HPモバイルの中でも、良く売れている「hp ENVY x360 13(2021年モデル)」ENVYシリーズですが、販売される噂は出ているものの、その時期についてははっきりしません。
ここではアルパカが集めた噂を踏まえた上で、そろそろ発売だろうと予測を立てたものをまとめています。

写真は「HP ENVY x360 13(AMD)」の2020年モデル
HPの「ENVY x360 13(AMD)」の2021年モデル内容予測
2020年モデルが人気になった理由として、デザイン性に優れ、性能が良く、それでいて値段も安い、と売れる要素が全て揃っていました。
Intelは第11世代Core『TigerLake』を2019年の秋頃に出してきてからというもの、2021年9月現在になっても次世代を商品化していません。ロケットレイク含めて話には上がっていますが、全てデスクトップ用CPUがメインで、「ENVY x360 13」シリーズに入るようなUプロセッサーとしては、ある程度の型番上昇があったものの、大きな変革ではありませんでした。
そのため、「ENVY x360 13(Intel)」は2020年モデルが出ず、代わりにAMD構成の「ENVY x360 13-ay(AMD)」が登場しています。表にするとこんな感じです。
2019年モデル | 2020年モデル | 2021年モデル | |
---|---|---|---|
Intel構成 |
Core i3-1115G4 |
? | |
¥98,780~ ¥133,430 |
? | ||
AMD構成 |
ENVY x360 13-ar Ryzen 3 3300U |
Ryzen 3 4300U |
Ryzen 5 5600U ? Ryzen 7 5800U ? |
¥89,800~ | ¥89,800~ ¥114,800 |
? |
先日、リリースされた「Aero 13」では、すでにRyzen 5000番シリーズのZen3アーキテクチャ(5600と5800)が搭載されていますから、今回も5000番台とはいえ、Zen3を入れてくる可能性が高いです。
Zen2でも性能は高いのですが、Ryzen独自の得意不得意なアプリや作業があり、Zen3になることによって、苦手作業がある程度軽減しつつ、得意分野が伸ばされました。Excelの計算なんかはIntelに比べてすこぶる早いです。
ただ、Wordやパワポの作業などはIntelの方が早くて、未だにどちらかの方が「性能が上です」とは言いづらい状況です。ベンチマークの数値だけ見るとRyzenの方が上という人がほとんどなのですが、実働で計測してみると「あれ?」ということは多くあります。この辺り、調べれば調べるほど奥が深くて、アルパカ的にはどちらがオススメとは言い難いところです。
一番大切なことは、Intelに劣る部分が残りつつも追い越している性能も随分と多くなってきた高性能のRyzenが、コスパ良く手に入る、という点です。ここが重要です。
上記の表の通りですが「ENVY x360 13」シリーズでは、過去の例では値段が変わっていません。
Ryzen 3 3300U
と Ryzen 3 4300U で同額¥89,800からのスタートだったことを考えると、次も同じか…と期待してしまうのですが、果たしてどうだろうか、と。
最近になってRyzenの値段が全般、上がってきています。それもこれも需要が上がって供給が追い付いていないという、当然と言えば当然のことが原因です。
ちなみに言うと、Ryzenの話ばかりしていますが、Intelはどうなんだ出さないのか、となると、おそらく出ません。次の第12世代Uプロセッサーが出ない以上、Windows11搭載として型番のみ変更の新製品としてはありえます。ですが、性能的に目新しいものになるとはちょっと思えません。
しかし、売れる新製品としての可能性は0ではありません。新しくなるとすればキーボードです。
「ENVY x360 13(Intel)」の2021年モデルの可能性

「ENVY x360 13(AMD)」ウッドエディションの2020年モデルのキーボード
「Aero 13」の時にも不評を買っていますが、キーボード右端にある一列が不要です。
これと同様のキー配列は「ENVY x360 13」シリーズにもあり、何をこだわっているのか分かりませんが、HPはこのキー配列のものを出し続けています。
おそらく使いこなせば便利だということを言いたいのだと思います。
確かに出先でpg up や pg dn が使いこなせれば、ページスクロールも簡単にできるので便利です。
しかしそれなら旧来のショートカットを使いこなしやすいよう表示を見やすくするなどで対応できる筈です。せっかくの逆T字の矢印キーが勿体ない。これでは、逆にキーパンチミスが増えると、嫌煙されてしまいます。まあ、これはアルパカの感覚であって、海外の目で見ればそんなことはないのかもしれません。何しろ、アジアの中でも日本は特殊な土壌だ、とアジアパシフィックの中でも特殊扱いされているくらいです。
ですが、もし、この一列がなくなることにより売上が伸びることに気づいたなら。
もし、次のモデルでこのキーボードが改善されるようなら、それはIntelモデルでプロセッサーが新しくならなかったとしても、オススメできる売れ筋の新製品となりえます。
たった、この一列。この2cm弱程度のこの幅のために、です。

「ENVY x360 13(AMD)」ナイトフォールブラックの2020年モデルのキーボード
HP ENVY x360 13(AMD)、2021年モデルの販売をWindows11のリリースに合わせてくる可能性
2021年9月~10月にかけて起きている “嵐の前の静けさ”
すでにご存じのように、Windows11は2021年10月5日から正式に提供開始となります。
別の言い方をするなら、10月5日からWindows11が搭載されたメーカーパソコンが販売できることになり、さらに転じて言うなら、このタイミングを境にして各社一斉に新製品を出してくる可能性が高いです。
メーカー側、消費者側、どちらの側としても、一度の買い物で余計なことはしたくないわけで、ましてや前回のWindous7 → 10 への半ば強制アップグレード時に、すったもんだのトラブル続きだったことを考えればWindows11搭載パソコンを売りたい(買いたい)わけです。
アップグレードするつもりがなかったのに、気が付いたら無理やりアップグレードしてしまいPC壊れた。どうすればいいんだ、という方がどれほど量販店のPC売り場に来たのか。当時の売り場に立っていた人なら皆、知っています。
そういったわけで、その手前の2021年9月段階では、消費者側が買い控える中、メーカー側も新製品を出しづらいという空白の期間となっています。
例外だったのはHPの「Aero 13」くらいのもので、各社がリリースを控えている夏の中で敢えて売れ筋を出すことにより一気に売上を伸ばす逆を突いた作戦です。何しろ、DellもLenovoも在庫と納期が厳しいものが多いのが現状ですから。
アルパカの予想、2021年10月発売か
アルパカが仕入れている情報の出どころというのは、残念ながら誰にもお伝えはできません。情報のリークが誰から始まったのかと勘繰られると、特定の人に迷惑かかります。これは業界人の常です。
ただ、まったく根も葉もない状態から、このような記事を書くことがないことだけはご理解頂きたいです。
10~11月中に「HP ENVY x360 13(AMD)」もしかしたら「HP ENVY x360 13(Intel)」も一緒に出てくるかもしれません。可能性としてはAMD構成の方が絶対的に高く、予想では11月よりも10月の方が高いです。
もっとも、リリース日と発売日が同じとは限りませんので、先行発表はもっと前倒しになる可能性もあります。
10月から先は各社、激烈に製品を出してくると思います。
アルパカのリソースがどこまで足りるのか、自分でも分かりませんが、手に持つ機会がありましたら、全力でレビュー記事を書きたいと思います。
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