国内メーカーだけを考えるのであれば、ほぼ不要なのですが、海外メーカーやゲーミング、3Dのレンダリングソフトの使い方を視野に入れるのであれば、グラフィックカード(グラボ、ビデオカード、グラフィックカード、GPUと等と同義)も選ぶ必要が出てきます。
特に3Dのゲーム、動画の編集やデジ絵描きなどのクリエイティブな作業には、作業内容とソフトの種類によって必須となります。
目当てとするパソコンに搭載されるグラフィック性能をお調べするに際にご利用下さい。
既に目星を付けているグラフィックカードがあるようでしたら、パソコンで見ている人は、Ctrl+Fで検索頂くと探しやすくて便利です。
※随時追記されてゆきます。
※型番や性能の見方は記事の後半にまとめてあります。見慣れていない方は、そちらを読みながら比較、ご検討下さい。
グラフィックカード一覧表の見方解説
グラフィックカード一覧表の見方が分からない人は、先にこちら↓をご覧下さい
PassMarkを基準にしたグラフィックカード一覧表
グラフィックカード・性能一覧とPassMarkグラフ
※メモリ=この場合はビデオメモリを指します。
※CC=コアクロック(ベースのみ)。
※シェーダー=コアの数。
※SLI対応(NVIDIA)、CrossFire対応(AMD) …この用語があるものは、それぞれ二枚挿しができるグラフィックカード、ということです。
型番(性能詳細) | PassMarkグラフ |
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デスク用 / DirectX 12.0 / OpenGL 4.6 / 接続:PCIe 3.0 x 16 / CC 1515MHz、MC 14000MHz / メモリバス幅 256bit / シェーダー 2944 / ワークステーションを除けば、2019年前半時点では事実上、GeForceの最上位と思われる。
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デスク用 / DirectX 12.0 / OpenGL 4.6 / 接続:PCIe 3.0 x 16 / CC 1410MHz / メモリバス幅 256bit / シェーダー 2944
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SLI対応 |
デスク用 / DirectX 12.0 / OpenGL 4.5 / 接続:PCIe 3.0 x 16 / CC 1480MHz / メモリバス幅 352bit / シェーダー 3584
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デスク用 / DirectX 12.0 / OpenGL 4.6 / 接続:PCIe 3.0 x 16 / CC 1500MHz / メモリバス幅 192bit / シェーダー 1536
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デスク用 / DirectX 12.0 / OpenGL 4.5 / 接続:PCIe 3.0 x 16 / CC 1607MHz / メモリバス幅 256bit / シェーダー 2560
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デスク用 / DirectX 12.0 / OpenGL 4.6 / 接続:PCIe 3.0 x 16 / CC 1607MHz / メモリバス幅 256bit / シェーダー 2432
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デスク用 / DirectX 12.0 / OpenGL 4.6 / 接続:PCIe 3.0 x 16 / CC 1500MHz / メモリバス幅 192bit / シェーダー 1536
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3way-SLI対応 |
デスク用 / DirectX 12.0 / OpenGL 4.5 / 接続:PCIe 3.0 x 16 / CC 1076MHz / メモリバス幅 384bit / シェーダー 2816
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SLI対応 |
デスク用 / DirectX 12.0 / OpenGL 4.5 / 接続:PCIe 3.0 x 16 / CC 1506MHz / メモリバス幅 256bit / シェーダー 1920
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GeForce GTX 1060 Ti |
デスク用 / DirectX ? / OpenGL ? / 接続:PCIe 3.0 x 16 / CC 1500MHz / メモリバス幅 192bit / シェーダー 2182 / 正確なPassMarkスコアは不明ですが、聞くところによると「1070に近い能力を持ち、1060の25%近く上昇したパフォーマンスを出す」ということから、おおよそ11,200辺りだと推察表記しました。
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3way-SLI対応 |
デスク用 / DirectX 12.0 / OpenGL 4.5 / 接続:PCIe 3.0 x 16 / CC 1126MHz / メモリバス幅 256bit / シェーダー 2048
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デスク用 / DirectX 12.0 / OpenGL 4.5 / 接続:PCIe 3.0 x 16 / CC 1708MHz / メモリバス幅 192bit / シェーダー 1280
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デスク用 / DirectX 12.0 / OpenGL 4.5 / 接続:PCIe 3.0 x 16 / CC 1708MHz / メモリバス幅 192bit / シェーダー 1152
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3way-SLI対応 |
デスク用 / DirectX 11.0 / OpenGL 4.5 / 接続:PCIe 3.0 x 16 / CC 875MHz / メモリバス幅 384bit / シェーダー 2880
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SLI対応 |
デスク用 / DirectX 12.0 / OpenGL 4.5 / 接続:PCIe 3.0 x 16 / CC 1050MHz / メモリバス幅 256bit / シェーダー 1664
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デスク用 / DirectX 12.0 / OpenGL 4.5 / 接続:PCIe 3.0 x 16 / CC 1257MHz / メモリバス幅 256bit / シェーダー 2304
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SLI対応 |
デスク用 / DirectX 11.0 / OpenGL 4.3 / 接続:PCIe 3.0 x 16 / CC 863MHz / メモリバス幅 384bit / シェーダー 2304 / PassMarkの公式ページにはなぜかメモリ6GBと書かれているが、誤植だと思う。
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SLI対応 |
デスク用 / DirectX 11.0 / OpenGL 4.3 / 接続:PCIe 3.0 x 16 / CC 1046MHz / メモリバス幅 256bit / シェーダー 1536
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デスク用 / DirectX 12.0 / OpenGL 4.5 / 接続:PCIe 3.0 x 16 / CC 1290MHz / メモリバス幅 128bit / シェーダー 768
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SLI対応 |
デスク用 / DirectX 12.0 / OpenGL 4.5 / 接続:PCIe 3.0 x 16 / CC 1127MHz / メモリバス幅 128bit / シェーダー 1024
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GeForce GTX 950 |
デスク用 / DirectX 11.0 / OpenGL 4.5 / 接続:PCIe 3.0 x 16 / CC 1024MHz / メモリバス幅 128bit / シェーダー 768
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SLI対応 |
デスク用 / DirectX 11.0 / OpenGL 4.5 / 接続:PCIe 3.0 x 16 / CC 980MHz / メモリバス幅 256bit / シェーダー 1152
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デスク用 / DirectX 12.0 / OpenGL 4.5 / 接続:PCIe 3.0 x 16 / CC 1354MHz / メモリバス幅 96bit / シェーダー 768 / 1050はLPモデル
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デスク用 / DirectX 11.0 / OpenGL 4.5 / 接続:PCIe 3.0 x 16 / CC 1020MHz / メモリバス幅 128bit / シェーダー 512 / 軽量3Dである「メイプルストーリー2」でも、推奨スペックになるとこのあたりから上になる。グラフ表記は省いているが、GTX750もTiが付くとなるとPassMark 3,700クラスに相当する。
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GeForce MX250 |
モバイル用 / DirectX 12.0 / OpenGL 4.6 / 接続:PCIe 3.0 x 16 / CC 1519MHz / メモリバス幅 64bit / シェーダー 384 / MX150の10%増しだが、オンボードに比べれば遥かに良くなった。ドラクエXなら最高画質フルスクリーンにて、スコア11,000くらい出せる。軽量ゲームなら全て最高設定で楽しめそう。
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AMD Radeon RX Vega 11 |
DirectX 12.0 / OpenGL 4.5 / 接続:PCIe 3.0 x 8 / CC 1250MHz / メモリバス幅 ?bit / シェーダー 11
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GeForce MX150 |
モバイル用 / DirectX 12.0 / OpenGL 4.5 / 接続:PCIe 3.0 x 16 / CC 1468MHz / メモリバス幅 ?bit / シェーダー 384 / モバイル用のGPUとして開発されたが、従来の「GT○○М」とかに比べれば遙かにましになった。それでいてコスパ良く機体を軽量化しやすいので、MSIの「Prestige ps42シリーズ」などお勧めしやすい。軽量ゲームなら最高画質でも問題なし。
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デスク用 / DirectX 12.0 / OpenGL 4.5 / 接続:PCIe 3.0 x 4 / CC 1227MHz / メモリバス幅 64bit / シェーダー 384 / GT1030はメモリにDDR5を使っているものとDDR4を使っているものの二種類がある。この辺りはあまり買う人はいないと思うが、入手する際には必ずDDR5を。DDR4はオンボードに劣る地雷。
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Radeon Vega 8 |
DirectX 12.0 / OpenGL 4.6 / 接続:? / CC 1100MHz / メモリバス幅 ?bit / シェーダー 8
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インテルUHDグラフィックス |
オンボード / DirectX 12.0 / OpenGL 4.5 / 接続:? / CC 300MHz / メモリバス幅 ?bit / シェーダー ? /
第10世代のCore iに搭載されるようになった標準的なグラフィック性能。今までよりより一歩良くなった。もちろん、しょせんはオンボードの世界での一歩ですけどね。でもないよりはいい。 |
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インテルUHDグラフィックス630 |
モバイル用 / DirectX 12.0 / OpenGL 4.6 / 接続:PCIe 3.0 x 8 / CC 1218MHz / メモリバス幅 128bit / シェーダー 5122018~2019年に発売されている第8世代CPU(Coffee Lake)の内、デスクトップ向けミドルレンジ以上に付帯しているグラフィック性能。ゲームは軽めのもののみに可能だが、一般使いなら広く活躍できる。
ちなみに、インテルの公式ページには「OpenGL対応 4.4」と書いてあるが、UHD610で対応できていたものができなるなるってどうよ。 |
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AMD Radeon RX 640 |
モバイル用 / DirectX 12.0 / OpenGL 4.6 / 接続:PCIe 3.0 x 8 / CC 1218MHz / メモリバス幅 128bit / シェーダー 512
3DMではオンボードと大差ない数値になるが、高解像度のエンコードをかける作業などでは、オンボードだけより3~4割近くも時間を短縮できることがあるらしい。しかし、それ以外の作業では、あまり違いを感じないかも、というくらい。 |
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インテルUHDグラフィックス620 |
DirectX 12.0 / OpenGL 4.5 / 接続:? / CC 1.00-1.15GMHz / メモリバス幅 ?bit / シェーダー ? / UHD630同様、第8世代CPUに広く付帯しているが、こちらはノートパソコン用。このお陰で国内メーカーでも、普段使い程度ならGPUなしでもけっこうイケてる作業ができるようになった。
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GeForce GT 730 |
デスク用 / DirectX 12.0 / OpenGL 4.5 / 接続:PCIe 2.0 x 8 x 16 / CC 902MHz / メモリバス幅 128bit / シェーダー 384 / 一昔前の入門用のグラフィックボード。3Dでも軽量オンラインゲームとして知られる「メイプルストーリー2」のあたりだと、これが必要最低限のスペックとなる。つまりは第8世代CPUのオンボード性能と同格の性能でいけるようになった、ということ。
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インテルUHDグラフィックス610 |
DirectX 12.0 / OpenGL 4.5 / 接続:? / CC 1.00-1.05GMHz / メモリバス幅 ?bit / シェーダー ? / UHD630同様、第8世代CPUに広く付帯しているが、こちらはデスクトップでもローエンドCPU(Celeronとか)に付帯している。弱いけどないよりはいい。
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全てのIntel製CPUの頭には“Intel~”と付くのが正式名称ですが、割愛しています。
AMD製の頭についたままにしたのは、メーカー分して見やすくするためです。他意はありません。
「VTP」とはVAIO TruePerformanceの略です。
PassMarkのスコアは多くのユーザーから寄せられた平均が公証値となっているため、現在の数値とは多少の差異が発生します。
※本来であれば一種類のベンチマークに頼ることなく、「cinebench」や「Geekbench」なども使用して正確な内容を追求すべきだと思うのですが、目的は上記の通りです。絶対の性能を約束するものではなく、あくまでも目安となる略図としてご活用下さい。より、詳細なデータをお求めの方は、各種ベンチマーク情報提供サイトのご参照をお勧めします。
GeForce と Radeon の型番の見方
過去には例外もありましたが、おおよそは以下の通りに序列が決められています。
まず、最初にグレードや世代を覚えておくだけでも、選ぶ時、比較するときに分かりやすいです。
もっとも、型番は大まかな見方でしか分からないものなので、やはり確かなものはベンチマークの数値であったり、説明文などで判断いただくことになります。
※特に一昔前の型番では、明らかに違った型番を配されているモデルもありました。
※当サイトの性能一覧表では、旧世代は説明の必要はないと判断して割愛します(一部、入れていますが過去機種との比較用です)。
GeForceの型番の見方
一般的には数字の前に付いている冠となるアルファベットの数字で性能の強さが以下のように定められています。
元来、GTはGTSより性能が低かった筈ですが、現在ではほとんど同列、またはGTの方が上位に来ていることが多くあるようですので、このように表記しました。
Ti が数字の後に付くと、同数字の型番よりやや上の性能を指します。しかし、次の型番までではありません。
例)「GTX 1050Ti」は「GTX 1050」より高性能だが「GTX 1060」には及ばない。
また、型番の数字の下二桁は性能を表し、最初の1~2桁は世代を表します。
ですから、この記事をアップの2019年前半時点ではGTX 1050がエントリー用と言われていますが、これは第10世代の中間クラスの性能、という見方ができます。
Radeonの型番
Radeonの場合も似通った型番の付け方をしています。
最初の冠となるアルファベットがシリーズを表し、2019年前半現在では「R」型番が最新シリーズです。
次に来る数字(またはX)が大枠のグレードを表します。最高グレードは10の数字を表す「X」になります。
その次に来る後ろ二桁が大枠のグレード中、どの位置にいるかの小グレードを表し、10刻みで決められています。
例)「RX 580」は「R」シリーズの中でも、最高グレードに位置し、その中でも上位にあたる80ナンバーを備えている、という見方ができます。
グラフィックカードの性能の見方
幾つかの用語や数値の意味を記載してまとめておきます。
ビデオカードの説明ページを見る時に役立つと思います。
自作で組む人は別ですが、目的とする使い方を満たす機種を選ぶ際、性能差を比較する時などに役立つと思います。
言ってしまえば、全ての用語は重要ですが、ざっくり選ぶ重要部分にのみ【重要】の表記を付けました。
お忙しい方はそちらだけ読んでも、大まかに性能を把握できます。
【重要】TDP
【重要】PassMark
【重要】メインメモリ(一覧表ではメモリと略)について
コアクロック(CCと略、別称ベースクロックとも)
メモリクロック(MCと略)
シェーダー数
メモリバス幅
【重要】APIサポート(DirectX、OpenGL)
パソコン初心者にお勧めするゲームパソコンは?
この手の話になると、広くお勧めしているのがドスパラです。
私は毎回、ドスパラのパソコンをメインPCにしているのですが、その理由はサポート対応の良さです。
私がパソコン販売に携わる仕事に付く前からお世話になっていましたが、不慣れな頃にも親切に教えてくれた恩義は忘れられません。
DELLやHPでも、かなりコスパはいいのですが、DELLはサポートセンターが日本にないので(中国の大連)、日本語を勉強したチャイナな方が出ます。
HPも悪くないのですが、時期とモデルによっては届くのが遅れることがあるのが困りものです(届いてさえしまえば、製品の品質は凄く良いのですけどね)。
ドスパラは最短で翌日着。
カスタムしても明後日着です。
加えて言うと、HPとドスパラあたりを比較すると、選べる性能は同じようなものでも、若干ですがドスパラの方が安くなることがほとんどです(DELLだと負けることもありますが、先のサポート問題がある)。
こうした理由から、強いグラフィック性能を積んだモデルを考えている人には、ドスパラをお勧めしています。
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