「オールインワン」という言葉があるように、日本では、もっぱら全てが揃ってセットになっているパソコンが好まれる傾向にあります。
しかし、オンラインストレージ全盛の今では、国内でもディスクドライブに頼らない人が一般的になりました。
今回は15.6インチのノートPCでありながらドライブレスとして出てきた、「PZ55/P(/M)」「NZ65/M(店頭モデルのC8)」をご紹介します。
※こちらのモデルは完売しました。多くのご利用、ありがとうございました。
※ディスクドライブが付いていないモデルとして両機種を一つの記事にて紹介しています。いずれ兄弟機種が増えた際には、PZとNZで分けた記事内にそれぞれのラインナップをまとめる予定です。
※Dynabookは2020年の秋冬からナンバリングの法則を変えたので、旧来の数字2桁がアルファベットの後に続くシリーズ名ではなくなりました。分かりづらくなりましたが、PZ/HPはPZ55の後継機種です。お間違えないようご注意下さい。
法人名義でダイレクトモデルをご購入される場合、特に領収書が発行されるかどうかを気にされる方が多いと思います。
多くの直販パソコンでは、領収書代わりとして使用できる証明書を発行しています。
ダイナブック(旧東芝ダイレクト)も「出荷納品証明書」というのを商品と一緒に送付できます。
こちらをクレジットカードの明細書などと一緒にすれば、ほとんどの会計処理は通ります。
手順としては、注文完了後に出てくる受注番号を「DynaBookあんしんサポート」に連絡して、そのように希望を伝えれば良いだけですので簡単です。
どうしても「領収書」でなければいけない場合。
支払い方法をコンビニ払いなどにして頂ければ、支払ったコンビニ店の領収書として受け取ることができます。
また、法人窓口からご購入いただけると、支払い方法が「カード一回払い、または銀行振り込み」のどちらかしか受け付けられませんが、それで問題がなければdynabook(株)発行の「領収書」を出してもらうこともできるようになっています。
「PZ55/P(/M)」の後継機である「PZ/HP」が2020年11月にリリースされました。
全ラインナップはこちらからどうぞ。
第11世代Core『TigerLake』搭載でありながら、高コスパでオススメです。
ただし、Office系の能力では第10世代にも優位なスコアは出ており、最新性能にこだわらないのであれば従来モデルもオススメできる範囲です。
以下、そのつもりでお読み下さい。
DynabookのノートPCで15インチノートと言えば、「AZシリーズ」「EZシリーズ」は一番のボリュームゾーンですが、これからの売れ筋を考えると、今回、ご紹介するドライブレスモデルの方に切り変わってくると思います。
海外ではすでにそうした流れが一般的ですし、Dynabookも「ZZ75シリーズ」も先行して出しました。ですが、軽さを優先したため値段が上がってしまい、ニッチな使い方をする人にしか売れていません。
無理な軽量化はせず光学ドライブを取り外しただけの方が、メーカーサイドとしても、コストを抑えられるのか、他社と比べても割安です。
2020年11月には「PZ55/P(/M)」は元々、大手の国内メーカー比較でも最安路線をいくDynabookではありましたが、「PZ55/P(/M)」「NZ65/M(店頭モデルのC8)」はその差額が顕著です。
世代が違くともハイエンドCPUであるHプロセッサーの上位モデルを同格と考えて比べると、富士通で約13万円、NECで約16万円。
今回ご紹介するDynabookの「PZ55/P(/M)」だと10万円そこそこで「Core i7-10510U」の第10世代CPUが手に入るのはとても魅力的です。
一方で、「NZ65/M(店頭モデルのC8)」は、国内メーカーとしては久しぶりのグラフィックカード搭載機種になります。
海外メーカーを見慣れている人にとってみればMX250ではまったく足りないと思いますが、国内中心に考えられる人にとっては、まさにようやく出たか、というところでしょう。
なお、ディスクドライブはあった方がいい、と思われるようでしたらオシャレな色合いが目を引くのは、「AZ25、45、65/G」や「CZ45/L、CZ65/L」。または「AZ45/K、AZ65/K」の偶数発番シリーズの15.6インチノートPCを。
お仕事用として、長時間の使用でも目が疲れないノングレア(光沢なし)液晶によりコストを抑えることを考えるなら、EZ奇数発番シリーズ「EZ15、35、55/P」がオススメです。
DynaBook PZ55シリーズ(2020春モデル)性能表
第11世代が出てきたとはいえ、当面は平行販売が続くであろう第10世代は十分、オススメできる性能です。特に価格が安く抑えられている機種は狙い目と言えます。
DynaBook PZ55(PZ/LP)シリーズ i3モデル
シリーズ名 | PZ/LPシリーズ i3モデル 2020秋冬Webモデル 15.6型 |
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---|---|---|
カラー | ■ ブラック |
|
OS | Windows 10 Home 64 bit | |
CPU | Core i3-1005G1 2.1/3.9GHz<2C4T> PassMark理論値 5,929 Cine R20(M)– |
|
メモリ | 8GB / 最大16GB (8GB×1)空きスロット×1 |
|
増設 | 交換・増設可。 |
|
ストレージ1 | 256GB SSD(PCIe対応) | |
ストレージ2 | ー | + 1TB HDD |
光学 ドライブ |
ー | |
ディス プレイ |
FHD 広視野角 TFTカラーLED液晶 (ノングレア)1,920×1,080ドット ※ディスプレイサイズは15.6インチです。 |
|
グラ フィック |
intel UHD グラフィックス (CPUに内蔵) | |
無線通信 | Wi-fi6(IEEE802.11ax+a/b/g/n/ac) / Bluetooth Ver5.0準拠 |
|
LAN | 1000Base-T/100Base-TX/10Base-T | |
質量 | 約 1.79kg | |
バッテリー | 約 9.5時間 (実働予想5.7時間) |
|
接続口 | [右側]USB3.0×1、SDカードスロット×1 | |
[左側]USB3.0×2、LANコネクタ×1、 HDMI×1、マイク入力/ヘッドホン出力端子×1、 USB Type-C ×1 |
||
ログイン | 顔認証センサー | |
Office | Office Home and Business 2019 (Office 搭載モデルのみ) |
|
リリース | 2021/1/20 発表 | 2020/10/29 発表 |
officeなし 期待価格 |
W6PLP3CZBB | W6PLP3CZAB |
¥ 64,680 | 完売 | |
officeあり 期待価格 |
W6PLP3BZBB | W6PLP3BZAB |
¥ 83,380 | ¥ 91,080 | |
特 徴 | 光学ディスクドライブが付いていません。その分、軽量化しています。 同じi3でCPUが違いますが、性能は近しいものです。 |
※価格は全て税込、送料込みの表記です。
※2021年10月1日現在の価格にて表示しています。
※納期は流動的に変動します。リンク先のページにて表記されていますので、ご注文の前にご確認下さい。
※バッテリーはJEITA2.0にて表示していますが、構成内容により差異が出ます。
その上で、実働予想時間を6割として表記しています。
※直近の営業日カレンダーはこちら。
PZシリーズは第10世代CPUが入っている割には値段が抑えられており、非常にコスパ良く手に入る15インチノートとして人気です。
ご家庭での、または事務仕事でのちょっとしたお使いなら、まさにi3と8GB、それにPCIe接続のSSDがあれば十分お役に立つでしょう。それでいてWストレージで写真や音楽、動画までたっぷり入ります。
10月29日にリリースされた新型も追記しましたが、従来までのi3モデルと性能に大差はありません。
グラフで見ると以下の通り。
※比較しやすいよう、Dynabookの他の15インチによく入っているCPUも入れています。
仮に作業を切り替える時、大きな10MB以上のファイルを何かしら開く時などに5秒10秒の待ち時間を半分近くまで短縮したい、と思うようであれば次の項目に記載されている+1万円差のi5モデルをお考え頂くのがオススメです。
DynaBook PZ55シリーズ i5 & i7モデル、デュアルストレージ
シリーズ名 | PZ55シリーズ 2020春Webモデル 15.6型 シングルストレージのProモデル |
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---|---|---|
カラー | ■ ブラック |
|
OS | Windows 10 Home 64 bit | |
CPU | Core i7-10510U 1.80/4.9GHz<4C8T> PassMark理論値 9,565 Cine R20(M)1,523 |
Core i5-10210U 1.60/4.2GHz<4C8T> PassMark理論値 8,775 Cine R20(M)1,206 |
メモリ | 8GB / 最大16GB (8GB×1)空きスロット×1 |
|
増設 | 交換・増設可。 |
|
ストレージ1 | 256GB SSD(PCIe対応) | |
ストレージ2 | + 1TB HDD | |
光学 ドライブ |
ー | |
ディス プレイ |
FHD 広視野角 TFTカラーLED液晶 (ノングレア)1,920×1,080ドット ※ディスプレイサイズは15.6インチです。 |
|
グラ フィック |
intel UHD グラフィックス (CPUに内蔵) | |
無線通信 | Wi-fi6(IEEE802.11ax+a/b/g/n/ac) / Bluetooth Ver5.0準拠 |
|
LAN | 1000Base-T/100Base-TX/10Base-T | |
質量 | 約 1.79kg | |
バッテリー | 約 9.5時間 (実働予想5.7時間) |
|
接続口 | [右側]USB3.0×1、SDカードスロット×1 | |
[左側]USB3.0×2、LANコネクタ×1、 HDMI×1、マイク入力/ヘッドホン出力端子×1、 USB Type-C ×1 |
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ログイン | 顔認証センサー | |
Office | Office Home and Business 2019 (Office 搭載モデルのみ) |
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リリース | ↓2020春モデル(2019/3/19 発表)↓ | |
officeなし 期待価格 |
W6PZ55CMBB | |
完売 | 完売 | |
officeあり 期待価格 |
W6PZ55BMBA | W6PZ55BMBB |
¥108,680 | ¥100,980 | |
特 徴 | 光学ディスクドライブが付いていません。その分、軽量化しています。 ↑はOSがHomeエディション。 ↓はOSがProエディション。 |
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OS | Windows 10 Pro 64 bit | |
CPU | Core i7-10510U <4C8T>(1.8/4.9GHz) :PassMarkで9,646 |
Core i5-10210U <4C8T>(1.6/4.2GHz) :PassMarkで8,536 |
メモリ | 8GB / 最大16GB (8GB×1)空きスロット×1 |
|
ストレージ1 | 256GB SSD(PCIe対応) | |
ストレージ2 | + 1TB HDD |
|
officeなし 期待価格 |
W6PZ55RPBA |
W6PZ55RPBB |
完売 | 完売 | |
officeあり 期待価格 |
W6PZ55PPBA |
W6PZ55PPBB |
完売 | 完売 | |
特 徴 | Homeエディションのモデルとは性能がまったく同じで、OSだけがProに変わっています。 |
※価格は全て税込、送料込みの表記です。
※2021年10月1日現在の価格にて表示しています。
※納期は流動的に変動します。リンク先のページにて表記されていますので、ご注文の前にご確認下さい。
※バッテリーはJEITA2.0にて表示していますが、構成内容により差異が出ます。
その上で、実働予想時間を6割として表記しています。
※直近の営業日カレンダーはこちら。
Dynabookはいつも多少のデチューンを施した安全設計ですが、少しばかり能力が抑えられても、Core i7-10510Uに関してはすこぶる良い動きを約束してくれますので、動画の編集で重たいプロユースのアプリ(EdiusやAdobeのプレミアなど)でなければ全く問題ない範囲で使えます。
このシリーズはデュアルストレージで構成されており、WindowsがSSD側、HDDがデータ格納用として使えます。
PCIe接続の2000MB/sオーバー(読み込み時)は、快適なレスポンスでタイトに反応を返してくれます。
こうしたハイエンド機種は、仕事でも趣味でも、重たくはないけど扱う情報量、作業量が多い人のメインPCとして選ぶのに向いています。昨今のテレワーク事情で選ぶ機体としてもオススメの性能でしょう。
普段から扱うのはシステム領域のSSD側で素早く稼働。
ローカルにバックアップを取っておくにはHDD側、という具合です。
ちなみに、バックアップソフトならこの辺りがオススメになります。
PZ55/R、シングルストレージのProモデル
2021年になってから追加されたシングルストレージのProモデルです。
シリーズ名 | PZ55シリーズ 2020春Webモデル 15.6型 シングルストレージのProモデル |
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---|---|---|---|
カラー | ■ ブラック | ||
OS | Windows 10 Pro 64 bit | ||
CPU | Core i5-10210U 1.60/4.2GHz<4C8T> PassMark理論値 8,775 Cine R20(M)1,206 |
Core i3-10110U 2.1/4.1GHz<2C4T> PassMark理論値 6,026 Cine R20(M)1,015 |
|
メモリ | 16GB / 最大16GB (8GB×2)空きスロット×0 |
8GB / 最大16GB (8GB×1)空きスロット×1 |
|
増設 | 交換・増設可。 | ||
ストレージ | 256GB SSD(PCIe対応) | ||
光学 ドライブ |
- | ||
ディス プレイ |
FHD 広視野角 TFTカラーLED液晶 (ノングレア)1,920×1,080ドット ※ディスプレイサイズは15.6インチです。 |
||
グラ フィック |
intel UHD グラフィックス (CPUに内蔵) | ||
無線通信 | Wi-fi6(IEEE802.11ax+a/b/g/n/ac) / Bluetooth Ver5.0準拠 |
||
LAN | 1000Base-T/100Base-TX/10Base-T | ||
質量 | 約 1.69kg | ||
バッテリー | 約 10.5時間 (実働予想6.3時間) |
||
接続口 | [右側]USB3.0×1、SDカードスロット×1 | ||
[左側]USB3.0×2、LANコネクタ×1、 HDMI×1、マイク入力/ヘッドホン出力端子×1、 USB Type-C ×1 |
|||
ログイン | 顔認証センサー | ||
Office | Office Home and Business 2019 (Office 搭載モデルのみ) |
||
リリース | 2021/1/20 発表 | ||
officeなし 期待価格 |
W6PZ55RRBD | W6PZ55RRBE | W6PZ55RRBF |
完売 | 完売 | 完売 | |
officeあり 期待価格 |
W6PZ55PRBD | W6PZ55PRBE | W6PZ55PRBF |
完売 | 完売 | 完売 | |
OS | Windows 10 Pro 64 bit | ||
CPU | Core i7-10510U <4C8T>(1.8/4.9GHz) :PassMarkで9,646 |
||
メモリ | 8GB / 最大16GB (8GB×1)空きスロット×1 |
||
ストレージ | 512GB SSD(PCIe対応) | ||
officeなし 期待価格 |
W6PZ55RRBC | ||
officeあり 期待価格 |
W6PZ55PRBC | ||
完売 |
※価格は全て税込、送料込みの表記です。
※2021年10月1日現在の価格にて表示しています。
※納期は流動的に変動します。リンク先のページにて表記されていますので、ご注文の前にご確認下さい。
※バッテリーはJEITA2.0にて表示していますが、構成内容により差異が出ます。
その上で、実働予想時間を6割として表記しています。
※直近の営業日カレンダーはこちら。
第10世代CPUとPCIe接続のSSD、加えて有効画素数 約200万画素のWebカメラにProモデルとくればテレワーク事情にピッタリの組み合わせです。
この時期に敢えて第11世代CPUと平行して第10世代を出すのは、おそらくExcel系のOfficeワークが第10世代の方が良い動きをすると分かっているからだと思います。
ZoomやTeamsでのオンライン会議が多いようならグラフィック系の強い第11世代を搭載したPZ/HP系。Officeワーク中心で、様々なアプリの立ち上げが早い方が良いようなら、こちらのPZ55系、という切り分け方です。
ただし、トータルスコアでは第11世代CPUが上ですがExcelに関してはこちらの記事にあるように、第10世代CPU(特にCore i7-10510Uは優秀です)の方が良いスコアであることが分かります。
ご自身の使い方に合わせてお選び下さい。
PZ55/P(/M)、外観の特長について
ドライブレスにすることで従来の2.4kgあった質量は1.8kgまで下がりました。
コンビニなどでよく買われる600mlのペットボトル一本分の重さが削減できたわけですね。
この重さですと「滅多に動かさないけど、たまに移動させることがある」という人にとっては扱いやすいモデルと言えます。
形状としては従来通りの奇数発番シリーズの例にならってノングレア(非光沢)液晶と、ブラックの色合いのみ。
無骨な人が見た目を気にせずに使うなら問題ないモデルです。
写真では分かりづらいですが、表面に細かく横に入っているギザギザがあります。
これは強度を保つ意味でも入れられているようですが、モバイルでは「SZシリーズ」の黒にも使われているのと同じデザインです。
同じドライブレスの兄弟機種となるNZ系の方がカラーバリエーションが増えていくかもしれませんが、こちらの奇数発番はこの素材を使った黒だけで固めたラインナップが続くと思われます。
外観最大の特長であるディスクドライブが内蔵していないことに関して、やっぱり必要、ないと不安と感じるようであれば、外付けディスクドライブをセットで買って用意しておくのをオススメします。
DVDまでであれば3,000円以内。ブルーレイでも1万円しないお値段で手に入るものがあります。
↓こちらはアルパカが自分のモバイルPC用として使っているものです。
軽くて扱いやすく、コンパクトで邪魔になりません。
PZ55/P(/M)、接続口に関して
機体の左右にあるインターフェイスは以下のようになっています。
右側はシンプルにSDカードのフルスルットサイズとUSB端子のみ。
EZと違うのは、VGA端子(D-Sub15ピンmini)がなくなった代わりにType-C端子が付いてきます。
従来のEZ奇数発番シリーズにはまだ付いていますので「うちの会社だと古いモニターを未だに使ってるからVGA端子がないと不便で…」というなら、+600gの重さを許容して「EZ15、35、55/P」を考えるか、変換アダプタやHUBとセットでPZを考えるか、の二択になります。
Type-C は映像出力に対応しています。ただし、Thunderbolt 3対応ではありません。
必要になりそうであれば以下のような拡張のHUBとセットでどうぞ。こちらで掲載オススメしているHUBを経由してHDMIへ出力した際には映像出力に対応しているのを確認済です。
実はDynabookのType-Cはほぼ全てが映像出力に対応しています。Dynabookに聞いたところ「全ての動作機器の保証をしているわけではないので、仕様書ページには表記していない」とのこと。
そういったわけで、確実に映像出力に対応しているHUBをお探しであれば、こちらのをどうぞ。
PZ55/P(/M)、キーボードの特長について
見て頂くと分かる通り、手前のタッチパッド部分が広く大きくなりました。
最近のPCではそうした造りにするメーカーが散見されますが、パット操作に慣れている人は広い方が扱いやすいという考えがあったのかもしれません。
キーピッチ18.7mm、キーストローク1.5mmの打鍵感は良い打ち心地でした。従来機に比べてやや柔らかい打ち心地に感じたので、長時間のタイピングでも肩が凝りづらい気がします。逆にカチカチとした固い打ち心地が好きな人には向いていません。
難点を挙げるとすれば、テンキー左上にあるNumLockに対応するライティングがないので、NumLockが効いているのかいないのかが分かりづらいです。CapsLockも同様です。基本的にそれらの切替え頻度が低い人にはオススメです。
PZ55/P(/M)、その他の特長
このシリーズは裏蓋のメモリ部分だけを外すことができるので、適合するメモリを買ってご自身で交換増設しやすいです。
お安く増設することを考えるなら、PZ55/P(/M)に適合するバルク版(動作確認が取れていないが99%稼働する)のメモリはこの辺りです。次に紹介しているNZでも同様のメモリを使用しています。
※適合の成否はあくまでも自己責任でお願いします。
また、ACアダプターは以下のように小型のものです。旧東芝時代からそうでしたが、Dynabookはバッテリー関連に強い技術を持っています。未だに最初から付いているACアダプターが小型でありながら充電の速度が早かったりするのはそのためです。
モバイルパソコンではないので、大きな訴求ポイントではありませんが、しかし本体が1.8kgまで下がってきたなら、それなりに移動先での電源周りを考える人はいらっしゃると思います。
その時になってお役に立つ小ささです。

Dynabook PZ55のACアダプタ(2020年11月以降の新モデルPZ/HPのアダプタは違うものになります)
光学ドライブについて、必要? 不必要?
ディスクドライブは果たして必要でしょうか。
その点で迷う人もいらっしゃると思います。
いざという時に全てのものが揃っていると安心感はあるものの、15インチモデルを買っても、ディスクドライブを使うことは年に数回あるかどうか、という人も少なくないのではないでしょうか。
アルパカ的にディスクドライブの有り無しを考えてみました。飛ばして頂いても良い部分ですが、商品選択で迷われるようでしたら、以下が参考になるかもしれません。
MX250搭載のNZ65/Mと、非搭載NZ55/Mシリーズ(2020春モデル)の性能表
※こちらの商品は完売しました。比較用のためにラインナップを残しています。多くのご購入、ありがとうございました。クリックかタップで開いて見れます。
「MX250」と「Core i7-10710U」の性能説明
MX250の性能がどれだけのものか、というのは、以前にも「PRESTIGE PS42シリーズ」で少し書きましたので、ご興味のある方はご覧下さい。
ざっくり言うと、グラフィックカードが搭載されていない機種と比較して、三倍以上のグラフィック性能です。

Dynabookによるベンチマークスコア比較
例えば、軽量の3Dポリゴンゲーム「ドラゴンクエストX」のベンチマークを回した場合、
グラフィック設定 : 最高品質 , 解像度 : 1920×1080 , 表示方法 : フルスクリーンにて
dynabook GZ73(i7-8550U+メモリ8GB)= スコア 3,412
SX14(i5-8265UのVTPモデル+メモリ8GB)= スコア 5,358
「MX150」の搭載機種(PRESTIGE PS42)=スコア 9,000以上
「MX250」の搭載機種(PRESTIGE PS42)=スコア 11,000前後
といったところ。
この計測をしたMSIはグラフィック性能を上げることを得意とする台湾メーカーですが、Dynabookではそこまでは出せなくとも、おそらく10,000以上はいけると思っています(機会がありましたら計測します)。
加えまして、CPUに関しては「GZの2020年モデル」でもご紹介した「Core i7-10710U」を搭載しています。
元々、軽量小型化のモデルに搭載するUプロセッサーでありながら、最もハイエンドと言える6コアでPassMark 12,000超えのハイパワーを内包しています。
この二つが合致した機種にして Optane メモリーでブーストさせてますから、相応のお値段にはなりますが、それでも、値段の価値は十分にあるモデルです。
もっともグラフィックカードの世界では「MX250」は下の方です。
この位置づけが微妙なところで、コテコテのゲーマーには物足りないですし、3DCADができるわけでもありません。動画編集なら標準搭載されている「PowerDirector 16」を使いこなすには役立つ性能です(4K編集などは無理です)。
また「本格的に絵を描きたい人が国内用のノートPCで探した時」にぴったりの性能という言い方もできます。
グラフィック性能が高いモデルを考えるなら真っ先に海外メーカーをオススメしたくなりますが、パソコンに慣れていない人が扱いを覚えるには不向きです。
サポートのしっかりしたメーカーを選ぶならDynabookは安心してオススメできます。
キー配列も国際的な標準規格から覚えられますし、それでいて内部性能がここまで高ければ「CLIP STUDIO」で相当数のレイヤーを重ねた容量の大きい複数枚の漫画を描いても、3Dオブジェクトをバシバシ重ねてもスムーズな動作を約束してくれます。
もちろん「Photoshop」でも「SAI」でも。それらを全て平行して稼働させても、この性能なら問題はありません。
以下、ちょうどNZ65で「MX250」搭載機の動作確認をしているYoutube動画がありましたので、ご紹介しておきます。おおよそ、どこまでのことができるのか分かりやすくなっています。
本格的ではなく、通り一遍のデジ絵スキルが身につけば、という軽い用途ならグラボなしでもi5の第8世代以上でメモリ8GBがあれば、どのメーカーでも問題はありません。同じDynabook同士なら2~3万円安く買えるでしょう。
ただ、長い目で見て、オンライン上の原稿を複数人で描きあうような使い方まで視野に入れた本格用途ならば「CLIP STUDIO PAINT EX(Proじゃダメ)」辺りをセットで揃えておけば準備は万端といったところです。
もっとも本格的に揃えようとすればするほど予算が膨らんでしまうのは避けようがない、という厳しい現実もあります。
少なくとも「NZ65/M」のシリーズにはタッチパネルは付いていないことから、ペンタブをセットで用意するか、すでにペンタブをお持ちの方に一緒に考えて頂きたいところです。
以下、ペンタブ選びのご参考までに。
NZ65/Mの外観的特徴
ここでの写真は店頭モデルのC8ですが、NZシリーズは店頭モデルのC8とまったく同じ外観をしているため掲載しておきます。
基本的にPZシリーズと同じ筐体仕様です。
しかし、同じなのはインターフェイスや形状の話で、見た目のカラーリングが光沢感のある鮮やかなブルーになっているため、雰囲気的にはまったくの別ものです。
特にキートップの黒に対して、アンダーの青が生み出すコントラストは、周辺視野でなんとなくキーボードの位置を把握しておきたいハーフブラインドの方にオススメです。
接続口で唯一、PZシリーズとの違いをあげるなら、左側奥に設置されたLANコネクタがPZは解放式であるのに、NZが開閉式である点です。
さしたる違いではありませんが、細かなことを言えば開閉式より解放式の方が故障率が低くなります。
というのも、開閉式の場合、小さい面積でも設置できるという軽量化の利点がある分、可動部を開いてからLANを挿さないといけないため、開閉させ続けている際に衝撃でバキっといきかねない危険があります。
最近では無線ありきの環境が増えているので大丈夫だとは思いますが、東芝時代にはDynabookの開発陣がモバイルPCにどちらのコネクタを採用するかで激論を交わした話は遠い昔のことのように思い出されます。
閑話休題。
今回はなぜかNZに開閉式が採用されましたが、それ以外の部分ではほぼ変わりなしと言えます。
2020年7月21日にリリースされたダイレクトモデルとして、ホワイトの機体が追加されました。
今までホワイトが欲しい人は店頭モデルの高いのしかありませんでしたが、これでようやく二色から選ぶことができます。

NZ65・リュクスホワイト正面

NZ65・リュクスホワイト背面

NZ65・スタイリッシュブルー正面

NZ65・スタイリッシュブルー背面
店頭モデル C8 の性能表
シリーズ名 | NZ65/ML i7 +512GB SSD&1TB | ||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
OS | Windows 10 Home 64ビット | ||||||||||||||
カラー | □ ホワイト ■ ブルー | ||||||||||||||
CPU | Core i7-10710U 1.10~最大4.7GHz <6C12T>:PassMarkで 12,478 |
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メモリ | 16GB(8GB×2)/最大16GB | ||||||||||||||
ストレージ1 | 512GB SSD(PCIe) | ||||||||||||||
ストレージ2 | + 1TB HDD | ||||||||||||||
光学 ドライブ |
ー | ||||||||||||||
ディス プレイ |
FHD高輝度・高色純度 ・広視野角、省電力LED液晶 (IGZO・ノングレア) 1,920×1,080 |
||||||||||||||
※ディスプレイサイズは15.6インチです。 | |||||||||||||||
グラフィック | NVIDIA GEFORCE MX250 2GB |
||||||||||||||
無線 通信 |
Wi-fi6(IEEE802.11ax+a/b/g/n/ac) Bluetooth Ver5.0 |
||||||||||||||
有線LAN | 1000Base-T/100Base-TX/10Base-T (自動認識、Wake-up on LAN対応) |
||||||||||||||
サウンド | インテル ハイ・デフィニション・オーディオ準拠 | ||||||||||||||
ステレオスピーカー、デュアルマイク | |||||||||||||||
接続口 | [右側]USB3.0×1、SDカードスロット×1 | ||||||||||||||
[左側]USB3.0×2、LANコネクタ×1、 HDMI×1、マイク入力/ヘッドホン出力端子×1、 USB Type-C ×1 |
|||||||||||||||
質量 | 約1.84kg | ||||||||||||||
バッテリ | 約13.5時間 (実働予想8.1時間) |
||||||||||||||
Office | Microsoft Office Personal 2019 (Office搭載モデルのみ) |
||||||||||||||
リリース | 2020/4/13 発表 | ||||||||||||||
型番 | □ P1C8MPBW |
■ P1C8MPBL |
|||||||||||||
officeあり 期待価格 |
Amazon最安値 楽天最安値 Yahoo!最安値 |
Amazon最安値 楽天最安値 Yahoo!最安値 |
|||||||||||||
¥149,500 | ¥149,008 |
※価格は全て税込表記です。
※2021年10月1日現在の価格にて表示しています。
※納期に関して「最短 翌営業日出荷」ができますが、型番により変わります。また、土日祝祭日と棚卸期間の営業停止日は出荷できません。ご注意下さい。
※バッテリーはJEITA2.0にて表示していますが、構成内容により差異が出ます。
その上で、実働予想時間を6割として表記しています。
※直近の営業日カレンダーはこちら。
ホワイトのラインナップが店頭モデルにしかない、という状態ではなくなったので、あとは純粋に性能と価格で比較して選ぶことになります。
ダイナブックの場合、直販の方が何かとお得なキャンペーンが走っていることがあるので、直接、ダイレクトモデルをリンク先から買う方がお得になることが多いです。
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