ります。「Dell G15(5525)」の Ryzen構成ではそうしたハイエンド構成がなく、グラフィックカードもRTX3070までとなります。
RTX3060まで備わっていれば、おおよそどのゲームタイトルも設定次第で十分楽しめる範囲なので、一通りのゲームをプレイしたいという方にはAMD構成の「Dell G15(5525)」でコストを優先させても良いと思います。
逆にガンシューティングでタイトな即応性を求めるとか、 ヘビータイトルのゲームを高精細でガンガン楽しみたいという方には、Intel構成の「Dell G15(5520)」の方がオススメです。
また、キーボードの選択肢がモデルによって偏っており、コスパを優先したモデルはほとんどがノーマルの日本語キーボード仕様です。
Gキーはともかく、暗室で長時間ゲームをするなら4ゾーンRGB(※)はあった方が良いかもしれませんが、記事アップ時点では英字キーボードにしか選択肢がありません。お間違えないようご注意下さい。
※ファントムグレー■、ダークグレー■、スペクターグリーン■、オプシディアンブラック★ にて表示しています。
※4ゾーンRGBとは、キーボードバックライトのライティングを四分割して光らせる機能のことです。これにより WASD キーが目視で確認しやすくなります。
「Dell G15(5520)」12世代Core構成
12世代Core RTX 3050(/Ti)搭載モデル
価格 | 即納 | キャンペーン名 | プロセッサー | グラフィック | ディスプレイ | メモリ | ストレージ | Office | 無線 | カラー | キーボード | 発注コード |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
142,783円 | 即納 | Dell G15 ゲーミング ノートPC | Core i7-12700H | RTX 3050 Ti | 15.6 FHD 120Hz | 16GB(8×2) DDR5 | 512GB(PCIe) | Personal | Wifi 6 | ■ | 日本語のみ、Gキー なし | smg1700spsas16oh4ojp |
125,783円 | 即納 | Dell G15 ゲーミング ノートPC | Core i7-12700H | RTX 3050 Ti | 15.6 FHD 120Hz | 16GB(8×2) DDR5 | 512GB(PCIe) | なし | Wifi 6 | ■ | 日本語のみ、Gキー なし | smg1700spsas16on4ojp |
125,783円 | — | Dell G15 ゲーミング ノートPC | Core i7-12700H | RTX 3050 Ti | 15.6 FHD 120Hz | 16GB(8×2) DDR5 | 512GB(PCIe) | なし | Wifi 6 | ■ | 日本語、Gキー なし / 英語Gキー付き | cag1700spsas16on3ojp |
137,731円 | Dell G15 ゲーミング ノートPC | Core i7-12700H | RTX 3050 | 15.6 FHD 120Hz | 16GB(8×2) DDR5 | 512GB(PCIe) | なし | Wifi 6 | ■ | 日本語、Gキー なし / 英語Gキー付き | cag1600spsas16on3ojp | |
125,381円 | — | Dell G15 ゲーミング ノートPC | Core i5-12500H | RTX 3050 | 15.6 FHD 120Hz | 16GB(8×2) DDR5 | 512GB(PCIe) | なし | Wifi 6 | ■ | 日本語、Gキー なし / 英語Gキー付き | cag1000spsaf16on3ojp |
※価格は全て税込表記です。
※2023年6月5日現在での価格にて表示しています。
12世代Core RTX 3060(/Ti)搭載モデル
価格 | 即納 | キャンペーン名 | プロセッサー | グラフィック | ディスプレイ | メモリ | ストレージ | Office | 無線 | カラー | キーボード | 発注コード |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
161,483円 | 即納 | Dell G15 Special Edition ゲーミング ノートPC | Core i7-12700H | RTX 3060 | 15.6 QHD 240Hz | 16GB(8×2) DDR5 | 1TB(PCIe) | なし | Wifi 6 | ★ | 日本語のみ、Gキー なし | smg2300spsas16on3ojp |
161,483円 | Dell G15 Special Edition ゲーミング ノートPC | Core i7-12700H | RTX 3060 | 15.6 QHD 240Hz | 16GB(8×2) DDR5 | 1TB(PCIe) | なし | Wifi 6 | ★ | 日本語、Gキー なし / 英語、Gキー & 4ゾーンRGB付き | cag2300spsas16on3ojp | |
132,583円 | — | Dell G15 ゲーミング ノートPC | Core i7-12700H | RTX 3060 | 15.6 FHD 165Hz | 16GB(8×2) DDR5 | 512GB(PCIe) | なし | Wifi 6 | ■■■ | 日本語、Gキー なし / 英語Gキー付き | 2455200y4xto1mc1jpno |
132,583円 | 即納 | Dell G15 ゲーミング ノートPC | Core i7-12700H | RTX 3060 | 15.6 FHD 165Hz | 16GB(8×2) DDR5 | 512GB(PCIe) | なし | Wifi 6 | ■ | 日本語のみ、Gキー なし | 2455200y4xts1mc1jpno |
135,984円 | — | Dell G15 ゲーミング ノートPC | Core i7-12650H | RTX 3060 | 15.6 FHD 165Hz | 16GB(8×2) DDR5 | 512GB(PCIe) | Personal | Wifi 6 | ■ | 日本語のみ、Gキー なし | smg4904hlsas16oo3ojp |
119,984円 | 即納 | Dell G15 ゲーミング ノートPC | Core i7-12650H | RTX 3060 | 15.6 FHD 165Hz | 16GB(8×2) DDR5 | 512GB(PCIe) | なし | Wifi 6 | ■ | 日本語のみ、Gキー なし | smg4904hlsas16on3ojp |
119,984円 | — | Dell G15 ゲーミング ノートPC | Core i7-12650H | RTX 3060 | 15.6 FHD 165Hz | 16GB(8×2) DDR5 | 512GB(PCIe) | なし | Wifi 6 | ■■■ | 日本語、Gキー なし / 英語Gキー付き | cag4904hlsas16on3ojp |
※価格は全て税込表記です。
※2023年6月5日現在での価格にて表示しています。
12世代Core RTX 3070(/Ti)搭載モデル
価格 | 即納 | キャンペーン名 | プロセッサー | グラフィック | ディスプレイ | メモリ | ストレージ | Office | 無線 | カラー | キーボード | 発注コード |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
192,083円 | 即納 | Dell G15 Special Edition ゲーミング ノートPC | Core i9-12900H | RTX 3070 Ti | 15.6 QHD 240Hz | 16GB(8×2) DDR5 | 1TB(PCIe) | なし | Wifi 6 | ★ | 日本語のみ、Gキー なし | smg4805hlsan16on3ojp |
192,083円 | Dell G15 Special Edition ゲーミング ノートPC | Core i9-12900H | RTX 3070 Ti | 15.6 QHD 240Hz | 16GB(8×2) DDR5 | 1TB(PCIe) | なし | Wifi 6 | ★ | 日本語、Gキー なし / 英語、Gキー & 4ゾーンRGB付き | cag4805hlsan16on3ojp | |
158,385円 | — | Dell G15 ゲーミング ノートPC | Core i9-12900H | RTX 3070 Ti | 15.6 FHD 165Hz | 16GB(8×2) DDR5 | 512GB(PCIe) | なし | Wifi 6 | ■■■ | 日本語、Gキー なし / 英語Gキー付き | cag4800hlsan16on3ojp |
※価格は全て税込表記です。
※2023年6月5日現在での価格にて表示しています。
「Dell G15(5525)」6000番台Ryzen構成
※折りたたんでいます。クリックかタップでご覧になれます。
最後に・まとめ
まとめますと、「Dell G15(5520/5525)」の気になる点としては、
・電気代がかかる(ACアダプタがゴツい)
・ホディが樹脂製
の二点。
逆に良い点としては、
・やっぱりパフォーマンスが良く、熱による不快感は皆無
・選択肢の幅が広い
の二点となりました。
気になる二点は強いて挙げれば、というくらいのものです。正直に言えば欠点の少ない機種だと思いました。
性能が上がれば電気代がかかるのは避けられませんし、ボディが樹脂製というのも他社では近い価格帯のゲーミングがアルミニウム製のものが出てきているので、そうしたものと比べれば、というくらいです。ACアダプタも「ゲーミングだから動かさない」というなら気になる部分ではありません。
贅沢を言えば16:10液晶に対応しているゲームタイトルが増えてきたので、そうした広々したアスペクト比になってくれるとゲーム用途のみならず、よりオススメしやすくなると思いました。
それらを差し引いても安心してオススメできるパフォーマンスの良さやイニシャルコストの良さが際立ちます。
最近は様々な値上がりに応じてパソコンの値段も上がり気味です。4K液晶までこだわるとトンデモな値段になりがちですが、その一歩手前のQHD液晶でも十分な綺麗さ、使いやすさがあります。そうした時に考えたくなる候補としては「Dell G15(5520/5525)」は良い選択肢です。
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