2023年11月21日から「dynabook XZ/HW」が発売開始されました。
第13世代Core Pプロセッサー搭載、16:10比率のWUXGA液晶の13.3インチでありつつも軽さ901g~、加えてバッテリーの取り外しもできるという、器用な造りでありながら高い戦闘力を備えた逸品です。
相応のお値段にはなりますが、こういったものを求めていた、という方は多いのではないでしょうか。
今回は「dynabook XZ」シリーズをご紹介します。
※こちらでは選べる幅の広さから直販(ダイレクト)モデルのご紹介としています。
※実機を手にする機会があった時には追記、または別記事としてアップ予定です。
「dynabook XZ」シリーズについて
このシリーズは法人向けとして販売されていた「dynabook X83 CHANGER」の個人向けモデルになります。
ダイレクト(直販) が「dynabook XZ」シリーズですが、おそらく店頭のカタログモデルが「Xシリーズ」あたりの呼び名になると思います。
※XZシリーズの中でも2023年11月に出てきたものは “/HW” が付きます。
元々、軽量モバイルではありがちなバッテリーの不満を改善するために開発されたという経緯があり、実用性を求めるビジネスパーソンに求められる要素が詰まっています。
「dynabook XZ」シリーズの特徴
・画面比率16:10の13.3型、WUXGA(非光沢液晶)を搭載
・重さ 901gでいながら着脱式バッテリを搭載、939gならPプロセッサーを選択可能
・インターフェイス(接続口)が豊富、Thunderbolt 4 対応Type-C が3つ
・ダストクリーニングドアが付いており、長く使う際のメンテナンスがしやすい
画面比率16:10の13.3型、WUXGA(非光沢液晶)を搭載
今までdynabookは14インチのRZシリーズしか16:10がありませんでした。この辺りは後発ですが、ようやくの二シリーズ目となります。
1920×1200ドットで縦に少し長く使えるので、ネットやOfficeアプリのスクロール時に表示する情報量が増えますし、Excelなども行数を多く表示できます。
また、実用性を考えると非光沢液晶を選ぶ人は多いですが、「dynabook XZ/HW」も非光沢となります。持ち運んだ先で光源の位置を気にせず使い始めやすいです。
16:10と16:9の表示の違い(ExcelやWebページなど)
以下は16:10比のWUXGA液晶(1920×1200)と、16:9比のFHD液晶(1920×1080)の表示の違いの一例です。他社での比較ではありますが、同じ設定であれば、同じように見えます。
※長くなるので折りたたんでいます(クリックかタップで開けます)。
※解像度が同じで同じアスペクト比であれば同じように見えます。
※フォントの大きさを150%均一での表示です。
重さ 901gでいながら着脱式バッテリを搭載、939gならPプロセッサーを選択可能
これがこのシリーズ最大の特徴です。
元々、バッテリーの脱着が可能なモバイルPCはdynabook含めて幾つかのメーカーで出されてきました。ですが、現行ではPanasonicのレッツノートくらいしかありません。これは、脱着に必要な部品が増えてしまい、本体が重く厚くなるのが避けづらいためです。
脱着できずとも軽さを求める現代人のニーズに合わせる。ですが、それが軽くしつつも脱着可能であるなら使いやすくなるのでは。
その答えが「dynabook XZ」シリーズです。
バッテリカバーは汎用的なドライバーで簡単に外せるよう設計されており、バッテリーの脱着部でスペースを削減されがちな放熱機構を、独自の放熱技術であるエンパワーテクノロジーでカバーしています。
通常、この機構なら熱量の抑えられる U プロセッサー(15W)のみ搭載するものですが、パワフルな挙動をするPプロセッサー(28W)も選択可能です。
新小型ファンとヒートパイプをダブルで配置しているわけですが、これはCore i7-1360Pの場合です。i5-1334U ですと、シングルファンにシングルヒートパイプとなります。
普段のハードワークを止めることが許されない企業戦士の方などは、i7のPプロセッサーにしつつ、予備のバッテリーも用意しておくと、マルチに役立つと思います。
インターフェイス(接続口)が豊富、Thunderbolt 4 対応Type-C が3つ
これも特徴的な部分ですが、通常、二つまでのThunderbolt 4 が3つ付いています。それも左右に散らしているため、どちらからでも拡張、給電が可能です。
多くの機器を繋げたいというだけでなく、どの位置からでも繋げやすいうのが便利です。
例えば、新幹線で窓際の席に座れても、左側の座席だと良いのですが、右の座席に座ると左側にしかないType-C 端子に C to C ケーブルを変な形で伸ばさないといけません。
もちろんケーブルの長さが足りるならそれで問題はありませんが、スマートではありません。また、ケーブルの長さが足りるとも限りません。
そんな時「dynabook XZ/HW」であれば、どちらの席に座っても最短距離で接続できて便利です。
ダストクリーニングドアが付いており、長く使う際のメンテナンスがしやすい
先に新小型ファンとヒートパイプをダブルで配置と記載しましたが、併せてダストクリーニングドアも付いています。
メンテナンスドアと呼ばれるダストクリーニング機構では、長期間の使用によりファンに溜まりがちな埃を吸い出すことでPCのパフォーマンス低下を防ぎます。
実際、長く使っているデスクトップなどでもそうなのですが、PC内部のクリーニングをしてあげるだけで、けっこうパフォーマンスが上がることがあります。それをモバイルで気軽にできるようにした、というのは面白い特徴だと思います。
ここもねじ止めされており、ユーザー側で外すことができます。
外見的なデザイン。バッテリーや、キーボードなど
ダークテックブルーの落ち着いた色合い
素材は剛性が高く、軽量なマグネシウム合金製を採用しています。厚みは最薄部で17.7mmほど。
「dynabook RZ」シリーズでもありました、ダークテックブルーという渋い紺色のような色合いのボディです。
180度まで開くので、dynabook 画面回転ユーティリティが使えます。
dynabook 画面回転ユーティリティについて
※写真はGZの操作例です。
通常であれば、向かい合った相手に見せやすく画面を回転させるには、機体ごとひっくり返すか、Windowsの設定内から入って画面を逆転させる必要があります。
ですが、RZならCtrl + Alt + ↑ ↓ のコマンドだけで上下を逆にして、また戻せます。覚えておけばすぐできますので、見せたい相手がいる使い方の時にはとても便利です。
この手の機能は地味なので、あまり紹介する人がいないのですが、CPUの速度が1秒、2秒、早くなるよりも人の作業が早くなる方が高効率化しやすいので、知っておいて損はないです。
キーボードについて
ここも特徴的なのですが、法人モデルでは1.5mm と 2mm のそれぞれのストローク(キーを押し込んだ時の深さ)を購入時に選べる仕様になっています。
個人向けの販売では、どちらかに絞る必要があったそうで、今回は1.5mmになっています。
ピッチは縦横共にフルサイズの1.9mm。モバイルに重きを置いたものほどピッチが浅くなりがちですが、「dynabook XZ/HW」は深くてしっかりと打ちやすい仕様となっています。
打鍵感は実機を試すまで分かりませんが、dynabookのキー配列は扱いやすいものとして定評があります。写真で見ても、旧来通りの配列が嬉しいポイントです。
加えて、タッチパッドの手前にあるクリックボタンが左右にきちんと分かれているボタン形式になっています。多少のコスト増になっても、好ましい改善点だと思います。
また、「dynabook XZ/HW」はバックライトキーボード搭載です。暗がりの中でも作業の手を止める必要がありません。
バッテリーの駆動はJEITA2.0で26.5時間
「dynabook XZ/HW」のバッテリーの駆動時間はLバッテリーで26.5時間、となっています。
最近はJEITA2.0での表記と実稼働時間との乖離が激しくなっており、やや控えめにした設定であれば、おおよそ4割くらいで考えておくと良いと思います。
もちろん、必要そうな方は予備のバッテリー(PS0169NA1BRS)のご購入も併せてご検討下さい。
※発売当初では、まだバッテリーの入荷はありません。ほどなく入荷されると思います。
バッテリーの会員価格は、21,780円(税込)となっています。
他、AIカメラエフェクターなど便利機能を搭載
地味に助かる機能として、AIカメラエフェクターがあります。
オンライン会議をしていて、急いで場所を確保した時のあるあるとして、窓際で逆光になってしまい、顏が暗くなってしまった、というのを経験した人は多いのではないでしょうか。そうした心配なく場所を選んでも明るく写せるようになりました。
オンライン会議の多い人にとっては、AIノイズキャンセラーは多くの人が使う機能ですが、併せて何かと重宝する機能となりそうです。
ラインナップ、性能とお値段の一覧
dynabook XZ/HWシリーズ基本構成
シリーズ名 | dynabook XZ/HWシリーズ 基本構成 |
|
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OS | Windows11 Home Windows11 Pro |
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カラー | ■ ダークテックブルー | |
CPU | Core i7-1360P Core i5-1334U |
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メモリ | 8GB、16GB、32GB | |
※LPDDR5-4800対応、SDRAM 一枚差しですがデュアルチャネル対応として稼働。 ※メモリの交換・増設はできません。 |
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ストレージ | 1TB SSD(gen4) 512GB SSD(gen4) 256GB SSD(gen3) |
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ディス プレイ |
13.3型WUXGA 高輝度、高色純度、広視野角 LED液晶 (ノングレア)1,920×1,200ドット |
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※ディスプレイサイズは13.3インチです。 | ||
グラフィック | インテル Iris Xe グラフィックス(CPU内蔵) | |
無線 通信 |
Wi-fi6E(IEEE802.11ax+a/b/g/n/ac) Bluetooth Ver5.1 |
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有線LAN | 1000Base-T (自動認識、Wake-up on LAN対応) |
|
生体認証 | 指紋認証 | |
質量 | 約939g(Core i7-1360P選択時) 約901g(Core i5-1334U選択時) |
|
バッテリ | リチウムポリマー(バッテリーL) 駆動時間26.5時間(予想実働10時間40分) |
|
Office | Microsoft Office Home & Business 2021 + Microsoft 365 Basic 1年版 (Office搭載モデルのみ) |
|
リリース | 2023年11月21日 |
※バッテリーはJEITA2.0にて表示していますが、構成内容により差異が出ます。
予想実働時間はJEITA2.0の4割で表示しています。
基本構成は全て上記の通りです。
心臓部となるプロセッサーとメモリ、ストレージの容量が変わるだけですが、まだラインナップは少なくて i7 のPプロセッサーとi5のUプロセッサーのみとなっています。法人向けの「X83 CHANGER」では、Pプロセッサーのi5もあることから、おそらく時間差を置いて出てくるのではないかと思います。
こういった時によくあるのが、法人モデルのように強い保守や細かいカスタマイズはいらないので、その分、安くなっている個人向けが欲しい、などのご要望で購入頂くことがあります。
ひとまず、今ある全ての組み合わせのお値段と納期は以下の通りです。
XZに関しては、発売記念セールとして12/27までカートインによる自動値引き中です!
下記の価格はカートイン後の値引かれたお値段で記載しています。COCOROメンバーズにご登録頂き、商品をカートに入れて頂くだけで、会員価格⇒カートイン値引き、が発生します!
カートインセールは残りあと 28日間です! ※価格は全て税込表記です。 ※価格は全て税込表記です。 徐々にお値段は下がってくるとは思いますが、これだけの内容ですから、高くとも価値ある買い物としてお考え頂ける方は少なくないと思います。 Core i5-1334U にして軽さを優先させるのも良いと思いますが、オススメとしては Core i7-1360P にメモリ16GB構成以上の構成です。 せっかく最新モデルですから、高い戦闘力を持ち歩いて頂くのはいかがでしょうか。 Windows11 Home エディション
OS
Windows11 Home
CPU
Core i5-1334U
Core i7-1360P
メモリ
8GB
16GB
32GB
SSD
256GB
512GB
1TB
質量
約901g
約939g
Office
なしW6XZHW5CBL
W6XZHW5CAL
W6XZHW7CBL
W6XZHW7CAL
¥170,280
¥181,280
¥194,480
¥210,980
最短翌営業日出荷
最短翌営業日出荷
最短翌営業日出荷
最短翌営業日出荷
Office
付きW6XZHW5BBL
W6XZHW5BAL
W6XZHW7BBL
W6XZHW7BAL
¥191,180
¥202,180
¥215,380
¥231,880
最短翌営業日出荷
最短翌営業日出荷
最短翌営業日出荷
最短翌営業日出荷
※2023年11月28日現在での価格と納期情報にて表示しています。Windows11 Pro エディション
OS
Windows11 Pro
CPU
Core i5-1334U
Core i7-1360P
メモリ
8GB
16GB
SSD
256GB
512GB
質量
約901g
約939g
Office
なしW6XZHW5RBL
W6XZHW5RAL
W6XZHW7RAL
¥181,280
¥192,280
¥205,480
最短翌営業日出荷
最短翌営業日出荷
最短翌営業日出荷
Office
付きW6XZHW5PBL
W6XZHW5PAL
W6XZHW7PAL
¥202,180
¥213,180
¥226,380
最短翌営業日出荷
最短翌営業日出荷
最短翌営業日出荷
※2023年11月28日現在での価格と納期情報にて表示しています。
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