デジタル表現が多様化する昨今、パソコンにタッチパネルを求める人が増えてきました。
便利な反面、値段が高くなりがちのタッチパネル付きPCですが、コスパ優先のLenovoならではの売れ筋モデルがあります。
今回はそんなタッチパネル付きPC「C340」をご紹介します。
デジタル表現が多様化する昨今、パソコンにタッチパネルを求める人が増えてきました。
便利な反面、値段が高くなりがちのタッチパネル付きPCですが、コスパ優先のLenovoならではの売れ筋モデルがあります。
今回はそんなタッチパネル付きPC「C340」をご紹介します。
※「C340」と同じ描き心地を備えた同じ14インチのタッチパネル付きモデル「Flex 550(14)」が2020年夏から販売され始めました。
同じ14インチでは、タッチパネルなしモデルの「S340」があります。タッチパネルをお求めでない方は以下の記事と合わせてお読み頂くと分かりやすくなっています。
※Lenovoがどういう企業かご存じない方はこちらを。保証、サポートの説明を含めて以下の記事にまとめられてます。
「C340」と「S340」を比較した際に、価格としては おおよそ5,000円前後です。その差額で、一体何が変わるのか。
以下は「C340」にあって「S340」にないものです。
・光沢感のある、IPS液晶、フルハイビジョン。
・タッチパネル対応(10点のマルチタッチ)。
・アクティブペン同梱。
・360度裏返るコンパーチブルモデル。
※2019年4月16日発表モデルは全て売り切れました。
Intel CPU搭載機種2019年9月10日 |
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カラー | プラチナグレー | ||
OS | Windows 10 Home 64 bit | ||
CPU | Core i5-10210U 1.60/4.2GHz<4C8T> PassMark理論値 8,775 Cine R20(M)1,206 |
Core i3-10110U 2.1/4.1GHz<2C4T> PassMark理論値 6,026 Cine R20(M)1,015 |
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メモリ | 8GB | 4GB | |
オンボード、空きスロット×0。交換増設不可。 | |||
ストレージ | 512GB SSD | 256GB SSD | 128GB SSD |
※SSDは全てPCIe-NVMe/M.2対応です。 | |||
ディスプレイ | LEDバックライト付 14.0型 FHD IPS液晶 (1920×1080) 、マルチタッチ対応(10点)、光沢あり |
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プライバシー シャッター |
あり | ||
グラフィック | UHD グラフィックス | ||
無線通信 | IEEE 802.11ac/a/b/g/n ワイヤレスLAN (WiFi準拠) Bluetooth v4.2 |
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有線LAN | なし | ||
質量 | 約 1.65kg | ||
バッテリー | 約 13.3時間 | ||
指紋認証 | あり | ||
Office | Office Home and Business 2019 (Office 搭載モデルのみ) |
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リリース | 2019年9月10日 | ||
officeなし 期待価格 |
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¥72,930 | ¥67,320 | ¥59,565 | |
officeあり 期待価格 |
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¥93,775 | ¥87,725 | ¥80,520 | |
CPU | Core i7-10510U 1.80/4.9GHz<4C8T> PassMark理論値 9,565 Cine R20(M)1,523 |
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メモリ | 16 GB | ||
オンボード、空きスロット×0。交換増設不可。 | |||
ストレージ | 1TB SSD (PCIe NVMe/M.2) | ||
officeなし 期待価格 |
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¥96,800 | |||
officeあり 期待価格 |
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¥118,030 | |||
特 徴 | 3セル リチウムイオンポリマーバッテリー。 65WのACアダプタ。アクティブペン。 1年間 引き取り修理。バックライトキーボード。 |
※価格は全て税込、送料込みの表記です。
※2021年4月29日現在の価格にて表示しています。
※納期は流動的に変動します。リンク先のページにて表記されていますので、ご注文の前にご確認下さい。
※バッテリーはJEITA2.0にて表示していますが、構成内容により差異が出ます。
※このシリーズには光学ドライブが搭載していませんので、項目を割愛しています。
CPUがi3でも第10世代(Comet Lake)であるなら、一般使いで十分なパフォーマンスを得られます。しかし、メモリ4GBではオススメしずらいです。
「C340」の場合、タッチパネルとペンが同梱していることを考えれば、絵を描くために購入を考える人は多いと思います。
Adobe系やクリップスタジオ、SAIなどで多重レイヤーを重ねて描き続けたい人なら、 i5以上でメモリ8GBは必須と考えた方がいいです。
特に厚塗りでがっちり描く、複数枚数のデータの多い漫画を共同で描く、などの使用目的があるなら、i7まであった方が良いです。
特にそうしたものではなく、あっさりとコミカルに描く程度なら i5以上とメモリ8GBで十分お役に立ちます。
AMDモデルのラインナップは少ないですが安くてお求めやすくなっています。
元々が安いので大きな価格差ではありませんが、それでもIntel搭載機と比較して、同程度の性能で6,000円前後の価格差があります。
Ryzenのコスパは素晴らしいのですが、ソフトによってパフォーマンスにバラつきがあることから、オールマイティーに性能を発揮したいなら6,000円の価格差分を払う価値はあるかもしれません。
特にそうしたこだわりがないなら、Ryzenシリーズはオススメとなります。
また、Ryzen同士で比較するなら、安くすることを考えれば Ryzen 3ですが、一万円差でストレージが倍になること。PCIe接続で速度が上がること。PassMarkで3000のスコア差を上げられること、などを考えれば、長期的な使いやすさを考えて、Ryzen 5が断然オススメになります。
シリーズ名 | ||
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カラー | プラチナグレー | |
OS | Windows 10 Home 64 bit | |
CPU | Ryzen 5 3500U 2.1/3.7GHz<4C8T> PassMark理論値 7,842 Cinebench R20(Multi)1,483 |
Ryzen 3 3200U 2.6/3.5GHz<2C4T> PassMark理論値 4,748 Cinebench R20(Multi)751 |
メモリ | 8GB (内、オンボード4GB) 空きスロット×0 |
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増設 | 交換・増設不可。 | |
ストレージ | 128GB (SATA) |
256GB (PCIe NVMe/M.2) |
ディスプレイ | LEDバックライト付 14.0型 FHD IPS液晶 (1920×1080) 、マルチタッチ対応(10点)、光沢あり |
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プライバシー シャッター |
あり | |
グラフィック | Radeon Vega3 グラフィックス |
Radeon RX Vega10 グラフィックス |
無線通信 | IEEE 802.11ac/a/b/g/n ワイヤレスLAN (WiFi準拠) Bluetooth v4.2 |
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有線LAN | なし | |
質量 | 約 1.65kg | |
バッテリー | 約 9.5時間 | |
セキュリティ | なし | |
Office | Office Home and Business 2019 (Office 搭載モデルのみ) |
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リリース | 2019年5月14日 | 2019年6月18日 |
officeなし 期待価格 |
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¥55,660 | ¥50,490 | |
officeあり 期待価格 |
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¥73,920 | ¥70,840 | |
特 徴 | 3セル リチウムイオンポリマーバッテリー。 65WのACアダプタ。アクティブペン。 1年間 引き取り修理。バックライトキーボード。 |
※価格は全て税込、送料込みの表記です。
※2021年4月29日現在の価格にて表示しています。
※納期は流動的に変動します。リンク先のページにて表記されていますので、ご注文の前にご確認下さい。
※バッテリーはJEITA2.0にて表示していますが、構成内容により差異が出ます。
※このシリーズには光学ドライブが搭載していませんので、項目を割愛しています。
同じタッチパネル付きというカテゴリーで考えるなら、筆頭に挙げられる「Surfeceシリーズ」は高解像度で人気があります。ですが、いかんせん値段が高いです。
本体価格に加えてペンやタイプカバーも、それなりの値段がします。
特別なキャンペーンがない限りは別売りですから、i5で全て揃えようとしたら13万円以上を覚悟しないといけません。
「C340」なら、その半額とまではいきませんが、6割程度に抑えて同等クラスの性能が手に入り、さらにペンも同梱しているのは嬉しいところ。
しかし、「C340」は基本的に光沢ありの画面です。
C340 | S340 | S540 | |
---|---|---|---|
タッチパネル | あり | なし | なし |
光沢 | あり | なし | なし |
液晶形式 | IPS | TN | IPS |
光沢なしを選ぶなら「S340」か、「S540」を選ぶしかありませんが、「タッチパネルは欲しい。しかし光沢なしで目に優しい方がいい」となると他社を選ぶしかありません。
そうした時、よく引き合いに出されるのが、DynaBookの「DZシリーズ」や「VZシリーズ」です。こちらは光沢なしでありながらタッチパネルが付いています。もちろんペンやキーボード部も同梱しています。
VAIOファンなら「A12」も光沢ありなしを選択できて良いのですが、CPUの処理能力が弱めなのと、いかんせん値段が高めです。
そうして、他社含めてざっと見ていくと、光沢のあるなしに関わらずにタッチパネル付きで値段を優先…という条件で見ると「C340」が最もリーズナブルでオススメと言えるのです。
こちらと同様の説明は「C340」や「S540」のページにも掲載しています。
液晶パネルは実機を見ないと、どのように見えるかを説明しずらいものですが、それぞれの液晶方式を説明すると以下のようになります。
説明を読むのが面倒な方は、画像を見て下さい。
左がTN。右がIPSです。
※画像のリンク先はモニター説明サイトに繋がっています(英語)。
誇張ではなく、実機を見てもこれくらいの違いがあります。
真正面から見た時でも色合いの違いは歴然としていますが、斜めから見た時の綺麗さ(視野角の広さ、と言います)は全く違います。
これらを見て「IPSの方が絶対いい」と思った方は多いと思います。
「S540(IPS)」と、「S340(TN)」のラインナップは価格差一万円といったところですが、加えてタッチパネル付きの「C340」はIPSですから、やはり見やすい液晶をしています。
それでいて、価格差が大してありませんので、タッチパネルにこだわっていない人でも「IPSは絶対欲しい」という人は、「S540」が品切れだったり、納期が長いようだと「C340」を選ばれることもあります。
IPS(In-Plane Switching)
視野角(斜めから見える角度)が広いので、パソコンでは最も見やすい液晶と言われています。ただし、製造コストが高めです。
外付けモニターでは60Hzに多く採用されているパネルです。
TN(Twisted Nematic)
速い動きの描写に向いています。製造コストが安いため、安価なパソコンには採用されがちですが、色が褪せやすく、美しさの点では劣ります。
外付けモニターでは144HZ以上のモニターで採用されています。
VA (Vertical Alignment)
視野角、色再現性、応答速度ではTN方式よりも優れますが、視野角、色再現性ではIPS方式には劣る、という中間の位置づけです。
「C340」は電源ボタンの位置が違うくらいで、基本的に「S340」とほぼ同じ外観をしています。
一番の違いとしては、コンパーチブルモデルとして360度の裏返りを可能にしている特殊なヒンジ構造でしょう。
この構造自体は他社のコンパーチブルモデルにも言えることですが、ヒンジが機体の内側に入っているので、落としたりぶつけたりした時に可動部を痛めづらいという利点も併せ持ちます。
長年パソコンを持ち運んでいる人は一度くらい、落としてヒンジを割ってしまった、という経験をした人も多いと思います。
結局のところ、平面からの加圧で100kgの拷問テストに耐えられても、僅かな衝撃で壊れるヒンジ部分は弱点となってしまいます。
そう考えると、他の兄弟機種にはない利点としては「ぶつけた時にヒンジがこわれずらい」という利点も付け加えることができます。
また、カメラアイにプライバシーシャッターが付いているのも嬉しいワンポイントです。
ThinkPadでいう「ThinkShutter」のことですが、いつハッキングされて覗かれているか分からない昨今では、ソフトウェアでの操作よりも、物理的なシャッターが付いていた方が安心できると思います。
他、キーボードはIdeaPadの14インチ共通の形状をしています。以下、S340の画像をご参考に。
※キー配列や形状はほとんど同じですが、最上段のFNキーの機能の割り当てはモデルと発売された時期により若干変わります。
※キー配列を変更したい人はフリーソフトの「X Button Maker」を使えば変更可能です。
※他の写真は英字キーボードのものがありますが、基本的に日本語サイトから購入すると以下の日本語キーボードとして届きます。
S340及び、他の14インチモデルの共通キーボード
※写真は英字キーボードになっていますが、日本語ページで注文すると、届くのは日本語キーボードです。
大きさは「S340」2~3mm大きい、という程度でほぼ同じ。
コンパーチブルの基本的な使い方としては、やはりタブレット形状にしてのペン操作です。
「C340」はペンも同梱しているので、本体の他に余計な買い物が少なくて済みます。
※現在、日本向けモデルには、ペンの色がシルバーになっていることが多いです。
ヒンジ側の液晶部は黒くなっているので、表示や反応はしません。
これは片手で持ちながらのタブレット操作をする時に持つ部分になります。
これはSurfaceの記事でも紹介しましたが、絵を描く人がタッチパネル付きPCを買う時には、セットで2本指グローブを用意しておくのをオススメします。
Wordやキャプチャーした画面に書き込む程度なら不要ですが、長時間、描き続けるなら必須と思った方がいいです。
タッチで動かす時、机の手前まで寄せて複数人に画面を見せたい時などは、下図のように途中の角度に止めてタッチ操作すると便利です。
他、様々な使い方でできると思いますが、そういった意味ではアイデア次第でスタイルが変わるパソコンと言えましょう。
接続口は「S340」と変わりありませんので同じ説明になります。
1. 電源ジャック
2. HDMI
3. USB3.0 Type-C
4. マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック
5. Novoボタン
6. 電源ボタン
7. SDカードリーダー
7. USB3.0
8. USB3.0 (Powered USB)
接続口はUSB端子は右側のみで2つ。
SDカードがフルスロットサイズを右側から。
Type-Cが左側にありますので、micro SDを読み込みたいとか、VGA端子でモニターと接続したいなど、一通りの拡張は左側からが良いと思います。
Type-C拡張ツールのオススメとしてはこういったもの。
一通りが接続しやすく、転送速度も早くて値段もそこそこ。
なによりLANケーブルの接続口があります。
海外メーカーはLANケーブル含め、他の接続口を機体から外した造りにすることは多いですが、「S340」や「
S540」も見ての通り有線LANポートはありません。
無線は便利ですが、いつも使えるとは限りませんし、有線の方が安定する状況もありえます。
出張でホテルに移動したら、SSIDを探してパスを入力するよりLANに繋げた方が速いのですから。
若干、少なくなりましたが全てのテーブルにLANケーブルが飛び出ているカフェで使う場合も同様です。
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