法人モデルの Aero、『EliteBook 635 Aero G11』Ryzen 7 8840U 実機レビュー

15インチ以上16:10 液晶海外PCメーカー製品情報
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★扉絵-EliteBook 635 Aero G11

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今回の『EliteBook 635 Aero G11』は人気となっている日本HPの個人向けモデル『Pavilion Aero 13-bg』の兄弟機種です。OSがProになる以外は大きな違いはありません。

Aero の特徴である1kg切りの軽さも含めて熱や音を抑えた駆動をしつつも高い性能を発揮しています。

※キーボード右下部分の PgUP と PgDn キーが最大の難点です。キー設定を変更する改善策を掲載していますので、気になる方はキーボードの項目をご覧ください。


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『Pavilion Aero 13-bg』の特長

位置付けと特長

・日本HPのモバイルPCで最も売れている人気シリーズの兄弟機種

・13.3インチで1kgアンダー。約990gの軽さを実現。リサイクルアルミニウム製で剛性が高く質感も良い

・アスペクト比は16:10のWUXGA(1920×1200)、sRGBカバー率100%クラスの美しい液晶

・新プロセッサー、Ryzen 8040シリーズ「Ryzen 5 8640U 」と「Ryzen 7 8840U」を搭載

日本HPのモバイルPCで最も売れている人気シリーズの兄弟機種

Aero 13』と言えば、HPの中でも最軽量のモバイルとして人気を博したシリーズですが、今回、ご紹介するのは、その兄弟機種とも言える法人向けモデルです。

というのも材質と色合いが違うだけで、形状は全く同じで、選べるプロセッサーも同じ。ソフトウェアで確認している限りでは使っている部品もほとんど同じです。

EliteBook 635 Aero G11』の方がMIL規格に準拠している、などの違いはありますが、実質、同じものと思って頂いて差支えありません。おそらく素材の違いからだと思いますが『EliteBook 635 Aero G11』の方が実測で7~8gほど軽めになっています。

そのため、この記事の説明も『Pavilion Aero 13-bg』と同じ説明になっている部分が多くあります。

 

13.3インチで1kgアンダー。約990gの軽さを実現。リサイクルアルミニウム製で剛性が高く質感も良い

デザイン性に優れたシリーズですが、基本的に法人向けですのでカラーリングは濃いめのシルバーのみとなっています。

質感が良く、指紋の付きづらいボディです。

※詳しくは外観について、の項目をご覧ください。

 

アスペクト比は16:10のWUXGA(1920×1200)、sRGBカバー率100%クラスの美しい液晶

最近のモバイルPCの流行りに乗った16:10比率の液晶をしています。sRGBカバー率100%の美しい液晶と400cdを超える高い輝度は前モデルから引き継がれています。

※詳しくはディスプレイの項目をご覧ください。

 

新プロセッサー、Ryzen 8040シリーズ「Ryzen 5 8640U 」と「Ryzen 7 8840U」を搭載

開発コードネーム「ホークポイント(Hawk Point)」の名を持つ8040シリーズは従来通り演算処理能力を高めただけでなく、Ryzen AI として4つのAI処理を平行して行えるNPUを搭載していることで知られています。

今のところAI処理を活かせるソフト側が整備されておらず恩恵は少ないですが、いずれはコパイロット機能と連携させたOffice作業、検索からからスケジューリングまでユーザーの作業を補佐させることができるようになります(MS談)。

前世代に比べて60%ほど演算性能値が向上、というのはいささか行き過ぎた宣伝だと思いますが、しかし実際に調べてみると確かにExcelの挙動などは素晴らしく良い動きでした。AIどうこうを抜きにしても快適な操作をかなえてくれる性能と言えます。

※詳しくは内部性能について、の項目をご覧ください。

 

外観について

EliteBook 635 Aero G11』では、カラーリングは深めのシルバーのみ用意されてます。

デザイン的な特徴

『EliteBook 635 Aero G11』 のデザイン

『EliteBook 635 Aero G11』の比較・正面、内容物一覧

『EliteBook 635 Aero G11』の比較・正面、内容物一覧

EliteBook 635 Aero G11』の同梱物はこの通りになります。HPの一般的な内容です。

『EliteBook 635 Aero G11』と『Pavilion Aero 13-bg』のキーボード比較

左)『EliteBook 635 Aero G11』と 右)『Pavilion Aero 13-bg』のキーボード比較

『EliteBook 635 Aero G11』と『Pavilion Aero 13-bg』の天板比較

左)『EliteBook 635 Aero G11』と 右)『Pavilion Aero 13-bg』の天板比較

デザイン的には、個人向けモデルの『Pavilion Aero 13-bg』とまったく同じ形状でしたが、色のみ違うものでした。比較するとこのようになります。

Pavilion Aero 13-bg』のナチュラルシルバーはもっと明るい色合いなので、やはり仕事用に落ち着いた雰囲気で使うなら『EliteBook 635 Aero G11』の方が向いていると思います。

『EliteBook 635 Aero G11』の重さ、天板

本体は実測で967.5gとなっており、公称値よりも軽めでした。

デザイン的に余計な装飾がありません。天板のHPのプレミアムロゴは反射する斜めの4本線でカッコイイです。

大きさとしてはA4用紙とほぼ同じくらいですから、書類と一緒に鞄に入れてもかさばりません。

『EliteBook 635 Aero G11』・大きさ比較

左右から見るとこのように。

『EliteBook 635 Aero G11』右側

『EliteBook 635 Aero G11』・左側

180度開くことはなく、一般的に使われるこの角度までです。

斜め上から。

『EliteBook 635 Aero G11』の比較・天板側の斜めから

天板端のパームレスト側には横長のくぼみが走っています。

『EliteBook 635 Aero G11』の天板端

排吸気口は隠れて見えないようになっています。

『EliteBook 635 Aero G11』ヒンジ内側

ヒンジ外側には「EliteBook」の細字文字。

『EliteBook 635 Aero G11』のヒンジ外側の細字ロゴ

側面から。

『EliteBook 635 Aero G11』側面、ヒンジ外側とパームレスト側

背面は一般的な造りです。

『EliteBook 635 Aero G11』背面1

手前左右の端にあるのがスピーカーグリルで、底面に響かせて音を出します。Poly Studio デュアルスピーカーを搭載しており、低音までよく響く良い音質でした。

 

機能一覧・カメラやディスプレイ情報など

Webカメラ(約500万画素)

このカメラは顏認証に対応しています。

ディスプレイ上部のインカメラは物理シャッターが付いています。右が開け、左が閉めです。使っていない時に閉めておけば、切り忘れやハッキング対策として安心できます。

EliteBook 635 Aero G11』は500万画素の高精細なIRカメラを搭載しています。

『EliteBook 635 Aero G11』の約500万画素カメラの撮影例他社:約92万画素カメラの撮影例

『EliteBook 635 Aero G11』の約500万画素カメラの撮影

「Thikpad X1 Carbon 2018年(6th-Gen)」の約92万画素カメラ

こちらは同日の同時刻に同じライティングの中での比較です。

やや広角寄りで明るく綺麗に写せます。

 

接続口(インターフェイス)

『EliteBook 635 Aero G11』の接続口(インターフェイス)

『EliteBook 635 Aero G11』の接続口(インターフェイス)

EliteBook 635 Aero G11』の接続口は標準的なものが揃っていますが、SDカードスロットは micro でもありません。

USB端子(Type-A)は左右に散らして2つ。

Type-C はサンダーボルト対応ではないものの、Type-A の倍の10Gbpsで少し早くデータ転送できます。充電接続口として使えてディスプレイ出力も対応です。

 

HDMI の4K出力について

『EliteBook 635 Aero G11』の4K出力

HDMIで4Kモニターに出力したところ、144Hzまで対応していました。RGB形式での出力です。

 

ACアダプタについて

『Pavilion Aero 13-bg』のACアダプタ「TPN-CA21」

ACアダプタの長さは175+95=270cm。重さは342.5g。

PD対応のType-C充電器では、30未満の充電器には非対応でした。

30W以上で充電はできるのですが警告POPアップが出ますので、△印としています。

『EliteBook 635 Aero G11』の互換アダプタ

使用 PD対応
電力
メーカー 商品型番
18W cheero CHE-324
20W AUKEY PA-F3S-WT(White)、PA-F3S-BK(Black)
30W Proulx GAN-65(black)のUSB-C2
45W Anker PowerPort Atom III Slim (Four Ports)
65W Proulx GAN-65(black)のUSB-C1

※ケーブルは全て「Anker PowerLine III USB-C & USB-C 2.0 ケーブル (0.9m) 超高耐久 60W PD対応」を使用しました。

以下、単ポートで65WのPD給電に対応しているType-C充電器の代表例です。コンパクトで119gで済み、Type-Aの充電口もあるので多用途に使えて便利です。

 

バッテリー

『EliteBook 635 Aero G11』のバッテリーレポート

バッテリー容量は約43Whです。

Youtubeの連続再生時間は、残量20%になるまでが4時間37分で、以後はデフォルト設定の節約モードに入りましたので、動きは極端に悪くなります。そのままで稼働させると、最終時間7時間3分まで稼働し続けましたが、実利用として使いやすい時間を考えるなら約5時間50分までが現実的なところです(当記事の性能表についてもそのように表記しています)

※外出先ではバッテリーを優先してやや落として使うなら200cdあたりまでが使いやすい範囲だと考え、輝度200cdにして電力設定をバランスにて計測としています。Officeワークでの軽い使い方に終始するようであれば、もっと時間数は伸びます。

もちろん、輝度を抑えたり、Officeワークでの軽い使い方に終始するようであれば、もっと時間数は伸びます。

充電速度は以下の通り。残量3%時に電源をオフにした後に給電開始した後の%になります。やや早めの充電速度です。

30分 60分
65W純正AC給電時 51% 76%

キーボード

『EliteBook 635 Aero G11』のキーボード全体

『EliteBook 635 Aero G11』のキーボード・全体

縦横、約18.7×18.4mm、キーストロークは約1.3mm(実測)でした。

打鍵感は一定の圧以上で深く沈みこみ、コクン、コクンという感触です。Surface Laptop に近い打ち心地でした。タッチパッドも反応が良く、感触も良いと思います。

マイクミュートやスピーカーオフなど、FNロック以外は一通りのパイロットランプが付くのも良いところです。

『EliteBook 635 Aero G11』のキーボード上部のパイロットランプ

問題はキー配列で『Pavilion Aero 13-bg(2024)』の記事や動画でも触れましたが、矢印キーの左右上側にPgUP と PgDn キーが配置されました。『Pavilion Aero 13-bg(2024)』同様、今回のレビューで一番の気になるところです。

逆T字ではないことで位置が分かりづらくなったこと自体は、右下端の特等席にあるので、慣れれば把握できる人もいると思います。しかし、そうした操作の中で PgUP と PgDn キーを触れてしまうことが頻繁に発生しやすいため、表示が上下に遷移してしまい、いちいち元に戻さないといけない煩わしさが発生します。

※動画でも説明しています。『Pavilion Aero 13 bg』2024年モデルの良い点悪い点をズバリご紹介! キーボードの便利な設定方法も!

『EliteBook 635 Aero G11』のキーボード・右側のアップ

例えばワードやパワポで何か文章入力している際に、左右のカーソル移動で修正したい文字まで移動しようとした時に PgDn キーに触れてしまい、一気にスクロールした画面をいちいち元に戻す作業はこのキー配列によくある誤爆操作です。矢印キーによるカーソル移動はマウス操作より早いので、キー操作の上級者ほどここで躓きやすいです。

アルパカは同様のキー配列を古い『Thikpad X1 Carbon』で経験しています。買う前から分かってはいたのですが、なんとか慣れようと思い挑戦し、一か月経って無理だと悟りました。

結果、キーコンフィグレーションを変更するアプリ『X Button Maker』で設定を変更して使っていましたが、現在、このアプリはMSストアから外れて個人販売のみで有料となりました。かなり優秀なアプリなので、多少のお金を払ってでも自由にカスタマイズしたい方は、別途購入をオススメします。

ひとまず、この PgUP と PgDn キーの誤操作だけなんとかできればいい、という人は多いと思いますので、無料の便利アプリである『Microsoft PowerToys』の使い方を次の項目でご紹介しておきます。この手の操作で苦しんでいる方がおられましたらご参考にどうぞ。

※詳しくはPgUP と PgDn キーの誤爆で苦しむ人へ『Microsoft PowerToys』の設定方法の項目をご覧ください。

こちらでは、他のキーボードの説明を続けます。

キー配列に関しては、こちらに評価をまとめています。

アルパカが評価するキー配列チェックポイント
Enter キー Enter キーの大きさ
Enter キーの横に一般的ではない特殊キー列が配置されていないか
Enter キーの上にBackSpace キー、その上に Delete キーになっているか
Enter キー横の特殊キー(\や[ ]など)が幅狭になっていないか 
矢印キー 矢印キーが逆T字になっているか ×
矢印キーが一段下になっているか ×
Ctrl キー Ctrl キーと FN キーが逆になってないか
右側のCtrl キーが省かれていないか ×
タッチパッド タッチパッドのクリック感の感触が良いか
タッチパッドの中に指紋認証などを入れていないか
その他 シリンドリカル形状になっているか ×
電源ボタンがキー配列外に配置されているか ×
FN キー列とフルキーの間に間隔を開けているか ×
パイロットランプ各種が点いているか
(NumLock、CapsLock、半角/全角、マイクミュート等)
バックライトキーボード対応かどうか
総合評価 新:8.8 / 15

 配置、装備されています(1点)。
 配置、装備されていますが全シリーズではなかったり、補足説明が必要になります(0.8点)。
 配置、装備されていますが何らかの難点があります(0.5点)。
× 配置、装備されていません(0点)。

この採点方法では15点満点を出せるメーカーは今のところありません。厳しめに見ているチェック項目なので、10点で平均的にオススメしやすいレベルだとお考え下さい(テンキーレスノートは15点満点、テンキー付ノートは19点満点、デスクトップは17点満点での評価です)。

上記の表にある通りです。

Enter キー横の特殊キー配列がなくなったのは実に良いことだったと思いますが、そのキーが矢印キーの左右上側に来てしまったのは残念な部分です。

第一印象ではEnter キー横の特殊キー配列がなくなった方が良いと思うでしょうから、基本、オススメのラインナップに入れるレビュワーは多いと思います。アルパカもオススメはしますが、しかし「使い方と人による」という一言は外せません。

その理由のもう一つが、右側の Ctrlキーがない問題についてです。プリンターのダイアログを出すCtrl + P は両手を使うかマウス操作で済ませるか、といったものになると思います。右側のCtrl キーを毎日のように使う人は『EliteBook 635 Aero G11』に限らず、同様の配列は避けた方が良いです。

コパイロットキーが付いたことでその分以上の時間の短縮を望めるのであればアリですが、今のところはそこまでのAIアプリの整備が追い付いていませんので、判断しかねる部分です。そういう意味で、現状の問題点を一通り上げていくと上記のようにまとまります。

電源ボタンがキー配列の中に入ってしまっている部分なども気になるところですが、端にはないので、減点にはなりましたが、誤操作で押すことはあまりないと思います。

逆に点数には関係ない部分ではありますが、今回、もう一つ気になったのは2023年までの『EliteBook 635 Aero G11』に比べると、キーボードが機体の端ギリギリまで使われなくなった点です。実用上の問題は特にありませんが、あのギリギリまで攻めたデザインが、かつての Aero の良いところだったこともあり、そこが残念な点ではあります。

EliteBook 635 Aero G11』はバックライトキーボード対応ですが、F4キーでオンオフを切り替えます。けっこう光量は高めで、F4キーで弱めの段階にも調節できます。

『EliteBook 635 Aero G11』のバックライトキーボード

 

PgUP と PgDn キーの誤爆で苦しむ人へ『Microsoft PowerToys』の設定方法

『Microsoft PowerToys』の設定(キーコンフィグレーション変更)方法

『Microsoft PowerToys』とは元々、開発者向けの機能が詰まった便利アプリです。サイトの開発者が画面上から直接、色情報を取ったり、定型文を登録して一発呼び出しなど、開発者でなくとも使いたくなる機能が色々あります。

今回は『EliteBook 635 Aero G11』の誤操作を防ぐための、キーコンフィグレーション変更方法にのみスポットを当ててご紹介します。

『Microsoft PowerToys』のダウンロードページ

『Microsoft PowerToys』のダウンロードページ

MSストアの公式ページリンクが上記の通りですので、ダウンロート、インストールを通常通り済ませます。

すると、このような「PowerToysへようこそ」の画面が出ます。

 

『keybord Manager』の設定方法

『Microsoft PowerToys』の設定方法-1

左カラムから『keybord Manager』の項目を選択すると、下の画面になります。

『Microsoft PowerToys』の設定方法-2

『keybord Manager』を有効化する、の項目をオンに。

『Microsoft PowerToys』の設定方法-3

「キーの再マップの追加」をクリック。

すると、このような項目が出てきます。

『Microsoft PowerToys』の設定方法-4

まずは左側にある①の選択をクリックして “変更したいキー” を入力。次に右側にある②が “変更後に割り当てたい動作を入力” となります。

例えば以下は PgUP キーを変更しようと押下した例です。

そのままOKで抜けると選んだキーが表示されている筈です。

『Microsoft PowerToys』の設定方法-5

右側の送信の選択肢では「キー/ショートカットの送信」と「テキストの送信」を選ぶことができますが、今回は定型文を記憶させて一発呼び出しをしたいわけではないので、「キー/ショートカットの送信」のままで大丈夫です。下は左矢印キーの効果を割りあてようと押下した時の表示例です。

“変更したいキー” と “変更後に割り当てたい動作を入力” の両方を指定した時(PgUP キーを左矢印キーの効果に割り当てようとした時)には下のようになります。そのまま右上のOKをクリックで抜けて設定完了です。

『Microsoft PowerToys』の設定方法-6

これだけでPgUP キーを誤って押しても通常の左矢印キーと同様の操作になります。

同じようにPgDN キーも右矢印に設定しますが、まったく同じ要領です。「キーの再マップの追加」をクリックして次の項目を出して設定していきます。他にも変更したいものがあれば、基本的にこれと同じ方法で追加していくことができます。

 

ディスプレイ:非光沢感のある16:10液晶 1920×1200

モニター調査-EliteBook 635 Aero G11

『EliteBook 635 Aero G11』の液晶パネル:Color ACの色度図、LUT表示

輝度は465cd/㎡と明るめで、色域はsRGBカバー率が100%。Adobeカバー率が84.4%。

フリッカーは発生していませんでした。

赤青緑のLUT表示(別名ガンマ補正曲線)を見ると、輝度が高くなるにつれて、色バランスが崩れがちになります。肉眼で見ていて極端に色味が崩れるわけではないようでしたが、色彩を気にされる方、そうした仕事で使われる方は避けた方が良いです。それ以外の一般用途で不便に感じることはまずないと思います。

『EliteBook 635 Aero G11』の反射を確認

非光沢ディスプレイなので、反射を抑えられます。光沢液晶のように色映えはしませんが、長時間の作業でも目の疲れを抑えやすくて見やすいです。自分の顔が映り込むこともありません。

また、今回は縦横のアスペクト比が16:10になったことで、より表示面積が広がり見やすくなっています。

特にWEBページやExcelでの見え方が変わります。

16:10と16:9の表示の違い(ExcelやWebページなど)

以下は一般的な16:10液晶(1920×1200)と、FHDの16:9、1920×1080ドットとの見え方の違いです。

※長くなるので折りたたんでいます(クリックかタップで開けます)。
※『EliteBook 635 Aero G11』に限らず解像度が同じ16:10の画面であれば同じように見えます。
※フォントの大きさを125%均一での表示です。

16:10と16:9の表示の違い(ExcelやWebページなど)
Excel 100%時

『EliteBook 635 Aero G11』の16:10液晶(1,920×1,200)でExcel-100%

一般的なFHD16:9液晶(1,920×1,080)でExcel-100%

『EliteBook 635 Aero G11』の16:10液晶(1,920×1,200) U列、27行目まで

一般的なFHD16:9液晶 U列、23行目まで

Excel 90%時

『EliteBook 635 Aero G11』の16:10液晶(1,920×1,200)でExcel-90%

一般的なFHD16:9液晶(1,920×1,080)でExcel-90%

『EliteBook 635 Aero G11』の16:10液晶(1,920×1,200)  W列、30行目まで

一般的なFHD16:9液晶(1,920×1,080) W列、25行目まで

Excel 80%時

『EliteBook 635 Aero G11』の16:10液晶(1,920×1,200)でExcel-80%

一般的なFHD16:9液晶(1,920×1,080)でExcel-80%

『EliteBook 635 Aero G11』の16:10液晶(1,920×1,200)  Z列、33行目まで

一般的なFHD16:9液晶 Z列、28行目まで

Excel 70%時

『EliteBook 635 Aero G11』の16:10液晶(1,920×1,200)でExcel-70%

一般的なFHD16:9液晶(1,920×1,080)でExcel-70%

『EliteBook 635 Aero G11』の16:10液晶(1,920×1,200)  AD列、38行目まで

一般的なFHD16:9液晶 AD列、33行目まで

一つの画面に多くの情報量を出しておきたい人にとって、『EliteBook 635 Aero G11』の広々とした液晶は大きな魅力と言えます。調べものをする際にもポータルサイトが下図のように見え方が変わります。

左右に割って二つのウィンドウを同時表示させるなど、より効率よく使うことができます。

Webページの表示例

『EliteBook 635 Aero G11』の16:10液晶(1,920×1,200)でYahoo! Japanのトップページ

一般的なFHD16:9液晶(1,920×1,080)でYahoo! Japanのトップページ

『EliteBook 635 Aero G11』の16:10液晶(1,920×1,200)でWebページ×2

一般的なFHD16:9液晶(1,920×1,080)でWebページ×2

 

視野角の広さ(画像)

次に画像の見やすさ、視野角の広さを確認します。

『EliteBook 635 Aero G11』のsRGBカバー率 100%一般的なIPS液晶 sRGBカバー率49.9%TN液晶 sRGBカバー率61.3%

『EliteBook 635 Aero G11』のディスプレイ・正面から(画像)

「Flex 5 Gen 8 14型(AMD)」のディスプレイ・正面から(画像)49.9%

LAVIE Direct N15(R)のTN液晶 sRGBカバー率61.3%

『EliteBook 635 Aero G11』のsRGBカバー率 100%一般的なIPS液晶sRGBカバー率62.8%TN液晶 sRGBカバー率61%

『EliteBook 635 Aero G11』のディスプレイ・上から(画像)

『EliteBook 635 Aero G11』のディスプレイ・横から(画像)

ThinkPad E15 Gen 3 の斜め上から見た時の一般的なIPS液晶

「ThinkPad E15 Gen 3 (AMD) 」の液晶、画像(視野角確認)

TN液晶 sRGBカバー率61%、斜め上から

TN液晶 sRGBカバー率61%、斜め横から

 

内部性能について

今回、アルパカが調べたのは『EliteBook 635 Aero G11』のRyzen 7 8840U搭載機になります。

Windowsの更新が入らない状態で、立ち上げにかかる時間は約 13.4秒でした。

性能を調べた結果、まとめ

『EliteBook 635 Aero G11』のCPU-Z

『EliteBook 635 Aero G11』のCPU-Z、メモリ情報

今回調べた『EliteBook 635 Aero G11』に搭載されている性能で、できる一般的な作業内容を以下にまとめました。

『EliteBook 635 Aero G11』でオススメしやすい作業の目安
軽作業 ネット Webブラウジング、見るの中心
Office 軽office作業(扱うファイル目安3MB以下、文章中心の事務作業やレポート作成、Excelなら関数やリンク数が50個以下)
ZoomやTeamsでのWeb会議単体で、背景変更はせず
画像 簡単な画像処理(JpegやPNGでの年賀状作成、軽いお絵描き←WindowsInkやSAIなど)
動画 「Shotcut」や「AviUtl」などでFHD動画を簡易編集
ゲーム 軽いブラウザゲームやドラクエ Xを低解像度でのプレイ
並み重作業 ネット Webブラウジングで調べものが多く、情報を発信も頻繁に行う
Office 並office作業(扱うファイル目安3MB以下、Excelなら関数やリンク数が200個以下、パワポも動画を入れたり数十ページを扱う)
ZoomやTeamsでのWeb会議、背景を変更して行う
画像 並みの画像処理(数十枚単位の多少のLAW現像。クリップスタジオでレイヤー50枚以下で厚塗りなどはしない)
動画 「パワーディレクター」や「ビデオスタジオ」などで2Kまでの編集、4Kの簡易編集
ゲーム ドラクエ X、FFXIVは設定を落としてのプレイ、シューター系は「PUBG」や「VALORANT」で少し遊ぶくらいなら
重い作業 ネット Webブラウジングでタブ分け100以上を開き続けて、毎日のように情報収集と発信を行う
Office 重office作業(扱うファイル目安4MB以上、Excelなら関数やリンク数が201個以上で万行単位のフィルタリング、パワポでは動画を入れた数十ページ単位が基本)、それらをZoomやTeamsでのWeb会議と並行しながら
画像 重ための画像処理(「Photoshop」でLAW現像100枚単位。「クリップスタジオ」で重たいブラシ作業や定規ツール、レイヤー100枚単位の厚塗りや32枚以上の描き込んだ漫画作成、それらを2K以上の高解像度液晶で行う)
画像生成AIは数枚単位で少し使える
動画 「パワーディレクター」や「Premiere Pro」などで4K編集を毎日のように行う
ゲーム FFXIVは解像度を上げ気味にしても楽しめる
「ホグワーツ・レガシー」や「サイバーパンク 2077」あたりは設定を落とせば楽しめる
シューター系は「APEX」や「フォートナイト」で設定を落とせば勝負できる
×

 この性能で十分、足りている使い方です。
 オススメです。ですがもう少し余裕ある性能だと、なお使いやすいです。
 できないことはないですが、オススメはしづらいです。
× できない、またはオススメではない使い方です。

※動画の簡易編集とは出力時に5分以内で「パワーディレクター」ならパワーツール(倍速加工など)をあまり使わない程度に抑えたものを基準としています。簡単に言うと、スライドショーに少しアクセントが付いたくらいで、お友達の結婚式に出席する時に流す5分以内のPV作成までが簡易編集でできる範囲としています。

今回、調べたRyzen 7 8840U ですが、Radeon780M のグラフィック性能が高くて、サイバーリンク社のアプリでは、静止画ではCore Ultra に水を開けられるものの、動画では互角かそれ以上の速度で描き出しを終えることができていました。

驚いたのはExcelの挙動で、30万行の関数計算では5秒を切る好タイムを叩き出し、しかも電源設定がバランス時のバッテリー駆動状態の時でさえ、速度の減衰率が約2割です。これなら仕事に私用にとマルチに使いやすい挙動をしていると言えます。

ただ、ブラウジングに関してはバッテリー駆動時に相応に速度が落ちがちなので、そこは従来機通りとなりました。それでも普通に使っていて特に不便はない範囲です。

500以下でキビキビした挙動と感じられる、Mozilla Kraken では539.8ms。非常に若干ですが初動の遅れがあります。

4000もあれば快適と言われる PCMark10 ではバッテリー駆動時でも7000をクリアしています。

『EliteBook 635 Aero G11』Ryzen 7 8840U でPCMark10-AC接続時(最適なパフォーマンス設定)

『EliteBook 635 Aero G11』Ryzen 7 8840U でPCMark10-バッテリー駆動時(バランス設定)

『EliteBook 635 Aero G11』Ryzen 7 8840U でPCMark10-バッテリー駆動時(バランス設定)

CinebenchR23

Single Core 1749 pts、Multi Core 11695 pts(AC電源接続時、最適なパフォーマンス設定時)

※どちらもグラフが長いほど優秀です。

『EliteBook 635 Aero G11』 グラフ-Cinebench R23(Shingle)

『EliteBook 635 Aero G11』 グラフ-Cinebench R23(Multi)

 

Excel の実測時間

Excel・置換 78470件の9文字ずつの置換作業に変換した際にかかる時間を計測。
Excel・計算 128000回分のVLOOKUPと、184000回分のSUMIFS(3つの条件)を一度に計算させたときにかかった時間を計測。

※どちらもグラフが短いほど優秀です。

『EliteBook 635 Aero G11』 グラフ-Excel・置換

『EliteBook 635 Aero G11』 グラフ-Excel・計算

 

サイバーリンク社のアプリ(AI画像生成や動画編集)の挙動について

サイバーリンク社のアプリは安価で使い勝手が良いものが多いためオススメです。価格の一覧や簡易的な説明は以下「PowerDirectorやPhtoDirecterの値段一覧と簡易説明」にまとめています(クリックかタップでご覧になれます)。

PowerDirectorやPhtoDirecterの値段一覧と簡易説明

家庭用PCにプリインストールされていることが多いサイバーリンク社のアプリは、安価でありながら静止画や動画の本格的な加工編集ができることで人気があります。
プロユースではAdobeが定番ですが、機能が豊富な分、お値段が高くて操作の難易度も高めであること。PCにかかる負担が重たいことがネックです。サイバーリンク社はその逆とお考え下さい。
アルパカが普段Youtubeにアップしている動画はサイバーリンク社のPowerDirectorで作成しています(作成動画例)。直感的に使えて便利ですし、性能的にも満足してます。4K含めてこのくらいまで作れれば良い、という方はPowerDirectorを。静止画にしても、露出補正やカラーバランスをある程度、整えられてRAW現像するくらいならPhtoDirecterがオススメです。
逆に静止画の補正時にカメラ・レンズプロファイルがないとダメとか、Adobe Firefly で画像生成したい、などがあるようでしたらAdobeになります。

Adobe サイバーリンク
動画編集
(単体)
年間契約
/月間契約
Premiere Pro
¥34,680 /¥4,980
PowerDirector 365
(無料体験版あり:Essential)

¥8,980 /¥2,180
買い切り なし PowerDirector 2024 Ultra
¥12,980
   
写真編集
(単体)
年間契約
/月間契約
フォトプラン
(LightroomとPhotoshop)
14,080 /¥4,980
PhotoDirector 365
(無料体験版あり)

¥6,980 /¥1,800
買い切り なし PhotoDirector 2024 Ultra
¥7,300
   
動画や静止画音声編集などの総合パック 年間契約
月間契約
コンプリートプラン
86,880 /¥12,380
Director Suite 365
16,480 /¥3,980
買い切り なし PowerDirector 2024
Ultimate Suite
20,980

※両社とも導入時に安くなるキャンペーンをしょっちゅうやっていますが、こちらでは二年目以降の定額金額(税込)を記事アップ時点で比較しています。最新のお値段は公式ページでご確認下さい。
※フォトプランは2つのアプリがセットになっていますが、そちらの方が安くなるため、安い方のお値段で表記しています(月々払いでは単体プランしかありません)。

画像と動画の出力時間

『EliteBook 635 Aero G11』 グラフ-PhotoDirector・RAW現像、Jpeg出力
『EliteBook 635 Aero G11』 グラフ-PowerDirector・動画エンコード 4K-H.264

※PowerDirector・AI自動文字起こし 36秒間の機械音声(「2024年度モバイルランキング(2月改訂版)」のオープニングにある36秒間のインテムドの挨拶)を文字起こしにかかった時間を計測。
※PowerDirector-動画エンコード4K-H.264出力 約5分40秒間の編集された動画(「2024年度モバイルランキング(2月改訂版)」の第6位までの内容)をH.264形式の4K解像度で出力にかかった時間を計測。

 

インターネットの速度(WEBXPRT3)とPassMark

インターネットの速度(WEBXPRT3)

『EliteBook 635 Aero G11』Ryzen 7 8840U『EliteBook 635 Aero G11』Ryzen 5 8640U

『EliteBook 635 Aero G11』Ryzen 7 8840U でネットブラウジング速度比較

『Pavilion Aero 13-bg』のネットブラウジング速度

主要三大ブラウザ(Chrome と FireFox と Edge)で、それぞれのAC電源あり最適なパフォーマンス時と、バッテリ駆動バランス時での速度を計測しています。比較用として、同筐体でRyzen 5 8640U を搭載している兄弟機種『Pavilion Aero 13-bg』も計測しているので掲載しておきます。

180あれば遅いとは感じなくなり、200でまあまあ。250で快適。300ならタイトなレスポンスを気にする人にもオススメできる即応性が手に入ります。

思ったほどRyzen 5 8640U との差はないようで、AC電源に繋げている時にはRyzen 5 8640U より少し早まりますが、バッテリー駆動時にはやや遅くなります。体感的な差は感じないくらいの僅差です。

 

PassMark

Ryzen 7 8840U の CPU Mark

Ryzen 7 8840U の 3D Mark

記事アップ時点でのPassMark社の平均では
Ryzen 7 8840U ののCPU Mark:マルチ 23880、シングル 3721

『EliteBook 635 Aero G11』は世界平均よりも強めに性能を引き出せているセッティングと言えます。

 

ゲーム系ベンチマーク

軽い:ドラゴンクエストX

ドラゴンクエストX:『EliteBook 635 Aero G11』Ryzen 7 8840U

最高品質、FHD、フルスクリーン設定:9716(とても快適)

 

少し重い:FF-XIV 暁月のフィナーレ

少し重い:FF-XIV 暁月のフィナーレ

FF-XIV 暁月のフィナーレ:『EliteBook 635 Aero G11』Ryzen 7 8840U、ノートPC(高品質)、フルスクリーンモードで計測

平均fps: 48.1、最低fps: 30

スコア:6790(やや快適)

※スコア15000以上が非常に快適。11000~14999がとても快適。10999~8000が快適。7999~6000がやや快適。5999~4000が普通。3999以下が設定変更を推奨、となっています。

 

少し重い:FF-XIV 黄金のレガシー

FF-XIV 黄金のレガシー:『EliteBook 635 Aero G11』Ryzen 7 8840U、ノートPC(高品質)、フルスクリーンモードで計測

平均fps: 40.4、最低fps: 20

スコア:5687(普通)

※平均fps / 最低fps。
※スコア15000以上が非常に快適。11000~14999がとても快適。10999~8000が快適。7999~6000がやや快適。5999~4000が普通。3999以下が設定変更を推奨、となっています。

 

原神

『EliteBook 635 Aero G11』で原神を試す1

『EliteBook 635 Aero G11』で原神を試す2

EliteBook 635 Aero G11』はHDMI2.1を搭載していますので、外部モニターにFHDのゲーミングモニターを繋げてみたところ、低設定で70~80fpsほど。中設定では60fps前後を出すことができました。

高設定では30fps前後しか出せませんが、低~中くらいまでならリフレッシュレートの高いモニターで楽しむこともできます。動きを快適にしたい方なら低設定がオススメです。

兄弟機種とも言える個人向けの『Pavilion Aero 13-bg』の方ではRyzen 5 8640U を試すことができていますので、そちらの数値も掲載しておきます。

原神(モンドとその周辺) 中設定 低設定
EliteBook 635 Aero G11
Ryzen 7 8840U
63.4 / 47.7 73.2 / 58.6
Pavilion Aero-bg(2024)
Ryzen 5 8640U
61.3 / 46.3 70.9 / 56.5

※平均fps / 最低fps。

 

3DMarkによるグラフィック性能比較

3DMarkによるグラフィック性能比較

3DMark-NIGHT RAID

3DMark- NIGHT RAID:『EliteBook 635 Aero G11』Ryzen 7 8840U

『EliteBook 635 Aero G11』 グラフ-NightRaid(軽量ゲーム用)グラフィック

 

ストレージ

『EliteBook 635 Aero G11』本体ストレージ・小容量で計測

『EliteBook 635 Aero G11』本体ストレージ・大容量で計測

『EliteBook 635 Aero G11』本体ストレージ・大容量で計測

サンディスク製のM.2 SSD gen4を搭載していました。

今時のSSDとしては一般的な速度です。大容量のデータ移動でも不便なく使えると思います。

 

機体外側の温度推移と駆動音について

外郭温度

機体表面の温度-EliteBook 635 Aero G11

『EliteBook 635 Aero G11』Ryzen 7 8840U 搭載機で Cinebench R23 を10分間稼働させた後の外郭温度

Cinebench R23 を10分間稼働させた時にキーボードの中央が43度くらいになります。この計測では50度以上で不快感を感じますが、この程度なら問題ありません。

背面でも44.8度程度なので膝上でも作業しやすいと思います。気になる方は背面の排気グリルを塞がないよう、なにかを敷くと良いかもしれません。

室温25度の時に調べています。

 

駆動音について

高負荷時の『EliteBook 635 Aero G11』Ryzen 7 8840U

ファンの音はおおよそ43db前後でした。これは図書館で使うことができる範囲の駆動音ということです。ノートPCの中では静かな方だと思います。

※通常の無音状態でも30db出ます。
※赤ライン(SLOW)と青ライン(FAST)が近い状態の時に最も雑音が少なくなります。距離15~20cmでの計測です。

 

価格とラインナップの一覧

HP EliteBook 635 Aero G11 シリーズ

HP EliteBook 635 Aero G11 シリーズ
初期OS Windows 11 Pro
プロセッサー Ryzen 5 8640U Ryzen 7 8840U
メモリ 16GB オンボード (LPDDR5)
ストレージ 512GB PCIe SSD(Gen4)
ディスプレイ 13.3インチワイド・WUXGA非光沢・IPSディスプレイ
(1920×1200 / 400nit)
生体認証 顔認証
無線 IEEE 802.11ax (Wi-Fi 6E)、 Bluetooth 5.3
質量 約 990 g(スタンダードモデル実測で974.5g)
バッテリー 約43Wh(最大11.5時間 / 実働予想時間、約6時間50分
Officeなし ¥148,280 ¥164,780

※価格は全て税込表記です。
記事アップの価格で表示しています。
※バッテリーは公証値を表示していますが、構成内容により差異が出ます。

 

最後に・まとめ

『EliteBook 635 Aero G11』の記事まとめ

まとめますと、『EliteBook 635 Aero G11』の気になる点としては、

・キーボードの配置:矢印キーの左右上に配置された PgUP と PgDn キー、Ctrlキー右側がなくなった点など

・ややバッテリー時間が短い

の二点。
逆に良い点としては、

・プライバシーシャッター含めたカメラ周りの強化

・駆動音や熱処理、スピーカーの音質など全体的な品質の高さ

・Ryzen 8040U シリーズのパフォーマンスの良さ

の三点となりました。

キーボードの配置問題が色々と気になる部分でした。記事内に掲載した誤操作回避方法でケアしつつのオススメというのを踏まえた上で、くれぐれもご自身の使い方に合っているかどうかをお考え頂きたいです。

そもそも矢印キーでの操作をあまりしないという方もいますので、そうした方には短所とはなりません。右側の Ctrl キーにしても同様です。

ただ、『Microsoft PowerToys』にある『keybord Manager』でPgUP と PgDn キーは設定変更できても、Copilot キーをCtrlキーとして設定することはできませんでした。ここが必須の人は候補から外れます。

また、バッテリー容量が小さいのも『Pavilion Aero 13-bg』同様ですが、駆動時間を気にされる方はできるだけ輝度を落としたうえで電源設定を落とすのをオススメします。

良いところとしては、プライバシーシャッターを含めたカメラ周りの強化です。指紋認証がなくなっても、生体認証が必要なら顔認証で入れるので、あまり気になる部分には思えませんでした。実際、エンドユーザーと話すことが多いアルパカですが、その辺りを気にしている人はあまりいません。

それより全体的な品質の高さが一歩秀でていると感じました。おそらく新筐体になってかなり力を入れたのだろうと思いますが、静かな駆動音や安定した熱処理能力、スピーカーの音質の良さは旧筐体を引き継いでおり素晴らしいものがあります。

アルパカは Ryzen 5 8640U は『Pavilion Aero 13-bg』で調べていましたが、Ryzen 7 8840U と極端な違いはなく、これなら価格が大きく変わらなければ Ryzen 5 8640U でも、十分オススメと言えます。仕事から私用まで幅広く使えますし、仕事の合間に軽いゲームをするのも問題なくできます。

仮にキーボード周りで候補から外れる方には、同価格帯でもう一歩軽量になった「dynabook GZ/MW」が次点候補になります。軽くなりますし、キーボードは使いやすくなりますが、16:9比の液晶になりますので一長一短です。もし、同じ1kgの重さで16:10なら14インチの鉄板モバイル「RZシリーズ」がオススメです。

何を取って、何を捨てるか。モバイルPC選びは終始、これに尽きます。皆さまの使い方に合った買い物の候補に『EliteBook 635 Aero G11』を入れて頂くのはいかがでしょうか。

 

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