HPのゲーミングと言えばOMENシリーズが有名ですが、その中でもライトゲーマーに向けた安価モデルが25Lシリーズです。
今回はロークラスでも本格的なゲーミング性能を備えた「OMEN Desktop 25L」をご紹介します。
>>OMEN Desktop 25L <<
※今回は日本HPから機体をお借りして記事を作成しています。
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「OMEN by HP 25L」の特長
位置付けと特長
・縦置き基本のミニタワー型
・OMEN DESKTOP シリーズの中ではロークラス
・プロセッサーにCore i7-12700Fを搭載、グラフィックカードにRTX3060 or 3060Tiを搭載
・OMEN共通:「OMEN Gaming Hub」が標準搭載
縦置き基本のミニタワー型PC
タワー型の中には横置きができるものがありますが、今回ご紹介している「OMEN Desktop シリーズ」はいずれも縦型の使用のみを考えられています。
設置面積はあまり必要としませんが、縦に長いのでそれなりの大きさです。本体サイズは高さ44.8cm × 横39.6cm × 幅16.5cm 。重量は 約13.81kg。
美しいライティングを見れるよう、クリアパネルが左サイドにあります。本体上部の接続口も左に寄っていることから、ユーザーの座る机の下、右手側に置くことを想定した造りです。
大きめのタワーは特にそうですが、置き場所を先によく考えてからの購入が良いです。意外と机の下が狭くて置けなかった、などがないようご注意下さい。
OMEN DESKTOP シリーズの中ではロークラス
OMEN DESKTOP シリーズでは、ハイエンドの45L、ミドルクラスの40L、ロークラスの25Lを用意しています。今回ご紹介している「OMEN Desktop 25L」では、ロークラスとはいえ一般的なゲームタイトルはFHDなら問題なくこなせる性能をしています。
40L以上になると、前面の円形イルミネーションが鮮やかに光を放ち、冷却システムは水冷となります。人によってはゴテゴテとした水冷パイプは避けたい。空冷の方が安心感がある、という方もいると思います。その場合には「OMEN Desktop 25L」で RTX 3060 Ti までが選択範囲となります。
OMEN DESKTOP Intel 12th Core シリーズ |
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シリーズ名 | OMEN 45L | OMEN 40L | OMEN 25L |
プロセッサー | Core i7-12700K Core i9-12900K |
Core i7-12700K | Core i7-12700F |
冷却システム | 240mm 水冷 | 120mm 水冷 | 2ヒートパイプ 空冷 |
グラフィック | RTX 3080 Ti RTX 3090 |
RTX 3070 RTX 3070 Ti RTX 3080 |
RTX 3060 RTX 3060 Ti |
電源 | 800W、80PLUS Gold | 500W、80PLUS Bronze | |
価格 | 349,800円~ | 248,001円~ | 189,000円~ |
※価格は2023年1月下旬時点での公式価格です。
OMEN共通:「OMEN Gaming Hub」が標準搭載
HPのOMENには「OMEN Gaming Hub」と呼ばれるセッティングアプリが入っています。LEDのライティングパターンやメモリのオーバークロック。ファンの回転数などの調整が可能です。
ただ、メモリのオーバークロックに関してはあまり数値が変わらず、逆にパフォーマンスが低下することもありました。この辺りは弄らない方が良いと思います。弄るならパフォーマンスコントロールの方です。
※詳しくは、内部性能についてをご覧下さい。
プロセッサーにCore i7-12700F、グラフィックカードにRTX3060 or 3060Ti を搭載
FHDなら幅広く一通りのゲームができる性能をしています。より滑らかに、より高解像度に、とこだわる方はRTX3070以上を搭載の 40L、45L がオススメです。
4K動画の編集でも十分、高速に出力できており、そうした様々な重たい使い方に使えるメインPC足りえる性能をしています。
※詳しくは内部性能について、の項目をご覧ください。
外観について
デザイン的な特徴
「OMEN by HP 25L」開封時の注意点
ミニタワー型といってもそれなりに大きいです。届いた箱の大きさは高さ56cm×横49cm×奥行30cmと言ったところ。
重さもそこそこあったので、一般的な成人男子の筋力なら問題ありませんが、自身のない女性などは、誰かに手伝ってもらった方が良いかもしれません。
箱を開け、緩衝材を取ると、写真のように本体を引き出せる形で袋に本体が収まり、取ってが付いています。
ですが、これをそのまま垂直に持ち上げようとすると、不安定な上に重すぎて危ないと思いました。体制悪いと、腰をやってしまいそうです。
箱を寝かせて、滑らすように引っぱると取り出しやすかったです。身体もそうですが、機体本体も傷めないようご注意下さい。
「OMEN by HP 25L」 のデザイン
フロント部にあるOMENのロゴと◆のマークがカッコイイです。
左のサイドパネルがクリアガラスとなっており、中のライティングが映える造りです。
この辺りのライティングは全て「OMEN Gaming Hub(以下、OGHと略)」によりセッティング可能です。
光るのが煩わしければ消すことももちろんできます。
中の様子が見れる美しいクリアパネルです。
電源のある左下には25Lのロゴがプリントされています。
右サイドにはシックなOMENのロゴが中央に。
ドライバを使えば右サイドも開けられるようですが、メモリや2ndストレージ(2.5/3.5インチ)を組み込むくらいならクリアパネル側を開けるだけで済みます。本格的に弄りたい人は拡張性の高い40Lや45Lを買うでしょうから、結論、右サイドを外す機会はあまりなさそうです。
底面は横長のゴム足が付いており、重たい本体を安定して支えてくれます。高さを設けて空気を取り入れられるようにもしているため、底面はグリル状に。メッシュ構造の網が中に敷いていますが、ホコリが溜まって通気を悪くしないようたまの掃除がオススメです。
接続口は上面手前側と背面にあります。
放熱しやすいよう上面もグリル状になっています。足元に置くことを考えるなら、上にものを乗せたくなりますが、あまり塞がない方が良いと思います。
接続口(インターフェイス)
背面下部にあるのは選んだグラボ(「OMEN Desktop 25L」の場合は RTX3060 か RTX3060Ti のいずれか)によるディスプレイ出力が並びます。
オンラインが全盛となった昨今では、タワーでも接続口が僅かなものしかない機体がありますが、「OMEN Desktop 25L」はしっかりと一通りを備えているという感じです。そのため、ゲーミング以外の用途にもオススメしやすくなっています。
RTX3060の背面はHDMI2.1でしたので、ディスプレイポートでなくともケーブル類が対応していれば高リフレッシュレートでの出力が可能です。
キーボードやマウス、プリンターなど、速度を必要としないものは背面のUSB2.0に。それ以外の速度重視のものは背面でもType-C から拡張させるか、上面のUSB3.0のいずれかで使うことになります。
サイドパネルを開けてみる
背面上部にある大き目なボタンを押すだけでガラスパネルが開く仕組みです。何かあった時、中にアプローチしやすくて便利です。
中を開けると、フロント部背面に「3.5 / 2.5インチマウントベイ」が入っています。指で摘まむだけで引き出せるので、簡単にSSDを増設できそうです。
もっとも、拡張しやすいのはここくらいで、大容量を求めている人、拡張性の高さを求めている人には向かないと思います。
メモリ部分は4スロットあります。交換も容易な位置なので、8×2枚=16GBモデルの場合、2スロットは空いています。DDR4-3200 は値段が下がっているので、必要そうな方は32GB以上に増設がオススメです。
内部性能について
今回、アルパカが調べたのは「OMEN by HP 25L」のCore i7-12700F、メモリ16GB、RTX3060搭載機になります。
Windowsの更新が入らない状態で、立ち上げにかかる時間は約17.08秒でした。
今回はタワー型のゲーミングということで、比較用として「ThinkCenter Neo 50t Tower Gen3」Core i7-12700 に GTX1650 を搭載した数値も掲載しておきます。
こちらはゲーミングではありませんが、安価で買える機体にローエンドのグラフィックカード(ZOTAC の GTX 1650)を搭載したもので、総額15~16万円(余計な改造費は除く)。今回ご紹介している「OMEN Desktop 25L」とは5万円以上の開きがあります。
これはこれで良い機体ですが、あくまでも普段使いに多少でもグラフィックカードがあればいいな程度の構成です。
この価格差を考えた時に、OMEN の本格的なゲーミングにするかどうかの目安になると思います。
性能を調べた結果、まとめ
「OMEN Desktop 25L」の計測では、OGHにより最適時とパフォーマンス時でそれぞれ試しました。
OGHでは普段使い用として使うなら、ファンを “静” のモードで使っても十分なので、多用途に使う方はそうした使い分けにご利用できます。
先に記載しましたが、メモリのオーバークロックもできるものの、あまり恩恵を感じることができず、逆にしない方が良いスコアになることがありました。アルパカとしてはオススメしませんが、おそらく特定の使い方には有効なのだと思います。
CinebenchR23 の結果として、最適時の方がシングル性能がやや高くなるものの、パフォーマンスモード時のマルチコアの性能が大きく伸びました。逆を言えばOGHでパフォーマンスモードにしていないと「ThinkCenter Neo 50t Tower Gen3」搭載のCore i7-12700とあまり変わりません。
クリエイティブ作業では、動画のエンコード時に文句なしに早くて、それなりに編集した5分間の4K動画を「Adobe Premiere Pro」で出力すると、約90秒でした。GTX1650機では倍以上かかっており、プロセッサーで処理する静止画でも倍近い差となりました。
一般作業でももちろん快適ですが、重たいExcelファイルを扱わせても難なく処理できます。30万行の関数計算を僅か5秒未満です。ここはさすがにモバイル用プロセッサーとの違いを見せつけてくれました。パワポ含めた編集系能力も極端な差ではないものの良い速度でした。
他、ネットブラウジングでの速度がずば抜けていて「ThinkCenter Neo 50t Tower Gen3」も決して遅いわけではないのですが350弱だったのに対して、「OMEN Desktop 25L」では400弱。いよいよ400超えなるか、というあたりまで来ています。
この辺りの一般作業では、クリエイティブ作業ほどの絶対的な差にはなっていません。そういう意味ではコスパを考えれば、10万円前後のPCでもオススメではあります。ただ、快適さは断トツに上がりますから、普段使い用として、こうした強い機体が一台あると何をするにも作業がはかどります。
肝心のゲーミングの能力としてはRTX3060がPassMark(3DMark)で18403。記事アップ時点での世界的なアベレージが17100ですから、平均以上の良い数値を出せていました。ただ、これはあくまでもパフォーマンスモードの時で、最適モードでは13000~14000まで下がります。
FPSとしてはほどほど重いと言われている Apex Legends で一般的には平均144fpsいけると言われており、厳しめに見て品質設定を全て高いものにして平均120超え、最低110というところでした。
ヘビータイトルとしては、FF-XVが高品質にした時に、非常に快適 → 快適へ。今回調べたのがRTX3060なので、もし価格差が大してないようならRTX3060Tiを選べば、高品質でも “非常に快適” でプレイ可能かもしれません。
おおよそこの辺りまでのタイトルは、FHDなら問題ない範囲ですが、サイバーパンク2077では設定を一番下まで下げないと平均で60に届きませんでした。
激重タイトルは避けた方が良いと思いますが、それ以外であれば、おおむねオススメできる性能です。
CinebenchR23
Single Core 1894 pts
Multi Core 15102 pts
Adobe や Office の実測時間
※108枚のRAWデータをJpeg変換するのにかかる時間を計測。
※約5分間の軽い編集を加えた動画をH264(YouTube 2160p 4K)の書き出しをした際にかかる時間を計測。
※128000回分のVLOOKUPと、184000回分のSUMIFS(3つの条件)を一度に計算させたときにかかった時間を計測。
※128000回分のVLOOKUPと、184000回分のSUMIFS(3つの条件)を一度に計算させたときにかかった時間を計測。
※50.5MBのダミー商談資料スライド200枚をPDF出力にかかる時間を計測しました。
インターネットの速度(WEBXPRT3)
主要三大ブラウザ(Chrome と FireFox と Edge)で、それぞれのAC電源あり最適なパフォーマンス時と、バッテリ駆動バランス時での速度を計測しています。
180あれば遅いとは感じなくなり、200でまあまあ。250で快適。300ならタイトなレスポンスを気にする人にもオススメできる即応性が手に入ります。
今回、400近い数値を叩き出しており、実際に複数の重めのページを遷移させてみても、キビキビと開いてくれて違いを体感できました。
ここまでになるとストレスフリーですから調べものが大量にある人にもオススメできます。
PassMark
ゲーム系ベンチマーク
少し重い:FF-XIV 暁月のフィナーレ
「OMEN by HP 25L」Core i7-12700F、メモリ16GB(8×2)、RTX3060 FF-XIV 暁月のフィナーレ:FHD、フルスクリーン設定 |
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標準品質 | 高品質 | 最高品質 |
194.2 / 80 (26660:非常に快適) |
145.3 / 74 (20690:非常に快適) |
140.4 / 71 (20133:非常に快適) |
210.9 / 87 (29100:非常に快適) |
151.1 / 82 (21801:非常に快適) |
143.5 / 78 (20826:非常に快適) |
※平均fps / 最低fps
※上段はパフォーマンスモード、下段は標準モード
通常のタイトルではパフォーマンスモードにした時の方がスコアが上がるものですが、こちらのFF-XIV 暁月のフィナーレでは、なぜか3%程度の差で逆転しました。もっとも、RTX3060搭載であれば、どちらのモードでも非常に快適ですから差を感じることはないと思います。
※非ゲーミングでやっている、一般PCのレビューでは「高品質、FHD、ウィンドウ」の設定で行っていましたが、同じ条件にすると、このようになりました。一般PCと比べるものではないと思いますが、差を把握しておくのに良いと思い記載しておきます。
並みの重さ:エルデンリング
「OMEN by HP 25L」Core i7-12700F、メモリ16GB(8×2)、RTX3060 FHD、フルスクリーン |
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---|---|---|
品質設定:低 | 品質設定:高 | 品質設定:最高 |
59.8 / 51.9 | 59.7 / 38.9 | 59.7 / 34.5 |
59.8 / 51.7 | 59.4 / 29.9 | 59.8 / 29.8 |
※平均fps / 最低fps
※上段はパフォーマンスモード、下段は標準モード
※漂着墓地にて一定区間、戦闘しながら移動した際のfpsを計測
最高fpsが60に固定されているゲームなので、RTX3060でほとんと上限張り付きの状態で快適にプレイできました(今回は制限解除せずにそのまま)。ただ、戦闘が激しくなったり煙るような負荷のかかる場所では一時的にですが、30まで低下するのを確認しています。
そのため、ゲームタイトルとしては重くない部類ですが軽くもない、という位置づけでご紹介します。
また、パフォーマンスモードにした際には平均はほとんど変わりませんが、最低fpsがやや変わります。少しでも戦闘を優位に進めたい人はブーストさせてプレイするのが良さそうです。
中量級FPS:Apex Legends
「OMEN by HP 25L」Core i7-12700F、メモリ16GB(8×2)、RTX3060 アンビエントオルクージョン品質その他を、高~低(無効)、FHD、フルスクリーン |
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---|---|
品質設定:低(無効) | 品質設定:高 |
222.8 / 129.4 | 123.5 / 110.6 |
226.7 / 102.8 | 95.5 / 77.4 |
※平均fps / 最低fps
※上段はパフォーマンスモード、下段は標準モード
※射撃訓練場でバンガロールのスモークを焚きながら、ダミーbotを破壊して回った時のfpsを計測
※全てのビデオ設定を最も高い状態と、最も低い(または無効)にした時の数値を計測。初期設定ではラグドールが中、スポットシャドウディティールが高(真ん中)になっているので、そのまま始めると上記の中間、やや高品質寄りの数値になります
eスポーツの王道にもなっている、人気FPSです。
負荷の軽い射撃訓練場を走り回るだけではあまりテストになりませんが、ダミーbotに攻撃を加えて倒す時に一時的にfpsが低下したので、それらを含めた計測値になります。つまり、やや厳しめにみた数値とお考え下さい。
快適さの目安となっているのが60以上と考えると、今回テストした「OMEN Desktop 25L」のRTX3060搭載機で十分な数値を出せていました。これなら、激しい撃ち合いでも不利になるほどfpsが低下することはなさそうです。
パフォーマンスモードでは低い設定時には平均fpsはほぼ変わらずでしたが、低下を防ぐという意味では効果的でした。加えて高負荷設定時には違いが出やすく、18%もパフォーマンスが変わりました。標準設定でも最低77fpsは出ていたので問題ないとは思いますが、少しでも有利に戦いたい人はパフォーマンスモードでのプレイがオススメです。
重い:FF-XV WINDOWS EDITION
「OMEN by HP 25L」Core i7-12700F、メモリ16GB(8×2)、RTX3060 FF-XV WINDOWS EDITION:FHD、フルスクリーン設定 |
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軽量品質 | 標準品質 | 高品質 |
15750:非常に快適 | 12247:非常に快適 | 8869:快適 |
15760:非常に快適 | 12072:非常に快適 | 8921:快適 |
※平均fps / 最低fps
※上段はパフォーマンスモード、下段は標準モード
FHD、フルスクリーン設定でプレイするなら、高品質のスコアで1万を下ります。それでも快適な動作が見込めますので、おおむね問題なくプレイ可能です。パフォーマンスモードの設定ではほとんど変わらず。時に逆転することもあることから、この辺りのタイトルでは「OMEN Gaming Hub」の設定はあまり意味がないようです。
その上でFHDでもスコア一万以上の非常に快適な環境にしたいとか、WQHDや4Kなど高解像度にこだわる人なら、RTX3070以上を搭載可能な「OMEN Desktop 40L」など上位モデルがオススメになってきます。
激重:サイバーパンク2077
「OMEN by HP 25L」Core i7-12700F、メモリ16GB(8×2)、RTX3070 DLSS有効、FHD設定 |
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レイトレ・なし | レイトレ・中 | レイトレ・ウルトラ |
76.47 / 58.91 | 53.13 / 42.6 | 52.94 / 41.39 |
77.16 / 57.03 | 49.69 / 37.03 | 49.15 / 37.68 |
※平均fps / 最低fps
※上段はパフォーマンスモード、下段は標準モード
ヘビー級の人気タイトルですが、重厚な世界観を表現する分、求められる性能も高めです。ひとまず60fpsが出れば快適な方だと思いますが、レイトレーシングを効かせた状態でウルトラまで設定を上げると、平均で52、最低で41までが精一杯というところです。
最近は没入感を求める人が増えているので、ナイトシティのリアルな雰囲気を体感したい人にとっては、RTX3070以上を搭載可能な「OMEN Desktop 40L(できれば45L)」など上位モデルがオススメになってきます。
今回レビューした「OMEN Desktop 25L」のRTX3060では、設定によってはパフォーマンスモードにしてもしなくてもあまり変わりませんでしたが、負荷が大きくなると、ある程度の違いが出るようです。
3DMarkによるグラフィック性能比較
ストレージ
PCIe Gen 4を搭載しているので、読み込みで4000は行くと思っていたのですが、なぜかGen3並みの一般的な速度でした。もっとも、普段使いやゲームを普通に行うのに関して違いを体感できるものではない範囲です。
あるとすれば、大容量のデータを移動、整理することが多いようだと違いが出やすい、というものです。
「OMEN by HP 25L」高負荷パフォーマンス推移
Core i7-12700F の熱、電力、周波数推移
「OMEN Desktop 25L」搭載、Intel Core i7-12700F、OGH:パフォーマンスモード | ||
---|---|---|
平均 | 最高値 | |
周波数 | 4,376.2MHz | 4,490.1MHz |
電力量 | 100.2W | 118.9W |
温度 | 66.8度 | 78.0度 |
※一番高い電力設定であるWindows10の “最も高いパフォーマンス” とは、Windows11で言うところの “最適なパフォーマンス” のことです。
同様に、一つ下に落とした電力設定であるWindows10の “高パフォーマンス” とは、Windows11の “バランス” のことです。
標準モード時で、起動後にP-core が2700MHz弱、1.1秒後に3600MHz弱という強い立ち上がりを見せてくれました。高負荷時のみならず、普段使いのちょっとした作業の切り替えでも、キビキビとした良い動きが期待できます。
一方のパフォーマンスモードですと、起動後に1200MHz。0.4秒後に4500MHとなり、出だしは緩くなっても、1秒以内にトップ1%に達する初速は維持してました。
仕事や趣味で多用途に使う場合、こうした立ち上がりの早い機体がオススメです。
RTX3060 の熱、電力、周波数推移
「OMEN Desktop 25L」搭載、GeForce RTX 3060、電源設定:パフォーマンスモード | ||
---|---|---|
平均 | 最高値 | |
周波数 | 2,178.9MHz | 2,293.0MHz |
電力量 | 169.2W | 169.9W |
温度 | 79.7度 | 81.4度 |
※一番高い電力設定であるWindows10の “最も高いパフォーマンス” とは、Windows11で言うところの “最適なパフォーマンス” のことです。
同様に、一つ下に落とした電力設定であるWindows10の “高パフォーマンス” とは、Windows11の “バランス” のことです。
53秒経って温度が69度に達すると、一気にファンの回転数が高まります。逆を言えば、それまでは駆動音は大したことがなく、負荷のかからないゲームをするなら、パフォーマンスモードにしても音は気になるほど大きくはなりません。
最も高い蓄熱時で80度程度で、余裕のある安心設計です。
ファンの音は標準時で40dbくらい。パフォーマンス時に高負荷がかかり続けると45dbといったところだと思います。これは高負荷がかからなければ図書館で使うことができる範囲の駆動音ということです(アルパカの部屋は雑音だらけで計測機器を使うことができません。おおよその目安とお考え下さい)。
最後に・まとめ
まとめますと、「OMEN Desktop 25L」の気になる点としては、
・本格的なゲーミングのタワー型としては拡張性がいまいち
の一点。
逆に良い点としては、
・本格的なゲーミングPCとしては安価
・OGHで設定すれば平均以上のスコアを出せる
・クリアガラスのサイドパネルと、ライティングでデザイン良し
の三点となりました。
電源が500Wを採用して拡張ベイも一つだけ、というところからすると、中を弄りたい人が買うモデルではありません。中を弄ることはあまりしない、ただ一通りのゲームは楽しみたい、というライトゲーマー(または、これからそうしたい人)に向けたモデルだと思いました。
拡張性を求めるなら別機種か一つ上の「OMEN Desktop 40L(または45L)」になりますし、ミドルクラスから上になるとWQHDや4K以上の高解像度液晶での楽しみ方が見えてきます。ただ、そのために支払うコストは+5万円以上です。ここに価値を見出すかどうかで上位機種にするかどうかが変わります。
また、OGHで設定すれば平均以上のスコアを出せますが、逆を言えば標準設定ではやや控えめです。OGHの設定ありきで考えた方が良い機種とも言えます。
最後になんといってもクリアガラス越しに見える美しいRGBライティングが良かったです。部屋の隅を彩るオブジェとして、インテリア的にも目を楽しませてくれます。
普段使いでも作業がはかどる性能の強さを備えつつ、ライトにゲームを楽しめる。見た目にも美しい、オススメのゲーミングミニタワーです。
「法人向け4%オフクーポンページ」条件:77,000円(税込)以上
「個人向け5%オフクーポンページ」条件:11万円(税込)以上
※上記リンクを踏んで適用金額以上の商品を選択するだけでお値引きが入ります。ぜひご活用下さい。
※ご注意:特別なキャンペーンとの併用はできないことがあります。
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