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DynaBookのタブレット型パソコン「DZ83(D7)」をSurfaceやA12と比較

実は去年の暮れに東芝がちょっと面白い2in1(デタッチャブル)ノートPCを発売しています。

VAIOの「A12」がSurfaceを意識して造られたように、この「dynabook D7(BTOではDZシリーズ)」は明らかに「Surfaceではできないところをできるよう」に意識して開発されたモデルなのです。

ところが、「A12」のような大きな話題になることもなく、静かにその存在を潜めたまま年明けを迎える機体となっていました。

なぜそんなことになってしまったのか。

今日は、そんな「dynabook D7(DZシリーズ)」をご紹介します。

 

「dynabook D7(DZシリーズ)」はなぜ今まで有名にならなかったのか?

細かい性能や機能は後述を見て頂きたいのですが、実はこの「dynabook D7(DZシリーズ)」はかなりの優れものです。

なぜ知られていなかったのか?

理由は単純で、プレリリース自体が2018年の7月にされつつも、販売が極端に遅れたからです。

BTOがネットで細々と売りに出されたのは11月から。

家電量販店にも展示機が置かれることがなく、だれも実機を見たことがないまま年を明けました。

詳しい事情は分かりませんが、東芝がシャープ傘下に入ることになった体制移行に伴うドタバタで、出荷体制を整えられなかったのかもしれません(一説には、自社部品を使えなくなった東芝が兵糧攻めにされた影響ではないか…とか、LTEモデルの開発が上手くいかなかったのではないか…とか。まあ、色々ありますが細かいことは置いておきましょう)

通常のノートPCと違って、2in1では特徴ある形だけに実機を見ないと良し悪しが判断できないことから、当サイトでも紹介を見送っていました。

しかし2019年1月、本日から一般店頭モデルが設置され、ようやく発売開始に。

他の2in1と見比べても決して、見劣りするものでないことだけは確かですので、話題にならなかった理由が、性能や使用感が悪いわけではないことをご理解下さい。

dynabook DZ83シリーズ(BTOモデル)の性能表

東芝ダイレクトトップページ

ご注意点:店頭モデルとダイレクト(BTO)価格について
店頭モデルとダイレクト(BTO)価格について
店頭モデルの初期価格は高い状態ですが、値下げ競争が始まるので、すぐ値段は下がり始めます。
しかし、価格の下落を待つよりも、最初からいきなり安いのは絶対的に東芝ダイレクト(DynaBookのBTO)です。
便宜上、店頭モデルの構成表も記事の最下部に表記しましたが、見比べて頂ければ一目瞭然。店頭モデルが高いというより、ダイレクト(BTO)の方が安すぎる、というべきでしょうか。
あまり知られていないのですが、実は東芝は毎年、このようにして価格差をつけながら販売しています。
他社より目立つと都合の悪いこともあるようで(大人の都合ってものです)、量販店では控えめな表示しかできません。しかもRoom1048の会員登録しないと、ネットでも本来の値段は出てきません。
当サイトではそんなの関係ないので、そのものズバリの会員価格(期待価格)を表記しています。
東芝ダイレクトトップページ
ご注意点:期待価格について
期待価格について
「期待価格」は、私が勝手に付けた造語です。
多少変動することはあっても、「おおよそ、期待値としての価格はこれくらい」と判断できる値段を指します。東芝の場合、記事に機種を追加する時点の「Room DynaBook(旧Room1048)」の会員価格をそのまま表示しています。実際の購入時には多少の変動幅があることにご留意下さい。
補足:「Room DynaBook(旧Room1048)」とは
「Room DynaBook(旧Room1048)」とは
Room1048と書いてルーム東芝、と読みます。東芝の会員登録のことですが、クーポンやポイントなどはあまりなく、ただ、純粋に登録するだけで大幅に値段が下がります。東芝ダイレクトから購入する方のほとんどは登録しており、購入後も東芝あんしんサポートからの電話サポートを受ける為には必要となっています。
他メーカーに比べれば登録は非常に楽です。年会費も維持費もかかりませんので、購入検討の方はまず、登録されることをお勧めします。
シリーズ名dynabook DZ83シリーズ

OSWindows 10 Home 64ビット
カラー■ オニキスブルー
注意事項※キーボード
ドッグなし
CPUCore i5-8250U(1.60GHz)
:PassMarkで 7668
Core i3-8130U
(2.20GHz)
:PassMarkで 5018
メモリ8GB(8GB×1)/最大8GB4GB/最大4GB
※メモリの交換・増設はできません。
ストレージSSD (SATA)256GBSSD (SATA)
128GB
光学ドライブ
ディス
プレイ
タッチパネル付き13.3インチ FHD TFTカラー液晶
(ノングレア)(広視野角/省電力LEDバックライト)
1,920×1,080ドット
無線通信IEEE802.11a/b/g/n/ac準拠
Bluetooth® Ver4.2
指紋センサー標準搭載
有線LANキーボードドッグ接続時:
1000Base-T/100Base-TX/10Base-T
(自動認識、Wake-up on LAN対応)
接続口[タブレット本体]USB Type-C(=電源コネクタ)×1、
ヘッドセット/ヘッドホン端子×1
[キーボードドッグ右側]USB3.0×2、LANコネクタ×1
[キーボードドッグ左側]HDMI出力端子×1、RGB(15ピン D-sub)×1
質量タブレット本体:
約799g
薄型・軽量キーボード接続時
:約1,179g
タブレット本体:約799g、
薄型・軽量キーボード接続時:約1,179g
キーボードドッグ接続時:1,229g
バッテリ
(JEITA 2.0)
約10時間
OfficeMicrosoft Office Home & Business 2016
(Office搭載モデルのみ)
officeなし[PDZ83JL-NNE][PDZ83JL-NND][PDZ83JL-NNF]
期待価格
(税込)
完売¥126,144¥104,544
   
officeあり[PDZ83JL-NLE][PDZ83JL-NLD][PDZ83JL-NLF]
期待価格
(税込)
¥131,544¥146,664¥122,904

※価格は全て税込表記です。
2019年7月14日時点での会員価格と納期にて表示しています。
※納期に関して「最短 翌営業日出荷」ができますが、型番により変わります。土日祝祭日とDynabookの休業日は出荷しませんので、ご注意下さい。

 

i3、i5モデル↑と、i7モデル↓に分けて表記しました。

i7モデルもi3、i5モデルと内容は同様なので、省いて表記しています。

シリーズ名dynabook DZ83シリーズ
OSWindows 10 Home 64ビット
カラー■ オニキスブルー
CPUインテル® Core™ i7-8550U
<4C8T>1.80GHz(最大4.0GB)
:PassMarkで8333
メモリ16GB/最大16GB8GB/最大8GB
※メモリの交換・増設はできません。
ストレージSSD (SATA)
1TB
SSD (SATA)
512GB
SSD (SATA)
256GB
質量タブレット本体:
約799g
薄型・軽量キーボード接続時
:約1,179g
タブレット本体:約799g、
薄型・軽量キーボード接続時:約1,179g
キーボードドッグ接続時:1,229g
バッテリ
(JEITA 2.0)
約10時間
OfficeMicrosoft Office Home & Business 2016
(Office搭載モデルのみ)
officeなし[PDZ83JL-NNA][PDZ83JL-NNB][PDZ83JL-NNC]
期待価格
(税込)
¥187,704¥167,184¥136,944
officeあり[PDZ83JL-NLA][PDZ83JL-NLB][PDZ83JL-NLC]
期待価格
(税込)
¥206,064¥184,464¥155,304

※価格は全て税込表記です。
2019年7月14日時点での会員価格と納期にて表示しています。
※納期に関して「最短 翌営業日出荷」ができますが、型番により変わります。土日祝祭日とDynabookの休業日は出荷しませんので、ご注意下さい。

Proモデルはこちら
シリーズ名dynabook DZ83シリーズ
OSWindows 10 Pro 64ビット
カラー■ オニキスブルー
CPUインテル® Core™ i5-8250U<4C8T>
1.60GHz(最大3.4GB):PassMarkで7668
メモリ8GB/最大8GB
※メモリの交換・増設はできません。
ストレージSSD (SATA)
256GB
質量タブレット本体:約799g
タブレット本体:約799g、
薄型・軽量キーボード接続時:約1,179g
キーボードドッグ接続時:1,229g
バッテリ
(JEITA 2.0)
約10時間
OfficeMicrosoft Office Home & Business 2016
(Office搭載モデルのみ)
OfficeなしPDZ83JL-NRK
期待価格
(税込)
完売
目安納期在庫なし
OfficeありPDZ83JL-NLK
期待価格
(税込)
¥153,144
目安納期最短 翌営業日出荷

↑i5モデル、↓i7モデル

シリーズ名dynabook DZ83シリーズ
OSWindows 10 HPro 64ビット
カラー■ オニキスブルー
CPUインテル® Core™ i7-8550U
<4C8T>1.80GHz(最大4.0GB)
:PassMarkで8333
メモリ16GB/最大16GB8GB/最大8GB
※メモリの交換・増設はできません。
ストレージSSD (SATA)
1TB
SSD (SATA)
512GB
SSD (SATA)
256GB
質量タブレット本体:約799g
薄型・軽量キーボード
接続時:約1,179g
タブレット本体:約799g、
薄型・軽量キーボード接続時:約1,179g
キーボードドッグ接続時:1,229g
バッテリ
(JEITA 2.0)
約10時間
OfficeMicrosoft Office Home & Business 2016
(Office搭載モデルのみ)
Officeなし[PDZ83JL-NRG][PDZ83JL-NRH][PDZ83JL-NRJ]
期待価格
(税込)
完売完売完売
Officeあり[PDZ83JL-NLG][PDZ83JL-NLH][PDZ83JL-NLJ]
期待価格
(税込)
完売¥194,184¥166,104

※価格は全て税込表記です。
2019年7月14日時点での会員価格と納期にて表示しています。
※納期に関して「最短 翌営業日出荷」ができますが、型番により変わります。土日祝祭日とDynabookの休業日は出荷しませんので、ご注意下さい。

写真を見て頂くと分かる通り、このモデルはSurfaceと同様の造りをしています。

A12」のように自立するのではなく、キックスタンドを使ってタブレット部を立てておく“ついたて構造”を採用しているわけです。

ここで間違えないで頂きたいのがキーボードが二種類用意されていることです。

[PDZ83JL-NNE]と[PDZ83JL-NLE]の型番にはキーボードドッグが同梱していないので、ご注意下さい。

 

「薄型・軽量キーボード」と「キーボードドッグ」の違い

上記の性能表にも書いてある通り、このように二種類のキーボードの重さが書いてあります。

薄型・軽量キーボード接続時:約1,179g
キーボードドッグ接続時:1,229

この50gの差に何があるのか、下記をご覧下さい。

薄型・軽量キーボードの特徴

「薄型・軽量キーボード」はSurfaceのタイプカバーと同様のものと思って頂くと分かりやすいと思います。

薄くて軽くて、キーボードの機能だけを持った接続口が何もないタイプですね。

脱着もSurface同様にマグネット式を採用しています(↓)。

もう、まんまSurfaceです。

手で持った感じも非常に軽いものでした。

使用感としては、Surfaceのタイプカバーがやや柔らかくてしなるのに対して、こちらの「dynabook D7(DZシリーズ)」の方が硬い感じがします。

Surfaceのタイプカバーはアルカンターラの肌触り重視だったのに対し、こちらは硬質プラスチックの感じです。

好みは分かれると思いますが、高級感を見るならSurfaceや「A12」の方が上。

強い打感でガシガシ打ち込みたい人は「dynabook D7(DZシリーズ)」の方が良いように思えます。

 

キーボードドッグの特徴

一方、キーボードドッグは「A12」のそれと同じように、金属による接合部によって脱着する方式です。

脱着方法が異なるので「自立できるか」と思いきや、さすがにそこまではできません。

あのスタビライザーフラップのヒンジ構造はA12独特で、VAIOだけが造れる専売特許のようです。

こちらはその分コストを抑えているという利点があり、かつ、インターフェースが充実しているという点でSurfaceを越えています。

[右側] USB3.0×2、LANコネクタ×1

[左側] HDMI出力端子×1、RGB(15ピン D-sub)×1

これらがドック側で使えるということは、プレゼンやモニター拡張して出先での作業効率を上げやすいことを意味しています。

さすがに「A12」のようにSDカードは挿せませんが、それらが不要な人にとっては「A12」よりも安く済み、Surfaceよりも利便性が高いという、まさに痒いところに手が届く機種と言えましょう。

 

アクティブ静電ペンの特徴

見たところ、同梱しているデジタイザーペンはV(VZシリーズ)に使われているものと同じでした。

単6電池を使う形式も同様です。

タッチパネルも同じ「アクティブ静電結合方式」を採用しているので、理論的には以下のWACOM製のペンも使えることになります。

動作確認まではできていませんし、WACOM側でも「D7(DZシリーズ)」の機種名が確認表に出ていませんでしたので正式な検証はこれからのようです。

もし、予備のペンが必要となった時には試されるのも良いかもしれません。

ちなみに筆圧感知は4,096段階で、Windows Inkにも対応しています。

この辺りはSurfaceや「A12」とも変わりませんね。

試し描きしたところ、「VZ」と同じ描き心地と考えて良さそうです。

適度に抵抗がありますし、ちゃんと筆圧の強弱も滑らかに描き分けることができました。

さらに嬉しいワンポイントとして、VZシリーズや「A12」にはなかった「ペンを収納しておく部分」となるシール形式のペンホルダーが付いてきます。

このホルダーを貼り付けておけば、上の写真のようにセットで持ち運べます。

Surfaceの専用ペンはマグネット式で本体のタブレット横にくっつくのですが、あくまでもくっつくだけなので、そのまま持ち運んだりOAバッグの中に入れると取れてしまいます。

しかし、こちらのホルダーならペンは取れません。

ただ、機体にシールで貼るということは年数が経てば剥がれたり汚れの原因になりかねない、という不便さも併せ持ちますから貼り付けるのに抵抗のある人もいるでしょう。

使わないならそれも良し。

それでも同梱して入れてくれた心遣いが嬉しいですね。

 

内部性能について

2018年の開発モデルとしては標準の性能を持つ第八世代のCPUを搭載しています。

今年に入ってから型番と馬力がやや上がっていますが、コア数などが同じでPassMark1,000以内の違いなら大して変わりません。

これに関しては「A12」に勝ります。

それより最も痛いのはSSDがSATA接続である点です。

2019年、ダイナブック株式会社になってからはPCIeが使えるようになっていますが、その速度は体感速度ではっきりと分かるほどに違います。

この点に関してはSurfaceや「A12」に軍配が上がります。

とはいえ、従来のHDDなどから比べればやっぱりSSDですから、体感して違いが分かるほどであっても「使いづらいか?」と訊かれれば、そんなことはない、という程度です。

 

バッテリーと重さについて

バッテリーは額面で10時間ですから、実動時間として7時間。

一般的なビジネスマン達にとって実戦で使用に耐えうる時間数ではあります。

ではありますが、Surfaceの13時間強が強すぎるということもあり、やや劣ります。

キーボード側にバッテリー込みにした状態の「A12」が額面上では最長の16時間駆動を誇ります。

ただし、あくまでもキーボード側に入れた時の話なのであって、タブレット本体単体で見た時には「A12」は額面8時間しか保ちません。

キーボードありきで考えるなら、「A12」がトップですが、本体のみで見るならSurfaceが最も長く、「A12」が最も短いことになります。

 

その他、気になったところ

使っていて気づいたのですが、キックスタンドを開いて置くと、キーボードドッグの角度に影響を与えるようで、手で動かして調整してあげないとピタリとくる角度になりずらい点が引っかかりました。

Surfaceや「A12」にはそれらの必要がないので、そういう意味で気にする人は出てくると思います。

あと、どういうわけかこの「dynabook D7(DZシリーズ)」はタブレット部の背面に指紋認証があります。

使ってみると、特に使いづらいということはないですが、あえて顔認証を外して指紋認証にしつつ背面に読み取り部を設置したのは…コスト削減のため?(^^ゞ

理由は分かりませんが、特にこれは欠点というほどのものでもないですね。

比較の為に言うと、解像度は通常のフルHDなのでさすがにSurfaceには叶いませんが「A12」と同格で、普通に見やすい画面でした。

※次ページに比較性能をまとめた表を用意しました。

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