広々使える16インチPC『Inspiron 16(5640)』実機レビュー

15インチ以上16:10 液晶海外PCメーカー製品情報
当サイトは、アフィリエイト広告を利用しています。

※Dellは公式モデル名が統一されていませんが、当サイトではInspiron 16(5640)または『Ins 16(5640)』として表記しています。

2024年モデル 14 ~ 16 インチの Inspiron 比較表

コスパ優良から品質重視まで、一通り揃っているのが Dell Inspiron の魅力ですが、2024年モデルは以下のようにまとめることができます。

Ins 16(5640) Ins 16(5645) Ins 14(5440) Ins 14(5445)
ディスプレイ 16インチ(16:10) 14インチ(16:10)
プロセッサー Core 7 150U
Core 5 120U
Ryzen 7 8840U
Ryzen 5 8540U
Core 7 150U
Core 5 120U
Core i5-1334U
Core i3-1305U
Ryzen 7 8840U
Ryzen 5 8540U
メモリ 16 ~ 32GB 8 ~ 32GB
ストレージ 512GB ~ 1TB
ボディ素材 アルミニウム製 樹脂製
生体認証 指紋 指紋 なし / 指紋 なし
カメラ機能 200万画素 200万画素 92 / 200万画素 92万画素
プライバシーシャッター 搭載 なし / 搭載 なし
バックライトキーボード 搭載 なし
カラーリング アイスブルー
ミッドナイト ブルー
アイスブルー
ミッドナイト ブルー
カーボン ブラック
カーボン ブラック
アイスブルー
Core 5 またはRyzen 5 + 16GB構成価格 101,140円 109,000円 85,473円 71,225円

※『Ins 14(5440)』では、Core 5 120U 構成の価格で表記しています。
※『Ins 14(5440)』では、13世代Core U だと生体認証がなくなり、カメラ機能が92万画素になります。
※記事アップ時点での価格比較になります。

2023年までに製品の品質が高いのにお値段を抑えていた14インチのRyzen搭載シリーズでしたが、2024年になってから幾つかの点でグレードダウンしています(詳細は『Inspiron 14(5445)』の記事にて)。

ただ、見て頂く通り Ryzen の性能自体は妥協していないので、バックライトキーボードやカメラ機能にはこだわらず性能とお値段を優先したい方は『Inspiron 14(5445)』がオススメになります。『Inspiron 14(5445)』は樹脂製でも思ったほどのチープさはなく、手堅く使える印象です。

 

『Inspiron 16(5640)』の位置づけと特長

・ディスプレイは広々使える16インチ液晶FHD+ (1920 x 1200)を搭載

・プロセッサーはCore U(シリーズ1)を搭載

・一部の海外メーカー機種共通:初期設定はマルチメディアキーボード

一部の海外メーカー機種共通:初期設定はマルチメディアキーボード

海外メーカーを扱うことに慣れている人にとっては特筆する部分ではないのですが、日本メーカーに慣れている方がこのモデルを買うと最初に調べる部分だと思いますので記載しておきます。

日本語のカナ変換はF7キーですが、F7キーを押した際にはモニター輝度が上がっていきます。

これは「マルチメディアキーボード」と言い、海外メーカーの一部の機種に見られる設定です(Lenovoだとこの設定になっていないことがほとんど。HPはまちまち。Dellはがっちりマルチメディアキーボードで販売しています)。

キーボード上部にあるFNキーで行う特殊操作(音量やモニター輝度の調整など)が、FNキーとの組み合わせなしで反応します。そのためファンクション操作が多い人にとっては便利なのですが、日本語は全角入力にカナ変換があるので、日本人には不向きな設定なのです。

切替え方はこちらの公式ページに掲載されている通り簡単です。

BIOSから変更する方法もありますが、ESC + FN だけで気軽に切り替えられます。日本語入力しない時や、ネットコンテンツを楽しみたい時に切り替えると便利です。

 

ディスプレイは広々使える16インチ液晶FHD+ (1920 x 1200)を搭載

『Inspiron 16(5640)』ディスプレイは広々使える16インチ液晶FHD+ (1920 x 1200)を搭載

(左)14インチの『Inspiron 14 (5445)』、(右)16インチの『Inspiron 16(5640)』

同じ Inspiron シリーズでも 14インチの『Inspiron 14 (5445)』と並べた時には、横が約4cm、縦が2.3cmほど大きくなります。

たったそれだけですが、机に置くと体感的にはかなり違って見えます。やはり16インチほど大きい画面になると、文字やアイコンを大きく設定しても見やすいです。

ウィンドウも並列して出しやすいので、設置場所から動かさないなら16インチモデルの方がオススメです。

 

プロセッサーはCore U(シリーズ1)を搭載

今回、この記事で取り上げている『Inspiron 16(5640)』では、一通りのものが揃った Intel 構成ですが、Core U の電力を抑えたモデルのため、性能はほどほどの範囲です。

ご自宅や事務作業の軽い使い方ならまったく問題はありませんが、多重タスクを平行するヘビーワーカーや動画も弄るようですと別の機種を考えた方が良いと思います。

性能低:電力低(15W)  Core U < Ultra U <  Ultra H  電力高:性能高(28W)
Iris Xe < Intel Graphics < Arc GPU
※「Intel Arc GPU」はHのデュアルチャネルのみで対応。

プロセッサー種類 ベースパワー コア数
(Pコア / Eコア / LP Eコア)
Core Ultra Hプロセッサー
(ハイパフォーマンスノート)
28W 4~6 / 8 / 2
Core Ultra Uプロセッサー
(パフォーマンス優先モバイル)
15W 2 / 8 / 2
Core Uプロセッサー
(一般向けモバイル)
15W 2 / 4~8

ただ、 Intel Core の方が最適化されているアプリが多いので、安心感を取るなら Intel の方が良いと思います。

もう一歩強い性能を同価格帯で、と言う場合にイは同じ16インチの同デザイン筐体でRyzenを搭載した『Inspiron 16(5645』があります。参考までに内部性能の項目には『Inspiron 14 (5445)』搭載の同性能Ryzen 5 8540U を一緒に掲載しています。

※詳しくは内部性能について、の項目をご覧ください。

 

価格一覧とざっくり内容

※同じ構成の場合、即納モデルの方が安くなりやすいですが、即納でない場合はOfficeや色などの選択肢が増えます。
※Officeは全てペーパーレスのデジタルライセンス版となります。

今回は価格を比較しやすいよう Intel Core の『Inspiron 16(5640)』と、 AMD Ryzen の『Inspiron 16(5645』の両方を並べています。

Intel Core 構成 の『Inspiron 16(5640)』

Core 7 150U 搭載機

価格 先月価格 入口 プロセッサー OS メモリ ストレージ Office 発注コード
181,200 154,004 Core 7 150U Win 11 32GB 1TB Personal sin5640321801mooojp
157,000 133,437 Core 7 150U Win 11 32GB 1TB oin5640321801monojp
157,000 133,437 Core 7 150U Win 11 32GB 1TB sin5640321801monojp
130,205 153,200 即納 Core 7 150U Win 11 16GB 1TB Personal sin5640101801mooojp
109,639 129,000 即納 Core 7 150U Win 11 16GB 1TB sin5640101801monojp
109,639 129,000 Core 7 150U Win 11 16GB 1TB oin5640101801monojp

※2024年10月19日現在での価格にて表示しています。

 

Core 5 120U 搭載機

価格 先月価格 納期 プロセッサー OS メモリ ストレージ Office 発注コード
143,200 121,706 即納 Core 5 120U Win 11 16GB 512GB Personal sin5640101901mooojp
119,000 101,140 即納 Core 5 120U Win 11 16GB 512GB sin5640101901monojp
119,000 101,140 Core 5 120U Win 11 16GB 512GB oin5640101901monojp

※2024年10月19日現在での価格にて表示しています。

 

Windows11 Pro OS搭載機

価格 先月価格 納期 プロセッサー OS メモリ ストレージ Office 発注コード
147,968 174,100 Core 7 150U Win 11 Pro 16GB 1TB Personal sin5640101801mpoojp
169,100 143,721 即納 Core 7 150U Win 11 Pro 32GB 1TB なし sin5640321801mpnojp
119,922 141,100 即納 Core 7 150U Win 11 Pro 16GB 1TB sin5640101801mpnojp
164,100 139,470 即納 Core 5 120U Win 11 Pro 16GB 512GB Personal sin5640101901mpoojp
131,100 111,422 即納 Core 5 120U Win 11 Pro 16GB 512GB sin5640101901mpnojp

※2024年10月19日現在での価格にて表示しています。

 

AMD Ryzen 構成 の『Inspiron 16(5645)』

Ryzen 7 8840U 搭載機

価格 先月価格 入口 プロセッサー OS メモリ ストレージ Office 発注コード
171,200 171,200 即納 Ryzen 7 8840U Win 11 32GB 1TB Personal sin5645321201mooojp
147,000 147,000 Ryzen 7 8840U Win 11 32GB 1TB sin5645321201monojp
147,000 147,000 Ryzen 7 8840U Win 11 32GB 1TB oin5645321201monojp
153,200 130,205 即納 Ryzen 7 8840U Win 11 16GB 1TB Personal sin5645301201mooojp
129,000 109,639 Ryzen 7 8840U Win 11 16GB 1TB oin5645301201monojp
129,000 109,639 即納 Ryzen 7 8840U Win 11 16GB 1TB sin5645301201monojp

※2024年10月19日現在での価格にて表示しています。

 

Ryzen 5 8540U 搭載機

価格 先月価格 納期 プロセッサー OS メモリ ストレージ Office 発注コード
133,200 133,200 即納 Ryzen 5 8540U Win 11 16GB 512GB Personal sin5645300401mooojp
109,000 109,000 即納 Ryzen 5 8540U Win 11 16GB 512GB sin5645300401monojp
109,000 109,000 Ryzen 5 8540U Win 11 16GB 512GB oin5645300401monojp

※2024年10月19日現在での価格にて表示しています。

 

Windows11 Pro OS搭載機

価格 先月価格 納期 プロセッサー OS メモリ ストレージ Office 発注コード
159,100 159,100 即納 Ryzen 7 8840U Win 11 Pro 32GB 1TB sin5645321201mpnojp
174,100 147,968 即納 Ryzen 7 8840U Win 11 Pro 16GB 1TB Personal sin5645301201mpoojp
141,100 119,922 Ryzen 7 8840U Win 11 Pro 16GB 1TB sin5645301201mpnojp
154,100 154,100 即納 Ryzen 5 8540U Win 11 Pro 16GB 512GB Personal sin5645300401mpoojp
121,100 121,100 即納 Ryzen 5 8540U Win 11 Pro 16GB 512GB Personal sin5645300401mpnojp

※2024年10月19日現在での価格にて表示しています。

 

外観について

Inspiron 16(5640)』では、ミッドナイトブルー と アイスブルーの二色が用意されてます。

なお、デザイン的な特徴は『Inspiron 16(5645』と変わりありません。

今回はミッドナイトブルーをご紹介します。

デザイン的な特徴

『Inspiron 16(5640)』 のデザイン

『Inspiron 16(5640)』の比較・正面、内容物一覧

ミッドナイトブルー は渋みのある落ち着いた色合いです。

見る角度によりけっこう色合いが変わるので、見ていて飽きづらいです。

『Inspiron 16(5640)』の重さ、天板

『Inspiron 16(5640)』のミッドナイトブルーのDellマーク

重さは実測で1.859gでした。16インチでは標準的だと思います。

『Inspiron 16(5640)』・大きさ比較

やはり16インチとなると、置いた時の大きさが目立ちます。

左右から見るとこのように。

『Inspiron 16(5640)』右側

『Inspiron 16(5640)』・左側

180度開くことはなく、一般的に使われるこの角度までです。

角度は緩いのですが、ヒンジアップ機構になっているので、使う時には、ややヒンジがせりあがって角度がつきます。

『Inspiron 16(5640)』のヒンジ開ける前

『Inspiron 16(5640)』のヒンジ開けたところ

天板斜めから。Dellのロゴがうっすらと反射してかっこいいです。

『Inspiron 16(5640)』の比較・天板側の斜めから

側面はやや丸みを帯びたデザインで、アルミニウムらしく鈍く光ります。質感は良く、チープさはありません。

『Inspiron 16(5640)』側面、ヒンジ外側とパームレスト側

背面も一般的なデザインです。

『Inspiron 16(5640)』の背面

左右の端にある縦長の穴がスピーカーグリルで、底面に響かせて音を出します。幾つかの音源を試しましたが、ノートPCの標準的なものに思えました。

 

機能一覧・カメラやディスプレイ情報など

Webカメラ(1,080p:約200万画素)

このカメラは顏認証に対応していません。

カメラには物理シャッターが付いています。右が開け、左が閉めです。使っていない時に閉めておけば、切り忘れやハッキング対策として安心できます。

『Inspiron 16(5640)』のプライバシーシャッター開け閉め

『Inspiron 16(5640)』の約200万画素カメラの撮影例他社:『Inspiron 14(5645)』の約92万画素カメラの撮影例

『Inspiron 16(5640)』の約200万画素カメラの撮影

『Inspiron 14(5645)』の約92万画素カメラの撮影

こちらは同日の同時刻に同じライティングの中での比較です。

コスト優先機である『Inspiron 14(5645)』では解像度が低い分、荒くなりますが、色合いは良いと思います。『Inspiron 16(5640)だとその逆です。

 

接続口(インターフェイス)

『Inspiron 16(5640)』の接続口(インターフェイス)

Inspiron 16(5640)』の接続口は標準的なものがすべて揃っていますが、有線LANポートはありません。

USB端子(Type-A)は左右に散らして1つずつ。SDカードスロットやHDMIも一通りです。

Type-C はサンダーボルト対応ではないものの、Type-A の倍の10Gbpsで少し早くデータ転送できます。充電接続口として使えてディスプレイ出力も対応です。

 

HDMI の4K出力について

Inspiron 16(5640)のHDMI4K出力の様子

HDMIで4Kモニターに出力したところ、4Kとしては認識されずFHDの60Hzまで対応していました。RGB形式での出力です。通常のver1.4であれば4K出力できるのですが、仕様書にはできないように書いてあるので、事実上の1.2と思ってもらって良いと思います。

なお、エレコム製「DST-C09BK」でType-C からの出力で試すとFHDの120Hz(RGB出力)まで対応を確認しています。

 

ACアダプタについて

「Inspiron 14 5435(AMD)」のACアダプタ「HA65NS5-00」

ACアダプタの型番は「HA65NS5-00(リンク先は互換アダプタです)」、定格電力は65Wとなっており、丸口ソケットのストレートタイプです。

このタイプは一方向に折り曲げられながら使い続ける人が多かったことから断線故障が起きやすいのでご注意下さい。この部分を無理な角度で使い続けることがなければ断線しません。それを把握された上で、ご心配な方は予備の互換アダプタがAmazonから3,500円程度で買えます。

または汎用性を持たせてスマホでも充電できるようにしておきたい、などを考えられるようでしたらPD対応のType-C充電器からお選び頂くのが良いと思います。

PD対応のType-C充電器では、18W以上で一通り充電できることを確認しています。

ただ、正規のアダプター以外ではW数に関係なく充電時に “低速の充電ケーブル” のポップアップが出ます。たまに出ない時もあるのですが、どうも出る時と出ない時の条件分けが不明瞭でした。

また、18Wの充電時には電源マークが途切れがちになっていたので20W以上が良いです。オススメは速度の速い65Wです。

『Inspiron 16(5640)』の互換アダプタ

使用 PD対応
電力
メーカー 商品型番
18W cheero CHE-324
20W AUKEY PA-F3S-WT(White)、PA-F3S-BK(Black)
30W Proulx GAN-65(black)のUSB-C2
45W Anker PowerPort Atom III Slim (Four Ports)
65W Proulx GAN-65(black)のUSB-C1

※ケーブルは100Wのみ「UGREEN USB Type CケーブルPD対応100W/5A(1m, ブラック)」を使い、他は全て「Anker PowerLine III USB-C & USB-C 2.0 ケーブル (0.9m) 超高耐久 60W PD対応」を使用しました。

以下、単ポートで65WのPD給電に対応しているType-C充電器の代表例です。コンパクトで119gで済み、Type-Aの充電口もあるので多用途に使えて便利です。

 

バッテリー

『Inspiron 16(5640)』のバッテリー

バッテリー容量は約53Whです。

Youtubeの連続再生時間は、最終5時間05分まで稼働し続けましたが、実利用として使いやすい時間を考えるなら約4時間30分までが現実的なところです(当記事の性能表についてもそのように表記しています)

※外出先ではバッテリーを優先してやや落として使うなら200cdあたりまでが使いやすい範囲だと考え、輝度200cdに電力設定をバランスにて計測としています。Officeワークでの軽い使い方に終始するようであれば、もっと時間数は伸びます。

充電速度は以下の通り。残量3%時に電源をオフにした後に給電開始した後の%になります。デフォルト設定では特段、早くはなく、一般的な充電速度です。お急ぎの方は My Dell から充電モードを ExpressCharge に設定するのがオススメですが、その分、バッテリーが痛みやすくなりますので、ご注意下さい。

30分 60分
65W純正AC給電時 33% 63%

キーボード

『Inspiron 16(5640)』のキーボード・全体

縦18.05mm、横18.7mm。キーストロークは1.4mm(実測)。

打鍵感は一般的な打ち心地で良い感じです。

キー配列に関しては、こちらに評価をまとめています。

アルパカが評価するキー配列チェックポイント
Enter キー Enter キーの大きさ ×
Enter キーの横に一般的ではない特殊キー列が配置されていないか
Enter キーの上にBackSpace キー、その上に Delete キーになっているか
Enter キー横の特殊キー(\や[ ]など)が幅狭になっていないか 
テンキー Enter キーとテンキーの間に間隔を開けているか ×
テンキーが四列になっているか
矢印キー 矢印キーが逆T字になっているか ×
矢印キーが一段下になっているか ×
Ctrl キー Ctrl キーと FN キーが逆になってないか
右側のCtrl キーが省かれていないか ×
タッチパッド タッチパッドのクリック感の感触が良いか
タッチパッドの中に指紋認証などを入れていないか
その他 シリンドリカル形状になっているか ×
電源ボタンがキー配列外に配置されているか ×
FN キー列とフルキーの間に間隔を開けているか ×
パイロットランプ各種が点いているか
(NumLock、CapsLock、半角/全角、マイクミュート等)
×
バックライトキーボード対応かどうか
総合評価 7.8 / 19

 配置、装備されています(1点)。
 配置、装備されていますが全シリーズではなかったり、補足説明が必要になります(0.8点)。
 配置、装備されていますが何らかの難点があります(0.5点)。
× 配置、装備されていません(0点)。

この採点方法では15点満点を出せるメーカーは今のところありません。厳しめに見ているチェック項目なので、10点で平均的にオススメしやすいレベルだとお考え下さい(テンキーレスノートは15点満点、テンキー付ノートは19点満点、デスクトップは17点満点での評価です)。

Inspiron 16(5640)』はバックライトキーボード対応です。F5キーでオンオフの切り替えができます。

『Inspiron 16(5640)』のバックライトキーボード
『Inspiron 16(5640)』のキーボード・右側のアップ

最近はコパイロットキーが入ってきたので、右側の Ctrl キーが削減されやすく、全メーカー共に点数が低くなりがちですが、これは避けられないので仕方がないと思います。

Dell の場合、特に外資メーカーらしいキーボードが気になるところですが、特に矢印キーが逆T字になっていないことで気にならなければ。後は主に電源ボタンがキーボード右上端にあることで、間違って押下しない方であれば、というのがあります。

ボタンの感触が違いますし、16インチの場合はテンキー上にあるので間違えづらいと思いますが、寝不足や疲れている時に操作するとやってしまうかもしれません。

間違って押下した時にスリープにならないよう、電源ボタンの設定を変えておくのをおすすめします。以下、クリックかタップでご覧になれます。

電源ボタンの設定変更方法(Win11)

電源ボタンの設定変更方法(Win11)

タスクバーの検索窓から “con” で検索。コントロールパネルが出てきますのでクリックして中に。

Windows11・電源ボタン設定-1b

カテゴリの部分で “大きいアイコン” を選びます。

Windows11・電源ボタン設定-2b

電源オプションをクリックして中へ。

Windows11・電源ボタン設定-3b

“電源ボタンの動作を選択をする” をクリック。

Windows11・電源ボタン設定-4b

すると、バッテリー駆動時と電源接続時の設定欄が出てきますので、動作させたい項目を選択。間違って押していちいちスリープになりたくない人は “何もしない” を設定しておきましょう。

Windows11・電源ボタン設定-5b

ついこの間まで設定項目から入れていたのですが、Windows11になってからコントロールパネルに入りづらくなってしまいました。この方法で直接、コントロールパネルの設定画面に辿り着くことができます。

 

ディスプレイ:非光沢の16:10液晶 1920×1200

『Inspiron 16(5640)』の液晶パネル「JFDKM_NV16WUM」:Color ACの色度図、LUT表示

輝度は287cd/㎡と一般的な明るさで、色域はsRGBカバー率が61.8%。Adobeカバー率が46.9%。コントラスト比は1195:1。フリッカーは発生していませんでした。

広い色域ではないものの、色バランスは取れています。この価格帯で手に入るノートPCとしては一般的です。

どこまでこだわるかの話ですが、日常使いで不便に感じることはまずないと思います。ただ、色確認をしたいクリエイティブワークには向いていません。

Inspiron 16(5640)の非光沢ディスプレイ

非光沢ディスプレイなので、反射を抑えられます。光沢液晶のように色映えはしませんが、長時間の作業でも目の疲れを抑えやすくて見やすいです。自分の顔が映り込むこともありません。

また、縦横のアスペクト比が16:10になっているので、より表示面積が広がり見やすくなっています。

特にWEBページやExcelでの見え方が変わります。

16:10と16:9の表示の違い(ExcelやWebページなど)

以下は一般的な16:10液晶(1920×1200)と、FHDの16:9、1920×1080ドットとの見え方の違いです。

※長くなるので折りたたんでいます(クリックかタップで開けます)。
※『Inspiron 16(5640)』に限らず解像度が同じ16:10の画面であれば同じように見えます。
※フォントの大きさを125%均一での表示です。

16:10と16:9の表示の違い(ExcelやWebページなど)
Excel 100%時

『Inspiron 16(5640)』の16:10液晶(1,920×1,200)でExcel-100%

一般的なFHD16:9液晶(1,920×1,080)でExcel-100%

『Inspiron 16(5640)』の16:10液晶(1,920×1,200) U列、27行目まで

一般的なFHD16:9液晶 U列、23行目まで

Excel 90%時

『Inspiron 16(5640)』の16:10液晶(1,920×1,200)でExcel-90%

一般的なFHD16:9液晶(1,920×1,080)でExcel-90%

『Inspiron 16(5640)』の16:10液晶(1,920×1,200)  W列、30行目まで

一般的なFHD16:9液晶(1,920×1,080) W列、25行目まで

Excel 80%時

『Inspiron 16(5640)』の16:10液晶(1,920×1,200)でExcel-80%

一般的なFHD16:9液晶(1,920×1,080)でExcel-80%

『Inspiron 16(5640)』の16:10液晶(1,920×1,200)  Z列、33行目まで

一般的なFHD16:9液晶 Z列、28行目まで

Excel 70%時

『Inspiron 16(5640)』の16:10液晶(1,920×1,200)でExcel-70%

一般的なFHD16:9液晶(1,920×1,080)でExcel-70%

『Inspiron 16(5640)』の16:10液晶(1,920×1,200)  AD列、38行目まで

一般的なFHD16:9液晶 AD列、33行目まで

一つの画面に多くの情報量を出しておきたい人にとって、『Inspiron 16(5640)』の広々とした液晶は大きな魅力と言えます。調べものをする際にもポータルサイトが下図のように見え方が変わります。

左右に割って二つのウィンドウを同時表示させるなど、より効率よく使うことができます。

Webページの表示例

『Inspiron 16(5640)』の16:10液晶(1,920×1,200)でYahoo! Japanのトップページ

一般的なFHD16:9液晶(1,920×1,080)でYahoo! Japanのトップページ

『Inspiron 16(5640)』の16:10液晶(1,920×1,200)でWebページ×2

一般的なFHD16:9液晶(1,920×1,080)でWebページ×2

 

視野角の広さ(画像)

次に画像の見やすさ、視野角の広さを確認します。

『Inspiron 16(5640)』のsRGBカバー率 61.8%一般的なIPS液晶 sRGBカバー率67.2%TN液晶 sRGBカバー率61.3%

『Inspiron 16(5640)』のディスプレイ・正面から(画像)

「Flex 5 Gen 8 14型(AMD)」のディスプレイ・正面から(画像)

LAVIE Direct N15(R)のTN液晶 sRGBカバー率61.3%

『Inspiron 16(5640)』のsRGBカバー率 61.8%一般的なIPS液晶sRGBカバー率62.8%TN液晶 sRGBカバー率61%

『Inspiron 16(5640)』のディスプレイ・上から(画像)

『Inspiron 16(5640)』のディスプレイ・横から(画像)

ThinkPad E15 Gen 3 の斜め上から見た時の一般的なIPS液晶

「ThinkPad E15 Gen 3 (AMD) 」の液晶、画像(視野角確認)

TN液晶 sRGBカバー率61%、斜め上から

TN液晶 sRGBカバー率61%、斜め横から

 

内部性能について

『Inspiron 16(5640)』のCore 5 120U

今回、アルパカが調べたのはInspiron 16(5640)Core 5 120U 搭載機になります。

Windowsの更新が入らない状態で、立ち上げにかかる時間は約18.3秒でした。

Dell共通:「My Dell」が標準搭載

ほとんどのDellのPCには「My Dell」と呼ばれるサポートアプリがプリインストールされています。

挙動の良し悪しを決める温度管理設定(別称パフォーマンス設定、サーマル設定等)ですが、動き良くするため電力設定を高めたり、逆に抑えることで機体温度を抑えたりとパフォーマンスの調整ができます。

今回の記事では、主に超高パフォーマンスと最適化を中心に調べています。

性能を調べた結果、まとめ

『Inspiron 16(5640)』Core 5 120U のCPU-Z、プロセッサー情報

『Inspiron 16(5640)』のCPU-Z、メモリ情報

今回調べたInspiron 16(5640)』のCore 5 120U で、できる一般的な作業内容を以下にまとめました。

即応性を表すMoziila Kraken の数値は385.1となり、400切りならキビキビした動きと言えます。ただ、バッテリー駆動時のバランス設定( My Dell での最適化時)では672.9となり、約1.7倍に。この差はけっこう大きいので、バッテリー駆動時では動きの落差が体感的に大きく感じると思います。

もちろん16インチですから、そうそう動かさない人が多いのですが、こちらでは念のため調べた、と言う程度ですが、まとめてみました。

また、今回は平行してお借りできた『Inspiron 14 (5445)』の Ryzen 5 8540U も同様に調べています。14インチと16インチの比較ですが、同じDell製の Inspiron 同士ですからRyzen搭載の16インチモデル『Inspiron 16(5645』と同様の性能があると考えて頂いて差支えありません。

ボディのデザイン性などは同じものなので、これらの性能とお値段を比較頂いた上で考える材料にして頂ければと思います。

※Ryzen 7 8840U の性能に関しては、『Inspiron 14 (5445)』の 記事内にて掲載しています。

『Inspiron 16(5640)』でオススメしやすい作業の目安
軽作業 ネット Webブラウジング、見るの中心
Office 軽office作業(扱うファイル目安3MB以下、文章中心の事務作業やレポート作成、Excelなら関数やリンク数が50個以下)
ZoomやTeamsでのWeb会議単体で、背景変更はせず
画像 簡単な画像処理(JpegやPNGでの年賀状作成、軽いお絵描き←WindowsInkやSAIなど)
動画 「Shotcut」や「AviUtl」などでFHD動画を簡易編集
ゲーム 軽いブラウザゲームやドラクエ Xを低解像度でのプレイ
並み重作業 ネット Webブラウジングで調べものが多く、情報発信も頻繁に行う
Office 並office作業(扱うファイル目安3MB以下、Excelなら関数やリンク数が200個以下、パワポも動画を入れたり数十ページを扱う)
ZoomやTeamsでのWeb会議、背景を変更して行う
画像 並みの画像処理(数十枚単位の多少のLAW現像。クリップスタジオでレイヤー50枚以下で厚塗りなどはしない)
動画 「パワーディレクター」や「ビデオスタジオ」などで2Kまでの編集、4Kの簡易編集
ゲーム ドラクエ X、FFXIVは設定を落としてのプレイ、シューター系は「PUBG」や「VALORANT」で少し遊ぶくらいなら
重い作業 ネット Webブラウジングでタブ分け100以上を開き続けて、毎日のように情報収集と発信を行う
Office 重office作業(扱うファイル目安4MB以上、Excelなら関数やリンク数が201個以上で万行単位のフィルタリング、パワポでは動画を入れた数十ページ単位が基本)、それらをZoomやTeamsでのWeb会議と並行しながら
画像 重ための画像処理(「Photoshop」でLAW現像100枚単位。「クリップスタジオ」で重たいブラシ作業や定規ツール、レイヤー100枚単位の厚塗りや32枚以上の描き込んだ漫画作成、それらを2K以上の高解像度液晶で行う)
画像生成AIは数枚単位で少し使える
動画 「パワーディレクター」や「Premiere Pro」などで4K編集を毎日のように行う ×
ゲーム FFXIVは解像度を上げ気味にしても楽しめる
「ホグワーツ・レガシー」や「サイバーパンク 2077」あたりは設定を落とせば楽しめる
シューター系は「APEX」や「フォートナイト」で設定を落とせば勝負できる
×

 この性能で十分、足りている使い方です。
 オススメです。ですがもう少し余裕ある性能だと、なお使いやすいです。
 できないことはないですが、オススメはしづらいです。
× できない、またはオススメではない使い方です。

※動画の簡易編集とは出力時に5分以内で「パワーディレクター」ならパワーツール(倍速加工など)をあまり使わない程度に抑えたものを基準としています。簡単に言うと、スライドショーに少しアクセントが付いたくらいで、お友達の結婚式に出席する時に流す5分以内のPV作成までが簡易編集でできる範囲としています。

以下の各種数値を見て頂くと分かりますが、Core 5 120U と Ryzen 5 8540U を比較すると、ほぼ全ての動作で Ryzen 5 8540U の方が良い動きとなっているのが分かります。これは快適さを計測する PCMark10 でも同様です。Core 5 120U で問題あるわけではありませんが、同じ価格帯であればRyzen 5 8540U の方が良い動きでコスパが良いと言えます。

『Inspiron 16(5640)』Core 5 120U 『Inspiron 14(5445)』 Ryzen 5 8540U

『Inspiron 16(5640)』のPCMark10

『Inspiron 14 (5445)』Ryzen 5 8540U のPCMark10

CinebenchR23

Single Core 1640 pts、Multi Core 6671 pts(AC電源接続時、 My Dell 超高パフォーマンス設定時)

※どちらもグラフが長いほど優秀です。

『Inspiron 16(5640)』グラフ-Cinebench R23(Shingle)
『Inspiron 16(5640)』グラフ-Cinebench R23(Multi)

 

Excel の実測時間

Excel・置換 78470件の9文字ずつの置換作業に変換した際にかかる時間を計測。
Excel・計算 128000回分のVLOOKUPと、184000回分のSUMIFS(3つの条件)を一度に計算させたときにかかった時間を計測。

※どちらもグラフが短いほど優秀です。

『Inspiron 16(5640)』グラフ-Excel・置換
『Inspiron 16(5640)』グラフ-Excel・計算

 

サイバーリンク社のアプリ(AI読み上げや動画エンコード)の挙動について

サイバーリンク社のアプリは安価で使いやすいものが多いのでオススメです。価格の一覧や簡易的な説明は以下「PowerDirectorやPhtoDirecterの値段一覧と簡易説明」にまとめています(クリックかタップでご覧になれます)。

PowerDirectorやPhtoDirecterの値段一覧と簡易説明

家庭用PCにプリインストールされていることが多いサイバーリンク社のアプリは、安価でありながら静止画や動画の本格的な加工編集ができることで人気があります。
プロユースではAdobeが定番ですが、機能が豊富な分、お値段が高くて操作の難易度も高めであること。PCにかかる負担が重たいことがネックです。サイバーリンク社はその逆とお考え下さい。
アルパカが普段Youtubeにアップしている動画はサイバーリンク社のPowerDirectorで作成しています(作成動画例)。直感的に使えて便利ですし、性能的にも満足してます。4K含めてこのくらいまで作れれば良い、という方はPowerDirectorを。静止画にしても、露出補正やカラーバランスをある程度、整えられてRAW現像するくらいならPhtoDirecterがオススメです。
逆に静止画の補正時にカメラ・レンズプロファイルがないとダメとか、Adobe Firefly で画像生成したい、などがあるようでしたらAdobeになります。

Adobe サイバーリンク
動画編集
(単体)
年間契約
/月間契約
Premiere Pro
¥34,680 /¥4,980
PowerDirector 365
(無料体験版あり:Essential)

¥8,980 /¥2,180
買い切り なし PowerDirector 2024 Ultra
¥12,980
   
写真編集
(単体)
年間契約
/月間契約
フォトプラン
(LightroomとPhotoshop)
14,080 /¥4,980
PhotoDirector 365
(無料体験版あり)

¥6,980 /¥1,800
買い切り なし PhotoDirector 2024 Ultra
¥7,300
   
動画や静止画音声編集などの総合パック 年間契約
月間契約
コンプリートプラン
86,880 /¥12,380
Director Suite 365
16,480 /¥3,980
買い切り なし PowerDirector 2024
Ultimate Suite
20,980

※両社とも導入時に安くなるキャンペーンをしょっちゅうやっていますが、こちらでは二年目以降の定額金額(税込)を記事アップ時点で比較しています。最新のお値段は公式ページでご確認下さい。
※フォトプランは2つのアプリがセットになっていますが、そちらの方が安くなるため、安い方のお値段で表記しています(月々払いでは単体プランしかありません)。

 

画像と動画の出力時間

『Inspiron 16(5640)』グラフ-PhotoDirector・RAW現像、Jpeg出力
『Inspiron 16(5640)』グラフ-PowerDirector・動画エンコード 4K-H.264

※PhotoDirector・RAW現像 108枚のRAW画像をJpeg出力にかかる時間を計測。
※PowerDirector・動画エンコード4K-H.264出力 約5分40秒間の編集された動画(「2024年度モバイルランキング(2月改訂版)」の第6位までの内容)をH.264形式の4K解像度で出力にかかった時間を計測。
※PhotoDirector は画像の出力時にCPUの能力を使います。PowerDirector は動画の出力時にCPUとGPUの能力を半分ずつ使います。そのため、双方の合わせた能力を図ることができます。

 

インターネットの速度(WEBXPRT3)

インターネットの速度(WEBXPRT3)

『Inspiron 16(5640)』Core 5 120U 『Inspiron 14(5445)』 ・Ryzen 5 8540U 時

WEBXPRT3- Inspiron 14 (5445) 、Ryz 5

主要三大ブラウザ(Chrome と FireFox と Edge)で、それぞれのAC電源あり最適なパフォーマンス時と、バッテリ駆動バランス時での速度を計測しています。

180あれば遅いとは感じなくなり、200でまあまあ。250で快適。300ならタイトなレスポンスを気にする人にもオススメできる即応性が手に入ります。

 

PassMark

Core 5 120U の CPU Mark

Core 5 120U の 3D Mark

Core 5 120U のCPU Mark

記事アップ時点でのPassMark社のCore 5 120U のCPU Mark平均

『Inspiron 16(5640)』おおよそ世界標準の性能を引き出せているセッティングと言えます。

 

ゲーム系ベンチマーク

軽い:ドラゴンクエストX

ドラゴンクエストX:『Inspiron 16(5640)』Core 5 120U 時にて

最高品質、FHD、フルスクリーン設定:●●6598(とても快適)

 

少し重い:FF-XIV 黄金のレガシー

FF-XIV 黄金のレガシー:『Inspiron 16(5640)』Core 5 120U 時にてノートPC(高品質)、フルスクリーンモードで計測

平均fps: 32.6、最低fps: 17

スコア:4574(設定変更を推奨)

※平均fps / 最低fps。
※スコア15000以上が非常に快適。11000~14999がとても快適。10999~8000が快適。7999~6000がやや快適。5999~4000が普通。3999以下が設定変更を推奨、となっています。

 

3DMarkによるグラフィック性能比較

3DMarkによるグラフィック性能比較

3DMark-NIGHT RAID

NightRaid(軽量ゲーム用)-『Inspiron 16(5640)』Core 5 120U

 

ストレージ

『Inspiron 16(5640)』本体ストレージ・小容量で計測

『Inspiron 16(5640)』本体ストレージ・大容量で計測

マイクロン製のgen4 を搭載していました。

大容量でも極端な速度低下はありません。

 

機体外側の温度推移と駆動音について

外郭温度

『Inspiron 16(5640)』Core 5 120U 搭載機で Cinebench R23 を10分間稼働させた後の外郭温度

Cinebench R23 を10分間稼働させた時にキーボードの中央が48度に達します。50度未満ならオススメできる範囲と考えていますので問題はないですが、それなりにギリギリでした。

もっとも、ベンチマークを回すような高負荷を『Inspiron 16(5640)』でやる人が多いとは思えないので、あまり気になるところではないと思います。

背面は54度です。膝上での作業では不快感があると思います。排気グリルを塞がないよう、なにかを敷きながらの作業が良いと思います。

室温26度の時に調べています。

 

駆動音について

『Inspiron 16(5640)』の駆動音

ファンの音はおおよそ46.7db前後でした。これは図書館で使うことができる範囲の駆動音ですが、静音というほどでもありません。

アルパカのこの計測法ではおおよそ50dbからがノートパソコンにしては大き目の駆動音となります。

※通常の無音状態でも30db出ます。一般的には、この計測法では50db以上で煩わしさを感じるレベルです。
※赤ライン(SLOW)と青ライン(FAST)が近い状態の時に最も雑音が少なくなります。距離15~20cmでの計測です。

 

価格とラインナップの一覧

※同じ構成の場合、即納モデルの方が安くなりやすいですが、即納でない場合はOfficeや色などの選択肢が増えます。
※Officeは全てペーパーレスのデジタルライセンス版となります。

今回は価格を比較しやすいよう Intel Core の『Inspiron 16(5640)』と、 AMD Ryzen の『Inspiron 16(5645』の両方を並べています。

Intel Core 構成 の『Inspiron 16(5640)』

Core 7 150U 搭載機

価格 入口 プロセッサー OS メモリ ストレージ Office 発注コード
181,200 Core 7 150U Win 11 32GB 1TB Personal sin5640321801mooojp
157,000 Core 7 150U Win 11 32GB 1TB oin5640321801monojp
157,000 Core 7 150U Win 11 32GB 1TB sin5640321801monojp
130,205 即納 Core 7 150U Win 11 16GB 1TB Personal sin5640101801mooojp
109,639 即納 Core 7 150U Win 11 16GB 1TB sin5640101801monojp
109,639 Core 7 150U Win 11 16GB 1TB oin5640101801monojp

※2024年10月19日現在での価格にて表示しています。

 

Core 5 120U 搭載機

価格 納期 プロセッサー OS メモリ ストレージ Office 発注コード
143,200 即納 Core 5 120U Win 11 16GB 512GB Personal sin5640101901mooojp
119,000 即納 Core 5 120U Win 11 16GB 512GB sin5640101901monojp
119,000 Core 5 120U Win 11 16GB 512GB oin5640101901monojp

※2024年10月19日現在での価格にて表示しています。

 

Windows11 Pro OS搭載機

価格 納期 プロセッサー OS メモリ ストレージ Office 発注コード
147,968 Core 7 150U Win 11 Pro 16GB 1TB Personal sin5640101801mpoojp
169,100 即納 Core 7 150U Win 11 Pro 32GB 1TB なし sin5640321801mpnojp
119,922 即納 Core 7 150U Win 11 Pro 16GB 1TB sin5640101801mpnojp
164,100 即納 Core 5 120U Win 11 Pro 16GB 512GB Personal sin5640101901mpoojp
131,100 即納 Core 5 120U Win 11 Pro 16GB 512GB sin5640101901mpnojp

※2024年10月19日現在での価格にて表示しています。

 

AMD Ryzen 構成 の『Inspiron 16(5645)』

Ryzen 7 8840U 搭載機

価格 入口 プロセッサー OS メモリ ストレージ Office 発注コード
171,200 即納 Ryzen 7 8840U Win 11 32GB 1TB Personal sin5645321201mooojp
147,000 Ryzen 7 8840U Win 11 32GB 1TB sin5645321201monojp
147,000 Ryzen 7 8840U Win 11 32GB 1TB oin5645321201monojp
153,200 即納 Ryzen 7 8840U Win 11 16GB 1TB Personal sin5645301201mooojp
129,000 Ryzen 7 8840U Win 11 16GB 1TB oin5645301201monojp
129,000 即納 Ryzen 7 8840U Win 11 16GB 1TB sin5645301201monojp

※2024年10月19日現在での価格にて表示しています。

 

Ryzen 5 8540U 搭載機

価格 納期 プロセッサー OS メモリ ストレージ Office 発注コード
133,200 即納 Ryzen 5 8540U Win 11 16GB 512GB Personal sin5645300401mooojp
109,000 即納 Ryzen 5 8540U Win 11 16GB 512GB sin5645300401monojp
109,000 Ryzen 5 8540U Win 11 16GB 512GB oin5645300401monojp

※2024年10月19日現在での価格にて表示しています。

 

Windows11 Pro OS搭載機

価格 納期 プロセッサー OS メモリ ストレージ Office 発注コード
159,100 即納 Ryzen 7 8840U Win 11 Pro 32GB 1TB sin5645321201mpnojp
174,100 即納 Ryzen 7 8840U Win 11 Pro 16GB 1TB Personal sin5645301201mpoojp
141,100 Ryzen 7 8840U Win 11 Pro 16GB 1TB sin5645301201mpnojp
154,100 即納 Ryzen 5 8540U Win 11 Pro 16GB 512GB Personal sin5645300401mpoojp
121,100 即納 Ryzen 5 8540U Win 11 Pro 16GB 512GB Personal sin5645300401mpnojp

※2024年10月19日現在での価格にて表示しています。

 

最後に・まとめ

『Inspiron 16(5640)』最後に・まとめ

まとめますと、『Inspiron 16(5640)』の気になる点としては、

・Core U(シリーズ1)の性能は控えめ

の一点。
逆に良い点としては、

・やはり16インチが広くて使いやすい

・テンキーが付いたことで、事務作業がしやすくなった

のニ点となりました。

今回の『Inspiron 16(5640)』の場合、Core U(シリーズ1)で性能が控えめとなったことで、同価格帯の兄弟機種『Inspiron 14 (5645)』や『Inspiron 14 (5445)』に搭載されている Ryzen シリーズの方が一歩性能が良くなっています。

それでも一般的なご家庭用途や事務所の一般事務で不便のない性能です。価格は常に動いているので、時期によってはオススメしやすいモデルになると思います。

昨年までと違ってテンキーが付いたことで、そうした用途に合う数字入力を含めた作業に向いています。

やはり16インチの広い画面は使いやすいので、一つの場所で動かすことなく使い続けるには良いシリーズだと思います。

 

 

コメント