コスパ優良の2in1「IdeaPad Flex 550(14)」シリーズ全ラインナップ
14インチ
2020.08.02
デジ絵師を目指す方から「コスパ良くクリスタかSAIで快適に描けるのありませんか」という質問をよく受けます。
PC売り場でも耳にするこの質問に対して、販売員たちは「C340」ご紹介することが多いです。しかし、もう一つのオススメしやすいラインナップが登場しました。
今回はタッチパネルが付いた格安2in1「IdeaPad Flex 550(14)」シリーズをご紹介します。
※後継機種の「Flex 5 Gen 8 14型(AMD)」が発売されました。液晶比率が16:10に変わって、Ryzen 7000番台搭載となっています。
※2021年4月、Ryzen 5000シリーズ(IdeaPad Flex 550(14)AMD Ryzen 5000シリーズの性能表)が追加されました。
※Intel構成だと「Flex 550i(14)」というように i が付きますが、当記事ではIntel、AMD双方の構成を合わせたシリーズ名として「Flex 550(14)」と表記します。
Lenovoに関して不安を感じる方は、こちらも併せてお読み頂くとリスクを把握しやすいです。
また、保証の選択で悩む時にも見ると参考になります。
Lenovoでは学割用の「学生ストア」を用意しています。学生の方、教職員の方であれば、少しでもお安く買うチャンスです。対象の方はぜひ、ご活用下さい。
法人様のご購入(領収書)について
法人様のご購入(領収書)について
法人名義でLenovoのダイレクトモデルをご購入される場合、特に領収書が発行されるかどうかを気にされる方が多いと思います。
Lenovoの場合、
rss@lenovo.com
こちらののメールアドレス宛に以下の4点
①ご注文番号(注文した際に発行される)
②領収書送付先(原則は商品のお届け先と同じですが、出荷先と不一致の場合、詳細宛先を記載する必要あり)
③領収書名義
④ご希望の但書き(品目のこと。パソコン代など)
を送信すると、会系処理として使える領収書を発行してくれます。
すでに馴染みになっている企業様も多く、この方法で10台単位で一度にご注文頂くことも珍しくありません。
ご注意点:ThinkPad購入時に気を付けるところ
Lenovo製品に慣れていない人は、最初の性能一覧だけで選ばないようにしましょう。
というのも、選択項目の多い製品の場合、細かな部分はカートに入れた後で出てくる「構成内容詳細」でなければ分からないようになっているからです。
各機種のページにある選択項目で間違っていなかったとしても、そもそも最初の機種選びの段階で付いていないもの、または付いていなくても良かったものなどがあります。
つまり、注文する最終画面まで進まないと分からないことが多いのです。
下図のようにカートに入れた後で「構成内容詳細」をクリックすると一覧が出てきますので、必ずここで最終確認を。

当サイトには、そうした部分も性能表一覧の中に盛り込んでいるので見やすくしたつもりです。
購入先の公式サイトと見比べながらお選び下さい。
外観的特徴

「Flex 550(14)」の外観は他のIdeaPadと同様のプラチナグレーです。
元々Lenovoはカラーバリエーションが少ないこともあって、背面から見たら全体の大きさ以外では見分けがつきづらいです。
見て頂くと分かる通り裏返るコンパーチブルモデルですから、タブレット形状にして手で持って描くのに適しています。
もっとも、重さ1.5kgを持ち続けるのはしんどいので、最も多く使われるのは机に置いて180度開いた状態、または完全に裏返してだと思います。
そうして描くモニターの大きさとしては、ざっくりB5の大学ノートより、5cm横に大きいという感覚です。
外形寸法としては右の通りですが、横幅32センチ強。縦方向が21センチ強。
後述していますが、「C340」よりも縦方向が14mmほど圧縮されています。
しかし、ベゼルの不要部分がカットされただけで液晶の大きさは変わっていません。
使い勝手が良いまま、大きさ14mmと共に150gほどシェイプアップした感じです。
もちろん、重さ1.5kgは軽くなったとはいえ、持ち運ぶにはずっしり感が拭えませんが、コスパ良く内外兼用の14インチを考えるなら、最適の選択肢と言えます。

「Flex 550(14)」の大きさ比較
また、最近の流行となってきましたが、このモデルはカメラアイにプライバシーシャッターが付いているのが嬉しいワンポイントです。
ソフト面での制御よりも、物理的なシャッターが付いていた方が安心できる人は多いのではないでしょうか。
カメラアイに赤い丸が付いている時には物理的な窓閉め機構が働いている印です。チャット機能をOffにし忘れてそのままの時にも気づきやすくなる、など使いやすい設計が施されています。

接続口
Flex 550(14)の接続口

IdeaPad Flex 550(14)の接続口

「4-in-1メディアカードリーダー」とは他社ではあまり使わない言い回しですが、要するにSDカードリーダーのことです。データの受け渡し時に予備ストレージとしてSDカードを挿しっぱなしにしておきたい、という人には嬉しいスロットですね。
ちなみに言うと、仕様を見る限りSDXCカード対応ですので、限界認識は最大2TBということになります。これ一枚入れておけば、がっつり漫画原稿の手直しデータや、3D素材などをため込んでいるものを直接受け渡したい、という同人さんでもオススメできます。
もっとも、全ての機器の動作を保証するものではないという謳い文句はお決まりの通りで、限界認識が何GBか分かりませんので、あくまでも自己責任です。オススメはこの辺り。
リンク
他、補足として言うなら、14インチということもあり、光学ドライブ(DVDやブルーレイ)は付いていません。
USB端子は右上に二つ。
最近のモビリティ機種では標準的な内容ですが、もし、拡張で何かと必要になるものが多いようなら、以下のようなType-Cから拡張するのがオススメです。
リンク
IdeaPad Flex 550(14)と C340 Surface を比べてみたら
外観的な比較をすると、やっぱりベゼルが細いのがいい
「Flex 550(14)」は旧来機の「C340(14)」は似ています。
見て頂くと分かる通り、「C340」にはなかったスピーカーグリルが左右に搭載されました。
同様の構造は「S540」にもありましたが、あちらにはタッチパネルがありませんでした。それぞれのいいとこ取りしたようなものでしょうか。
どちらの機体にも指紋認証は右下に。
一番の違いは画面下にある黒いベゼル部分が大幅カットされたことでしょう。
上下の黒い幅14mmほどがなくなってシャープになりました。
この画面下部のベゼルの太さは他社モデル(Dynabook「VZ」など)にもありました。旧来機のコンパーチブル共通の欠点だったわけですが「あれが嫌だった」という人には朗報と言えるベゼル幅と言えます。
「裏返した時に手で持ちやすい部分です」という切替えしは販売員の定番トークでしたが、ベゼルが薄くても持てますからね。ないならないに越したことはありません。
もっとも、そうした部分は見た目だけの関わりで、描き心地が違うかと問われれば内部性能の違いによる高負荷作業時以外に違いはありません。
他、キーボードは14インチモデル共通の造りをしています。以下、S340の画像をご参考までに。
※キー配列や形状はほとんど同じですが、最上段のFNキーの機能の割り当てはモデルと発売された時期により若干変わります。
※キー配列を変更したい人はフリーソフトの「X Button Maker」を使えば変更可能です。
※他の写真は英字キーボードのものがありますが、基本的に日本語サイトから購入すると以下の日本語キーボードとして届きます。

S340及び、他の14インチモデルの共通キーボード
クリスタ使いは要検討・描き心地や内部性能の比較
この辺りのタッチパネル+ペン付きモデルを検討する人の多くは、Office系のアプリでチェック付けながら使うか、クリップスタジオやSAIなどでデジ絵を描く人のどちらかだと思います。
ペンタブで絵を描き比べたことのある人ならご理解頂けると思いますが、筆圧感知レベル 4,096段階まであれば、あとは傾き検知機能があるかないか。光沢ある画面かどうかで大きく違いは出ます。カラー原稿が多い人なら色域も気にされることでしょう。
しかし、この二機種に限って言えば、同じような色域の狭さ、同じく光沢のある画面です。筆圧感知も変わらず。傾き検知も双方ともにあります。もちろん、同じIPS液晶。
故に、直接的な描き心地は変わらないと思います(残念ながらアルパカは直接Flex 550でデジ絵を描く機会がありませんでした。あくまでも同様の描き心地と思われるC340で落書き程度です)。
よくこういう話をするとSurfaceと比べるとどうですか、と訊かれるのですが、Surfaceの方が色鮮やかで高精細だけに見やすいです。
しかし高精細が仇となって高負荷になっています。その分、Irisシステムを搭載して強めのグラフィック性能でカバーしていますが、カバーしきれているとはいいづらく、高負荷に差し掛かるときの反応の悪さは避けられません(ただし、第11世代Core『TigerLake』が搭載されれば話は別です)。
気になる方はSurfaceの描き心地を試した以下をご参考にどうぞ。高負荷にならなければ快適な描き心地と言えます。
アルパカと友人の販売員が描き比べたところ、はっきり言って「描きやすさはどっちも変わらないな。むしろ、C340の方がスムーズな気さえした」という結論に至りました。示し合わせたわけではなく、お互いに同じ結論に至ったので、たぶんデジ絵師たちの共通認識かと。
つまりこう考えて欲しいのです。
Surfaceを選ぶ利点としては、画面の美しさ、色域、軽さ1.1kg弱。この三つ。
Lenovoを選ぶ利点としては、ダントツの安さ、描き心地は良い。この二つ。
また、内部性能の比較として「Flex 550(14)」「C340」どちらもWifi 6のAXには非対応です。
Surfaceと比べると無線の速度に違いが出ます。ネット環境がWifi 6対応で、大容量データを送受信することが多いようだと速度の差は大きくなります。そこまで無線環境が整っていない(整える気のない)人には考えなくていい部分です。
表にするとこうなります。
|
Surface
(Pro7あたり) |
Flex 550(14) |
C340(14) |
高精細さ |
2496×1664
|
1920×1080
|
1920×1080
|
色域 |
広い
|
狭い
|
狭い
|
描き心地 |
良い
|
良い
|
良い
|
高負荷作業 |
ちょい重い
|
頑張れる
|
頑張れるけど
|
Wifi6 |
対応
|
非対応
|
非対応
|
重さ |
1,084g
|
1,500g
|
1,650g
|
値段 |
¥137,000
|
¥86,130
|
¥84,535
|
※Surfaceの重さはタイプカバー込みのものです。
※値段は各モデルで最も売れ筋であるi5、8G、256G、Office付きの記事アップ現在での比較です。
ご覧頂くとお分かりの通り。
実は「C340」も「Flex 550(14)」も大して値段は変わりません。
性能はアップしているのに価格が大して変わらないなら、断然「Flex 550(14)」の方がいい、と思った方は多いと思います。
「C340」の値段が大きく下がっている、または納期が短い、などの利点があるなら一考の余地ありなのですが、この記事アップ現在では納期はどちらも変わらず。最短6週間表記が多いです。
2020年夏の事情としては、中国の三峡ダム下流域での水害が広がっており、生産に悪影響を与えているようです。
特にLenovoの場合は表記よりも遥かに遅れることがありますので、最短6週間=二か月待ちもザラ。
他の説明ですと、Surfaceの画面の美しさは特筆すべき点です。初めて見た人が息を飲むほどです。
こればかりは実際にお近くの家電量販店でご覧頂いた方が良いと思います。
もっとも、色域をカバーする広さや高精細液晶は魅力ですが、デジ絵の描き方によっては色の微細な加減を必要としない人も少なくありません。アニメ塗り一辺倒だったアルパカは色の再現性が低い液晶で描いても特に不便を感じたことはありませんが、芸術的な厚塗りや透かしを多く使う描き方の人ならSurfaceの液晶の方が相性は良いかもしれません。これは描き方によって変わると思います。
また、Surfaceの描き心地は決して悪くはないのですが、負荷がかかってくると描き始める時の初動の遅れが気になる人もいます。描いていて不便を感じるほどではありませんが、綺麗な液晶を手に入れた代償といったところでしょう。
Flex 550(14)に搭載できるプロセッサーについて
「Flex 550(14)」シリーズで選択可能なCPU(APU)は以下の通りです。
「Flex 550i(14)」のIntel CPU
Core i3-1115G4
Core i5-1135G7
Core i7-1165G7
Core i3-1005G1
Core i5-1035G1
Core i7-1065G7
「Flex 550(14)」のAMD APU
Ryzen 3 4300U
Ryzen 5 4500U
Ryzen 7 4700U
Ryzen 3 5300U
Ryzen 5 5500U
Ryzen 7 5700U

IdeaPad Flex 550(14)のPassMarkグラフ(2021.04データ)
※PassMark社の2021年4月時点でのCPU Mark公証値により表記しています。
2021年に入ってから、第11世代Core『TigerLake』搭載の新しいラインナップが加わりました。
加えて同年4月にはRyzen 5000シリーズが加わっています。
上の図は比較しやすいようプロセッサーの能力をグラフ化したものですが、総合的な数値になりますので、あくまでもざっくり比較です。
Ryzen5000シリーズの能力が高いは見ての通りですが、4000まで確認していたアプリによる相性問題は5000以降も継続されているようです。
Lightroomを中心としたAdobe系アプリは性能を発揮できずにおり、ゲームでは「FF14 漆黒のヴィランズ」は苦手ですが「フォートナイト」は得意など、かなり使い方に向き不向きが分かれます。
得意、不得意な分野はPCMark10でも確認されており、第11世代Core『TigerLake』にしても同様です。
以下、使い方ごとにどちらがオススメなのかを一覧にしてみました。
|
AMD |
Intel |
アプリの立ち上げ |
いまいち
|
オススメ
|
オンライン会議 |
どちらでも良し
|
どちらでも良し
|
Webブラウジング |
いまいち
|
オススメ
|
ワープロ系 |
いまいち
|
オススメ
|
Excel系 |
オススメ
|
いまいち
|
写真加工 |
5000はオススメ
|
普通にオススメ
|
動画編集 |
いまいち
|
オススメ
|
レンダリング |
強い、オススメ
|
いまいち
|
備考 |
Adobe系が弱い。
アプリの相性問題あり。 |
アプリの相性問題なし。 |
基本的にRyzen特融の得意、不得意はそのまま5000シリーズにも受け継がれています。
得意、不得意な分野はベンチマークPCMark10でも確認されており、「Productivity」で良い数値でも、個別では弱い作業が見えてきます。例えば、AMD系はExcelやAcssesなど、スプレッドシート系の能力が高く、写真のレタッチやレンダリングにも強いです。反面、動画編集にあまり強くなく、アプリ全般の立ち上げ速度は第11世代Core『TigerLake』の方が早いです。Ryzenシリーズは以前から初速の遅れが指摘されており、それが数値として現れたのだろうと思います。
使うアプリによって、かなり左右されるのは先に書いた通りですから、せっかくデジタルクリエイティブな能力が高くとも、Adobeを使う機会が多いようでしたらIntelがオススメになります。
逆にIntelもExcel系には弱い、3Dレンダリング処理はRyzenには遠く及ばない、などが露呈してきており、そうした使い方が多いかどうかで選んで頂ければと思います。
※アルパカで計測したPCMark10のスコアはこちらの記事にてまとめています。
総合的なことを言えば、事務的なお仕事や一般的なご家庭での用途で選ぶなら、PassMarkで7,000もあれば十分役立ちますから、どちらを選んでも問題はありません。特別に重たい作業をするとか、タイトなレスポンスを求めているわけでもなければ、相性問題のないIntelが安牌です。在庫さえあればRyzenの方が割安なので人気はありますが、在庫がないことが多いのが難点です。
3DCadやりたいとか、エディウスで動画編集やりたいとか、グラフィックカード必須のものはRyzen7でもCore i7でもできません。そうでない一般的な使い方なら10万円で十分、というのがLenovoの価格帯の良いところです。
10万円を挟んでi5とi7では大した違いはないのか、と訊かれることもあるのですが、作業の切替え時のレスポンスが良くなるので、やはり利便性は向上します。僅か数秒ずつかもしれませんが、その積み重ねは大きいと考えられるかどうか。価格差分の価値を見出せるかどうかです。
様々な作業が重なってきた時。長時間使いっぱなしにした後で、レジューム効かせてスリープ状態にすることはあっても、いちいち再起動してキャッシュに溜まったメモリを揮発して動きを良くしよう…なんてやっている時間なんてない、面倒くさい、という人は多少値段が張っても性能高めのi7かRyzen 7を選んでおくのがオススメです。実際、そうした連続稼働をさせ続けられるのは便利です。年数が経った後でも速度の減衰が少なくて済むという利点もあります。
Flex 550でデュアルモニターを考える
14インチという大きさと重さからして固定された場所で使うことが多く、加えてデジ絵師の多くはデュアルモニターで使うことを望むと思います。
描きかけの原稿を手前のタッチパネル付きPCに。拡張したディスプレイではクリップスタジオのtipsや資料ページ。続きものの漫画なら、別ページを出して作業途中を置いておく場所など。
問題はそうした拡張を続けた時、接続機器が増えれば増えるほど相応にPCにかかる負担が高まるということです。
個人的な経験則で言うと、まったく遅延なしに複数枚を描きつつ、デュアルモニターを拡張しつつ、Youtubeの作業用アニソンでも流してノリノリでいきたいなら、PassMarkで8,000以上のCore i7-1065G7搭載にメモリ16GBの「
81X100HCJP(Officeなし)」か「
81X100HEJP(Officeあり)」あたり。同様の構成で第11世代Core『TigerLake』搭載機種ならなお良いです。
AMD構成なら「
81X200AYJP(Officeなし)」または「
81X200B0JP(Officeあり)」といったところ。
それらを踏まえた上での購入計画を立てるのであれば、オススメとしては以下の同事購入画面から割引の効いた周辺機器の外部モニターと、その接続用のHDMIケーブルを一緒に購入することです。

23.8インチの大型モニターがセット価格で11,770円。激安。
ただし、このモニターに同梱されているのはVGA端子(D-Sub15ピンmini)のケーブルだけですので、その上にあるHDMIケーブルとセットでどうぞ。
難点を挙げるなら、このモニターにはスピーカーがないので、音はPC本体または外付けのスピーカーに頼ることです。スピーカーやヘッドフォンが欲しい場合は、同じくこの周辺機器ページにあります。
このモニターの横幅は54cm。置き場所がある人で、これから揃えたいと思っていた人はセットでいかがでしょうか。
これはデジ絵だけに限った話ではありませんが、モニターが二枚になることで作業効率は1.5倍に上がると言われています。
在宅ワークで効率化を考えたい人にもお考え頂きたい安さです。
「ガッツリ描きたいわけじゃなくて、パソコン買うついでに描けたらいいなぁというくらい」というなら、メモリ4GBの最低構成以外は全てオススメです。
コミカルなタッチのブログ漫画とか、描き込まない系の描き方ならどれでも問題なく描けます。
たまにあるのは、お子様の知育として才能を伸ばす一環にデジ絵を描かせてあげたい、という親御様からのご要望です。そうした時には、第11世代Core『TigerLake』のi5搭載の売れ筋「
82HS0058JP(Officeなし)」「
82HS005CJP(Officeあり)」という一番の売れ筋構成をオススメしています。
Lenovo アクティブペン2(4X80N95873)の3つの欠点について
「Flex 550(14)」シリーズの場合、ペンが同梱して付いてきます。書き味は素晴らしく良いのですが、以下の難点があります。
難点1 紛失が多い
筆頭に挙げられる難点がコレ。実はこのペンを紛失する人がけっこうな割合いらっしゃいます。
というのも、このペンは完全な円柱形ですので転がりやすく、それでいてSurfaceのように磁力でPCにくっつくような便利設計ではありません。「
X1 Yoga」シリーズのように本体に収まるわけでもありません。
そのため、持ち運んだ先で転がして失くしてしまった、という人が後を絶たないのです。これは「C340」や他のモデルで使う場合も同様です。
持ち運びを念頭に置いてペンを使う予定の人、それでいて失くし物や落とし物が多いと自分で分かっている人は最初にセットで予備を注文しておくのをオススメします。
難点2 電池が手に入りづらい
これも多く耳にします。
このペンは「単6形電池」を入れて動作します。
大きめの電気屋さんやホームセンターなら売っているでしょうが、AAAAの単6形電池は夜中に切れたからといって、近くのコンビニにダッシュしても売っていないことが多いです。
締め切りに追われている時にこのペンにだけ頼っていたら簡単に詰みます。
ですので、先にある程度の予備を備えておいた方が良いです。ボタン電池にしても同様。もちろん、Amazonとかのネットなら普通に売っていますので。
ちなみに言ってしまうと、過密にデジ絵を描きまくる人は二週間で電池切れを起こすと言っていました。さすがに描きすぎですね。
普通に使えば数か月は保つので、これに関しては使用頻度次第ですが、その辺のランニングコストも視野に入れつつ購入計画を立てましょう。
難点3 ペン軸がやや重い
これは電池を中に入れる形式のデジタイザーペン共通の悩みではありますが、やや重めです。
書いていればすぐに馴れますし、普通に使う分にはどうということはないのですが、問題は長時間の使用を想定している人です。特にデジ絵描きの方。
絵を描く人は長時間の集中力が普通ではないため、身体を痛めてもそのまま描き続ける人が多いです。若干の重いペンも毎日の書き続けになると神経根へのダメージ蓄積、腱鞘炎への遠因になります。アルパカもそうして腕を壊した経験があります。
同様の思いをしてほしくないので以下をご紹介しておきます。描く姿勢にもよりますが、テントモードで描くのでもなければペンの重さを軽減できます。アルパカはこれを知ったのが、つい最近ですから、まだ試してはいませんが、つくづくもっと早くに知っておきたかったと思っています。
価格とラインナップの一覧
ここに紹介されている組み合わせは現行で並んでいるラインナップのものに限ります。
この記事をリライトしている2022年夏段階では、在庫切れ機種の多いLenovoの各種モデルですが、その中でも比較的在庫のあるモデルが「IdeaPad Flex 550」です。
型違いが出された折には、都度、追記していきます。
|
Lenovo IdeaPad Flex 550 (14)Ryzen 5000番(Zen2)シリーズ |
IdeaPad Flex 550i(14)
第11世代 Coreシリーズ |
カラー |
プラチナグレー |
初期OS |
Windows 11 Home
|
CPU |
Ryzen 7 5700U
Ryzen 5 5500U
Ryzen 3 5300U
|
Core i7-1165G7
Core i5-1135G7 |
Core i3-1115G4 |
メモリ |
8 ~ 16GB |
8 GB |
※オンボード、空きスロット×0。交換増設不可。
|
ストレージ |
256 ~ 512GB SSD |
256 GB SSD |
ディスプレイ |
LEDバックライト付 14.0型 FHD IPS液晶
(1920×1080) 、マルチタッチ対応(10点)、光沢あり |
プライバシー
シャッター |
あり
|
グラフィック
(CPUに内蔵) |
AMD Radeonグラフィックス |
インテル Iris Xe グラフィックス |
インテル UHD
グラフィックス |
無線通信 |
インテル Wi-Fi 5 a/b/g/n/ac
Bluetooth v5.0以降 |
指紋認証 |
あり |
キーボード |
日本語キーボード
(バックライト付き) |
質量 |
約 1.5kg~ |
バッテリー |
約 16.1時間
(実働予想 9.66時間) |
約 12.4時間
(実働予想7.4時間) |
約 11.6時間
(実働予想6.9時間) |
リリース |
2021年10月19日 |
Office |
Microsoft Office Home and Business
(Office搭載時のみ) |
備 考 |
3セル リチウムイオンバッテリー。65WのACアダプタ。アクティブペン。
1年間 引き取り修理。IWSハードウェア国際保証サービス。 |
※バッテリーはJEITA2.0にて表示していますが、構成内容により差異が出ます。
その上で、実働予想時間を6割として表記しています。
※このシリーズには光学ドライブと有線LANを搭載してないので、項目を割愛しています。
2021年秋口に入ってから出てきたWindows11モデルです。
PassMarkで一万超えのインテル Iris Xe グラフィックス搭載機種ということで、グラフィックカードなしでできる範囲はなんでも来い、という安心感があります。
このクラスになると、個人使用でも良いですが、オンライン会議やSlackを使った複数の連絡を繋げたまま10MB以上の万行単位のExcelを使う、などの重たい仕事系であっても問題なくこなせます。
第11世代Core『TigerLake(タイガーレイク)』シリーズ
※価格は全て税込、送料込みの表記です。
※2022年6月28日現在の価格にて表示しています。
※PassMarkは2021年4月段階での数値を表記しています。
※納期は流動的に変動します。リンク先のページにて表記されていますので、ご注文の前にご確認下さい。
Ryzen 5000番(Zen2)シリーズ
※価格は全て税込、送料込みの表記です。
※2022年6月28日現在の価格にて表示しています。
※PassMarkは2021年4月段階での数値を表記しています。
※納期は流動的に変動します。リンク先のページにて表記されていますので、ご注文の前にご確認下さい。
最新の Zen3 の性能には及ばないものの、この価格で買える内容としては十分に魅力的な内容です。
少なくとも、そこそこのレイヤー数を重ねたイラストの執筆や漫画原稿を扱うくらいなら Ryzen 7 5700U で全く問題のない範囲です(他社ではありますが、Ryzen 7 5700U でイラストの試し描きした記事はこちらです。ご参考までに)。
デジ絵以外での用途としても、一般的なご家庭の使い方、事務的なお仕事に多少の映像、画像の加工編集が入っても何とでもなります。
ただ、数年経った後に使い切るまで速度を落としたくない、とするなら、メモリ16GB搭載機。Core i7-1165G7、または Ryzen 7 5700U がオススメになります。
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