「Dell G15 5530(2023)」Core i7 13650HX + RTX 4060、実機レビュー

15インチ以上16:9 液晶海外PCメーカー製品情報
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最新のHKのCoreプロセッサーと4000番台のRTXを搭載していれば、設定次第で重たいゲームタイトルもサクサク楽しめます。

今回はそんな高い性能を発揮したDellのG15 5530(2023)をご紹介します。

※旧モデルは完売しました。前モデルの記事はこちらにリダイレクトされます。

※Dellは公式モデル名が統一されていませんが、当サイトではDell G15 5530(2023)として表記しています。

※裏蓋外す方や詳細を知りたい方はこちらの「Dell G15 5530(2023)」のオーナーズマニュアル が参考になります。

※新しく16インチのGシリーズ「Dell G16 7630(2023)」が投入されました。性能の安定性や画面の大きさなど、置き場所と予算がある人にはオススメです。

※「プレミアムサポート(プラス)」や保証についてなど、Dell製品を選ぶ際に迷いやすい部分はこちらの記事を読むと分かりやすいです。



価格一覧とざっくり内容

同筐体でAMD Ryzenモデルの「G15 5535」が出てきましたので、そちらのラインナップも並べています。

※同じ構成の場合、即納モデルの方が安くなりやすいですが、即納でない場合はカラーリングやキーボードなどの選択肢が増えます。
※OSの項目がないものは全てWindows11 Home になります。
※Officeは全てペーパーレスのデジタルライセンスとなります。
※クォンタムホワイト□ダークグレー■ にて表示しています。

Intel 構成(G15 5530)

13世代Core RTX 4060 Laptop 搭載モデル

最新価格 即納 キャンペーン名 プロセッサー グラフィック ディスプレイ メモリ ストレージ Office 無線 カラー キーボード 発注コード
204,040円 即納 G15 ゲーミング Core i9-13900HX RTX 4060 15.6 FHD 165Hz 16GB(8×2) DDR5 1TB SSD なし Wifi 6 日本語のみ sgn5530016spmonijp
195,262円 G15 ゲーミング Core i9-13900HX RTX 4060 15.6 FHD 165Hz 16GB(8×2) DDR5 1TB SSD なし Wifi 6 日本語 / 英語Gキー付き gn5530016i9sppomonjp
184,412円 即納 G15 ゲーミング Core i9-13900HX RTX 4060 15.6 FHD 165Hz 16GB(8×2) DDR5 1TB SSD なし Wifi 6 日本語のみ sgn5530016spmonojp
239,980円 G15 ゲーミング Core i7-13650HX RTX 4060 15.6 FHD 165Hz 16GB(8×2) DDR5 1TB SSD なし Wifi 6 日本語 / 英語Gキー付き gn5530k78g5m2comnojp
186,282円 即納 G15 ゲーミング Core i7-13650HX RTX 4060 15.6 FHD 165Hz 16GB(8×2) DDR5 512GB SSD Personal Wifi 6 日本語のみ gn55303w0cp001smoojp
166,931円 G15 ゲーミング Core i7-13650HX RTX 4060 15.6 FHD 165Hz 16GB(8×2) DDR5 512GB SSD なし Wifi 6 □■ 日本語 / 英語Gキー付き og553001201monwjp
166,931円 即納 G15 ゲーミング Core i7-13650HX RTX 4060 15.6 FHD 165Hz 16GB(8×2) DDR5 512GB SSD なし Wifi 6 日本語のみ sg553001201monwjp
194,980円 即納 G15 ゲーミング Core i7-13650HX RTX 4060 15.6 FHD 165Hz 16GB(8×2) DDR5 512GB SSD なし Wifi 6 日本語のみ gn55303w0cp001smnojp
194,980円 G15 ゲーミング Core i7-13650HX RTX 4060 15.6 FHD 165Hz 16GB(8×2) DDR5 512GB SSD なし Wifi 6 日本語 / 英語Gキー付き gn55303w0cp001omnojp

※価格は全て税込表記です。
※2024年5月8日現在での価格にて表示しています。

 

13世代Core RTX 4050 Laptop 搭載モデル

価格 即納 キャンペーン名 プロセッサー グラフィック ディスプレイ メモリ ストレージ Office 無線 カラー キーボード 発注コード
186,282円 即納 G15 ゲーミング Core i7-13650HX RTX 4060 15.6 FHD 165Hz 16GB(8×2) DDR5 1TB SSD なし Wifi 6 日本語のみ gn55303w0cp001smoojp
183,980円 G15 ゲーミング Core i7-13650HX RTX 4050 15.6 FHD 165Hz 16GB(8×2) DDR5 1TB SSD なし Wifi 6 日本語 / 英語Gキー付き gn55300471tsppomonjp
209,980円 G15 ゲーミング Core i7-13650HX RTX 4050 15.6 FHD 165Hz 16GB(8×2) DDR5 512GB SSD なし Wifi 6 日本語 / 英語Gキー付き gn553009xxhm2comnojp
199,980円 G15 ゲーミング Core i7-13650HX RTX 4050 15.6 FHD 120Hz 16GB(8×2) DDR5 512GB SSD なし Wifi 6 日本語 / 英語Gキー付き gn5530xtxxtm2comnojp

※価格は全て税込表記です。
※2024年5月8日現在での価格にて表示しています。

 

13世代Core RTX 3050 Laptop 搭載モデル

価格 即納 キャンペーン名 プロセッサー グラフィック ディスプレイ メモリ ストレージ Office 無線 カラー キーボード 発注コード
154,180円 即納 G15 ゲーミング Core i7-13650HX RTX 3050 15.6 FHD 120Hz 16GB(8×2) DDR5 512GB SSD Personal Wifi 6 日本語のみ gn5530ptkdhsppsmoojp
129,980円 即納 G15 ゲーミング Core i7-13650HX RTX 3050 15.6 FHD 120Hz 16GB(8×2) DDR5 512GB SSD なし Wifi 6 日本語のみ gn5530ptkdhsppsmnojp
129,980円 G15 ゲーミング Core i7-13650HX RTX 3050 15.6 FHD 120Hz 16GB(8×2) DDR5 512GB SSD なし Wifi 6 日本語 / 英語Gキー付き gn5530c06pgm2comnojp

※価格は全て税込表記です。
※2024年5月8日現在での価格にて表示しています。

 

AMD 構成(G15 5535)

Ryzen 7 7840HS、RTX 4060 Laptop 搭載モデル

価格 即納 キャンペーン名 プロセッサー グラフィック ディスプレイ メモリ ストレージ Office 無線 カラー キーボード 発注コード
161,830円 G15 ゲーミング Ryzen 7 7840HS RTX 4060 15.6 FHD 165Hz 16GB DDR5 512GB SSD なし Wifi 6 □■ 日本語のみ ogn553501401monwjp
181,182円 即納 G15 ゲーミング Ryzen 7 7840HS RTX 4060 15.6 FHD 165Hz 16GB DDR5 512GB SSD Personal Wifi 6 日本語 / 英語Gキー付き gn55352f15f001smoojp
188,980円 G15 ゲーミング Ryzen 7 7840HS RTX 4060 15.6 FHD 165Hz 16GB DDR5 512GB SSD なし Wifi 6 □■ 日本語 / 英語Gキー付き gn55352f15f001omnojp

※価格は全て税込表記です。
※2024年5月8日現在での価格にて表示しています。

 

Ryzen 7 7840HS、RTX 4050 Laptop 搭載モデル

最新価格 即納 キャンペーン名 プロセッサー グラフィック ディスプレイ メモリ ストレージ Office 無線 カラー キーボード 発注コード
152,116円 G15 ゲーミング Ryzen 7 7840HS RTX 4050 15.6 FHD 120Hz 16GB DDR5 512GB SSD なし Wifi 6 日本語 / 英語Gキー付き gn5535755pd001omnojp

※価格は全て税込表記です。
※2024年5月8日現在での価格にて表示しています。

 

Ryzen 5 7640HS、RTX 3050 Laptop 搭載モデル

最新価格 即納 キャンペーン名 プロセッサー グラフィック ディスプレイ メモリ ストレージ Office 無線 カラー キーボード 発注コード
124,980円 G15 ゲーミング Ryzen 5 7640HS RTX 3050 15.6 FHD 120Hz 16GB DDR5 512GB SSD なし Wifi 6 日本語 / 英語Gキー付き gn553518ymf001omnojp

※価格は全て税込表記です。
※2024年5月8日現在での価格にて表示しています。

 

「Dell G15 5530(2023)」の特長

位置付けと特長

・コストパフォーマンスに優れたDellゲーミングノートの代表格

・13世代Core、RTX4000番台にsRGB100%クラスの液晶を搭載

・背面の接続口あり、クォンタム ホワイトが登場

コストパフォーマンスに優れたDellゲーミングノートの代表格

Dellのゲーミングノートの代表とも言えるG15は、コストパフォーマンスに優れており、一般ゲーマーに広く親しまれてきたシリーズです。

記事アップ時点での価格は、下は139,807円から、上は237,459円まで。もっとも、下のモデルではグラフィックボードが前世代の RTX 3050 となっており、せっかくの「Dell G15 5530(2023)」を選ぶのであれば、4000番台のRTXを搭載したモデルにしておきたいところです。その場合にはお値段は165,565円から。もちろん、これらは時事的に変動します。

ラインナップの追加も予想されますので、選択肢の幅が増えてから考えても良いかもしれません。

 

13世代Core、RTX4000番台にsRGB100%クラスの液晶を搭載

性能低:電力低  U < P < H < HX  電力高:性能高

第13世代Core『ラプターレイク(Raptor Lake)』はモバイル向けではUよりPが。PよりHの方が性能が高いのですが、今回のG15ではノートパソコンでの最上位に位置するHXが投入されました。

ベースパワー コア数
HXプロセッサー
(ハイエンドノート)
55W P-core:6~8
E-core:4~16
Hプロセッサー
(ハイパフォーマンスノート)
45W P-core:4~6
E-core:4~8
Pプロセッサ
(パフォーマンス重視モバイル)
28W P-core:4
E-core:8
Uプロセッサ
(低消費電力モバイル)
15W P-core:2
E-core:8

記事アップ時点での選べるプロセッサーとグラフィックボードは下記の通りです。

Core i9-13900HX
Core i7-13650HX

RTX 4060 Laptop
RTX 4050 Laptop
RTX 3050 Laptop

Core i7-13650HX ですと、P-core:6、E-core:8に20スレッド、Pコアの最大クロックは4.9Ghzになります。

今回はプロセッサーが Core i7 13650HX からとなっており、i5がありません。いずれ投入されそうですが、同様にRyzenエディション(5535)もまだ出てきていません。いつも通りRyzen機の方が安くなるようでしたら、予算に合わせてそちらで考えるのも良いと思います。

ただ、パフォーマンスとしては13世代Core のHXは突き抜けていますので(その分、熱量も凄いですが)、ハイパフォーマンスを求める人には今回の「Dell G15 5530(2023)」は向いていると思います。

Dellは性能重視で設定されていることが多いのですが、今回も例に漏れず高いパフォーマンスを確認できました。ただ、設定で注意が必要です。

Laptop用 RTX 4070 RTX 4060 RTX 4050 RTX 3060
CUDAコア数 4608基 3072基 2560基 3840基
RTコア数 36基
(第3世代)
24基
(第3世代)
20基
(第3世代)
30基
Tensorコア数 144基
(第4世代)
96基
(第4世代)
80基
(第4世代)
120基
DLSS バージョン 3 3 3 2
ブーストクロック 1230 – 2175 MHz 1470 – 2370 MHz 1605 – 2370 MHz 1283 – 1703 MHz
搭載メモリ
(VRAM)
GDDR6×8GB GDDR6×8GB GDDR6×6GB GDDR6×6GB
メモリ帯域幅 256.0 GB/s 256.0 GB/s 192.0 GB/s 336 GB/s
最大グラフィックパワー 35 – 165 W 35 – 165 W 35 – 165 W 60 – 130W
PassMark 19782 18459 15360 13363
できるだけ専門用語を使わない性能解説

※CUDAコア数…映像画像を処理するコアのことですが、より汎用性を持たせて映像画像以外でも使いやすくしたものです。この数が増えることで本来のグラフィカルな処理能力も上がるのでマルチに活躍できます。
※RTコア数…レイトレーシング(光の方向や量を把握し、物体の表面や水面の反射などを映し出す映像技術)に特化したコアです。
※Tensorコア…ディープラーニング(深層技術)に特化したコアのことです。1回のクロックで演算を同時実行が可能になっています。そのため、大量のデータを対象としながらの分析が高速で可能になります。主にAI学習や、不確定要素の多いシミュレーション予測などで活躍しますが、ゲームではDLSSのアップスケーリング技術(低解像度のゲーム画面をレンダリングして超解像アップスケール処理後に高解像度のゲーム画面として出力する、というもの。結果、フレームレートと美しさのいいとこどりができる)で活用されます。
※ブーストクロック…1秒間の処理速度を数値化したもの。必要に応じて変動します。
※搭載メモリ…データ処理できるプールの大きさのことです。同じグラフィックボードの名称でも、搭載しているメモリ数が違うことがあるので注意が必要なところ。×の前が世代。後が大きさ。共に高ければ高いほど良いです。
※メモリ帯域幅…一秒間あたりの一時記憶領域にどれだけのデータをコピーできるか、を表した数値です。速度やバス幅を掛け合わせたメモリの総合的な速度を表しており、ここが高いほどゲーム時のフレームレートの生成速度が早まります。他にもAIイラストの生成速度などにも寄与しています。速度全般を司っていると言っていいかも。
※最大グラフィックパワー…電力量が高ければ高いほど性能が上がります。高効率化したものでは電力量が低くても高い性能を発揮しますが、同じ世代、同じアーキテクチャ(基本構造)同士なら純粋に電力量の高い方が性能が良いです。
※PassMark…ここでは記事アップ時点でのPassMark社が公表しているG3DMarkを記載しています。世界各地から収集したベンチマークの結果を平滑化したものですので、計測サンプルが多ければ大まかな3Dグラフィック性能を推し量ることができます。

RTX4060 の方も良いパフォーマンスを確認できました。3DMarkの世界標準で見た時には、平均して18459のところを21062と大幅に上回っています。期待以上の良い数値でした。

「Dell G15 5530(2023)」Core i7 13650HX搭載機の3D Graphics Mark

※詳しくは内部性能について、の項目をご覧ください。

 

背面の接続口あり、クォンタム ホワイトが登場

従来のゲーミングでは白を基調とすることはあまりなかったのですが、今回からクォンタム ホワイトが登場しました。

ヒンジ背面の廃熱口の出っ張りやACアダプタのゴツさなど、形は従来通りのゲーミングですからカジュアル感はありません。ただ、白+青なので清涼感のある機体が好みの人には良いと思います。

また、最近の機体では背面に接続口があるものは珍しい方ですが、こちらの「Dell G15 5530(2023)」では前回に引き続き、背面にも接続口が幾つか配置されています。ACアダプタも背面からなので、煩わしいケーブルが少しでも見えない位置にある方が良い方にはオススメです。

※詳しくはデザイン的な特徴接続口(インターフェイス)の項目をご覧ください。

 

外観について

「Dell G15 5530(2023)」クォンタム ホワイト斜め後ろから

「Dell G15 5530(2023)」ダークグレー斜め後ろから

「Dell G15 5530(2023)」天板クォンタム ホワイト

「Dell G15 5530(2023)」天板ダークグレー

Dell G15 5530(2023)」では、クォンタム ホワイト と ダークグレーの二色が用意されてます。

今回はクォンタム ホワイトをご紹介します。

デザイン的な特徴

「Dell G15 5530(2023)」 のデザイン

「Dell G15 5530(2023)」の比較・正面、内容物一覧

「Dell G15 5530(2023)」の比較・正面、内容物一覧

機体本体は白のベースカラーにグレーのキートップで、コントラストがある分、周辺視野で見やすいです。

樹脂製の筐体なので高級感はありません。

約2.81kg と、ACアダプタと共に重たくてゴツいです。片手で持つにはしんどい重さですが、その分、一か所に固定してしまえば筐体が微動だにせず操作しやすいです。

「Dell G15 5530(2023)」を手に持ったところ

ゴツいと言っても背面ヒンジの廃熱口の分だけ出っ張っているのみで、あくまでも15.6インチの大きさです。

「Dell G15 5530(2023)」・大きさ比較

天板にはお馴染みのDELLのロゴマーク。

「Dell G15 5530(2023)」の重さ、天板

左右から見た時にはこのように。

「Dell G15 5530(2023)」・左側

これは限界まで広げた時の角度ですが、ここまで広がれば操作に不便はないと思います。

「Dell G15 5530(2023)」右側

ヒンジの右側面にはオレンジ色で “G” の文字が刻印されています。

「Dell G15 5530(2023)」の比較・斜め

端から見ると、エッジの効いたデザインがゲーミングらしいです。

Dell G15 5530(2023)のパームレストとヒンジ背面

背面の半分近くは吸排気口になっており、手前左右の小さなグリルから床に響かせて音が聞こえる仕組みです。音は一般的なノートPCよりも少し良かったと思います。

「Dell G15 5530(2023)」背面1

 

機能一覧・カメラやディスプレイ情報など

Webカメラ 720p(約92万画素)

Webカメラ 720p(30 fps時:約92万画素)

このカメラは顏認証に対応していません。また、物理シャッターも付いていません。

Dell G15 5530(2023)」は一般的なWebカメラを備えています。

「Dell G15 5530(2023)」の約92万画素カメラの撮影例他社:約92万画素カメラの撮影例

「Inspiron 15 3535(2023)」の約92万画素カメラの撮影

「Thikpad X1 Carbon 2018年(6th-Gen)」の約92万画素カメラ

こちらは同日の同時刻に同じライティングの中での比較です。同じ92万画素ですが、けっこう違って見えるのが分かると思います。

キメの細かさはともかく、色合いがやや薄くなりがちですが、これは今のノートパソコンの標準的なカメラ画質です。

 

接続口(インターフェイス)

「Dell G15 5530(2023)」の接続口(インターフェイス)

Dell G15 5530(2023)」の接続口は左右側面と背面にあります。

電源コネクタやHDMIなど、一度繋げてしまえば抜き差ししないものが背面にあるので、PC周りが少しすっきりします。そういう意味ではあまり抜き差ししないUSB接続(Type-A)の有線マウスなどを背面に接続すると良いかもしれません。

Type-C はThunderboltには対応しておらず、通常のUSB Type-A よりは一歩早いというデータ転送速度になります。DisplayPort対応で、HDMIの他にモニター出力したい時などにも使えます。

左側面には開閉式の有線LANとヘッドフォン/マイク端子。

右側にはUSB Type-A ×2つ、という内容です。

背面にあるType-Cに幾つかのPD対応充電器を試しましたが、アルパカの持っているものは全滅でした。

100WのNexodeでも警告ポップアップが出てきて充電できなかったので、事実上、最初からついてくるACアダプタを使い続けるしかなさそうです。

100WのNexodeでも警告ポップアップが出てきて充電できなかった

「Dell G15 5530(2023)」のType-C 互換アダプタ

使用 PD対応
電力
メーカー 商品型番
18W cheero CHE-324
20W AUKEY PA-F3S-WT(White)、PA-F3S-BK(Black)
30W Proulx GAN-65(White)のUSB-C2
45W Anker PowerPort Atom III Slim (Four Ports)
65W Proulx GAN-65(White)のUSB-C1
100W UGREEN Nexode のUSB-C1

※ケーブルは100Wのみ「UGREEN USB Type CケーブルPD対応100W/5A(1m, ブラック)」を使い、他は全て「Anker PowerLine III USB-C & USB-C 2.0 ケーブル (0.9m) 超高耐久 60W PD対応」を使用しました。

以下、単ポートで65WのPD給電に対応しているType-C充電器の代表例です。コンパクトで112gで済み、Type-Aの充電口もあるので多用途に使えて便利です。

 

4K出力について

「Dell G15 5530(2023)」の4K出力時

背面のHDMIに4K、144Hzモニターへ接続した時にはRGB形式での出力ができていました。

 

ACアダプタについて

「Dell G15 5530(2023)」のACアダプタ330W

ACアダプタの型番は分からなかったのですが、定格電力は330W AC アダプターとなっており、長さは160cm×180cm。丸口プラグにストレートケーブルを採用していますので、ブラグ付近の折れ曲がりにお気をつけ下さい。もっとも、これくらい太いと断線のリスクはなさそうではあります。

重さは1524g。

厚み4.5cm弱、19.5cmほどの長さで弁当箱のようなアメリカンサイズです。

RTX4000番台を使っているとこの330Wですが、RTX3000番台ですと240Wまで下がります。

 

キーボード

「Dell G15 5530(2023)」のキーボード・全体

縦18.05mm × 横18.7mm。ストロークは1.4~1.5mmほど。

打鍵感は一般的な打ち心地で深くしっかり打ち込めます。特殊キーが他と同じく大きいので、そうしたEnter キー周りのキーを良く使う人には打ちやすいと思います。

気になったところとしては、Enter キーがやや細くて 逆 」字になっていないこと。

矢印の特殊キーが逆 T 字になっていないこと。

電源ボタンがテンキーの右上端(キーボード内)にあること、の三点です。

「Dell G15 5530(2023)」のキーボード・アップ

その中でも特に矢印キーが逆 T 字にはなっていない部分でパンチミス=タイムロスが多くありました。矢印キー操作の折に、pg upキー、pg dnキーを誤って押下してしまい、画面の遷移が起きてしまいがちです。

対処療法ではありますが「X Button Maker」で pg upキー、pg dnキーを無効化、または別の操作にコンフィグを変更しておくのがオススメです(もちろん、コンフィグを使ったとしても逆T字にはなりませんのでご注意下さい。あくまでも対処療法です)。

X Button Maker」は無料でありながら、キーボードを自由にカスタマイズできる優れものです。

他、ゲーミングとして見るならNキーロールオーバー非対応です。一度に押した時に反応するのはこの辺り、6キーくらいまでです。

複数のキーを一度に押下した時の様子。赤いキーのみ反応してます

ストロークが深い分、打ち心地は悪くありませんが、アクチュエーションポイントを浅く反応させているわけでもないようです。こだわる方にはオススメできませんが、普通にゲームを楽しむ分には問題ない範囲=通常のキーボードとなります。

他、バックライトはホワイトカラーのみで対応です。

これもまたゲーミングらしくないかもしれませんが、派手に七色に光らせたい人でなければ普通に使えます。もしかしたら、今後、エディション違いで別キーボードが出てくるかもしれませんが、今のところは基本的にはこのキーボードとなっており、一部「英語、Gキー & 4ゾーンRGB付きキーボード」が選べます。特に日本語配列を求めているわけではない場合には、そちらでも良いかもしれません。

 

ディスプレイ:非光沢の16:9液晶 1920×1080

「Dell G15 5530(2023)」の液晶パネル「M4H3V-156WFG」:Color ACの色度図、i1Display Proによる輝度測定、LUT表示

「Dell G15 5530(2023)」の液晶パネル「M4H3V-156WFG」:Color ACの色度図、i1Display Proによる輝度測定、LUT表示

輝度は306cd/㎡と一般的な明るさで、色域はsRGBカバー率が97.1%。Adobeカバー率が75.9%。フリッカーは確認されませんでした。

赤青緑のLUT表示(別名ガンマ補正曲線)を見ると、緑、赤、青の順に強く発色しているようですが気にならない範囲でバランスしていると思います。

この綺麗さですから強めのグラフィック性能と合わせれば、クリエイティブ作業にも向いています。

 

視野角の広さ(画像)

次に画像の見やすさ、視野角の広さを確認します。

「Dell G15 5530(2023)」のsRGBカバー率 97.1%一般的なIPS液晶 sRGBカバー率62.8%TN液晶 sRGBカバー率61.3%

「Dell G15 5530(2023)」のディスプレイ・正面から(画像)

「ThinkPad E15 Gen 3 (AMD) 」の液晶、画像(正面から)、標準的なIPS液晶

LAVIE Direct N15(R)のTN液晶 sRGBカバー率61.3%

上から見た時に若干、黄白がかりますが、基本的に視野角が広くて見やすい液晶です。

「Dell G15 5530(2023)」のsRGBカバー率 97.1%一般的なIPS液晶sRGBカバー率62.8%TN液晶 sRGBカバー率61%

「Dell G15 5530(2023)」のディスプレイ・上から(画像)

ThinkPad E15 Gen 3 の斜め上から見た時の一般的なIPS液晶

「ThinkPad E15 Gen 3 (AMD) 」の液晶、画像(視野角確認)

TN液晶 sRGBカバー率61%、斜め上から

TN液晶 sRGBカバー率61%、斜め横から

 

内部性能について

Dell G15 5530(2023)のプロセッサーシール

今回、アルパカが調べたのはDell G15 5530(2023)Core i7 13650HX + RTX4060 Laptop搭載機になります。

※Windows11では電源設定の呼び名が変わりました。グラフ内などの表示がそのままになっているものがありますが、

Windows10の “最も高いパフォーマンス” = Windows11の “最適なパフォーマンス”
Windows10の “高パフォーマンス” = Windows11の “バランス”

としてお読み下さい。

Dell のゲーミングには「Alienware Command Center(以下、ACCと略)」が入っておりパフォーマンスをコントロールできるのですが、パフォーマンスモードとバランス時との差があまりありませんでした。

加えて、一般PC向けの My Dell 内にあるサーマル設定を超高にした時とACCのパフォーマンス時での挙動もほぼ同じものと分かりました。

そこで、今回は My Dell 内にあるサーマル設定の超高パフォーマンスと、低温設定による計測を中心としています。

MyDell のサーマルモード

というのも「Dell G15 5530(2023)」では計測してすぐに気が付くほどCPUの温度が上がりがちになります。

14コア20スレッドの Core i7-13650HX を最も高い設定で動かそうとするとPL1が191Wにまで上がり、ハイパフォーマンスと引き換えに発熱しすぎてG15の廃熱機構でも間に合わない事態に。

30分以上の超高パフォーマンス(ACCならパフォーマンス)での高負荷状態が続くとストールして落ちてしまうことが何度かありました。

熱による処理落ちのようで、復帰後も同様の環境なら同じ症状を繰り返しました。

「Dell G15 5530(2023)」の熱による処理落ち

これらを回避してゲームを継続してプレイするには温度を下げた設定が必要との判断から、My Dell の低温設定を試した次第です(ACCには静音設定はあるものの低温設定がありません)。

そのため、今回の「Dell G15 5530(2023)」に関しては高負荷ゲームをする際には、多少のパフォーマンスを犠牲にしてでも My Dell 内のサーマル設定を低温設定にして使うのをオススメします。

たまたま、アルパカが手にした機体だけがそういうロットだった可能性もありますが、特別な情報がない限り、調べた内容をそのままにお伝えすることにしています。

なお、F9キーによる「Gモード」と呼ばれるファン回転数最大化のオンオフ切り替え機能は試していません。この機能は F9キーが “Gキー” と呼ばれるキー配列のみ搭載されたものとなっています。

今回、アルパカが試したものはGキーが非搭載のモデルで、現在販売されているモデルではGキーが搭載された日本語版キーボードはありません(記事アップ時点にて)。

もしかしたら「Gモード」なら低温設定など不要になるのかもしれません。

 

性能を調べた結果、まとめ

「Dell G15 5530(2023)」のCPU-Zと最大グラフィックスパワー

「Dell G15 5530(2023)」RTX4060 Laptop のCPU-Z

Dell G15 5530(2023)」搭載の RTX4060 Laptop の最大グラフィックスパワーは140Wと高めに設定されています。

各種ゲームをプレイしていくと、十分なパフォーマンスが発揮されており、DLSSのアップスケーリングをオンにすれば「ホグワーツ・レガシー」などの激重タイトルも中設定くらいで十分遊べます。「サイバーパンク 2077」でもレイトレーシング設定をウルトラにしてもMy Dell:低温時に70fps以上を出せていました。

クリエイティブ作業にしても同様で、5分間のある程度の編集を加えた4K出力(.H264)を4分強で終えられるのであれば、毎日のように動画編集をしたい方にもオススメできます。

問題は先に記載しているようにCPUで、性能的にはまったくボトルネックになっていないのですが、熱量でネックになっています。

My Dell:低温設定の場合、おおよそ1割のfpsを犠牲にしますが、CPU温度が10度近く下がります。

これらはあくまでも30分以上の高負荷ゲームをプレイし続けた時の話で、普段使いの軽い使い方なら気にする必要なく使えます。クリエイティブ作業にしても動画の出力で10分以上のエンコードを何回もやるなら設定を変えた方が良いと思いますが、そこまでの本格作業でなければ、どの設定でも大丈夫です。

それらを踏まえて見ていきますと、 Cinebench R23 ではシングル1860、マルチが18725と素晴らしい数値を叩き出しており、Core i7 13650HXの性能がどれほどのものかが分かります。30万行の関数計算で5秒強であれば、おそらく2023年のノートPCではトップクラスの処理能力です。

CPUMark でも33000の数字はノートPCではなかなかお目にかかれません。それだけのものですから、相応の熱量を発するのも避けられないこと(ユーザー側での設定調整が必要)だとご理解頂いてからの購入が良いと思います。

※掲載しているグラフ内の濃い緑バーがIC時、明るい緑バーがEP時となっています。

Cinebench R23

Single Core:1860 pts、Multi Core:18725 pts
(AC電源接続時、My Dell 超高パフォーマンス設定時)

Cine R23 SingleグラフCine R23 Multiグラフ

「Dell G15 5530(2023)」グラフ-Cinebench R23(Shingle)

「Dell G15 5530(2023)」グラフ-Cinebench R23(Multi)

※記事が長くなりすぎるのを避けるため、グラフの多くを畳んでいます。クリックかタップでご覧になれます。

Adobe や Office の実測時間

Adobe や Office の実測時間

Adobe Adobe-Lightroom classic RAW現像Adobe Premiere Pro 4K出力Excel 計算Powerpoint・コピーPowerpoint・PDF出力

※108枚のRAWデータをJpeg変換するのにかかる時間を計測。

「Dell G15 5530(2023)」Core i7 13650HXにて、Adobe-Lightroom classic 処理時間比較

※約5分間の軽い編集を加えた動画をH264(YouTube 2160p 4K)の書き出しをした際にかかる時間を計測。

「Dell G15 5530(2023)」Core i7 13650HXにて、Adobe-Premiere Pro処理時間比較

※128000回分のVLOOKUPと、184000回分のSUMIFS(3つの条件)を一度に計算させたときにかかった時間を計測。

「Dell G15 5530(2023)」Core i7 13650HXにて、Excel計算処理時間比較

※スライド200枚をコピーした際にかかる時間を計測しました。パワポの場合、クリップボードに取り込むよりも張り付ける方が負担が大きいので、そちらのみの計測です。

「Dell G15 5530(2023)」Core i7 13650HXにて、Powerpoint・コピー処理時間比較

※50.5MBのダミー商談資料スライド200枚をPDF出力にかかる時間を計測しました。

「Dell G15 5530(2023)」Core i7 13650HXにて、Powerpoint・PDF出力処理時間比較

インターネットの速度(WEBXPRT3)とPassMark

インターネットの速度(WEBXPRT3)

「Dell G15 5530(2023)」Core i7 13650HX・メモリ16GB時比較用・「Dell G15(5520)」Core i7-12700H・メモリ16GB時

「Dell G15 5530(2023)」Core i7 13650HX・メモリ16GB時

「Dell G15(5520)」Core i7-12700H・メモリ16GB時

主要三大ブラウザ(Chrome と FireFox と Edge)で、それぞれのAC電源あり最適なパフォーマンス時と、バッテリ駆動バランス時での速度を計測しています。

180あれば遅いとは感じなくなり、200でまあまあ。250で快適。300ならタイトなレスポンスを気にする人にもオススメできる即応性が手に入ります。

ブラウジング速度は十分に高速で快適です。

前回調べた「Dell G15 5520(2022)」の Core i7-12700H も掲載しておきます。比較して頂くと、速度の進化が分かります。

 

PassMark

CPU Mark3D Graphics Mark

「Dell G15 5530(2023)」Core i7 13650HX搭載機のCPU Mark

「Dell G15 5530(2023)」Core i7 13650HX搭載機の3D Graphics Mark

 

ゲーム系ベンチマークと各種計測

※My Dellの設定表記では、一部、”超高パフォーマンス” を略して “超高” で表記しています。
※各ベンチマークのスコア評価で快適、または目安60fps以上にて緑太文字として表記しています。
※一部の計測では温度も記載しています。90度以上で赤太文字として表記しています。

軽い~重たいタイトルまで

軽い:ドラゴンクエストX

ドラゴンクエストX:「Dell G15 5530(2023)」Core i7 13650HX、メモリ16GB(8×2)時にて

ドラゴンクエストX:「Dell G15 5530(2023)」Core i7 13650HX + RTX 4060、にて

My Dell:超高パフォーマンス 最高品質、FHD、フルスクリーン設定:25127(とても快適)

My Dell:低温 最高品質、FHD、フルスクリーン設定:24901(とても快適)

 

少し重い:FF-XIV 暁月のフィナーレ

少し重い:FF-XIV 暁月のフィナーレ

「Dell G15 5530(2023)」Core i7 13650HX、メモリ16GB(8×2)、RTX 4060 Laptop
FF-XIV 暁月のフィナーレ:フルスクリーン設定
FHD 標準品質 高品質 最高品質
My Dell:超高 205.6 / 83
スコア:28157
184.2 / 76
スコア:25372
152.6 / 74
スコア:21559
My Dell:低温 169.3 / 67
スコア:23217
 156.2 / 62
スコア:21421
132.9 / 60
スコア:18455

※平均fps / 最低fps。
※スコア15000以上が非常に快適。11000~14999がとても快適。10999~8000が快適。7999~6000がやや快適。5999~4000が普通。3999以下が設定変更を推奨、となっています。

FF-XIV 暁月のフィナーレあたりまでのタイトルなら全てオールグリーン、快適です。

 

FPS:Apex Legends

APEXのタイトル

「Dell G15 5530(2023)」Core i7 13650HX、メモリ16GB(8×2)、RTX 4060 Laptop
アンビエントオルクージョン品質その他を、高~低(無効)、FHD、フルスクリーン、撃ち合い時
品質設定:低(無効) 品質設定:高
168.5 / 135 152.4 / 115.3

※平均fps / 最低fps
※全てのビデオ設定を最も高い状態と、最も低い(または無効)にした時の数値を計測。初期設定ではラグドールが中、スポットシャドウディティールが高(真ん中)になっているので、そのまま始めると上記の中間、やや高品質寄りの数値になります

時間の関係から、この辺りのタイトルでは My Dell:超高パフォーマンス のみ記録を取りましたが、My Dell:低温、の状態にしても品質設定:高で最低fpsが100以上をキープできていたのを確認しています。

 

重い:FF-XV WINDOWS EDITION

FF-XV WINDOWS EDITION:「Dell G15(5520)」Core i7-12700H、メモリ16GB(8×2)時にて

「Dell G15 5530(2023)」Core i7 13650HX、メモリ16GB(8×2)、RTX 4060 Laptop
FF-XV WINDOWS EDITION:フルスクリーン設定
FHD 軽量品質 標準品質 高品質
My Dell:超高 17593 13966 9677
My Dell:低温 13138 11156 9034

※スコア12000以上が非常に快適。9000~11999がとても快適。6000~8999が快適。4500~5999がやや快適。3000~4499が普通。2500~2999がやや重い。2000~2499が重い。0~1999が動作困難、となっています。

12000以上が最上位評価の非常に快適なので、そこに届かない部分を色分けしています。もっとも9000~11999でもとても快適の表記でしたし、見ていて特に動きに差異を感じるものではありませんでした。基本的にはどの設定でも楽しめそうです。

 

激重タイトル

激重(DX12):サイバーパンク2077

激重:サイバーパンク2077

「Dell G15 5530(2023)」Core i7 13650HX、メモリ16GB(8×2)、RTX 4060 Laptop 、DLSS有効、FHD設定
My Dell:低温 My Dell:
超高パフォーマンス
ACC:
パフォーマンス
平均温度 CPU = 72.4 ℃
GPU = 70 ℃
CPU = 95 ℃
GPU = 86.6 ℃
CPU = 95.6 ℃
GPU = 85.4 ℃
レイトレ:オーバードライブ 46.2
レイトレ:ウルトラ 79.6
レイトレ:中 85.5 94.4 93.8
レイトレ:低 110.1 121.8 122.5
ウルトラ 113 126.3 125.9
126.2 147.2 144.5
135 159.5 159.1
154.3 176.2 178.6

「My Dell」と「Alienware Command Center」での違いを確認するために、そちらのログも併記しておきます。先に記載した通り、fpsに違いらしいものはありません。

My Dell:低温時ではオーバードライブモードを試すことができましたが、他は全てストールしました。

 

激重(DX 12):ホグワーツ・レガシー

グラフィック設定内の全体の品質プリセットでは、低、中、高、最高の四段階があります。ベンチマークはあっても数値化するものではなく、自然と最適化したプリセットが選ばれるものです。

Dell G15 5530(2023)」搭載の RTX4060 Laptop だと “” になります。

「ホグワーツ・レガシー」では、城の中と外で処理する内容がかなり違うらしく、くっきりとfpsが分かれます。

登場キャラクターが多くても城の方が軽くなり、外だとキャラがいなくとも重くなります。そのため、こちらではホグワーツ城の中と、ホグズミードでの両方の計測としました。低い性能でも設定を調整して楽しみたい方のために両方を掲載しておきます。

ホグワーツ城内のfps

ハリー・ポッターのゲーム「ホグワーツレガシー」ホグワーツ城のfps

ホグワーツ城
レンブンクローの自室→談話室内を一周
「Dell G15 5530(2023)」Core i7 13650HX、メモリ16GB(8×2)、RTX 4060 Laptop
FHD、ウィンドウフルスクリーン
最高
My Dell:超高パフォーマンス
fpsと平均温度
98.6 / 87.2 98.2 / 86.7 139.5 / 110.1 117.4 / 97.9
CPU = 96.0 ℃
GPU = 83.8 ℃
My Dell:低温
fpsと平均温度
118.3 / 103.3 110.8 / 95 97.9 / 82.9 109.1 / 68.4
CPU = 85.8 ℃
GPU = 66.9 ℃

※平均FPS / 最低FPS

ホグズミードのfps

ハリー・ポッターのゲーム「ホグワーツレガシー」ホグズミードのfps

ホグズミード
入り口から南ハイストリート→ホグズミード広場へ
「Dell G15 5530(2023)」Core i7 13650HX、メモリ16GB(8×2)、RTX 4060 Laptop
FHD、ウィンドウフルスクリーン
最高
My Dell:超高パフォーマンス
fpsと平均温度
120.7 / 95.8 105.9 / 73.9 81.7 / 53.3 65.8 / 47.8
CPU = 94.1 ℃
GPU = 82.1 ℃
My Dell:低温
fpsと平均温度
88 / 72.6 74.2 / 57.6 58.7 / 47.5 49.6 / 37.2
CPU = 86.8 ℃
GPU = 68.7 ℃

※平均FPS / 最低FPS

ホグズミードの入り口から南ハイストリートを通ってスパイア横丁へ。そのままホグズミード広場の水辺までを移動した際のfpsになります。

こちらでも30分以上の長時間プレイならMy Dell:低温時のプレイが良さそうです。

Dell G15 5530(2023)」は144Hz液晶を選ぶと色域が広くて綺麗ですから、こういった造り込まれた世界観を楽しめるゲームとは相性が良いです。

ただ、自動のプリセットで “低” になるくらいですから “中” に設定するとオープンフィールドではカクつく場面が若干出てきます。NVIDIA DLSSをオンにしてフレーム生成しつつであれば “中” 設定以上でも楽しめます。

DLSS3になる前からそうでしたが、最近のアップスケーリング技術は見分けがつかないほどレベルが高くなってきているので試して頂くのをオススメします。

 

3DMarkによるグラフィック性能比較

3DMarkによるグラフィック性能比較

Timespy(DX12)FireStrike(DX11)NightRaid(軽量ゲーム用)

Timespy(DX12)-「Dell G15 5530(2023)」Core i7 13650HX、メモリ16GB(8×2)、RTX4060 Laptopにて比較

FireStrike(DX11)-「Dell G15 5530(2023)」Core i7 13650HX、メモリ16GB(8×2)、RTX4060 Laptopにて比較

NightRaid(軽量ゲーム用)-「Dell G15 5530(2023)」Core i7 13650HX、メモリ16GB(8×2)、RTX4060 Laptopにて比較

 

ストレージ

「Dell G15 5530(2023)」本体ストレージ・CrystalDiskMark7.0にて小容量で計測

「Dell G15 5530(2023)」本体ストレージ・CrystalDiskMark7.0にて小容量で計測

「Dell G15 5530(2023)」本体ストレージ・CrystalDiskMark7.0にて大容量で計測

最初に見た時にはGen4ではないかもしれないと思ったのですが、ドライブ情報からすると「CL4-3D512-Q11 NVMe SSSTC 512GB」となってましたので、SSSTC社製(KIOXIAのグループ会社の一つ)のもので、Gen4のようです。

大容量を扱う時に少し速度が落ちますが、極端なものではなく、実際に大容量のゲームタイトルのインストール時に不便を感じるほどではありませんでした。

 

「Dell G15 5530(2023)」搭載 Core i7 13650HX とRTX4060 Laptop の温度推移

My Dell:超高パフォMy Dell:冷却

「Dell G15 5530(2023)」Core i7 13650HX + RTX4060 Laptopにて温度推移

Dell G15 5530(2023)、FF-XIVのベンチマークを実行した時の熱量の推移
My Dell:超高パフォーマンス 平均 最高値
Core i7 13650HX 温度 78.8度 104.3度
RTX 4060 Laptop 温度 73.0度 87.9度

「Dell G15 5530(2023)」Core i7 13650HX + RTX4060 Laptopにて温度推移

Dell G15 5530(2023)、FF-XIVのベンチマークを実行した時の熱量の推移
My Dell:低温 平均 最高値
Core i7 13650HX 温度 66.7度 96.8度
RTX 4060 Laptop 温度 64.4度 79.4度

こちらは「FF-XIV 暁月のフィナーレ」のベンチマーク時のCPUとGPUの温度推移になります。

7分未満の100%稼働にならない程度の負荷ですが、My Dell:超高パフォーマンス時にはピークで100度超え、90度超えが何度もあるのが分かります。

この程度までなら良いのですが、これが目安30分ほど続くとストールに繋がりやすくなります。

ファンの音は50dbくらいでした。これは図書館で使うことがしずらくなる駆動音ということです(アルパカの部屋は雑音だらけで計測機器を使うことができません。おおよその目安とお考え下さい)。

 

機体外側の温度推移

「Dell G15 5530(2023)」Core i7 13650HX + RTX4060 搭載機「ホグワーツ・レガシー」30分ゲームプレイ後

「ホグワーツ・レガシー」を30分ほどプレイした時の機体外側の温度状態です。

My Dell:超高パフォーマンスの設定でプレイしていたので、低温設定ではもう少し控えめになると思います。超高の場合には手を置く場所で47度となり、それなりに熱さを感じながらのプレイでした。

思ったほどではありませんでしたが、やはり設定の調整は必要だと思います。

 

電気代について・RTX4060 Laptop 搭載機の場合

電気代ピーク時-ゲームパフォ-Dell G15 5530(2023)

今回レビューしている「Dell G15 5530(2023)」の場合、My Dellの設定を低温状態の際にFFXIVのベンチマークを走らせてみるとおおよそ200~210Wがピークでした。

ゲームタイトルやプレイスタイルにより電力量は千差万別ですが、おそらく最も多いのはがっちりベンチマークを回すほどの電力はかからずとも、その手前の180Wくらいではないかと思っています。

また、ネット検索やOffice操作などの軽い使い方だと135Wがピークでしたが、けっこう幅があり、おおよそ100Wくらいでの巡行でした。この辺りは前回の「Dell G15(5520)」と変わりません。

比較用として他機種とあわせて並べるとこうなります。

一時間当たりの電気代
機種名 Dell G15(5530) Dell G15(5520) HP Victus 16 AMD ThinkC Neo 50t Gen3 dynabook
GZ/HV
グラフィック RTX 4060 Laptop RTX 3060 Laptop RTX3050
RTX3050Ti GTX 1650 グラボなし
i5-1240P iris Xe
事務作業 2.9 円
(23.2 円)
2.9 円
(23.2 円)
100W相当
2.9 円
(23.2 円)
70W相当
(17.4円)
2.5 円
(20 円)
1.0 円
(8 円)
ゲームプレイ 5.22 円
(41.7 円)
4.4 円
(35.2 円)
110W相当
3.2 円
(25.5 円)
130W相当
3.8 円
(30.2 円)
3.8 円
(30.4 円)
1.2 円
(9.6 円)
高負荷ベンチ 6.0 円
(48.7 円)
5.3 円
(42.4 円)
127W相当
3.7円
(29.5 円)
145W相当
4.2円
( 33.6円)
4.6 円
(36.8 円)
1.3 円
(10.4 円)

※1kwh=29円として計算。
※()内は8時間稼働させた時の金額。
※Ryzen 5 6600H では電力が安定せず、特にOfficeワークでは高い電力消費を確認しています。100W計算はあくまでも概算です。

「3円や4円なんて気にしない」と長時間ゲームしていると、高負荷ゲームを回し続けてこの表にあるよりもずっと高い電気代が請求される、ということもあり得る話です。仮にRTX4060 そこそこの負荷で月間200時間をゲームに費やすと、電気代は1044円です。

 

価格とラインナップの一覧



※同じ構成の場合、即納モデルの方が安くなりやすいですが、即納でない場合はカラーリングやキーボードなどの選択肢が増えます。
※OSの項目がないものは全てWindows11 Home になります。
※Officeは全てペーパーレスのデジタルライセンスとなります。
※クォンタムホワイト□ダークグレー■ にて表示しています。

Intel 構成(G15 5530)

13世代Core RTX 4060 Laptop 搭載モデル

最新価格 即納 キャンペーン名 プロセッサー グラフィック ディスプレイ メモリ ストレージ Office 無線 カラー キーボード 発注コード
204,040円 即納 G15 ゲーミング Core i9-13900HX RTX 4060 15.6 FHD 165Hz 16GB(8×2) DDR5 1TB SSD なし Wifi 6 日本語のみ sgn5530016spmonijp
195,262円 G15 ゲーミング Core i9-13900HX RTX 4060 15.6 FHD 165Hz 16GB(8×2) DDR5 1TB SSD なし Wifi 6 日本語 / 英語Gキー付き gn5530016i9sppomonjp
184,412円 即納 G15 ゲーミング Core i9-13900HX RTX 4060 15.6 FHD 165Hz 16GB(8×2) DDR5 1TB SSD なし Wifi 6 日本語のみ sgn5530016spmonojp
239,980円 G15 ゲーミング Core i7-13650HX RTX 4060 15.6 FHD 165Hz 16GB(8×2) DDR5 1TB SSD なし Wifi 6 日本語 / 英語Gキー付き gn5530k78g5m2comnojp
186,282円 即納 G15 ゲーミング Core i7-13650HX RTX 4060 15.6 FHD 165Hz 16GB(8×2) DDR5 512GB SSD Personal Wifi 6 日本語のみ gn55303w0cp001smoojp
166,931円 G15 ゲーミング Core i7-13650HX RTX 4060 15.6 FHD 165Hz 16GB(8×2) DDR5 512GB SSD なし Wifi 6 □■ 日本語 / 英語Gキー付き og553001201monwjp
166,931円 即納 G15 ゲーミング Core i7-13650HX RTX 4060 15.6 FHD 165Hz 16GB(8×2) DDR5 512GB SSD なし Wifi 6 日本語のみ sg553001201monwjp
194,980円 即納 G15 ゲーミング Core i7-13650HX RTX 4060 15.6 FHD 165Hz 16GB(8×2) DDR5 512GB SSD なし Wifi 6 日本語のみ gn55303w0cp001smnojp
194,980円 G15 ゲーミング Core i7-13650HX RTX 4060 15.6 FHD 165Hz 16GB(8×2) DDR5 512GB SSD なし Wifi 6 日本語 / 英語Gキー付き gn55303w0cp001omnojp

※価格は全て税込表記です。
※2024年5月8日現在での価格にて表示しています。

 

13世代Core RTX 4050 Laptop 搭載モデル

価格 即納 キャンペーン名 プロセッサー グラフィック ディスプレイ メモリ ストレージ Office 無線 カラー キーボード 発注コード
186,282円 即納 G15 ゲーミング Core i7-13650HX RTX 4060 15.6 FHD 165Hz 16GB(8×2) DDR5 1TB SSD なし Wifi 6 日本語のみ gn55303w0cp001smoojp
183,980円 G15 ゲーミング Core i7-13650HX RTX 4050 15.6 FHD 165Hz 16GB(8×2) DDR5 1TB SSD なし Wifi 6 日本語 / 英語Gキー付き gn55300471tsppomonjp
209,980円 G15 ゲーミング Core i7-13650HX RTX 4050 15.6 FHD 165Hz 16GB(8×2) DDR5 512GB SSD なし Wifi 6 日本語 / 英語Gキー付き gn553009xxhm2comnojp
199,980円 G15 ゲーミング Core i7-13650HX RTX 4050 15.6 FHD 120Hz 16GB(8×2) DDR5 512GB SSD なし Wifi 6 日本語 / 英語Gキー付き gn5530xtxxtm2comnojp

※価格は全て税込表記です。
※2024年5月8日現在での価格にて表示しています。

 

13世代Core RTX 3050 Laptop 搭載モデル

価格 即納 キャンペーン名 プロセッサー グラフィック ディスプレイ メモリ ストレージ Office 無線 カラー キーボード 発注コード
154,180円 即納 G15 ゲーミング Core i7-13650HX RTX 3050 15.6 FHD 120Hz 16GB(8×2) DDR5 512GB SSD Personal Wifi 6 日本語のみ gn5530ptkdhsppsmoojp
129,980円 即納 G15 ゲーミング Core i7-13650HX RTX 3050 15.6 FHD 120Hz 16GB(8×2) DDR5 512GB SSD なし Wifi 6 日本語のみ gn5530ptkdhsppsmnojp
129,980円 G15 ゲーミング Core i7-13650HX RTX 3050 15.6 FHD 120Hz 16GB(8×2) DDR5 512GB SSD なし Wifi 6 日本語 / 英語Gキー付き gn5530c06pgm2comnojp

※価格は全て税込表記です。
※2024年5月8日現在での価格にて表示しています。

 

AMD 構成(G15 5535)

Ryzen 7 7840HS、RTX 4060 Laptop 搭載モデル

価格 即納 キャンペーン名 プロセッサー グラフィック ディスプレイ メモリ ストレージ Office 無線 カラー キーボード 発注コード
161,830円 G15 ゲーミング Ryzen 7 7840HS RTX 4060 15.6 FHD 165Hz 16GB DDR5 512GB SSD なし Wifi 6 □■ 日本語のみ ogn553501401monwjp
181,182円 即納 G15 ゲーミング Ryzen 7 7840HS RTX 4060 15.6 FHD 165Hz 16GB DDR5 512GB SSD Personal Wifi 6 日本語 / 英語Gキー付き gn55352f15f001smoojp
188,980円 G15 ゲーミング Ryzen 7 7840HS RTX 4060 15.6 FHD 165Hz 16GB DDR5 512GB SSD なし Wifi 6 □■ 日本語 / 英語Gキー付き gn55352f15f001omnojp

※価格は全て税込表記です。
※2024年5月8日現在での価格にて表示しています。

 

Ryzen 7 7840HS、RTX 4050 Laptop 搭載モデル

最新価格 即納 キャンペーン名 プロセッサー グラフィック ディスプレイ メモリ ストレージ Office 無線 カラー キーボード 発注コード
152,116円 G15 ゲーミング Ryzen 7 7840HS RTX 4050 15.6 FHD 120Hz 16GB DDR5 512GB SSD なし Wifi 6 日本語 / 英語Gキー付き gn5535755pd001omnojp

※価格は全て税込表記です。
※2024年5月8日現在での価格にて表示しています。

 

Ryzen 5 7640HS、RTX 3050 Laptop 搭載モデル

価格 即納 キャンペーン名 プロセッサー グラフィック ディスプレイ メモリ ストレージ Office 無線 カラー キーボード 発注コード
124,980円 G15 ゲーミング Ryzen 5 7640HS RTX 3050 15.6 FHD 120Hz 16GB DDR5 512GB SSD なし Wifi 6 日本語 / 英語Gキー付き gn553518ymf001omnojp

※価格は全て税込表記です。
※2024年5月8日現在での価格にて表示しています。

最後に・まとめ

「Dell G15 5530(2023)」の最後に・まとめ

まとめますと、「Dell G15(5530)」の残念な点としては、

・プラスチック感のある筐体。

・最高設定時(PL1が191W時)のCPUの熱処理が間に合っていない。

の二点。
逆に良い点としては、

・13世代Core HX と 4000番台RTXのパワフルな最新性能。

・チューニング次第では強力なパフォーマンスを発揮できそう。

の二点となりました。

プラスチック感のある筐体は形状というより原色系の色合いで構成されたためだと思います。気にされるようであればダークグレーの筐体の方が良さそうです。

性能的には、幾つかの計測で見た通り、ACC や My Dell での最高設定をそのまま生かせないのが残念でしたが、逆を言えばそこをユーザー側のチューニングで克服してしまえば、コスパ良く強力なゲーミングノートに生まれ変わるかもしれないと思いました。

通常、メーカー側で行き過ぎた蓄熱時にはサーマルスロットリングを発生させるようリミット設定します。その設定が甘いのか敢えて設定していないのか理由はよく分かりませんが、ともかく問題があるのはCPUの蓄熱だけでGPU側はむしろ余裕があります。

そこで、My Dellで低温に設定してCPUの発熱を抑えておきつつ、アフターバーナーなどでGPUを少しばかりクロックアップするとか。逆にMy Dellで超高パフォーマンスにしておきつつ、ThrottleStop でCPUのみ電力量を絞り込むなど。色々とやりようはあると思います。

今回、そこまで試しているわけではありませんが、そうしたチューニングができる人にとってはメーカー側の設定が甘い分、ギリギリの限界性能を引き出しやすくなっています。

そんな面倒な、または危険なことをやってられるか、と考えるかどうかでこのモデルの評価が大きく変わると思います。

自分で微調整は面倒という方なら、先に記載したように基本的にはMy Dell:低温設定だけで使うのがオススメです。

いずれにしても、Core i7-13650HX とRTX4060 の性能の高さは確かです。攻めた性能を手にしたい人に考えて頂きたいシリーズです。

 

 

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