【新年のご挨拶】2023年のパソコン業界、いつ買う、何を買う?

コラム

新年、明けましておめでとうございます。
本年も何卒よろしくお願い申し上げます。

【新年のご挨拶】2023年のパソコン業界、いつ買う、何を買う?

アルパカは年の初めにご挨拶を兼ねて、パソコン購入に関連した情報を発信することにしています。

ところが、近年ではご存じコロナ事情やウクライナの戦争による影響で、為替は一服したものの、130円台前半での怪しい動きが続いています。

年を追うごとにそうした特殊な世界情勢が複雑に絡み合い、2023年は今までになく危険な予感が漂う幕開けとなりました。

正直に言えばパソコン購入どころか、私たち自身の身に危険が迫っている状況だと思っています。これは、今起きている各社パソコンへの値上がりにも直結しています。

危うい世界情勢抜きに語ることができないので、今回はそうした内容を多く含んでのご紹介です。アルパカの勝手な予想が多分に含まれる内容ですが、最後までお付き合い頂けると嬉しいです。

 

第13世代Core『ラプターレイク』とRyzen 7000番台の登場

Intel、AMD の競争が今年も激化しそうです。

新CPUの第13世代Core『ラプターレイク(Raptor Lake)』はシングルで+15%、マルチで41%の性能向上へ。デスクトップでは最大24コア/5.8GHzまで上がります。対応ソケットが第12世代Coreから継続しているのは、制作サイドに優しい設計です。

ざらっと中身を見てみると、おおむね平時の周波数がやや下がっていますが、最大周波数が増してます。基本電力も変わらずの割には、最大電力が上がっているので(Core i9-13900Kで前世代から12W増し)、より高回転させる時とそうでない時との差をくっきりつけられるようになったようです。回せる時だけ回せれば、あとは省エネが良いですね。

モバイルCPUはいつも通り、 Intel Core 搭載の早い海外メーカーから順に出てくると思います。アルパカも手に取ることができましたら色々と試してみたいと思います。

対するAMDもナンバリング法則を変更しつつの7000番台投入です。データが出揃っておらず、これからの発表を待ちたいところです。

ただ、ここで大きな懸念材料があります。

AMD社は製造工場を持たない代わりに設計に資源を集中させ、製造部分は最新鋭の設備を持つ半導体製造大手に委託する、という分業制を行っています。Intelよりコストを抑えて製造、販売できるのはそのためですが、それを行っている最新技術である7nmのRyzenに関してはTSMCという会社に委託しています。

TSMCとは「Taiwan Semiconductor Manufacturing」の略で、見て頂く通り台湾に本拠を置く世界最大の半導体受託製造企業です。


※TSMCが本拠を置く、台湾の北西部(新竹市東区)。

TSMCに限らず、グラフィックカードや基盤の製造メーカーなど、シリコンアイランドとしての素晴らしい技術が台湾に集中しています。

前々からきな臭い状況でしたが、ここにきて緊張が高まってきました。台湾が直撃を受けるとAMDは大打撃です。もちろん他のPCメーカーもことごとく影響を受けることでしょう。

 

2023年年初の世界情勢あれこれ

台湾有事は起きるの? 日本は?

アメリカは現在、ウクライナに大量の武器を投入しています。ですが、人は送っていません。そう、戦ってはいないのです。世界の警察は銭勘定が好きなため、利益がないところに戦力を投入したがりません。

中東は石油という利がありました。同様に、もし台湾有事が起きた際に米軍が動くようなら日本を守るためというよりも、台湾そのものが欲しい。シリコンアイランドが欲しい、というのが本音だと思います。

「日本に何ががあってもアメリカ様が守ってくれる!」

ないです。昔ならあったかもしれませんが。

アメリカは「台湾政策法案2022」を可決しました。台湾を独立国家に近い形で認めるわけですが、これに力を得て台湾政府が独立を宣言すれば、怒った中国は台湾を武力攻撃しかねません。

アメリカはそこに中国を誘い込みたいわけで、中国の攻撃に対して「私が守ってあげよう」となったら、台湾がアメリカに依存して緊密関係に。そうなると中国にとっては逆効果で一党支配体制への反対勢力が発生しかねません。というか、そうなるでしょう。それでも香港のように無理をゴリ押ししかねない習近平ですが、それができないのは、そうしたアメリカの思惑を見据えているから、といったところだと思います。

相手を挑発し、追い詰めて、あくまでも先に手を出させておいてから、大義名分を掲げての正義執行というマッチポンプです。

あれ、そういえば日本が真珠湾攻撃する前もそんな状態作られてませんでしたっけ。そういえばウクライナに進行する前のロシアも…。

腹減った相手は殴れないという、アメリカンスピリッツはどこいったんでしょう。アメリカ人は嫌いではありませんが、こうした陰険なやり方はどうかと思います。

 

中国の今はどんな感じ? in 2023.01

習近平の母校でもある北京の「清華大学」で、SNSの「抗議デモ」を見た大勢の学生が急遽して集会を開き抗議の声をあげました。

新型コロナウイルス感染対策としての行動制限に対し、北京だけでなく、広州市やウルムチ中路、上海。武漢などでは数百人が行動制限の解除を訴え、バリケードを破壊しました。「ロックダウンをスグに止めろ!!」「独裁者習近平は辞めろ!!」の猛批判が中国全土で拡散したのです。

元々、秘密警察による恐怖で縛り付けていた中国共産党です。歯止めが効かなくなってバーストしたわけですが、かつての「天安門事件」を彷彿とさせる展開です。もっとも、今はSNSで拡散するので、一つの広場ではなく、中国全土に飛び火しています。

つまり、中国は今、内政がガタガタです。

もともと、人口減少問題もありますが、水資源が危険な状態ということもあり、形骸上のGDPはどうでも(それも3%に落ち込みはしましたが)、実は追い詰められている国でもあります。例えて言うなら外側は綺麗なのに内側が腐っている果物のような感じでしょうか。

そんな状態でも、2025年目標で半導体製造を自国生産70%を掲げています。立派な目標ですが、まだ半分強といったところでしょう。

つまり、どうあっても台湾が欲しいわけで、だからといって力で押しずらいというジレンマを抱えているのは先に書いた通りです。

そこで、この先を占うように注視されているのがウクライナ戦争です。

 

ウクライナ戦争の行方

2022年の11~12月の情報では、通信、輸送、電力、燃料などの軍事インフラ。次いで民間インフラもあらかた破壊されました。隣国ポーランドからアメリカやEU諸国の補給路があったのですが、精密誘導ミサイルで破壊されています。

東部ハリコフや南部オデッサ州でインフラが攻撃を受けたほか、西部リビウで市内の90%が停電。その他の地域でも70%は停電、といった様子。電力がなければ水道ポンプが動きませんので断水になります。つまり越冬そのものが難しいのです。民間人、軍人含めて、です。

スターリンクと通信しないとミサイルも発射できないわけですから、結果、携帯火器だけで戦うことになります。

では、肉体にかかる負担はどうなのか、となりますと1 日当たりの平均最高気温は 4°C 未満。日本の北陸に近い寒さですが、攻めに来るロシア人達はもっと寒い地方でスコッチ飲んで凌いでいます。つまり、寒いのはウクライナ人よりも得意です。

日本のメディアでは冬の到来はウクライナに有利と、帝国陸軍の大本営発表並みの逆報道をしますが、現実は上記の通りです。

そして、ゼレンスキー大統領は徹底抗戦の構えを崩しません。つまり、一転して無条件降伏しない限り、この冬で一方的に全滅シナリオありえます。プーチンもそれを狙っているように見えます。

問題は同じ共産圏、同じ一党独裁体制の中国と、ロシアが同じ方向性に考えやすいということです。

ロシアは中国に。ウクライナはそのまま台湾に置き換わります。

ロシアがウクライナに勝つことになれば、中国もいけると踏んで台湾侵攻もありえる、という怖い可能性が見えてきます。いかに米軍が構えているとはいえ「だってロシアも勝ったじゃん」と勢いづくわけです。

もちろん、米中どちらも被害は出したくありません。WW3になれば台湾どころではないです。だから歯止めの効かなくなる一発はどちらも撃ちたくないでしょう。

核を使わないまでも、空母キラー「DF-17」の一発でも米空母に打ち込まれることになれば終わります。その時は Ryzen の 7nm がどうこうどころかPCそのものが生産できなくなるのではないかと。

つまり、アメリカのやり方やゼレンスキー大統領が気に入らないかはともかくとして、日本の国防的に言えば、ウクライナに勝ってもらわないと怖い展開がありえるわけです。

 

コロナに関しては? ワクチンは?

1月のIT・テック業界で毎年恒例となっている「CES 2023」ですが、1月5日から8日の4日間にわたって予定されており、2022年の4.5万人から倍以上となる10万人以上が見込まれています。コロナがひと段落した様子です。

ここで今年一年間のデジタリックな情報が拾えるのですが、一方の中国では感染者がどんどん増えています。

アルパカは医療関係者ではありませんので、コロナの今後がどうなるのか正確な予測はしかねます。

本当は書いているのですが、カットしました。新年の始めにふさわしくない内容です。

イスラエル含めて先にワクチンを打っていた国ほど被害が多いのは公的な資料から読み解けます。人口ピラミッドとか関係ないと分かるほどに。CPUの性能グラフを作るよりも簡単に視覚化できますので、ご興味ある方は相関関係を調べてみるのをオススメします。

どの国も医療関係者から接種し、日本は次いで高齢者という順番です。

ロシアの接種速度は遅くはありませんでしたが、アメリカよりは一歩遅れていた、というくらいだったと思います。先の話題に触れた国々のそれぞれの接種率はこの通り。この数字が今後、私たちの生活に深く関わってくると思います。

アメリカ 80.83%
ロシア 60.57%
中国 91.68%
日本 84.34%
台湾 88%

 

最後にまとめ、結局パソコン買うならいつなんだ

ここまで書いていてなんですが、武力行使による台湾有事は簡単には起きないと思っています。

加えて、コロナの影響は本当に収まったのか。ここから先、収束してくれるのか。規制が緩くなる割には身近な被害が多くなったように感じます。

昨年も同様のことをお伝えしましたが、今年も同様の予想を立てます。

パソコンを買うなら早ければ早い方が良いです。

年を重ねるごとに危険な内容が積み重なっており、私たちの身近なところにも影響が出始めています。

第13世代Coreや7000番台のRyzenは控えているものの、まだ少し先でしょうから、それを待ってから買うのもアリと言えばアリです。おそらく第13世代Core『ラプターレイク(Raptor Lake)』の方が早くて、春先には各メーカーで登場することになりそうです。ただ、無理に待つものでもありません。

もちろん、Windows8.1のサポート切れ買い替え需要として考えるなら、1月中に買っても良いと思います。

台湾だけに限らず、各メーカーが中国に依存して生産体制を整えています。その中国がコロナの影響で絶賛感染中でありながら、それでもPC生産工場をなんとか回している、という状態です。

中国を抜きにした場合、長い目で見ると、部品さえあれば組み立てられると言う意味ではHPが意外と強いです。グローバル企業であちこちで生産していますし、日本でもメイドイン東京で造っています。

一番影響を受けるのはLenovoですが、すでにコロナとデモの影響からか工場の稼働率はあまり良くないようです。Dynabookも生産が杭州ですので、他のメーカー含めて影響は大きいです。

 

今年、2023年もよろしくお願い致します

このサイトはいよいよ五年目に突入しました。ありがたいことに見て下さっている方が増えているようで、記事を重ねる度に少しずつですが閲覧数が増えています。

アルパカはもの凄く多くの幸運に恵まれており、偶然に偶然が重なって色んなメーカー様から機体を借りつつ記事を書くことができています。身近に協力してくれた方もおり、非常にありがたい限りです。

それもこれも、ひとえに見て頂ける皆様のお陰です。本当にありがとうございます。

今年、2023年もよろしくお願い致します-2023

このテーブルヤシは実機の写真を撮る際、背景に活用しようと、二年前に買ったものです。

年々成長してきており、このサイトの成長と共に生い茂っているかのようです。

今年も皆さまに良質な情報をお届けできますよう、頑張ります。

昨年同様、PCのお買い換えの時、新しく必要になった時にご活用頂けますと、このテーブルヤシと一緒に、さらに大きな葉を付けることができるかもしれません。今後とも皆様に役立つ情報をお届けできるようがんばります。

今年2023年も引き続き、お付き合い頂けますようよろしくお願い申し上げます。

 

2023年元旦 「パソコン選びのコツ」管理人 アルパカ

 

 

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