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【新年のご挨拶】2022年のパソコン業界、いつ買う、何を買う?

コラム

新年、明けましておめでとうございます。
本年も何卒よろしくお願い申し上げます。

2022年トラ年あいさつ

アルパカは年の初めにご挨拶を兼ねて、パソコン購入に関連した情報を発信することにしています。

といっても、コロナの事情を含めて、年々、読めない材料が増えてきており、パソコン業界の今後を語るには少々、予測しずらい状況です。

ただ、はっきりしているのは買うなら早めの方がオススメ、ということです。今回はその理由をざっとまとめてみました。

 

2022年、パソコンを買うのに考えたい要素

昨年、2021年を振り返って

2021年はデルタ株によるコロナの影響が甚大でした。もはやこれ抜きには語れないほどです。

2020年はコロナ特需により、パソコンが売れに売れましたが、その反動があって後半はイマイチな売れ行きでした。それでも、例年に比べて都心部の大型店店への客足が8割くらい→残2割が郊外店へと流れて地域の活性化に繋がった側面がありました。

ところが2021年になると、さらに大型店への客足が激減します。具体的な数字は割けますが、各メーカーが頭を抱えるほどで、ところによっては人員削減に踏み切ることもあったほどです。

一方で他の白物、黒物、おもちゃ家電はそこそこの賑わいがありました。目に見えて変わったのはPC販売フロアから回線スタッフが撤退する店舗が相次いだことで、今では白物家電や携帯コーナーに集中しています。つまり、パソコンの買い替え需要より、洗濯機や冷蔵庫の買い替え=引っ越しのお客様、を狙った方が効率が良いわけです。明らかにコロナ特需の反動が今も尾を引いているのを感じます。

 

コロナ事情から考える

そんなコロナ事情ですが、オリンピックで感染拡大は避けられないと思っていたら、8月をピークに急に感染者数を減らしたことで、ひとまずの最悪シナリオは避けられました。今後、コロナがどうなるにせよ、感染リスクを考える人は増えたでしょうから、「GIGAスクール構想」を発するまでもなく、パソコンの普及率は加速していくのだと思います。

Microsoftが言う「2年分のデジタル化が2か月で起こった」という言葉の背景には、もっぱらTeamsを使ってのオンライン会議の増加が挙げられますが、他にも個人利用では有料動画配信サービスの利用者数が一気に高まった、などもあります。

動画配信サービスの利用者数変化・野村総研のデータより

巣ごもり需要はTVでの映画視聴を増やしましたが、同時に見ているユーザーの目が肥えたと思っています。

パソコンの用途が仕事中心であったとしても、スキマ時間の動画視聴が増えているでしょうから、TVに比べて画質が悪いと気分的に良くありません。

それまでPC単体で見ていた方が多かったので気づきづらいと思いますが、「Surface Pro 8」が値段が高い割には売れている背景には、デザイン性の他にも画質の良さが際立っているからで、加えてMicrosoftの絶対的な知名度=安心感があるからだと思います。昨年を通してこの傾向が強まりましたが、2022年もそうした需要は続くと思っています。

ただ、一方で値段を抑えた高コスパ商品が売れているのも確かで、動きが良くて安ければいい。画質よりコスパ優先、という人も増えました。つまり二極化しているわけです。

 

新生活シーズンを考える

岸田総理大臣はオミクロン株に感染した人の濃厚接触者でも、できるかぎり受験の機会を確保できるよう、文部科学省に具体策の検討を指示しました。

そのオミクロン株ですが、拡大は止まらなさそうです。

ワシントン大学のシミュレーションによると、三か月でオミクロン株の感染は急速に拡大し、30億人が感染するのに約三か月。この話が出たのは2021年12月ですから、つまりは入学式シーズンにはデルタ株から全て置き換わっている計算になります。

異論あるとは思いますが、アルパカはオミクロン株は良いニュースだと思っています。

弱毒化したといっても、変異するかもしれない、後遺症がどうなるか分からない、という意見もあるでしょうが、それを言うならワクチンを打った後でどうなるか分からない、というのも同じです。製薬会社や国は責任を取らないわけで、自然ウィルスが責任を取らないのも同じです。すぐに抗体が下がるワクチンを何度も打って薬害が後から来るかもしれない…と打つ前に考えること、警戒しないといけないことは多くあると思います。少なくとも強毒のデルタ株が広がったままよりはよほど良い状況になったのではないかと。

そうした中で、2022年度から高校でプログラミング教育が必須化となり、さらに2025年度から大学入学共通テストの教科に “情報” が追加されます。岸田総理の指示と弱毒化したオミクロン株。この二つの条件があるなら、今年の受験は遅れることなく行われそうです。

そのまま新生活シーズンの需要がある、と考えるなら、PC選びにはキーボードを含めた操作性が重要になります。個々の学校で採用しているモデルがどういうものかまでは知りませんが、おそらく世界標準となるもので無難に固めると思います。

こちらにて2022年のオススメ機種一覧を記載しておきました。よろしければご参考にどうぞ。

問題は各ご家庭で学生の方が、家と学校間で持ち運びするモバイルPCを “いつ買うか”、です。

 

2022年、パソコンを買うのはいつがいい?

結論を先に書くと、2022年の事情を加味するなら早めの方がいいです。春の入学シーズンのことを言っているのではなく、早ければ早いほど良い、という意味です。

学校で出されるパソコン選びのレジュメには昨年まで書かれなかった文言が入るようになりました。

「世界的に半導体不足が懸念されるので、早めのご購入をオススメします」

これは実に的を得ているアドバイスだと思いました。アルパカも同意です。

今の世界背景を考えると

半導体不足は今に始まったことではありませんが、事態は悪化の一途を辿っています。

Windows10からのOS変更、消費税増税前の駆け込み需要、コロナ特需、と立て続けにパソコンが売れる要因ばかりが並びました。世界の半導体製造を支える、中国、台湾、韓国の三国ですが、フル稼働でも間に合わないほどでした。

2021年の後半では、ご存じのように韓国がコロナによって大ダメージを受けています。

一方で中国北部では水害が例年になく酷く、寒波の強い冬を前にして炭鉱から石炭が取れなくなりました。一つには北京五輪に向けたカーボンニュートラル構想の制限もあるでしょうが、なにより石炭生産地域での豪雨と洪水が大きいです。ラニーニャ現象により西日本も大雪が続くほどの寒波に見舞われるこの冬に、です。

時期を同じくして中国と仲の悪いオーストラリアが中国への輸出をストップ。結果、火力発電所が止まります。要の三峡ダムは12月中旬時点で170mの水位を保ったまま。ということは電力量を絞って細く長く出していくことを考えているオペレーションでしょうから、2月4日の北京五輪にようやくタービンを回すのかもしれません。

ウイグルの例を出すまでもなく、自国の民が凍死するのを許容して平和の祭典を行おうというのなら、別の意味で人権問題です。

それはともかく、そうした事情もあって製造だけでなく物流も滞っています。石炭を使って尿素(ディーゼルエンジンを動かす燃料の一種)を造るわけですから、中国は輸出を制限しました。大部分を中国からの輸入に頼っていた韓国は、仮にコロナを乗り越えてチップを製造できても物流が止まりかねません。厳密に言えば止まることはないと思いますが、価格が高騰します。尿素が手に入らなくなるのに加えてガソリン価格も高騰している今のご時世です。

これらの影響をモロに受けているのがLenovoで、やはり中国各地に生産拠点を構えているものの、国内で分散させた程度ではリスクヘッジは効いておらず、大部分が納期遅れ、値上がりを余儀なくされています。

ただ、影響の少ない機種はあるもので、そうした一部の機種に在庫を寄せての販売です。逆を言うなら、今、在庫が厳しいものは、冬の間は復活が難しいままだと予測できます。

この辺りはネタに尽きませんが、中国では他にも様々な問題を抱えています。力推しの一帯一路が上手くいくはずもなく、恒大集団のデフォルト問題も絡んでおり、加えて水問題。人口減少問題です。

色々な国が色々な問題を抱えているとは思いますが、中国にとっては、この先が危険地帯に思えてなりません。中国人口の推移と世界情勢を見る限り、中国が抱える爆弾の導火線はあまり長くないように思えます。

内需で失策したら外に行く。つまりは台湾進攻を急ぎたいのでしょうが、事はそう簡単にはいきません。無理を押しとおすか否か。

正直に言えば、何が起きてもおかしくない波乱含みの2022年です。

 

結論。パソコン買うなら早めのご決断を。特に2022年は

早めに決めておいた方がいいですよ、と言っても、なかなか納得してくれない方も多いので上記を記載しました。もちろん、ここに書いたのは絞った内容で、他にも米国の金融業界で起きている異常事態であるとか、為替の影響とか、色々あります。

ちなみに、この記事を執筆している2022年1月1日現在、1ドル=115円を突破。チャートが崩れているようには見えないので、このまま円安が進めば半年後には120円も見えてきます。相場の先は分かりませんが、これ以上の円安は、どのメーカーにとっても厳しい筈で、余計に値上げしかねません。

もちろん毎年、何が起きるか分からないのは同じですが、今年はいつになく、危険な予感が漂います。

ここまで書いていてなんですが、必要以上に不安に感じることはないと思っています。

必要な買い物は早めに済ませてしまえば良いだけの話ですし、そのためにこのサイトを運営しています。お選び頂く際にアルパカの記事がお役に立ってくれたら嬉しい限りです。

 

最後に・今年も一年、よろしくお願い致します

このサイトは四年目に突入しましたが、ありがたいことに見て下さっている方が増えており、記事を重ねる度にご活用頂く機会が増えています。

特に昨年から実機レビューを多く出すようにしたことから、メーカー様、友人含めて多くのご協力を頂くようになりました。ありがたい限りです。

それもこれも、ひとえに見て頂ける皆様のお陰です。本当にありがとうございます。

PC背景のテーブルヤシ

このテーブルヤシは実機の写真を撮る際、背景に活用しようと、一年前に買ったものです。

撮影の傍ら、水をあげ続けていたらここまで成長しました。まるで、このサイトの成長と共に生い茂っているかのようです。

今年も皆さまに良質な情報をお届けできますよう、頑張ります。

PCのお買い換えの時、新しく必要になった時にご活用頂けますと、このテーブルヤシと一緒に、さらに大きな葉を付けることができるかもしれません。今後とも皆様に役立つ情報をお届けできるようがんばります。

 

今年、最初の記事はこのあたりで締めにしたいと思います。

2022年も引き続き、お付き合い下さいませ。

 

2022年1月1日元旦 「パソコン選びのコツ」管理人 アルパカ

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パソコン選びのコツ

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