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会計freeeとe-taxで確定申告を簡単に

PC周辺機器ソフトウェア

確定申告の時期がやってまいりました。

パソコンはあるけど e-Tax は面倒だし…、かといって、新型コロナウィルス(COVID-19)があるので人の集まる税務署には行きたくない。

今回はアルパカがアフィリエイト収入を申告しつつ、簡単便利なソフトを使いながら電子申告(e-Tax)を行う手順を解説します。

ご注意:ご説明の一部は2020年申請時をそのまま流用しています。今年になって違っている箇所がありましたら更新予定ですが、基本的な手順は変わりありません。

 

電子申告(e-Tax)についての基本的なこと

こちらでは電子申告(e-Tax)についての基本的な内容をまとめてあります。

すでにご存じの方は飛ばしてお読み下さい。

電子申告(e-Tax)の便利なところ、不便なところ

電子申告(e-Tax)の便利なところ不便なところ

・便利1 申請できる時間帯を気にしなくていい

通常、税務署では申告の時期には、平日の午前8時30分頃から午後4時くらいまで、確定申告の申請を受付けています。

稀に土曜日もやっていることがありますが、基本的には平日です。

平日に休みが取れない仕事をしている方は、なかなか厳しいスケジューリングで動かないといけません。

一方、電子申告(e-Tax)ならば、夜中だろうと朝だろうと関係なし。

平日なら、ほぼ全日24時間申請が可能です。

紙媒体で申告 電子申告(e-Tax)
税務署の
受付時間
・平日の午前8時30分頃から午後4時くらい。
※一部、例外あり。
・月曜日〜金曜日(休祝日及び12月29日〜1月3日を除く):24時間
・毎月の最終土曜日及び翌日の日曜日:8時30分〜24時

・便利2 移動の手間が省ける(人混みを避けることができる)

新型コロナウィルスが拡大しつつある2020年の春、電子申告(e-Tax)の利点に注目した人も多いと思います。

当然、多人数が集まる密閉した場所には行きたくないものですね。

税務署員は窓を開放して風通しを良くしてくれているでしょうが、皆で使う机やトイレなど、ウィルスの付着が避けられない部分は少なくありません。

それ以前に電車やバスでの移動にも同様のリスクがあります。

イベントの中止や無観客でのスポーツ観戦に倣うまでもなく、電子申告(e-Tax)が使えるようになっておけば、これらのリスクとは無縁になるのは大きな利点です。

・不便1 用意しなければいけないものが幾つかある

パソコン(スマホ)、ネット環境、ICカードリーダライタやマイナンバーカード

当然と言えば当然ですが、中にはスマホでやろうとする人もいるでしょう。

最近では便利なアプリが出てきたので、できないことはありませんが、オススメしずらいです。

特に複雑な申告になればなるほど、入力内容が増えますから、広い画面に複数のウィンドウを出しながら操作できるパソコンはあった方が良いでしょう。

また、ICチップの入ったICカードリーダライタとマイナンバーカード(古くは住基カード)が必要になります。

ICカードリーダライタはマイナンバーカードだけでなく、SUICAやクレジットカードの残高や履歴も見ることができるので、確定申告の前準備で買い物履歴から収支計算をするのにも役立ちます。

マイナンバーカードを持っていない人は、IDやパスワードの取得で代用することもできます。

※詳しくは国税庁のこちらのページをご覧下さい。

ただ、このID・パスワード方式はマイナンバーカードによる方式が一般化するまでの暫定的な方法です。長い目で見れば、早めにマイナンバーカードやICカードリーダライタは用意しておいた方が良いでしょう(確定申告用のオススメグッズは後述でまとめています)。

・不便2 間違っていても気づかず、分からないことを訊きづらい

何よりこの点を気にする人が多そうです。

気持ちとしてはしっかりと確定申告したいものの、書き慣れていない人にとっては記載の方式がややこしすぎます。

自分一人で入力していると気づかない部分が出てきかねないのが厄介で、脱税するつもりなどなくても計上しなければならないものを計上していなかったり、控除されて然るべき金額が控除されずに損してしまったり。

税務署に行けば係の人に対面でお尋ねすることもできるのですが、ネットを介した申告だと、なかなかそうもいきません。お電話かけてお尋ねする方法もありますが、申告時期はどの税務署も混みあっているものですから、あまり時間を割いてもらえないのが実情です。

これに関しては自分で入念に調べてからチャレンジするか「会計freee」のアプリを使うのをオススメします。

このアプリの入力画面では、今まで気づかないところまで丁寧に表記されますし、慣れていない人が疑問に思う部分に先回りして解説が用意されています。入力さえ間違えなければ全て自動で算出されるので、楽に進めますし確実性があります。

電子申告(e-Tax)に必要なもの、あった方がいいもの

以下は国税庁の「システム利用のための環境等」から抜粋したスペック表記です。

これもご存じだったり、すでに揃えている方は飛ばして頂いて大丈夫です。

電子申告(e-Tax)の必要なもの、あった方がいいもの

必要なパソコンについて

OS ブラウザ PDF閲覧
IE11アイコンMicrosoft Internet Explorer 11
EdgeHTMLアイコンMicrosoft Edge(Chromium)
EdgeHTMLアイコンGoogle Chrome
  • Adobe Acrobat Reader DC
  • Microsoft Windows 10

※ サポートが終了しているOS等を含め、上記以外は推奨環境外となりますので、使用できないおそれがあります。
※ WWWブラウザは32bit版をご利用ください。
※ OSについては、いずれも日本語版であることが必要です。

最近はPDFを扱っている人から「Adobeって何ですか?」と訊かれることもあるので、念のため。

PDFファイルを読み込むためのアプリを出しているグラフィック会社のことです。今時は市販されているパソコンには、ほぼ全て入っていますし、なければ無料でダウンロードできるのでスルーして大丈夫です。

2020年まではMicrosoft系でないとエラーが出ていたんですけどね。大丈夫になりました。

また、超レトロなパソコンの推奨スペックもなくなったようですので、上記の環境でさえあれば問題ないようです。

加えてMACが使えないと国税庁のホームページに書いてあるものの、一説にはmacOS 10.12以上のPCであれば、使えるという話も聞きました。ただし、ルート証明書などが必要なのだとか。

Windowsでも海外OSだとダメですから、基本的には国内で販売されているパソコンを考えましょう。

もしも、海外でパソコン買ったという場合には、日本語OSを入れなおすか、別のPCを用意しなければなりません。

家の中で使うなら15.6インチでテンキー付きを。

持ち運ぶことを考えるなら14インチ以下のモデルと外付けテンキーが定番のオススメセットです。

 

パソコン以外で必要なもの

ICカードリーダライタとマイナンバーカード、そして「公的個人認証 署名用のパスワード」

必須ではないですが、あった方がいいです。

マイナンバーカードを持っている人はアルパカ同様、ICカードリーダライタと対応しているパソコンがあれば、後は自宅で全てが整います。

一度、環境を整えてしまえば翌年以降もずっと家でできますから楽ちんです。

毎年、税務署に行く手間暇を考えれば、かなりの時間と労力の節約になりますね。

ちなみにアルパカが買ったのは、「Gemalto(ジェムアルト)のHWP117685」です。

SONYの「RC-S380」にしようか迷ったのですが、Gemaltoの方が世界的に見た時のICカードリーダライタの大手であること。

GemaltoジェムアルトのICカードリーダライタ(HWP117685)

 

以前、SONYのを使った際、カードを読み込んでも音やライティングがしないまま動作することを知っていたので、ガラパゴス世代の私には不安になることもあることからGemaltoにしました。

もちろん、SONY好きの方には「ソニー SONYのPaSoRi RC-S380」もオススメです。

また、マイナンバーカードを取得する時に「公的個人認証 署名用のパスワード」というのを設定している筈ですので、それが分かる状態にしておきましょう。

これは英数字6~16桁で設定しており、滅多に使うことはありませんが、こうしたマイナンバーカードを使用する場面では必要になります。

忘れてしまった方は、区役所や出張所など、お近くの公的機関でパスワード初期化申請と再設定ができますので、先に準備しておきましょう。

・補足:マイナンバーカードを持っていない人は?

「マイナンバーカード持ってない」という人が遠隔で申請するには、ID・パスワード方式で行うか、マイナンバーカードを造るか、のどちらかです。

もっとも、マイナンバーカードは申請方法に不備がなかったとして、手元に届くまで一ヶ月間かかりますから、今年の確定申告に間に合わせたい。時間がない、という場合にはID・パスワード方式しか残されていません。

※マイナンバーカードの交付はこちらJ-LISのページからどうぞ。

一方、ID・パスワード方式で行う人は身分証明書となるもの(運転免許証や保険証、パスポートなどでも可)を持参して、あらかじめ税務署へGo。

もっとも、マイナンバーカードがなくてもできるというだけで、税務署での手続きにはマイナンバー記入は行います。

やはりマイナンバーカードを造っておくと後々に便利ですのでオススメです。

・外付けのテンキー

これも定番中の定番です。

2020年現在では、ノートパソコンでは15.6インチ以上の機種を選ぶとテンキーが付いていません。

会計ソフトやExcelなど、数字入力が基本の人にとってはモバイル機を選んだ時点で必須とも言えるアイテムとなります。

今の主流としては 0 が1つだけでなく、二つ並んで一度に 00 と入力できるキー配列のものです。

無線にするならエレコムの「TK-TDM017BK」が定番ですが、有線にした方が電池の交換がなくて済むこと。USBのハブとしても使えることなどを考えると「BSTKH100BK」もオススメです。

電子申告(e-Tax)でなくても必要なもの

基本的なことではありますが、念のため。

電子申告(e-Tax)であってもなくても、どこかから給与支払いがある以上は源泉徴収票が必要になります。

多くの会社は1月も終わりになる頃には自分で確定申告をしない人にも送ってくれますが、言わないとくれない会社もあります。

たとえ、副業だけの申告であったとしても自分で確定申告する際には提出する必要があるので、間違えないよう先に用意しておきましょう。

また、電子申告(e-Tax)であれば不要な印鑑ですが、紙媒体で申告する際には必要となりますので、直接税務署に行く人は用意しておきましょう。

 

「会計freee」がとても便利だった件について

会計ソフトについて、「会計freee」が素晴らしく使いやすかったのでご紹介します。できればもっと早くに知りたかったです。

今回の記事の核たる部分はこのソフトにあります。

「会計freee」は従来までの会計ソフトとちょっと違う

アルパカは今まで確定申告と言えば、税理士会が無料で相談に乗ってくれる「無料申告相談」を利用していました。

しかし、確定申告の期間前半にしかやっていなかったり、凄まじく混みあうので丸二日がかりでようやく、という感じでした。

収入が複数ある身なので、会社の年末調整にだけ任せておけない辛さがここにあります。

今年もまたあれをやるのか、と思っていたところ今年は「会計freee」を見つけて、目が鱗が落ちました。

もちろん、今までもその手のソフトを利用したことはありました。

特に「弥生会計」シリーズは皆藤愛子がCM組んでいた頃からの付き合いです。

消費税が変わったり、元号が変わるなど、政令が変更される度にそのまま申請できないので次のパッケージを買わざるをえません。

大手ということもあって値段もそこそこしていますが、入力で分からないことをちょい訊きしたいだけでも、それなりの有料会員であることが基本です。

弥生会計 スタンダードでベーシックプランを組むと34,500円。

法人でがっちりいきたい人はともかく、個人や商店規模、副業でやってる人には敷居の高さを感じてしまう値段設定です。

結果として、アルパカは決算書の作成までを古い弥生会計で行い(決算書が自動でできるところは便利です)、それらを元に国税庁のホームページに入力して、申請前にノートパソコンを税理士会の無料相談会場に持っていき、「これでいいですかね?」と相談する…という面倒な手順を踏んでいたのです。

2020年から全て不要になりました。

会計freee」だと個人レベルならほぼ自分だけで完結できます。お金も大してかかりません。アルパカは1,000円強の一番安いプランんで済ませられました。

度々、引き合いに出してしまって申し訳ないのですが、旧来の弥生会計では収入や必要経費、源泉などを一ヶ所に入力できなくて、あっちこっちの画面に飛んで四苦八苦してましたが、その必要がありません。

帳簿を付ける時、支払元名称とか金額や内訳をいくつもの場所に何度も書いていかなければならない面倒さもありません。

私はこのソフトに気づくのが遅くて、クレジットカードの登録まではしておらずに今回の申請となりましたが、登録しておけば買い物を自動で記帳してくれる機能もあります。

ですので、カード毎に事業用、個人用と分ければ後から仕分けが楽になるでしょう。

プログラムの自動化、手順の簡略化とは、まさにこうした活用こそあるべき姿だと思いました。うん、実に素晴らしい。

こちらの動画を見るとおおよそお分かり頂けると思います。いかに自動化するか、をテーマに開発されたようです。

「そうはいっても入力内容が分からなければ、結局は人に訊かないと分からないじゃないか」と思うかもしれません。

簡略化された質問形式でオートメーション化されていますし、不明瞭な単語には税法上の定義がリンクされているので、そこを読むとだいたい分かります。その結果、調べる手数が少なくなり、流れ作業で必要な項目を埋めていくだけです。

「そうそう、まさにそこだよね(This is it!)」とはマイケルジャクソンのドキュメンタリー映画の名前だけじゃないんだな、と思いました。

先に挙げた不便2にある「間違っていても気づかず、分からないことを訊きづらい」というのが、これで解消されます。

大げさに思うでしょうか?

アルパカが自身の申請を具体例として挙げつつ、ざっとご説明していきます。

 

余談:アフィリエイト収入があることを会社に知られないようにするには

アルパカは会社員として年末調整を行いつつも、副業としてアフィリエイトの収入を得ています。ですが、アフィリエイターであることを会社に知られたくはありませんし、今のところ知られていません。

会社規定で副業ダメと言われているわけではないのですが、周りからとやかく言われたくないというのが正直なところです。

同じような立場の人がこれを読んでいるかもしれませんので、以下、会社にバレないよう確定申告を行う要点も記載しておきます。

ご興味ある方はお読み下さい。

ちなみに、アフィリエイト収益で申請する場合、アルパカは「その他(副業や株取引のみなど)」を選びました。

アフィリエイト収入を会社に知られないようにする方法

アフィリエイトとして得た収入は雑所得、または事業所得のいずれかで申請することになります。

この二つの明確な区分けはありません。一般論では事業規模の所得とは目安200万円くらい、とか、収入が少なくても継続性が認められるなら事業所得となるのでは、などとも言われています。

つまりどちらで申告しようと自由なのです。

事業所得として申請すれば、損失が出ても3年間は繰り越す、損益通算が効きますから税制上は有利です。しかし、副業として申請した時には会社にバレやすくなる欠点も併せ持ちます。

副業が会社にバレる理由の筆頭は住民税です。

特に損失が計上された場合には会社に減額計算された住民税が通知されるので、貰っている給料が同じなのに何故か住民税が少なくなっている=経理担当が「おかしいな」と勘づくわけですね。

あるいは逆に副業で大きく稼いでいる場合、他の社員よりも多くの住民税が引かれているのでも気づかれる原因となります。

だからこそ、バレないように申請するのは雑所得が基本です。

株式やFXと違い、アフィリエイトは大幅なマイナスに転がることがあまりありません。

損失と言っても、せいぜいサーバー代や通信費くらいでしょうから限定的です(IP分散して大量の資金を回転させるブラック寄りの手法を取るなら別です)。

この話の肝となるのは住民税を普通徴収にできるかどうか。普通徴収にしたところで、地方自治体が本業の会社に知らせる危険があるかどうか、の二点です。

会社の給与から天引きされる特別徴収に任せてしまえば、全て自動計算してくれるので楽ではありますが、経理の人の目を通すリスクは避けられません。

そこで、損失が出ても事業所得として計上せず、利益が出た時には雑所得として申告します。加えて普通徴収を選んで確定申告を行います。

そうすれば会社業務の分の住民税は特別徴収されつつ、副業で得たアフィリエイト分の住民税は直接自宅に納税通知書を送ってもらえる普通徴収として区分されます。

つまり気づかれることがなくなります。

ただ、注意しなければいけないのが、地域によっては普通徴収を選んでも主業務となる会社側に、副業となる収入を通知するケースもあるようです。気になる方は、お世話になる税務署に確認しておくと良いです。

記載方法としては「確定申告書の第二表に『自分で納付(普通徴収)』」を選択します(会計freeeでの選択部分は後述してます)。

なお、他にも気づかれる可能性としては、株式の譲渡益や配当控除、住宅ローン控除、医療費控除などの所得控除がある場合のようです。幸いにしてアルパカはその辺りがまったくないので、ここでは割愛します。

 

「会計freee」で行ったアフィリエイトの副業収支の申請例

まず、こちらの「会計freee」のリンク先から「無料で始める」をクリックして先に進みます。

すると、このような画面が出てくるので、メールアドレスやパスワード、個人事業主かどうかなどを入力して先へ進みます。

アルパカはアフィリエイトとして2019年度を申請しますので、「個人事業主」として先に進みます。

メールアドレスの登録が済むと「[freee] メール認証キー送信のお知らせ」というタイトルで認証メールが送られてくるので、そちらのリンクを辿って登録を済ませましょう。

一方、画面の方では業種やそれまでのやり方など、一通りを答えていく画面が続きます。

↓ ↓ ↓

 

まずは無料版で「会計freee」を使ってみる

画面を進めていくと以下のような確認画面になります。

これまでの会計のやり方を選び、確定申告をする内容を選択。

アルパカは「副業などの雑収入」としました。

また、必要経費を差し引いた利益が何十万円も出ている場合は、最大65万円までが控除できる青色申告をした方が良いです。その場合には簡易モードに切り替えないで複式簿記の記載へと進みます。

アルパカは去年Surface買ったり長期間のサーバー契約したりで経費がけっこうかさんでいます。それらを差し引いたら白色でも良い程度でしたから簡易モードで進みます。

有料版のプランに申し込んだ場合や違いは後述していますので、ここでは無料版で先に。

この画面の通りに進みます。

まずは基本情報の入力を。

また、申告方法を選択しますが、せっかく「会計freee」を使っていることもあるので、ここでは「freeeで電子申告(e-Tax)」を選んで先に進みます。

お名前ご住所など基本情報の入力欄になりますが、幾つも ?マークがありますので、そこにポインターを合わせれば、聞きなれない単語も全てがクリアになります。

単語説明の例(寡婦/寡夫について)

例えば、上図は基本入力画面にある「寡婦/寡夫」の項目にポインターを合わせた時のものです。

税法上の寡婦/寡夫の定義として「年間所得が500万円以下である」などの細かい定義までは覚えてない人は多いと思います。

こうした部分がタイムラグなく端的に出てくるので、ちゃんと目を通せば誰でもミスなく簡単に入力できます。いちいち調べる手間が省けて便利ですね。

次に収支を入れます。

 

〇×形式の収支の入力について

〇×形式で幾つもの質問事項が並んでいるので、その中から「会社から給与を受け取りましたか?」の項目で受け取っている人は〇を選びましょう。

アルパカは普通にサラリーマンをしているので、〇を選び、源泉徴収票の入力になります。

「はい」を選ぶと以下のように入力欄が出てきます。

ここに用意している源泉徴収票の内容を入力するだけです。

最初、気になったのは、こちらの入力項目にない箇所に入力したかったこと。

アルパカの場合、扶養控除の項目に入力したかったのですが、その部分はここでは入力欄が設けられていませんでした。

実はここで入力できない項目は別の設問に入力欄があります。

気にせず進んで大丈夫です。

また、転職やWワークなどで複数の源泉徴収票がある場合は画面下に「追加」のボタンがあるので、そちらをクリックして追加していきます。

「次に給与以外の収入はありますか?」の項目で、はい、を選択。

今回は簡易的な白色申告なので、ここにアフィリエイトの収入と必要経費を入力していくだけです。

アルパカは毎月ごとの細かい収支をExcelで出していたのですが、この場合は単純に所得の種類と支払者側の名称、必要経費だけを入力すれば良いだけでした。

あくまでも雑所得ですから、一括して全てまとめてしまっても問題ありません。

良ですが、入力欄が複数設けられますし、せっかくExcelで別々に算出していたので、丁寧に分けて入力しました。

支払者としてASPの名称(例えばリンクシェアジャパン株式会社)を入力して、リンクシェアジャパン株式会社から去年一年間に支払われた金額を記入します。

間違えやすいのが、去年一年間の間に収益が発生したものであって、口座に支払われたタイミングではありません。

仮に銀行口座の取引履歴を辿って計算するなら、口座への支払いが収益の発生からどれくらい後になるのか、を逆算しなければいけません。

例に出したリンクシェアジャパン株式会社の場合には「収益発生の一ヶ月後の20日頃に入金」となりますから、1/20に入金された分は12月中の収益として算出できる、ということです。

ASPによってタイムラグはバラつきがありますので、こうしてASP会社毎に一通り発生した収益を入力していきます。

必要経費として買ったものがどこのASP会社に寄与していたのか、などはこちらの裁量で決めます。

合計金額が間違っていなければ問題ないだろうと。白色ですし。

入力は一時間程度だったと思います。

この項目が終わったら引き続きYes No問題に答えながら、必要な項目を埋めていきます。

見て頂くと分かりますが、自分で申告する際には気づかないようなところにも質問事項が入っているので安心できます。

例えば、下図のように医療用の市販薬で10万円を超えていると、セルフメディケーションとして控除できるのですね。アルパカは知りませんでした。

こういう形式で質問に答えていくだけで、分かりづらかった確定申告書類への記入がとても楽に済みます。

これらの質問項目の中には扶養する家族(子供や高齢者)がいるかどうかの質問項目もあります。

先ほど源泉徴収の入力欄で記入できなかった部分ですね。

こうして一通りの Yes No 形式による入力内容が終わったら確認画面に移行します。

 

申請書類の確認画面と有料プランの選択

入力完了後の確認画面

さて、ここが重要な部分です。

見て頂くとお分かりのように、書類の印刷、または電子申告をご希望の場合は有料プランの申し込みが必要です、と書いてあります。

申告書の表示も肝心の部分は隠れたまま。PDFの出力も有料プランでなければできません。

しかし、言ってしまえば、申告の書類が完成すれば問題ないのであって、個人の少額申告程度であれば年間契約する必要はありません。

年間契約が必要な人というのは、収入と出費が激しく、帳簿を付けるのが大変な場合でしょう。

その場合、事業規模の収入があれば複式簿記を付けて青色申告しないといけないので、毎月の記帳が大変になってきます。

しかし、先に説明したように、クレジットカード毎に業務用と決めていれば、仕分けるのも楽ですし、銀行口座を登録しておけば、ほとんど全自動でおこなってくれます。

実に素晴らしいの一語に尽きますが、今のアルパカにはそこまでの必要がありませんので、スタータープランを一ヶ月だけ契約しつつ、申請が終わったら解約しようと思います。

つまり月額払いの税抜き980円のみで済みます。実にエコです。

ではさっそく「申し込む」の欄をクリックして先に進みます。

「会計freee」のスタータープラン支払い画面例

スタータープランを選択した場合は上記の画面に入ります。

クレジットカード払いかペイパル払いを選べます。

ポップアップでも選択肢が出てくるのですが、お電話であれこれ訊きたい人はプレミアムプランを選ぶしかありません。ところが、これだと年額4万円近くまで一気にお高くなります。

画面右下にあるチャットウィンドウから、自動返答するチャットボットでお尋ねする程度のことならスターターでもできます。

ちなみに、プランの違いはこちらの通り。

領収書を月間5枚以上で写真撮影して経費としてまとめる機能が欲しい人はスタンダードですが、それくらいなら頑張って自分でファイリングできる、という方はスターターで良いかもしれません。

何事も節約節約。

申込画面を進み、支払が済むと以下のような画面になります。

アルパカはスタータープランの月額払いを選びました。

ですが、支払い完了画面を見ると一ヶ月後の「次回お支払い日」には「自動で支払い処理が行われます」と記載されています。

申し込んだつもりもないのに、次回のお支払い金額は年間契約代金10,780円になっている…。

年間契約をするつもりのない人は画面右下の部分を確認しましょう。

お支払い停止手続きコマンド

小さくて見ずらいですが「お支払い停止手続きに進む」とあります。

クリックして先に進むと、このようなアンケート画面が出ますので、必要な方は必要なタイミングで答えられるだけ答えて支払を止められます。

アルパカも一通りの申請が終わった段階で解約しました。

収支は細かく出していたけど、会計に関して詳しいわけではない、というアルパカのような人は申告する一ヶ月間だけの契約が可能です。

これなら申告は楽にできますし、1,000円強の出費で済ませられますから非常に負担が軽いです。

有料プランを申し込むと、申請書類をPDFでダウンロードもできるようになります。

PDFダウンロード時のご注意

ダウンロード中にポップアップがブロックされることがありました。

ここでブロックされた人は許可してあげないと、中途半端にしかダウンロードできませんので気を付けましょう。

アルパカはNortonを使っていますが、必要以上にセキュリティに引っかかってしまったようです。

そして、ここでも重要な点があります。

記事の前半で、会社に副業がバレないように行うには、自分で住民税を支払う「普通徴収」を選ばないといけない、と書きました。

同じようにバレたくない副業をお持ちの人は確認画面の中に選択肢が出てきますので、「自分で納付」を選んでおきましょう。

そして、ここでの確認フェーズの中には、それまで入力した情報を見ながら修正するページもあります。

下図のように、必要な箇所をクリックすると、それに応じた項目の入力ウィンドウが出てきます。

入力間違いがないかどうかを見ながら必要に応じて修正していきましょう。

説明すると長いのですが、ここまでほとんど一方通行で、実際の入力は短時間でスパッときています。凄く楽です。

次はいよいよ申告作業に入ります。

ネットに繋げたパソコンを介して行うのでICカードリーダライタやマイナンバーカードが必要になります。

もし、それらを用意するのが面倒だったり、幾つもの登録やパスワードの管理が煩わしいという人は、すでに作成している申告書PDFファイルを印刷しておき、税務署で直接提出、という方法も行えます。

 

「会計freee」を通じて電子申告(e-Tax)にて提出する手順

こちらでは基本的に「会計freee」の画面通りに進みながら申告する手順をまとめておきます。

電子申告(e-Tax)に必要な登録とパスワードの種類について

混同しないよう先にパスワードの種類をまとめておきます。

電子申告は、幾つもの登録と設定したパスワードを使って作業を進めていきます。

主に以下の三種類です。

なお、確定申告に必要な入力欄は、確認している限りコピペでいけますので、全ての情報をメモ帳などに記載しておき、すぐにコピーできるようにしておくと楽に進められます。

名 称 内 容
会計freeeのログイン情報 最初に「会計freee」のアカウントを作成するのに使った登録情報です。申請時に何度かログインする場面がありますので、すぐにログインできるようにメールアドレスとパスワードを準備しておきましょう。
利用者識別番号 16桁の個人(法人)の識別番号と、それに応じて設定する英数字の混ざった6~16桁のパスワードのことです。
電子証明書の登録を含めて、申請時に必要になりますが、お持ちでない方は申請時にネット上から取得できます。
公的個人認証 署名用
のパスワード
マイナンバーカードを作成する際に設定したパスワードのことです。
マイナンバーカードの作成時には4桁の暗証番号と署名用の暗証番号の二種類のパスワードを設定しているはずです。
確定申告では署名用を使います。英数字6~16桁で設定していますが、英字は全て大文字で設定されています。

 

書類の作成後、電子申告(e-Tax)の流れ

手順.1 ICカードリーダライタとマイナンバーカードをPCへセット

お持ちのICカードリーダライタをPCに接続して、使えるように準備します。

ICカードリーダライタはメーカーにより設定方法が変わりますが、アルパカの買った「Gemalto(ジェムアルト)」のシリーズだと、Windows10に繋げてしばらくすると勝手に認識して使えるようになりました。必要であれば別途インストールを。

手順.2 提出の準備、必要なアプリのインストールなど

提出の準備をしましょう、の項目にある「電子申告開始ナビ」をクリック。

ここで必要となるものの確認や必要なアプリのインストールができます。

基本的にはここに書いてある通りですが、分かりづらいようなら、こちらの会計freeeの解説ページが分かりやすくて良いと思います。

アルパカはWindowsを使っていたのでJavaは不要。

クライアントソフトとfreeeの電子申告アプリの二つをインストールしてから再起動をします。

次に電子申告に必要な「利用者識別番号」を取得します。

手順.3 利用者識別番号を取得する

「利用者識別番号」とは、電子申告をするために必要な16桁の個人(法人)の識別番号のことです。

また、それに伴う暗証番号も設定します。

これらはe-Tax利用時や、確定申告の申告会場にあるパソコンでも使えます。

※詳しくはこちらをご参照下さい。

以下は、ネット上から利用者識別番号を取得した画面例です。

忘れてしまっても取得しなおすことはできますが、取得しなおすと、以前の番号が使えなくなるので、それまでの履歴や申告書の送信結果などは見れなくなります。

また取得しなおすのに郵送手続きとなり、時間と手間がかかることから、くれぐれも忘れないように管理しておきましょう。

この利用者識別番号を取得する際に、納税用確認番号であるとか、e-Tax・納税システムを利用する暗証番号などを設定することになります。

e-Taxサイトで取得した利用者識別番号とご自身のマイナンバーで電子証明書を登録してみましょう。

手順.4 マイナンバーカードで電子証明書を登録する

先ほど取得した利用者識別番号を入力すると、「登録(電子申告アプリ)」のボタンが青くなるので、クリック。

この時点でカードリーダーにマイナンバーカードが認識されている必要があります。

全ての準備が整い、ソフトが立ち上がると以下のようなウィンドウが出るので、証明書の形式や暗証番号を入力します。

ここが間違えやすい箇所なのですが、「利用者識別番号に紐づく暗証番号(ウィンドウ下部)」というのは、先ほど取得した16桁の利用者識別番号の下に書いてあった暗証番号のことです。

次に「公的個人認証 署名用のパスワード」が必要な小ウィンドウが出てきます。

ここで、マイナンバーカードを作成する時に設定した方のパスワードが登場します。

「そんなのあったっけ?」と思う人もいらっしゃるかもしれません。

マイナンバーカードを持っている以上、英数字6~16桁の「公的個人認証 署名用のパスワード」は必ず設定している筈なのです。

注意1 「公的個人認証 署名用のパスワード」のアルファベットは大文字のみ

「公的個人認証 署名用のパスワード」をe-TAXで使う時には、基本的にアルファベットが大文字のみしか使えません。パスワードが正しい筈なのに、なぜか通らない…という人は、CapsLockをかけて大文字で入力するか、すでに大文字入力してあるものをコピペしましょう。

注意2 電子申告(e-Tax)とはいえ時間外はある

電子申告(e-Tax)の利用可能時間外でこれらの登録をしようとすると、エラーで弾かれます。

正確な利用可能時間は、こちらのページにカレンダーとして出ていますので、間違えないようご注意下さい。

ここで勘違いして、利用者識別番号のパスワードを入力したり、小文字でチャレンジし続けて5回連続で間違えるとロックがかかります。

その際には「マイナンバーカード、身分証、印鑑」の三点セットを、お近くの市区町村の役所にて持っていき、パスワードの再設定申請をしなくてはなりません。パスワードの分からなくなってしまった人も同様です。

実はアルパカもパスワードが分からなくなってしまい、近くの市役所で更新してもらいました。

手続きに必要なものが揃っており、本人が行けるなら更新手続き自体は簡単です。

待ち時間を入れなければ、およそ15分。手続きが終わった段階から、すぐ使えるようになります。

そうして無事に内容が通ると以下のような送信完了のメッセージが出ます。

送信用のアプリを閉じて元の画面に戻ってから、先ほどのすぐ下にある「電子証明書の登録結果を確認する」の項目に、利用者識別番号に設定した方のパスワードを入力して確認してみましょう。

問題なければ送信時間や送信内容が出てきます。

ここまで来れば、あとはこの画面の一番下にある、「今すぐ確定申告書類を作成する」のボタンをクリックして戻ります。

「作成する? じゃあ、今までのは作成じゃなかったの?」と思いましたが、実はここまでの手順はすべて必要なものが揃っているかどうかを確認するためのものだったようです。書類は問題なくできていますし、申請に必要なものを確認できましたが、本番の申請、提出ができているわけではないのですね。

そこで、「今すぐ確定申告書類を作成する」をクリックしましょう。

画面が戻って別タブでもう一度「会計freee」が開きますのでログイン。

すると、提出フェーズの画面に戻れます。

ここから「5. 提出しましょう」の「提出(電子申告アプリ起動)」のボタンをクリックします。

手順.5 本番の電子申告(e-Tax)申請、提出する

こちらの提出画面でも「電子申告開始ナビ」で行ったのとまったく同様の電子申告アプリが立ち上がるので、同様に入力して先に進みます。

ようやく最後です。

手順.6 申請、提出が終わったら

「6. 申告書類の受付が完了したか確認しましょう」に利用者識別番号のパスワードを入力して「受付結果の確認」をクリック。

すると、以下のように結果が出ます。

この段階でようやく申請が終了となります。

大変、お疲れ様でした!

さて、どれくらいの税金が発生するのか、細かい内容を知りたい方は右端にある「詳細」をクリックしてみましょう。

すると、計算結果が以下のような画面で出てきます。

コンビニや銀行での支払いが面倒な方は、「クレジットカード納付」を選んでも良いかもしれません。

ただ、これは国がトヨタファイナンス株式会社に委託しているので、今持っているクレジットカードを使えるわけではなく、新たに納付用のクレジットカードを造らなければならないようです。

または「会計freee」のクレジットカードなら、納税にも使えますし、業務用としておけば仕分けるのも楽になるので、契約するならこっちかな、という気もします。

 

最後に・会計freeeで電子申告(e-Tax)をしてみた感想

従来あった確定申告の書類を作成するのは、「会計freee」を使うことによって素晴らしく簡単になりました。

これなら複式簿記にするにしても最短時間でできそうです。

慣れていない人でも、手順通りにやればミスなく漏れなくできるでしょう。

ただし、書類作成後の申告作業は面倒さが残ります。

これは「会計freee」の問題ではなく、根本的なネットシステムの問題です。

インターネットを通じて、お金を含めた個人情報を扱うわけですから証明書とパスワードだらけになるのは致し方がありません。

ただ、こういった技術は人間側が慣れ親しむことができれば実に便利で、一度できてしまえばどうということのない作業でもあります。

アルパカはきっと来年以降はさらに短時間で済ませられることでしょう。

もちろん途中で「こんな面倒なことやってられるか」と思われるようでしたら、申告書を作成だけして印刷したものを持って税務署へ行くのもありです。

ただ、新型コロナウィルスのリスクが広まりつつある昨今、移動せずに安全確実に行動できるスキルは身につけておくと、何かと役立ちそうです。

そうした方の一助として、この記事がお役に立てると嬉しい限りです。

 

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パソコン選びのコツ

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