高コスパの人気ゲーミングPC、マウスの NEXTGEAR、RTX4600Ti & 4700SUPER (白&黒)実機レビュー

デスクトップタワー型国内PCメーカー製品情報
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NEXTGEAR』シリーズはミニタワーの形状とRyzenプロセッサーに絞ったラインナップにすることで、ゲーマーに必要な性能を低コストで実現したコスパ優良ゲーミングデスクトップです。

性能だけではなくデザイン性も高いので所有欲を満たせます。加えてマウスの手厚い24時間サポート続きますし、保証も3年間付いてきます。

特に初心者ゲーマーに向いているシリーズと言えます。

『NEXTGEAR』の一般サイト

『NEXTGEAR』のシークレットサイト

今回、マウスコンピューターからお借りしたのは、限定リンクから買えるシークレットモデル(記事内ではSPモデルと略)の黒と通常モデルの白の2台になります(どちらも簡易水冷搭載タイプです)。

「JG-A7G6T(Ryzen 7 7700 + RTX4700 SUPER)」黒、SPモデル
「JG-A5G60(Ryzen 7 5700X + RTX4060 Ti)」白、標準モデル

※リンクと説明が一部、違っておりました。大変申し訳ございません。謹んで訂正致します。

NEXTGEARの特長

▼性能の選び方を分かりやすく動画にまとめました

▼初心者が不慣れな購入画面を進める時に見ると分かりやすい動画です

位置付けと特長

・プロセッサーに AMD Ryzen を搭載したコスパ優先のミニタワー型デスクトップPC

・本格的なゲーミングPCの性能を備えつつ、コスパを優先したモデル

・白と黒の二色展開、LEDファンとクリアなサイドパネルが美しい

・マウスコンピューター共通:24時間、365日対応できる電話窓口、その他も充実

マウスコンピューター共通:24時間、365日対応できる電話窓口、その他も充実

マウスコンピューター-サポート説明画面

マウスコンピューターは国内生産の国内メーカーであることや、24時間、365日対応ができる電話窓口があること。これがなによりマウスの強みですが、その電話も繋がりやすいかどうかをネットで調べられますので、空いている時間帯に連絡すれば繋がらなくてコールし続ける手間を省けます。

チャットサービスでの問い合わせにも対応しており、LINEでも繋がることができるなど、窓口が広いです。アルパカは以前、チャットサービスから問い合わせたことがありましたが、少しの待ち時間はあったものの、特に問題のある対応ではありませんでした。

お値段が高いメーカーは相応に手厚いサポートがあるものですが、コストを優先しつつこれだけの体制を維持しているのは正直に凄いと思います。もちろん、答えられる範囲はメーカーサポートの範囲までですが、PCやゲーミングに不慣れな方にとっては心強い味方となってくれるでしょう。

 

プロセッサーに AMD Ryzen を搭載したコスパ優先のミニタワー型デスクトップPC

上位モデルの『G-Tune』と比較するとこのようになります。

G-Tune DG-A7G6T NEXTGEAR JG-A7G6T
プロセッサー Ryzen 7 5700X
メモリ 16GB (8GB×2)
M.2 SSD 1TB(M.2 PCIe Gen4 x4) 1TB(NVMe)
無線 Wi-Fi 6E なし
グラフィックス GeForce RTX 4060 Ti
価格 229,100円 179,800円
(無線選択時 186,180円)

※記事アップ時点での価格です。

『NEXTGEAR』選択肢-無線

こちらは『G-Tune』と『NEXTGEAR』で近しい構成にした時のものです。元々、『NEXTGEAR』では無線LANを備えていませんが、+6380円で選択可能です。接続口の数や場所、選択項目の多さなどでは『G-Tune』に軍配が上がります。

しかし、『NEXTGEAR』は筐体がミニタワーに絞られ、プロセッサー もRyzen 一択になるものの、逆に言えば迷うことなく一般ゲーマーの欲する性能を最大公約数的にカバーしています。そのため不慣れな人にも選びやすいですし、上記のようにお値段も抑えられます。

初心者ゲーマーにとっては、まさに痒いところに手が届いたシリーズと言えます。

 

本格的なゲーミングPCの性能を備えつつ、コスパを優先したモデル

今回、アルパカが調べたのはシークレットページから購入できる「Ryzen 7 7700 + RTX4700 SUPER」と標準モデルの「Ryzen 7 5700X + RTX4060 Ti」です。

シークレットモデルですと、LED ファンが搭載されていることもあり、性能面でもこの二機種が最もコスパ的にバランスが良く、売れ筋となっています。迷うようならこれ、という二台です。

※ご注意
「Ryzen 7 5700X + RTX4060 Ti」のSPモデルの場合、水冷ではなく空冷になります。アルパカが調べたのは標準モデルの簡易水冷搭載モデル ですから、稼働中の冷却性能は上がっています。

RTX4060 Ti を搭載しつつ17万円台でこの内容なら十分、魅力的でオススメできます。少なくともFHDのモニターなら即応性を求められるシューター系でも勝負できますし、ヘビータイトルでもDLSSのアップスケーリング対応のタイトルなら、快適に楽しめます。

ただ、WQHDや4Kを繋げるとか、ヘビータイトルにレイトレーシングまで効かせるとなると性能が足りなくなってくるので、ここが選ぶ性能の線引きです。

クリエイティブワークも視野に入れる方なら、Youtuberを目指して毎日のように配信や動画編集、AIイラスト生成を行う方は「Ryzen 7 7700 + RTX4700 SUPER」の方がオススメです。「Ryzen 7 5700X + RTX4060 Ti」でもある程度は頑張れますが、動画の出力で少し時間がかかったり、VRAMが不足してLORA学習などで妥協しないといけない部分が出てきます。

※詳しくは内部性能について、の項目をご覧ください。

 

白と黒の二色展開、LEDファンとクリアなサイドパネルが美しい

『NEXTGEAR』ブラックとホワイト-正面から

発売当初は黒しかなかった『NEXTGEAR』シリーズですが、ホワイトモデルが追加されました。

NEXTGEAR』は限定リンクから買えるシークレットモデルと、一般ページから買える標準モデルがあります。後から追加されたホワイトはともかく、ブラックですと標準モデルはLEDファンを有料で選択しないと同じように光らせることができません(記事アップ時点での話です。今後、変更ありえます)。

『NEXTGEAR』のLEDファン選択肢

『NEXTGEAR』のLEDファン選択肢(記事アップ時点で9,900円)

もし、LEDファン不要。むしろ光らせない方がいい、という方は標準モデルで良いですが、そうでないなら最初からLEDファンが標準装備されているシークレットモデルの方がオススメです。

アドレサブルRGBのLEDファンは、それまで単色しか選べなかったものとは違い、様々な色に変色させられるので飽きづらく、所有感を満たしてくれます。

足元に置いた時に手を伸ばせる位置にLEDボタンがありますので、手軽に光らせ方を変えられるのもオススメポイントです。

※詳しくはデザイン的な特徴、の項目をご覧ください。

 

開梱と中身について

『NEXTGEAR』の箱

梱包寸法は、約48cm×52cm×31.1cmで、取り出す時は写真のように縦に立てると出しやすいと思います。このサイズのタワー型に不慣れな方は2人がかりの方が良いかもしれません。もっとも、ミニタワーとしては高さが抑えられている小さめサイズなので、思ったより開梱しやすかったです。

同梱物は選択項目によって変わりますが、本体を素のまま注文するとケーブルとサポートマニュアル、ファーストガイドなどが入っている状態で届きます。

ご注意 キーボードやマウス、モニターは選ばないと入っていない状態ですので、お持ちでない方は一緒に注文しましょう。
※詳しくは初心者の方に向けた注意点:その他の選択項目について、の項目をご覧ください。

『NEXTGEAR』のサービスマニュアル

サポートマニュアルといっても冊子は薄いものですし、マウスコンピューターは最初からデスクトップ画面に電子マニュアルを置いてくれています。PCを立ち上げ、デスクトップ画面までたどり着ければそちらでも確認もできます。

特に初めての方は基本的な扱いを把握しておくため、一読しておくのをオススメします。

 

外観について

NEXTGEARでは、ブラック と ホワイトの二色が用意されてます。

今回は二色同時にご紹介します。

デザイン的な特徴

NEXTGEAR の大きさ

『NEXTGEAR』大きさ

NEXTGEAR』は高さを抑えて机の下に置きやすいミニタワー型(Micro-ATX)です。色は二色展開ですが、形状やサイズはこれで統一されています。一般的なミニタワーに比べると高さがやや低め、横幅がやや広めです。

以下、比較用として掲載しておきます。先日、レビューした『Alienware Aurora R16』が小型でしたが、それよりさらに3cm弱低いです。その分、横幅は2cm強広くなっています。

 

NEXTGEAR のデザイン

『NEXTGEAR』のデザイン、白と黒

NEXTGEAR』のLED ファンの場合、発光パターンは10種類用意されており、天面にあるLEDボタンを押すことで変えられます。

『NEXTGEAR』発行パターン1

『NEXTGEAR』発行パターン2

『NEXTGEAR』発行パターン3

『NEXTGEAR』発行パターン4

『NEXTGEAR』発行パターン5

『NEXTGEAR』発行パターン6

リア×1、天面×2、フロント×3、というこの価格帯にしては合計6個のLED ファンが搭載されて豪華な仕様です。光量はかなり高めでした。

天面のLEDボタンを長押しすることで消灯も可能です。

『NEXTGEAR』の電源Off時の右上から

消灯した時の様子はこちらの通りです。

『NEXTGEAR』ブラックとホワイト、正面から

前面の X を基調としたデザインが斬新で、一目惚れした人は多いと思います。

前面下部にはプロセッサーシールと『NEXTGEAR』のブランドロゴの刻印が光ります。

『NEXTGEAR』のエンブレム-黒

『NEXTGEAR』のエンブレム-白

右サイドパネルには特に装飾などはありません。

『NEXTGEAR』の右サイドパネルから-黒

『NEXTGEAR』の右サイドパネルから-白

左サイドはクリアパネルです。後述していますが、簡単に外すことができます。

『NEXTGEAR』の左サイドパネルから-黒

『NEXTGEAR』の左サイドパネルから-白

底面は4つ足で床から少し浮かる形をしています。

『NEXTGEAR』の背面-ブラック
『NEXTGEAR』の背面-ホワイト

天面には手元で使いやすそうなインターフェイス(接続口)が配置されています。

『NEXTGEAR』の天面-ブラック

『NEXTGEAR』の天面-ホワイト

底面と天面にはメッシュ状のフィルターが備えつけられており、天面はマグネット式に。底面はフックにひっかけてあるだけです。どちらもすぐに取り外すことができます。

『NEXTGEAR』の底面のフィルター

『NEXTGEAR』の天面のフィルター

長期間、使い続けていると埃が溜まってしまい、排熱を阻害してパフォーマンスの低下になりますが、これなら簡単に取り外して掃除できます。こうしたメンテナンス性の高さも初心者にもオススメしやすい理由です。

『NEXTGEAR』の背面

※インターフェイス(接続口)は別の項目をご覧下さい。

背面です。

接続口(インターフェイス)の項目で説明していますが、マザーボードの種類によってある程度背面の様子が変わります。基本的な部分は上記の通りです。電源プラグの差し込み口の周囲に主電源のオンオフスイッチがあります。

 

サイドパネルを外すと

左のクリアパネル外し方

『NEXTGEAR』左のクリアパネルの開け方

右サイドパネルを開ける-

開け方は簡単です。背面にある4本のビスを緩めるのですが、一般サイズの+ドライバーが必要です。ある程度、緩めていれば指でもいけますが、最初は必要になると思います。

右サイドパネルを開ける-1

右サイドパネルを開ける-2

緩めたら背面に手で掴むところがありますので、そこを引っ張ります。

右サイドパネルを開ける-3

右サイドパネルを開ける-4

緩めてもビスは外れないようになっています。落として無くす心配がありません。

右サイドパネルを開ける-5

「NEXTGEAR JG-A5G60(Ryzen 7 5700X + RTX4060 Ti)」白モデルの右サイドパネルを開けたところ

左のクリアパネルの中

『NEXTGEAR』白、右サイドパネルを開けたところ、電源IN

電源を入れるとこんな感じです。

120mmのLEDファンが合計6基。前面3基が吸気、天面とリアが排気です。風の流れを矢印にするとこうなります。

『NEXTGEAR』白、右サイドパネルを開けたところ、風の向き

簡易でも水冷まで付いていることもあって、やや過剰なくらいに冷やしてくれます。「Ryzen 7 5700X + RTX4060 Ti」の場合は特に熱処理に余裕がありますので、空冷でも問題なく動かせると思います。

右サイドパネルを開ける-ポンプヘッド

中央にRyzenを冷やすポンプヘッドがあり、チューブで天面のラジエーター240mmと繋がっています。ホワイトにこだわる方はこれらのポンプヘッドやチューブも全て白基調にしたいかもしれませんが、記事アップ時点ではそうしたオプションはありません。メモリも特に光らないノーマルのものですし、ポンプヘッドも同様です。それでも、この価格でここまでできるのであれば、十分な気がします。

『NEXTGEAR』搭載のRTX 4060 Ti

『NEXTGEAR』搭載のRTX 4060 Ti

『NEXTGEAR』搭載のRTX 4070 SUPER

『NEXTGEAR』搭載のRTX 4070 SUPER

「RTX 4060 Ti」はステイ(支え)などはなく、そのままくっついています。「RTX 4070 SUPER」はステイ付きでした。

『NEXTGEAR』RTX 4060 Ti の下

ちなみにグラボの下、電源の上にはPCIeの接続口が空いています。背面を開けたら追加ポートなど拡張できそうです。ただ、背面の口は一度開けると元に戻せないタイプですし、マウスコンピューターの場合、余計なことをしたら保証対象外となります。この場合、元に戻して保証を受ける、はできなくなりますのでご注意下さい。

プライマリSSDはグラボの奥に隠れていました(写真がうまく撮れない位置だったので割愛)。

システムドライブを丸ごとクローン作っておいた後、いざ予備SSDに交換しよう、と思った時にはグラボ を外す必要があります。

 

右のサイドパネル

右サイド開ける-1

右サイド開ける-2

基本的に右のサイドパネルも開け方は同じです。背面のビス2本を緩めて後ろに引っ張るだけです。

右サイドパネルは何も装飾らしいものはありませんが、右下部分には STEAMのプリインストールモデルの証となるシールが貼り付けてあります。いかにもゲーミングという感じです。

『NEXTGEAR』右サイド開けたところ

右下部分の何も書いていない黒い箱が電源です。750Wの 80PLUS Bronze となっており、電力的には十分余裕があります。

電源手前のケーブル類ではSATA電源が余っていますので、3.5インチのHDDを繋げることもできます。もっとも、3.5インチベイがなかったので固定せず直置きになるか、自分で固定できるよう工夫する必要があります。

『NEXTGEAR』の余っているケーブル類

 

接続口(インターフェイス)

天面

接続口の説明・デスクタワー『NEXTGEAR』-天面

NEXTGEARの接続口は天面と背面に分かれています。

天面はどのモデルを選んでも統一されたインターフェイス(接続口)が揃っており、足元に置いた時に手を伸ばせば、すぐに操作できる位置にあります。

LEDボタンが付いているのが特徴的で、このボタン操作でLEDのライティングパターンを変更することができます。

背面(A620 と B550)について

NEXTGEARの接続口(インターフェイス) – 背面、A620 と B550

※インターフェイス(接続口)は選ぶ内容によって変わることがあります。 

PCは基本的に使われているマザーボードによってインターフェイス(接続口)が変わります。『NEXTGEAR』の場合、二種類のボードが採用されており、上記のように変わります。

B550の場合は、背面のUSB端子(Type-A)が2つ増えますし、蓋はされていますがD-Sub15ピンmini(VGA)端子も搭載されています。A620には、それらはありません。

どちらになるかはモデルによります。

簡単に言うと、プロセッサーが 5000番台のRyzenだった場合は B550 となり、7000番台ならA620 です。

ただ、全ての機種を調べたわけではありませんし、法則性が変わることもあり得ます。基本的には購入前にどちらのボード、どのインターフェイス(接続口)になっているか、購入ページからご確認下さい。確認方法は簡単です。

マザーボード=インターフェイス(接続口)、確認方法

『NEXTGEAR』仕様確認方法

購入ページにある「もっと詳しくみる」の中に入り、仕様一覧のチップセットの項目がマザーボードの型になります。また、その下にはインターフェイス(接続口)の項目があります。

 

内部性能について

『NEXTGEAR』の性能まとめ

今回、アルパカが調べたのは『NEXTGEAR』の以下の二台になります。

機体① Ryzen 7 7700 + RTX4070 SP(240mm簡易水冷)
機体② Ryzen 7 5700X + RTX4060 Ti(240mm簡易水冷)

性能を調べた結果、まとめ

NEXTGEAR Ryzen 7 7700 のGPU-Z

機体① NEXTGEAR Ryzen 7 7700

機体② NEXTGEAR Ryzen 7 5700X

NEXTGEAR RTX4070 SUPER のGPU-Z

機体① NEXTGEAR RTX4070 SUPER

NEXTGEAR RTX4060 Ti のGPU-Z

機体② NEXTGEAR RTX4060 Ti

ゲームに関して

今回、レビューした二機種は売れ筋となっているものなので、ちょうどこの辺りの性能選びで迷われる方は多いと思います。

調べているタイトルはここに掲載しているだけですが、最近人気のパルワールドや原神のような軽めのタイトルはどちらの機種でも問題なくFHDの最高画質でプレイが可能です。ただ「RTX 4060 Ti」の方だと、WQHD以上の高解像度でプレイしようとすると設定を幾分か下げないといけないかもしれません。

高解像度でやるか。レイトレーシングを効かせるか。この2つで必要な性能はおおよそ決まります。これはプレイしたいタイトルによっても変わります。

※レイトレーシングとは
水面や車体など光が反射するものを中心に炎や煙など、あらゆるものを現実世界に近い映像で表現することができます。その分、PCへの負担が跳ね上がります。こちらは『サイバーパンク2077』の例。

レイトレーシングなし(ウルトラ)レイトレーシングあり(オーバードライブ)

レイトレーシングなし(ウルトラ)

レイトレーシングあり(オーバードライブ)

簡単にまとめるとこうなります。

Ryzen 7 7700
RTX4700 SP
最高設定の目安
レイトレーシングなし レイトレーシングあり
4K 3840×2160 ほぼオールクリア ○ ヘビータイトルは ▲
WQHD 1560×1440 オールクリア ◎ ほぼオールクリア ○
FHD 1920×1080 オールクリア ◎ オールクリア ◎
Ryzen 7 5700X
RTX4060 Ti
最高設定の目安
レイトレーシングなし レイトレーシングあり
4K 3840×2160 ヘビータイトルは ▲ ヘビータイトルは ×
WQHD 1560×1440 ほぼオールクリア ○ ヘビータイトルは ×
FHD 1920×1080 オールクリア ◎ ほぼオールクリア ○

中には『FORTNITE(フォートナイト)』のようにプロセッサー側の相性でかなり変わるタイトルもあるので一概にこうとは言い切れませんが、一般的なタイトルでは、おおよそ上記の表に納まると思います。

例えば『スターフィールド(Starfield)』や『ホグワーツ・レガシー』のように作りこまれた世界観に没入する時間を楽しみたいなら、高解像度&レイトレーシングでプレイする方が良いでしょうから、性能は高めにしておいた方が良いと思います。こういう人は「機体① Ryzen 7 7700 + RTX4070 SP(240mm簡易水冷)」の方です。元々がヘビータイトルなので、4Kだと最高設定で足りるかどうか、というくらいです。

一方、シューター系や格闘ゲームなど、即応性を求められるジャンルは高fpsが出せることと、高い視認性が求められます。そのため、見やすくて応答速度が速いディスプレイが必要とはなりますが、高解像度でやりたいとかプロユースでなければ、高いPC性能を求められることはありません。今回で言うなら「機体② Ryzen 7 5700X + RTX4060 Ti」の性能で満足できる人は多いと思います(それらを配信しながらなどになってくると、一つ上の性能が必要になります)。

 

クリエイティブ作業に関して

4Kの動画編集ですと、それなりに編集された『PowerDirector』の動画5分強をエンコードするのに3分44秒でした。今まで「Core i7-12700 + GTX1650」で動画編集してきたアルパカとしては「たまにやるならこの程度でいい」という性能だと思っています。5~6分動画ならそういう感覚です。

これが毎日のように出力してYoutuber目指すとかになると、たぶん「Ryzen 7 7700 + RTX4700 SUPER」がボーダーラインじゃないかと思います。この辺りは人により意見が割れると思いますが、アルパカとしてはプロレベルを目指すならもう一歩上をオススメしても良いくらいです。

他、『クリップスタジオ(ClipStudio)』の挙動なども調べましたが、Ryzen 7 7700 の動きが素晴らしかったです(クリスタはほとんどグラボを使わずプロセッサー内のGPUを使います)。重たいブラシ機能を使うなら Intel Core の方が良いと思いますが、それでも描画速度計測ではRyzenで初となる12秒台をマークしています。マルチコア性能が高いこともありますので、特に高解像度ディスプレイを繋げたいデジ絵師にオススメしたい機体です。

次に『stable diffusion Forge』でイラスト生成を試しましたが、Forge の場合、VRAMの小さなGPUほど速度アップの恩恵を受けやすいこともあり、8GBの「RTX 4060 Ti」でも「RTX 4070 SUPER」に肉薄する良い速度を確認できました。txt2img中心であるとか、コントロールネットまで使えれば問題ない、くらいなら「RTX 4060 Ti」でも問題ありません。

ですが速度は補完できてもVRAM容量が増えるわけではないので、LORA学習容量を増やす=解像度を上げたり枚数を増やすと「Error:  out of memory.」の表示が出て止まります。具体的には 512×512 の25枚程度の学習はできましたが、756×756 になると止まりました。

ここが「RTX 4060 Ti」にするか「RTX 4070 SUPER」にするかの線引きです。

キャラを掘り下げて多角的に漫画に入れたい、LORAでがっつりキャラ造り! とかまで考えると枚数多めになるでしょうし解像度上げたいでしょうから、その場合には VRAM12GBの「RTX 4070」以上を。欲を言うなら「RTX 4070 Ti SUPER」でVRAM16GBを~、と…もちろん言えばキリがありませんが、しかし、この辺りの上位モデルを考える価値はそういった部分にあります。

Desktop用 RTX 4070 Ti SP RTX 4070 Ti RTX 4070 SP RTX 4070 RTX 4060 Ti RTX 3060
CUDAコア数 8448基 7680基 7168基 5888基 4352基 3584基
RTコア数 66基 60基 56基 46基 34基 28基
Tensorコア数 264基 240基 224基 184基 136基 112基
DLSS バージョン 3 3 3 3 3 2
ブーストクロック 2310 – 2610MHz 2310 – 2610MHz 1920 – 2475MHz 1920 – 2475MHz 2310 – 2535MHz 1320 – 1780MHz
搭載メモリ
(VRAM)
GDDR6×16GB GDDR6×12GB GDDR6×12GB GDDR6×12GB GDDR6×
8GB / 16GB
GDDR6×
8GB / 16GB
メモリ帯域幅 約672GB/s 約504GB/s 約504GB/s 約504GB/s 約288 GB/s 約360GB/s
最大GPUパワー 285W 285W 220W 200W 160W 170W
PCI-Express Gen4×16 Gen4×16 Gen4×16 Gen4×16 Gen4×16 Gen4×16
PassMark
(G3D)
31629 31776 30001 27005 22914 17051
できるだけ専門用語を使わない性能解説

※CUDAコア数…映像画像を処理するコアのことですが、より汎用性を持たせて映像画像以外でも使いやすくしたものです。この数が増えることで本来のグラフィカルな処理能力も上がるのでマルチに活躍できます。
※RTコア数…レイトレーシング(光の方向や量を把握し、物体の表面や水面の反射などを映し出す映像技術)に特化したコアです。
※Tensorコア…ディープラーニング(深層技術)に特化したコアのことです。1回のクロックで演算を同時実行が可能になっています。そのため、大量のデータを対象としながらの分析が高速で可能になります。主にAI学習や、不確定要素の多いシミュレーション予測などで活躍しますが、ゲームではDLSSのアップスケーリング技術(低解像度のゲーム画面をレンダリングして超解像アップスケール処理後に高解像度のゲーム画面として出力する、というもの。結果、フレームレートと美しさのいいとこどりができる)で活用されます。
※ブーストクロック…1秒間の処理速度を数値化したもの。必要に応じて変動します。
※搭載メモリ(VRAM)…データ処理できるプールの大きさのことです。同じグラフィックボードの名称でも、搭載しているメモリ数が違うことがあるので注意が必要なところ。×の前が世代。後が大きさ。共に高ければ高いほど良いです。
※メモリ帯域幅…一秒間あたりの一時記憶領域にどれだけのデータをコピーできるか、を表した数値です。速度やバス幅を掛け合わせたメモリの総合的な速度を表しており、ここが高いほどゲーム時のフレームレートの生成速度が早まります。他にもAIイラストの生成速度などにも寄与しています。速度全般を司っていると言っていいかも。
※最大グラフィックパワー…電力量が高ければ高いほど性能が上がります。高効率化したものでは電力量が低くても高い性能を発揮しますが、同じ世代、同じアーキテクチャ(基本構造)同士なら純粋に電力量の高い方が性能が良いです。
※PassMark…ここでは記事アップ時点でのPassMark社が公表しているG3DMarkを記載しています。世界各地から収集したベンチマークの結果を平滑化したものですので、計測サンプルが多ければ大まかな3Dグラフィック性能を推し量ることができます。

他、今回調べた『NEXTGEAR』に搭載されている性能で、できる一般的な作業内容を以下にまとめました。細かい説明は各計測をご覧下さい。

NEXTGEARでオススメしやすい作業の目安
機体① 機体②
軽作業 ネット Webブラウジング、見るの中心
Office 軽office作業(扱うファイル目安3MB以下、文章中心の事務作業やレポート作成、Excelなら関数やリンク数が50個以下)
ZoomやTeamsでのWeb会議単体で、背景変更はせず
画像 簡単な画像処理(JpegやPNGでの年賀状作成、軽いお絵描き←WindowsInkやSAIなど)
動画 「Shotcut」や「AviUtl」などでFHD動画を簡易編集
ゲーム 軽いブラウザゲームやドラクエ Xを低解像度でのプレイ
並み重作業 ネット Webブラウジングで調べものが多く、情報を発信も頻繁に行う
Office 並office作業(扱うファイル目安3MB以下、Excelなら関数やリンク数が200個以下、パワポも動画を入れたり数十ページを扱う)
ZoomやTeamsでのWeb会議、背景を変更して行う
画像 並みの画像処理(数十枚単位の多少のLAW現像。クリップスタジオでレイヤー50枚以下で厚塗りなどはしない)
動画 「パワーディレクター」や「ビデオスタジオ」などで2Kまでの編集、4Kの簡易編集
ゲーム ドラクエ X、FFXIVは設定を落としてのプレイ、シューター系は「PUBG」や「VALORANT」で少し遊ぶくらいなら
重い作業 ネット Webブラウジングでタブ分け100以上を開き続けて、毎日のように情報収集と発信を行う
Office 重office作業(扱うファイル目安4MB以上、Excelなら関数やリンク数が201個以上で万行単位のフィルタリング、パワポでは動画を入れた数十ページ単位が基本)、それらをZoomやTeamsでのWeb会議と並行しながら
画像 重ための画像処理(「Photoshop」でLAW現像100枚単位。「クリップスタジオ」で重たいブラシ作業や定規ツール、レイヤー100枚単位の厚塗りや32枚以上の描き込んだ漫画作成、それらを2K以上の高解像度液晶で行う)
画像生成AIは数枚単位で少し使える
動画 「パワーディレクター」や「Premiere Pro」などで4K編集を毎日のように行う
ゲーム FFXIVは解像度を上げ気味にしても楽しめる
「ホグワーツ・レガシー」や「サイバーパンク 2077」あたりは設定を落とせば楽しめる
シューター系は「APEX」や「フォートナイト」で設定を落とせば勝負できる
◎ 
重い&作業量が多い ネット 複数ブラウザ同時でタブ100以上を開き続けての情報収集と発信
Youtuberとして毎日のように動画アップ
Office 超重office作業(扱うファイル目安10MB以上を複数、Excelなら関数やリンク数が500個以上で万行単位のフィルタリング、パワポでは動画を入れた数十ページ単位が基本、それらを扱う作業が毎日のようにある)、それらをZoomやTeamsでのWeb会議と並行しながら
画像 重ための画像処理(「Photoshop」「クリップスタジオ」での創作活動を4Kでオールクリア)
画像生成AIを100枚単位で毎日のように生成する
動画 「EDIUS」や「Premiere Pro」を含めて重ためな動画編集アプリで4K編集を毎日行う
ゲーム 「ホグワーツ・レガシー」や「サイバーパンク 2077」あたりは設定を落とさなくても楽しめる
シューター系は「APEX」や「フォートナイト」で設定を落とさなくても勝負できるし、高解像度でも楽しめる
×
NEXTGEARでオススメしやすい作業の目安 機体① 機体②

※機体①「Ryzen 7 7700 + RTX4700 SUPER
※機体②「Ryzen 7 5700X + RTX4060 Ti
 この性能で十分、足りている使い方です。
 オススメです。ですがもう少し余裕ある性能だと、なお使いやすいです。
 できないことはないですが、オススメはしづらいです。
× できない、またはオススメではない使い方です。

※動画の簡易編集とは出力時に5分以内で「パワーディレクター」ならパワーツール(倍速加工など)をあまり使わない程度に抑えたものを基準としています。簡単に言うと、スライドショーに少しアクセントが付いたくらいで、お友達の結婚式に出席する時に流す5分以内のPV作成までが簡易編集でできる範囲としています。

 

ゲーム系ベンチマーク

※『NEXTGEAR』の場合、Windowsの電源設定による違いでは「Ryzen 7 7700」のみVDDGの上限が微妙に変わるのですが、大元の電源設定が変わるわけではないため挙動に差がつくような違いはありませんでした。念のためこちらでは “最適なパフォーマンス” での統一した計測としています。

軽い:ドラゴンクエストX

ドラクエX:NEXTGEAR Ryzen 7 7700 + RTX4070 SP

ドラクエX:NEXTGEAR RTX4070 SP

ドラクエX:NEXTGEAR Ryzen 7 5700X + RTX4060 Ti

当然、軽いゲームは問題なくできるのですが、どこまで数値を出せるか興味があったので、魚拓代わりに置いておきます。

 

少し重い:FF-XIV 暁月のフィナーレ

少し重い:FF-XIV 暁月のフィナーレ

FF-XIV 暁月のフィナーレ:フルスクリーン設定
FHD 標準品質 高品質 最高品質
Ryzen 7 7700
RTX4700 SP
244.9 / 83
スコア:33275
222.9 / 76
スコア:30165
219.3 / 71
スコア:29660
Ryzen 7 5700X
RTX4060 Ti
198.1 / 63
スコア:26642
168.0 / 58
スコア:22673
164.1 / 46
スコア:22140
WQHD 標準品質 高品質 最高品質
Ryzen 7 7700
RTX4700 SP
234.8 / 82
スコア:31795
176.2 / 75
スコア:24367
169.2 / 72
スコア:23524
Ryzen 7 5700X
RTX4060 Ti
170.6 / 61
スコア:23140
122.3 / 58
スコア:17415
117.6 / 56
スコア:16842
4K 標準品質 高品質 最高品質
Ryzen 7 7700
RTX4700 SP
160.1 / 79
スコア:22662
111.2 / 74
スコア:16430
100.0 / 69
スコア:14758
Ryzen 7 5700X
RTX4060 Ti
114.4 / 64
スコア:16516
70.7 / 23
スコア:10389
63.8 / 42
スコア:9358

※平均fps / 最低fps。
※スコア15000以上が非常に快適。11000~14999がとても快適。10999~8000が快適。7999~6000がやや快適。5999~4000が普通。3999以下が設定変更を推奨、となっています。

 

少し重い:FF-XIV 黄金のレガシー

FF-XIV 黄金のレガシー:フルスクリーン設定
FHD 標準品質 高品質 最高品質
Ryzen 7 7700
RTX4700 SP
177.4 / 57
スコア:21484
116.0 / 50
スコア:15484
167.8 / 51
スコア:21411
Ryzen 7 5700X
RTX4060 Ti
180.8 / 55
スコア:22647
169.6 / 46
スコア:20788
168.4 / 46
スコア:20782
WQHD 標準品質 高品質 最高品質
Ryzen 7 7700
RTX4700 SP
172.6 / 56
スコア:22272
137.8 / 54
スコア:18241
129.0 / 53
スコア:17490
Ryzen 7 5700X
RTX4060 Ti
119.2 / 55
スコア:16476
91.4 / 46
スコア:12834
84.3 / 50
スコア:11811
4K
Ryzen 7 7700
RTX4700 SP
98.8 / 52
スコア:14000
79.5 / 45
スコア:11323
69.8 / 43
スコア:9866
Ryzen 7 5700X
RTX4060 Ti
67.0 / 49
スコア:9805
61.2 / 42
スコア:9193
44.9 / 27
スコア:6349

※平均fps / 最低fps。
※スコア15000以上が非常に快適。11000~14999がとても快適。10999~8000が快適。7999~6000がやや快適。5999~4000が普通。3999以下が設定変更を推奨、となっています。

 

重い:FF-XV WINDOWS EDITION

FF-XV WINDOWS EDITION:「Dell G15(5520)」Core i7-12700H、メモリ16GB(8×2)時にて

FF-XV WINDOWS EDITION:フルスクリーン設定
FHD 軽量品質 標準品質 高品質
Ryzen 7 7700
RTX4700 SP
22959 22406 17454
Ryzen 7 5700X
RTX4060 Ti
18861 16790 12208
WQHD 軽量品質 標準品質 高品質
Ryzen 7 7700
RTX4700 SP
22555 18425 14619
Ryzen 7 5700X
RTX4060 Ti
15645 12138 9345
4K 軽量品質 標準品質 高品質
Ryzen 7 7700
RTX4700 SP
13569 9620 8271
Ryzen 7 5700X
RTX4060 Ti
8664 6231 5184

※スコア12000以上が非常に快適。9000~11999がとても快適。6000~8999が快適。4500~5999がやや快適。3000~4499が普通。2500~2999がやや重い。2000~2499が重い。0~1999が動作困難、となっています。

 

中量級FPS:Apex Legends

「Apex Legends」シーズン21のソロにて

シーズン21のソロで計測しています。

移動が多かったので、実際の戦闘時にはもっと下がると思いますが、それでも4K時にどちらの機体でも平均200fpsはクリアできていました。激しい撃ち合いでは100近くまで落ちますが、体感的に不便を感じることはないと思います。

アンビエントオルクージョン品質その他を、高~低(無効)、FHD、フルスクリーン
FHD 1920×1080 品質設定:低(無効) 品質設定:高
Ryzen 7 7700 + RTX4070 SP 292.7 / 185.5 282.2 / 180.2
Ryzen 7 5700X + RTX4060 Ti 278.7 / 120.8 221.1 / 112.5
WQHD 2560×1440 品質設定:低(無効) 品質設定:高
Ryzen 7 7700 + RTX4070 SP 287.1 / 184.3 260.6 / 142.6
Ryzen 7 5700X + RTX4060 Ti 239.5 / 132.8 217.1 / 103.9
4K 3840×2160 品質設定:低(無効) 品質設定:高
Ryzen 7 7700 + RTX4070 SP 288.7 / 214.4 254.5 / 146.9
Ryzen 7 5700X + RTX4060 Ti 222.5 / 113.1 214.6 / 103.9

※平均fps / 最低fps

 

TPS:FORTNITE(フォートナイト)

チャプター5シーズン3: バトルロイヤルで計測しています。

WQHD 2560×1440時にTSR最高、3D解像度:60%あたりの設定ですと、「Ryzen 7 7700 + RTX4700 SUPER」では、WQHDで平均120fpsくらいです。車両での戦闘時に100を下る場面が若干出てくるくらいで、カジュアルに楽しむなら綺麗さとFPSを両立してこの辺りがオススメです。

同じ設定でも「Ryzen 7 5700X + RTX4060 Ti」になると、平均で100fpsには届きません。混戦状態になると明らかに処理が追い付かなくなる場面があったので、もっと設定を落とすか、FHDの方が良さそうです。

競技用設定(パフォーマンスモード)ですと、4Kでも「Ryzen 7 5700X + RTX4060 Ti」でもたつく場面はなくなり、体感的に不便を感じることもありませんでした。「Ryzen 7 7700 + RTX4700 SUPER」 ももちろん問題ありません。

4Kだとやや厳しくなってきますが、「Ryzen 7 7700 + RTX4700 SUPER」なら 360Hzの上限に張り付いている時間はけっこうありました。ただ建築を多めにしたり、車両に乗ったりのアクション時にちらほら300を下り、激しい戦闘時に稀に200を下ることもある、という程度です。それでも体感的にもたつきは感じませんでした。

温度に関してはCPU、GPU、共に70度に満たない落ち着いた挙動をしており、音も静かです。以下の表でグリーンの範囲であれば十分、快適なプレイが可能です。グリーン外であっても設定の調整次第では十分快適にプレイできます。

TSR最高時はDX12でQプリセットは”高”で統一、競技用設定はパフォーマンスモードにて
FHD 1920×1080 TSR最高(3D解60%) 競技用設定
Ryzen 7 7700 + RTX4070 SP 151.7 / 115.8 335.3 / 175.0
Ryzen 7 5700X + RTX4060 Ti 152.6 / 89.9 278.6 / 120.7
WQHD 2560×1440 TSR最高(3D解60%) 競技用設定
Ryzen 7 7700 + RTX4070 SP 120.4 / 94.5 332.7 / 170.2
Ryzen 7 5700X + RTX4060 Ti 87.5 / 34.6 267.4 / 109.9
4K 3840×2160 TSR最高(3D解60%) 競技用設定
Ryzen 7 7700 + RTX4070 SP 74.3 / 61.6 329.0 / 157.8
Ryzen 7 5700X + RTX4060 Ti 52.8 / 40.7 267.3 / 113.1
全計測の温度平均
Ryzen 7 7700 + RTX4070 SP CPU =  67.4℃ GPU =  67.0℃
Ryzen 7 5700X + RTX4060 Ti CPU =  55.6℃ GPU =  62.0℃

※平均fps / 最低fps。 ※温度は全計測の平均値。
※『FORTNITE(フォートナイト)』の場合は100fps以上でグリーン表記としています。

 

重:スターフィールド(Starfield)

『スターフィールド(Starfield)』の扉絵

ウルトラの最高画質、DLSSを効かせフレーム生成オン、品質プリセットを自動に
NEXTGEAR Ryzen 7 5700X + RTX4060 Ti Ryzen 7 7700 +
RTX 4070 SUPER
FHD 1920×1080 105.5 / 46.7 160.7 / 132
WQHD 2560×1440 61.7 / 52.7 105.5 / 92.8
4K 3840×2160 43.3 / 29.8 104.1 / 91.8
計測全体の温度 CPU =  65.0℃
GPU =  67.0℃
CPU =  76.6℃
GPU =  71.5℃

※平均fps / 最低fps。 ※温度は全計測の平均値。

ニューアトランティスのMAST地区を移動した時のfpsを計測しています。

サラ・モーガンを連れていたからかもしれませんが、他のレビュアーよりfpsの伸びが良くないようです。というか、このゲームはけっこう人によってfpsにバラツキがあるように思います。

アルパカが調べた限りではDLSSを効かせても「Ryzen 7 5700X + RTX4060 Ti」では、WQHDでは100fpsに届きませんでした。

実際にプレイしてみると、複数の敵を相手にする戦闘時にはカクつきがみられました。

基本的にはWQHD以上の高解像度ディスプレイ時には、最高設定から1~2段階を落とすか、FHDで行う必要が出てくると思います。

一方「Ryzen 7 7700 + RTX4700 SUPER」 では、戦闘時でも設定を落とさず高解像度を楽しめます。ただ、激しい乱戦時のみ若干のカクつきがありました。気になるほどではありませんでしたが、元々が対人シューター系のゲームではないため、普段は最高設定、勝負の時だけ設定を落とすあたりで良いと思います。

 

激重:サイバーパンク2077

激重:サイバーパンク2077

『サイバーパンク2077』の場合、レイトレーシングを効かせた時の「Ryzen 7 5700X + RTX4060 Ti」と「Ryzen 7 7700 + RTX4700 SUPER」 の性能差がけっこう大きく開いており「Ryzen 7 5700X + RTX4060 Ti」だとFHDでも最高設定は難しいレベルで、レイトレ中以下がオススメの設定です。

この激重タイトルを存分に楽しむなら「Ryzen 7 7700 + RTX4700 SUPER」 の方が良いと思います。

サイバーパンク2077
NEXTGEAR Ryzen 7 5700X + RTX4060 Ti Ryzen 7 7700 +
RTX 4070 SUPER
4K:レイトレ:オーバードライブ 14.8 52.8
4K:レイトレ:中 36.1 81.6
WQHD:レイトレ:オーバードライブ 37.9 84.0
WQHD:レイトレ:中 49.7 116.0
FHD:レイトレ:オーバードライブ 40.8 119.4
FHD:レイトレ:中 66.9 175.3

※『サイバーパンク2077』のベンチマークは最低fpsが安定しないため平均値のみを掲載しています。
※より細かいfps設定は以下、”『サイバーパンク2077』のfps設定詳細” をクリックかタップでご覧になれます。

『サイバーパンク2077』のfps設定詳細
FHD設定
1920×1080
Ryzen 7 5700X +
RTX4060 Ti
Ryzen 7 7700 +
RTX 4070 SUPER
レイトレ:オーバードライブ 40.8 119.4
レイトレ:ウルトラ 60.5 169.3
レイトレ:中 66.9 175.3
レイトレ:低 96.9 222.8
ウルトラ 101.6 232.7
108.5 271.1
115.0 299.2
115.9 319.1
WQHD
2560×1440
Ryzen 7 5700X +
RTX4060 Ti
Ryzen 7 7700 +
RTX 4070 SUPER
レイトレ:オーバードライブ 37.9 84.0
レイトレ:ウルトラ 45.6 115.4
レイトレ:中 49.7 116.0
レイトレ:低 63.2 141.2
ウルトラ 65.1 128.4
71.0 167.4
75.2 203.0
79.8 218.6
4K
3840×2160
Ryzen 7 5700X + RTX4060 Ti Ryzen 7 7700 +
RTX 4070 SUPER
レイトレ:オーバードライブ 14.8 52.8
レイトレ:ウルトラ 36.4 83.6
レイトレ:中 36.1 81.6
レイトレ:低 49.2 97.3
ウルトラ 33.1 67.1
50.2 84.3
74.5 139.1
75.2 126.0

 

激重(DX 12):ホグワーツ・レガシー

ベンチマークはあっても数値化する類のものではなく、自然と最適化したプリセットが選ばれるものです。4K時にベンチマークを走らせると、

Ryzen 7 5700X + RTX4060 Ti   “最高(DLSS、レイトレなし)”
Ryzen 7 7700 + RTX4070 SP  “高(DLSS、レイトレあり)”

になります。こちらの計測方法での平均80fpsくらいをチョイスされているようですが、実際にプレイしてみると一般のフィールドMAPでは余裕がある状態でも、戦闘シーンの高付加時では処理しきれずにストールすることがありました。

負荷の軽いホグワーツ城内などは問題ありませんが、迷いの森などの連続した戦闘があるような場面では、手前でのセーブと同時に設定をワンランク落としておくのがオススメです。

もちろんFHDでは、ほぼオールグリーンなので、どちらの機体でもレイトレーシングを効かせて楽しむことができます。

ホグズミードのfps

ハリー・ポッターのゲーム「ホグワーツレガシー」ホグズミードのfps

ホグズミードの入り口から南ハイストリートを通ってスパイア横丁へ。そのままホグズミード広場の水辺までを移動した際のfpsになります。

入り口から南ハイストリート→ホグズミード広場へ NEXTGEAR
フルスクリーン、DLSSオート、フレーム生成はオン。レイトレーシングはオフ
FHD 1920×1080 最高
Ryzen 7 7700 + RTX4070 SP 253.9 / 166.3 223.0 / 156.6 183.5 / 125.5 180.2 / 131.7
Ryzen 7 5700X + RTX4060 Ti 190.2 / 146.5 167.2 / 112.4 128.3 / 90.6 123.4 / 92.8
WQHD 2560×1440 最高
Ryzen 7 7700 + RTX4070 SP 218.2 / 108.7 205.8 / 159.9 176.0 / 119.2 157.9 / 127.3
Ryzen 7 5700X + RTX4060 Ti 154.9 / 137.7 143.1 / 116.6 120.7 / 97.7 109.1 / 86.3
4K設定 3840×2160 最高
Ryzen 7 7700 + RTX4070 SP 156.1 / 111.9 145.5 / 132.1 128.9 / 110.1 89.1 / 51.7
Ryzen 7 5700X + RTX4060 Ti 103.5 / 80.6 96.8 / 88.9 89.5 / 76.8 72.2 / 48.1

※平均fps / 最低fps。 ※温度は全計測の平均値。
※『ホグワーツレガシー』では100fps以上でグリーン表記としています。

入り口から南ハイストリート→ホグズミード広場へ NEXTGEAR
フルスクリーン、DLSSオート、フレーム生成をオンレイトレーシングもオン
FHD 1920×1080 最高
Ryzen 7 7700 + RTX4070 SP 122.4 / 93.6 116.0 / 89.2 99.1 / 73.3 95.9 / 17.9
Ryzen 7 5700X + RTX4060 Ti 105.0 / 82.7 95.1 / 74.9 81.4 / 63.5 76.8 / 56.8
WQHD 2560×1440 最高
Ryzen 7 7700 + RTX4070 SP 102.6 / 80.4 115.9 / 96.3 122.9 / 55.8 108.4 / 46.7
Ryzen 7 5700X + RTX4060 Ti 87.0 / 67.5 81.2 / 28.9 73.1 / 39.8 69.0 / 29.4
4K設定 3840×2160 最高
Ryzen 7 7700 + RTX4070 SP 90.8 / 70.7 85.0 / 74.7 78.7 / 48.4 82.3 / 69.1
Ryzen 7 5700X + RTX4060 Ti 65.0 / 39.9 59.1 / 25.4 52.5 / 19.7 55.0 / 17.9

※平均fps / 最低fps。 ※温度は全計測の平均値。
※『ホグワーツレガシー』では100fps以上でグリーン表記としています。

『ホグワーツレガシー』全計測の平均温度
Ryzen 7 7700 + RTX4070 SP CPU = 69.2 ℃
GPU = 62.9 ℃
Ryzen 7 5700X + RTX4060 Ti CPU =  55.4 ℃
GPU = 58.4 ℃

 

3DMarkによるグラフィック性能比較

3DMarkによるグラフィック性能比較

FireStrike(DX11)とTimespy(DX12)のグラフィック性能

Speed Way(GPUのグラフィック性能のみ比較した場合)

 

クリエイティブワークについて

サイバーリンク社のアプリ(AI自動文字書起こしや動画エンコード)の挙動について

サイバーリンク社のアプリは安価で使いやすいものが多いのでオススメです。価格の一覧や簡易的な説明は以下「PowerDirectorやPhtoDirecterの値段一覧と簡易説明」にまとめています(クリックかタップでご覧になれます)。

ちなみに『NEXTGEAR』の選択項目の中にもPowerDirector の項目がありますので、特にこれからこの辺りの作業をお考えの方は参考になると思います。

PowerDirectorやPhtoDirecterの値段一覧と簡易説明

家庭用PCにプリインストールされていることが多いサイバーリンク社のアプリは、安価でありながら静止画や動画の本格的な加工編集ができることで人気があります。
プロユースではAdobeが定番ですが、機能が豊富な分、お値段が高くて操作の難易度も高めであること。PCにかかる負担が重たいことがネックです。サイバーリンク社はその逆とお考え下さい。
アルパカが普段Youtubeにアップしている動画はサイバーリンク社のPowerDirectorで作成しています(作成動画例)。直感的に使えて便利ですし、性能的にも満足してます。4K含めてこのくらいまで作れれば良い、という方はPowerDirectorを。静止画にしても、露出補正やカラーバランスをある程度、整えられてRAW現像するくらいならPhtoDirecterがオススメです。
逆に静止画の補正時にカメラ・レンズプロファイルがないとダメとか、Adobe Firefly で画像生成したい、などがあるようでしたらAdobeになります。

Adobe サイバーリンク
動画編集
(単体)
年間契約
/月間契約
Premiere Pro
¥34,680 /¥4,980
PowerDirector 365
(無料体験版あり:Essential)

¥8,980 /¥2,180
買い切り なし PowerDirector 2024 Ultra
¥12,980
   
写真編集
(単体)
年間契約
/月間契約
フォトプラン
(LightroomとPhotoshop)
14,080 /¥4,980
PhotoDirector 365
(無料体験版あり)

¥6,980 /¥1,800
買い切り なし PhotoDirector 2024 Ultra
¥7,300
   
動画や静止画音声編集などの総合パック 年間契約
月間契約
コンプリートプラン
86,880 /¥12,380
Director Suite 365
16,480 /¥3,980
買い切り なし PowerDirector 2024
Ultimate Suite
20,980

※両社とも導入時に安くなるキャンペーンをしょっちゅうやっていますが、こちらでは二年目以降の定額金額(税込)を記事アップ時点で比較しています。最新のお値段は公式ページでご確認下さい。
※フォトプランは2つのアプリがセットになっていますが、そちらの方が安くなるため、安い方のお値段で表記しています(月々払いでは単体プランしかありません)。

画像と動画の出力時間

『NEXTGEAR』グラフ-サイバーリンク-PhotoDirector・RAW現像、Jpeg出力d
『NEXTGEAR』グラフ-サイバーリンク-PowerDirector・動画エンコード 4K-H.264 d

※PhotoDirector・RAW現像 108枚のRAW画像をJpeg出力にかかる時間を計測。
※PowerDirector・動画エンコード4K-H.264出力 約5分40秒間の編集された動画(「2024年度モバイルランキング(2月改訂版)」の第6位までの内容)をH.264形式の4K解像度で出力にかかった時間を計測。
※PhotoDirector は画像の出力時にCPUの能力を使います。PowerDirector は動画の出力時にCPUとGPUの能力を半分ずつ使います。そのため、双方の合わせた能力を図ることができます。

※Core i7-12700 + GTX1650 の電力設定が異常に高い設定で稼働していたものを入れてしまっていたので修正しました。

 

AIイラスト(stable diffusion FORGE)の生成速度

※当サイトでは『Stable Diffusion WebUI(Forge版)』のことを略して『stable diffusion Forge』または『sd Forge』と表記しています。

『stable diffusion FORGE』でのインテムド生成例①

『stable diffusion FORGE』でのインテムド生成例①

『stable diffusion FORGE』でのインテムド生成例②

『stable diffusion FORGE』でのインテムド生成例②

『stable diffusion Forge』を使ってAIイラストを生成した時に、どのくらいの速度で造れるのか3種類の方法で試しました。

s.diffusion
Forgeテスト
ハローアスカ
元設定のまま
Reference_only:
2枚合成+Hires.fix 2倍
LORA学習:25枚
256×256(T.Train)
NEXTGEAR
RTX 4070 SP
16.3秒 69.6秒 09分43秒, 1.72it/s
NEXTGEAR
RTX 4060 Ti
24.6秒 127.1秒 10分09秒, 1.64it/s
Neo 50t(改)
RTX 3060
42.2秒 244.0秒 12分05秒, 1.38it/s

※it/sは1秒あたりのステップ回数の速度です(LORA学習以外は割愛)。

それぞれの計測方法の詳細は以下に袋とじでまとめています。ご興味ある方はクリックかタップでご覧下さい。

AIイラスト(stable diffusion FORGE)の生成速度計測内容

ハローアスカのベンチマーク

ハローアスカのベンチマーク例(RTX 4070 SUPER)

昔ながらの定番どころハローアスカでの10枚生成速度を計測してみました。

今までも使っていた計測法ですが、今回からForgeにしたので過去のデータとの比較は考えていません。

代表的なアニメイラストのモデルである「AnythingV3(旧モデルなのでもう手に入らないかもしれません)」が大元に近いと判断してそれで試しています。

他、基本的な設定は本家の通りに。

 

インテムドのベンチマーク①:「Reference_only」2枚+Hires.fix で1024×1024へ

リファレンスオンリーのベンチマーク例(RTX 4070 SUPER)

やや負荷の高い Control Net の「Reference_only」を試しました。

インテムドの生成で複数枚できたものから2枚を選んで Control Net に入れ、テキストで調整したものを Hires.fix で2倍解像度(1024×1024)にアップスケールしています。設定は以下の通りです。

色々試したのですが、今のところLORAを使わずstable diffusion 内だけで完結するなら、この方法が一番手軽に同一キャラを生成できると思います。

※モデル:bluePencil_v10
VAE:vae-ft-mse-840000-ema-pruned
Clip skip:1 Sampling steps:20 Batch count:10
CFG Scale:7 Seed値:-1
Sampling method:DPM++ 2M Karras
Hires.fix:Upscale by 2

※より実践本意で考えると、「PBRemTools」や「ABG Remover」を使って背景を透過させると思いますが、その場合は、かかる時間が1割増しになるとお考え下さい。

インテムドのベンチマーク②:LORA学習 (512×512 の25枚から学習)

LORA学習では「TrainTrain」の拡張機能を使って25枚のインテムドのイラストを元に学習させました。

25枚を白背景に、リサイズ&タグ整理などお決まりの作業後、深層学習するのにかかった時間の計測です。設定値は以下に掲載していますが、ほとんど(というかモデルとVAE選択以外は)初期値のままでやっています。

本当は実戦に近づけたくて 756×756 、768 × 768 あたりの大きさにしたかったのですが、756以上だと「RTX 4060 Ti」が悲鳴あげてエラーを吐いたので512にスケールダウンしての計測です。バッチにxformers入れたり、GPUキャッシュクリアしてもダメでした。

この条件以上で学習をさせたい人なら「RTX 4070 SP」の方が安定して動きます。

あくまでもテストなので色々とツッコミどころありますが、ひとまずのLORAを活用した生成例

network type や rank など初期値のままで、読み込む画像サイズのみリサイズしています。
※モデル:bluePencil_v10
VAE:vae-ft-mse-840000-ema-pruned
Clip skip:1
image size:512×512
train iterations:1000
train batch size:2
cmdで確認した最終Epoch数:76

 

その他のベンチマーク(一般作業や全体的なパフォーマンス計測)

計測しながら様々なデータをまとめましたが、一般的な作業は快適そのものでした。

NEXTGEAR 黒の PCMark 10

NEXTGEAR 白の PCMark 10

※PCMark10ではおおよそ、トータル4000もあれば快適と言われる快適性を図るベンチマークですが、ご覧の通りです。

 

CinebenchR23

※機体① Ryzen 7 7700 Single Core 1,928 pts、Multi Core 18,194 pts
※機体② Ryzen 7 5700X Single Core 1,512 pts、Multi Core 13,725 pts

※どちらもグラフが長いほど優秀です。

『NEXTGEAR』グラフ-Cinebench R23(Shingle)

『NEXTGEAR』グラフ-Cinebench R23(Multi)

 

Excel の実測時間

Excel・置換 78470件の9文字ずつの置換作業に変換した際にかかる時間を計測。
Excel・計算 128000回分のVLOOKUPと、184000回分のSUMIFS(3つの条件)を一度に計算させたときにかかった時間を計測。

※どちらもグラフが短いほど優秀です。

『NEXTGEAR』グラフ-Excel・置換 のコピー

『NEXTGEAR』グラフ-Excel・計算 のコピー

 

インターネットの速度(WEBXPRT3)

Ryzen 7 7700 + RTX4070 SPNEXTGEARRyzen 7 5700X + RTX4060 Ti

NEXTGEAR 黒 -NEXTGEAR JG-A7G6T のWEBXPART

NEXTGEAR 白 -NEXTGEAR JG-A7G6T のWEBXPART

主要三大ブラウザ(Chrome と FireFox と Edge)で、それぞれのAC電源あり最適なパフォーマンス時と、バッテリ駆動バランス時での速度を計測しています。

180あれば遅いとは感じなくなり、200でまあまあ。250で快適。300ならタイトなレスポンスを気にする人にもオススメできる即応性が手に入ります。

『WEBXPRT3』では Ryzen 7 7700 だとオール500以上です。『Moziila Kraken 1.1』では350近辺でシングルコアの作業が滅茶早ですから、当然ブラウジングも良い数値を叩き出します。

Ryzen 7 5700X  も決して悪くない数値です。ただ、あくまでも一般的な速度として普通に快適という内容です。この辺りは体感して差を感じるほどの作業ではありませんが、重いページを開く時や大きなゲームをインストール中にもブラウジングしたい時などにも速度を落としづらいとお考え下さい。

 

PassMark

Ryzen 7 7700 + RTX4070 SPNEXTGEARRyzen 7 5700X + RTX4060 Ti
Ryzen 7 7700  の CPU Mark

Ryzen 7 7700  の CPU Mark

RTX4070 SUPER の 3D Mark

Ryzen 7 5700X の CPU Mark

RTX4060 Ti の 3D Mark

記事アップ時点での
Ryzen 7 7700 の CPU Mark世界平均は:マルチ  34575、シングル 4062
NEXTGEAR』搭載の Ryzen 7 7700 のCPU Mark:マルチ 35326、シングル 4189

RTX4070 SP の 3DG Mark世界平均は:29974
NEXTGEAR』搭載の RTX4070 SP の 3DG Mark:30033

NEXTGEAR JG-A7G7S は世界平均に比べて強めに性能を引き出せているセッティングと言えます。

記事アップ時点での
Ryzen 7 5700X のCPU Mark世界平均は:マルチ 26695、シングル 3385
NEXTGEAR』搭載のRyzen 7 5700X のCPU Mark:マルチ 26608、シングル 3443

RTX4060 Ti の 3DG Mark世界平均は:22926
NEXTGEAR』搭載の RTX4060 Ti の 3DG Mark:23793

NEXTGEAR JG-A7G6T は世界平均に比べてやや強めに性能を引き出せているセッティングと言えます。

 

その他、ストレージや駆動音、熱など

ストレージ

Ryzen 7 7700 + RTX4070 SPNEXTGEARRyzen 7 5700X + RTX4060 Ti

NEXTGEAR JG-A7G7S・小容量で計測

NEXTGEAR JG-A7G7S・大容量で計測

NEXTGEAR JG-A7G6T・小容量で計測

NEXTGEAR JG-A7G6T・大容量で計測

NEXTGEAR JG-A7G6T・大容量で計測

ソフトウェアで確認する限り、両機種とも搭載されていた1TB SSDはマイクロン製のgen4(MTFDKBA1T0QFM)を搭載していました。

大容量から普段使いの細かい動作まで不便なく使えると思います。

 

機体外側の温度推移と駆動音について

外郭温度

『NEXTGEAR』(左)Ryzen 7 7700 + A620 (右)Ryzen 7 5700X + B550

『NEXTGEAR』のVRM発熱具合(左)Ryzen 7 7700 + A620 (右)Ryzen 7 5700X + B550

ボードと積載しているプロセッサーにより発熱具合が変わるVRM(電圧を一定に保つためのCPU用の電源安定化回路)を外部から計測しました。発熱しやすい部品だけに発熱量が高いと故障率が高まる部分でもあります。プロセッサーに100%負荷を10分間与え続けた時の発熱具合です。

Ryzen 7 7700 + A620 80~85度
Ryzen 7 5700X + B550 50~60度

実際のところゲームではプロセッサーをここまで酷使することはないと思いますので、かなり厳しめにみているチェック項目ですが、その状態で「Ryzen 7 5700X + B550」はかなり余裕があります。カジュアルゲーマーが無理をさせるとも思えませんので長持ちして頑張ってくれそうです。仮にこれが空冷のSPモデルになったとしても問題ないと思います。

「Ryzen 7 7700 + A620」の方で80度前半となっており、やや高めではあるものの、90度にも達しないなら十分許容できる範囲だと思います。

室温27度の時に調べています。

 

駆動音について

Ryzen 7 7700 + RTX4700 SUPER(ボード:A620)

Ryzen 7 5700X + RTX4060 Ti(ボード:B550)

Ryzen 7 7700 + RTX4700 SUPER(A620): 約40db
Ryzen 7 5700X + RTX4060 Ti(B550): 約45db

『FF-XIV 黄金のレガシー』のベンチマークを回した時の駆動音はおおよそ上記の通りでした。左サイドのクリアパネルを開けた状態だと+5dbになります。

Ryzen 7 7700 + RTX4700 SUPER(A620)」は一定だったのですが、「Ryzen 7 5700X + RTX4060 Ti(B550)」はベンチ前半は40dbくらいで、後半に音が大きくなりました。上記は大きくなった時の後半の平均値です。そのため、「Ryzen 7 5700X + RTX4060 Ti(B550)」でも軽い負荷なら音は大きくならずに済みます。

※通常の無音状態でも30db出ます。一般的には、この計測法では50db以上で煩わしさを感じるレベルです。
※赤ライン(SLOW)と青ライン(FAST)が近い状態の時に最も雑音が少なくなります。距離15~20cmでの計測です。

 

価格とラインナップの一覧

NEXTGEAR』は元々、ネット販売のみのモデルです。店頭販売用のカタログモデルは存在せず、標準モデルとシークレット(SP)モデルに大別されます。

性能の選び方

NEXTGEAR』で選べるプロセッサーとグラフィックボードの性能をざっくり比較でグラフ化するとこうなります。

※記事アップ時点でのPassMark比較になります。
※プロセッサーには、比較用としてノートPCの上位CPUを混ぜています。
※プロセッサーのシングルコア性能が高いと作業の切り変え全般が早くなり、ネットブラウジングも速くなりやすいです。マルチコアはその他全体的に処理する性能とお考え下さい。
※グラフィックボードの G2DMark は平面の描画処理能力。G3DMarkは3Dの描画処理能力とお考え下さい。昨今のゲームは3Dが中心です。

Ryzen 5 4500 ですと、お値段を抑えられはしますがかなり性能が落ちます。グラフィックボードがしっかりしたものを搭載していれば一般的なゲームは問題ありませんが、『FORTNITE(フォートナイト)』のようにプロセッサーの性能に左右されやすいタイトルをやりたい場合には避けた方が良いです。

※【SP】=シークレットページの略

機体①:WQHD~4Kの高解像度も可

AMD Ryzen 7 7700 プロセッサー(簡易水冷
NVIDIA GeForce RTX 4070 SUPER
32GB (16GB×2 / デュアルチャネル)
1TB (NVMe Gen4×4)

269,800円

機体②:FHD中心のプレイにオススメ

AMD Ryzen 7 5700X プロセッサー(簡易水冷
NVIDIA GeForce RTX 4060 Ti
16GB (8GB×2 / デュアルチャネル)
1TB (NVMe Gen4×4)

187,500円

機体③:FHD中心のプレイにオススメ-2(空冷)

AMD Ryzen 7 5700X プロセッサー(空冷
NVIDIA GeForce RTX 4060 Ti
16GB (8GB×2 / デュアルチャネル)
1TB (NVMe Gen4×4)

179,800円

※記事アップ時の税込価格です。

高解像度でゲームをしたいか、レイトレーシングを効かせた最高性能で楽しみたいか、の2点で選べば大体、間違いはありませんが、より簡単に言うなら今回レビューした上記の二機種(水冷の二機種)+シークレットモデルの一機種あたりのいずれかに絞って良いと思います。

カジュアルに楽しみたい方は「Ryzen 7 5700X + RTX4060 Ti」、もう一歩踏み込んで高解像度で緻密に表現された世界観に浸かりたいなら「Ryzen 7 7700 + RTX4700 SUPER」の方です。

記事アップ時点では色でお値段が変わらないようなので、お好きな性能を白黒どちらでも選べます。

どれくらいお得かというと、

「Ryzen 7 7700 + RTX4700 SUPER」が標準モデルのメモリ16GBに単色LEDファンの組み合わせで 259,800 円。これをシークレットモデルと同じようにLEDファン+メモリ32GBへのアップグレードを普通に行うと

9,900 + 15,400 = 285,100 – 269,800 = 機体①は、15300円分お得

となります。

機体②は標準モデル(簡易水冷)、機体③はシークレットモデル(空冷)となっており、CPUクーラーの違い分がそのまま差額7700円差になっています。

Ryzen 7 5700X + RTX4060 Ti」の水冷で調べた限りでは、かなり挙動に余裕がありましたので、普通にFHDでゲームプレイするくらいなら空冷でも全く問題ない範囲だと思います。特に冷却性能にこだわることがなければ、機体③:FHD中心のプレイにオススメ-2(空冷)にしてコストを抑えるのもオススメです。

 

初心者の方に向けた注意点:その他の選択項目について

抑えておくポイント1 基本金額だと本体のみ、マウスやキーボード、ディスプレイなし

デスクトップタワー型の場合、特に注意したいのが本体以外にも必要なものがあるということです。マウスやキーボード、ディスプレイも必要な方は一緒に注文しておきましょう。

マウスやキーボード、モニター選びに関して
マウスやキーボード選び

マウスやキーボード選びで耳慣れない単語がある方は、最初はご予算とデザインで選んで良いと思います。アルパカは、ここの選択肢の中で HyperX のキーボードをしばらく使っていたことがありますが、非常に使いやすかったのを覚えています。特にこだわりがなければ HyperX で。マウスも Logicool あたりは定番どころで良いと思います。

キーボードの選び方

キーボードの選び方

HyperX のキーボード

モニター選び

モニターでは種類が多くて迷われる方は、ゲーム用の購入なら「ゲーミング」の文字があるものから選びましょう。その他の液晶でもゲームができないわけではありませんが、あまり向いていません。

『NEXTGEAR』ディスプレイの選び方

ディスプレイの選び方

抑えておくポイント2 基本構成のままだと無線機能なし、Officeなし

Office ソフトのあり、なし

量販店のカタログモデルなら、大抵Officeソフトが搭載されていますが、こうした直販モデルはどのメーカーも非搭載が基本です。仕事でも使うのであれば選択しておきましょう。または、すでに「Microsoft 365」を契約されている方は、そちらを入れることができるので選択は不要です。

Officeの選び方-0

Officeの選び方

無線機能は非搭載が基本、必要な人は選択を

NEXTGEAR』の場合、無線機能は基本構成に入っていません。ご自宅に無線環境が整っている場合(無線LANルータが設置済)であれば、無線の選択項目を選んでおくと配線が楽になります。

無線LANの選び方

無線LANの選び方

ただゲームのことを優先するなら、有線LAN接続の方が安定して高速通信可能です。煩わしくとも繋げることができるようでしたら、そちらの方がオススメになります。

ちなんで言いますと、有線LANケーブルも一緒に買うことができますので、有線接続を考える人は置き場所とルータとの距離を考えて、必要そうであれば一緒にケーブルも選択しておきましょう。

 

抑えておくポイント3 メモリとストレージを強めておくかどうか

そのまま購入した場合、基本構成はSSDが 1TB (NVMe)、メモリが16GB(8GB×2 / デュアル)です。プロセッサーとグラフィックボードは最初のモデル選択で選んでいるから良いとして、メモリとストレージは、それぞれ大容量に変更可能です。

共にそれなりのお値段はかかりますが、それだけの価値もあります。以下、簡単にご説明しています(クリックかタップでご覧頂けます)。

メモリ16GBか32GBか
メモリ16GBあれば、当面は足りるけど

どれだけの作業を置いておけるか、の領域がメモリです。転じて言うなら平行作業の強さです。

メモリの選び方

メモリの選び方

この記事をアップしている2024年夏では、メモリ16GBが一般的です。しかし3年前は8GBが一般的でした。そうして年々、PCに必要なメモリ数は高まってきています。つまり、今から3年後のことを考えればメモリ32GBを先に選んでおくのはオススメの選択肢ということです。16→32GBで15400円なら良心的な価格設定だと思います。

仮に16GBで3年後を迎えても、問題なく動きます。ただ複数アプリを同時に立ち上げたり、重たいゲームをガンガンにプレイするのは、それなりに大変になってくるでしょう。

NEXTGEAR』の場合、メモリを簡単に増設できますので、購入時に16GBでも問題はありません。先に記載しているように、ご自身で増設した場合は保証対象外になりますので、何かあった時には元のメモリに戻す、などで対応できる方なら自分で交換増設でも良いと思います。

ストレージを増やしておくべきか
ストレージの増設を選ぶべきかどうか

ストレージの選び方

ストレージはどのモデルでも1TBが標準仕様ですが、『NEXTGEAR』ではシステムドライブ(Windows OSが最初から入っているドライブのこと)の容量を増やせるかどうかの選択肢があります。予算に余裕があるようなら増やしておいても良いですが、しかし、Steam はシステムドライブ以外の外付けや2ndドライブでもゲームをインストールできます。

そのため、ストレージは標準の1TBのままで良いと思います。ご予算に余裕があれば増やすのも良い、くらいで。

外付けストレージに関して選ぶべきか

動画の編集やAIイラスト生成を大量に行いたい人であれば、2ndストレージに安くて大容量のHDDを選んでおきたいところですが、『NEXTGEAR』では内蔵の2ndストレージを選ぶ項目がありません(記事アップ時点で)。

内蔵させた方が外に余計なものがなくてスッキリしますし、衝撃を与えてしまうリスクが減らせるので安全に使いやすいという利点があります。保証対象外になっても~という条件が問題ない方は、増設に挑戦してみても良いと思います。

ですが、外に繋げておくのでも特に問題はない、とするようでしたら、外付けHDDが4TBで 13,750円 というのが選べます。安い割には大容量でオススメです。

外付けストレージの選び方

外付けストレージの選び方

抑えておくポイント4 決済方法は4種類(無金利ローンも完備)

マウスコンピューターのネットの決済方法

マウスコンピューターのネットの決済方法は以下の四つとなり、Pay系の電子決済には対応していません(20万円未満の場合は代金引換が使えるようになります)。

また、マウスコンピューターではお得な金利手数料を無料にする分割ローンにも対応しています。時期により変動があるようですが、記事アップ時点では36回まで無金利対応していました。

この買い物だけは妥協できないけど、欲しい性能だと予算を超えてしまう。そんな時に活用すると良さそうです。

 

最後に・まとめ

『NEXTGEAR』の正面斜め手前から

まとめますと、『NEXTGEAR』の気になる点としては、

・納期がそれなりにかかる

・あちこちでコストカットしている部分がある

・選択項目の少なさ

の三点。
逆に良い点としては、

・マウスコンピューター共通:サポートが手厚い

・性能とデザインと価格のバランスが良い

・選択肢が少ないので初心者ゲーマーは迷わずに済む

の三点となりました。

納期がそれなりにかかるのはマウスコンピューターを選ぶ以上は避けられないと思います。もっともかかると言っても一週間程度です(遠方なら+数日)。お急ぎの場合はお近くの量販店に行くか、別のメーカーを選ぶ必要がありますが、長く使える大きな買い物ですから、ある程度はお待ち頂ける状態でじっくり考えてから注文頂くのがオススメです。

メモリがノーマルのものだったりポンプヘッドまでは光らなかったり、2ndストレージが用意されていなかったりと細かい部分でコストを抑える=選択項目の少なさが目につきます。おそらく将来的にはこの辺りが選べるようになるのではないかと予想しています。

初心者向け=無理に2ndまで選ぶ必要のない人向けというコンセプトなのかもしれません。

将来的に大容量が必要になるなら、その時には増設チャレンジ。それまでは最初のシステムドライブだけで十分に楽しめると思います。

それらを踏まえた上で性能とコスパ、それでいてデザイン性を損なわないモデルです。6つのLEDファンで華やか+簡易水冷で冷却性能も十分確保できていました。これなら仮に空冷を選んでも問題なく使い続けられそうです。

性能をしっかり引き出せていましたし、音も目立って大きいほどではありませんでした。一言で言うならバランスがいいです。

デザイン的には新しく出てきたホワイトモデルが素敵でした。女性の方は特に白基調で気に入る人は多いと思いますが、黒でもシークレットモデルであれば、最初からLEDファンが付いてきますのでお得感があります。

あとはやっぱりサポートがいいです。なんといっても24時間365日体制で連絡の繋がるサポートがありますから、初心者の方、不慣れな方は安心して使い続けられるでしょう。

NEXTGEAR』は売れ続けている人気シリーズですが、実際に調べてみると、その売れる理由に改めて納得させられました。ゲーム含めてクリエイト作業にも使いたい方。それでいてPCが不慣れな方、全般にオススメできる安牌のシリーズです。

 

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