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「Orbital2(オービタル2)」の設定方法、注意点など

前回に続き、今度は「Orbital2」の設定方法のご紹介です。

設定方法といっても、ほとんどは公式ページに書かれていることでご理解頂けると思いますので、こちらでは、公式ページでは気づきずらい部分や注意点などをご紹介します。

興味がおありの方は、ぜひご参考に。

 

「Orbital2」の設定方法

以下の公式サイト「Download」からWindows用、Mac用、それぞれのドライバーが用意されているので、そちらをPCにインストールします。

「USB通信用ドライバ」と「Orbital2アプリケーション」の二種類を入れる必要があります。

※環境によってはOSに標準搭載ドライバで対応できることもありますので、「USB通信用ドライバ」が不要になるかもしれません。念の為入れておくことをお勧めします。

上図赤枠の「これから使い始める方へ」の項目に画面のキャプチャー付きで詳しく説明されているので、当サイトではこのあたりの説明は省きます。

注意点:一部、画面構成が古いバージョンになっています。
記事を執筆したのは2019年7月ですので、もう2ヶ月ですが、既に新しいバージョンに変わり、アプリケーション画面も刷新されています。新しい画面に合わせて書き直していますが、間に合わない部分も残ってしまうと思います。基本的な操作法は変わらないので、今ある画面に合わせてお読み下さい。

 

2019年6月の対応OS

2019.4.18のプログラム更新により、以下のOSまで対応が広がりました。

新しいOSが出てくるまで、大きく変わることはないと思います。

【Windows OS】
Windows7/Windows8.1/Windows10/

【Mac OS】
OS X 10.11 El Capitan/macOS 10.12 Sierra/macOS 10.13 High Sierra
※64bitが対象

 

あると便利なキーボード反応ソフト

クリップスタジオを使う前提で話を進めますが、クリスタだけに限らず、クリエイティブ系のソフトは使い方が人それぞれ。

かくいう私もマウスで絵を描いていた時期もあったので、相当、癖のある設定にしていると自認しています。

どのような設定方法にせよ、あると便利なのが以下のソフトです。

「t.tsks氏」から提供されている「kbv」というフリーソフトですが、下図のように何のキーを押したのかが色違いで判るようになっています。

Ctrl + C を押したところ

もっぱら、タイピングの練習や確認用に使われるソフトのようですが、今回のようなコマンド入力と配置を確認してゆく作業の際には役立ちます。

このソフトを使っても「Orbital2」で反応のあるキーコマンド全てを表示してくれるわけではないので、あくまでも参考程度に。

ちなみに、Windows 10/7/Vista に対応しています。

MACの場合、こちらのキーボードビューアを表示する設定で試して頂けると思います。

「CLIP STUDIO」のプロファイルを選んだ場合に最初から用意されている設定もあります。

次の記事で私が設定した内容を公開していますので、見比べて頂けると分かりやすいと思います。

最初から用意されているプロファイルの場合、かなりブランクの空き部分が多くなっていましたので、自分がよく使うツールを入れて使えるように配慮されているようです。

癖のない人なら、プロファイルの一部を入れ替えれば良いだけかもしれませんが、既にクリップスタジオ側のショートカット設定をコテコテに弄っているような人は、自分の描き方を思い描きながら一から組み上げていく方が早いと思います。

標準的なプロファイルで使おうとした時の注意事項

実は「Orbital2」では、標準設定のプロファイルのままだと、クリップスタジオ側にショートカットが割り当てられていないものが多く、全ての機能は使えません。

エンドユーザーが自分でクリップスタジオ側のショートカットを設定してから使うことを前提にしている、ということです。

基本的に、この手のデバイスはアプリ側での設定変更と同時並行で行うものですが、知らない人が設定に入ると混乱するかもしれませんので、念のため記載しておきます。

なお、クリップスタジオ側のショートカット設定ではこちらのページが参考になりますが、あくまでも参考程度に。ここに記載している情報も少し古いです。

一番、確かなのは最新バージョンに更新したクリップスタジオを開いて「ファイル > ショートカット設定」を直接見て頂くことです。

必要に応じて、平行して設定してみて下さい。

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手順1. インストール後(最初の設定ウィンドウ)→プロファイル選択

インストールが終了すると、以下のような「Orbital2 Core」というアイコンが出てきます。

※Orbital2 Core for Windows バージョン1.1.0(2019.09.12リリース)段階にて。

アイコンをダブルクリックすると以下のような設定ウィンドウが出てきます(インストール直後は自動的に出ます)。

この中の赤枠部分「作成」から入って頂くと、最初から用意されているプロファイルを選択するか、新規で一から作るかの二択になります。

2019年9月段階では、最初から用意されているのは、以下の5つです。

「Clip Studio、Illustrator、Lightroom Classic、Photoshop、Premiere Pro」

一般的には、この中から始める人が多いと思います。

仮に、この中にないアプリやPCの基本操作などで使う場合、新しくプロファイルを一から造り込んでいくことになります。

従来あるプロファイルを作り変えて他アプリに使うこともできるのですが、稀に異常動作の原因になることがあります。

私も従来のプロファイルを流用して反応がおかしいことがありましたが、新規にプロファイルを作り直して改善した経験があります。

そうした際には「新規プロファイル作成」を選んで一から作り始めましょう。

手順2.まずは置いている実機の方角合わせから

ここでは「CLIP STUDIO」のプロファイルを例に設定を進めてみようと思います。

背景がすっきりした画面上にマウスポインタを持っていった後に、「Orbital2」のスティックをどちらかに倒してみましょう。

するとマウスポインタのある位置を中心として、画面上には以下のように設定されている一覧が出ます。

スティックを倒すとマウスポインタのある場所を中心に、スティックの設定一覧が表示される。

初期設定の状態では、ケーブルの出ている方角が上になるよう設定されています。

私はパソコン本体が机の左側にある都合もあり、左からケーブルが出ている状態で置きたいと考えました。

試しにスティックを右に倒してみますと…上記のように「戻る、進むとパレット操作」が反応してしまいます。

本来は「サブツール切替え」が反応して欲しいところですね。

そこで、設定を90度回頭します。

設定画面の左上にある 設定>環境設定 をクリック。

すると、以下のような設定画面が出ます。

画面左上の部分には線の出ている方向に白丸のチェックが付いている状態になっているので、これを左方向から出しておく設定にさせるなら、右にチェックを付ければいいのです。

 

つまり、こうです(↓)。

その後、設定を保存して、もう一度、試します。

今度は左に倒してみると…ちゃんと「レイヤー操作」に反応するようになりました。

どのアプリケーションでも、最初はこの回転作業から行うことになりますね。

※上記説明にある設定画面を実際に見ている人で、ウィンドウ右下に「設定を保存」というボタンが見当たらない、と思った方は以下の説明をお読み下さい(+解像度の違いにご注意を! をタップ、またはクリックで開いて読めます)。そうでない人には不要な項目です。

解像度の違いにご注意を!

「あれ?」と思った方もいらっしゃるかもしれません。もしかしたら、↓のように「設定を保存」ボタンまで表示されていない状態ではないでしょうか。

これ、実はキャプチャーをウィンドウ途中で区切ったわけではなく、全体をちゃんと取ったものです。

多くの人が使う画面では↓のように、「設定を保存」ボタンが出てきている状態の筈。

これは解像度の違いから起きる現象です。

ノートパソコンでもデスクトップでも、一般的には1920×1080ドット(フルHD)が主流です。

あるいは、もっと高解像度の高い人もいらっしゃるかもしれませんが、解像度が高い分にはウィンドウ内が凝縮されて表示されるだけなので問題はありません。厄介なのは解像度が低い場合です。

1366×768ドットというハイビジョン液晶の場合、もっと中途半端に途切れた表示になりますし、1280×800ドットという解像度で表示すると、このように「設定を保存」ボタンがちょうど見えなくなるくらいで表示されます。

保存ボタンを押さないまま「おかしい…設定が反映されないぞ」と試行錯誤しませんように。

実は私(アルパカ)は古い液晶ペンタブレット「DTZ-1200W/G」をメインモニターに設定していたために、このような表示となってしまい、製造元に問い合わせる羽目になりました。

今どきの液タブはほとんどフルハイビジョンか、それ以上の高解像度になっているから問題ないと思うのですが、私と同じように解像度の低い、古い液タブで使う人はご注意下さい。

※今のところ、解像度を調整して、ボタンが見える状態で保存するか、フルハイビジョン以上の解像度を持つモニターを外部接続して、そちらをメインモニターに設定すれば、ちゃんと見ることができます。Orbital2の表示設定はメインモニターの解像度に左右されるのであって、サブモニター側ではありませんので、ご注意を。

 

手順3.プロファイル内の設定変更(または一から新規作成)次にいよいよ個別アクションの設定に入ります。新規作成する場合でも、プロファイルから変更する場合でも基本的な設定方法は変わりません。

以下の

「オービタルエンジン(スティック部分)」

「フラットリング(スティック周辺の輪)」

「LEDカラーの変更」

…の、3つから設定できます。

まずは「オービタルエンジン(スティック部分)」を選んで設定画面に入ります。

すると、プロファイルを選んでいる場合、以下のように最初から「拡大・縮小」など、一般的によく使われるものがアサインされています。

画面上部にある「2つのモード」はそれぞれ、以前紹介したものです。

使用時にいずれかを選んで使えので、自分がどのモードで使うのかをイメージして選択しましょう

モード名動作内容
Orbitalモード「傾けて→回す」という動作で実行。
Joystickモード「傾けるだけ」で動作が実行(回す動作は一種類のみ設定可能)。

 

注意点:「Orbitalモード」と「Joystickモード」どうやって切り替えるの?

公式ページを見てもUIが新しくなったばかりで、この辺りの説明が見当たりませんでした。

見つけられていないだけかもしれませんが、多くの人が迷われると思いましたので、こちらにて説明しておきます。

アプリの「Orbital2 Core」を立ち上げた状態だと、画面下にあるWindowsのタスクバー(またはタスクトレイ)の右端に「Orbital2」のアイコンが出るようになります。

アプリを多く立ち上げた状態ですと、隠れてしまいます。上図のようにその場合はクリックして出してみて下さい。

出てきたアイコンをクリックすると、図のようにポップアップウィンドウが出ます。

ここからモードの切り替えや、プロファイルの選択など、基本操作ができるようになります。

もちろん、Orbital2内の設定項目にある、

フラットリング設定>その他>ジョイスティックモードに切り替え

などの設定でも可能ですが、貴重なフラットリングのボタン設定を一か所潰してしまいたくないですからね。

タスクバー内にある基本操作は抑えておきましょう。

クリップスタジオの場合、多くの方が「Orbitalモード」を選ぶと思います。

理由は最も多くのコマンドを登録できるからですが、もう一つには回転機能を複数設定することによって、ブラシの拡大縮小、濃度の高低なども調節しやすいからです。

線を引きながら目を離さず、左手操作でその辺りのことができると便利ですから、私自身も「Orbitalモード」を利用しています。

※このYoutube動画はプロファイルの設定途中のものです。サイトで公開予定の実践で使用する組み合わせとは少し違っています。あくまでも動作検証用とお考え下さい。

 

手順5.各機能のそれぞれの設定したい個所をクリック→設定の深部へ

割り当てたい機能の中は階層構造になっており、主要な変更方法は以下の通りです(細かい部分は公式ページのこの辺りが分かりやすいです)。

例えばクリップスタジオのプロファイルで「オービタルエンジン」のジョイスティック上側に設定されている「戻る進む」をクリックして入ると以下のようになっています。

左回しにした時に反応する「戻る」機能を変更したい場合には、該当部分をクリック。

中に入ると、単一の機能を回転機能によって反応させるのは最初の画面で、

回転させた時に反応する連続機能に別のコマンドを割り当てたい時には以下の「キーローテーション」を使えば割り当てられます。

ちなみにクリスタの初期のプロファイルにはツールの切替を回転で行えるように、以下のようにアサインされているキーローテーションがありました(今は削除されているようです)。

この設定は面白いとは思いましたが、思ったツールに一発で辿り着けないことから私は使いませんでした。

同様の人にとって今のところクリスタでの使い道はありませんが、Office系ではパワーポイントなどで利用場面がありそうです。

例えば、オブジェクトをマウスクリックで選択後に「PowerPoint 2007」などでは 「Ctrl+Shift+[ などで図形を最背面へ移動する」などが使えていたのですが、2010以降ではこれらのショートカットが全てなくなりました(なんでわざわざ便利な機能をなくすかな、とは思います)。

代わりに以下のように順にキーを押すことでショートカットを代替できますので、そのような時にキーローテーションを割り当ててあげれば一発で機能させることができます。

PowerPoint 2010以降にオブジェクトの配置を変えるには
Alt>H>G>K図形を最背面へ移動する
Alt>H>G>B図形を背面へ移動する
Alt>H>G>R図形を最前面へ移動する
Alt>H>G>F図形を前面へ移動する

ここが一般的な左手用キーボードとの違いで「直接的なショートカットが割り当てられていないから使えない」という場合にも、「Orbital2」では活用することができます。

回転機能を複数設定できる「Orbital2」ならではの利点と言えましょう。

注意点:保存をするには一度、階層構造の上まで戻ってから行う
単純なことなのですが、設定を変えた後に出てくる「OK」ボタンを押しても保存されないのでご注意ください。
保存するためには、一度、画面を戻って最初にプロファイルを選んだ画面から保存ボタンを押す必要があります。

 

設定時の注意点「Orbital2」でできないこと

一見して死角がない「Orbital2」ですが、できないことが幾つかあります。

以下に列挙していますが、最初にお断りしておきますと、ここにあげた全ての欠点を差し引いても、「Razer Tartarus V2」よりも遥かに使いやすいと思いましたし、今後はクリスタだけでなくOffice系や様々な使い方で「Orbital2」を活用しようと思っています。

そういう意味でも、今後の「(株)BRAIN MAGIC」の開発に期待しています。

「テンキー入力による数字コマンド(Num数字)の設定はできない」という欠点は2019年9月までのバージョンアップで解消されました。ちゃんと設定できるようになっています。

長押し機能の割当てはフラットリングのみ
長押しの機能はスティック側に設定できません。例えば、Windowsメディアプレーヤーに使おうとした時、「右にスティックを倒している間は早送り、逆側なら巻き戻し」などという設定ができない、ということです。もっとも、それを代用できる回転機能があるので「時計回りで早送り、反時計回りで巻き戻し」として使うことはできます(テスト動作検証済み)。
Speaceキーを組み合わせた長押し動作が反応しない
2019年9月現在ではSpeaceキーを組み合わせた長押し動作が対応できていません。(私がやりたかったのはShiftSpaceの回転機能及び、AltSpaceの虫眼鏡機能です)。いずれは、ドライバ更新の際にできるようになる可能性があります。
「Orbitalモード」と「Joystickモード」の中間がない
クリスタだけに限らず多くのアプリでの使用を考えるなら、回転機能は複数のツールに割り当てて使いたい筈ですから、やはり「orbitalモード」が基本になると思います。しかしながら、「orbitalモード」を選べば、ジョイスティックを倒しただけで反応するように機能させることができません。これは欠点というより、もったいないな、と思う部分です。モードを分けるのではなく、一つのモードの中に全ての設定が詰め込まれていれば、設定の幅が広がったと思います。

 

「Orbital2」最大の欠点 複数のキー同時長押し

先の長押しに関わる欠点であり、「Orbital2」最大の問題点だと感じている部分です。フラットリングは名前の通りリング形状をしている都合から「右下+右」のような隣接するものしか同時押しできない都合があります。

ソフト面で解決された状態では試せていませんが、構造上、対極する「右+左」などの同時押しは難しい筈です。

二つのボタン同時押しに対し、最もやりたいのは、それぞれのリングのスイッチにShiftAltSpaceなど、ショートカットの中心となる単独キーを割り当てておき、それぞれを単独で使いつつ、必要な局面では「ShiftSpease」または「AltSpease」などと、指の動きで複数の同時長押しができればベストです。

例えば、クリスタで言うならペンツールなどを使っている最中に、現在のポイントから別のポイントへ直線を引きたい場合にはShiftキーを長押ししながらで使えます(クリスタだけでなく、多くのグラフィック系アプリを使っている人なら皆、ご存じですね。要するにコレ↓です)。

Altキーを長押ししている間だけ、スポイトツールを一時的に呼び出すなども同様です。

この手の長押し機能はいちいちツールを呼び出すのとは違い、長押ししている間だけ機能させることができるので、手早く元の作業に戻れることから時間短縮になります。

これは従来までの左手用キーボードでの割り当てでは、問題なく設定できた部分です。

例えば、私アルパカの場合「Razer Tartarus V2」ではこのように割り当てています。

左手小指が常にCtrlキーにしているのを実際のキーボードと同じようにしているので、そこを中心に他のキーを単独で割り当てています。

指の組み合わせ=機能の選択、というわけです。

しかし、「(株)BRAIN MAGIC」での公式ページでのF&Q回答にあるように「ShiftSpease」として割り当ててしまえば、回転機能としては使えても、その機能専用のキーになってしまいますから、様々なツール時に使えるShiftキーの長押し機能は使えなくなります。

ここです。

これが「Orbital2」の最大の欠点であり、従来の左手用キーボードから乗り換えようとした時に、多くの人が悩む部分ではないでしょうか。

ソフト面での問題がクリアされた後でも、隣接するキーコマンドは何とかなっても、離れた位置にあったり、対極の位置にあるフラットリングの同時押し(特に長押し)が反応しないのであれば、複数の同時押しは使えない、という問題です。

この点をクリアできないか試行錯誤しましたが、先に挙げた欠点である長押しはフラットリングでしか割り当てできない、「orbitalモード」と「Joystickモード」の中間がない、などが足かせになってしまっています。

どういうことかというと、想定していたのが、ジョイスティックを傾けながらのフラットリング同時押しなどです。

しかし、ジョイスティックを傾けただけで反応できるように設定できるのは「Joystickモード」だけですし、そもそも、長押し機能はフラットリング側にしか割り当てられないのでスティック側との同時長押しとしては使えません。

では、解決策はないのか。

全ての人に対する答えにはなり得ないとは思いますが、私なりに出した結論は次回、ご紹介したいと思います。

 

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