世界的にIntel市場だったパソコン業界ですが、すでにシェアの多くがAMDに傾いています。
特に去年から今年にかけて出てきた Ryzen シリーズの性能は今までとは大きく異なり、多くの人にオススメしやすい内容となりました。
今回は、そうしたRyzen 4000シリーズを搭載した、ご家庭用のスタンダードノート「LAVIE Direct N15(R)」をご紹介します。
※カタログモデル(店頭モデル)の「LAVIE N15」も直販の「LAVIE Direct N15」と同じ構造をしています。性能を選ぶ幅の広さから、当サイトでは直販モデルの「LAVIE Direct N15(R)」をオススメしています。
※今回はメーカーからレビュー機(Ryzen 7 4700U搭載機、型番:PC-GN20N2LADA4HGWYHA)と(AMD 3020e搭載機、PC-GN12ZQNAH)をお借りしました。
「LAVIE Direct N15(R)2020年夏モデル・Ryzen構成」
「LAVIE Direct N15(A)2020年夏モデル・AMDローエンド構成」
下のバナー先にあるクーポンを使えば、NECパソコンがお安くお得になります。
※機種と時期によってはこちらの「広告限定外クーポン」を使った方が安くなることもあります。比較して頂き、お得な方でお使い下さい。
「N15(R)」シリーズの特長
「N15(R)」シリーズの位置付けと特長
・下位モデル「LAVIE NS(Note Standard)」に対する上位モデル。
・ダイレクトは基本色が四色構成で選べる色合いが多い。
・光学ドライブ搭載機種で開閉は右側から(接続口は左側面のみ)。
・光沢感のあるFHD液晶(ローエンドモデルはHD液晶)。最上位のみIPS液晶。
・キーボード配列の左下がFNキーとCtrlキーが逆(キーコンフィグレーション変更手順あり)。打鍵感が深くてしっかり打ちやすい。
・Ryzenシリーズは使い方により良し悪しが分かれる癖のある挙動だが、Ryzen 7 4700Uはそれらを差し引いても十分にオススメできる性能。
・NEC共通:セットアップマニュアル小冊子付、初心者にオススメ。
NEC共通:セットアップマニュアル小冊子付、初心者にオススメ
NECは昔から初心者ニーズに合わせた販売を旨としています。
箱の中にはセットアップマニュアルの小冊子が付いてきており、コールセンターも安心サービスを心がけているので、PCに不慣れな方にも不便がありません。
アプリにもその傾向は色濃く出ており、最初にデスクトップ画面に入ると「はじめの設定」というアプリが立ち上がります。Windowsの立ち上げさえできれば、その後の初期設定は簡単に済ませられるようになっています。
ちなみに、この設定項目の通りに進んでゆくと、ネットに繋がった後でNECのユーザー登録の画面が出てきます。
NECのコールセンターである121コンタクトセンターにお問合せする際には登録しておく必要があります。ご自身で大抵のことができる人でなければ最初に登録しておく方がオススメです。
ダイレクトは基本色が四色構成で選べる色合いが多い
今回はパールブラックの外観で実機レビューしていますが、ちょうど、記事アップ時点ではパールブラックでの在庫が選びやすくなっています。品切れになっている色合いについてはカタログモデルでの取り扱いもあります。ただ、カタログモデルは細かい性能が選べませんので、比較して頂き、一番欲しい内容と色からお選び下さい。
※詳しくは「N15(R)」の外観についての項目をご覧下さい。
光学ドライブ搭載機種で開閉は右側から(接続口は左側面のみ)
基本的に接続口が全て左側面に集まっており、右側にはディスクドライブのみが設置されています。
もし、ディスクドライブを多用する方は、本体を置く右側に広めのスペースを取っておくと使いやすいと思います。
※詳しくは接続口の特長の項目をご覧下さい。
キーボード配列の左下がFNキーとCtrlキーが逆(キーコンフィグレーション変更手順あり)。打鍵感が深くてしっかり打ちやすい
昔ながらのNECの特長なのですが、キーボード左下にCtrlキーではなくFNキーが配置されています。キーコンフィグレーションの変更方法が用意されていますので、気になる方はそちらをご活用下さい。
※詳しくはキーボードの特長の項目をご覧下さい。
光沢感のあるFHD液晶(ローエンドモデルはHD液晶)。最上位のみIPS液晶
「N15(R)」シリーズは基本的にTN液晶です。普通に使う分には特に不便はないと思いますが、視野角は広くありません。最上位の Ryzen 7 Extreme Edition 搭載機のみIPS液晶となっています。
※詳しくはディスプレイの特長・光沢感のある FHD、TN液晶の項目をご覧下さい。
Ryzenシリーズは使い方により良し悪しが分かれる癖のある挙動だが、Ryzen 7 4700Uはそれらを差し引いても十分にオススメできる性能
今回は実機を使って挙動を確認していますが、やはりベンチマークの数値だけに限らず体感して快適な使い心地でした。IntelのCoreシリーズに比べるとRyzenシリーズの方が癖がありますが、それらを差し引いてもRyzen 7 4700Uほどの性能になると、十分にオススメできます。
※詳しくは「N15(R)」 搭載のRyzen7 4700Uの内部性能についての特長の項目をご覧下さい。
「N15(R)」の外観について
四色構成の選べる色合い
構成内容により選べない色合いがありますが、定番どころとなるミドルクラスでは全色が選べるよう整えられています。
デザイン的な特徴
こちらでは「パールブラック」を中心にご紹介します。
パールブラックのデザイン
基本的に樹脂製でできており、上、横のベゼル(画面外の枠)は細めです。ただ、ヒンジ側(下側)はやや広めとなっています。
左右から見たところです。180度開ききることはなく、写真にある角度が開いた時の最大になります。
ヒンジの内側に廃熱口があります。この機体で100%の負荷をかける人は少ないと思いますが、仮に高負荷でまわし続けたとしてもモニター下から廃熱してくれるので、手元のパームレストは不快な温度にはなりづらいです。
天板はNEC Lavieのマークが入りますが、文字のロゴではないのですっきりしています。
余計な装飾はなく、マッドな感じの黒で落ち着いた色合いです。
背面から見たところです。裏蓋はがっちり内側から爪が噛んでいたので、無理に開けるのは見送りました。
メモリを増設交換がユーザー側でできないので、必要な方は最初から大容量メモリを選択してからの購入が良いでしょう。
ヒンジ外側からの様子です。接続口は全て左側面に割り振られているので、背面は廃熱口のみ。すっきりしています。
横幅は36cm強 × 縦25cm強。大きさは一般的な15.6インチのノートPCサイズと言えます。
接続口の特長
全ての接続口は左側に集められており、右側はディスクドライブのみとなっています。最近は光学ドライブを搭載している機種が少なくなってきたので、こうしたオールインワンスタイルは必要としている人にとって貴重なラインナップと言えそうです。
AC電源も左側からですが、独自の長方形ソケットです(詳しくは「N15(R)」のACアダプタをご覧下さい)。
USB-A端子は手前側がパワーオフ充電機器対応です。USBを介して充電したいものがある方は、PCを使っていない時でもUSB経由で充電可能です。
Type-CはPower Deliveryには非対応、モニター出力にも非対応でThunderboltにも非対応です。大容量のデータ転送などには向きません。Thunderbolt非対応の拡張アダプタは理論上は使えますが、動作確認までは取れていませんので、自己責任でお願いします。
キーボードの特長
以下、「パールブラック」と「カームレッド」それぞれのキーボードになります。下地の色とキートップの色が同じ「パールブラック」と「パールホワイト」に対し、「カームレッド」と「ネイビーブルー」は色が違います。
ほとんどの方はお好みの色合いで選ばれますが、もし、色にこだわりがなくハーフブラインドで打たれる方は「カームレッド」または「ネイビーブルー」をオススメします。
周辺視野でなんとなく手元を見た時に、キートップと、その下の本体色が違うほど見やすく、タイプミスを防ぎやすいためです。
Enterキーが広めになっているのは、多くの日本人が日本語の確定、改行時に打ちやすくて良いです。キーピッチ19mmと広めのフルサイズ、キーストローク1.7mmですので、深くしっかりとした打鍵感が好きな人にはオススメのキーボードです。
ただし、FnキーとCtrlキーが逆であることは世界標準のキーボードと違っているので、注意が必要です(キーコンフィグレーション変更方法はこちら)。
また、リフトアップヒンジはVAIOから他のメーカーへと広がった流行スタイルですが、こちらもそのようになっています。
キートップの窪み、静音設計など(実際に打っても音はほとんどしませんでした)、色々と気を使っている設計です。
実は、これより以前のシリーズはNECがLenovo傘下になった2011年以降、ずっとLenovo側の設計が入っていたのですが、今回からNEC側の設計に戻しています。
旧来のNECの使いやすさを知る人にとっては、その方が安心感があっていいですね。
この機種は、下位モデルのNSシリーズにはなかったソフトウェアの起動ボタンが電源ボタンの横にあります。普段、よく使うものをここに登録しておくと、画面内の操作不要ですぐに起動できて便利です。
ディスプレイの特長・光沢感のある FHD、TN液晶
N15ではIPS液晶とTN液晶の二種類が使われているようで、今回、レビュー機としてお借りしたのはTN液晶の方です。もし、より鮮やかな液晶、視野角をお求めの方はIPS液晶の組み合わせになるよう最上位機をお考え下さい(当記事の構成表の組み合わせをご参照下さい)。
輝度は225.9cd/㎡と一般的な明るさで、色域はsRGBカバー率が61.3%。Adobeカバー率が45.4%。色域はあまり広くないようで、青みが強めに出ている画面となっています。クリエイティブな使い方には向いていませんが、一般的なお使いでは問題なくお使い頂けます。
モニターの視野角の広さは以下の通りです。
やはりTN液晶の特性として斜めになると色が褪せやすいです。
文字に関しては色が褪せてもある程度は読める範囲でした。45度くらいまでは問題なく読めます。
ただ、光沢ある液晶なので、文字を追う事務的な使い方をする時には反射しない場所に置くよう、ご注意下さい。
「N15(R)」のACアダプタ
電源の接続口は長方形の形状です。
気を付けて頂きたいのは、この手の独自口だと、購入後にACアダプタの予備が必要になった時に近くの量販店で買いに行っても、品揃えの悪い店だと見つからなかったりします。
純正パーツですと、ダイレクトの構成選択画面の下の方に上図のような「PC-VP-BP98」が10,000円で選べるようになっています。必要な方は一緒にどうぞ。
もし、安く買いたい人は実はAmazonでも格安で売っています。ただ動作保証は取れていませんので、あくまでも自己責任になります。
「N15(R)」 搭載のRyzen7 4700Uの内部性能について
性能を調べた結果、まとめ
「N15(R)」はRyzenシリーズの最上位として Ryzen 7 Extreme Edition というのが用意されています。AMD社がN15のために用意した独自プロセッサーですが、こちらではその一つ下のRyzen7 4700Uをご紹介します。
実稼働させた際の快適さを計測するPCMark10で見た時のトータルスコアは4692でした。
一般的には3000が快適さの目安と言われており、駆動を試してみると確かに3000を境にしてレスポンスの良さが変わります。そういった基準で見るなら、4500を超えていれば全く問題ない実に快適な範囲と言えます。
PCMark10によるトータルスコア比較
※アルパカが調べたPCMark10の最新情報はこちらに。併せて見て頂けると分かりやすいと思います。
リンク先の記事ではAC電源あり、最も高いパフォーマンス時と、バッテリー駆動時の高パフォーマンスでの比較をしています。
Ryzenはバッテリー駆動になった際にパフォーマンスの落ちる割合がやや高めです。15インチのディスクドライブ付きの約2.2kgなら、あまり動かす人はいないと思いますが、もし、バッテリー駆動で使うことが多いような方なら兄弟機種のIntelモデルがオススメになります。
また、今回は比較用として兄弟機種の中でも最も性能の低いAMD 3020e搭載機も調べました。トータルスコアで1678ですから、やはり快適性はありません。どこまでできるのか試しましたが、やはり何をするにも考える時間がかかってしまい、負担の軽いブラウザ上での作業でも処理が重なると固まってしまいます。
ネットの速度を比較すると以下のようになります。
WEBXPRT3-YourScore
200あれば遅いとは感じませんが、150を下ればもっさり感が出てきます。Intelだと、バッテリー駆動でもここまでは下りません。
Ryzen7 4700U でのバッテリー駆動時のネット速度の遅さがおおよそAMD 3020e の速度と近しいのがお分かり頂けると思います。それだけRyzenシリーズのバッテリー駆動時のネット速度の減衰が大きいということでもあるのですが、AMD 3020e の稼働が通常動作でも苦しいのが分かります。
15インチですから、基本的にはAC電源に繋げた状態での最も高いパフォーマンスで使うと思いますので、Ryzen7 4700U なら快適な動作が見込めます。ですが、値段優先でAMD 3020e を選ばれるのであれば、使い方が極端に制限されますのでオススメはしずらいです(非常に単純な作業のみ時間をかけても良い方のみとなります)。Athlon Silver 3050U も多少良くなるもののほぼ同様です。
また、「N15(R)」に搭載されているRyzen7 4700U と相性の良いブラウザはGoogle Chromeであることが分かります。ただ、得意なChromeでもタブ分けが多くなるとメモリが大量に消費されますので、そうした使い方が多い人ならメモリを多めの16GBにしての購入がオススメになります。
WebXPRT3の全データはこちらの記事にてまとめてありますので、より詳細に知りたい方はご覧下さい。
ちなみに、PCMark10のグラフを見て頂くと分かる通り、すでに他社ではRyzen 5000シリーズが出ており、おそらくほどなくしてこちらの「N15(R)」シリーズにも5000シリーズが組み入れられると思います。
待てる人ならそれらがリリースされるまでお待ち頂くのも良いと思いますが、いかんせんAMD社は製造ラインが細いので十分な供給量が市場に出るまで時間がかかります。もしご使用の用途が一般的なご家庭用、または事務的な使い方なら、今回の4000シリーズやIntelモデルでも問題はありません。
他社比較ではありますが「Ryzen 7 4700U」と「Ryzen 7 5700U」ではトータルスコアに700ほどの差が出ていますが、この辺りの水準なら単に作業量が多めにあるくらいの使い方なら、どちらを選んでも動きに差はありません。
ただ、映像、画像系のグラフィカルな重たい使い方が多かったり、タイトなレスポンスの速さを少しでも長持ちさせたいようでしたら最新世代がオススメになります。
また、Ryzenシリーズの特長としてアプリの相性の良し悪しが指摘されており、得意なアプリはすこぶる快適ですが、不得意なものは途端に遅くなるというのもあります。
Lightroomを中心としたAdobe系アプリは性能を発揮できずにおり、ゲームでは「FF14 漆黒のヴィランズ」は苦手ですが「フォートナイト」は得意など、かなり使い方に向き不向きが分かれます。
得意、不得意な分野はPCMark10でも確認されており、それはIntel側の第11世代Core『TigerLake』にしても多少はあります。
以下、使い方ごとにどちらがオススメなのかを一覧にしてみました。
AMD | Intel | |
---|---|---|
アプリの立ち上げ | ||
オンライン会議 | ||
Webブラウジング | ||
ワープロ系 | ||
Excel系 | ||
写真加工 | ||
動画編集 | ||
レンダリング | ||
備考 | Adobe系が弱い。 アプリの相性問題あり。 |
アプリの相性問題なし。 |
例えば、PCMark10の「Productivity」で良い数値でも、事務的に全て強いのかというとそんなことはないようです。AMD系はExcelやAcssesなど、スプレッドシート系の能力が高く、写真のレタッチやレンダリングにも強いです。反面、動画編集にあまり強くなく、アプリ全般の立ち上げ速度は第11世代Core『TigerLake』の方が早いです。Ryzenシリーズは以前から初速の遅れが指摘されており、それが数値として現れたのだろうと思います。
使うアプリによって、かなり左右されるのは先に書いた通りですから、せっかくデジタルクリエイティブな能力が高くとも、Adobeを使う機会が多いようでしたらIntelラインナップがオススメになります。細かいアプリの立ち上げが多い方も同様です。
逆にIntelもExcel系はいまいちで、3Dレンダリング処理はRyzenには遠く及ばない、などが露呈してきており、そうした使い方が多いかどうかで選んで頂ければと思います。
※アルパカで計測したPCMark10のスコアはこちらの記事にてまとめています。
※リンク先の数値はAC電源あり高パフォーマンスで統一しています。上記に挙げたグラフの計測値とは電力設定が違うため、数値として違いが出ています。ただ、得意不得意の傾向を知るためには分かりやすいと思います。
次にCPUやメモリなどの持ち前の能力そのものを計測する意味合いの強いPassMark社によるCPUMark(公称値)での比較が以下です。今回、当記事でご紹介しているAMDシリーズは赤い棒グラフの箇所となっています。
これを見て「断然、Ryzenの方がいい」と思う方は多いと思いますが、実際の快適さを計測するPCMark10では、ここまでの開きになっていないことにご注意下さい。Ryzenはポテンシャルが高いのですが、その能力を引き出せるアプリ側が対応していないものが多いためです。また、得意不得意は先に書いた通りで、特に電力設定によるレスポンスの増減が激しいです。ただ、比較用としてはPassMark社が活用しやすく、当サイトでも構成表の部分に記載させて頂いている次第です。
ちなみにアルパカはN15に搭載されている「Ryzen5 4500U」と「Ryzen 7 4700U」の両方のCPUMarkを調べましたが、どちらも公称値とほぼ同じ数値に落ち着きました。
次に、ストレージの速度を計測した時には以下のようになっています。
CrystalDiskMarkによる計測結果
読み込みで3500出ていれば、大き目のデータ読み込みは速いですし、書き込みも2000出ていれば十分快適と言えます。こういう数値は大きなデータのやりとりやデータ整理が多い人には安心感があります。
一方で、普段のレスポンスの速さは下2段のランダム系が重要ですが、RND4K Q1T1で50近くが出ていれば良い方です。書き込みで150というのもマメに保存を繰り返しながらの作業でも手を止めることなく操作できます。
「N15(R)」搭載 Ryzen7 4700U の高負荷パフォーマンス推移
プロセッサーに100%の負荷をかけ続けた際の挙動が以下の通りです。
最も高いパフォーマンス時での稼働では、320秒(5分強)を境にして電力量が絞られて処理速度が落ちました。これは溜まってきた熱を処理しきれなくなったからで、サーマルスロットリングが働く87度に達するまでにかかる時間が320秒ということのようです。
普通に使う分にはここまでの高負荷をかけ続けることはないと思いますが、もし動画のエンコードなどで5分以上かかりそうな出力作業があるようでしたら、この時間を境に、より長時間がかかるものとお考え下さい。
短時間作業で見れば、3秒後には周波数がピークに達するので、細かい作業でのレスポンスの良さも期待できます。
気を付けないといけないのはバッテリー駆動時になった時の処理能力が1400Mhzにまで抑えられることで、温度も41度までと極端に能力が制限されます。他のRyzen 7 4700U を計測したことがないのではっきりとはしませんが、おそらく駆動時間を優先した安全設計によるNECのデチューン設定なのだと思います。
そういう意味では電源のない場所で音楽プレイヤー代わりに何かしら流し続ける時などには良いですが、そうでない時にはバッテリー駆動でも最も高いパフォーマンスモードでの駆動をさせた方が良いかもしれません(それでもAC電源ない時にはパフォーマンスは落ちます)。
「N15(R)」ダイレクトモデル、ラインナップ一覧
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※機種と時期によってはこちらの「広告限定外クーポン」を使った方が安くなることもあります。比較して頂き、お得な方でお使い下さい。
ダイレクトモデルの場合、お時間がかかりますが好きな性能で組み合わせて選べます。また、そうして選べる内容の中には割安で保証が付けられたり、無料で一緒に選べるプレゼント品が用意されていることがありますので、何かとお得になることが多いです。ただ、こうしたお得な選択肢はキャンペーンの走っている時期にもよりますので、欲しい内容が割安になっているかどうかでお考え下さい。
特に延長保証ありきでお考え頂いている方は、ダイレクトモデルで買う方がお得ですし楽です。カタログモデルですと購入後に自分から登録して申し込まないといけないですが、ダイレクトモデルなら購入時の情報で自動登録されるので、送られてくる延長保証の証書を取っておくだけです。
LAVIE Direct N15(A)の構成表
基本的にこちらの構成では一般用途でオススメできる性能ではないので袋閉じにしています(クリックかタップで見れます)。
例えば、決められた固定の使い方が決まっており、単純にデータを蓄積するだけとか、メールやSNSで連絡を取り合うのに使うだけなど、平行した複数の作業をしない方で、一つ一つのレスポンスが遅くなっても問題がないようであればお考え頂ける性能です。
LAVIE Direct N15(R)のミドルクラス構成表
LAVIE Direct N15(R) Ryzenのミドル~ハイエンド構成 |
||
---|---|---|
カラー | □ パールホワイト ■ パールブラック ■ カームレッド ■ ネイビーブルー |
|
OS | Windows 10 Home or Pro 選択可能(64ビット) |
|
CPU | Ryzen 7 4700U 2.0/4.1GHz<8C8T> CPUMark公称値:13,765 |
Ryzen 5 4500U 2.3/4.0GHz<6C6T> CPUMark公称値:11,234 |
メモリ | 8GB or 16GB or 32GB /最大32GB |
|
メモリの交換、増設はできません。 |
||
ディスプレイ | 15.6型ワイド ワイド スーパーシャインビューLED液晶 FHD 1,920×1,080 |
|
ストレージ1 | 約1TB HDD or 約2TB HDD | |
ストレージ2 | 約256GB SSD or 約512GB SSD or 約1TB SSD | |
※SSDはいずれもPCIe接続です。 ※SSDとHDDを両方選ぶ場合、HDDは1TBにする必要があります。 |
||
光学ドライブ | DVD or ブルーレイ | |
ソフトウェア | 標準 or ミニマム | |
リリース | 2020年7月8日 | |
Office | Office Home and Business 2019 or Office Personal 2019 |
|
価格帯 | ¥123,530~ | ¥104,280~ |
※価格は全て税込送料込み表記です。
※2021年9月15日時点での安い方の価格にて表示しています。
※「広告限定優待クーポン」適用後の価格にて算出しています。
※バッテリーはJEITA2.0にて表示していますが、構成内容により差異が出ます。
その上で実働予想時間を6割として表記しています。
「N15(R)」シリーズのRyzen構成で最も売れると思われるボリュームゾーンがこちらです。Ryzen 5と7の価格差が約1万6,000円ほどですから、それなりの価格差ですが、それだけ価値のある性能差だと思っています。
もちろん、Ryzen 5にしたからといってご家庭用の使い方に難儀するということはありません。ただ、平行作業が重なった時や重たい使い方(映像、画像の加工編集)になった際に待ち時間が発生しやすいという話です。
あとは2年、3年を経過した時の速度低下を軽減できる差が大きいです。対応年数5年後までを考えて、最後までできるだけ速度を落とさず快適さを維持したいようであればRyzen 7がオススメになります。
LAVIE Direct N15(R)のヤマハ製スピーカ内蔵モデル構成表
LAVIE Direct N15(R最上位) RyzenのIPS液晶構成 |
|
---|---|
カラー | □ パールホワイト ■ カームレッド ■ ネイビーブルー |
OS | Windows 10 Home or Pro 選択可能(64ビット) |
CPU | Ryzen 7 Extreme Edition 1.8/4.2GHz<8C16T> CPUMark公称値:18,187 |
メモリ | 8GB or 16GB or 32GB /最大32GB |
メモリの交換、増設はできません。 | |
ディスプレイ | 15.6型ワイド スーパーシャインビューLED IPS液晶 FHD 1,920×1,080 (ヤマハ製スピーカ内蔵) |
ストレージ1 | 約1TB HDD or 約2TB HDD |
ストレージ2 | 約256GB SSD or 約512GB SSD or 約1TB SSD |
※SSDはいずれもPCIe接続です。 ※SSDとHDDを両方選ぶ場合、HDDは1TBにする必要があります。 |
|
光学ドライブ | DVD or ブルーレイ |
ソフトウェア | 標準 or ミニマム |
リリース | 2020年7月8日 |
Office | Office Home and Business 2019 or Office Personal 2019 |
価格帯 | ¥144,870~ |
※価格は全て税込送料込み表記です。
※2021年9月15日時点での安い方の価格にて表示しています。
※「広告限定優待クーポン」適用後の価格にて算出しています。
※バッテリーはJEITA2.0にて表示していますが、構成内容により差異が出ます。
その上で実働予想時間を6割として表記しています。
Extreme Edition は性能が良いものの値段も大幅に上がります。ここには液晶の綺麗さ(特にIPS液晶では視野角は大きく変わります)やヤマハ製のスピーカーなど、性能、機能でグレードに違いがあります。そうした部分に妥協したくない人にはオススメですが、Ryzen7との差額は1万6,500円となっています。
カタログモデル LAVIE N15 AMDシリーズ
カタログモデルは基本的にシングルストレージのみで、Windowsが入っているストレージのみです。
Wストレージにして多くの写真や音楽データを溜められるようにしておきたい、バックアップをセカンドストレージに取り続けたい、などであればダイレクトモデルでカスタマイズする必要があります。
また、カタログモデルの場合はNECの正規の延長保証は購入後に、ご登録とセットでご自身で申し込む必要があります。ダイレクトモデルですと購入時の選択だけで自動で行える、という違いがあります。
「Athlon Silver 3050U」搭載モデル
「Ryzen 7」と「Ryzen 3」搭載モデル
シリーズ名 | N1565/AA | N1535/AA |
---|---|---|
OS | Windows 10 Home 64ビット | |
カラー | ■ ネイビーブルー □ パールホワイト |
|
CPU | Ryzen 7 4700U 2.0/4.1GHz<8C8T> CPUMark公称値:13,765 |
Ryzen 3 3250U 2.6/3.5GHz<2C4T> PassMark:3,195 |
メモリ | 8GB(4GB×2) PC4-21300対応 |
4GB×1 PC4-19200対応 |
DDR4-SDRAM/SO-DIMM/最大8GB ※ユーザー側でのメモリの交換・増設はできません。 |
||
ストレージ | SSD 256GB(PCIe) | |
ディスプレイ | 15.6型ワイド ワイド スーパーシャインビューLED液晶 FHD 1,920×1,080 |
|
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ | |
無線 | Wi-fi6(IEEE802.11 ax/a/b/g/n/ac) Bluetooth Ver.5 |
|
質量 | 約 2.1kg | |
バッテリ | 約7.5時間 (実働予想 4.5時間) |
約6.5時間 (実働予想 3.9時間) |
Office | Microsoft Office Home & Business 2019 | |
型番 期待価格 (税込) |
■ PC-N1565AAL | ■ PC-N1535AAL |
Amazon最安値 楽天最安値 Yahoo!最安値 |
Amazon最安値 楽天最安値 Yahoo!最安値 |
|
¥114,799 | ¥74,800 | |
型番 期待価格 (税込) |
□ PC-N1565AAW | □ PC-N1535AAW |
Amazon最安値 楽天最安値 Yahoo!最安値 |
Amazon最安値 楽天最安値 Yahoo!最安値 |
|
¥115,199 | ¥72,800 | |
型番 期待価格 (税込) |
■ PC-N1565AAR | ■ PC-N1535AAR |
Amazon最安値 楽天最安値 Yahoo!最安値 |
Amazon最安値 楽天最安値 Yahoo!最安値 |
|
¥105,500 | ¥78,500 |
※価格は全て税込表記です。
※2021年9月15日時点での安い方の価格にて表示しています。
※販売店でOfficeを抜いてあるものや、再生品などの値段は加味しておらず、一般的な新品販売での期待値となる最安価格にて表示しています。
※CPUMarkは記事アップ時点での公称値を表記しています。
※バッテリーはJEITA2.0にて表示していますが、構成内容により差異が出ます。
その上で、実働予想時間を6割として表記しています。
カタログモデルでは未だにRyzen 3 3250Uのラインナップがありますが、これはダイレクトモデルのローエンド機に近しい性能です。記事アップ時点で7万円台半ばの価格は魅力的ですが、メモリ4GBしかないことを考えるなら、やはりオススメはできません。
逆にRyzen 7側になると一気に性能が上がりオススメです。この間のラインナップがないのがもどかしいですが、ここまでの性能を求めておらず、普通にご家庭で使えれば良いという方であればダイレクトでRyzen5から組み上げるのがオススメです。
「Ryzen 7 Extreme Edition」搭載モデル
シリーズ名 | N1585/AAL |
---|---|
OS | Windows 10 Home 64ビット |
カラー | ■ ネイビーブルー |
CPU | Ryzen 7 Extreme Edition 1.8/4.2GHz<8C16T> CPUMark公称値:18,187 |
メモリ | 8GB×2(16GB) |
PC4-21300(DDR4-SDRAM/SO-DIMM)/最大32GB ※ユーザー側でのメモリの交換・増設はできません。 |
|
ストレージ | SSD 1TB(PCIe) |
ディスプレイ | 15.6型ワイド スーパーシャインビューLED IPS液晶 FHD 1,920×1,080 (ヤマハ製スピーカ内蔵) |
光学ドライブ | ブルーレイディスクドライブ |
無線 | Wi-fi6(IEEE802.11 ax/a/b/g/n/ac) Bluetooth Ver.5 |
質量 | 約 2.2kg |
バッテリ | 約7.0時間 (実働予想 4.2時間) |
Office | Microsoft Office Home & Business 2019 |
型番 期待価格 (税込) |
■ PC-N1585AAL |
Amazon最安値 楽天最安値 Yahoo!最安値 |
|
¥170,500 |
※価格は全て税込表記です。
※2021年9月15日時点での安い方の価格にて表示しています。
※販売店でOfficeを抜いてあるものや、再生品などの値段は加味しておらず、一般的な新品販売での期待値となる最安価格にて表示しています。
※CPUMarkは記事アップ時点での公称値を表記しています。
※バッテリーはJEITA2.0にて表示していますが、構成内容により差異が出ます。
その上で、実働予想時間を6割として表記しています。
Extreme Editionの性能とメモリ16GBは魅力的ですが、価格が17万円近くとなります。ただ、重たい作業も平行作業もグラフィックカード必須の使い方でない限りは、大抵のことは快適にこなせます。
また、視野角の広いIPS液晶で綺麗な画面で使えるのも良いです。シングルストレージのみではあっても1TBもの大容量であれば、そうそう使い切る人はいないと思いますので、お値段が問題なければどなたにもオススメできます。
逆にこの性能であっても1TBもの大容量ストレージは不要であれば、ダイレクトでカスタマイズした方がお得になります。
「N15(R)」シリーズのまとめ
日本のパソコン業界はWindowsが始まる前からNECがシェアを取っていました。それだけに「今までNECだったから今回もそうしよう」という方は多いです。絶対的な安心感とサポートの良さは定評があり、その中でもご家庭で広く使われているA4ノートとしては「N15」は定番でありオススメできます。
ただ、PC製造工場のプロセッサーを組み入れるマウント作成をIntelが独占してきた歴史があり、先の例にある人達にとっては「Ryzenってどうなんだろう」と考える人が少なくありません。
今回の記事はそうした方達にも Ryzen シリーズが4000より上の型番であれば十分にオススメできる性能になったと言えるものとしてまとめました。得意不得意はIntel シリーズにもありますので、双方を考えて頂いた上で、お選び頂ければと思います。
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