性能、デザイン、コスパ、と三拍子の揃ったモデルはあまり多くありません。
今回はそれらを備えたA4ノート「HP Pavilion 15-eg 2000」シリーズをご紹介します。
※すでに13世代Coreを搭載している「15-eg 3000」が出てきていますが、同じ筐体を使っているので、内部性能だけがグレードアップしたマイナーチェンジになります。
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「HP Pavilion 15-eg 2000」の特長
位置付けと特長
・プロセッサーは第12世代Core『アルダーレイク(Alder Lake)』を塔載。
・タッチパネル付きのスタンダードな15.6インチ。ご家庭向けのコスパ優良機。
・画面占有率86%、アルミニウムボディの高級感のあるボディ。
・Web会議用に「HP Enhanced Lighting」が便利。
・一部の海外メーカー機種共通:初期設定は「Action Keys Mode」にて出荷。
プロセッサーは第12世代Core『アルダーレイク(Alder Lake)』を塔載
最近、性能が高いと話題の第12世代Core『アルダーレイク(Alder Lake)』を搭載したシリーズになります。
同じHP Pavilion 15 シリーズの中でもAMDモデルである「HP Pavilion 15-eh(AMD)」と対になっているもので、筐体自体は変わりません。
こちらのIntelモデルの方がややお値段が上がるものの、その分性能も上になっており、特に重たいExcelファイルをガンガン使うヘビーな事務用途でも速度が落ちづらいです。4Kの動画編集もけっこうできますが、本格的にやるにはグラフィックカードが搭載された機種がオススメになります。
※詳しくは「内部性能について」の項目をご覧ください。
タッチパネル付きのスタンダードな15.6インチ。ご家庭向けのコスパ優良機
15.6インチでもタッチパネル付きだとコンパーチブルモデル(360度裏返る)にして、ペンを同梱、または別売りで用意するものですが、こちらの「HP Pavilion 15-eh(AMD)」では、それがありません。
タッチパネルはあくまでも操作性を上げるためのものであり、元々がクリエイティブワークに使うようにはできていないモデルです。
ただ、タッチパネルのあるなしを問わず、他の15.6インチモデルと横並びにした時に、性能が良い割には値段が安いです。機体の品質やデザインも良いので、HPの中でも人気機種となっています。
どのメーカーもご家庭向け、事務作業向けの高コスパの15.6インチモデルは出していますが、HPの場合、安い割にはクオリティが高い、高コスパというのが一番大きな魅力です。
※性能とお値段に関して詳しくは「性能表について」の項目をご覧ください。
画面占有率86%、アルミニウムボディの高級感のあるボディ
細いベゼルとヒンジ裏にあるPavilionの細い文字。
ホワイト、フォグブルーで清涼感ある色合いと肌触りの良いアルミニウムボディ。
今時のオシャレな機体構成をしているので、デザイン的に人気があります。長く付き合う機体ですから、安価モデルでも見た目は妥協したくない人にはオススメです。
※詳しくは「外観について」の項目をご覧ください。
Web会議用に「HP Enhanced Lighting」が便利
オンライン会議やチャットが一般的になった昨今、良いカメラがを搭載した機種を欲しがる人が多くなりました。
ですが、200万画素(1080p)搭載カメラ搭載機種は増えてはきましたが、はまだ一般的ではありません。
加えて、2022年春~夏にかけては、「Zoom」や「Meet」などのシステムで送信可能なビデオの画質は720p(HD)まで、「Teams」のみ1080p(フルHD)まで対応。
つまり、デバイス側も扱うアプリ側もまだまだ整っていないのが実情です。
そこで、カメラを良くするのではなく、画面側から光らせて、被写体となるユーザーを明るく見せよう、とするのが「HP Enhanced Lighting」です。
アプリの一覧の “H” の列に入っています。
立ち上げると、このような光るリングが画面上に出てきて、画面正面にいるユーザーを照らしてくれます。暖色から寒色、強弱、と様々な調節が直感的にできますので、会議をしながら明るさを調節できます。
リングを出していると画面が見づらくなるという欠点はありますが、特に画面に資料を出す必要なく顔を明るく写しておきたい時などには便利な機能です。
一部の海外メーカー機種共通:Action Keys Mode
国内メーカーのキーボードで慣れている人が、この機種を購入すると最初に戸惑うのがここだと思いますので特長として記載しておきます。カタカナ変換しようとF7キーを押すと明るさ調整が起動します。
これは「Action Keys Mode」と呼ばれているもので、HPのノートPCは多くの場合、FNキーだけで独立して機能します。Dellで言うところの「マルチメディアキーボード」のことです。
この設定はBIOSにて変更可能です(起動直後、F10キーでBIOS画面へ → [System Configuration] → [Action Keys Mode]で変更可能)。
詳しくは公式ページのこちらをご覧下さい。
外観について

「HP Pavilion 15-eg 2000」フォグブルーとセラミックホワイトの二色
色はフォグブルーとセラミックホワイトの二色です。この二色はHPで扱われている基本色となっており、他のラインナップでも良く見かけます。
今回はフォグブルーのデザインをご紹介します。
マウスプレゼントキャンペーンについて
デザインの特徴に入る前にキャンペーンのお話を少し。
今回、アルパカが買うタイミングで、ワイヤレスマウスのプレゼントキャンペーンが行われていました。このタイミングでキャンペーン対象商品を購入した方は、本体と一緒にマウスも送られてきます。

ワイヤレスマウスのプレゼントキャンペーン期間だと二個口になります。
狙って買ったわけではなかったのですが、せっかく頂けたものなので今回はこちらの静音マウス「HP 280」も一緒にレビューしたいと思います。
デザイン的な特徴
「HP Pavilion 15-eg 2000」フォグブルーのデザイン

「HP Pavilion 15-eg 2000」の比較・正面、内容物一覧
オーソドックスな16:9の横長液晶で、ベゼルが細く今時のスタイリッシュな15.6インチです。
質感、見た目も良く、デザインで選ばれる方が多いです。
海外メーカーの中では同梱物が多い方で、初期設定用のセットアップマニュアルやHPの企業ポリシーを表した小冊子なども付いてきます。
一方のPC本体は基本的な造りが2020年から変わらず。同じ筐体を利用して出されたモデルだけに、コストを抑えました。それでも元々が人気のデザインということもあり、チープな造りにはなっていません。
マウスパッドの縁がキラリと光るダイヤモンドカットや、アルミニウムの肌触りの良い質感などは健在です。
一般的に最もよく使われる角度を左右から見た時にはこのようになります。
ヒンジ部は180度開くことはなく、この角度までしか開きません。
普通に使う分には、特に不便はないと思います。
ヒンジ内側には吸排気口が隠れています。放熱量は低め。キーボード部は快適です。
ヒンジ外側中央には「PAVILION」の細字ロゴがプリントされており、オシャレ感を増してくれます。
パームレスト側は開閉しやすいよう端がΣ型にカットされており、シャープな機体がよりソリッドな印象を与えてくれます。
天板中央にはお馴染みのHPロゴ。
見る角度によって、けっこう色合いが変わります。
今回はフォグブルーのご紹介になりましたが、ある程度は手脂が付きます。目立つほどではありません。
気になる方はファイバークロスでまめに消しとって頂くか、セラミックホワイトを選ぶ方が良いかもしれません。セラミックホワイトの天板は、指紋が付きにくく、引っかき傷にも強い、AED(アニオン電着塗装)加工が施されています。
天板と手を置くパームレスト部がアルミニウムでできていますが、背面カバーは樹脂(プラスチック)製です。
底面には左右から音を響かせるスピーカーグリルが配置。
幾つかの音源を試しましたが、ノートPCにしては良い音を出している方だと思います。これは「HP Pavilion 15-eh(AMD)」でもそうでしたので、共通のようです。
大きさの比較としては以下の通り。
15.6インチノートとしては標準的な大きさです。
静音マウス「HP 280」

静音マウス「HP 280」と、その同梱物
プレゼントキャンペーンで付いてきたマウス「HP 280」ですが、無料でもらえるものとしてはけっこう使いやすかったです。
無料プレゼントのものというと、レジ前のワゴンセールで一つ500円くらいで売っている安物マウスを想像しがちですが、これは違います。
クリック音がしないものの “コクンコクン” という打鍵感は強めに指に伝わってきます。使用感は快適です。反応も良かったです。
注意点として2つ。
ブルートゥース対応ではなく、レシーバーを使っての無線タイプです。そのため、通信が途切れることは少ないですが、Type-A を必ず一つ潰して使うのは避けられません。
もう一つはサイドボタンがありません。ショートカットを記憶させて使う人は多数ボタンでガンガン使いたいと思いますが、そうした人には向きません。
もっとも、そういうのはマウスにこだわりのある人ですし、そもそも無料でもらえるものなのでアテにして買いたい人には注意すべき部分ですが、特に欠点というほどでもないです。
また、全てがそうかは分かりませんが、電池も付いてきます。特に最初から用意する必要なく、すぐに使い始めることができて便利です。
機能一覧・カメラやディスプレイ情報など
Webカメラ(約720p=92万画素)
このカメラは顏認証に対応していません。
ディスプレイ上部のインカメラは物理シャッターが付いていません。
こちらは同日の同時刻に同じライティングの中での比較です。同じ92万画素ですが、少し違って見えるのが分かると思います。
明るめに補正されるようですが、その分、色味がやや落ちます。これは今のノートパソコンの標準的なカメラ画質です。
接続口

「HP Pavilion 15-eg 2000」の接続口
SDカードがmaicroでもないのが残念ですが、それ以外は日常使いで使うスタンダードな組み合わせです。ACアダプタは右側奥に挿す丸口タイプです。
Type-C はサンダーボルト対応ではありませんが、それでもUSB端子(Type-A)より倍の速度です。大きなデータはType-C 経由で動かした方が良いでしょう。ディスプレイ出力対応。PD充電対応です。
三枚モニターを試してみた
「HP Pavilion 15-eg 2000」のType-Cはディスプレイ出力対応です。
ただ、アルパカが試した変換アダプタが悪かったのか、接続先のモニターとの相性が良くなかったのか、いずれの変換アダプタで試しても、音が本体のイヤホンジャックを通さないと出ない状態になりました(どうも設定次第で回避できそうです)。
モニターは iiyama のXU82390HS、LG の27MP38VQ、を使っています。
アルパカが試したType-Cの変換アダプタ
エレコム製「DST-C09BK」と、mreechan(実はHuawei)製「ASIN:B07X659B4Z」、及び GADEBAO製「GADEBAO 3-IN-1」で確認してみました。
ACアダプタについて

「HP Pavilion 15-eg 2000」のACアダプタ「TPN-CA16」
ACアダプタの型番は「TPN-CA16(リンク先は互換アダプタです)」、長さは180+100=280cm。重さは340.5g。ケーブルは太めです。
定格電力は65Wとなっており、メガネケーブルは国内向けの125V用です。
予備のアダプタを用意しておくなら、互換アダプタでも良いですが、スマホなどでも使えるようにしておくならPD対応の Type-C 充電器がおすすめです。
「HP Pavilion 15-eg 2000」では、どちらでも18~65WいずれのPD対応Type-C 充電器が使えます。
「HP Pavilion 15-eg 2000」の互換アダプタ |
|||
---|---|---|---|
使用 | PD対応 電力 |
メーカー | 商品型番 |
〇 | 18W | cheero | CHE-324 |
〇 | 20W | AUKEY | PA-F3S-WT(White)、PA-F3S-BK(Black) |
〇 | 30W | Proulx | GAN-65(White)のUSB-C2 |
〇 | 45W | Anker | PowerPort Atom III Slim (Four Ports) |
〇 | 65W | Proulx | GAN-65(White)のUSB-C1 |
※ケーブルは全て「Anker PowerLine III USB-C & USB-C 2.0 ケーブル (0.9m) 超高耐久 60W PD対応」を使用しました。
以下、単ポートで65WのPD給電に対応しているType-C充電器の代表例です。コンパクトで120gで済み、30Wと60W、Type-Aの充電口がそれぞれあるので、スマホとPCなど同時に充電できて便利です。
バッテリー
Youtubeの連続再生時間は、残量20%になるまでが3時間45分で、以後はデフォルト設定の節約モードに入りましたので、動きは極端に悪くなります。そのままで稼働させると、最終4時間15分まで稼働し続けました。これは残量が0になったわけではなく、9%以下になったら強制的に止まるよう設定されていたものです。
実利用として使いやすい時間を考えるなら約4時間までが現実的なところです(当記事の性能表についてもそのように表記しています)。
※輝度50%、音量40%で、高パフォーマンスでの電力設定(Windows11のバランス)にて、ライブ映像を流し続けた時のバッテリーの持続時間になります。
もちろん、輝度を抑えたり、Officeワークでの軽い使い方に終始するようであれば、もっと時間数は伸びます。
充電速度は以下の通り。設定により残量0%に近づけるまで減らすことができませんでしたので、残量5%時に電源をオフにした後に給電開始した数値になります。特段、早くはなく、一般的な充電速度です。
30分 | 60分 | |
---|---|---|
65W純正AC給電時 | 5 → 41% | 5 → 75% |
キーボード

「HP Pavilion 15-eg 2000」のキーボード・全体
第一印象は美しいキーボード、といったところです。無駄なものがなく機能的に優れています。このキーボードは「HP Pavilion 15-eh(AMD)」と同様でしたので、同じ説明になります。
縦横ともにキーピッチ18.7mm、キーストロークは1.3mm。できればフルサイズの19mmに届いて欲しかったところですが、若干の窮屈さはあるものの、大して気になるほどではありません。指紋認証は右下、テンキー下に配置されています。
打鍵感は一般的な打ち心地です。ストロークの深さや打ち心地にこだわる人は富士通やThinkPadがオススメですが、この価格帯でこの使いやすさなら十分なレベルだと思います。
最上段のFN対応キーの中では F5 のスピーカーミュート機能にパイロットライプが付くのはWeb会議が多い人にとっては便利な部分です。ただし、他では電源ボタンに付くくらいで、NumLock キーを含めてランプがありません。
これが上位機種のENVYシリーズになると、マイクミュートやカメラキルスイッチなどにもランプが付いて、様々なオンオフを視覚的に分かるようになります。そういう意味では、Web会議の頻度が高いようななら「ENVY x360 15-ee(AMD)」がオススメです。また「ENVY x360 15-ee(AMD)」の方がキーストローク1.5mmと深くしっかり打ち込む人にも相性が良いという違いもあります。
「HP Pavilion 15-eg」ではWeb会議はそこそこ、またはまったく使わないようなご家庭用としては問題ない範囲で上手にコストカットしたキーボードと言えます。
それでも矢印キーが逆T字になっていますし、BackSpace キーの上に Delete の鉄板配置は崩していませんので、押さえるべきところをしっかり押さえており、使いづらいということがありません。
強いて言えば電源ボタンの位置がキーボード外に欲しかったところですが、これは「ENVY x360 15-ee(AMD)」も同様で、DellのようにBackSpace キーの上に配置されているわけではないので問題にはならないでしょう。
また、コスパ優良機ではあってもバックライトキーボード対応になっており、FN + F11 キーで切替えできます。
一言でまとめますと、ご家庭向けに合わせてコストを抑えた中では優秀なキーボードと言えます。
ディスプレイ:光沢感のある16:9液晶 1920×1080

「HP Pavilion 15-eg 2000」の液晶パネル:Color ACの色度図、i1Display Proによる輝度測定、LUT表示
輝度は267cd/㎡と一般的な明るさで、色域はsRGBカバー率が51.1%。Adobeカバー率が67.9%。赤青緑のLUT表示(別名ガンマ補正曲線)を見ると、やや緑が強く出ているのが分かります。
クリエイティブ作業でなければ気になるほどではありませんし、広い色域ではないものの、この価格帯で手に入るノートPCとしては一般的です。どこまでこだわるかの話ですが、日常使いで不便さを感じることはないと思います。
どちらかというと気になるのは光沢液晶の方で、ノングレア(非光沢)が絶対条件という方は候補から外れます。
迷われるようであれば、蛍光灯やデスクライトの反射が見えない位置で使うよう意識できるかどうかでお考え下さい。
次にモニターの視野角の広さを確認します。

「HP Pavilion 15-eg 2000」のディスプレイ・正面から(文字)

「HP Pavilion 15-eg 2000」のディスプレイ・上から(文字)

「HP Pavilion 15-eg 2000」のディスプレイ・横から(文字)
写真でも確認できますが、かなり斜めから見ても文字を読むことができます。これならどの角度からでも見やすく、使いやすい液晶と言えます。
次に画像の見やすさを確認します。
ここは値段相応の画質になる、といったところです。
ネットコンテンツを普通に楽しむ分には問題ないと思います。ただ、これもどこまでこだわるかの話ですので、この価格帯なら十分なレベルだと割り切れるかどうかです。コストをかけても画質を優先するなら上位機種の「ENVY x360 15-ee(AMD)」あたりがオススメになってきます。
内部性能について
今回、アルパカが調べたのは「HP Pavilion 15-eg 2000」のCore i5-1240P搭載機になります。
Windowsの更新が入らない状態で、立ち上げにかかる時間は約10.7秒でした。
性能を調べた結果、まとめ
以前の記事でも触れていますが、第12世代Core『アルダーレイク(Alder Lake)』になってから、ベンチマークの数値が性能通りの値にならないことが多いです。加えて、第12世代Core『アルダーレイク(Alder Lake)』自体が、新しい構造のため、アプリ側が対応したり、ドライバの更新ごとにどんどん良い数値を出しています。
ここに掲載している「HP Pavilion 15-eg 2000」は2022年7月下旬時点での計測値です。その前に計測している同じ第12世代Core『アルダーレイク(Alder Lake)』搭載機種より一歩良い数値になっているのはそのためです。
それらを踏まえた上で見ていきますと、ある程度、性能通りの数値を出すと思われる Cinebench R23 では、Core i5-1240P でシングルが 1665 。マルチでは、なんと9000超えに。このままだとRyzenのZEN3をi5でも超えるんじゃないかという勢いです。
当初、第12世代Core はPDF化の作業がいまいち遅いと思っていましたが、これも改善されました。グラフの通りです。
中でも Excel は素晴らしい計算速度を発揮しており、従来の第11世代Core『タイガーレイク(TigerLake)』の弱点が完全に払しょくされました。第12世代Core といってもUプロセッサーだと、それなりの速度ですが、Pプロセッサーであれば一気に早くなり、30万行の関数計算がたったの7.2秒です。
このグラフで3秒違えば体感速度がはっきりと変わりますので、Core i5-1155G7 との差が6.5秒あるとどれだけ違うのか、というのがお分かり頂けると思います。
これらのことから、事務的に作業量の多い方、関数を多重に組み込んだ重たいファイルを扱うハードワーカーなどには特にオススメです。VLOOKUPのように、他から引っ張ってくる系の関数をがっつり組んだものや、ハイパーリンクが多量に張り付けてあるなど、連携させるもの=計算させるもの、に関しては性能を発揮しやすいです。
他社含めて色々試したのですが、グラフィカルな高負荷作業で計測すると、実は同じメモリ DDR4-3200 であれば、UでもPでも、大きな速度差にはなりませんでした。これは E-core が持続的で単調な低負荷作業を受け持っている第12世代Core『アルダーレイク(Alder Lake)』ならではです。
他、写真を扱う作業などは問題なく早いです。多枚数エンコード(100枚単位)などでもオススメできますが、液晶の色域は高くないので、そこはさすがにコスパを優先した機体となっています。
今回はPremiere Pro での出力でエラーが出てしまったので計測できていませんが、他社の同性能から判断すると、動画の編集ではパワーディレクターやビデオスタジオあたりでFHDの5~10分程度のライトな動画編集までならオススメできます。4Kが絡んでくるようなら、出力に時間がかかるのでグラフィックカード付の機体をオススメしたいところです。あくまでもその手前までの作業なら、今回の「HP Pavilion 15-eg 2000」で十分、お役に立つと思います。
CinebenchR23

Cinebench R23-HP Pavilion 15-eg 2000 Core i5-1240P、メモリ16GB(8×2)
Single Core 1,665 pts
Multi Core 9,084 pts
Adobe や Office の実測時間
※128000回分のVLOOKUPと、184000回分のSUMIFS(3つの条件)を一度に計算させたときにかかった時間を計測。
※78470件の9文字ずつの置換作業に変換した際にかかる時間を計測しました。
※108枚のRAWデータをJpeg変換するのにかかる時間を計測。
WEBXPRT3
主要三大ブラウザ(Chrome と FireFox と Edge)で、それぞれのAC電源あり最適なパフォーマンス時と、バッテリ駆動バランス時での速度を計測しています。
180あれば遅いとは感じなくなり、200でまあまあ。250で快適。300ならタイトなレスポンスを気にする人にもオススメできる即応性が手に入ります。
Core i5 でも安定の300超え。ネットサーフィンは快適そのものです。バッテリー駆動でも速度が二割減で済むのは Intel の利点です。
第12世代Coreも出てきた当初はRyzen同様、4割近くまで速度が減衰していたものですが、半年と経たずに速度が落ちづらくなりました。
第12世代Core『アルダーレイク(Alder Lake)』は単に性能が良いというのではなくて、ドライバの更新による性能の伸びしろが大きく、欠点も改善されるのが早いです。この記事を執筆している2022年の8月段階では、ある程度でも移動しながらネットサーフィンされる方であれば第12世代Core『アルダーレイク(Alder Lake)』はオススメです。
比較用として他メーカーも含めますが、Core i7-1260P や、「HP Pavilion 15-eh(AMD)」などを掲載しておきます(一部、Edge の電源なしのみ計測値を取り逃しています)。
※以下、計測した内容のキャプチャーになります(クリックかタップで見れます)。
ストレージ

「HP Pavilion 15-eg 2000」本体ストレージ・CrystalDiskMark7.0にて小容量で計測

「HP Pavilion 15-eg 2000」本体ストレージ・CrystalDiskMark7.0にて大容量で計測
読み込みで3000MB/Sを超えてくるようなら十分な速度だと思います。
これがワンランク上の値段なら順当なところですが、コスパの良い機体で搭載しているものとしては優秀です。大容量でも速度低下があまり見られないのも嬉しいポイントです。
512GBのストレージで購入した場合の初期容量は以下の通りです。420GBが自由に使えますので、ローカルにデータを溜め込みたい人でなければ、すぐに使い切るようなことはなさそうです。
※初期ストレージの空容量はOSの更新やリカバリ領域などの設定により増減します。

「HP Pavilion 15-eg 2000」の初期ストレージ容量
「HP Pavilion 15-eg 2000」搭載 Core i5-1240Pの高負荷パフォーマンス推移

「HP Pavilion 15-eg 2000」Core i5-1240P 搭載機にOCCTで負荷100%をかけた時の推移(最適なパフォーマンス時)

「HP Pavilion 15-eg 2000」Core i5-1240P 搭載機にOCCTで負荷100%をかけた時の推移(バランス時:バッテリー駆動時)
HP Pavilion 15-eg 2000 | ||
---|---|---|
Intel Core i5-1240P 電源設定:最適なパフォーマンス時 | ||
平均 | 最高値 | |
P-core周波数 | 2,690.0MHz | 3,492.3MHz |
E-core周波数 | 2,082.6MHz | 2,892.9MHz |
電力量 | 27.2W | 41.6W |
温度 | 77.0度 | 92.0度 |
※一番高い電力設定であるWindows10の “最も高いパフォーマンス” とは、Windows11で言うところの “最適なパフォーマンス” のことです。
同様に、一つ下に落とした電力設定であるWindows10の “高パフォーマンス” とは、Windows11の “バランス” のことです。
P-core、E-core、共に56秒まではトップ1%の周波数を維持するという、驚異の長時間の高稼働でセッティングされていました。途中、断続的に周波数が下がるものの、それでも、1分弱を高い水準で回し続けられます。
高稼働が終わる頃には熱量が92度まで達します。その後は電力量が絞られ、クールダウンに。
目安1分弱を境として、それ以上続く高負荷作業であれば快適に。それ以上続くものは動きが悪くなるものと割り切って使う方が良いでしょう。
一方で電源設定をバランスに落としたバッテリー駆動状態では、最初の一分弱の高稼働状態がなくなり、低めの平坦な巡航速度を維持します。バランスでもそこそこの動きはしてくれていましたので、即応性を求める忙しい人や仕事で重たいファイルを使わない人ならバランスでも良いかもしれません。
機体外側の温度推移

「HP Pavilion 15-eg 2000」Core i5-1240P 搭載機100%稼働による機体外側の温度推移:前面

「HP Pavilion 15-eg 2000」Core i5-1240P 搭載機100%稼働による機体外側の温度推移:背面
アイドル状態の際にキーボード左側で30度強、100%稼働5分~10分経過でも40度強程度です。熱くなるのはモニター下部で50度にも達しませんので、不快感はありません。
背面もおおよそ同様の温度推移でしたが、キーボード上より、やや熱くなるようです。それでも10分稼働で50度には達しません。膝上での作業でも問題ない範囲と言えます。
価格とラインナップの一覧
「法人向け4%オフクーポンページ」条件:77,000円(税込)以上
「個人向け5%オフクーポンページ」条件:11万円(税込)以上
こちらのリンクを踏んで適用される金額以上の商品を選択するだけで、お値引きが入ります。ブラウザが変更されれば適用されませんのでご注意下さい。
機体本体の値段だけでなく周辺機器含めて適用されるので、合計金額がクーポン割引率の良いところに調整してから買うのがオススメです。
基本構成表
HP Pavilion 15-eg 2000(Intel) | |||
---|---|---|---|
シリーズ名 | パフォーマンスモデル | スタンダードモデル | ベーシックモデル |
OS | Windows 11 Home | ||
カラー | □ セラミックホワイト ■フォグブルー |
||
プロセッサー | Core i3-1215U Core i5-1240P Core i7-1260P |
||
グラフィック | インテル Iris Xe グラフィックス | ||
メモリ | 16GB (8GB×2) | 8GB (4GB×2) | |
※交換・増設不可。 オンボード SDRAM(DDR4-3200MHz) |
|||
ストレージ | 1TB | 512GB | 256GB |
SSD(PCIe NVMe M.2) |
|||
ディスプレイ | 15.6インチ、FHD液晶・光沢あり (IPSタッチディスプレイ)1,920×1,080 |
||
生体認証 | 指紋認証センサー | ||
無線 | IEEE 802.11ax (Wi-Fi 6)、 Bluetooth 5.2 | ||
重量 | 約 1.71kg | ||
バッテリ | 最大 7時間 | 最大 7時間30分 | |
Office | Microsoft Office Home & Business 2021 選択可 |
※仕様書にある数値を元に表記しています。
基本構成は全て上記の通りです。
以下、それぞれの組み合わせとお値段の一覧になります。
2022年後半はどのメーカーも円安の影響を避けられず、コスパ優良機種として人気のこのシリーズも、ベタベタに安かった年初や春頃に比べればある程度は値上がりしています。それでも、昨今の政情不安を考えれば、10万円強で買える性能としては十分、お買い得だと思います。
性能と価格の組み合わせ
HP Pavilion 15-eg 2000 | ||||
---|---|---|---|---|
プロセッサー | Core i7-1260P | Core i5-1240P | Core i3-1215U | |
メモリ | 16GB (8GB×2) |
8GB (4GB×2) | ||
ストレージ | 1TB | 512GB | 256GB | |
バッテリ | 最大 7時間 | 最大 7時間30分 | ||
価格 | ¥144,000 | ¥118,000 | ¥111,000 | ¥92,000 |
※価格は全て税込表記です。
※2023年1月25日現在での価格と納期情報にて表示しています。
最後に・まとめ
まとめますと「HP Pavilion 15-eg 2000」の気になる点としては、
・SDカードスロットがない。
・液晶の色域が高くない。
・できれば16:10(3:2)などの縦比率を高めたものにして欲しかった。
の三点。
逆に良い点としては、
・パフォーマンスの良い第12世代Core『アルダーレイク(Alder Lake)』搭載。
・コスパ優良機。
・デザインが良い。
・クラムシェルタイプでは珍しくタッチパネル対応。
の四点となりました。
第12世代Core『アルダーレイク(Alder Lake)』の性能が良いのは広く知られるところですが、それを10~11万円でi5、16GBの中堅クラスで買えるコスパの良さ。これらが合わさっての良い点です。
デザインに関しては個々の主観によりますが、色々な店舗で幅広い購入層の方達を見ていると、万人受けしやすいモデルとしての人気は確かです。ここには質感やベゼルの細さなど、一通りの受け入れられやすい条件が整っています。
主眼とはなりませんが、タッチパネルが付いているのも嬉しいポイントです。マウス操作に不慣れな方でも操作しやすいので、初心者の方にもオススメできます。
贅沢を言えば今時の縦比率を広くした液晶にして欲しかったというのが願いでしたが、これはコスパを優先するために仕方がなかったのだと思います。新しい筐体にして無理に値段を上げるくらいなら、同じスタイルで値段を下げた方が良い、というのは正解だったと思います。
液晶の色域が広くないのは完全に購入層を絞ったもので、写真を趣味でやる人が選ぶ機体ではないということです。microでもSDが付いていないのはそのためだと思いますが、そういう意味では一般のご家庭向け。または事務用途に向けた機体となります。
ただ、光沢液晶であることから、ライティングの位置に気を付けて置き場所を決める必要があります。そうした点さえ問題なければ、性能、デザイン、コスパの三拍子が揃ったオススメのA4ノートです。
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