Ryzen 7 7730U搭載の2in1「Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)」実機レビュー

13インチ16:10 液晶海外PCメーカー
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画面が綺麗で描き味の良いタッチパネル付きコンパーチブル。ちょっとオシャレなデザインで。できればお値段も抑えたい。

今回はそんな希望を叶えてくれる、レノボの「Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)」をご紹介します。

Lenovoに関して不安を感じる方は、こちらも併せてお読み頂くとリスクを把握しやすいです。

また、保証の選択で悩む時にも見ると参考になります。

Lenovoでは学割用の「学生ストア」を用意しています。学生の方、教職員の方であれば、少しでもお安く買うチャンスです。対象の方はぜひ、ご活用下さい。


Lenovoキャンペーン-新生活スタートダッシュ

Lenovoの新生活応援スタートダッシュセールが始まっています。セールといっても、Lenovoの場合セール対象商品になっていなくても普通に安いので、あまり関係はありません。
Yoga 6 はタッチパッドやペンが付いているのはFlex同様ですが、画質がsRGB100%クラスの完成度の高いコンパーチブルPCです。

タッチパネルを省いて、性能がやや下がった分コスパを優先させた「IdeaPad Slim 5i Gen 8(AMD)
性能はやや下がるものの14インチタッチパネルを搭載した「IdeaPad Flex 5 Gen 8
ファブリック素材を天板に用いた13.3インチ広色域タッチパネル搭載の「Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)

単純にこれらの条件分岐で選ぶと、おおよそ外れを引かなくて済むと思います。

注意点としてLenovoの場合、キーボードの造りがやや荒っぽかったり、情報漏洩のリスクが付いて回ります。

「IdeaPad Slim 5i Gen 8 14型」のキーボードの荒い造り、キーの浮き

情報漏洩や保証の選択ではこちらの記事が参考になると思います。

※この辺りで特に問題がないようであれば、コストを抑えてLenovoに。気にされるようであれば、DellかHPがコスパ的にオススメです。

持ち運ばないならDellの「Inspiron 14 5435(AMD)」を。
持ち運ぶならHPの「Aero 13」がコスパ良く1kg以下でオススメです。軽さとキーボードの使いやすさを優先させるならdynabook「GZシリーズ」または「14インチのRZシリーズ」という切り分け方です。

法人様のご購入(領収書)について

法人様のご購入(領収書)について

法人名義でLenovoのダイレクトモデルをご購入される場合、特に領収書が発行されるかどうかを気にされる方が多いと思います。
Lenovoの場合、

rss@lenovo.com

こちらののメールアドレス宛に以下の4点

①ご注文番号(注文した際に発行される)
②領収書送付先(原則は商品のお届け先と同じですが、出荷先と不一致の場合、詳細宛先を記載する必要あり)
③領収書名義
④ご希望の但書き(品目のこと。パソコン代など)

を送信すると、会系処理として使える領収書を発行してくれます。

すでに馴染みになっている企業様も多く、この方法で10台単位で一度にご注文頂くことも珍しくありません。

 

「Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)」の特長

Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)」を考えられる方は、同じタッチパネル付き14インチの「Flex 5 Gen 8 14型(AMD)」と比較されることが多いと思います。
こちらでは、この二機種を比較をしながら特徴をご紹介します。

位置付けと特長

・「Flex 5 Gen 8 14型(AMD)」の兄弟機種。Yoga 6は、やや軽くなって1.39kg。

・タッチパネル搭載の360度裏返るコンパーチブルモデルの13インチ。ペンも同梱。

・アスペクト比は流行の16:10、画面占有率90%。sRGBカバー率100%のIPS液晶。

・プロセッサーは最新の AMD Ryzen 7000 番台を搭載。

・アルミニウムボディ+ファブリック素材の天板を採用したオシャレなデザイン

「Flex 5 Gen 8 14型(AMD)」の兄弟機種。Yoga 6は、やや軽くなって1.39kg。

(左)Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)、(右)Flex 5 Gen 8 14型(AMD)

Flex 5 Gen 8 14型(AMD)」が14インチでやや大きめの1.55kgに対して、「Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)」は1.39kg。持ち運ぶには重たいですが、その分、「Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)」の方が素材が良くなったりバックライトキーボードが付いてきたりと、品質の良い位置づけとなっています。

Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD) Flex 5 Gen 8 14型(AMD)
大きさ 13.3インチ 14インチ
液晶 WUXGA sRGB 100%
1920 x 1200
2.2K sRGB100%
2240 x 1400
WUXGA sRGB 50%
1920 x 1200
重さ 約 1.39kg 約 1.55kg
素材 アルミニウム+ファブリック 樹脂製
機能の違い バックライトキーボードあり バックライトキーボードなし
生体認証 指紋、顔 指紋
値段 ¥126,791 ¥98,881

※価格は記事アップ時点、Ryzen 5 7530U、メモリ16GB、512GB、Officeなし同士での比較。

2023年からはFlex シリーズが高解像度+広色域の2.2K液晶が選べるようになっています。もちろんお値段が上がりますが、それでも12万円前後です。

対する「Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)」は全機種、sRGB 100%の色鮮やかな広色域液晶ですが、高解像度になることはなく、通常のWUXGAまでとなります。

Flexの2.2K液晶はまだ見ていませんが「Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)」のWUXGA液晶を見ていると、これで十分満足できる方は多くいらっしゃると感じます。それくらい綺麗な液晶です。

ペンは両機種同じものを採用しており、筆圧検知4096段階、傾き検知なしです。YOGAのペンをFlexに。FlexのペンをYOGAに試してみても問題なく使えました。つまり同じペンを採用しています。

ボディは「Flex 5 Gen 8 14型(AMD)」だけを見ていた時には、特に樹脂感を感じないものでしたが、「Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)」を改めて手にしてみると、その完成度の高さ。品質の良さ、違いが良く分かります。

値段はやや上がりますが、その分の価値を納得させてくれるシリーズです。写真を見て頂くと分かりますが、樹脂製の場合、天板に手脂が付きますが、ファブリック素材なら当然付きません。

 

タッチパネル搭載の360度裏返るコンパーチブルモデルの13インチ。ペンも同梱。

「Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)」のノートPCスタイル

通常通りのノーパソコンスタイルで使うことはもちろん、180度広げて回りに見せることや、L字型、テント型にして動画コンテンツを見るのに適した形で楽しむことができます。

「Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)」のテントモード

「Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)」のL字モード

「Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)」の平置きモード

「Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)」のタブレットモード

また、タッチパネルにペン(筆圧感知4096)のデジタルペンが付属してきますので、平置きにしてメモ書きに便利です。特に最近のOfficeアプリは直接書き込めるようになっているので、原稿に校正を入れる際にも役立ちます。

タブレット型にしても使えますが、1.39kgは少々重いです。イラストや漫画を描く際には、ショートカットを多用する人が多いと思いますので、通常のノートパソコンスタイルのまま使うのがオススメです。ただ、その場合には背面を固定しておけるついたてのようなものが必要になるなど、幾つか気を付けた方が良い点があります。

※詳しくはペンの描き心地について、の項目をご覧ください。

 

アスペクト比は流行の16:10、画面占有率90%。sRGBカバー率100%のIPS液晶

アスペクト比は流行の16:10、画面占有率90%。sRGBカバー率100%のIPS液晶

(左)Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)の16:10液晶、(右)旧X1 Carbonの16:9液晶

「Flex 5 Gen 8 14型(AMD)」の16:10液晶の表示他機種の16:9液晶の表示例

「Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)」2画面表示の例

2画面表示の例-X1 Carbon-2018

Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)」は16:10液晶になっており、旧来の16:9液晶よりも縦に広く使えます。4サイドナローベゼルで、コンパクトな機体の割には13.3インチとは思えないような広さです。

縦スクロールが基本となるWEBの世界では調ものがやりやすくなりますし、ワードやエクセルなどの基本的なOffice作業も広めに見えて使いやすいです。

 

プロセッサーは最新の AMD Ryzen 7000 番台を搭載

最新の7000番台Ryzenですが、構造としては旧来のZEN3(5000番台後半)と変わりません。

パフォーマンスは微増にとどまっていますが、ベンチマークのスコアとは別の部分で実測的にはかなり改良されている部分が幾つもあります。ただ、基本的にはLenovo Vantageの電源設定をエクストリーム・パフォーマンスにした時のものです。パフォーマンス重視の方はそのように設定して使うのがオススメです。

※詳しくは内部性能について、の項目をご覧ください。

 

ファブリック素材の天板を採用したオシャレなデザイン

「Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)」の比較・斜め

これは「Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)」のみの独特なデザインです。

各メーカー、皮素材や木製など様々なものを採用してきましたが、ファブリック(布)を使ったものも珍しいです。肌ざわりは生地そのものですが、硬い天板に張り付けているものなので、柔らかい布の感触はありません。

個性的なデザインの中にLenovoのロゴが控えめに光る素材を使っていたりと、長い間、使っていて飽きさせない工夫が凝らされています。

※詳しくは外観について、の項目をご覧ください。

 

その他:ファンクション操作が日本メーカーと違います

「Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)」はファンクション操作が日本メーカーと違います

Fn キーと最上段のF列を組み合わせて一時的に操作(音量調節や輝度調節機能など)を切り替えるコマンドをホットキーといいます。

Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)」の場合、このホットキーが FN キーを押さずに使えるようになっていました。日本メーカーに馴れている人だと、カナ変換時に F7 キーを押しても画面の切り替えメニューが出てきて、迷われる方がいらっしゃるかもしれませんので記載しておきます。

Fn + ESC キーを押すことで切り替えることができます。

ESC キーにランプが点灯している状態の時が、日本メーカーで販売されている通常の操作と同じになります。

 

ペンの描き心地について

「Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)」のペンの描き心地について

「Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)」の描き心地について

色々試したのですが「Flex 5 Gen 8 14型(AMD)」に近い描き心地です。

Flex 5 Gen 8 14型(AMD)」より、若干ラグ(描き始めの遅延)がありますが、ほとんど気にならないレベルです。内部性能の項で後述していますが、これはプロセッサーの電力設定が「Flex 5 Gen 8 14型(AMD)」よりも低いために起きているもので、描画速度のグラフ通りです。

どこまでこだわるかという部分ですが、現状の2 in 1PCでは標準的な範囲だと思います。今回は時間の関係でイラストを仕上げてはいませんが、普通に描ける範囲でした。

むしろ良かったのはジッターが「Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)」の方が少なく感じたことです。以下、見て頂く通りですが、「Flex 5 Gen 8 14型(AMD)」の方が、やや線がヨレます。

これもまた、これくらいなら、と割り切って「Flex 5 Gen 8 14型(AMD)」の記事ではイラストを描きましたが「Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)」の方が線が滑らかに引きやすかったので、そうした部分にこだわる方なら「Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)」の方がオススメとなります(「Flex 5 Gen 8 14型(AMD)」では2.2K液晶を試せていないので分からないのですが、もし、2.2K液晶がジッター少なめの良い液晶だったなら、ラグも少なく最良の選択肢ということになります)。

ジッター比較「Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)」と「Flex 5 Gen 8 14型(AMD)」

「Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)」WUXGA液晶比較用・「Flex 5 Gen 8 14型(AMD)」WUXGA液晶

ジッターテスト-Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)

ジッターテスト-Flex 5 Gen 8 14型(AMD)

 

 

デジタルペンについて

ペン先(芯)の形状やボタン設定

ペン先は強い抵抗があります。フェルトとはちょっと違う感じで、見た目は樹脂製。感覚はゴムのように吸着するような抵抗を与えてくれます。おそらくエストラマー芯です。描き心地がしっかり感じられるのが好みの方にオススメです。

「Flex 5 Gen 8 14型(AMD)」のデジタルペンについて

エストラマーなら激しく摩耗することはなさそうですが、描き込んでないのでちょっと分かりません。摩耗する芯の場合、替え芯をどうやって買うのか。情報を得られましたら追記しておきますが、ひとまず、芯の形状を↑掲載しておきます。お持ちの芯が適合しそうなら試してみるのもありですが、自己責任でお願いします。

ペン軸に付いている二つあるボタンをトップバレルボタン(ペン先側)とボトムバレルボタン(後ろ側)と言いますが、初期設定ではトップバレルボタンは消しゴム機能になっていました。クリスタだけでなくMicrosoft Whiteboardでも同様です。

そして、ボトムバレルボタンが設定されていなかったです。あれこれ試したのですが、特に何かに反応している様子がありません。

一般的なLenovo デジタルペンと同様に右クリックになるかと思いきや、右クリックは画面に長押しのように押し付けて離す際に機能します。ところが、この長押し機能はWindowsのデスクトップ画面では確かに右クリックになるのですが、肝心の「クリップスタジオ(ClipStudio)」内では機能しませんでした(ペンではだめですが指タッチ長押しで反応します)。

レイヤー上で右クリックは基本動作ですが、初期設定ではそれらは使えない状態で出荷されています。そのまま使わないようご注意下さい。

「Flex 5 Gen 8 14型(AMD)」での執筆の様子

ペン設定は「Lenovo Pen settings」から行います。

アプリ一覧の “L” の欄にありますので、辿って入ると、以下のようなウィンドウから一通りの挙動を割り当てられます。もちろん「クリップスタジオ(ClipStudio)」のレイヤー上での右クリックも、使えるようになります。ただ、アンドゥ設定がなぜか機能しませんでした。

予備ペンとして「Bamboo Ink(傾き検知なしの方)」が使えます

予備ペンとして「Bamboo Ink(傾き検知なしの方)」が使えます

色々と試して分かったのですが、こちらの「Bamboo Ink(傾き検知なしの方)」で使えました。タイトルに “Windows10に最適” と書いてありますが特に問題なく。

「Lenovo Pen settings」でボタンショートカットの設定も反映されます。描き心地は初期付属ペンとあまり変わらないように感じました。予備ペンとして良いかもしれません。

 

 

外観について

デザイン的な特徴

「Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)」 ダークティールのデザイン

「Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)」の比較・正面、内容物一覧

Flex 5 Gen 8 14型(AMD)」はダークティールと呼ばれるこの色合い一択です。深みのある落ち着いた色で、仕事でも私用でも、どの場面でも使えそうです。

素材の確認が取れていないのですが、おそらくアルミニウム合金です(確認取れれば修正します)。安っぽさは感じませんでした。旧機体はファブリック素材を使っていないアルミニウム合金そのものだったので、それに布を張り付けたような感じです。

ペンが同梱しているのですが、一般的なコンパーチブルモデルのようにペンをくっつけておく磁力のあるエリアはありません。また、「Flex 5 Gen 8 14型(AMD)」「Flex 5 Gen 8 14型(AMD)」「Flex 5 Gen 8 14型(AMD)」のようにペンを付けられるアタッチメントもありません。

「Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)」の重さ、天板

公称値では、重さ約 1.39kgとなっています。実測ではご覧の通りで、1.381kg。

「Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)」のファブリック素材の天板

やはり外見で一番の特徴はこの天板です。硬い天板に張り付いているだけなので布らしい感覚はありまりありませんが、肌ざわりは冷たいボディとちょっと違っていて面白いです。

「Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)」のファブリック素材のつなぎ目

継ぎ目がどうなっているのかと見てみると、ベゼル(枠)の中に布がぴっちりとはまり込んでいました。

布を使っているので汚れた時にどうするのかと気になる人もいると思います。洗濯するわけにいかないので、コーヒーこぼしたらアウトかと思ったのですが、実は撥水加工を施されています。

「Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)」のファブリックは防滴仕様

水をかけたら弾いてくれたので、すぐに拭き取れば問題ありませんでした。

大きさはA4より、微妙に大きいです。A4用紙の書籍と一緒に持ち運ぶ際には、かさばるものではありません。ただ、重さが1.4kgに近いので、相応のずっしり感はあります。

「Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)」・大きさ比較

左右からみるとこのように。

「Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)」・左側

「Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)」右側

一通りの写真にあるダークティールの鈍い光が高級感を与えてくれます。これは「Flex 5 Gen 8 14型(AMD)」にはなかった点です。

ヒンジ画像-Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)

コンパーチブルモデルの定番であるダブルヒンジになっています。ラウンドエッジと呼ばれる丸みを帯びたデザインで、基本的に鋭い角というものがありません。

「Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)」ヒンジ内側

ヒンジ部に廃熱口があります。

一番熱を持つところですが、高負荷をかける際にタブレット型にして使う時には(そういう機会自体が少ないと思いますが)ここをあまり持たない方が良いと思います。

改めて天板です。光の加減によって YOGA の文字が鈍く光ります。

「Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)」のファブリック素材の天板

背面には吸気口がありますが、ゴム足でやや高めにして吸気の空間を作っています。膝上での作業であれば、ここを塞がないよう意識した方が良いと思います。

スピーカーグリルはキーボード両脇に付いているものだけで、背面にはありませんが小さい筐体の割には音は思った以上に良かったです。個人的な感想では「Flex 5 Gen 8 14型(AMD)」と同等か、それ以上に思えました。

 

機能一覧・カメラやディスプレイ情報など

Webカメラ(約200万画素)

このカメラは顏認証に対応しています。

ディスプレイ上部のインカメラは物理シャッターが付いています。右が開け、左が閉めです。使っていない時に閉めておけば、切り忘れやハッキング対策として安心できます。

(→)プライバシーシャッター開け(←)プライバシーシャッター閉め

「Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)」のプライバシーシャッター開け

「Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)」のプライバシーシャッター閉め

Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)」は普通のノートPCよりも良いWebカメラを備えています。

一般的には720p(92万画素)ですが、それらと比較した時の見え方ははっきりと変わってきます。

「Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)」の約200万画素カメラの撮影例Flex 5 Gen 8 14型(AMD)の92万画素カメラの撮影例比較用:旧Lenovoの約92万画素カメラの撮影例

「Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)」の約200万画素カメラの撮影

Flex 5 Gen 8 14型(AMD)の92万画素カメラの撮影例

「Thikpad X1 Carbon 2018年(6th-Gen)」の約92万画素カメラ

こちらは同日の同時刻に同じライティングの中での比較です。

同時期に販売開始した「Flex 5 Gen 8 14型(AMD)」の写真を比較用として掲載しておきます(Flex 5 Gen 8でも200万画素=1080pのカメラを選択できます)。けっこう違って見えるのが分かると思います。さらに同じ92万画素でも4年前の古いモデルだと、暗くなりがちです。

これらと比較して「Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)」は綺麗に見える良いカメラを搭載しています。

 

接続口

「Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)」の接続口(インターフェイス)

Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)」の接続口は標準的なものが揃っています。

USB端子(Type-A)は右に2つ。SDカードスロットは micro のみ。HDMIは左側に。

Type-C が付いていますが、Thunderbolt 対応ではないことと、Gen1なので速度がType-A と変わりません。充電接続口として、ディスプレイ出力用として稼働します。

電源ボタンが右サイドにありますので、タブレットモード時などに間違って押さないようご注意下さい。

Flex 5 Gen 8 14型(AMD)」ですと、 micro SD ではなくフルサイズのSDカードになります。また、「Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)」の方が上位機種と思いますが、その割にはType-C が Gen1 となり、速度は5Gbpsまでとなります。

 

ACアダプタについて

「Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)」のACアダプタ「ADULX45YLC3D」

ACアダプタの型番は「ADULX45YLC3D」、長さは175+95=270cm。重さは307g。定格電力は45Wです。

Flex 5 Gen 8 14型(AMD)」が65Wだったのに対し、こちらは45Wとなっており、同じ7000番台のRyzen機ではあっても、ACアダプタは違います。

接続口は利便性の高いType-C です。

PD対応のType-C充電器では、以下、一通りが使えましたが、30W以下だと警告ポップアップが出ます。

「Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)」の互換アダプタ

使用 PD対応
電力
メーカー 商品型番
18W cheero CHE-324
20W AUKEY PA-F3S-WT(White)、PA-F3S-BK(Black)
30W Proulx GAN-65(White)のUSB-C2
45W Anker PowerPort Atom III Slim (Four Ports)
65W Proulx GAN-65(White)のUSB-C1

※ケーブルは全て「Anker PowerLine III USB-C & USB-C 2.0 ケーブル (0.9m) 超高耐久 60W PD対応」を使用しました。

以下、単ポートで65WのPD給電に対応しているType-C充電器の代表例です。コンパクトで112gで済み、Type-Aの充電口もあるので多用途に使えて便利です。

 

バッテリー

Youtubeの連続再生時間は、残量20%になるまでが10時間5分で、以後はデフォルト設定の節約モードに入りましたので、動きは極端に悪くなります。そのままで稼働させると、最終12時間20分まで稼働し続けましたが、実利用として使いやすい時間を考えるなら約11時間10分までが現実的なところです(当記事の性能表についてもそのように表記しています)

かなり長いです。4セルの59Whrあるので、プロセッサー電力を控えめにしていることもあり、駆動時間がかなり伸びる機種です。

※輝度50%で、バランス(IC時)での電力設定にて、ライブ映像を流し続けた時のバッテリーの持続時間になります。

もちろん、輝度を抑えたり、Officeワークでの軽い使い方に終始するようであれば、もっと時間数は伸びます。

充電速度は以下の通り。残量1%時に電源をオフにした後に給電開始した後の%になります。デフォルト設定では特段、早くはなく、一般的な充電速度です。

30分 60分
45W純正AC給電時 30% 65%
65WType-C PD給電時 40% 73%

今回は45Wの純正アダプタだったので、他社製のPD対応Type-C 充電器からの速度も記載しておきます。

 

キーボード

「Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)」のキーボード・全体

キーピッチ横が19mm、縦が18.6mmとやや狭く、キーストロークは1.3mmです(実測)。

打鍵感はソフトな打ち心地です。縦方向のキーストロークが狭いといっても気になるほどではなく、この程度なら違和感なく普通に使えます。

Flex 5 Gen 8 14型(AMD)」がコクン、コクン、という一定の負荷に対して強めに沈み込むのに対し、こちらはどの負荷でも均一な抵抗があります。感覚的な表現でしかありませんが、上品でソフトな打ち心地でした。

気になるところとして、矢印キーは逆T字にはなっていないこと。Enter キーが逆「  型にはなりきれずに長細いことの二点です。

Flex 5 Gen 8 14型(AMD)」よりインチダウンしているため、特殊キーが手狭になっています。Enter キーも、Flex より、さらに狭くなっています。

ただ、BackSpace キーの上に Delete キーの鉄板配置は崩していませんし、Ctrl キー と FN キーの逆配置にもなっていませんので、おおむね快適に使えるキーボードです。

「Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)」のキーボードはバックライト搭載

Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)」のキーボードはバックライト搭載です。

バックライトは、FN + Space キーで切替えできます。

 

ディスプレイ:光沢感のある16:10液晶 1920×1200

Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)のディスプレイ:光沢感のある16:9液晶 1920×1080

「Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)」の液晶パネル「LEN133WUXGA」:Color ACの色度図、i1Display Proによる輝度測定、LUT表示

輝度は245.9cd/㎡と一般的な明るさで、色域はsRGBカバー率が99.8%。Adobeカバー率が77.6%でした。

赤青緑のLUT表示(別名ガンマ補正曲線)を見ると、赤緑がやや強めに出ているようですが、気になる範囲ではありませんでした。色域が広くて鮮やかに見れる液晶です。

高解像度ではないのでキメの細かさは通常通りですが、13インチというサイズでは荒さを感じさせません。

また、縦横のアスペクト比が16:10になっていることで、より表示面積が広がり見やすくなっています。

特にWEBページやExcelでの見え方が変わります。

16:10と16:9の表示の違い(ExcelやWebページなど)

以下は一般的な16:10液晶(1920×1200)と、FHDの16:9、1920×1080ドットとの見え方の違いです。

※長くなるので折りたたんでいます(クリックかタップで開けます)。

※「Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)」に限らず解像度が同じ16:10の画面であれば同じように見えます。

※フォントの大きさを125%均一での表示です。

16:10と16:9の表示の違い(ExcelやWebページなど)
Excel 100%時

16:10液晶(1,920×1,200)でExcel-100%

一般的なFHD16:9液晶(1,920×1,080)でExcel-100%

一般的なWUXGA 16:10液晶(1,920×1,200) U列、27行目まで

一般的なFHD16:9液晶 U列、23行目まで

Excel 90%時

16:10液晶(1,920×1,200)でExcel-90%

一般的なFHD16:9液晶(1,920×1,080)でExcel-90%

WUXGA 16:10液晶(1,920×1,200)  W列、30行目まで

FHD16:9液晶(1,920×1,080) W列、25行目まで

Excel 80%時

16:10液晶(1,920×1,200)でExcel-80%

一般的なFHD16:9液晶(1,920×1,080)でExcel-80%

WUXGA 16:10液晶(1,920×1,200)  Z列、33行目まで

一般的なFHD16:9液晶 Z列、28行目まで

Excel 70%時

16:10液晶(1,920×1,200)でExcel-70%

一般的なFHD16:9液晶(1,920×1,080)でExcel-70%

WUXGA 16:10液晶(1,920×1,200)  AD列、38行目まで

一般的なFHD16:9液晶 AD列、33行目まで

一つの画面に多くの情報量を出しておきたい人にとって便利です。調べものをする際にもポータルサイトが下図のように見え方が変わります。

Webページの表示例

16:10液晶(1,920×1,200)でYahoo! Japanのトップページ

一般的なFHD16:9液晶(1,920×1,080)でYahoo! Japanのトップページ

16:10液晶(1,920×1,200)でYahoo! Japanのトップページ

一般的なFHD16:9液晶(1,920×1,080)でWebページ×2

 

視野角の広さ(画像)

次に画像の見やすさ、視野角の広さを確認します。

「Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)」のsRGBカバー率 99.8%一般的なIPS液晶 sRGBカバー率62.8%TN液晶 sRGBカバー率61.3%

「Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)」のディスプレイ・正面から(画像)

「ThinkPad E15 Gen 3 (AMD) 」の液晶、画像(正面から)、標準的なIPS液晶

LAVIE Direct N15(R)のTN液晶 sRGBカバー率61.3%

視野角の広さはIPS同士ではあまり変わりませんが、正面から見た時の色域の違いは一目瞭然です。

「Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)」のsRGBカバー率 99.8%一般的なIPS液晶sRGBカバー率62.8%TN液晶 sRGBカバー率61%

Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)-上から(画像)

Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)-横から(画像)

ThinkPad E15 Gen 3 の斜め上から見た時の一般的なIPS液晶

「ThinkPad E15 Gen 3 (AMD) 」の液晶、画像(視野角確認)

TN液晶 sRGBカバー率61%、斜め上から

TN液晶 sRGBカバー率61%、斜め横から

 

内部性能について

「Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)」のRyzen 7 7730U搭載機

今回、アルパカが調べたのは「Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)」のRyzen 7 7730U搭載機になります。

Windowsの更新が入らない状態で、立ち上げにかかる時間は約16.5秒でした。

※Windows11では電源設定の呼び名が変わりました。グラフ内などの表示がそのままになっているものがありますが、

Windows10の “最も高いパフォーマンス” = Windows11の “最適なパフォーマンス”
Windows10の “高パフォーマンス” = Windows11の “バランス”

としてお読み下さい。

Lenovoの機体では Lenovo Vantage と呼ばれている電源設定(スマートパワー)によって、プロセッサーのパフォーマンスを変えられます。

ハイパフォーマンス用のエクストリーム・パフォーマンス(以後、EP と略)
状況に応じた自動調節設定のインテリジェント・クーリング(以後、IC と略)
バッテリーを節約するバッテリー省電力

 

性能を調べた結果、まとめ

「Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)」のCPU-Z、プロセッサー情報

「Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)」のCPU-Z、メモリ情報

Ryzen 7 7730Uは2023年春に新たに出てきた7000番台の新シリーズですが、従来のZEN3と同じアーキテクチャを使用しています。

様々な計測をしてみると旧来のZEN3であるRyzen 7 5825U あたりと比べて、変わらないか一歩、低い性能という結果となりました。もっとも、これはこの「Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)」のセッティングによるもので、他機種ではもっと高いパフォーマンスを発揮する筈です。

ACアダプタが45Wであったことからして、もしかして、と思ったのですが、案の定やや低い電力設定でした。

電力設定の違い
Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD) Flex 5 Gen 8 14型(AMD)
CPU PPT 25W 37.5W
EP時 PL1:25W PL1:30W
IC時 PL1:22W PL1:23W
IC⇔EP切替時 PL1:22W PL1:15W

※CPU PPT=CPU Package Power Trackingの略。プロセッサーに加えてSoCも含めたシステム全体の最大電力を表したもの。
※PL1=Power Limit1の略。Turbo Boost時に安定して動作する時に消費する電力のこと。

元々、AMD Ryzen 7000番台のUプロセッサーはベースが15Wですから低めではあるのですが、各メーカーのセッティング次第ではいかようにも変化します。

先に記事を書いた「Flex 5 Gen 8 14型(AMD)」に関してはEP時のPL1が30Wもあったので、良い挙動の理由として納得できる部分です。対する「Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)」では、やや控えめな設定で25Wまでです。

モバイル機として見てほしい、膝上での作業でも熱を持たずに快適、何しろ上品な機体、というのを想定してのことだと思います。

この設定の都合上、今回は Ryzen 7 7730U ではあっても、思ったほどベンチマークのスコアが伸びず、むしろ、Ryzen 5 7530U に及ばないこともあったのは当然の結果となりました。むしろ、電力を抑えられていながら Ryzen 5 7530U とほぼ変わらない数値を出しているのですから、善戦していると言えます。

そういった意味では、パフォーマンス重視の方はタッチパネル付きを考えるなら「Flex 5 Gen 8 14型(AMD)」のRyzen 7 7730U を選ぶのが最適で、真の実力はその組み合わせでないと発揮されないのだと思います。

それらを踏まえてグラフを見て頂きたいのですが、基本的な傾向は同じ7000番台の Ryzen 5 7530U と同様です。

今回も「クリップスタジオ(ClipStudio)」の挙動を確認したのですが、AMD Ryzenが最も苦手としていたオートアクションが一気に改善されています。アルパカが計測した中ではRyzen中では最速で、Ryzen 5 7530U と変わりません。Intel Core の方が早いと言えば早いのですが、それに肉薄するほど良い速度です。この辺りは7000番台共通の良い部分です。

漫画原稿の立ち上げなどは、電力が絞られているのにRyzen 5 7530Uより早かったので、潜在的な性能はやはり上なのだと思います。その他、原稿の立ち上げや描画速度なども素晴らしかったのですが、Ryzen 5 7530U より微妙に遅れるという結果になりました。

ただ、グラフィック性能は発揮しやすいようで、「3DMark Night Raid」ではRyzen 5 7530Uより一歩良い結果となりました。

旧来のRyzen同様、Officeワークでもパワポが苦手なのは変わらずです。特に電源設定が落ちた時のバッテリー駆動になると弱くなります。PDF出力があまり得意でないのも変わりません。

他、Excelなどの重たいオフィスワークでは、第12世代Core『アルダーレイク(Alder Lake)』には敵いませんが、30万行の関数計算で9秒フラットという好成績に。これならExcelワーク中心の仕事でも十分に役立ちます。元々が電力を絞られている都合もあるので、バッテリー駆動時にIC設定で計測しても10.6秒なら外出先でもExcel作業の速度は落ちなさそうです。

ただ、ネットブラウジング(WEBXPRT3)の速度差を見ると、やはり良くない意味での Ryzen らしさは残ります。バッテリー駆動時でのネット速度の減衰は大きく、ネットを使った作業を外出先で行うなら、極力Type-C 充電器とセットで持ち歩きたいところです。

※掲載しているグラフ内の濃い緑バーがIC時、明るい緑バーがEP時となっています。

CinebenchR23

Single Core 1413 pts

Multi Core 9153 pts

Cine R23 SingleグラフCine R23 Multiグラフ

Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)グラフ-Cinebench R23(Shingle)

Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)グラフ-Cinebench R23(Multi)

 

Adobe や Office の実測時間

Adobe Adobe-Lightroom classic RAW現像Adobe Premiere Pro 4K出力Excel 計算Powerpoint・PDF出力

※108枚のRAWデータをJpeg変換するのにかかる時間を計測。

「Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)」Ryzen 7 7730Uにて、Adobe-Lightroom classic 処理時間比較

※約5分間の軽い編集を加えた動画をH264(YouTube 2160p 4K)の書き出しをした際にかかる時間を計測。

「Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)」Ryzen 7 7730Uにて、Adobe-Premiere Pro処理時間比較

※128000回分のVLOOKUPと、184000回分のSUMIFS(3つの条件)を一度に計算させたときにかかった時間を計測。

「Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)」Ryzen 7 7730Uにて、Excel計算処理時間比較

※スライド200枚をコピーした際にかかる時間を計測しました。パワポの場合、クリップボードに取り込むよりも張り付ける方が負担が大きいので、そちらのみの計測です。

「Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)」Ryzen 7 7730Uにて、Powerpoint・コピー処理時間比較

※50.5MBのダミー商談資料スライド200枚をPDF出力にかかる時間を計測しました。

「Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)」Ryzen 7 7730Uにて、Powerpoint・PDF出力処理時間比較

 

インターネットの速度(WEBXPRT3)

「Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)」Ryzen 7 7730U・16GB時比較用・「Flex 5 Gen 8 14型(AMD)」Ryzen 5 7530U・16GB時

Webxprt3-「Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)」Ryzen 7 7730U

Flex 5 Gen 8 14型(AMD)のWEBXPRT3グラフ

主要三大ブラウザ(Chrome と FireFox と Edge)で、それぞれのAC電源あり最適なパフォーマンス時と、バッテリ駆動バランス時での速度を計測しています。

180あれば遅いとは感じなくなり、200でまあまあ。250で快適。300ならタイトなレスポンスを気にする人にもオススメできる即応性が手に入ります。

電源あり時なら素晴らしい挙動で、ここは電力設定が多少、低くなっていても Ryzen 5 7530U を超えます。ただ、AC電源なしのバッテリー駆動時になると、やはり動きが極端に悪くなるのは避けられず、たとえEP設定にしても4%の速度アップに留まりました。その程度の速度アップなら無理にEP設定にはせず、速度が落ちてもバッテリーを温存するためにも固定電源のない場所で使う際ではIC設定で使った方が良さそうです。

 

※以下、その他計測した内容になります(クリックかタップで見れます)。

その他ベンチマーク、「Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)」Ryzen 7 7730U搭載機の計測結果一覧

PassMark

CPU Mark2DMark

「Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)」Ryzen 7 7730U搭載機のCPU Mark

「Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)」Ryzen 7 7730U搭載機の2DMark

 

ゲーム系ベンチマーク

軽い:ドラゴンクエストX

ドラゴンクエストX:「Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)」Ryzen 7 7730U、メモリ16GB(8×2)時にて

最高品質、FHD、フルスクリーン設定:10685(すごく快適)

 

少し重い:FF-XIV 暁月のフィナーレ

少し重い:FF-XIV 暁月のフィナーレ

FF-XIV 暁月のフィナーレ:「Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)」Ryzen 7 7730U、メモリ16GB(8×2)時にて、初期設定のまま(高品質)で計測

平均fps:24、最低fps: 14

スコア:3518(普通)

 

重い:FF-XV WINDOWS EDITION

FF-XV WINDOWS EDITION:「Dell G15(5520)」Core i7-12700H、メモリ16GB(8×2)時にて

FF-XV WINDOWS EDITION:「Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)」Ryzen 7 7730U、メモリ16GB(8×2)時にて、初期設定のまま(標準品質のウィンドウ設定)で計測

スコア:1877(設定変更を推奨)

 

3DMarkによるグラフィック性能比較

3DMarkによるグラフィック性能比較

3DMark-NIGHT RAID

NightRaid(軽量ゲーム用)-「Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)」Ryzen 7 7730U、メモリ16GB(8×2)、RTX3060 Laptopにて比較

 

ストレージ

「Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)」本体ストレージ・CrystalDiskMark7.0にて小容量で計測

「Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)」本体ストレージ・CrystalDiskMark7.0にて大容量で計測

Flex 5 Gen 8 14型(AMD)」と同じ速度かと思ったら、こちらの「Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)」の方が一歩早い数値を出せました。読み込みで3000台後半、特にランダムアクセス4Kが早くなっているのは体感した速度が上がりやすくて良いと思います。

大容量でもほとんど速度低下は見られません。

なお、512GBのストレージで購入した場合は以下の通りです。425GBが自由に使えますので、ローカルにデータを溜め込みたい人でなければ、すぐに使い切るようなことはなさそうです。

「Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)」の512GBの初期ストレージ容量

 

「Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)」搭載 Ryzen 7 7730Uの高負荷パフォーマンス推移

電源設定:AC接続状態のEP時電源設定:バッテリー駆動のIC時
OCCT Pro計測グラフ-Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)-ACありEP時

「Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)」Ryzen 7 7730U 搭載機にOCCTで負荷100%をかけた時の推移(AC接続、EP時)

「Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)」Ryzen 7 7730U 搭載機にOCCTで負荷100%をかけた時の推移(バランス時:バッテリー駆動、IC時)

「Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)」Ryzen 7 7730U 搭載機にOCCTで負荷100%をかけた時の推移(バランス時:バッテリー駆動、IC時)

レノボ Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)
AMD Ryzen 7 7730U   エクストラ・パフォーマンスモードパフォーマンス時
平均 最高値
周波数 2,810.2MHz 3,536.4MHz
電力量 19.9W 29.9W
温度 71.3度 87.0度
駆動音 .0dB .0dB

ピークの温度で87度と、かなり余裕のある熱設計です。

先に記載しているように、電力量を抑えた設定のため本来の Ryzen 7 7730U のパフォーマンスを引き出す挙動ではありません。

EP時には3.4秒後にトップ1%の周波数に達しますが、10秒以内で巡航速度に落ちます。

気になったのは7分弱の頃から徐々に電力量が絞られていることで、併せて周波数も1500Hz以下に下っていきます。7分もの高稼働をこの機体で行うこと自体があまりなさそうなので問題にはなりませんが、できればもう一歩、パフォーマンスを引き出せる設定にして欲しかったと思います。

バッテリー駆動のIC時では、トップ1%の周波数に達するのに約12秒かかるようになります。もちろん、普通に使って問題なく使える範囲ですが、やはり設定内容からしてパフォーマンス重視の人が選んではいけない機種です。

ファンの音は 40dbくらいでした。これは図書館で使うことができる範囲の駆動音ということです(アルパカの部屋は雑音だらけで計測機器を使うことができません。おおよその目安とお考え下さい)。

 

機体外側の温度推移

「Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)」Ryzen 7 7730U 搭載機100%稼働による機体外側の温度推移:前面

「Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)」Ryzen 7 7730U 搭載機100%稼働による機体外側の温度推移:背面

アイドル状態の際に30度弱、10分経過で37度です。熱くなるのはモニター下部右側ですから、不快感はありません。ただ、タブレット状態の時に廃熱口を塞ぐよう持たないようお気をつけ下さい(高回転している時のみ)。

背面は30度→41度に上がりますが、一般的なノートPCのもので気になる熱さではありません。膝上での作業でも問題ない範囲と言えます。

室温10度の時に調べています。

 

価格とラインナップの一覧

固定構成モデル

キャンペーン名 Lenovo Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)
2023年モデル・固定構成
初期OS Lenovo Yoga 6 Gen 8 – ダークティール(Ryzen 7) Lenovo Yoga 6 Gen 8 – ダークティール- 3年保守保証サービスセット
プロセッサー Windows 11 Home
グラフィック Ryzen 7 5825U
メモリ AMD Radeon グラフィックス
ストレージ 16GB LPDDR4X 4266MHz (オンボード)
カメラ 512GB (M.2 2280, PCIe-NVMe)
プライバシーシャッター IR & 1080p
ディスプレイ あり
無線通信 13.3型 WUXGA・タッチパネル・光沢・IPS 液晶
(IPS 300nit  sRGB100%) 1,920×1,200
生体認証 インテル Wi-Fi 6
Bluetooth ver5.2
質量 指紋認証
バッテリー 約 1.39kg
リリース 約 21.7 時間(実働11時間15分)
Office 2023年1月21日
Officeなし 83B2002VJP 83B2002VJPS004
¥109,890 ¥132,660
Officeあり 83B2002UJP 83B2002UJPS005
¥134,860 ¥157,630
1年間 引き取り修理 3年保守保証、引き取り修理
その他 4 セル リチウムイオンバッテリー (59Wh)、45WのACアダプタ、キーボードバックライト。Lenovo デジタルペンを同梱。
IWSハードウェア国際保証サービス。

※価格は全て税込、送料込みの表記です。
2023年4月22日現在の価格にて表示しています。
※納期は流動的に変動します。リンク先のページにてご注文の前にご確認下さい。
※バッテリーはJEITA2.0にて表示していますが、構成内容により差異が出ます。
※このシリーズには光学ドライブと有線LANが搭載していませんので、項目を割愛しています。
※直販モデルの場合、カスタム選択項目は割愛しています。Lenovoの場合、カスタマイズすればするほどコスパが悪くなると思った方が良く、カスタマイズしないと手に入らない内容でない限りは、上記の初期構成のまま買うのがオススメになります。

 

Lenovo Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)
2023年モデル・固定構成
キャンペーン名 Lenovo Yoga 6 Gen 8: フルカスタマイズ Lenovo Yoga 6 Gen 8: スタンダード(Ryzen 7) Lenovo Yoga 6 Gen 8: エントリー(Ryzen 5)
初期OS Win11 Home or Pro
プロセッサー Ryzen 7 7730U
Ryzen 5 7530U
Ryzen 7 7730U Ryzen 5 7530U
グラフィック AMD Radeon グラフィックス
メモリ 16 GB(固定) 8 or 16 GB
ストレージ 256GB
512GB
1TB
256 GB
512 GB
1TB
256GB
512GB
(M.2 2280, PCIe-NVMe)
カメラ画素数 IR & 1080p
ディスプレイ 13.3型 WUXGA・タッチパネル・光沢・IPS 液晶
(IPS 300nit  sRGB100%) 1,920×1,200
無線通信 インテル Wi-Fi 6
Bluetooth ver5.1
生体認証 指紋認証
質量 約 1.39kg
バッテリー 約 21.7 時間(実働11時間15分)
リリース 2023年1月21日
Office Microsoft Office 2021 Home and Business
(Office選択時のみ)
Officeなし 83b2cto1wwjp4 83b2cto1wwjp2 83b2cto1wwjp3
¥175,120
¥175,120
¥131,010
¥129,514
¥97,900
¥96,877
その他 4 セル リチウムイオンバッテリー (59Wh)、45WのACアダプタ、キーボードバックライト。Lenovo デジタルペンを同梱。
1年間 引き取り修理。IWSハードウェア国際保証サービス。

※価格は全て税込、送料込みの表記です。
※上段の価格は従来価格。下段は2024年4月22日現在の価格にて表示しています。
※納期は流動的に変動します。リンク先のページにてご注文の前にご確認下さい。
※バッテリーはJEITA2.0にて表示していますが、構成内容により差異が出ます。
※このシリーズには光学ドライブと有線LANが搭載していませんので、項目を割愛しています。
※直販モデルの場合、カスタム選択項目は割愛しています。Lenovoの場合、カスタマイズすればするほどコスパが悪くなると思った方が良く、カスタマイズしないと手に入らない内容でない限りは、上記の初期構成のまま買うのがオススメになります。

 

最後に・まとめ

「Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)」の最後に・まとめ

まとめますと、「Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)」の残念な点としては、

・電力設定が控えめ。Ryzen 7000 番台のパフォーマンスを出し切れていない。

・13.3インチとしては重めの1.39kg。

の二点。
逆に良い点としては、

・ファブリック素材を含めたボディの質感が良い。

・ジッター少なく、描き味が良い。

・バッテリー駆動時間が長い。

の三点となりました。

Flex 5 Gen 8 14型(AMD)」より軽いとはいえ、1.39kgの重さは持ち運ぶ機会が多い人にはオススメしずらく、たまに持参する、という範囲に留まると思います。いつも案内する基準で言うなら、週に一日以上、持ち運びに使うようだと、もっと軽い機種の方が良いです(ここは筋力と体力次第です)。

電力設定控えめにより、パフォーマンスが発揮しきれていないのは残念な部分でしたが、7000番台としての特性は変わらないので、やっぱり「クリップスタジオ(ClipStudio)」との相性は良いですし、電力絞られていても Excelに関しては、Ryzen 5 7530U 以上の性能を発揮できているのが嬉しいポイントです。

ただ、やはりバッテリー駆動時の挙動は弱くなるので、ウェブ検索を含めての外出先でのレスポンスを気にされるようであれば、Type-C のPD充電器も一緒に持っていく必要があると思います。また、固定電源がある環境下でも、パフォーマンス重視の方は避けた方が良いかもしれません。

ですが、そうした電力設定の都合もあって、バッテリーの保ちは非常に良いです。Youtubeの連続再生時間から類推した実用的な時間数で11時間を超えるのは、アルパカの計測では初めてだと思います。

1.39kgの重さやパフォーマンスの低下を許容できる方なら、駆動時間で見れば「Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)」は最適な解と言えます。

気になる点としては、そうした電力設定のためかどうかは分かりませんが、USBメモリ(Type-A)を抜き差ししている際に、しばらくの間、画面がブラックアウトすることが数回ありました。電圧の負荷がかかったのに耐えられなかったのかもしれません。数回起きた後に症状は出なくなっているので、個体差かもしれませんが念のため付記しておきます。

良い点としては、ファブリック素材を含めた質感の良さ。ラウンドエッジや画面の綺麗さも含めた総合的な完成度の高さは、この価格帯の 2 in 1 としては頭一つ抜きん出ています。

また、パフォーマンスを抑えられているとはいえ、多少のラグが出ても描き味自体は素晴らしくて、特にジッターが少なめだったのは嬉しいポイントでした。

速度早く描かない人なら、ラグよりジッターが少ない方が良いでしょうから、そうした描き心地を重視する絵師の方に。または絵を描かずとも、高パフォーマンスを必要としない一般的な事務作業を中心に使われる方にはオススメのモデルです。

 

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