15インチのノートPCは最も安く量産されているサイズです。
しかし、安さを筆頭に挙げられるIdeaPadシリーズでは、何かあった時(起動しないなどのトラブル)のメンテナンスや耐久性に不安を持つ人は多いと思います。
・少しぐらい値段が上がっても信頼あるものが良い。
・国内メーカーにこだわっているわけではない。
そうした人向けに、こちらの記事ではThinkPadシリーズの15インチノートをご紹介します。
※記事執筆時点では品切れが多くなっています。すでに後継機種である「E15」が出ていますので、価格差があまりなければ新機種の方がオススメになります。
※Lenovoとはどういう企業かご存じない方はこちらを。ThinkPadや、保証、サポートの説明は以下の記事にまとめられてます。
ThinkPad E580の性能表
ThinkPadの15インチモデルの共通した特徴
ThinkPadのE5から始まる15インチシリーズは、近年ではほとんど外観が変わりません。
「E580」と「E595」に関しては、接続口も同じなのですが、若干、外装部分の部品が違うようで、「E595」はシルバーの接続部分が少しだけ露出しています。
- 1. 内蔵カメラ
- 2. マイクロフォン
- 3. 指紋センサー(選択時)
念のため、双方ともに接続口画像を並べておきます。
「E580」と「E595」の接続口
「E580」の接続口
左側面
- 4. USB3.1 Type-C
- 5. HDMI
- 6. USB3.0(Powered USB)
- 7. USB 3.0
- 8. マイクロフォン/ヘッドフォン・コンボ・ジャック
右側面
- 9. microSDメディアカードリーダー
- 10. USB 2.0
- 11. イーサネット・コネクター(RJ-45)
- 12. セキュリティー・キーホール
「E595」の接続口
- 1. USB3.1 Gen1 Type-C(電源と共用)
- 2. HDMI
- 3. USB 3.1 Gen1(Powered USB)
- 4. USB 3.1 Gen1
- 5. マイクロフォン/ヘッドフォン・コンボ・ジャック
- 6. microSDメディアカードリーダー
- 7. USB 2.0
- 8. イーサネット・コネクター(RJ-45)
- 9. セキュリティー・キーホール
USB端子は右に一つ、左に二つ。
HDMIは左上、LAN端子は右上となっています。
15インチならSDカードはフルスロット(ミニでもマイクロでもない切手サイズ)は欲しいところですが、昨今はスマホのmicroSDカードを使う人が多くなりました。
ニンテンドー・スイッチなどのゲーム機やアクトカムなどもmicroSDのみが増えてきましたから、これで足りるようになってきたのかもしれません。
もし、デジカメ等でmicroではないSDカードを多用する人であれば、カードリーダーがあると役立ちます。
Type-Cで充電するパソコンですから、USB3.0で使えるこの辺りのリーダーが良いでしょう。
ちなみに、こうした周辺機器は少しばかりお値段が上がっても、転送速度の速いものがオススメです。
値段が変わると言っても1000円程度ですから、揃えておくと忙しい時に重宝します。
分配機(いわゆるタコ足)などはモロに値段が反映されており、100均の4スロットに4つとも差したら、スマートフォンの充電が出来なかったという経験をされた方も…。
機体の大きさや外観の特徴
一般的によく使われているB5サイズの大学ノートを置いてみると、かなり余裕があります。
パソコンとしては大きい方ですが、TVには比べるべくもなく小さいですから、一人暮らしの方やTVを置くスペースが確保できない人にとっては15.6インチは都合がいい大きさです。
光沢のないノングレアですが、IPS液晶のフルハイビジョンを選んでおけば、輝度250nitsになります。今時にしては明るい方ではありませんが、視野角は広く目は疲れづらいので長時間の事務作業などに向いています。もちろんHuluやU-NEXTなどのネットコンテンツや、外付けのTVチューナーを繋げてお楽しみ頂くこともできます。
その他の特徴を並べると以下。
・カラーバリエーションは単色、黒しかありません。
・モニターはノングレア(光沢なし)しかありません。もっとも、反射しないというだけで、明るくて見やすい液晶です。
・主要モデルではすでに光学ドライブ(DVDやブルーレイ)は搭載していません。その分、薄く、軽くなりましたが、なにしろ15インチですから、機体重量は2kgを超えます。
・キーボード中央に赤いポッチ、いわゆるトラックポイント(Dynabookでいうところのアキュポイント)があります。
・キーボードの打ち心地はすこぶるいいです。というか、ThinkPadシリーズで、打ち心地の悪いものに出会ったためしがありません。やはりLenovoの中でもThinkPadは別格と感じる部分です。
・打ち心地は良いものの、いかんせんFNキーとCtrlキーが逆なのは慣れない人も多いようです。
多くの人に設定変更をオススメしています。
FNキーとCtrlキーが逆問題 → 設定変更へ
このモデルに限らず、ThinkPadは皆そうですがNEC同様、FNキーとCtrlキーが逆になっています。
NECにもあった問題ですが、Ctrlキーのつもりでショートカットキーを使おうとしても何故か反応しない。よく見たらFNキーを何度も押していた…なんてことが起こり得ます。
時間がなくて急いでいる時、特にブラインドタッチで特殊キーまで押せる人は手元なんて見てはいませんから、「なんで!?」と痛い思いをしてしまうことも。
ですので、先に記載しておきます。
Lenovoの機種、全てに当てはまるわけではありませんが、ThinkPadは基本的にFNキーとCtrlキーが逆です。
いくら世界のパソコンの1/4がLenovoから生産されてトップシェアを取っていても「じゃあ、これからはFNキーが左下を標準にしますんで、そこんとこヨロシク」とか言われたら、世界中のパソコンユーザーからクレームが行くでしょう。
そこで、キー・コンフィグレーション(キーの環境・動作設定)を変更する方法が用意されています。
この方法を使っても、キートップの印字が変わるわけではないですし、キーそのものの大きさを変更できるわけでもありません。必要なようでしたら、テプラやシールでのご対応を。
ThinkPad E595の性能表
ThinkPad E595 : スタンダード |
ThinkPad E595 : パフォーマンス・ FHD搭載 |
パフォーマンス・ FHD搭載 (Pro OS選択可能) |
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型番 | 20NFCTO1WWJAJP5 | 20NFCTO1WWJAJP0 | 20NFCTO1WWJAJP2 |
最低販売価 | ¥50,600 | ¥80,388 | ¥85,492 |
プロセッサー | Ryzen 3 3200U (2.6GHz, 4MB) :PassMarkで4,695 |
Ryzen 5 3500U (2.1GHz, 4MB) :PassMarkで7,837 |
Ryzen 3 200U (2.6GHz, 4MB) + ¥0 Ryzen 5 3500U (2.1GHz, 4MB) + ¥12,100 Ryzen 7 3700U (2.3GHz, 4MB) + ¥26,400 :PassMarkで7,996 |
OS エディション |
Windows 10 Home 64bit | Windows 10 Home 64bit + ¥0 Windows 10 Pro 64bit + ¥8,800 |
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OS言語 | Windows 10 Home 64bit – 日本語版+ ¥0 – 英語版+ ¥0 |
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Office |
Microsoft Office Personal 2019 – 日本語 ※個人向け、法人向けあり。 |
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ディスプレイ | 15.6″HD (1366×768),TN + ¥0 15.6″FHD (1920×1080),IPS + ¥4,400 |
15.6″FHD (1920×1080),IPS + ¥4,400 |
15.6″HD (1366×768),TN + ¥0 15.6″FHD (1920×1080),IPS + ¥4,400 |
メモリー | 4GB DDR4 + ¥0 8GB(4+4) + ¥8,800 8GB + ¥8,800 12GB + ¥17,600 16GB(8+8) + ¥2,600 16GB + ¥26,400 32GB(16GBx2) + ¥61,600 |
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グラフィックス | 内蔵グラフィックス | ||
キーボード | 日本語キーボード + ¥0 英語キーボード + ¥3,300 |
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指紋センサー | なし | ||
ストレージ1 主にHDD |
500GB Hard Drive, 7200RPM, 2.5″, 7mm + ¥8,800 1TB Hard Drive, 5400RPM, 2.5″, 7mm + ¥13,200 2TB ハードディスクドライブ 5400rpm 2.5インチ 7mm + ¥24,200 |
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ストレージ2 SSD |
128GB SSD(M.2 2242, PCIe-NVMe, TLC) + ¥0 256GB SSD(M.2 2280, PCIe-NVMe) + ¥12,100 512GB SSD(M.2 2280, PCIe-NVMe) + ¥38,500 512GB SSD(M.2 2242, PCIe-NVMe, TLC) + ¥38,500 |
128GBSSD(M.2 2242, PCIe-NVMe) + ¥0 256GBSSD(M.2 2280, NVMe) + ¥12,100 512GBSSD(M.2 2280, PCIe) + ¥38,500 |
128GB SSD(M.2 2242, PCIe-NVMe, TLC) + ¥0 256GB SSD(M.2 2280, PCIe-NVMe) + ¥12,100 512GB SSD(M.2 2280, PCIe-NVMe) + ¥38,500 512GB SSD(M.2 2242, PCIe-NVMe, TLC) + ¥38,500 |
電源アダプター | 45W ACアダプター(USB Type-C) + ¥0 65W ACアダプター(USB Type-C) + ¥1100 |
||
ワイヤレス | IEEE 802.11 ac/a/b/g/n ワイヤレスLAN (WiFi準拠), Bluetooth + ¥0 インテル Wireless-AC 9260 (2×2) + Bluetooth + ¥1,100 |
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質量 | 約 2.1kg~ | ||
バッテリー | 最大 約10.8時間 | ||
備考 | AMD社製のAPUが搭載されているシリーズです。 「E595」は、基本的にバックライトキーボードや、指紋認証の選択肢はありません。 処理能力はなかなか良いですが、バッテリー時間は短くなります。もっとも15インチでバッテリーを気にする人は少ないので欠点にはなりえません。 |
※価格は全て税込、送料込みの表記です。
※2020年7月2日現在の価格にて表示しています。
※納期は流動的に変動します。リンク先のページにて表記されていますので、注文前にご確認下さい。
※バッテリーはJEITA2.0にて表示していますが、構成内容により差異が発生します。
※このシリーズには光学ドライブが搭載していませんので、項目を割愛しています。
基本的には先述している「E580」と同様の選択肢になりますが、違うのはバックライトキーボードや指紋認証がなくなっている点です。
その代わり、内部性能はこちらの方が数段上まで選べるようになっています。
特にRyzen 5 3500Uあたりから上は、多少、重たい使い方をしても快適な動作を約束してくれます。
こちらの選択肢として悩むのは、値段と容量が同じなのにSSDの512GBが記録方式を選べる点でしょう。
速度では
速い ← SLC MLC TLC → 遅い
という具合で記録方式の速度の序列が決まっていますが、耐久性においても
高い ← SLC MLC TLC → 低い
の並びになります。
速度が速くて耐久性もある SLC は、当然値段も上がるので、価格の順番も
高い ← SLC MLC TLC → 低い
という、同じ並びになります。
ですが、今回の「E595」では、値段が同じで容量も変わりませんので、特に理由がなければ TLC を選ぶことはありません。
TLC以外の表記はされていませんが、他のものを選んでおけば良いと思います。
型番 | 20NFCTO1WWJAJP4 | |
---|---|---|
最低販売価 | ¥92,400 | ¥107,184 |
プロセッサー | Ryzen 5 3500U (2.1GHz, 4MB) :PassMarkで7,837 |
AMD Ryzen 7 3700U (2.3GHz, 4MB) :PassMarkで7,996 |
OS エディション |
Windows 10 Home 64bit | Windows 10 Home 64bit |
OS言語 | Windows 10 Home 64bit – 日本語版 |
Windows 10 Home 64bit – 日本語版+ ¥0 – 英語版+ ¥0 |
Office | Microsoft Office Personal 2019 – 日本語 + ¥0 Microsoft Office Home and Business 2019 – 日本語 + ¥5,500 |
Microsoft Office Personal 2019 – 日本語 + ¥26,400 Microsoft Office Home and Business 2019 – 日本語 + ¥31,900 |
個人向け、法人向けの選択あり。 |
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ディスプレイ | 15.6型FHD液晶 (1920×1080 IPS) | 15.6″HD(1366×768),TN + ¥0 15.6″FHD(1920×1080),IPS + ¥4,400 |
メモリー | 8GB(4+4) + ¥0 8GB + ¥0 16GB(8GBx2) + ¥17,600 16GB + ¥17,600 32GB(16GBx2) + ¥52,800 |
4GB DDR4 + ¥0 8GB(4+4) + ¥8,800 8GB + ¥8,800 12GB + ¥17,600 16GB(8+8) + ¥2,600 16GB + ¥26,400 32GB(16GBx2) + ¥61,600 |
グラフィックス | 内蔵グラフィックス | |
キーボード | 日本語キーボード + ¥0 英語キーボード + ¥3,300 |
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指紋センサー | なし | |
ストレージ1 主にHDD |
500GB Hard Drive, 7200RPM, 2.5″, 7mm + ¥8,800 1TB Hard Drive, 5400RPM, 2.5″, 7mm + ¥13,200 2TB ハードディスクドライブ 5400rpm 2.5インチ 7mm + ¥24,200 |
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ストレージ2 SSD |
256GB SSD + ¥0 512GB SSD (M.2 2280, PCIe-NVMe) + ¥26,400 512GB SSD (M.2 2242, PCIe-NVMe, TLC) + ¥26,400 |
128GB SSD (M.2 2242, PCIe-NVMe, TLC) + ¥0 256GB SSD (M.2 2280, PCIe-NVMe) + ¥12,100 512GB SSD (M.2 2280, PCIe-NVMe) + ¥38,500 512GB SSD (M.2 2242, PCIe-NVMe, TLC) + ¥38,500 |
電源アダプター | 45W ACアダプター(USB Type-C) + ¥0 65W ACアダプター(USB Type-C) + ¥1100 |
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ワイヤレス | IEEE 802.11 ac/a/b/g/n ワイヤレスLAN (WiFi準拠), Bluetooth + ¥0 インテル Wireless-AC 9260 (2×2) + Bluetooth + ¥1,100 |
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備考 | こちらの表では割愛しましたが、選択画面内には「Opal」の文字があります。これはPCのハードウェア側からストレージを暗号化する技術で、このモードを使っているとセキュリティレベルが上がります。安全に暗号化できますので、情報セキュリティを気にする法人にはこちらがオススメになります。 |
※価格は全て税込、送料込みの表記です。
※2020年7月2日現在の価格にて表示しています。
※納期は流動的に変動します。リンク先のページにて表記されていますので、注文前にご確認下さい。
※バッテリーはJEITA2.0にて表示していますが、構成内容により差異が発生します。
※このシリーズには光学ドライブが搭載していませんので、項目を割愛しています。
他、価格.com限定モデルもありましたが、クーポンが使えずに値段が高いばかりなので、割愛しています。
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