先日に引き続き、HPの「OMEN 45L Desktop(2023)」 Core i9-13900K と RTX4090 の組み合わせをお借りできましたのでレビューしたいと思います。
当然のことながら、トンデモな性能をしていました。アルパカが今まで手にした中では最高スペックの機体になります。
※当サイトでは「OMEN 45L Desktop(2023)」または 45L などとして表記しています。
※ Intel Core のクラッシュ問題は “K” 付きで起きることが確認されています。
もし、K 付モデルを買われた方は電力制限を解除せずにお使い下さい。
同じ45Lでも一つ下のハイパフォーマンスモデル(Core i7-13700K + RTX4080 )は↓の記事になります。
もう一つ下の40Lもレビューしました。それぞれを見比べて頂くと、性能差が分かりやすいと思います。
>> 「OMEN Desktop 45L」ご購入はこちら <<
※今回は日本HPから機体をお借りして記事を作成しています。
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「OMEN 45L Desktop(2023)RTX4090 搭載モデル」の特長
位置付けと特長
・縦置き基本のミニタワー型
・OMEN DESKTOP シリーズの中ではフラグシップモデルの位置づけ
・プロセッサーに Core i9-13900K を、グラフィックボードに RTX4090 を搭載
・HP独自の冷却機構「Cryoチェンバー」を搭載
・OMEN(Victus)共通:Cafe de OMEN
・OMEN(Victus)共通:「OMEN Gaming Hub」が標準搭載
縦置き基本のミニタワー型
「OMEN 45L Desktop(2023)」はミニタワーに属しますが「Cryoチェンバー(ラジエターの冷却機構をボディの外に設けることで効率よく冷やせる特殊な構造)」が上にくっついています。そのため、表記としてはミニタワー型ですが、実際の大きさは一回り大きめのフルサイズのタワー型と言えます。
この大きさですから、基本は机の下に置くことになります。購入前に足元の空間がどれだけ空いているのかを調べておいた方が良いです。
40Lと45Lでは約8.8cmほど高さが違います。ここが「Cryoチェンバー」の部分です。高さ以外の部分は変わりません。
※詳しくは外観について、の項目をご覧ください。
OMEN DESKTOP シリーズの中ではフラグシップモデルの位置づけ
OMEN DESKTOP シリーズでは、ハイエンドの45L、ミドルクラスの40L、ロークラスの25Lを用意しています。
40L以上になると、前面の円形イルミネーションが鮮やかに光を放ち、冷却システムは水冷となります。人によってはゴテゴテとした水冷パイプは避けたい。空冷の方が安心感がある、という方もいると思います。その場合には「OMEN Desktop 25L」までが選択範囲となります。
今回ご紹介している「45L」では、ミドルとはいえデスクトップですから、FHDはもちろん、4Kでもヘビータイトルで最高設定にしても楽しめるほどの本格的なゲーミング性能を備えています。
プロセッサーに Core i9-13900K を、グラフィックボードに RTX4090 を搭載
OMEN DESKTOP(2023) Intel 13th Core シリーズ |
|||
---|---|---|---|
シリーズ名 | OMEN 45L Desktop | OMEN Desktop 40L | OMEN Desktop 25L |
プロセッサー | Core i9-13900K Core i7-13700K |
Core i7-13700K | Core i7-13700F |
冷却システム | 360mm 水冷 | 120mm 水冷 | 3ヒートパイプ 空冷 |
Cryoチェンバー | あり | なし | |
グラフィック ボード |
RTX 4090 RTX 4080 |
RTX 4070 Ti | RTX 4070 Ti RTX 4070 |
電源 | 1200W、80PLUS Gold | 800W、80PLUS Gold | |
価格 | 547,800円~ | 313,500円~ | 218,790円~ |
※価格は2023年7月中旬時点での公式価格です。
グラフィックボードが同じ名称で記載されていてもノートパソコンのそれとは性能が違います。当然と言えば当然ですが、積載容量の小さなノートPCですと同じ金額を出してもデスクトップよりも大きく性能は落ちます。
通常通りにゲームを楽しむ分にはノートPCで十分ですが、もっと綺麗な画面で、もっと大きい画面で。4KやWQHD液晶、または配信しながら、などでもフレームレートを落とさずに安定して滑らかに稼働させたいならデスクトップPCがオススメです。
特に今回はご家庭向けに販売されているPCの中では最高性能であろうCore i9-13900K と RTX4090 の組み合わせです。メモリは最新のDDR5を64GB (16GB×4)と余裕ある構成で、HP独自の「Cryoチェンバー」の強い冷却機構も付いてきます。
ご家庭でやりたいゲーム、一般的なクリエイト活動、その他もろもろ、よほど専門的なものでなければ一通りはスイスイできます。
もちろん、その分のお値段もしますが、それだけの価値がある一品です。
先日レビューした40Lでもかなり良い動きはしていたのですが「サイバーパンク 2077」や「ホグワーツ・レガシー」のような激重タイトルでは、4Kモニターでの最高設定時に近づくとフレームレートが60を割り込んでいました。45LでもRTX4080 の方だと最高設定のみ平均fpsで60を少し割る、といたところです。
しかし、 今回は、全ての設定において60FPSをクリアしました。プレイしてて快適なのはもちろんですが、記事に並んだオールグリーンの数値は圧巻です。
ゲーミングとしての切り分け方としてはそういった部分で、FHDであれば45Lでも、激重タイトルのゲームで最高設定にしても問題はありません。「フォートナイト」で高リフレッシュレートモニターでfpsを上限貼り付けを狙うようなガチンコゲーマーであれば40Lだとちょっと物足りなさを感じるかもしれませんが、そういう人にはこちらの45Lです。
他、クリエイト能力で言うなら動画の出力など、RAW現像もすぐに終えられます。
最近流行りのAIイラストを出力させると、stablediffusion では普通のテキストプロンプトからだと1枚につき1.1~1.2秒。「Reference Only」で2枚のイラスト合成では2.7~2.8秒でした。これが40Lだと4秒かかっていたので、かかる時間は3/4以下に短縮される、ということです。
この手の出力は実用的には100枚単位が基本だと考えていますが、100枚で400秒かかるのが40L。270秒かかるのが45LのRTX4090 というと分かりやすくなると思います。この130秒差が切り分けるポイントで、45LでもRTX4080 だと、その中間付近であろうと予測しています(RTX4080 はまだ計測できていません。調べることができましたら掲載予定です)。
※詳しくは内部性能について、の項目をご覧ください。
HP独自の冷却機構「Cryoチェンバー」を搭載
「Cryoチェンバー」とは、HPが特許を取得している特殊な冷却機構のことです。ラジエターを機体本体の外側に配置することで、冷却性能をアップさせるもので、チャンバーとケースの間に空間が設けられていて、外気を取り込みやすい構造になっています。
公式では-6度ほど下がるとのことです。
あまり大げさには言えませんが、アルパカがOCCTで計測したところ、実はもっと下がっているんじゃないかと感じています。
HPの公式サイトより空気の流れは上図の通りで、前面から吸い込んで背面に逃がします。
上側のCPU、その下のGPU、電源ユニット(+2ndストレージ)を3つの空間で分離するトライコンパートメントシャーシを採用しています。それぞれのブロックで発生した熱が他に干渉しないようにしているわけですが、40Lですと長時間の高稼働状態が続くとグラボの熱が上にあるCPU、またはVRMに流れがちで、ここが「Cryoチェンバー」のあるなしの差になっている部分でもありました。
価格差も相応にありますが、完璧を求めるなら45L、となります。
OMEN(Victus)共通:Cafe de OMEN
OMEN製品購入者様に向けたゲーミング特化型サポート「カフェ・ド・オーメン」が一年間、無料で使えるようになります。
通常のサポートでは一般PC向けの内容ばかりですが、こちらの「カフェ・ド・オーメン」であれば、ゲーマーだけで構成されたサポートスタッフ陣が対応します。そのため、ゲーミングがまったく初めての初心者でも安心して適切なサポートを受けることができます。
ゲーミングPCとしてのセットアップ方法や性能に見合った適度な設定、オススメのゲームタイトルなど。ちょっと凄いところでは他社のゲーミングアクセサリーなどの使い方も相談に乗ってもらうことができるそうです。
OMEN(Victus)共通:「OMEN Gaming Hub」が標準搭載
HPのOMENには「OMEN Gaming Hub(以下、OGHと略)」と呼ばれるセッティングアプリが入っています。LEDのライティングパターンやメモリ、CPUのオーバークロック。ファンの回転数など。様々なセッティングを細かく変えることが可能です。
人によってはせっかくのK付CPUだからとオーバークロックしつつ、限界ギリギリのチューニングを試したいと考えるかもしれません。OMENなら、その辺りもOGHから弄りやすくなっています。
今回、クロックアップまでは試してはいませんが、パフォーマンス設定を替えて各種計測を行いました。
※詳しくは、内部性能についてをご覧下さい。
外観について
デザイン的な特徴
※機体外側からの写真の幾つかは ハイパフォーマンスモデル(Core i7-13700K)を流用していますが、メモリの枚数の他には外観的な違いはありません。
※クリアガラスが反射するため、こちらでは撮影用に外したり、ライティングを控えめにしています。このライティングはOGH内のLEDコントロール設定から、自由に変えることができます。
「OMEN 45L Desktop(2023)」 のデザイン
左サイドのクリアパネルを外したところです。左横にあるのが32インチのモニターですが、一段下に置いているとはいえ、比較して見ると本体がいかに大きいかが分かります。
クリアパネルの左下には45Lの文字がプリントされています。
やはりこのサイズだと机の上に置くには圧迫感があります。撮影用として、敢えて机の上に乗せていますが、基本的に普通に使うなら置くのは机の下です。
※販売ページでは、特別な記載がなければ本体のみの販売です。HPオススメモニターや Hyper-X のキーボードは購入画面内から別途買うことができます。
比較用としてA4用紙とB5ノートを立てかけてみました。
高さはA4用紙のおよそ倍です。
正面上部にはOMENのダイヤモンドロゴ◆のマークと、三連ファン。
左右のパネルを開けるには、本体上部、「Cryoチェンバー」の下にある「インターナルアクセス(INTERNAL ACCESS)ボタン」を押します。
ツールレスのワンタッチで開けることができるので、中へのアプローチがしやすく、手間いらずです。部品の交換や増設だけでなく、溜まりやすいホコリを掃除する時にも楽に済みます。
心臓部となるCPUと、それに続く水冷パイプです。
45Lの場合、CPUは Core i7-13700K または、Core i9-13900K です。こちらは Core i9-13900K ですが、そこに続くCooler Master の360mm水冷クーラーで冷やしています。このリアファンは光りませんが、後から光らせるLEDパーツと交換可能です。
空気の流れは後方だけでなく、上方の「Cryoチェンバー」へも空気と一緒に廃熱されます。
メモリは Kingston FURY の DDR5-5200MHz を搭載。初期構成そのままで購入すると、Core i9-13900K のエクストリームモデルの場合、16×4枚=64GB に。ハイパフォーマンスモデルの Core i7-13700K だと16×2枚=32GBとなります。
RTX4090 はがっちりと専用パーツで固定されています。横幅いっぱいのスペースを使い切っており、やっぱり大きいです。
このマザーボードはHP独自のもののようですが、RTX4090 の上、CPUとの間にM.2 SSDを増設できるスロットがありました。
増設するようなら、サーマルパッドとセットで、できるだけ熱を逃がせるようにしましょう。
ただ、プライマリSSDは目視で確認できなかったため、おそらくボードの影になる部分に隠れているのだと思います。
システムドライブを丸ごとクローン作っておいた後、いざ予備SSDに交換しよう、と思った時にはRTX4090 を外さないといけない、ということです。
次にRTX4090 の下側ですと、PCIeの空きスロットが一つ。SATAが三つ空いています。
キャプチャーボードを付けられそうですが、すぐ真上にRTX4090 の三連ファンが回っています。そのまま付けると干渉しそうなので、少し距離を離した下の段に、PCIE 3.0 延長ケーブルあたりで接続すると良いと思います(動作確認までは取れていません。あくまでも自己責任でお願いします)。
その下ですと、1200Wゴールドプラスの電源ユニットがありますが、左サイドからだと仕切られた黒い箱しか見えません。
三連ファンの一番下から吸い込んだ空気を電源ユニットに送る空間が下側を占めます。
右サイドからだと電源ユニットが見れます。右下部にCooler Masterの文字が。
電源上部には2.5インチのシャドウベイが二つ。SSDが安くなってきた昨今、数万円の予算があれば、けっこうモリモリに大容量を装備できそうです。
電源ユニットの手前には3.5インチの空きスロットが二つ。内、一つは2nd SSDで2TBのHDDが最初から入っており、一つは空いています。
ブランケットは指でつまむだけで取り外しが可能です。最近はこういうツールレスが当たり前になってきました。簡単に増設できそうです。
本体を横に倒した状態で底面を見ると、↓このようになっています。
足の底には硬いゴムが付いており、約15mmほど下を空かせて空気を取り入れる仕組みです。
背面側に電源ユニット、底面から吸気するファンがありますが、そこにはメッシュ状のフィルターが付いています。マグネットで付いているだけですので、指で簡単に取れます。この辺りも長く使うことを考えて掃除しやすい造りになっています。
フロント部も取り外しが容易です。
「Cryoチェンバー」の手前にある左右のボタンを押せば前面部が外れます。
三連ファンには取り外し式になっているフィルターがあります。溜まった埃を掃除しやすくなっています。
インターフェイス(上面と背面の接続口)
「OMEN 45L Desktop(2023)」のインターフェイスは天面手前側と背面に集中しています。
45Lの場合「Cryoチェンバー」がある分、40Lと違って天面のインターフェイスに窪み部分はありません。ですがそうした形状の違いだけで、基本的に同じものを備えています。
※グラボが付いているため、元からあるディスプレイポートは潰されています。
※HP独自表記のSuperspeedの文字は割愛。
背面は左上から順にマイク入力、ライン出力、ライン入力。USB 2.0 Type-A×2、LANポート。
USB Type-C 5Gbps、USB Type-A 10Gbps ×2、USB Type-A 5Gbps ×2、USB Type-C 10Gbps。
RTX4070Ti の背面として、HDMI 2.1、DisplayPort 1.4 ×3、という構成です。
これだけ揃っていれば、ゲーミングの用途のみならず、複数モニターを繋げてのトレーディングやクリエイティブ作業など、多用途で使うメインPCとしても使いやすそうです。
天面は左から順に、ヘッドフォン出力/マイク入力コンボポート、マイク入力ポート、USB Type-A 5Gbps (バッテリーチャージ機能対応、電源オフUSBチャージ機能対応) ×2、USB 2.0 Type-A ×2という内容。右端には電源ボタンがあります。
足元に置いて使うことを想定しているので、インターフェイスも手の届きやすい位置にあります。
手前二つのUSB-Aが電源オフチャージに対応しているので、スマホ充電用ケーブルを常に繋げておく場所として使いやすそうです。
内部性能について
今回、アルパカが調べたのは「OMEN 45L Desktop(2023)」のCore i9-13900K + RTX 4090 搭載機になります。
「OMEN 45L Desktop(2023)」の計測では、OGHにより最適時とパフォーマンス時でそれぞれ試しました。
後述していますが「OMEN 45L Desktop(2023)」では高回転させた時のファンの音はそれなりに大きいです。ですが、ファンの回転数を落とした静のモードで使っても十分な性能が出ていたため、両方を試しています。
性能を調べた結果、まとめ
今回調べた「OMEN 45L Desktop(2023)」では消費する電力量や性能がまさに横綱級です。
40L搭載のRTX4070Ti クラスでも性能の高さに驚かされましたが、RTX4090 ではCUDAコアやRTコアがRTX4070Ti の倍以上となっています。
Desktop用 | RTX 4090 | RTX 4080 | RTX 4070 Ti | RTX 3060 Ti |
---|---|---|---|---|
CUDAコア数 | 16384基 | 9728基 | 7680基 | 4864基 |
RTコア数 | 128基 (第3世代) |
76基 (第3世代) |
60基 (第3世代) |
38基 (第2世代) |
Tensorコア数 | 512基 (第4世代) |
304基 (第4世代) |
240基 | 152基 |
DLSS バージョン | 3 | 3 | 3 | 2 |
ブーストクロック | 2235 – 2520MHz | 2205 – 2505MHz | 2310 – 2610MHz | 1410 – 1670MHz |
搭載メモリ (VRAM) |
GDDR6×24 | GDDR6×16GB | GDDR6×12GB | GDDR6×12GB |
メモリ帯域幅 | 約1,008.0GB/s | 約716.8GB/s | 約504GB/s | 約448GB/s |
最大グラフィックパワー | 450W | 320W | 285W | 170W |
PassMark | 39152 | 35171 | 31693 | 20638 |
Core i9-13900Kの性能も凄まじく、Cinebench R23 では、シングルで2200超え。マルチではOGHをパフォーマンスに設定していれば、頭一歩抜きん出ての35000超え。
グラフには他のOMENシリーズも併せて記載しておきましたので、見比べて頂くと、性能差が分かりやすいと思います。
どんな作業でも問題なく使えるメインPCとして数年間使い込むことができる内容です。当然、在宅ワークからクリエイティブ用途まで全てが適しており、本来のゲーム目的でも全てのタイトルを楽しめます。
基本のOffice作業で言うと、速度にムラの出やすいパワポのコピー作業以外では全て最速となり、特にExcelの関数計算で3.3秒は 当面、破られることのない記録となりそうです。
ブラウジング速度も40Lと同様、WEBXPRT3で500クラス。多重タブを山ほど出していても速度低下はなさそうです。
クリエイティブ作業であれば、静止画のLAW現像、動画の出力も短時間で済みます。Premiere Proの5分間の4K(.H264)出力で3分強というのは順当な速度ですが、この辺りはアルパカの計測ではRTX4080 や RTX4070Ti との違いはほとんどありませんでした。
グラフ内にある去年計測した「OMEN 25L Desktop(2022)」Core i7-12700F + RTX3060がなぜか異常な速度を見せていますが、これは計測ミスではなくて本当に早かったです。なぜそうなったのか未だに分かりませんが、何かしらの相性があるのかもしれません。
AIイラストでは、RTX4090 の性能を存分に発揮した結果となりました。単純にテキストプロンプトで出力するだけなら1枚1.1~1.2秒。
Control Net の「Reference_only」にて二枚合成なら2.7秒です。100枚生成で5分以下。おそらく実用的に使う絵師ならこちらの数字に近い使い方になる思います。
先にできたものから使えそうなものをチョイスして、それらを「クリップスタジオ(ClipStudio)」で修正しながらでも速度を落とさず使えます。元々「クリップスタジオ(ClipStudio)」はプロセッサーのグラフィック性能しかほぼ使いませんので、RTX4090 がAIイラスト作成でガシガシフル回転させていても影響なく快適です。
一方の「クリップスタジオ(ClipStudio)」の挙動も快適でした。特に「OMEN 45L Desktop(2023)」の場合、描画速度でラグがないのはもちろんですが、重たい漫画原稿の立ち上げなどでも2.1秒と一瞬で済みます。
肝心のゲーム性能だと、アルパカが確認した限りでは全てのゲームタイトルはFHDモニターなら設定を最高に上げても快適なfpsを維持できます。
4Kになると激重タイトルの「ホグワーツレガシー」や「サイバーパンク 2077」ですと、一番高い設定付近では60fps付近まで下がることはあるものの割り込むことはありませんでした。ここにこだわるかどうかで40Lにするかどうか、という選択肢となります。
ちなみにゲーム中の高負荷時はファンの音がそれなりに大きくなりますが(たぶん50~55dbくらい)、OGHを最適-ファン静、にしてもfpsが下がる幅は大きくはなかったので、気になる方は最適-ファン静でプレイしても良いと思います。
CinebenchR23
Single Core 2,060 pts、Multi Core 26,077 pts(OGH:パフォーマンス設定時)
※記事が長くなりすぎるのを避けるため、グラフの多くを畳んでいます。クリックかタップでご覧になれます。
Officeを含めた事務作業 の実測時間
クリエイティブ作業 の実測時間
Adobe の実測時間
「クリップスタジオ(ClipStudio)」の代表的な挙動
AIイラスト(stable diffusion)の生成速度
ゲーム系ベンチマーク
各ベンチマークのスコア評価で快適、または目安60fps以上にて緑太文字として表記しています。
「OMEN 45L Desktop(2023)」搭載の Core i9-13900K + RTX 4090 では、全てのタイトルが4Kモニタープレイ時でも全設定で緑太文字となりました。アルパカが試しているゲームはここに挙げている程度ですが、それでも、ここまでの性能を見せつけられると他の重たいタイトルも全て問題ないと分かります。
FFXVくらいの重たさなら設定を一番高くしても快適さを失いませんでしたし、「APEX」や「フォートナイト」でも、設定次第ではありますが、FHDでは最高設定でも難なく。4Kで綺麗さも生かしてレイトレ効かせてアップスケーリングを切ってようやく100fps以下の世界です。
「サイバーパンク2077」や「ホグワーツ・レガシー」あたりの激重タイトルも同様で、FHDはともかく4Kになると最高設定に上げた時にも、最低fpsでさえ60を下りません。
一言でまとめると、どれでも大丈夫ということです。
少し重い~重たいタイトルまで
FPS:Apex Legends
「OMEN 45L Desktop」Core i9-13900K、メモリ64GB(16×4)、RTX 4090 アンビエントオルクージョン品質その他を、高~低(無効)、4K、撃ち合い時 |
|
---|---|
品質設定:低(無効) | 品質設定:高 |
— / — | 143.7 / 125.3 |
※平均fps / 最低fps
※トリオで入り、戦闘時のfpsを計測したものになります。
※全てのビデオ設定を最も高い状態と、最も低い(または無効)にした時の数値を計測。初期設定ではラグドールが中、スポットシャドウディティールが高(真ん中)になっているので、そのまま始めると上記の中間、やや高品質寄りの数値になります。
FHDなら最高画質に上げても平均値では240Hzで安定。アルパカの持っている27インチのFHDモニター(Z-EDGE UG27PJ-N)だと240Hzまでなので割愛します。
4Kの激しい撃ち合い時のみ調べましたが、こちらも、ほぼ144fpsに張り付きになります(アルパカの持っている4Kモニターは144Hzまでです)。
撃ち合いの激しい時に少し下がって125fpsでした。少し下がるといっても120を下ることはまずない状態です。もはや低設定を試す必要はないと考えて割愛。
TPS:FORTNITE(フォートナイト)のfps比較
フォートナイトの場合、FHDでTSR最高で、ちょっと設定を落とすと上限の240に張り付いていました。
クオリティプリセットを最高に上げた状態で、DLSSなどのアップスケーリングを全て切って4K画面で試したところ、そこまでしてようやく平均60~70fpsくらいまで落ちました。
そこまでしないと下がらないというのもトンデモな性能だと思いましたが、こちらでは主に4Kで綺麗さ優先で調べました。普通にDLSSをバランスに、3D解像度を57%あたりでプレイすると、おおよそ平均100fpsくらい。
この「OMEN 45L Desktop(2023)」RTX4090 搭載機を試したのはチャプター4のシーズン2だったのですが、激しい撃ち合いやスパイダーマンのウェブ・シューターで画面を激しく遷移させても稀に下がって90あたりというくらいです。
4Kで贅沢に綺麗さとfpsの両方を取るなら、この辺りの設定が良いと思います。勝負優先にするなら、少しでも設定を緩めにすればバシバシフレームレートが上がります。
少し重い:FF-XIV 暁月のフィナーレ
「OMEN 45L Desktop」Core i9-13900K、メモリ64GB(16×4)、RTX 4090 FF-XIV 暁月のフィナーレ:フルスクリーン設定 |
|||
---|---|---|---|
FHD | 標準品質 | 高品質 | 最高品質 |
OGH:パフォーマンス | 278.0 / 102 スコア:39259 |
256.7 / 94 スコア:36260 |
269.4 / 88 スコア:38029 |
OGH:最適-ファン静 | 278.6 / 102 スコア:39296 |
257.5 / 93 スコア:36365 |
270.5 / 89 スコア:38231 |
4K | 標準品質 | 高品質 | 最高品質 |
OGH:パフォーマンス | 259.1 / 103 スコア:36585 |
192.2 / 93 スコア:27932 |
184.3 / 88 スコア:26924 |
※平均fps / 最低fps。
※スコア15000以上が非常に快適。11000~14999がとても快適。10999~8000が快適。7999~6000がやや快適。5999~4000が普通。3999以下が設定変更を推奨、となっています。
同じ45Lでも、一つ下の「Core i7-13700K、メモリ32GB(16×2)、RTX 4080」で調べた時には、4K時の平均fpsで40ほど下りました。ただ、最低fpsは大きくは変わりません。
いずれにしても、いかような設定でも快適の一言です。
重い:FF-XV WINDOWS EDITION
「OMEN 45L Desktop」Core i9-13900K、メモリ64GB(16×4)、RTX 4090 FF-XV 暁月のフィナーレ:、フルスクリーン設定 |
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---|---|---|---|
FHD | 軽量品質 | 標準品質 | 高品質 |
OGH:パフォーマンス | 23527 | 23481 | 21698 |
OGH:最適-ファン静 | 23402 | 23287 | 21558 |
4K | 軽量品質 | 標準品質 | 高品質 |
OGH:パフォーマンス | 22950 | 18646 | 15205 |
※スコア12000以上が非常に快適。9000~11999がとても快適。6000~8999が快適。4500~5999がやや快適。3000~4499が普通。2500~2999がやや重い。2000~2499が重い。0~1999が動作困難、となっています。
重いとされるFF-XVですが、4Kでも非常に快適、余裕です。
激重タイトル
激重(DX 12):サイバーパンク2077
「OMEN 40L Desktop」 ディスプレイ:FHD |
Core i9-13900K、メモリ64GB(16×4)、RTX 4090 |
|
---|---|---|
OGH:最適-ファン静 | OGH:パフォーマンス | |
レイトレ:オーバードライブ | 103.6 | 106.3 |
レイトレ:ウルトラ | 109.6 | 111.5 |
レイトレ:中 | 113.2 | 118.6 |
レイトレ:低 | 136.9 | 146.8 |
ウルトラ | 146.0 | 158.5 |
高 | 145.6 | 158.0 |
中 | 151.0 | 164.9 |
低 | 151.9 | 164.7 |
「OMEN 40L Desktop」 ディスプレイ:4K |
Core i9-13900K、メモリ64GB(16×4)、RTX 4090 |
|
---|---|---|
OGH:最適-ファン静 | OGH:パフォーマンス | |
レイトレ:オーバードライブ | 62.8 | 61.3 |
レイトレ:ウルトラ | 97.9 | 100.9 |
レイトレ:中 | 92.6 | 92.9 |
レイトレ:低 | 115.0 | 116.7 |
ウルトラ | 82.2 | 82.3 |
高 | 132.9 | 133.5 |
中 | 152.9 | 158.3 |
低 | 156.2 | 158.9 |
※全て平均fps
※上段はパフォーマンスモード、下段は標準モード
以前より「サイバーパンク2077」のベンチマークは信頼性がないような話がありましたが、各性能で比較したところ、平均値の方はそれなりに整っているのですが、最低fpsの方が明らかに異常な数値を出していることが多いことが分かりました。そのため、こちらでは平均値のみの掲載とします。
FHDならレイトレ:オーバードライブのメチャクチャ重たい設定にしても平均100fpsほど。4Kにするとさすがに厳しくなってきますが、それでも60fpsはクリアできます。
この激重タイトルで最高設定までオールグリーンは初めて見ました。
激重(DX 12):ホグワーツ・レガシー
グラフィック設定内の全体の品質プリセットでは、低、中、高、最高の四段階があります。ベンチマークはあっても数値化するものではなく、自然と最適化したプリセットが選ばれるものです。
45L搭載のRTX4090 だと、4K表示で全て “最高” になります。ここまでの性能と表示デバイスが揃えば十分に堪能できます。
「ホグワーツ・レガシー」では、城の中と外で処理する内容がかなり違うらしく、くっきりとfpsが分かれます。登場キャラクターが多くても城の方が軽くなり、外だとキャラがいなくとも重くなります。そのため、こちらではホグワーツ城の中と、ホグズミードでの両方の計測としました。低い性能でも設定を調整して楽しみたい方のために両方を掲載しておきます。
ホグワーツ城内のfps
「OMEN 45L Desktop」 | Core i9-13900K、メモリ64GB(16×4)、RTX 4090、 ウィンドウフルスクリーン、ホグワーツ城:レンブンクローの自室→談話室内を一周 |
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FHD | 低 | 中 | 高 | 最高 |
OGH:パフォーマンス | 358.5 / 353.9 | 355 / 340.1 | 345.3 / 306.9 | 351.2 / 318.2 |
OGH:最適-ファン静 | 356.7 / 340.1 | 350.8 / 318.9 | 344.5 / 304.1 | 345.7 / 298.9 |
4K | 低 | 中 | 高 | 最高 |
OGH:パフォーマンス | 215.7 / 175.4 | 197.8 / 155.9 | 188.7 / 153.1 | 182.1 / 151.7 |
OGH:最適-ファン静 | 210.5 / 173.4 | 195.5 / 159.8 | 184.3 / 148.1 | 188.5 / 147.7 |
※平均fps / 最低fps
「OMEN 45L Desktop」 | Core i9-13900K、メモリ64GB(16×4)、RTX 4090、 ウィンドウフルスクリーン、ホグワーツ城:レンブンクローの自室→談話室内を一周 |
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---|---|---|---|---|
FHD | 低 | 中 | 高 | 最高 |
OGH:パフォーマンス | 215.5 / 180.4 | 203.2 / 169.2 | 195.9 / 160.9 | 193.4 / 157.8 |
OGH:最適-ファン静 | 212.7 / 177.8 | 200.4 / 160 | 187.9 / 149 | 189 / 160.2 |
4K | 低 | 中 | 高 | 最高 |
OGH:パフォーマンス | 204.8 / 172.5 | 190.3 / 160.5 | 156.4 / 134.5 | 126.1 / 111.4 |
OGH:最適-ファン静 | 203.2 / 172.8 | 186.7 / 157.1 | 164.4 / 141.9 | 126.3 / 110.1 |
※平均fps / 最低fps
レンブンクローの自室から出て談話室を一周したものを計測しています。
ホグズミードのfps
「OMEN 45L Desktop」 | Core i9-13900K、メモリ64GB(16×4)、RTX 4090、 ウィンドウフルスクリーン、ホグズミード:入り口→ホグズミード広場へ |
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---|---|---|---|---|
FHD | 低 | 中 | 高 | 最高 |
OGH:パフォーマンス | 338.9 / 247.2 | 354.7 / 340.1 | 253.6 / 194.7 | 238.7 / 157.1 |
OGH:最適-ファン静 | 304.7 / 244.2 | 265.9 / 208.3 | 235.7 / 183.9 | 236.9 / 173 |
4K | 低 | 中 | 高 | 最高 |
OGH:パフォーマンス | 146.3 / 120.6 | 131.7 / 93.3 | 113.1 / 85.9 | 108.3 / 84.4 |
OGH:最適-ファン静 | 141.3 / 114.3 | 130.2 / 98.8 | 111.6 / 85.8 | 109.9 / 79.4 |
※平均fps / 最低fps
「OMEN 45L Desktop」 | Core i9-13900K、メモリ64GB(16×4)、RTX 4090、 ウィンドウフルスクリーン、ホグズミード:入り口→ホグズミード広場へ |
|||
---|---|---|---|---|
FHD | 低 | 中 | 高 | 最高 |
OGH:パフォーマンス | 153.6 / 126.3 | 132.5 / 97.9 | 116.3 / 89.3 | 111.3 / 71.9 |
OGH:最適-ファン静 | 147.1 / 121.2 | 131.6 / 103.5 | 114.3 / 88.3 | 112.6 / 84.1 |
4K | 低 | 中 | 高 | 最高 |
OGH:パフォーマンス | 146.8 / 120.4 | 130 / 103.9 | 109.5 / 81.7 | 98.3 / 81.2 |
OGH:最適-ファン静 | 148.6 / 117.2 | 131.9 / 105.2 | 107.6 / 87.7 | 97 / 80.2 |
※平均fps / 最低fps
ホグズミードの入り口から南ハイストリートを通ってスパイア横丁へ。そのままホグズミード広場の水辺までを移動した際のfpsになります。
オープンフィールドでも村の中でも RTX4090 ではカクつきが一切なく、4Kモニターで最高設定まで上げても平均で100fps以上になります。DLSSを無効化にした状態でようやく100を下る、といったところです。
3DMarkによるグラフィック性能比較
その他のベンチマーク、温度推移など
その他ベンチマーク
PassMark
ストレージ
PCIe Gen4 を搭載しており、読み書き共に早いです。
RAND4K(Q1T1)の読み込みのみ少しかかりますが、体感的に遅さを感じることはありませんでした。
特にシーケンシャルでの読み込み書き込みが早いので、大きなゲームのインストール時や、クリエイティブ作業の出力時などでは短時間で済みそうです。大容量でも速度がまったく落ちないのも良いです。
加えて、今回は2ndストレージが付いていますので、HDD側も取りました。
SSDに比べると低く見えますが、HDDだとこれくらいで普通です。7200rpmですから、むしろHDDとしては早い方かと。
初期ストレージ容量はこのようになっていました。
Cドライブの空き容量が1.79TBですから、大き目なゲームタイトルをどんどん入れてもすぐにはいっぱいにならないと思います。「サイバーパンク 2077」クラスで仮に65GBとすると、27タイトル分です。
「OMEN 45L Desktop(2023)」搭載 Core i9-13900Kの高負荷パフォーマンス推移
OMEN 45L GT22-1990jp | ||
---|---|---|
Intel Core i9-13900K パフォーマンスモード | ||
平均 | 最高値 | |
P-core周波数 | 4,393.3MHz | 4,888.0MHz |
E-core周波数 | 3,039.4MHz | 3,790.7MHz |
電力量 | 180.7W | 201.7W |
温度 | 73.6度 | 88.0度 |
OGH:パフォーマンス時には僅か0.8秒後にP-coreがいきなりピークの5486Mhzに達するというとんでもない瞬発力を発揮し、その後も4900Mhzの高稼働状態から落ちません。
短距離、長距離、どちらも早い選手のようなもので、オリンピックならメダルを幾つも狙えるマルチパフォーマンスを持っています。
それでいて温度は最高でも88度に抑えられており、平均で73度は驚異的です。最初は集計にミスがあったのではないかと疑ったのですが…ミスではなく、本当にこの数値でした。
Cryoチェンバーにより-6度ほど温度を抑えられているわけですが、実際には-10度くらいは下がっているのではないかと良い意味で疑っています。これだけ余裕ある熱処理であれば、せっかくのKナンバーですし、クロックアップして攻めたチューニングしてみたくなります。そのためのOGHのチューニングモードなのでしょう。
一方の OGH:最適、ファン静の設定では、約78秒を境にして周波数が下がります。一般的な使い方なら、この性能で1分も続けば大抵、足りますから、あらゆることに十分な使い勝手があります。ファンの音がうるさいと感じるようなら、 OGH:最適-ファン静 の設定をオススメします。
高負荷時には相応には50dbを超えていますが(55dbまでいってるかどうか)、これは図書館では使えないほどの駆動音ということです(アルパカの部屋は雑音だらけで計測機器を使うことができません。おおよその目安とお考え下さい)。
元々、高負荷のゲーム時にはヘッドフォンを付けるゲーマー向けです。ゲーム以外で使う方にとってはそういうものと割り切る必要があると思います。
機体外側の温度推移
ゲーム時とは違いますが、CPUを100%稼働させた時の機体内の発熱になります。
Core i9-13900K自体は水冷クーラー + Cryoチェンバー が効いており、当然ですが外郭では70度には達しません(もちろん、中の熱もそうそう90度に達することはありませんでした)。
Cryoチェンバーの上面はおおよそ40度ほどでした。
※40度程度だからと物は置かない方が良いです。空気の流れを造れるように、机の下の空間には余裕を持たせた方が良いと思います。
電気代について・RTX 4090 搭載機の場合
今回レビューしている「OMEN 45L Desktop(2023)」Core i9-13900K + RTX4090 の場合、OGH をパフォーマンスモードにしてFFXIVのベンチマークを走らせてみるとピーク時でおおよそ640~650Wでした。
ゲームタイトルやプレイスタイルにより電力量は千差万別ですが、おそらく最も多いのはがっちりベンチマークを回すほどの電力はかからずとも、その手前の500Wくらいでの巡行ではないかと思っています。ホグワーツレガシーをプレイしている時には、おおよそそのくらいでした。
また、ネット検索やOfficeワークなどの軽い使い方だとピークが300Wで、大体250Wでの巡行でした。であれば一時間で7.25円です。
比較用として他機種とあわせて並べるとこうなります。
一時間当たりの電気代 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
機種名 | HP OMEN 45L Desktop | HP OMEN 40L Desktop | Dell G15(5520) | ThinkC Neo 50t Gen3 | dynabook GZ/HV |
|
グラフィック | i9-13900K + RTX4090 |
i7-13700K + RTX4080 |
i7-13700K + RTX4070Ti |
RTX 3060 Laptop | GTX 1650 | グラボなし i5-1240P iris Xe |
事務作業 | 250W相当 7.25 円 (58 円) |
160W相当 4.64 円 (37.12円) |
190W相当 5.51 円 (44.08 円) |
2.9 円 (23.2 円) |
2.5 円 (20 円) |
1.0 円 (8 円) |
ゲームプレイ | 500W相当 14.5 円 (116 円) |
400W相当 11.6 円 (92.8 円) |
370W相当 (35.2 円) |
4.4 円 (35.2 円) |
3.8 円 (30.4 円) |
1.2 円 (9.6 円) |
高負荷ベンチ | 600W相当 17.4円 (139.2 円) |
450W相当 13.05円 (104.4円) |
400W相当 11.6 円 (92.8 円) |
5.3 円 (42.4 円) |
4.6 円 (36.8 円) |
1.3 円 (10.4 円) |
※1kwh=29円として計算。
※()内は8時間稼働させた時の金額。
「3円や4円なんて気にしない」とタカをくくっていると、高負荷ゲームを回し続けてこの表にあるよりもずっと高い電気代が請求される、ということはよくある話です。仮に今回ご紹介しているCore i9-13900K + RTX4090 の機体で月間200時間をゲームに費やすと電気代は3480円です。これは本体だけの電気代ですから、ここにモニターの電気代や、その他の照明などの光熱費が加算されます。
素晴らしく快適な性能を手にする代償で、こればかりは避けられません。
実はこれと同じ性能を持っている知人がいるのですが(自作erです)、電気代の話になった時に「ウチは大したことないんですよ」と言っていたのですが、月に5~6万円くらいとのことでした。一般的には少人数家族で3万円を超えれば高いと思うものですが、もう感覚が一般人とは違うようです。そういう人にとっては気にするところではないかもしれません。
以下、参考までに一般的な家電製品の電気代になります。i9-13900K +
RTX4090の場合、高負荷のゲームプレイ時にはドライヤーを付け続けているくらいの電力量となります。
ドライヤー:600W
掃除機(自動):540W
冷蔵庫450L:120W
洗濯機:80W
32型テレビ:70W
ポット保温:45W
価格とラインナップの一覧
「法人向け4%オフクーポンページ」条件:77,000円(税込)以上
「個人向け5%オフクーポンページ」条件:11万円(税込)以上
※上記リンクを踏んで適用金額以上の商品を選択するだけでお値引きが入ります。ぜひご活用下さい。
※ご注意:特別なキャンペーンとの併用はできないことがあります。
「OMEN 45L Desktop(2023)」は、記事アップ時点では以下の2構成となっています。
今回ご紹介したのは「GT22-1790jp」のエクストリームモデルの方です。通常価格で50万円を下ることはそうそうなくて、この記事を修正している段階では約55万円前後といったところです。
シリーズ名 | OMEN by HP 45L Desktop GT22-1000jp シリーズ | |
---|---|---|
モデル | GT22-1780jp ハイパフォーマンスモデル |
GT22-1790jp エクストリームモデル |
形状 | ミニタワー型 (縦置き)、左サイドパネル (シースルー)、Cryoチェンバーあり | |
初期OS | Windows 11 Pro | |
プロセッサー | Core i7-13700K | Core i9-13900K |
メモリ | 32GB (16GB×2) / 最大128GB DDR5-5200MHz、空きスロット×2 |
64GB (16GB×4) / 最大128GB DDR5-5200MHz、空きスロット×0 |
Kingston FURY、XMP対応 RGB | ||
ストレージ | 1TB M.2 SSD | 2TB M.2 SSD |
Western Digital WD_Black(PCIe Gen 4x4 NVMe) | ||
2nd ストレージ | 2TB ハードドライブ (SATA, 7200回転) | |
グラフィック | RTX 4080 | RTX 4090 |
拡張スロット | PCI Express Gen5 x16 × 1スロット (空0)、 PCI Express Gen3 x4 × 1スロット (空1)、 M.2 × 3スロット (空1) |
|
ドライブベイ | 3.5インチ/2.5インチ兼用 ×2 (空1)、2.5インチ ×2 (空2) | |
無線 | IEEE 802.11ax (Wi-Fi 6E対応)、 Bluetooth 5.3 | |
質量 | 約 22.6 kg | |
電源 | 内蔵1200W ATX電源、80PLUS Gold | |
Officeなし | 「Office Home & Business 2021」を選択可 |
価格は時期とキャンペーンによりかなり上下します。最新価格は購入ページをご参照下さい。
最後に・まとめ
まとめますと、「OMEN 45L Desktop(2023)」の気になる点としては、
・ファンの音が大きい
・お値段が高い
の二点。
逆に良い点としては、
・およそ個人の買える最高性能で申し分なし
・至れり尽くせりのサポート体制
・シースルーパネル越しの綺麗なLEDライティング
の三点となりました。
単に性能が良いだけでなく、左サイドのシースルーパネルや三連ファンのライティングが綺麗です。部屋に置いておくだけでオブジェとして目を楽しませてくれるので見てて飽きません。
注意点としては、電源コードの3P→2P変換プラグは同梱されていませんでしたので、コンセントの形状によっては最初から必要になるかもしれません。
ファンの音が大きいのは、この手のハイパワーPCでは付きものなので仕方がないと思います。
ただ、ここまでの最高スペックとなると、お値段は50万円以上が基本です。標準の販売金額は70万超え。年を追うごとに価値が棄損されていくパソコンでこの金額は高すぎる、という人は少なくありません。
しかし、あらゆるゲーム、配信、クリエイティブ、仕事に私用にと絶対的な強さを発揮し続けてくれます。「Cryoチェンバー」付き筐体なら型落ちになっても性能を発揮しやいでしょうから、アルパカが買うならストレージの交換などで手を入れながら8年以上使うことを考えます。
仮に8年使うなら50万円で購入したとして年間6.25万円の償却コストです。HPでは36回払いまで金利手数料0円キャンペーンを常時やっていますので、最初の3年間で払い終えるプランを立てるのも良いと思います。
独自バイオスで組んでいる通り、PCに詳しい人が弄り倒すものではないようですが、逆に誰でもメモリやプロセッサーのクロックアップはOGHから容易にできます。「Cafe de OMEN」も用意されているくらいなので、初心者ゲーマーの方にも門扉が広く開かれています。
中へのアプローチは簡単ですしツールレスで済みます。用意するストレージが違ったとかサーマルパッドを忘れた、などがなければストレージの追加もそうそう失敗はないと思います。
徹底したゲームのやり込み、本格的な情報発信やクリエイト活動など。これから何かを成そうと本気で考える方なら初心者かどうかではなく、資金に余裕があるかどうかで「OMEN 45L Desktop(2023)」を考えてみても良いと思います。
>> 「OMEN Desktop 45L」ご購入はこちら <<
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