Microsoftの人気シリーズSurfaceの「Pro 8はいつか」という話は業界人なら誰しも気にしているところでした。
確度の高い情報があるわけではありませんが、今までのMSのリリースパターンからして、アルパカ的にはそろそろではないかと予測しています。
あくまでも予測ですから、そのまま終わる可能性もありますが、前情報として集められている噂と推論をこちらの記事にまとめておこうと思います。
※実機を手にすることができましたら、別記事にてアップ予定です。
※まだリリース段階ですが、以下、Pro8を含めて、Surfaceファミリーが新たに発表されました。
Surface Pro 8、Surface Go 3の販売をWindows11のリリースに合わせてくる可能性
2021年9月~10月にかけて起きている “嵐の前の静けさ”
既にご存じのように、Windows11は2021年10月5日から正式に提供開始となります。
別の言い方をするなら、10月5日からWindows11が搭載されたメーカーパソコンが販売できることになり、さらに転じて言うなら、このタイミングを境にして各社一斉に新製品を出してくる可能性が高いです。
メーカー側、消費者側、どちらの側としても、一度の買い物で余計なことはしたくないわけで、ましてや前回のWindous7 → 10 への半ば強制アップグレード時に、すったもんだのトラブル続きだったことを考えればWindows11搭載パソコンを売りたい(買いたい)わけです。
アップグレードするつもりがなかったのに、気が付いたら無理やりアップグレードしてしまいPC壊れた。どうすればいいんだ、という方がどれほど量販店のPC売り場に来たのか。当時の売り場に立っていた人なら皆、知っています。
そういったわけで、その手前の2021年9月段階では、消費者側が買い控える中、メーカー側も新製品を出しづらいという空白の期間です。
例外だったのはHPの「Aero 13」くらいのもので、各社がリリースを控えている中で敢えて出すことにより一気に売上を伸ばす逆を突いた作戦です。何しろ、DellもLenovoも在庫と納期が厳しいものが多いのが現状ですから。
気になる「Surface Pro 8」と「Surface Go 3」の噂話
Surfaceの販売情報を追っている人の話では、元々、もっと早めに販売開始する予定だったのではないか、とのことでした。
これもまた誰もが知るところですが、世界的な半導体不足による供給不足が起きている昨今、生産体制の細いRyzenだけでなく、Intelまでもが品切れになることが多くなっています。半導体だけでなく、他の部品でも欠品するメーカーがチラホラ出ているので、天下のMicrosoftでも生産計画を整えられなかったのではないかと。
そのため比較的、手間のかからない「Srface Laptop 4」が春先に販売された。
手間のかからない? ええ、手間のかからない。
「Srface Laptop 4」は性能が上がってRyzenプロセッサー搭載モデルも増えましたが、あくまでもそこまでです。多少の変化はありましたが、基本的には同じデザインのため手間があまりかかっていません。
これは特別なことではありません。同じ筐体を使う方が手間もコストもかかりませんから、型番とアプリの一部、プロセッサーの刷新を加えて新製品だと売りに出すことは一般メーカーでもよくあります。
海外のリーク情報筋によると、「Srface Laptop 4」がデザイン刷新することがなかった分、「Surface Pro 8」側にリデザインのリソースを割いてくるのではないかとの噂でした。アルパカもここは同意です。
「Surface Pro 8」がデザイン刷新? いよいよベゼルレス到来か? 13インチへアップの可能性あり
これは誰もが望んでいるところだと思いますが、画面の枠となるベゼルと呼ばれる黒枠部分がいよいよ細くなるのではないかと予想しています。

「Surface Pro 7」のベゼル(枠)の太さ
これもまた誰もが分かっていることですが、今の時代はスマートにオシャレに高級感あるものが人気です。
その中でも妥協できない部分が画面の周囲を囲む黒枠部分。ベゼルと呼ばれるこの枠を細くすることで画面占有率を高め、軽くなりますしコンパクトでオシャレなデザインに仕上がります。強度の面で問題がなければ、いかにベゼルレスにできるか。ここが肝であることはマイクロソフトも分かっている筈です。
仮にベゼルが細くなるなら、筐体の面積を変えずに13インチにインチアップ、ということだってできます。
何しろ「Surface Pro 7」が発売されたのは2019年10月22日のことです。あれから二年。時の流れの速さに驚くばかりですが、同時にこの業界のデザイン面の進化の速さにも驚きです。
今、改めて見ると「Surface Pro 7」のデザインが古く見えます。画面が綺麗なものの、枠の太さはやっぱり気になるところ。もし、同じデザインで出すようなことがあれば、よほど値段を下げない限り売れることはないでしょう。2年前とは市場環境がまるで違います。
この黒枠部分で掴みやすいという言い方もできますが、そもそもパームリジェクション機能により、画面を掴んでも、指先やペン先でなければ反応はしません。であれば、タッチパネル付きタブレット形式でも枠は不要。だって「Surface Pro X」でもかなり枠を細くできていますし。

「Surface Pro X」の枠の太さは「Surface Pro 7」の半分ほど
技術的に可能なことが証明されているのなら、より完成度を高めたものとして、主力ラインナップである「Surface Pro 7」へ技術投入されるのは予想に難くありません。
「Surface Pro 8」に、Thunderboltが搭載される理由
外見上の変更と併せて、もう一つの予測される変更点がこちら。
今までSurfaceシリーズはType-Cはあれど、Thunderboltには非対応でした。
Microsoftは、これをセキュリティ上の理由としていますが、実際には技術的な問題だったのではないか、とか、色々言われています。
Microsoftの言うことをそのままに考えるなら、Thunderbolt4になることでセキュリティ的には問題はクリアされることから、搭載の可能性が高いです。
Pro7までは高速転送する場合には専用のSurfaceドックが必要だったことから、これは嬉しい進化となりそうです。
まだ、予測の範囲を出ませんが、こうした改良点を備えてくるのが待ち遠しいです。
ちなみに言うと他にも実はソーラパネルがくっつくであるとか、重低音に強いスピーカーがキックスタンドに付くであるとか、マイクロソフトが特許を取ったものに関連して様々な噂が独り歩きしていますが…さすがに現実的にそれらはないだろうと思っています。
可能性が強いのは上記の二種。ベゼルレス化(ベゼル細型)と、Thunderbolt4対応と考えます。
「Surface Pro8」「Surface Go3」の発売日は? 発表は2021年9月22日か
さて、気になる時期についてです。
Microsoftは米国東部時間の2021年9月22日午前11時(日本時間の9月23日午前0時)に新製品発表イベントを行います。
このタイミングに来ての新製品発表…とくれば、誰もがこの二機種のラインナップを考えたくなるところです。その後に控えているWindows11の提供開始に合わせるなら、販売は10月5日から。その前は先行予約受付ますっていうところでしょう。
実際、リークされている情報では「Surface Go 3」の発売の噂話が出ており、アルパカ的にもおそらくその通りになるであろうと考えています。
問題は「Surface Pro 8」も同じタイミングでのリリースとなるのかどうか。「Go 3」も良いですが、主軸としては明らかに「Pro 8」でしょうから、これが入るかどうかの違いは大きいです。
ちなみに、ここにもう一つMicrosoftの出していた二つ折りのAndroidスマホの続編である「Surface Duo 2」もリリース噂予定です。Surfaceシリーズが強烈なので、こちらに期待する人はあまりいないような気がしますが(前回がカメラでかすぎとか散々コキおろされてました)、どこまで進化するのか暖かい目で見ていきたいと思います。
第11世代Coreタイガーレイク搭載か。気になる部分、クリップスタジオでの描き心地ってどうなん?
これは多くのデジ絵師たちが気にするところだと思います。
前回のレビューで「Surface Pro 7」に関するデジ絵レビューをしました。軽く絵を描く程度なら概ね問題なく描きやすかったのですが、メッシュ変形時にはまあまあ苦しい動きになりました。irisシステムとはいえXeではなかったので、ここが「Surface Pro 7」の限界だったと思います。
ですが、Dynabookの VZシリーズなどで分かりましたが、第11世代Core『TigerLake』になると超快適で動きます。レスポンス低下はほぼありません。早いとこSurfaceに搭載してくれ、と思った人も多いことでしょう。
加えてもう一つ気になることを耳にしました。
Surface Go3 の性能が大幅に上昇するらしいのです。
クリスタも使えるようになる? Surface Go3 ではCore i3-10100Y搭載

「Surface Go3(左)」と「Surface Pro 8(右)」
「Surface Go3」は見た目は「Go 2」と変わりありません。これ自体はリーク筋からの情報通りでした。元々がお子様向けの機種という向きが強いので、まあ内部性能がそこそこ良くなってくれていれば良しと思っています。
機能としては良くできているようで、ファミリーセーフティー機能はお子様向けの機能として最適で、目を離していてもネットの使用状況が分かるようになっています。

ファミリーセーフティー機能の使用画面
問題は性能です。
「Surface Go3」の販売ページを見る限りでは、どうやら Core i3-10100Y に+8GB構成が最上位となるようです…と、言いたかったのですが、今のところMSページを見る限りでは Pentium 6500Y しかありません。
技術仕様を見ると、Core i3-10100Y が記載されていますので、これからラインナップに組み込まれるようです。MSの公式ムービーによると、旧来のPro2より60%ほど性能アップしたのだとか。メーカーはかなり上増しした言い方をするものなので、この点では実機で調べてみないことには何とも言えません。
アルパカは以前、NECの「LAVIE Direct NM(Note Mobile)」の実機レビューを書いた際に、Core i5-10210Y での性能を調べたことがありました。PCMark10の性能ではトータルスコアで2842。快適な動作を見込む3000以下です。
もっとも、NECの場合には控えめなチューニングになっている機種が多かったのでこの程度です。これがSurface Go3になれば、i5を超えるi3もありえます。
話によると、Core i3-10100Y は「Surface Go 2」で搭載されている Pentium Gold 4425Y よりも1.5倍くらいの性能だとか。逆を言うとそれだけGo2までは性能が低かったことになりますが、それでもGo2はそこそこ使える動きでした。ここにはSモードで余計なアプリによる干渉なしに動きが早くなっていた、という都合もあります。
実際のところは手にしてみないと分かりませんが、もし、仮にこの性能でクリップスタジオが結構動くようなら、Windows inkだけでなく、もう少し広い用途で絵を描くこともできるでしょう。もっとも、描けるのと快適に描ける、ではかなりの違いがあります。さすがに厳しいかもしれません。
今は待ちます。
期待しつつ待ってみて、その時が来ましたら、また全力でレビューしようと思います。
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