今回は『VAIO SX14-R』と一緒に『VAIO Vision+ 14 (VJ5VP141C11)』もお借りできましたのでレビューします。
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約325gの軽さ、最薄部 約3.9mmの14.0型WUXGAモバイルディスプレイ
『VAIO Vision+ 14』の特徴
・約325gの軽さ、最薄部が約3.9mm
・上下2画面対応の専用カバースタンドもセット
・USB PDパススルー対応
・スピーカーなし、ディスプレイ本体からは輝度調整のみ
約325gの軽さ、最薄部が約3.9mm
大きさは、約幅312.0mm×高さ3.9~12.4mm×奥行211.1mm (突起部分含まず)。
最薄部は約3.9mmとかなり薄く、14インチのWUXGAでありながら重量が約325gという軽さが特徴のモバイルモニターです。
一般的な14インチのモバイルモニターは600~800gに納まることが多く、やや軽くても500g台に入るくらいですが、その中での300g台は移動の多いビジネスパーソンにぴったりです。
※詳しくはにデザインについて、の項目をご覧ください。
上下2画面対応の専用カバースタンドもセット
組み立てることでディスプレイスタンドに早変わりするカバーとセットになっています。
通常、モバイルディスプレイはPC横に置いて使う人が多いと思いますが、このスタンドを使えばPCの上に置いて上下二画面にして使うことができます。机の面積に限りがある条件でも作業効率を落としたくない場合に役立ちます。
※詳しくはカバーとの組み合わせ、の項目をご覧ください。
USB PDパススルー対応、DisplayPort Alternate Mode対応
『VAIO Vision+ 14』はUSB PDパススルーに対応しています。二つのType-C 端子があるので、一つをPCに。もう一つをパワーデリバリー対応のType-C 充電器で繋いでおけば、PC側に充電しつつ『VAIO Vision+ 14』を使うことができます。PC側のポートに余裕がない時などに便利です。
注意点としては、DisplayPort Alternate Modeに対応しており、同じくDisplayPort Alternate Modeに対応しているPCでないと使えません(Thunderbolt なら 3以降で対応)。
PC側がそうした組み合わせで使えるかどうかを予め調べてからの購入が必要です。
スピーカーなし、ディスプレイ本体からは輝度調整のみ
背面右下に輝度調整ボタンがありますが、あくまでも輝度調整のみです。色味などは変えられません。
また、基本的に軽さに特化しているのでスピーカーは付いていません。純粋に移動した先の作業面積を確保したい用途に絞られた製品です。
ディスプレイの内容:非光沢の16:10液晶 1980×1200
『VAIO Vision+ 14』の色域はsRGBカバー率が100.0%。Adobeカバー率が79.0%。コントラスト比は1677:1。フリッカーは発生していませんでした。
実測で輝度を取り損ねてしまったのですが、公称値では400cd/㎡となっています。目視でも暗くは感じず、キメの細かさなどを求めなければ普通に綺麗な液晶です。
赤青緑のLUT表示(別名ガンマ補正曲線)でも色バランスが取れているのが分かります。
また、縦横のアスペクト比が16:10になっているため、より表示面積が広がり見やすいのも特徴です。
16:10と16:9の表示の違い(ExcelやWebページなど)
以下は一般的な16:10液晶(1920×1200)と、FHDの16:9、1920×1080ドットとの見え方の違いです。
※長くなるので折りたたんでいます(クリックかタップで開けます)。
※『VAIO Vision+ 14』に限らず解像度が同じ16:10の画面であれば同じように見えます。
※フォントの大きさを125%均一での表示です。
外見的な特徴
デザインについて
開梱すると内箱にもVAIOのロゴが刻印されており、箱までオシャレです。
Type-C to C ケーブルは1メートルのものが同梱しています。
カバーの重さが約440gなので、実は本体よりもカバーの方が重いです。もっとも、そうしないとスタンドとして組み合わせた時に不安定になるから当然と言えば当然ではあります。
実際に手で持った時には「軽!」と驚きました。
余計にカバーの重さがもったいないと感じてしまいますが、多少の傷が付くことを厭わないなら。縦置き二画面を切り捨ててもいいなら軽さ優先にして本体だけで持ち運ぶのも十分アリだと思います。
立体成型カーボンボディで、軽くとも丈夫に使えます。
上左右のベゼルは細く、下部分はやや太めに。
外形寸法としては、約幅312.0mm×高さ3.9-12.46mm×奥行211.1mm (突起部含まず)。
シンプルなデザインで、右下にスリープランプが付きます。
背面にはアルミ製のキックスタンドが付いており、最大で80度まで開閉可能です。縦置き二画面でなくとも、置き場所さえあれば普通に使いやすいと思います。
カバーとの組み合わせ
マグネット式で簡単重ね合わせ
『VAIO Vision+ 14』カバーはマグネット式になっており、くっつく箇所が決まっています。ホックで止めるわけではないため、すぐに移動しないといけない時などは素早く畳めて便利です。
カバーを使った縦置き仕様
ここがこの製品の一番面白いところだったのですが、マグネットでくっつける場所をずらすことによってスタンドとして機能します。ディスプレイ本体側が軽量だからこそできる芸当ですが、やはりPC周りの机の領域を確保したい人にとっては嬉しい機構です。
立てたカバーの隙間にキックスタンドを挟み込むようにして組み合わせます。
最後にまとめ
この製品は店頭で見かけた時から気になっていたものでした。
特にアルパカは移動した先のPC作業が多いので、軽量で扱いやすいモバイルモニターはお値段問わず欲しいと思っていたのです。
『VAIO Vision+ 14 (VJ5VP141C11)』はまさにそうした人向けです。
一般的なモバイルモニターの価格帯から見ると54,800円(税込)は高めですが、何を求めるのかによって評価は大きく分かれます。
エンタメ的な使い方は完全に切り捨て、机の上でもディスプレイの面積としても、ワークスペースを有効に確保したい。そう考える方にオススメしたいモバイルディスプレイです。
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