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【コラム的な独り言】ダイナブックを使いながら今年までを振り返って

最初に言っておきますと、このサイトはあなたのパソコンライフを豊かにする知恵だったり、買い替えに伴う情報をお届けするためのものです。

しかし、今回はどちらにも当てはまりません。

東芝ダイナブックの記事にさしかかり、ふと思うことがあり、予定を変えて自分勝手にキーボードに指を走らせました。

パソコンの買い替えをご検討の人、調べ物でこの記事に辿り着いた人、ごめんなさい。

ダイナブックに興味のある人はどうぞお読み下さい。

 

 

東芝の解体劇、ダイナブックはなぜ40億になったのか

強烈なワン、ツーパンチのその後で

私は日本人ですので、気持ちとしては日本企業には頑張って欲しいと願いつつも、様々な問題が浮き彫りになりつつある昨今です。

私にとって、とりわけ大きいニュースだったのが世界に名だたる東芝の解体劇でした。

アメリカの原子力事業で7000億円を超える巨額損失を計上…いや、ひょっとしたら1兆円を越えるかも。

さすがに耳を疑いました。

2015年に発覚した不正会計は酷い悪習でした。

ですが、有価証券報告書に虚偽記載があったことから発生する、21億円の課徴金くらいなら企業体力で十分カバーできる範囲です。

むしろ、企業イメージが悪くなることの方が心配というくらい。

それが一年経たない内に300倍近い金額(ひょっとしたらそれを越える!?)まで膨らむというのですから…例えるならワン、ツーパンチが綺麗に急所に当たったようなものです。

二発目のストレートが強烈すぎてKO負け寸前という印象でしょうか。

世界中のサーバー事情からすれば、インターネットの世界が慢性的な速度不足であることは、多少デジタルな知識を持っている者からすれば明らかです。

半導体はそれらを見込めば必要とされる「金のなる木」。

その半導体事業を切り売りしなければいけないなど…じゃあ、結局売れたとして生き残った東芝はどうなるのでしょう。

何が残るのか?

だれもが東芝の行く末に暗い未来を感じた頃、既にダイナブック事業は東芝の本体にはありませんでした。

 

パソコン部門の移行は連結決算から外すため?

パソコン部門のダイナブック事業が「株式会社東芝」から「東芝クライアントソリューション株式会社」に継承されたのは、2016年4月のこと。

例のワン、ツーパンチの合間に起きました。

「なぜ、社名を変えて(会社を変えて)行う必要があるのだろう?」

誰もその答えを知りません。

「上が決めたことは関係ない。俺達はパソコンを売れればいいんだ」

皆がそんな感じでした。

私は販売に関わる書類を差し替える作業を行いながら、割り切れないものを感じつつも、いつも通りに仕事をしていたものです。

翌年、子会社・米ウエスチングハウス(WH)の巨額損失が発覚。

衰退の道を辿っていた原子力事業に舵を切ったのも間違いですが、のれん代を見誤ったのも大きな誤算です。

なにやってんだよ、と言いたくなりながらも、営業レベルで聞いた言葉はこうでした。

「大丈夫だよ。ダイナブック事業は残るから」

後に控える買収への準備の為に部門を会社化したのか、それとも、いち早くワン、ツーパンチに気づいた誰かが、独立させてダイナブック事業だけでも守ろうとした知恵だったのか。

順当に考えるなら、東芝本体から赤字産業であるパソコン部門を切り離すことによって会計上を分けて表記できる(連結から外す)、という都合もあったのだと思います。

しかし、そのわりには真っ先に売られていった他の家電部門とは違い、パソコン事業はそのまま継続されていきました。

赤字だったから売れなかったのでしょうか。

でも、最初から売るつもりで会社化したのなら、富士通、VAIOとの三社合同の話も出なかったのでは?

どうも腑に落ちません。

実はこれらの話が出る頃、パソコン販売の現場では奇妙なことが起き始めました。

 

納期遅れはなぜ起きたのか

はっきりした時期は覚えていませんが、東芝ダイレクトのパソコンに極端な納期遅れが発生し始めたのは2017年頃だったかと思います。

国内外全てのダイレクトパソコンの中で納期が最も早いのは東芝です。

通常は注文を受け付けた翌日出荷。

遅くても3~4日営業日での出荷だったはず。

それが2週間待つこともザラになったのです。

私達、現場の販売員達はできるだけ納期遅れを発生させないよう、機種を限定して案内していましたが、それも限界になってきます。

おそらく、材料の調達に苦慮していたのでしょう。

その頃には東芝製のパソコンの裏蓋を開けてみれば、使用している部品が自社製のものを使わなくなっていたのですから。

例のワン、ツーパンチから後には、ことごとく材料の仕入れ先が変更されてきたのです。

お家芸だったSSDも他社と同様のSamsung製を使うようになりましたし、HDDにしても同様です。

経営上のミスは、こんな形でツケを払うことになるものだと思い知ったものです。

 

そして、東芝のニュースも下火になってきた今年、2018年6月。

シャープが東芝のパソコン部門を受け持つ東芝クライアントソリューションを買収するニュースが流れました。

たった40億…と500万円。

どういう手を使っているのかは知りませんが、買い取る側の鴻海精密工業(Hon Hai Precision Industry、以下鴻海)は様々な企業を安く買収し続けていることで有名です。

そういえば、納期遅れはすっかりなくなっていたのを思い出しました。

…。

 

東芝が工場を置くのは、中国の杭州です。

ここは世界中からパソコン部品を集めやすく、組み立てるにも都合の良い立地なので、そこに開発室を置いてしまえば、効率よく生産できます。

しかし、杭州に一番近いシリコンアイランドはどこでしょう。

地図を見るまでもありませんね。


台湾に決まってます(念のため載せましたが)。

台湾はパソコンのマザーボードから各種部品まで、幅広く多くを扱います。

その大元締めは既にシャープを傘下に収めた鴻海です。

…まさか、と考えてしまうのは私だけでしょうか。

 

もしも、鴻海が部品の供給を止めたらどうなるでしょうか。

自社で扱ってきた部品調達ルートが使えなくなっていた、ダイナブックの生産ラインはすぐに止まります。

想像だけで根拠のないことを書くことはできません。

だからこれは独り言として、コラムとしてだけ掲載しておこうと思いました。

 

しかし、もし想像通りにダイナブックの生産ラインが兵糧攻めにあっていたのだとしたら?

東芝クライアントソリューションが捨て値で身売りしなければならなかった理由は、部品の供給を断たれた末の苦渋の決断だったとしたら?

全てつじつまが合わないでしょうか。

鴻海はデスクトップには強いですが、ノートパソコンには今一歩弱い生産体制だと聞いています。

ダイナブックの銘柄とノートパソコンの生産ラインは、喉から手が出るほど欲しいはず。

 

卑怯、汚いは敗者のたわごと。

結果の出ない過程に意味はないのですから、それはその通りなのでしょう。

しかし、勝てば官軍というものでもないと思っています。

ダイナブックの品質に問題があったわけではないんです。

一介の販売員ごときが言うべきことでもないのかもしれませんが…。

年間2,000万台を出荷してきたダイナブックの魂が泣いている気がしてしまうのです。

 

もし、これでダイナブックの名前にメビウスの名前が付けられた日には…。

メビウス・ダイナブック?

なんか、連邦軍に下ったザクみたいです。

 

愛用のダイナブックR63の改造機を使いながら、今年までに起きたことに思いを巡らせる。

そんな2018年の年末でした。

コラム
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パソコン選びのコツ

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