14インチの中でも、必要最低限の機能さえあれば、あとはコスト優先で構わない、という人は多いと思います。
今回は思い切って大幅なコストカットにより造られた法人モデル「HP 245 G10」をご紹介します。
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※今回は日本HPから機体をお借りして記事を作成しています。
HPが11月18日(月)12:59まで「ブラックフライデー・第一弾」が開催中です!
激安というほどではありませんが、何もない状態で買うよりはよほどお得に『Pavilion Aero 13-bg』2024年モデルを手に入れられます。
Enterキー横一列の特殊キーがなくなり打ちやすくなった新型『Aero 13』ですが、右側のCtrlキーがなくなってしまったことと、矢印キー左右上側にPgUp と PgDn のキー配列になったことで問題なければ、新型でぜひどうぞ!
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「HP 245 G10」の特長
位置付けと特長
・Ryzen 7030番台シリーズ搭載機
・7万円前後から買える14インチ、16:9比率の液晶を搭載して約1.36 kg
Ryzen 7030番台シリーズ搭載機
2023年の最新Ryzen 7030番台が搭載されており、一般的な事務仕事から多少の画像を扱う程度なら十分なパフォーマンスを発揮します。動画も4K動画は厳しいものの、FHDを軽く編集する程度ならまったく問題なく活用できます。
あくまでも目安程度にしかなりませんが、上図のように快適さを表すPCMark10のベンチマークで4000あれば、普段使いで快適という中で5904というスコアでした。
※詳しくは内部性能について、の項目をご覧ください。
7万円前後から買える14インチ、16:9比率の液晶を搭載して約1.36 kg
今回の「HP 245 G10」では14インチのコスパ優良機としては、一般的な1.4kgを切った重さとなっています。
近しい金額で買えるモデルとしてはDell の「Inspiron 14 5435」あたりが有名ですが、性能的に一歩秀でており、筐体の素材も良いことで人気となっています。ただ、重さが1.6kg近くとなるため持ち運びの多い人が選ぶには不向きです。
この230gの間を埋めるモデルとして法人の定番モデルのHPの「ProBook 635 Aero G8」がありますが、インチダウンすることや性能が少し下がること。お値段が上がりがちになることなどが難点です。
少しでも軽さは欲しいし、14インチの広い液晶も妥協したくない。性能もある程度あれば良いが、何より予算は限られている。そうした人に考えて頂きたいのが「HP 245 G10」です。
ただ、かなりの部分で省かれている機能があります。
Dell Inspiron 14 5435 | HP ProBook 635 Aero G8 | HP 245 G10 | |
---|---|---|---|
CPU | Ryzen 7 7730U Ryzen 5 7530U |
Ryzen 7 5800U Ryzen 5 5600U Ryzen 3 5400U |
Ryzen 7 7730U Ryzen 5 7530U |
メモリ | |||
ディスプレイ | |||
質量 | |||
Type-C | |||
キーボードバックライト | |||
LTE対応 | |||
バッテリー | |||
価格 | ¥69,558 | ¥138,380 | ¥80,080 |
※価格は記事アップ時点でのRyzen 5 + メモリ16GB構成時のものです。
※バッテリー時間はYoutubeを稼働させた時の実働時間です。「HP ProBook 635 Aero G8」はYoutube再生テスト時に、他の二機種よりも輝度を低めにして計測していたので、やや実働時間を短めに表記しています。
表の通りですが、これらを踏まえた上で問題ないと判断できる人にのみ考えて頂きたいモデルです。
外観について
「HP 245 G10」ではカラーリングがシルバー色のみとなっています。
デザイン的な特徴
「HP 245 G10」 のシルバー色のデザイン
全体的に余計な装飾のないシンプルなシルバー色となっています。
機体の重さは実測で1.38kgとなっており、ACアダプターを入れると1.67kgといったところです。
この「HP 245 G10」はPD対応のType-C で充電できません。持ち運んだ先での充電はACアダプタを使う必要があります。
1.38kgは軽い方ではありませんが、イニシャルコストが10万円を下って持ち運びできる14インチとしては軽い方です。もちろん、価格帯が上がればRZシリーズを始め、人気のハイエンド機が色々ありますが、ここはコスト優先で選ぶなら、という人が考えるところです。
横にやや大きく、A4用紙より2cm近くはみ出ます。
左右から見たところです。
背面のシルバー色は見る角度によって色合いがけっこう変わります。
公式ページには見当たりませんでしたが、おそらく素材は樹脂製です。
ベースカバーは一般的な横長ゴム足が付いており、背面中央には吸排気口があります。パームレスト側左右にあるスピーカーグリルから底面に音を響かせる構造で、音質としては一般的なノートパソコンのものでした。
機能一覧・カメラやディスプレイ情報など
Webカメラ(約80万画素)
このカメラは顏認証に対応していません。
ディスプレイ上部のインカメラは物理シャッターが付いています。右が開け、左が閉めです。使っていない時に閉めておけば、切り忘れやハッキング対策として安心できます。
接続口(インターフェイス)
「HP 245 G10」の接続口はやや少なめで、HDMIやType-C はあるものの、Type-C はデータ転送のみで速度もType-A のUSB3.1並みです。SDカードスロットはありません。
ACアダプタについて
ACアダプタの型番は「TPN-CA14」、長さは100+175cm。重さは293.5g。定格電力は45Wです。
「HP 245 G10」はType-C がPD充電非対応となっており、他社製のType-C 充電器が使えません。そのため、予備の電源を確保するには互換性のあるACアダプタを考える必要がありますが、検索したところ正式に互換を謳っているものはありませんでした。
おそらく「TPN-CA14」と互換するものはこちらになります(同じ青丸口でいける筈ですが、購入は自己責任でお願いします)。
バッテリー
バッテリー容量は41Whと、モバイルPCとしては少なめでした。それでも輝度を抑えた機体のため容量の割には長めに保っていると思います。
Youtubeの連続再生時間は、残量20%になるまでが7時間20分で、以後はデフォルト設定の節約モードに入りましたので、動きは極端に悪くなります。そのままで稼働させると、最終8時間32分まで稼働し続けましたが、実利用として使いやすい時間を考えるなら約7時間50分までが現実的なところです(当記事の性能表についてもそのように表記しています)。
※外出先ではバッテリーを優先してやや落として使うなら200cdあたりまでが使いやすい範囲だと考え、輝度200cdにして(今回の場合はほぼ上限のままでしたが)電力設定をバランスにて計測としました。Officeワークでの軽い使い方に終始するようであれば、もっと時間数は伸びます。
充電速度は以下の通り。残量1%時に電源をオフにした後に給電開始した後の%になります。充電速度は遅かったです。
今回の計測では充電速度は正しい数字ではないと思いながらアップしています。というのも30分かけて7%というのは考えづらく、バッテリーを消費させる時でも7%から下にはなかなか下がりませんでした。どうもこの7%に壁みたいなのがあるようで、実際にはもっと充電されていたのだと思います。
30分 | 60分 | |
---|---|---|
45W純正AC給電時 | 7% | 49% |
キーボード
縦横ともにキーピッチ18.7mm、キーストロークは1.5mm。
打鍵感は一般的な打ち心地で良かったです。
矢印キーも逆T字になっていて使いやすかったです。
指紋認証がキーボード外にあるので、右側のCtrl キーを潰さずに済んでいるのも良かったです。
気になる点は3つ。
Enter キーの右横にある一列を気にする人は少なくありません。これは売れ筋の「Aero 13」を含めてHPの個人向けモバイルに標準配置されているキー配列です。この一列を気にされるようであれば、インチダウンするものの「HP ProBook 635 Aero G8」がオススメになります。
BackSpace キーを押そうと思ったらHomeボタンを押していたとか、Enter キーで確定しようと思っていたらPG UP キーや PG DN キーを押下していた、などがありがちです。
慣れると逆に便利な面が多いので、HPはそれを押したいのだと思います。というのも Home 、End のショートカットに慣れると、画面のスクロールやタブの遷移などが素早くできるためです。
ただ、一般的なキー配列に慣れている人でも長じればショートカットは素早く使えますから、結果としてパンチミスの難点の方が指摘されやすい配列です。これはもうどちらに慣れるか、という話だと思います。
2つ目。電源ボタンがBackSpace キーの上にあります。Delete キーの右上端の特等席にないので、まだ良いですが、それでもBackSpace キーの上にあると、世界標準の鉄板配置に馴れている人は間違って押下しかねません。
3つ目。このキーボードにはバックライトが搭載されていません。
逆に良い点としてはHPの法人モデルのキーボードにのみ搭載されているF12 で設定できる「HP Programmable key」の機能が使えることです。様々なショートカットをここに保存できますので、仕事で使いやすい内容などをすぐに呼び出せます。
「HP Programmable key」の機能について
計算機やメモ帳などのアプリを登録しておいたり、良く使う定型文を登録しておいたりと、ショートカットを作成できる便利機能です。特にビジネスシーンでは同じ文章の組み合わせを使うことが多いので、速度アップになる人は多いと思います。
以下、長くなるので折りたたんでいます。クリックかタップでご覧いただけます。
ディスプレイ:非光沢感のある16:9液晶 1920×1080
輝度は202cd/㎡と一般的な明るさで、色域はsRGBカバー率が67.7%。Adobeカバー率が51.1%。
フリッカーは発生していませんでした。
赤青緑のLUT表示(別名ガンマ補正曲線)を見ると、やや、緑が強く出ているのが分かります。
気になるほどではありませんし、広い色域ではないものの、この価格帯で手に入るノートPCとしては一般的です。
個人向けでは色映えする光沢液晶が多いですが、輝度を抑えて非光沢にすることで、目の疲れを抑えてバッテリーを長めに保たせることができます。事務ワークを中心とした法人向けの構成と言える液晶です。
視野角の広さ(画像)
次に画像の見やすさ、視野角の広さを確認します。
内部性能について
今回、アルパカが調べたのは「HP 245 G10」のRyzen 7 7730U搭載機になります。
Windowsの更新が入らない状態で、立ち上げにかかる時間は約17.4秒でした。
性能を調べた結果、まとめ
今回調べたRyzen 7 7730U は今までにも何度か調べてきたもので、おおよその期待値通りの結果となりました。
2023年のプロセッサーとしては第13世代Core『ラプターレイク(Raptor Lake)』の方が一歩上を行く性能ですが、なによりコストを抑えられます。
13世代Coreまで行かずともRyzenの7030番台の性能があれば、一般的な事務処理や、少しばかりの重たい処理でも役立ちます。もう一歩欲しいと思うかどうかでCoreにするかの選択肢ですが、Excelの操作などでは、体感的に速度差は確かにはっきり感じるものの、体感的に極端に待てないほどの差ではありません。
Adobeアプリは未だに得意ではないRyzen機ですが、そうした作業が中心でない限りは軽くLAWデータやFHD動画を弄る程度なら問題なく処理できます。
しかしながら、電源のないところでは性能を発揮しづらいRyzen機の特徴がPD対応Type-C 充電の効かない機体とは相性が悪いです。ACアダプターも一緒に持ち運ぶなら相応の重さになるわけで、持ち運ばないならグラフの薄い緑色の箇所になります。
CinebenchR23
Single Core 1433 pts、Multi Core 8022 pts(AC電源接続時、最適なパフォーマンス設定時)
※記事が長くなりすぎるのを避けるため、グラフの多くを畳んでいます。クリックかタップでご覧になれます。
ゲーム系ベンチマーク
軽い:ドラゴンクエストX
ドラゴンクエストX:「HP 245 G10」Ryzen 7 7730U、メモリ16GB(8×2)時にて
最高品質、FHD、フルスクリーン設定:10800(とても快適)
少し重い:FF-XIV 暁月のフィナーレ
FF-XIV 暁月のフィナーレ:「HP 245 G10」Ryzen 7 7730U、メモリ16GB(8×2)時にて、初期設定のまま(高品質)で計測
平均fps: 28.6、最低fps: 15
スコア:4208(設定変更を推奨)
※平均fps / 最低fps。
※スコア15000以上が非常に快適。11000~14999がとても快適。10999~8000が快適。7999~6000がやや快適。5999~4000が普通。3999以下が設定変更を推奨、となっています。
ストレージ
この価格帯のノートPCに入っているSSDとしては一般的な速度をしています。不便に感じるほど遅くなることはそうそうないと思います。
機体外側の温度推移と駆動音
機体外側の温度推移
Cinebench R23 の10分稼働でキーボード中央が42度強。背面は50度に達します。室温26度の時に調べています。
机上での使い方では不快感はない範囲ですが、膝上での高回転時には何か敷いた方が良いと思います。その際には吸排気口のグリルを塞がないようご注意下さい。
駆動音(ファンの音)
駆動音はある程度でも負荷がかかると、サー…というファンの音が聞こえます。駆動音の大きさは45db強くらいだと思います。やや大きいですが、ぎりぎり図書館で使うことができる範囲の駆動音です(アルパカの部屋は雑音だらけで計測機器を使うことができません。おおよその目安とお考え下さい)。
気になったのは、駆動音の高まりが高負荷をかけていない時でも長めに続いていたことです。”トップクラスの電力効率” などに落とせば弱まるのですが、思ったよりも温度管理がシビアに設定されているのかもしれません。
価格とラインナップの一覧
「HP 245 G10」のラインナップはシンプルに以下の構成のみです。通常、法人向けですとOSはPro構成が基本だと思いますが「HP 245 G10」はProが選べません。
OSがProでないと困るかどうか分からない人は多くの場合Homeで問題ありませんが、気になる方はこちらの記事をご覧下さい。
※「法人向け4%オフクーポンページ」条件:77,000円(税込)以上が使えます。ご購入の際にはぜひ、ご利用下さい。
HP 245 G10 | |||
---|---|---|---|
カラー | シルバー | ||
初期OS | Windows 11 Home | ||
プロセッサー | Ryzen 5 7530U | Ryzen 7 7730U | |
メモリ | 8GB(4GB×2) | 16GB(8GB×2) | |
ストレージ | 256GB M.2 SSD | 512GB M.2 SSD | |
ディスプレイ | 14.0インチ・フルHD(1920×1080)・非光沢 | ||
生体認証 | 指紋認証 | ||
無線 | Wi-Fi 6 802.11a/b/g/n/ac/ax(2×2)+ Bluetooth 5.3 | ||
質量 | 約1.36 kg(実測:1.38kg) | ||
バッテリー | 最大約12時間17分(Youtube連続再生7時間50分) | ||
Officeなし | 80D02PA | 80D03PA | 80D04PA |
¥71,280 | ¥80,080 | ¥91,080 |
※価格は全て税込、送料込みの表記です。
※2023年11月04日現在の価格にて表示しています。
※納期は流動的に変動します。リンク先のページにて表記されていますので、ご注文の前にご確認下さい。
最後に・まとめ
まとめますと、「HP 245 G10」の気になる点としては、
・Type-C がデータ転送のみ、PD給電非対応
・キーボードバックライトが非対応
・法人モデルではあるがOSで Proが選べない
の三点。
逆に良い点としては、
・10万円以下から買える14インチモデルとしては1.3kg台
の一点となりました。
16:9比であっても14インチを搭載しつつ、あらゆる面でコストを優先させた結果こうなった、というモデルです。コストカットは重要ですが、カットしすぎている感が拭えず、特にType-C がデータ転送のみというのが実用性の面から見て残念な部分です。
1.4kgアンダーという重さは価格の割には軽い方です。ただ、持ち運びの頻度が高い人にはオススメしずらい重さなので、筋力体力に余裕のある人や持ち運びの頻度が低い人にお考え頂きたいシリーズです。
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